JP2010054688A - 温度制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーミスタ等のデバイスとコネクタを介して接続し、該デバイスを適切に制御すると共にコネクタ接触部における導通を確保することができる温度制御装置を提供する。
【解決手段】電子写真カラー複写機1において、画像出力部3が画像出力動作に入ると、定着ユニット40の温調シーケンスに入り、CPU208は、モード切替え信号212をONにして電源210からサーミスタ200に電流を供給し、所定の時間T1をカウントしてから、モード切替え信号212をOFFにして、サーミスタ200を所定の時間T2の間だけ放置し、サーミスタ200を通常使用時と同様に制御して温度検出を開始し、そして、定着ユニット40の温調を開始する。
【選択図】図7

Description

本発明は、温度制御装置及びその制御方法に関し、特に、電子写真プロセス方式を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置において、サーミスタ等のデバイスとコネクタを介して接続し、該デバイスを制御すると共にコネクタ接触部における導通を確保する温度制御装置に関する。
多くの電子機器等は、通常、その電子機器を構成する回路と電源(或いは、その電子機器を構成する回路部分同士)を電気的に接続するためのコネクタを備えている。
ところで、コネクタを互いに嵌合又は結合させない状態で大気中に放置しておくと、コネクタピンのメッキの状態によっては、その表面に酸化皮膜が形成されることがある。コネクタピンに酸化皮膜が形成されると、コネクタを互いに嵌合させても接触不良により電気的接続が得られないことがある。
そこで、酸化皮膜による接触不良を回避するために、下記の方策が考えられている。
1.酸化しにくい材料(例えば、金)でコネクタピンをメッキする
2.コネクタを互いに嵌合させたときにコネクタピン同士が擦れて相互に相手側の表面を傷つけることで酸化皮膜を破壊するような形状/構造にコネクタを形成する(例えば、特許文献1参照。)
3.コネクタを互いに嵌合させた後に、接点の酸化皮膜を破壊するための大電流を流すことによって接触不良を解消する(例えば、特許文献2参照。)
特開平8−50941号公報 特開平8−35860号公報
しかしながら、一般に、金等の酸化しにくい材料は高価なので、そのような材料を使用したコネクタでは、コストの面でデメリットが大きい。また、嵌合時にコネクタの表面を傷つけることで酸化皮膜を破壊する構造のコネクタは、脱着を繰り返す用途には適していない。
また、上述の特許文献2に記載の装置では、酸化皮膜を破壊するために比較的大きい電流を流すようにしているが、この構成では、サーミスタに代表される温度に応じてインピーダンス特性が変化する素子では、大電流を流すことによって自己昇温してしまい、サーミスタを用いた温度検出の精度が損なわれるという問題がある。
本発明の目的は、サーミスタ等のデバイスとコネクタを介して接続し、該デバイスを適切に制御すると共にコネクタ接触部における導通を確保することができる温度制御装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の温度制御装置は、温度に応じてインピーダンス特性が変化する温度検出素子と、前記温度検出素子に電流を供給する電源と、前記温度検出素子と前記電源とを接続するコネクタと、前記温度検出素子の出力に基づいて前記温度検出素子の測定対象の温度を制御する制御手段と、を備える温度制御装置であって、前記制御手段は、前記温度検出素子の出力による温度制御時に供給すべき第1の電流を供給する前に、前記第1の電流よりも大きな第2の電流を前記温度検出素子に供給し、前記第2の電流を供給してから所定の時間の経過後に、前記第1の電流を前記温度検出素子に供給することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の温度制御装置の制御方法は、温度に応じてインピーダンス特性が変化する温度検出素子と、前記温度検出素子に電流を供給する電源と、前記温度検出素子と前記電源とを接続するコネクタと、前記温度検出素子の出力に基づいて前記温度検出素子の測定対象の温度を制御する制御手段と、を備える温度制御装置の制御方法であって、前記温度検出素子の出力による温度制御時に供給すべき第1の電流を供給する前に、前記第1の電流よりも大きな第2の電流を前記温度検出素子に供給する第1の供給ステップと、前記第2の電流を供給してから所定の時間の経過後に、前記第1の電流を前記温度検出素子に供給する第2の供給ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、サーミスタ等のデバイスを適切に制御すると共にコネクタ接触部における導通を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る温度制御装置を搭載するカラータンデム方式の画像形成装置である電子写真カラー複写機について説明する。
図1は、本実施の形態に係る温度制御装置を搭載する電子写真カラー複写機の全体構成を概略的に示す断面図である。電子写真カラー複写機は、複数の画像形成部を並列に配し、且つ中間転写方式を採用したカラー画像出力装置である。
図1において、電子写真カラー複写機1は画像読取部2及び画像出力部3から構成されている。
画像読取部2は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換し、その電気信号を画像出力部3に送信する。画像出力部3は、複数(本実施の形態では4つ)並設された画像形成部10a,10b,10c,10d、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、クリーニングユニット50,70、フォトセンサ60、制御ユニット80等を有する。
各画像形成部10a,10b,10c,10dは、同様の構成を有するので、これらを画像形成部10と総称する。各画像形成部10(10a,10b,10c,10d)では、それぞれ第1の像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム11a,11b,11c,11dが回転自在に軸支され、図中矢印方向に回転駆動される。各感光体ドラム11a,11b,11c,11dは、同様の構成を有する。
感光体ドラム11aの外周面に対向し、その回転方向に一次帯電器12a、光学系13a、折り返しミラー16a、現像ユニット14a及びクリーニング装置15aが配置されている。同様に、感光体ドラム11bの外周面に対向し、その回転方向に一次帯電器12b、光学系13b、折り返しミラー16b、現像ユニット14b及びクリーニング装置15bが配置されている。同様に、感光体ドラム11cの外周面に対向し、その回転方向に一次帯電器12c、光学系13c、折り返しミラー16c、現像ユニット14c及びクリーニング装置15cが配置されている。同様に、感光体ドラム11dの外周面に対向し、その回転方向に一次帯電器12d、光学系13d、折り返しミラー16d、現像ユニット14d及びクリーニング装置15dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dは、それぞれ感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。光学系13a〜13dは、それぞれ画像読取部2からの記録画像信号に応じて変調した光線(例えば、レーザビーム)を用い、折り返しミラー16a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11dを露光する。これにより、感光体ドラム11a〜11d上には、静電潜像が形成される。
各色の現像ユニット14a〜14dは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納する。また、現像ユニット14a〜14dは、それぞれ感光体ドラム11a〜11d上に形成された静電潜像を顕像化するための現像スリーブ、及びこのスリーブにトナーを均一に送り込むコートローラを有する。顕像化された各可視画像(トナー像)は、それぞれ画像転写領域Ta,Tb,Tc,Tdで中間転写ユニット30を構成する第二の像担持体としてのベルト状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト31に転写される。
画像転写領域Ta,Tb,Tc,Tdの下流側では、クリーニング装置15a,15b,15c,15dは、それぞれ中間転写ベルト31に転写されずに感光体ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面を清掃する。上記プロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
給紙ユニット20は、転写材Pを収納するためのカセット21及び手差しトレイ(図示しない)を有する。なお、転写材を用紙、シート、記録媒体と称することもある。給紙ユニット20は、カセット21若しくは手差しトレイから転写材Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22、この送り出された転写材Pを更に搬送するための給紙ローラ対23−1,23−2,23−3、及び給紙ガイド24を有する。また、給紙ユニット20は、転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25を有する。
中間転写ユニット30において、中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、従動ローラ33及び二次転写対向ローラ34の間に張られた状態で巻回されている。中間転写ベルト31としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)が用いられる。駆動ローラ32は、中間転写ベルト31に駆動力を伝達する。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングして中間転写ベルト31とのスリップを防いでいる。従動ローラ33は、ばね(図示しない)の付勢力によって中間転写ベルト31に適度なテンションを与えるテンションローラとして、中間転写ベルト31の回動に従動する。また、駆動ローラ32と従動ローラ33の間には、一次転写平面Aが形成される。駆動ローラ32は、パルスモータ(図示しない)によって駆動される。
各感光体ドラム11a〜11dのそれぞれと中間転写ベルト31とが対向する一次転写領域Ta〜Tdでは、中間転写ベルト31のそれぞれの裏に一次転写用帯電器35a〜35dが配置されている。各一次転写用帯電器35a〜35dは同様の構成を有する。
また、中間転写ベルト31が巻回された二次転写対向ローラ34と対向して、二次転写ローラ36が配置されており、この中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teが形成されている。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対し、適度な圧力で加圧されている。用紙は、中間転写ベルト31上のトナー像が二次転写ローラ36に到達するタイミングと一致するように、レジストローラ25によって二次転写ローラ36に搬送される。そして、中間転写ベルト31上のトナー像は二次転写ローラ36で用紙に転写される。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面を清掃するためのクリーニングユニット50が配置されている。クリーニングユニット50は、中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのクリーニングブレード51、及び廃トナーを収納する廃トナーボックス52を有する。
また、中間転写ベルト31の駆動ローラ32には、クリーニングブレード70、及びこのクリーニングブレード70を中間転写ベルト31から着脱するためのパルスモータ(図示しない)が設けられている。このクリーニングブレード70も中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのものである。
定着ユニット40は、IHコイル(図示しない)等の加熱部材を備えた定着ベルト41a、及びこの定着ベルト41aによって加圧される加圧ベルト41b(この加圧ベルトにも加熱部材を備える場合もある)を有する。定着ユニット40は、着脱可能なユニットであり、画像出力部3とはドロアコネクタに代表される接続と分離が可能なコネクタ(図示しない)を介して電気的に接続されている。定着ベルト41a、加圧ベルト41bは圧解除ユニット(図示しない)により離間することが可能である。さらに、定着ユニット40は、定着ベルト41a及び加圧ベルト41bからなるベルト対41a,41bのニップ部へ転写材Pを導くための搬送ガイド43、及び定着ユニット40の熱を内部に閉じ込めるための定着断熱カバー46,47を有する。また、ベルト対41a,41bから排出されてきた転写材Pをさらに装置外部に導き出すための内排紙ローラ44、外排紙ローラ45、及び転写材Pを積載する排紙トレイ48が設けられている。
なお、本実施の形態では、給紙段は1段しか示されていないが、上下方向に複数の給紙段を設け、各給紙段から給紙することも可能である。
次に、電子写真カラー複写機1の動作について説明する。
図1において、CPU(図示しない)が画像形成動作開始信号を発すると、給紙ユニット20は選択された用紙サイズ等により選択された給紙段から給紙動作を開始する。
まず、ピックアップローラ22により、カセット21から転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして、給紙ローラ対23−1,23−2,23−3によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25まで搬送される。その時、レジストローラ25は停止しているため、転写材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10が画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25は回転を始める。この回転タイミングは、転写材Pと画像形成部10より中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するように設定されている。
一方、画像形成部10では、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光体ドラム11d上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。一次転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われていて、前画像の上にレジストを合わせて、その次のトナー像が転写される。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入し、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。これにより、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が転写材Pの表面に転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド43によって定着ベルト41aのニップ部まで正確に案内される。そして、定着ベルト41a、加圧ベルト41bの熱及びニップ部の圧力によってトナー画像が転写材P表面に定着される。その後、内排紙ローラ44、外排紙ローラ45により搬送され、転写材Pは機外に排出され、排紙トレイ48に積載される。
次に、本実施の形態における定着ユニットについて詳細に説明する。
図2は、図1における定着ユニット40の構成を概略的に示す斜視図である。
図2において、定着ユニット40は、定着ベルト41a、加圧ベルト41bの温度を検出するための温度検出素子としてのサーミスタ200a〜200fを備える。これらサーミスタ200a〜200fは、ベルト温度異常やベルト破れ等の検出を可能にするため、ベルト長手方向に複数並ぶように配置されている。
本実施の形態では、図2に示すように、定着ベルト41aの中央にサーミスタ200aを、図中右側にサーミスタ200bを、左側にサーミスタ200cを配置し、加圧ベルト41bの中央にサーミスタ200dを、図中右側にサーミスタ200eを、左側にサーミスタ200fを配置する。なお、サーミスタの配置構成はこれに限られたものではなく、任意に配置可能である。また、温度センサはサーミスタに限られず、他のデバイスであってもよい。
また、本実施の形態では、定着ベルト41a、加圧ベルト41b共に中央のサーミスタ200a,200dを用いて温調を行う。温度異常のエラーとしては、各中央のサーミスタ200a,200dの低温異常、各サーミスタ200a〜200fの高温異常を検出する。ベルト破れ等の故障は、定着ベルト41aの中央−右のサーミスタ間の温度差、中央−左のサーミスタ間の温度差、右−左のサーミスタ間の温度差、加圧ベルト41bの中央−右のサーミスタ間の温度差、中央−左のサーミスタ間の温度差、右−左のサーミスタ間の温度差を検出して判断する。
次に、従来より行われているサーミスタの制御について説明する。
図3は、サーミスタの制御を行う従来の回路構成を示す回路図である。
図3において、サーミスタ200は、コネクタ接触部201を介して電源202と電気的に接続している。サーミスタ200へ供給される電流値は、電源202の電圧値Vと電流設定抵抗203の抵抗値Raにより決定される。
また、サーミスタ200は、温度Tの上昇に対して、抵抗値Rthが減少するインピーダンス特性を持つデバイスである。図4は、これら温度Tと抵抗値Rthの相関関係の一例を示すテーブルである。
そして、検出電圧(Vdet)204は、下記式により決定される。
Vdet=(V/(Ra+Rth))×Rth
例えば、V=3.3V、Ra=3.3kΩ、T=180℃の場合、図4に従うとRth=6.4kΩなので
Vdet=(3.3V/(3.3KΩ+6.4kΩ))×6.4k=2.17V
となる。検出電圧(Vdet)204は、ノイズ除去フィルタとして構成される抵抗206及びコンデンサ207を通過した後に、オペアンプ205によりバッファされて、CPU208のA/Dコンバータ(図示しない)に入力される。
また、上記式より、所定の温度Tに対して、検出電圧(Vdet)204の電圧値が決定されるので、図5に示すような検出電圧(Vdet)204の電圧値と温度Tの相関関係を示すテーブルを作成することができる。CPU208は、A/Dコンバータが8bit分解能であれば、図5に示すようなAD値(8bit)で検出電圧(Vdet)204の電圧値を読み取ることができる。そして、図5に示すようなテーブルをRAM209内に格納しておけば、読み取った検出電圧(Vdet)204の電圧値から対応する温度Tを求めることができる。このようにしてサーミスタ200を用いた温度検出を行う。
次に、本実施の形態におけるサーミスタの制御について説明する。
図6は、本実施の形態におけるサーミスタの制御を行う回路構成を示す回路図である。なお、図6では、図3の構成要素と同様の構成要素については同一の符号を付す。
図6において、電源210は、その電圧値Vhが電源202の電圧値Vよりも高く設定されている。抵抗211は、その抵抗値Rbにより酸化皮膜除去電流を設定している。信号212は、CPU208が電流切替えを行うためのモード切替え信号である。FET213は、モード切替え信号212がONにされたときに、電源210から電流を供給するためのスイッチング素子である。ダイオード214は、電源202への電源210からの電流の回り込みを防止するためのダイオードである。そしてCPU208は、サーミスタ200の検出電圧(Vdet)204に基づいて定着器40(測定対象)が目標温度になる様に定着器40を制御する。具体的には定着器40のヒータへ供給する電力を制御する。
ところで、コネクタ接触部201のコネクタ端子上に酸化皮膜が形成され、導通不良となった場合、サーミスタ200を介して電流が流れにくく、即ち抵抗値Rthが大きくなった状態と等価になる。仮に、コネクタ接触部201が完全な導通不良になった場合、見かけ上、Rth=∞となるため、Vdet=3.3Vとなり、CPU208はT=0℃を検出する。この場合、中央のサーミスタ200においては、温調をかけても0℃のままなので、低温エラーを検出してしまう。また、完全な導通不良ではなく、ある程度接触している状態でRth=15KΩくらいに見えてしまった場合は、CPU208はT=150℃付近を検出し、目標温度が300℃であれば、さらに温度を上げようとする。しかし、サーミスタ200により検出される温度は上がらないが、実際にはベルトの温度が上昇しているため、左右のサーミスタ200の高温異常、或いは中央−右、中央−左のサーミスタ200の温度差エラーを検出してしまう。導通不良の原因となっているコネクタ端子上の酸化皮膜を溶融破壊するために大電流を流したいが、大電流を流してしまうと、サーミスタ200が自己昇温してしまい、正確な温度検出を行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、後述する図7の酸化皮膜除去処理を実行して、コネクタ端子上に形成された酸化皮膜の除去を行う。具体的には、温度検出を行っていない時のみ大電流(第2の電流に相当)を流して、コネクタ端子上の酸化皮膜の除去を行い、温度検出を行う時には通常使用の微小電流(第1の電流に相当)を流す。CPU208は、酸化皮膜を除去するときに、モード切替え信号212をHiにして、FET213をONにし、電源210からサーミスタ200に電流を供給する。仮に、Vh=12V、Rb=100Ωである場合、最大で120mAの電流を流すことができ、通常使用時の最大電流に対して120倍の電流を流すことができる。
次に、本実施の形態におけるサーミスタを制御する際に実行される酸化皮膜除去処理について説明する。
図7は、本実施の形態におけるサーミスタを制御する際に実行される酸化皮膜除去処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理はCPU208により実行される。
図7において、まず、画像出力部3が画像出力動作に入ると、定着ユニット40の温調シーケンスに入る(ステップS701)。
次いで、CPU208は、モード切替え信号212をONにして電源210からサーミスタ200に電流を供給する(ステップS702)(第1の供給ステップに相当)。これにより、サーミスタ200に120mA程度の電流が供給され、コネクタ201の酸化皮膜が破壊される。
次いで、CPU208は、モード切替え信号212をON後所定の時間T1をカウントしてから(ステップS703)、モード切替え信号212をOFFにする(ステップS704)。これにより、サーミスタ200には再び電源202から1mA程度の電流が供給される。
次いで、所定の時間T2の間だけサーミスタ200の出力を無視する(ステップS705)。即ち、サーミスタ200の出力に基づく温調を行わない。ここで、サーミスタ200の出力を無視するのは、即座にサーミスタ200を用いた温度検出を開始すると、サーミスタ200の自己昇温により、正確な温度検出が行えない可能性があるためである。従って、時間T2は、電源210からの電流により自己昇温した分の温度が低下するのに要する時間である。例えば10秒とするが、この時間に限ることはない。
所定の時間T2の経過後、サーミスタ200を通常使用時と同様に制御して温度検出を開始し(ステップS706)(第2の供給ステップに相当)、そして、定着ユニット40の温調を開始して(ステップS707)、本処理を終了する。
図7の酸化皮膜除去処理によれば、サーミスタ200を用いた温度検出の開始前に、電源210からサーミスタ200へ大電流を供給するので、コネクタ接触部201のコネクタ端子上に形成された酸化皮膜を溶融破壊することができる。さらに、電源210からサーミスタ200への大電流の供給の終了後にサーミスタ200の出力を無視するので、サーミスタ200を通常使用時の温度まで降温した状態で温度検出することができる。以上より、サーミスタ200を適切に制御することができると共にコネクタ接触部201のコネクタ端子上の酸化皮膜による導通不良を防止する、すなわちコネクタ接触部201における導通を確保することができる。
次に、本実施の形態におけるサーミスタ200の出力に基づく温度制御を行う際に実行される他の酸化皮膜除去処理について説明する。
本処理では、定着ユニット40の温調が終了し、温度検出を終了した後に、コネクタ端子上の酸化皮膜を除去することにより、サーミスタ200を使用する前の酸化皮膜を除去する時間を節約する。
図8は、本実施の形態におけるサーミスタを制御する際に実行される酸化皮膜除去処理を示すフローチャートである。
図8において、まず、定着ユニット40の温調を終了し(ステップS801)、そして、サーミスタ200を用いた温度検出を終了する(ステップS802)。
次いで、CPU208は、定着ユニット40の温調要求があるか否かを判別する(ステップS803)。
ステップS803の判別の結果、温調要求がないときは(ステップS803でNO)、CPU208は、モード切替え信号212をONにして電源210からサーミスタ200に電流を供給する(ステップS804)。これにより、コネクタ201に約120mAの電流が流れる。
次いで、CPU208は、所定の時間T1をカウントしてから(ステップS805)、モード切替え信号212をOFFにする(ステップS806)。これにより、コネクタ201に約1mAの電流が流れる。
ステップS803の判別の結果、温調要求があるときは(ステップS803でYES)、又はステップS806の後、本処理を終了する。
図8の酸化皮膜除去処理によれば、上述した図7の酸化皮膜除去処理と同様の効果を実現することができると共に、コネクタ接触部201のコネクタ端子上の酸化皮膜を除去することによる定着ユニット40の温調開始の遅延をなくすことができる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した本実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した本実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記本実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した本実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の実施の形態に係る温度制御装置を搭載する電子写真カラー複写機の全体構成を概略的に示す断面図である。 図1における定着ユニットの構成を概略的に示す斜視図である。 サーミスタの制御を行う従来の回路構成を示す回路図である。 温度Tと抵抗値Rthの相関関係の一例を示すテーブルである。 検出電圧(Vdet)の電圧値と温度Tの相関関係を示すテーブルである。 本実施の形態におけるサーミスタの制御を行う回路構成を示す回路図である。 本実施の形態におけるサーミスタを制御する際に実行される酸化皮膜除去処理を示すフローチャートである。 本実施の形態におけるサーミスタを制御する際に実行される他の酸化皮膜除去処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電子写真カラー複写機
40 定着ユニット
41a 定着ベルト
41b 加圧ベルト
200 サーミスタ
201 コネクタ接触部
202,210 電源
204 検出電圧(Vdet)
208 CPU
212 モード切替え信号
213 FET
214 ダイオード

Claims (5)

  1. 温度に応じてインピーダンス特性が変化する温度検出素子と、
    前記温度検出素子に電流を供給する電源と、
    前記温度検出素子と前記電源とを接続するコネクタと、
    前記温度検出素子の出力に基づいて前記温度検出素子の測定対象の温度を制御する制御手段と、を備える温度制御装置であって、
    前記制御手段は、前記温度検出素子の出力による温度制御時に供給すべき第1の電流を供給する前に、前記第1の電流よりも大きな第2の電流を前記温度検出素子に供給し、前記第2の電流を供給してから所定の時間の経過後に、前記第1の電流を前記温度検出素子に供給することを特徴とする温度制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記温度制御の終了後に前記第2の電流を前記温度検出素子に所定の時間に亘って供給することを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
  3. 前記温度検出素子はサーミスタであることを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
  4. 前記温度検出素子は、シートに転写されたトナー画像を定着するための定着器の温度を検出することを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
  5. 温度に応じてインピーダンス特性が変化する温度検出素子と、
    前記温度検出素子に電流を供給する電源と、
    前記温度検出素子と前記電源とを接続するコネクタと、
    前記温度検出素子の出力に基づいて前記温度検出素子の測定対象の温度を制御する制御手段と、を備える温度制御装置の制御方法であって、
    前記温度検出素子の出力による温度制御時に供給すべき第1の電流を供給する前に、前記第1の電流よりも大きな第2の電流を前記温度検出素子に供給する第1の供給ステップと、
    前記第2の電流を供給してから所定の時間の経過後に、前記第1の電流を前記温度検出素子に供給する第2の供給ステップとを有することを特徴とする制御方法。
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