JP2010054252A - 計器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計上の自由度を向上することができる計器装置を得ること。
【解決方法】回路基板1の背面側に装着され回路基板1を貫通して前面側に延びる駆動軸2を有する計器本体3と、駆動軸2の先端側に装着される指針4と、この指針4の後方に配置され指針4の動きに対応する第1の表示部52a及び当該第1の表示部52aよりも駆動軸2側に位置する第2の表示部52bを有する前面パネル5と、この前面パネル5と回路基板1との間に配置される反射体7と、回路基板1の駆動軸2周囲に配置される光源6とを備え、反射体7は、光源6と対向して光源6からの照明光を駆動軸2から遠ざかる方向に反射させる第1の反射部73と、前面パネル5と回路基板1との間に光源6を取り巻くように配置され照明光を第1の表示部52aに反射する第2の反射部74と、第2の反射部74で反射された照明光を第2の表示部52b側に反射させる第3の反射部75を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両に搭載される計器装置に関して、特に表示板の後方に反射体を備えた計器装置に関するものである。
従来の計器装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。この計器装置は回路基板と、回路基板に配置され駆動軸が前方側に伸びる計器本体と、駆動軸の先端側に装着される指針と、指針と回路基板との間に設けられ、指針が指示する第1の表示部及び第1の表示部よりも駆動軸側に位置する第2の表示部とを有する前面パネルと、第1の表示部よりも駆動軸側に位置する回路基板の前方側に配置され少なくとも第1,第2の表示部を照明する光源と、前面パネルと回路基板との間に配置される反射体とを備えたものが知られている。
反射体は光源と対向し光源からの照明光を前記駆動軸から遠ざかる方向に反射する第1の反射部と、光源の周囲に位置し、前面パネルとは適宜空間を空けて外側に延長し光源からの照明光を第1,第2の表示部側に反射させる第2の反射部とを有しており、第2の表示部は第1の反射部付近に設けられている。
特開2001―174293号公報
しかしながら、特許文献1記載の計器装置においては、第2の表示部と第1の反射部との位置関係によっては第2の表示部を適切に照明することが難しく、そのため、第2の表示部の位置が制約されてしまうことがある。
即ち、第2の表示部が第1の反射部の真上よりも外側(第1の表示部側)に位置する場合は、光源からの照明光を直接受けることになるため、強力な反射光によって輝度が強くなりすぎる。また、第2の表示部が第1の反射部の真上に位置する場合は、第1の反射部が障害となって光源からの照明光が遮られてしまうため、暗くなりやすく、十分な輝度が得られない。
このような事情から、第2の表示部を本来配置したい位置に設けることができず、その配設位置が限られてしまうなど、表示部の位置が制約され設計上の自由度が制限されてしまう。
本発明は、この様な点に鑑みなされたもので、反射体を有する計器装置において、設計上の自由度を向上することができる計器装置を提供することを目的とする。
本発明は前記課題を解決するため、回路基板と、この回路基板の背面側に装着され前記回路基板を貫通して前面側に延びる駆動軸を有する計器本体と、前記駆動軸の先端側に装着される指針と、この指針の後方に配置され前記指針の動きに対応する第1の表示部及び当該第1の表示部よりも前記駆動軸側に位置する第2の表示部を有する前面パネルと、この前面パネルと前記回路基板との間に配置される反射体と、前記回路基板の前記駆動軸周囲に配置される光源とを備え、前記反射体は、前記光源と対向して前記光源からの照明光を前記駆動軸から遠ざかる方向に反射させる第1の反射部と、前記前面パネルと前記回路基板との間に前記光源を取り巻くように配置され前記照明光を前記第1の表示部に反射する第2の反射部と、前記第2の反射部で反射された前記照明光を前記第2の表示部側に反射させる第3の反射部を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、第3の反射部で第2の表示部を適切に照明することができ、これにより設計上の自由度を向上することができる。
また本発明は、前記第2の反射部は前記駆動軸から遠ざかるに従って前記前面パネルとの距離が小さくなる反射壁からなり、前記第3の反射部は前記駆動軸から遠ざかるに従って前記前面パネルとの距離が大きくなる反射壁からなることを特徴とする。
このように構成することにより、第3の反射部で第2の表示部を効率よく照明することができる。
本発明によれば、設計上の自由度を向上することができる計器装置を得ることができる。
以下、本発明実施形態を添付の図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態における計器装置の前方側要部を示す平面図である。図2は図1のA-A断面図である。
図1,図2において、本実施形態による計器装置は、回路基板1と、この回路基板1に導通固定された駆動軸2が前方に延びる計器本体3と、駆動軸2の先端に装着される指針4と、この指針4の計器本体3側に配設される前面パネル5と、駆動軸2の周囲に複数配設される光源6と、前面パネル5と回路基板1との間に設けられる反射体7とから主に構成される。
回路基板1は、例えばガラスエポキシ基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質の回路基板からなり、計器本体3と光源6に電力供給を行う回路パターン(図示せず)を有する。
計器本体3は、例えばステッピングモータを適用でき、駆動軸2を有し、この駆動軸2の先端に指針4が連結される。また計器本体3は、その本体部が回路基板1の背面側に位置し、駆動軸2が回路基板1を貫通して前方側に延びている。
指針4は、例えば指示部41が透過性合成樹脂から形成される発光指針を適用でき、前面パネル5に施された指標部(図示せず)を指示する。
前面パネル5は、例えば透過性合成樹脂からなる薄板状基材にスクリーン印刷を施してなるものであり、前面パネル5には指針4の回動軌道に沿って指示対象となる目盛や文字、マークなどが環状に印刷された第1の表示部52aと、この第1の表示部52aと指針4の回動中心部Rとの間に位置する速度計の単位などが印刷された第2の表示部52bとを備えている。また前面パネル5の中心部には駆動軸2が貫通する貫通穴53が形成されている。
光源6は、回路基板1の前方側に配置された例えばチップ型発光ダイオードからなり、駆動軸2周辺に駆動軸2を中心として同心円上に複数配置される指針用光源61と、同じく駆動軸2を中心として指針用光源61の外側に同心円上にて複数配置される前面パネル用光源62とから構成されている。
反射体7は、白色系の合成樹脂にてケース体状に形成された射出成形体からなり、前面パネル5の貫通穴53に対応した開口部を有して前面パネル5と回路基板1との間に伸長する筒状の仕切部71と、仕切部71の中程から連続して駆動軸から遠ざかる方向に伸長するフランジ部72と、フランジ部72の端部に設けられた、前面パネル用光源62からの照明光を後述する第2の反射部へ反射させる第1の反射部73と、その前面パネル用光源62を取り巻くように前面パネルの外周縁に向かうに従って次第に傾斜が大きくなる平面に形成された第2の反射部74と、第2の反射部74より反射された照明光を第2の表示部52bへ反射させる第3の反射部75とから構成されている。
第1の反射部73は、フランジ部72の端部に一体形成されたものであり、前面パネル用光源62から第2の表示部52bに向かう照明光を遮るとともに、その照明光を駆動軸から遠ざかる方向、即ち、第2の反射部74方向に反射させるために、前面パネル用光源62と第2の表示部52bとの中間に配置されている。
第2の反射部74は、前面パネル用光源62の周囲を取り巻くように前面パネル5とは空気層Sを隔てて駆動軸から遠ざかる方向に延長し、第1の反射部73にて反射された照明光を第1の表示部52a側に反射させるように形成されている。
第3の反射部75は、駆動軸2から遠ざかるに従って前面パネル5との距離が大きくなる反射壁からなり、図2に示すように、第2の反射部で反射された照明光を第2の表示部52b側に反射させるように形成されている。
このような構成において、指針用光源61が発光すると、その照明光は、仕切部71の指針用光源61側内壁面によって前方側に案内され、前面パネル5の貫通穴53を通じて指針4の回動中心部Rに供給され、これにより指針4の指示部41が照明される。一方、前面パネル用光源62が発光すると、その照明光は第1の反射部73により駆動軸2から遠ざかる方向に放射状に反射され、このように反射された照明光は第2の反射部74によって反射され、第1の表示部52aを照明する。また、第2の反射部74で反射された照明光の一部は第3の反射部75にて更に反射され、第2の表示部52bに至り、この部分を照明する。
以上のように、本実施例によれば、回路基板1と、この回路基板1の背面側に装着され回路基板1を貫通して前面側に延びる駆動軸2を有する計器本体3と、駆動軸2の先端側に装着される指針4と、この指針4の後方に配置される指針4の動きに対応する表示部を有する前面パネル5と、この前面パネル5と回路基板1との間に配置される反射体7と、回路基板1の駆動軸2周囲に配置される光源6とを備え、反射体7は光源6と対向して光源6からの照明光を外周に反射させる第1の反射部73と、前面パネル5と回路基板1との間に光源6を取り巻くように配置される第2の反射部74とを有し、第1の反射部73には第2の反射部74で反射された照明光を表示部側に反射させる第3の反射部75を設けたことによって、第1の反射部73の上方に配置される第2の表示部52bを適切に照明することができるため、設計上の自由度を向上することができる。
また、本実施例によれば、第2の反射部74は駆動軸2から遠ざかるに従って前面パネル5との距離が小さくなる反射壁からなり、第3の反射部75は駆動軸2から遠ざかるに従って前面パネル5との距離が大きくなる反射壁からなることによって、第2の反射部74で拡散反射された照明光を第2の表示部52b側に反射させやすくなり、第2の表示部52bを効率よく照明することができる。
なお、本実施形態では第2の表示部52bを一カ所としているが、意匠の数や大きさによって、第1の反射部73及び第3の反射部75を増やすなど、表示部に対応した箇所に配置すればよく、個数や大きさなどは任意である。
本発明の第1実施形態における計器装置の前方側要部を示す平面図。 図1のA−A断面図。
符号の説明
1 回路基板
2 駆動軸
3 計器本体
4 指針
5 前面パネル
6 光源
7 反射体
41 指示部
52a 第1の表示部
52b 第2の表示部
53 貫通穴
61 指針用光源
62 前面パネル用光源
71 仕切部
72 フランジ部
73 第1の反射部
74 第2の反射部
75 第3の反射部
R 回転中心部
S 空気層

Claims (2)

  1. 回路基板と、この回路基板の背面側に装着され前記回路基板を貫通して前面側に延びる駆動軸を有する計器本体と、前記駆動軸の先端側に装着される指針と、この指針の後方に配置され前記指針の動きに対応する第1の表示部及び当該第1の表示部よりも前記駆動軸側に位置する第2の表示部を有する前面パネルと、この前面パネルと前記回路基板との間に配置される反射体と、前記回路基板の前記駆動軸周囲に配置される光源とを備え、前記反射体は、前記光源と対向して前記光源からの照明光を前記駆動軸から遠ざかる方向に反射させる第1の反射部と、前記前面パネルと前記回路基板との間に前記光源を取り巻くように配置され前記照明光を前記第1の表示部に反射する第2の反射部と、前記第2の反射部で反射された前記照明光を前記第2の表示部側に反射させる第3の反射部を設けたことを特徴とする計器装置。
  2. 前記第2の反射部は前記駆動軸から遠ざかるに従って前記前面パネルとの距離が小さくなる反射壁からなり、前記第3の反射部は前記駆動軸から遠ざかるに従って前記前面パネルとの距離が大きくなる反射壁からなることを特徴とする計器装置。
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