JP2010054103A - 熱処理装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Masuda
充弘 増田
Shigehiro Goto
茂宏 後藤
Yasuhiro Shiba
康裕 芝
Masao Tsuji
雅夫 辻
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Abstract

【課題】無駄なエネルギーの消費を抑制することができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】熱処理装置1は、ヒートパイプ構造を採用したものであり、中空構造の熱処理プレート11および制御用冷却プレート51を備える。ヒータ17を作動させて作動液貯留部13の作動液16を加熱することにより、作動液16が蒸発してその蒸気が中空部10内を移動し、プレート表面11aとの間で凝縮潜熱の授受を行うことにより、熱処理プレート11を加熱する。作動液16の蒸気の一部は作動液流通路18に流入し、制御用冷却プレート51にて流路54に供給された冷却水によって冷却される。制御用冷却プレート51の冷却能力は冷却水バルブ57の開閉を制御することによって調整される。作動液16の蒸気を冷却する必要のあるときのみ制御用冷却プレート51に冷却動作を行わせることにより、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱処理プレート上に半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を載置して加熱処理を行う熱処理装置に関する。
半導体デバイスや液晶ディスプレイなどの製造工程において、熱処理工程は欠かすことの出来ない重要な工程であり、従来より種々のタイプの熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置として、例えば、特許文献1に記載されるような熱処理装置が知られている。
特許文献1に記載される熱処理装置は、いわゆるヒートパイプ構造を有する装置であり、作動液を加熱して蒸発させた蒸気を熱処理プレート内の内部空間に導き、熱処理プレートの表面との間で凝縮潜熱の授受を行わせて当該表面を昇温するものである。このようなヒートパイプ構造を有する熱処理装置は、プレート表面の温度分布均一性に優れており、基板を均一に加熱することができる。
ところが、ヒートパイプ構造の熱処理装置は、加熱方式の特性上、温度分布均一性に優れる反面、温度制御が抵抗加熱方式の熱処理装置に比較して困難であった。このため、特許文献2には、熱交換によって作動液蒸気の冷却を行う補助冷却プレートを備えたヒートパイプ構造の熱処理装置が開示されている。熱処理プレートの昇温時に、作動液を加熱しつつ作動液蒸気の冷却を行えば著しいオーバーシュートを抑制することができ、温度制御性が向上する。
特開2003−297738号公報 特開2006−322630号公報
しかしながら、特許文献2に開示されるような熱処理装置においては、作動液を加熱しつつ、作動液蒸気の冷却も行うこととなるため、無駄なエネルギーの消費が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、無駄なエネルギーの消費を抑制することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に加熱処理を施す熱処理装置において、作動液を貯留する作動液貯留部と、前記作動液貯留部に貯留された作動液を加熱して蒸発させる加熱手段と、蒸発した作動液の蒸気を満たしてプレート表面との間で凝縮潜熱の授受を行う中空部と、を有して前記プレート表面に基板を載置する熱処理プレートと、前記中空部から導いた作動液の蒸気を冷却して凝縮した作動液を前記作動液貯留部に還流する熱交換部と、前記熱交換部の冷却能力を調整する冷却制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記冷却制御手段は、前記熱処理プレート上に基板を載置することなく前記熱処理プレートの温度を所定の設定温度に維持するときに、前記熱交換部の冷却動作を停止させることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記冷却制御手段は、前記熱処理プレートの設定温度を上昇させるときに、前記熱交換部の冷却動作を停止させることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記冷却制御手段は、基板が載置されて前記熱処理プレートの温度が低下しているときに前記熱交換部の冷却動作を停止させるとともに、前記熱処理プレートの温度が上昇に転じた後に前記熱交換部に冷却動作を行わせることを特徴とする。
本発明によれば、熱処理プレートの中空部から導いた作動液の蒸気を冷却する熱交換部の冷却能力を調整する冷却制御手段を備えるため、作動液の蒸気を冷却する必要のあるときのみ熱交換部に冷却動作を行わせることができ、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
特に、請求項2の発明によれば、熱処理プレート上に基板を載置することなく熱処理プレートの温度を所定の設定温度に維持するときに、熱交換部の冷却動作を停止させるため、基板処理を行っていない待機時における無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
特に、請求項3の発明によれば、熱処理プレートの設定温度を上昇させるときに、熱交換部の冷却動作を停止させるため、迅速に熱処理プレートを設定温度まで上昇させることができるとともに、設定温度変更時の無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
特に、請求項4の発明によれば、基板が載置されて熱処理プレートの温度が低下しているときに熱交換部の冷却動作を停止させるとともに、熱処理プレートの温度が上昇に転じた後に熱交換部に冷却動作を行わせるため、基板搬入時の温度変化に対してオーバーシュートを抑制しつつ熱処理プレートの温度を元の温度に復帰させることができ、しかも無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る熱処理装置1の概略構成を示す縦断面図である。また、図2は熱処理装置1の要部平面図である。この熱処理装置1は、いわゆるヒートパイプ構造を採用することにより、熱容量を小さくして温度応答性を高めつつ温度分布の面内均一性を高めたものであり、中空構造の熱処理プレート11を備える。熱処理装置1は、熱処理プレート11に基板W(本実施形態では円形の半導体ウェハ)を載置して加熱処理を行う。このような熱処理装置1は、例えばレジスト塗布処理装置や現像処理装置などとともにいわゆるコータ&デベロッパと称される基板処理装置に組み込まれる。
熱処理プレート11は、そのプレート表面11aに基板Wを載置して加熱処理するためのものであり、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)等の伝熱性が良好な金属を基材とする材料によって中空円筒状に形成されている。熱処理プレート11は内部に中空部10を有する中空構造のため、昇温時に内部圧力が上昇することに対応して、縦方向の強度を補強するため複数本のリム12が形成されている。そして、熱処理プレート11の中空部10の下方には一対の作動液貯留部13が形成されている。この作動液貯留部13内には、作動液16(本実施形態では水)が貯留されるとともに、作動液16を加熱するためのヒータ17が浸漬配設されている。
また、熱処理装置1は、熱処理プレート11の中空部10と作動液貯留部13とを連通する一対の作動液流通路18を備える。作動液流通路18は、作動液貯留部13における作動液面よりも上位においては、水平方向に対して常に傾斜角を有するように配設されている。作動液流通路18の内面は、金属(例えば銅)にて形成されており、その内面をUV照射することにより、或いはブラスト処理することによって親水面を形成し、作動液が流れやすくしておくことが好ましい。
熱処理装置1においては、ヒートパイプ構造を利用した加熱機構が実現されている。すなわち、ヒータ17を作動させて作動液16を加熱することにより、作動液16が蒸発してその蒸気が熱処理プレート11の内部空間である中空部10を移動し、熱処理プレート11のプレート表面11aとの間で凝縮潜熱の授受を行うことにより、熱処理プレート11を加熱する。熱処理プレート11との間で凝縮潜熱の授受を実行した作動液16の蒸気は、液体の作動液16に戻って作動液貯留部13に回収される。これを繰り返すことによって、熱処理プレート11は、その表面の温度分布が均一となるように加熱される。
また、熱処理プレート11のプレート表面11aには、アルミナ(Al23)等の低伝熱部材から構成された複数個(本実施形態では3個)のプロキシミティボール15が配設されている。これらプロキシミティボール15は、その上端がプレート表面11aより微小量だけ突出する状態にて配設されており、基板Wを熱処理プレート11のプロキシミティボール15上に支持したときには、基板Wとプレート表面11aとの間にいわゆるプロキシミティギャップと称される微小間隔が形成される。
プロキシミティギャップの大きさとしては、基板Wを迅速かつ効率的に加熱するため、10μm〜500μmとすることが好ましく、10μm〜200μmとすることがより好ましい。但し、基板Wの種類や熱処理の態様によっては、このプロキシミティギャップの大きさを1000μm程度としてもよい。また、本実施形態ではプロキシミティボール15を介してプレート表面11aに基板Wを近接させて載置するようにしているが、プロキシミティボール15を省略して基板Wを面接触の状態でプレート表面11a上に載置するようにしても良い。
また、熱処理装置1は、冷却機構として冷却プレート21、制御用冷却プレート51および補助冷却プレート61を備えている。冷却プレート21は、例えば、銅やアルミニウム等の伝熱性が良好な金属にて形成された平板部材である。冷却プレート21は、熱処理プレート11の下面における一対の作動液貯留部13の間に配設されている。冷却プレート21の内部には、流入口22から流出口23に至る流路が蛇行状に形成されている。
制御用冷却プレート51は、伝熱性が良好な二枚の金属板を貼り合わせた構成を有し、その貼り合わせ面に冷却流体(本実施形態では冷却水)の流路54が形成されている。冷却流体の流路54の一端には流入口52が形成され、他端には流出口53が形成されている。また、制御用冷却プレート51には、作動液流通路18が挿通されている。流入口52から流出口53に至る流路54は、作動液流通路18に近接して形成されている。但し、冷却流体の流路54と作動液流通路18とは互いに隔てられている。
補助冷却プレート61は、制御用冷却プレート51と同様の構成を有している。すなわち、補助冷却プレート61の内部には冷却流体の流路64が形成されている。冷却流体の流路64の一端には流入口62が形成され、他端には流出口63が形成されている。また、補助冷却プレート61にも作動液流通路18が挿通されている。流入口62から流出口63に至る流路64は、作動液流通路18に近接して形成されている。但し、冷却流体の流路64と作動液流通路18とは互いに隔てられている。
制御用冷却プレート51の流入口52は、供給配管55を介して冷却水供給部56と接続されている。供給配管55には冷却水バルブ57が介挿されている。また、制御用冷却プレート51の流出口53も排出配管58を介して冷却水供給部56と接続されている。冷却水供給部56は、所定温度に温調した冷却水を供給配管55に送出する。冷却水バルブ57を開放すると、冷却水供給部56から制御用冷却プレート51に冷却水が供給され、流入口52から流出口53に向けて冷却水が流路54内を流れる。流出口53から排出された冷却水は排出配管58によって冷却水供給部56に還流される。
一方、別の供給配管25の先端は二叉に分岐されて冷却プレート21の流入口22および補助冷却プレート61の流入口62に接続される。供給配管25の基端側も二叉に分岐されて冷却水供給部66およびエア供給部68に接続される。基端側にて分岐された供給部25のうち冷却水供給部66に繋がる配管には冷却水バルブ67が介挿され、エア供給部68に繋がる配管にはエアバルブ69が介挿されている。冷却プレート21の流出口23および補助冷却プレート61の流出口63は排出配管28を介して大気開放されたドレインと接続されている。
冷却水供給部66は、所定温度に温調した冷却水を供給配管25に送出する。エア供給部68は、供給配管25に圧縮空気を供給する。エアバルブ69を閉止しつつ冷却水バルブ67を開放すると、冷却プレート21および補助冷却プレート61の流路64に冷却水が供給される。逆に、冷却水バルブ67を閉止しつつエアバルブ69を開放すると、冷却プレート21および補助冷却プレート61の流路64に圧縮空気が供給される。供給された冷却水および空気は排出配管28によってドレインへと排出される。
また、熱処理装置1は、熱処理プレート11のプレート表面11aに基板Wを接離させるための複数本(本実施形態では3本)のリフトピン19(図2)、プレート表面11aを覆うリッド31およびプレート表面11aの温度を測定するための温度センサ14を備える。リフトピン19は、熱処理プレート11に鉛直方向に沿って設けられた貫通孔(図示省略)に遊挿されている。3本のリフトピン19およびリッド31はリフター32によって昇降される。すなわち、3本のリフトピン19とリッド31とは連動して同時に昇降する。
リフトピン19が上昇すると、その先端がプレート表面11aから突出する。上昇状態にて基板Wを支持するリフトピン19が下降すると、リフトピン19の先端は貫通孔に埋入してプレート表面11aに基板Wが載置される。また、プレート表面11aに基板Wが載置された状態にてリフトピン19が上昇すると、リフトピン19によって基板Wがプレート表面11aから持ち上げられる。
リッド31が下降すると、プレート表面11aのほぼ全面が覆われ、リッド31の内面とプレート表面11aとの間に熱処理空間が形成される。また、リッド31が上昇すると、プレート表面11aの上方が開放される。
図3は、熱処理装置1の制御部40の構成を示すブロック図である。制御部40のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部40は、各種演算処理を行うCPU41、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM42、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM43および制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク44をバスライン49に接続して構成されている。
また、バスライン49には、上述した温度センサ14、冷却水バルブ57,67、エアバルブ69、ヒータ17およびリフター32が電気的に接続されている。制御部40のCPU41は、磁気ディスク44に格納された制御用ソフトウェアを実行することにより、これらの各機構を制御して熱処理装置1による基板Wの加熱処理を進行させる。
さらに、バスライン49には、表示部45および入力部46が電気的に接続されている。表示部45は、例えば液晶ディスプレイ等を用いて構成されており、処理結果やレシピ内容等の種々の情報を表示する。入力部46は、例えばキーボードやマウス等を用いて構成されており、コマンドやパラメータ等の入力を受け付ける。装置のオペレータは、表示部45に表示された内容を確認しつつ入力部46からコマンドやパラメータ等の入力を行うことができる。なお、表示部45と入力部46とを一体化してタッチパネルとして構成するようにしても良い。
次に、以上のような構成を有する熱処理装置1の動作について説明する。熱処理装置1は、ヒートパイプ構造を有しており、基本となる加熱源はヒータ17である。ヒータ17が作動液貯留部13に貯留された作動液16を加熱することにより、作動液16が蒸発してその蒸気が中空部10内に充満する。作動液の蒸気の一部は、プレート表面11aの内壁面(基板Wを載置するのとは反対側の面)に凝縮して液相に戻り、そのときにプレート表面11aが凝縮潜熱を受け取って加熱される。熱処理プレート11を昇温するときには、制御部40の制御によってヒータ17の出力が大きくされ、設定温度に維持するときにはヒータ17の出力が抑制される。また、熱処理プレート11を降温するときにはヒータ17の出力がさらに小さく或いは停止される。
ヒータ17は作動液16を介して間接的にプレート表面11aを加熱するため、ヒータ17の出力を制御するだけではプレート表面11aの温度を良好に制御するのは困難である。特に、熱処理プレート11を昇温するときにはオーバーシュートが生じやすくなる。このため、制御用冷却プレート51によって熱処理プレート11を緩やかに冷却することにより温度制御性を高めている。すなわち、中空部10内に充満した作動液16の蒸気の一部は作動液流通路18にも流入する。作動液流通路18にも流入した作動液16の蒸気は制御用冷却プレート51において流路54を流れる冷却水と熱交換されて冷却され液相に戻る。液相に戻った作動液16は作動液貯留部13に流れ込む。
このように、制御用冷却プレート51は、中空部10から導いた作動液16の蒸気を冷却して凝縮した作動液16を作動液貯留部13に還流する熱交換部として機能する。そして、ヒータ17によって作動液16を加熱しつつ、制御用冷却プレート51によって作動液16の蒸気を冷却することにより、熱処理プレート11の急激な温度上昇を抑制して温度制御性を高めているのである。
ところが、常に制御用冷却プレート51に冷却動作を行わせているとヒータ17によって加熱しつつ制御用冷却プレート51によって常時緩やかに冷却することとなるため、無駄なエネルギーを消費することとなる。このため、本実施形態の熱処理装置1は、制御部40の制御によって冷却水バルブ57を開閉することにより、制御用冷却プレート51の冷却能力を調整している。すなわち、冷却水バルブ57を開放すると流路54に冷却水が流れて作動液流通路18に流入した作動液蒸気が冷却され、冷却水バルブ57を閉止すると流路54の冷却水の流れも止まって作動液蒸気の冷却が停止される。そして、作動液16の蒸気を冷却する必要のないときには冷却水バルブ57を閉止して制御用冷却プレート51の冷却動作を停止することにより無駄なエネルギー消費を抑制する。
具体的には、熱処理プレート11上に基板Wを載置することなく熱処理プレート11の温度を所定の設定温度に維持するときには、制御部40の制御によって冷却水バルブ57を閉止して制御用冷却プレート51の冷却動作を停止させる。熱処理プレート11上に基板Wを載置することなく熱処理プレート11の温度を所定の設定温度に維持しているときは、例えばロット処理の合間などの待機状態である。このような待機状態のときには、熱処理プレート11の温度を安定させていれば足りるため、作動液16の蒸気の冷却を行う必要はなく、制御用冷却プレート51の冷却動作を停止させることによって待機電力を削減することができる。
また、熱処理プレート11の設定温度を上昇させるときには、制御部40の制御によって冷却水バルブ57を閉止して制御用冷却プレート51の冷却動作を停止させる。熱処理プレート11の設定温度を上昇させるときには、ヒータ17の出力を大きくするのであるが、このときに制御用冷却プレート51が冷却動作を行っていると加熱効率が低下する。制御用冷却プレート51の冷却動作を停止すれば、ヒータ17による加熱を阻害する要因は無くなるため、熱処理プレート11が設定温度にまで上昇するときの時間が短縮されるとともに、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。もっとも、熱処理プレート11が設定温度から所定範囲内にまで昇温した時点にて、オーバーシュートを抑制すべく、冷却水バルブ57を開放して制御用冷却プレート51の冷却動作を開始するのが好ましい。
また、熱処理プレート11に常温の基板Wを載置した直後には一時的にプレート表面11aの温度が低下する。このときには、以下のような制御用冷却プレート51の冷却動作制御を行う。図4は、制御用冷却プレート51の冷却動作制御のタイムチャートである。まず、時刻t1にてリフトピン19およびリッド31がリフター32によって上昇される。リッド31が上昇することによって熱処理プレート11の上方が開放され、プレート表面11aの温度が若干低下する。なお、プレート表面11aの温度は温度センサ14によって測定される。
時刻t1から時刻t2の間に、熱処理装置1に基板Wが搬入されて上昇した3本のリフトピン19に渡される。このときに、先行する処理済みの基板Wがある場合には、未処理の基板Wと処理済みの基板Wとが交換される。続いて、時刻t2にリフトピン19およびリッド31がリフター32によって下降される。リフトピン19が下降することによって常温の未処理基板Wがプレート表面11a上に載置される。また、リッド31が下降することによってプレート表面11aとリッド31との間に熱処理空間が形成され、プレート表面11aが保温される。常温の基板Wがプレート表面11aに載置されると熱伝導によって一時的にプレート表面11aの温度が低下する。
時刻t1から時刻t3までのプレート表面11aの温度が低下を続けている間もヒータ17が作動液16を加熱して発生した蒸気が凝縮潜熱を与えることによってプレート表面11aを加熱し、プレート表面11aの温度を元の設定温度に戻そうとしている。そして、常温の基板Wが載置されてプレート表面11aの温度が低下しているときには、制御部40の制御によって冷却水バルブ57を閉止して制御用冷却プレート51の冷却動作を停止させる。このようにすれば、作動液16の蒸気が無駄に冷却されることが無いため、プレート表面11aの温度低下を最小限とすることができるとともに、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
次に、時刻t3にて作動液16の蒸気から与えられる熱量と基板Wに奪われる熱量とが均衡してプレート表面11aの温度低下が停止し、その後はプレート表面11aの温度が元の設定温度にまで上昇する。プレート表面11aの温度が上昇に転じた後は、制御部40の制御によって冷却水バルブ57を開放して制御用冷却プレート51に冷却動作を行わせる。このときにもヒータ17による加熱は当然に継続されている。制御用冷却プレート51に冷却動作を行わせることによってプレート表面11aの昇温速度は若干遅くなるもののオーバーシュートを抑制することができる。その後、時刻t4までヒータ17によって作動液16を加熱しつつ制御用冷却プレート51によって作動液16の蒸気を緩やかに冷却することにより、基板Wを載置する熱処理プレート11のプレート表面11aを設定温度に維持して基板Wの加熱処理を実行する。
時刻t4にて基板Wの加熱処理が完了し、リフトピン19およびリッド31が再び上昇する。リフトピン19が上昇することによって基板Wがプレート表面11aから持ち上げられる。その後、リフトピン19に支持される処理済みの基板Wが熱処理装置1の外部に搬出される。
また、熱処理プレート11の設定温度を降温させるときには、制御部40の制御によって冷却水バルブ57,67を開放して制御用冷却プレート51、補助冷却プレート61および冷却プレート21に冷却動作を行わせる。設定温度の降温時には主として冷却プレート21への冷却水供給によって熱処理プレート11の冷却が行われる。これに加えて制御用冷却プレート51および補助冷却プレート61によって作動液16の蒸気を追加的に冷却することにより、熱処理プレート11を急速に冷却して設定温度をより迅速に降温することができる。なお、補助冷却プレート61においては、制御用冷却プレート51と同様に、作動液流通路18に流入した作動液16の蒸気と流路64を流れる冷却水との間で熱交換がなされて作動液16の蒸気が冷却される。
熱処理プレート11の温度が目標の設定温度まで降温したら、冷却水バルブ57,67を閉止して制御用冷却プレート51、補助冷却プレート61および冷却プレート21の冷却動作を停止させる。続いて、制御部40の制御によってエアバルブ69を開放して補助冷却プレート61および冷却プレート21に圧縮空気を送出する。これによって補助冷却プレート61および冷却プレート21の内部に残留していた冷却水がドレインへと排出される。このようにするのは、補助冷却プレート61および冷却プレート21の内部に冷却水が残留したままであると、続く基板Wの加熱処理のときに残留した冷却水が沸騰して処理に悪影響を及ぼすためである。
以上のように、本実施形態においては、制御部40が冷却水バルブ57の開閉を制御することによって制御用冷却プレート51の冷却能力を調整している。このため、作動液16の蒸気を冷却する必要のあるときのみ冷却水バルブ57を開放して制御用冷却プレート51に冷却動作を行わせることができ、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、冷却水バルブ57を開閉して制御用冷却プレート51をオンオフ制御していたが、冷却水バルブ57を冷却水の流量を連続的に制御できる流量調整バルブとして制御用冷却プレート51の冷却能力を連続的に調整するようにしても良い。
また、本発明に係る熱処理装置1によって加熱対象となる基板は半導体ウェハに限定されるものではなく、液晶ガラス基板であっても良い。
本発明に係る熱処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 図1の熱処理装置の要部平面図である。 図1の熱処理装置の制御部の構成を示すブロック図である。 制御用冷却プレートの冷却動作制御のタイムチャートである。
符号の説明
1 熱処理装置
10 中空部
11 熱処理プレート
11a プレート表面
13 作動液貯留部
16 作動液
17 ヒータ
18 作動液流通路
21 冷却プレート
40 制御部
51 制御用冷却プレート
57,67 冷却水バルブ
54,64 流路
61 補助冷却プレート
W 基板

Claims (4)

  1. 基板に加熱処理を施す熱処理装置であって、
    作動液を貯留する作動液貯留部と、前記作動液貯留部に貯留された作動液を加熱して蒸発させる加熱手段と、蒸発した作動液の蒸気を満たしてプレート表面との間で凝縮潜熱の授受を行う中空部と、を有して前記プレート表面に基板を載置する熱処理プレートと、
    前記中空部から導いた作動液の蒸気を冷却して凝縮した作動液を前記作動液貯留部に還流する熱交換部と、
    前記熱交換部の冷却能力を調整する冷却制御手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記冷却制御手段は、前記熱処理プレート上に基板を載置することなく前記熱処理プレートの温度を所定の設定温度に維持するときに、前記熱交換部の冷却動作を停止させることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱処理装置において、
    前記冷却制御手段は、前記熱処理プレートの設定温度を上昇させるときに、前記熱交換部の冷却動作を停止させることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記冷却制御手段は、基板が載置されて前記熱処理プレートの温度が低下しているときに前記熱交換部の冷却動作を停止させるとともに、前記熱処理プレートの温度が上昇に転じた後に前記熱交換部に冷却動作を行わせることを特徴とする熱処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017199914A1 (ja) * 2016-05-19 2017-11-23 日本電気株式会社 冷却装置および凝縮器

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