JP2010054026A - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内に上下段で平行に支持された変速軸のうち上段の変速軸とこれに設けられた変速歯車を連結するシンクロメッシュ機構が潤滑不足とならないようにする。
【解決手段】ケーシング10内に上下段で互いに平行に支持された変速軸12,13のうち上段の変速軸12に設けられたクラッチハブ31Aと、上段の変速歯車24aのクラッチハブ31A側に結合されたギヤピース32Aと、クラッチハブ31Aの外周にスプライン係合されてギヤピース32Aに噛合可能なスリーブ36Aとから構成されて上段の変速軸12と上段の変速歯車24aとを選択的に連結するシンクロメッシュ機構30Aに潤滑油を送るために、下段の変速歯車24bの円周方向に沿って設けられたガイド部材40には、ガイド部材40の下段の変速歯車24bと対向する面に変速歯車24bにより連れ回された潤滑油の少なくとも一部の向きを変えてシンクロメッシュ機構30Aに送る案内部材41を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速軸と変速歯車を連結するシンクロメッシュ機構を潤滑する変速機の潤滑構造に関するものである。
従来、変速機の潤滑構造としては、例えば特許文献1に示す技術がある。この潤滑構造が適用される変速機は、底部に潤滑油を収容するケーシング内の上部に同軸的に配置された入力軸と出力軸と、これら両軸の下側において両軸と平行に配置されたカウンタ軸と、各変速段位にそれぞれ対応して入力軸及び出力軸とカウンタ軸とに対をなして設けられ互いに噛合する複数対の変速歯車と、入力軸または出力軸に設けられた変速歯車の側方でこれら軸と各変速歯車を選択的に連結する複数のシンクロメッシュ機構とを備え、ケーシングの底部に収容した潤滑油をカウンタ軸に設けた変速歯車により跳ね上げて飛散させ、飛散した潤滑油により変速機の各部をはねかけ潤滑している。
このような変速機においては、特許文献1に開示されてないが、第5速のような高速段の変速歯車対の噛み合い部分が潤滑不足となることがないように、図4に示すように、カウンタ軸50に設けられた第5速の従動側変速歯車51bの円周方向に沿って円弧形のガイド部材52を設け、第5速の従動側変速歯車51bにより連れ回した潤滑油をこのガイド部材52により第5速の変速歯車51a,51bの噛み合い部分に送って潤滑するようにしているものがある。
特開平10−103424号公報
上記のような変速機においては、はねかけ潤滑により変速機の各部を潤滑しているが、ケーシングの上部に配置された入力軸と出力軸とに設けられたシンクロメッシュ機構には、跳ね上げられて飛散された潤滑油が十分に付着しないことがあって潤滑不足となることがあった。また、上記の図4に示すガイド部材52は、第5速の変速歯車51a,51bの噛み合い部分に潤滑油を送るようにしているが、それらの側方に位置するシンクロメッシュ機構に潤滑油を送るようにされているものでないためにシンクロメッシュ機構を十分に潤滑することができなかった。本発明は、このような問題を解決することを目的とする。
このため、本発明による変速機の潤滑構造は、底部に潤滑油を収容するケーシングと、ケーシング内で少なくとも上下段で互いに平行に支持された変速軸と、これら上下段の変速軸に設けられてこれら変速軸を選択的に連結する上下段に配置された複数対の変速歯車と、上段の変速軸に設けられたクラッチハブと、上段の変速歯車のクラッチハブ側に一体的に設けられたスプライン部と、クラッチハブの外周に軸線方向移動可能にスプライン係合されてスプライン部にスプライン係合可能なスリーブとから構成されて上段の変速軸と上段の変速歯車とを選択的に連結するシンクロメッシュ機構と、下段の変速歯車の円周方向に沿って設けられたガイド部材とを備え、下段の変速歯車により連れ回されたケーシング底部の潤滑油をガイド部材により変速歯車の噛み合い部分に送るようにした変速機の潤滑構造において、ガイド部材の下段の変速歯車と対向する面には連れ回された潤滑油の少なくとも一部を軸線方向に向きを変えてシンクロメッシュ機構に送る案内部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ガイド部材の下段の変速歯車と対向する面には連れ回された潤滑油の少なくとも一部を軸線方向に向きを変えてシンクロメッシュ機構に送る案内部材を設けているので、上段の変速軸に設けられたシンクロメッシュ機構に飛散された潤滑油が十分に付着しないようなときでも、案内部材により向きが変えられて送られる潤滑油によりシンクロメッシュ機構が潤滑不足となることがない。
以下に、図1〜図3により、本発明による変速機の潤滑構造を実施するための最良の形態を説明する。この実施形態による潤滑構造が適用される変速機は、図1に示すように、ケーシング10内の上部にころがり軸受け11aを介して回転可能に支持された入力軸(上段の変速軸)12と、この入力軸12の下側でころがり軸受け11bを介して回転可能に支持された出力軸(下段の変速軸)13とを備えている。
図1に示すように、上下段に配置された入力軸12と出力軸13とには、これらを連結する上下段に配置された6対の変速歯車21〜26が設けられている。これら6対の変速歯車21〜26のうち、入力軸12には、駆動側変速歯車(上段の変速歯車)21a,22aが一体的に設けられており、これら駆動側変速歯車21a,22aは、出力軸13に回転自在に設けられた従動側変速歯車(下段の変速歯車)21b,22bと常時噛合している。また、入力軸12には、駆動側変速歯車(上段の変速歯車)23a〜26aが回転可能に設けられており、これら駆動側変速歯車23a〜26aは、出力軸13に一体的に設けられた従動側変速歯車(下段の変速歯車)23b〜26bと常時噛合している。なお、これら変速歯車21〜26は、各変速歯車21,22,25,26,23,24の順に、第1速〜第6速の変速段となっている。
駆動側変速歯車23a,24a及び駆動側変速歯車25a,26aのそれぞれの間には、これら各変速歯車23a,24a及び25a,26aを選択的に入力軸12に連結するシンクロメッシュ機構30A,30Bが設けられている。また、従動側変速歯車21b,22bの間には、この各変速歯車21b,22bを選択的に出力軸13に連結するシンクロメッシュ機構30Cが設けられている。
図2に示すように、シンクロメッシュ機構30Aは、入力軸12と一体的に設けられたクラッチハブ31Aと、駆動側変速歯車23a,24aのクラッチハブ31A側となる一側にそれぞれ同軸的に結合されたギヤピース(スプライン部)32A,33Aと、クラッチハブ31Aとギヤピース32A,33Aの間に位置してそれぞれクラッチハブ31Aの両側に回転自在に支持されたシンクロナイザリング34A,35Aとを備えている。シンクロメッシュ機構30Aはさらに、クラッチハブ31Aの外周に形成された外歯スプライン31Aaと軸線方向摺動可能に噛合する内歯スプライン36Aaが形成されたスリーブ36Aを備えており、各ギヤピース32A,33Aと、各シンクロナイザリング34A,35Aの外周部には、スリーブ36Aの内歯スプライン36Aaと係合可能な外歯スプライン32Aa,33Aa,34Aa,35Aaが形成されている。シンクロメッシュ機構30Bは、シンクロメッシュ機構30Aと同様の構成であり、シンクロメッシュ機構30Cは、クラッチハブ31Cを出力軸13と一体的に設けた以外はシンクロメッシュ機構30Aと同様である。
図1及び図2に示すように、ケーシング10の底部空間には、6対の変速歯車21〜26のうち下段の変速歯車21b〜26bの略下半部を囲うようにして出力軸13の軸線方向に沿って延在するオイルセパレータ14が設けられている。オイルセパレータ14は、出力軸13の長手方向の両端をシール14aにより封止した状態にしてケーシング10に支持されている。オイルセパレータ14は、出力軸13の軸線方向と直交する方向の断面形状が略U字形をしており、従動側変速歯車23b,24bとの間及び従動側変速歯車25b,26bとの間のオイルセパレータ14は、出力軸13に沿うように小さなU字形となっている。オイルセパレータ14の下部には、各変速歯車21b〜26bの下側となる位置に、ケーシング10底部の空間に連通する6つの潤滑孔14bが形成されており、各変速歯車21b〜26bには、これら各潤滑孔14bからケーシング10の底部とオイルセパレータ14との間に収容された潤滑油が供給される。
図1〜図3に示すように、ケーシング10には、高速段の変速歯車のうち第6速の変速歯車24a,24bの噛み合い部分を潤滑するガイド部材40が設けられている。このガイド部材40は、従動側変速歯車24bの円周方向に沿った円弧形状をしており、従動側変速歯車24bの潤滑油を連れ回す側の略縦半部を多少の隙間を空けて覆っている。ガイド部材40は、半径方向の断面形状が溝形をしており、ガイド部材40の上端部のシンクロメッシュ機構30A側の側壁は、切り欠き40aが形成されている。このガイド部材40により、従動側変速歯車24bにより連れ回わされる潤滑油は円周方向に沿って案内されて駆動側変速歯車24aとの噛み合い部分に案内される。
ガイド部材40の従動側変速歯車24と対向する面の上部には、従動側変速歯車24bにより掻き上げた潤滑油の一部を軸線方向に向きを変えてシンクロメッシュ機構30Aに送る略く字形に折り曲げられた案内板(案内部材)41が設けられている。この案内板41は、従動側変速歯車24bにより連れ回されてガイド部材40内により円周方向に案内される潤滑油の一部をガイド部材40に形成された切り欠き40aから軸線方向に導出してシンクロメッシュ機構30Aの各部に送るものである。
上記のように構成した変速機の潤滑構造における作用及び効果について説明する。この変速機では、各変速歯車21a〜26a、21b〜26bが回転していないときには、ケーシング10底部とオイルセパレータ14との間に収容された潤滑油は、各潤滑孔14bからオイルセパレータ14内に流入している。変速機を搭載した自動車のエンジンにより入力軸12が回転駆動されると、各変速歯車21b〜26bはオイルセパレータ14内の潤滑油をかき上げて飛散させ、各変速歯車21a〜26a、21b〜26b、各シンクロメッシュ機構30A〜30C等の変速機の各部を跳ねかけ潤滑する。
このとき、第6速の従動側変速歯車24bにより連れ回された潤滑油は、ガイド部材40に沿って案内されて、その一部の潤滑油は上端から第6速の変速歯車24a,24bの噛み合い部分に送られて潤滑し、残る一部の潤滑油は案内板41により軸線方向に向きを変えられて上端部に設けられた切り欠き40aからシンクロメッシュ機構30Aの各部に送られて潤滑する。
このように、上下段に配置された変速軸12,13のうち上段の入力軸12に設けられたシンクロメッシュ機構30Aに跳ねかけ潤滑により飛散された潤滑油が十分に付着せず、また、第6速のような高速段の変速歯車24aを入力軸12に連結させるために十分な潤滑油が必要となるときでも、ガイド部材40の従動側変速歯車24bと対向する面の上端部に従動側変速歯車24bにより連れ回された潤滑油の少なくとも一部をシンクロメッシュ機構30Aに送る案内板41が設けられているので、シンクロメッシュ機構30Aの各部には、従動側変速歯車24bにより連れ回されて案内板41により送られる潤滑油がの一部が向きを変えて送られることで潤滑不足とならない。
本実施形態では、ガイド部材40とオイルセパレータ14とをそれぞれ別に設けたが、ガイド部材の代わりにオイルセパレータ14の一部を変速歯車24a,24bの噛み合い部分に送るガイド部(ガイド部材)として変速歯車24bの円周方向に沿って延出させ、このガイド部に案内板を設けるようにしても同様の作用効果を得ることができる。
本発明による変速機の一実施形態の要部を示す断面図である。 図1の一部拡大断面図である。 図1のA−A断面図である。 従来の変速機の変速軸の軸線方向と直行する方向の断面図である。
符号の説明
10…ケーシング、12,13…変速軸(入力軸、出力軸)、21a,21b〜26a,26b…変速歯車、40…ガイド部材、41…案内部材。

Claims (1)

  1. 底部に潤滑油を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内で少なくとも上下段で互いに平行に支持された変速軸と、
    これら上下段の変速軸に設けられてこれら変速軸を選択的に連結する上下段に配置された複数対の変速歯車と、
    前記上段の変速軸に設けられたクラッチハブと、前記上段の変速歯車の前記クラッチハブ側に一体的に設けられたスプライン部と、前記クラッチハブの外周に軸線方向移動可能にスプライン係合されて前記スプライン部にスプライン係合可能なスリーブとから構成されて前記上段の変速軸と前記上段の変速歯車とを選択的に連結するシンクロメッシュ機構と、
    前記下段の変速歯車の円周方向に沿って設けられたガイド部材とを備え、
    前記下段の変速歯車により連れ回された前記ケーシング底部の潤滑油を前記ガイド部材により前記変速歯車の噛み合い部分に送るようにした変速機の潤滑構造において、
    前記ガイド部材の前記下段の変速歯車と対向する面には前記連れ回された潤滑油の少なくとも一部を軸線方向に向きを変えて前記シンクロメッシュ機構に送る案内部材を設けたことを特徴とする変速機の潤滑構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9870756B2 (en) 2014-12-30 2018-01-16 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. Display panel
DE102017209691A1 (de) * 2017-06-08 2018-12-13 Zf Friedrichshafen Ag Schmiermitteleinrichtung und damit ausgestattetes Getriebe

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US9870756B2 (en) 2014-12-30 2018-01-16 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. Display panel
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