JP2010053563A - 柱梁接合構造及び接合方法 - Google Patents

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洋二 塙
Toyoaki Shiaku
豊明 塩飽
Kenichi Watanabe
憲一 渡辺
Takeyuki Takada
武之 高田
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Abstract

【課題】鉄骨建築物において、曲げモーメントが作用する梁の耐力と比較して十分な耐力を有し、張出し部が小さくハンドリング性及び運搬性に優れ、側柱や隅柱に適用可能な柱梁接合構造を提供する。
【解決手段】角形柱1の外周にH型断面梁2が直交方向に接合され、このH型断面梁2の上下梁フランジ2a,2bの取付部位に夫々外ダイアフラム3a,3bが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱1の4辺のうち前記H型断面梁2が接合された2辺1a,1bと他の1辺1cを含む3辺外周に前記外ダイアフラム3が接合されると共に、前記角形柱1の前記H型断面梁2が接合された2辺1a,1bと前記外ダイアフラム3が接合されていない1辺1dを含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラム3の高さ位置に一致する内ダイアフラム4が接合されてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築構造物として角形鉄骨柱とH型断面梁とを接合する柱梁接合構造及び接合方法の改善に関する。
角形鉄骨柱(以下、単に鉄骨柱或いは柱とも言う)とH型断面梁(以下、単に梁とも言う)とを接合した従来例に係る柱梁接合構造は、日本建築学会において、通しダイアフラム形式、内ダイアフラム形式、外ダイアフラム形式及びノンダイアフラム形式に分類されている(非特許文献1参照)。
上記通しダイアフラム形式は、梁の接合箇所で鉄骨柱を一旦切断し、この鉄骨柱内部に補強用のダイアフラムを溶接接合した後、前記鉄骨柱を再度組立する形式のもので、中低層建築物に採用されることが多い。しかしながら、一旦切断した鉄骨柱を再組立するため溶接量が多く、組立精度を確保するための施工が容易でない。
それに対し、内ダイアフラム形式は高層以上の建築物に用いられることが多く、鉄骨柱は切断する必要はないが、梁の接合箇所でエレクトロスラグ溶接等の特殊な技術を用いて柱の内部に水平ダイアフラムで補強するので、施工のための設備が大掛かりとなり段取りが複雑である。
次に、従来例に係る外ダイアフラム形式の柱梁接合構造について、以下添付図7を参照しながら説明する。図7は、従来例に係る外ダイアフラム形式の柱梁接合構造を示し、(a)はその平面図、(b)はその立面図である。
通常の外ダイアフラム形式の柱梁接合構造においては、図7に示す如く鉄骨柱11は切断せずに、梁12の接合箇所で外部から平板状の外ダイアフラム13を溶接して前記鉄骨柱11と梁12の接合部を形成するものである。但し、柱11と梁12相互の応力伝達上Q部に応力集中を生じやすく、この応力集中を緩和するため、(社)日本建築学会では、外ダイアフラム13と梁軸方向とのなす角度θを30度以内と規定している。
そのため、通しダイアフラム形式や内ダイアフラム形式に比べて加工性が良い反面、外ダイアフラム13と梁軸方向とのなす上記角度θ上の制約から外ダイアフラム13の張出し部が大きく、ハンドリング性や運搬性に劣る他、外壁と干渉するため隅柱、側柱として用いることが難しいという設計上の課題もあり、採用されるケースが少なかった。
一方、運搬性に関しては、ダイアフラムの張出し部の大きさによって、トラックに積載可能な鉄骨柱本数が制約されるため、全数の運搬時間を左右する。そして更に、昨今の燃料費高騰により、積載可能な本数による運搬費用が柱梁接合構造物の建設費用に影響する様になってきている。
上記外ダイアフラム形式の柱梁接合構造は、図7に示したものが一般的であるが、上記不具合点を改善した従来技術につき、以下添付図8,9も参照しながら説明する。図8は従来技術に係る閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造の一実施例を示す斜視図、図9は従来技術に係る梁接合用角形鋼管柱の一実施例の使用状態を示す平面図である。
この従来技術に係る閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造は、図8に示す如く、外ダイアフラム23と鉄骨柱21の母線に沿ってリブプレート24を溶接し、更に上下の前記外ダイアフラム23を連結し前記鉄骨柱21の母線に沿うように前記鉄骨梁22のウェブの部位にウェブプレート25を溶接する等によって、外ダイアフラム23と梁軸方向とのなす上記角度θを45度以内まで拡げることが提案されている(特許文献1参照)。この他、前記角度θを45度とする柱梁接合構造は多く提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記外ダイアフラムの耐力を左右する柱角部からの出幅を確保しつつ、θ≦45度或いはθ=45度の角度での柱梁接合構造とするには、角柱の一辺の2倍程度の辺の外ダイアフラムが必要となり、尚ハンドリング性や運搬性に劣るといわざるを得ない。
特に、隅角柱や側柱では、外壁がこれらの柱の直ぐ外側に取り付けられるため、外ダイアフラム形式による柱梁接合構造の適用は難しい。そのため、前記特許文献2では、図9に示す如く、端部が外ダイアフラム27の端部と接合された側板28を備える梁接合用角形鋼管柱が提案されている。同様の側板(リブプレート)を用いた柱と梁の接合構造は、種々提案されている(例えば、特許文献1,3参照)。しかしながら、前記側板28は外ダイアフラム27に対して垂直に取り付けられることから、前記外ダイアフラム27からの力を十分に伝達するには距離が必要であり、壁側と反対側の梁に大きな張出し部が必要であった。
(社)日本建築学会編,「鋼構造接合部設計指針」,第2版,日本建築学会発行,2006年3月1日,p.120−121 特開平8−144370号公報 特開昭63−255447号公報 特開2000−170250号公報
従って、本発明の目的は、鉄骨建築物において、曲げモーメントが作用する梁の耐力と比較して十分な耐力を有し、張出し部が小さくハンドリング性及び運搬性に優れ、側柱や隅柱に適用可能な柱梁接合構造及び接合方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る柱梁接合構造が採用した手段は、
角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺と他の1辺を含む3辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の前記H型断面梁が接合された2辺と前記外ダイアフラムが接合されていない1辺を含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致する内ダイアフラムが接合されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る柱梁接合構造が採用した手段は、請求項1に記載の柱梁接合構造において、前記角形柱が角形鋼管柱からなることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る柱梁接合構造が採用した手段は、請求項2に記載の柱梁接合構造において、前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合して形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが各辺内周の全長または一部長接合されていない3辺の外周側に前記外ダイアフラムが接合されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る柱梁接合方法が採用した手段は、前記請求項3に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に予め前記内ダイアフラムを溶接接合した後、他方の半角形柱ピースと開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この様にして形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが辺の全長に亘って接合されていない内周3辺の外周側の、前記内ダイアフラムと同一水平面内に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記角形鋼管柱の少なくとも突合せ溶接した対向辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合することを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る柱梁接合構造が採用した手段は、角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の少なくとも他の1辺を含む内周に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致しかつ前記角形柱の柱面から突出する突出部を有する内ダイアフラムが接合される一方、この内ダイアフラムの突出部と対向する前記角形柱の辺腹部に前記突出部が突出可能な開孔部が設けられ、この開孔部から突出した前記内ダイアフラムの突出部及び前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形柱の2辺外周に、前記外ダイアフラムが接合されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る柱梁接合構造が採用した手段は、前記請求項5に記載の柱梁接合構造において、前記角形柱が角形鋼管柱からなることを特徴とするものである。
本発明の請求項7に係る柱梁接合構造が採用した手段は、前記請求項6に記載の柱梁接合構造において、前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムの突出部が形成された辺と他の外ダイアフラムの接合された辺の外周に、前記H型断面梁が接合されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項8に係る柱梁接合構造が採用した手段は、請求項5乃至7のうちの何れか一つの項に記載の柱梁接合構造において、前記内ダイアフラムの突出部が、角形柱に設けられた前記開孔部において前記角形柱腹部に溶接接合されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項9に係る柱梁接合方法が採用した手段は、前記請求項7に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形鋼管柱を形成しする。
次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合することを特徴とするものである。
本発明の請求項10に係る柱梁接合方法が採用した手段は、前記請求項8に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形柱を形成する。
次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記内ダイアフラムの突出部側面を前記辺腹部に設けられた開孔部に溶接接合した後、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る柱梁接合構造によれば、角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺と他の1辺を含む3辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の前記H型断面梁が接合された2辺と前記外ダイアフラムが接合されていない1辺を含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致する内ダイアフラムが接合されてなるので、前記外ダイアフラムに大きな張出し部を設けることなく、この外ダイアフラムに生じる応力集中を、角形柱を介して内ダイアフラムと前記角形柱に分散させることが可能となり、側柱の柱梁接合構造に好適である。
また、本発明の請求項2に係る柱梁接合構造によれば、前記角形柱が角形鋼管柱からなるので、加工工数を低減でき経済的な側柱の柱梁接合構造を形成することが可能となる。
更に、本発明の請求項3に係る柱梁接合構造によれば、前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合して形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが各辺内周の全長または一部長接合されていない3辺の外周側に前記外ダイアフラムが接合されてなるので、段取りの複雑なエレクトロスラグ溶接等を用いることなく十分な耐力を有し、張出し部が小さくハンドリング性及び運搬性に優れ、側柱に適用可能な柱梁接合構造を形成することができる。
また更に、本発明の請求項4に係る柱梁接合方法によれば、前記請求項3に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に予め前記内ダイアフラムを溶接接合した後、他方の半角形柱ピースと開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この様にして形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが辺の全長に亘って接合されていない内周3辺の外周側の、前記内ダイアフラムと同一水平面内に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記角形鋼管柱の少なくとも突合せ溶接した対向辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合するので、段取りの複雑なエレクトロスラグ溶接等を用いることなく、通常のアーク溶接等により簡便に柱梁接合構造を形成可能である。
一方、本発明の請求項5に係る柱梁接合構造によれば、角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の少なくとも他の1辺を含む内周に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致しかつ前記角形柱の柱面から突出する突出部を有する内ダイアフラムが接合される。
同時に、この柱梁接合構造は、前記内ダイアフラムの突出部と対向する前記角形柱の辺腹部に前記突出部が突出可能な開孔部が設けられ、この開孔部から突出した前記内ダイアフラムの突出部及び前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形柱の2辺外周に、前記外ダイアフラムが接合されてなるので、前記角形柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを配置することなく、この外ダイアフラムに生じる応力集中を角形柱を介して内ダイアフラムと前記角形柱に分散させることが可能となり、隅柱の柱梁接合構造に好適である。
また、本発明の請求項6に係る柱梁接合構造によれば、前記角形柱が角形鋼管柱からなるので、加工工数を低減でき経済的な隅柱の柱梁接合構造を形成することが可能となる。
更に、本発明の請求項7に係る柱梁接合構造によれば、前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムの突出部が形成された辺と他の外ダイアフラムの接合された辺の外周に、前記H型断面梁が接合されてなるので、少ない加工工数により梁から作用する荷重を前記外ダイアフラムから内ダイアフラムと鋼管柱に合理的に分散させ得る柱梁接合構造を形成でき、隅柱の柱梁接合構造に好適である。
また更に、本発明の請求項8に係る柱梁接合構造によれば、前記内ダイアフラムの突出部が、角形柱に設けられた前記開孔部において前記角形柱腹部に溶接接合されてなるので、より強度の高い柱梁接合構造を形成することができる。
一方、本発明の請求項9に係る柱梁接合方法によれば、前記請求項7に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形鋼管柱を形成する。
次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合するので、より強度の高い柱梁接合構造が得られる。
また、本発明の請求項10に係る柱梁接合方法によれば、前記請求項8に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形柱を形成する。
次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記内ダイアフラムの突出部側面を前記辺腹部に設けられた開孔部に溶接接合した後、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合するので、更に強度の高い柱梁接合構造が得られる。
本発明の実施の形態1に係る柱梁接合構造及び接合方法を、添付図1〜3を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る柱梁接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視A−Aを示す立断面図である。図2は本発明の実施の形態1に係る角形鋼管柱と外ダイアフラム、内ダイアフラムの接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視B−Bを示す立断面図である。図3は、図2に示す角形鋼管柱と内ダイアフラム、外ダイアフラムの接合方法を説明するための接合手順図である。
先ず、本発明の実施の形態1に係る柱梁接合構造は、図1に示す如く、角形柱1の外周所定高さにH型断面梁2が対向して直交方向に接合され、このH型断面梁2の上下梁(または袖梁)フランジ2a,2bの取付部位に、夫々上側及び下側外ダイアフラム3a,3bが接合された外ダイアフラム形式の柱梁接合構造に関する。図1においては、角形柱1は中空部を有する正方形断面の角形鋼管としているが、4面ボックス柱でも構わない。
この様な柱梁接合構造において、前記角形柱1の4辺のうち前記H型断面梁2が接合された対向2辺1a,1bと他の1辺1cを含む3辺外周に前記外ダイアフラム3が接合されている。同時に、前記角形柱1のH型断面梁2が接合された2辺1a,1bと、前記外ダイアフラム3が接合されていない他の1辺1dを含む3辺の内周側に、後述する様に前記外ダイアフラム3の高さ位置に一致させた内ダイアフラム4が接合されている。
また更に、前記上側及び下側外ダイアフラム3a,3bは、角形柱1に接合されたH型断面梁2の上下梁フランジ2a,2bの夫々の取付部位に、前記角形柱1を取り囲んで溶接により接合されると共に、前記角形柱1と反対側の上下梁フランジ2a,2bにも夫々溶接接合されている。同時に、上側外フランジ3aの下面がH型断面梁2のウェブ2cの上端に、下側外フランジ3bの上面がH型断面梁2のウェブ2cの下端に溶接接合して構成されている。この様な接合手段としては、上記の通り溶接接合として説明しているが、リベット接合でも良い。
そして、前記内ダイアフラム4は、外ダイアフラム3と同様、上側及び下側外ダイアフラム4a,4bからなり、角形柱1の3辺1a,1b及び1c外周に接合された上側及び下側外ダイアフラム3a,3bの夫々の高さ位置に一致させて、角形柱1の内周に溶接接合されている。即ち、前記内ダイアフラム4と外ダイアフラム3とは、前記角形柱1を介して水平方向に連続する様に配置して接合することが、後述する応力集中の分散の点から肝要である。
但し、この内ダイアフラム4は、前記角形柱1のH型断面梁2が接合された2辺1a,1bと前記外ダイアフラム3が接合されていない他の1辺1dを含む3辺の内周全長に亘って接合される必要はなく、図1(a)に示す如く、前記角形柱1のH型断面梁2が接合された2辺1a,1b内周の一部のみに接合されても良いが、外ダイアフラム3の接合されていない辺1dについては、この辺1dの内周全長に亘って接合されるのが強度バランスの点から好ましい。
本発明の実施の形態1に係るこの様な柱梁接合構造により、前記外ダイアフラム3には大きな張出し部を設けることなく、この外ダイアフラム3に生じる応力集中を、角形柱1を介して内ダイアフラム4と前記角形柱1に分散させることが可能となり、結果として側柱の柱梁接合構造に好適に用いることができる。ここで、前記H型断面梁2は、図1(a)の様に、外フランジ3が形成された対向2辺1a,1bに接合する2本の場合に限定されることなく、更に、外フランジ3が形成された角形柱1の他の辺1c外周に接合する3本とする場合も含まれる。
また、前記角形柱1は角形鋼管柱からなるのが、加工工数を低減でき経済的な側柱の柱梁接合構造を形成可能な点から好ましい。即ち、前記角形鋼管柱1が、図2に示す如く、2分割された半角形柱ピース1−1,1−2夫々の開口部5,6同士を突合せ溶接して形成されている。そして、前記角形鋼管柱1を形成する半角形柱ピースの一方1−1の3辺1−1a,1−1b及び1−1d内周に前記内ダイアフラム4が溶接接合される一方、他方の半角形柱ピース1−2の3辺1−2a,1−2b及び1−1c内周には何も接合されていない。
更に、半角形柱ピース1−1,1−2夫々の開口部5,6同士を突合せ溶接して一体化された前記角形鋼管柱1の4辺1a,1b,1c及び1dのうち、前記内ダイアフラム4が各辺内周の全長または一部長接合されていない3辺1a,1b及び1cの外周側に、前記外ダイアフラム3が溶接接合されている。
上記角形鋼管柱1と内ダイアフラム4、外ダイアフラム3の接合方法は、図3に示す如く、先ず、前記半角形柱ピースの何れか一方1−1の3辺1−1a,1−1b及び1−1d内周に、予め前記内ダイアフラム4を溶接接合した後、他方の半角形柱ピース1−2と夫々の開口部5aと6a及び5bと6b同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱1を形成する。
次いで、この様にして形成された角形鋼管柱1の4辺1a,1b,1c及び1dのうち、前記内ダイアフラム4が辺の全長に亘って接合されていない内周3辺1a,1b及び1cの外周側の、前記内ダイアフラム4と同一水平面内に位置合わせして、前記外ダイアフラム3を溶接接合する。その後、図1(a)に示す如く、前記角形鋼管柱1の突合せ溶接した対向辺1a,1b外周に、前記H型断面梁2を直交方向に溶接接合する。角形鋼管柱1を用いたこの様な柱梁接合構造と接合方法によって、段取りの複雑なエレクトロスラグ溶接等を用いることなく、通常のアーク溶接等により簡便に柱梁接合構造を形成できるのである。
以上、本発明の実施の形態1に係る柱梁接合構造によれば、角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺と他の1辺を含む3辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の前記H型断面梁が接合された2辺と他の1辺を含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致する内ダイアフラムが接合されてなるので、前記外ダイアフラムに大きな張出し部を設けることなく、この外ダイアフラムに生じる応力集中を、角形柱を介して内ダイアフラムと前記角形柱に分散させることが可能となり、側柱の柱梁接合構造に好適である。
また、本発明の実施の形態1に係る柱梁接合方法によれば、半角形柱ピースの一方の3辺内周に予め前記内ダイアフラムを溶接接合した後、他方の半角形柱ピースと開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この様にして形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが辺の全長に亘って接合されていない内周3辺の外周側に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記角形鋼管柱の少なくとも突合せ溶接した対向辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合するので、段取りの複雑なエレクトロスラグ溶接等を用いることなく、通常のアーク溶接等により簡便に柱梁接合構造を形成可能である。
次に、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造及び接合方法を、添付図4〜6を用いて以下に説明する。図4は本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視C−Cを示す立断面図である。図5は図4(a)の矢視D−Dにおいて、H型断面梁と外ダイアフラムを省略して示す立断面図、図6は図4に示す角形鋼管柱と内ダイアフラム、外ダイアフラムの接合方法を説明するための接合手順図である。
尚、本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と相違するところは、角形柱と内ダイアフラム、外ダイアフラム及び梁の接合構成及び接合方法に一部相違があり、その他は全く同構成であるから、これらの接合構成及び接合方法についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の形態1に係る柱梁接合構造においては、角形柱1の4辺のうちH型断面梁2が接合された2辺1a,1bと他の1辺1cを含む3辺外周に前記外ダイアフラム3が接合されると共に、前記角形柱1の前記H型断面梁2が接合された2辺1a,1bと前記外ダイアフラム3が接合されていない1辺1dを含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラム3の高さ位置に一致する内ダイアフラム4が接合されていた。
それに対し、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造においては、角形柱1の4辺のうち前記H型断面梁2が接合された2辺1a,1c外周に前記外ダイアフラム3が接合されると共に、前記角形柱1の少なくとも他の1辺1dを含む内周に、前記外ダイアフラム3a,3bの夫々の高さ位置に一致し、かつ前記角形柱1の柱面から突出する突出部4cを有する内ダイアフラム4a,4bが夫々接合されている。
同時に、前記内ダイアフラム4a,4bの各突出部4cと対向する前記角形柱1の辺1c腹部には、前記突出部4cが突出可能な開孔部7a,7bが夫々設けられている。そして、これらの開孔部7a,7bから突出した前記内ダイアフラム4a,4bの各突出部4c、及び前記H型断面梁2の梁フランジ2a,2bが接合される前記角形柱1の各辺1a,1c外周に、前記外ダイアフラム3が接合して構成されている。
本発明の実施の形態2に係るこの様な柱梁接合構造は、前記角形柱1の2辺1b,1d外周に前記外ダイアフラム3を配置することなく、この外ダイアフラム3に生じる応力集中を、角形柱1を介して内ダイアフラム4と前記角形柱1に分散させることが可能となるので、隅柱の柱梁接合構造に好適である。
また、前記角形柱1は角形鋼管柱からなるのが好ましい。即ち、この角形鋼管柱1が、実施の形態1と同様、図2に示す如き2分割された半角形柱ピース1−1,1−2の夫々の開口部5a,6a及び5b,6b同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方1−1の3辺1−1a,1−1b及び1−1d内周に前記内ダイアフラム4が接合される。
一方、他方の半角形柱ピース1−2と接合されて一体化された図4に示す前記角形鋼管柱1の4辺のうち、少なくとも前記突出部4cが突出可能な開孔部7が形成された辺1cと外ダイアフラム3の接合された他の辺1aの外周に、前記H型断面梁2が接合されている。この様な構成により、H型断面梁2から作用する荷重を前記外ダイアフラム3から内ダイアフラム4と鋼管柱1に合理的に分散させ得る隅柱梁接合構造を形成できる。
更に、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造は、前記内ダイアフラム4の突出部4cが、角形柱1に設けられた前記開孔部7において前記角形柱1腹部に溶接接合されてなるので、より強度の高い柱梁接合構造を形成することができる。
一方、本発明の形態1に係る柱梁接合方法においては、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に予め前記内ダイアフラムを溶接接合した後、他方の半角形柱ピースと開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この様にして形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが辺の全長に亘って接合されていない内周3辺の外周側の、前記内ダイアフラムと同一水平面内に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記角形鋼管柱の少なくとも突合せ溶接した対向辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合していた。
それに対し、本発明の形態2に係る柱梁接合方法においては、図6に示す如く、先ず、半角形柱ピースの一方1−1の3辺1−1a,1−1b及び1−1d内周に、予め突出部4cが形成された内ダイアフラム4を溶接接合する。一方、この内ダイアフラム4に設けられた突出部4cと対向する他方の半角形柱ピース1−2の辺1−2c腹部には、前記突出部4cが突出可能な開孔部7を予め設けておく。そして、これら半角形柱ピース1−1,1−2の開口部5a,6a及び5b,6b同士を夫々突合せ溶接し一体化して前記角形鋼管柱1を形成する。
次いで、前記H型断面梁2が接合される角形鋼管柱1の前記開口部7が設けられた辺1cと他の辺1aの2辺外周に、外ダイアフラム3を溶接接合する。その後、図4に示した様に、内ダイアフラム4の突出部4c及びH型断面梁2の梁フランジ2a,2bが接合される前記角形鋼管柱1の2辺1a,1c外周に、前記外ダイアフラム3を溶接接合する。次いで、前記角形鋼管柱1の4辺のうち、前記外ダイアフラム3の接合された2辺1a,1c外周に前記H型断面梁2を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラム3a,3bと前記H型断面梁2の梁フランジ2a,2bとを夫々溶接接合することにより構成する。
更に、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合方法においては、一体化された前記角形柱1を形成した後、前記内ダイアフラム4の突出部4cと前記外フランジ3の前記突出部4cに対向する部位とを突き合せ溶接すると共に、前記内ダイアフラム4の突出部4c側面を前記辺1c腹部に設けられた開孔部7に溶接接合する。
その後、前記H型断面梁2の梁フランジ2a,2bが接合される前記角形鋼管柱1の2辺1a,1c外周に前記外ダイアフラム3を溶接接合する。そして、前記外ダイアフラム3が接合された角形鋼管柱1の2辺1a,1c外周に、前記H型断面梁2を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラム3a,3bと前記H型断面梁2の梁フランジ2a,2bとを夫々溶接接合する。
以上説明した通り、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造によれば、角形柱の内周に前記角形柱の柱面から突出する突出部を有する内ダイアフラムが接合される一方、前記角形柱の辺腹部に前記突出部が突出可能な開孔部が設けられ、この開孔部から突出した前記内ダイアフラムの突出部及び前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形柱の2辺外周に外ダイアフラムが接合されてなるので、前記角形柱の他の2辺外周に外ダイアフラムを配置することなく、この外ダイアフラムに生じる応力集中を角形柱を介して内ダイアフラムと角形柱に分散させることが可能となり、隅柱の柱梁接合構造に好適である。
一方、本発明の実施の形態2に係る柱梁接合方法によれば、半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する半角形柱ピースの他方の辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この角形鋼管柱の2辺外周に外ダイアフラムを溶接接合した後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合するので、より強度の高い柱梁接合構造が得られる。
本発明の実施の形態1に係る柱梁接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視A−Aを示す立断面図である。 本発明の実施の形態1に係る角形鋼管柱と外ダイアフラム、内ダイアフラムの接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視B−Bを示す立断面図である。 図2に示す角形鋼管柱と内ダイアフラム、外ダイアフラムの接合方法を説明するための接合手順図である。 本発明の実施の形態2に係る柱梁接合構造を示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の矢視C−Cを示す立断面図である。 図4(a)の矢視D−Dにおいて、H型断面梁と外ダイアフラムを省略して示す立断面図である。 図4に示す角形鋼管柱と外ダイアフラム、内ダイアフラムの接合方法を説明するための接合手順図である。 従来例に係る外ダイアフラム形式の柱梁接合構造を示し、(a)はその平面図、(b)はその立面図である。 従来技術に係る閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造の一実施例を示す斜視図である。 従来技術に係る梁接合用角形鋼管柱の一実施例の使用状態を示す平面図である。
符号の説明
1:角形(鋼管)柱, 1a,1b,1c,1d:(角形柱の)辺,
1−1,1−2:半角柱ピース,
1−1a,1−1b,1−1c,1−1d:(半角柱ピースの)辺,
1−2a,1−2b,1−2c,1−2d:(半角柱ピースの)辺,
2:H型断面梁, 2a:上梁フランジ, 2b:下梁フランジ,
2c:ウェブ,
3:外ダイアフラム, 3a:上側外ダイアフラム, 3b:下側外ダイアフラム,
4:内ダイアフラム, 4a:上側内ダイアフラム, 4b:下側内ダイアフラム,
4c:突出部,
5,5a,5b:開口部,
6,6a,6b:開口部,
7,7a,7b:開孔部

Claims (10)

  1. 角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺と他の1辺を含む3辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の前記H型断面梁が接合された2辺と前記外ダイアフラムが接合されていない1辺を含む3辺の内周側に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致する内ダイアフラムが接合されてなることを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 前記角形柱が角形鋼管柱からなることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. 前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合して形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが各辺内周の全長または一部長接合されていない3辺の外周側に前記外ダイアフラムが接合されてなることを特徴とする請求項2に記載の柱梁接合構造。
  4. 前記請求項3に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に予め前記内ダイアフラムを溶接接合した後、他方の半角形柱ピースと開口部同士を突合せ溶接して前記角形鋼管柱を形成し、次いで、この様にして形成された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムが辺の全長に亘って接合されていない内周3辺の外周側の、前記内ダイアフラムと同一水平面内に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記角形鋼管柱の少なくとも突合せ溶接した対向辺外周に前記H型断面梁を直交方向に溶接接合することを特徴とする柱梁接合方法。
  5. 角形柱の外周にH型断面梁が直交方向に接合され、このH型断面梁の上下梁フランジの取付部位に夫々外ダイアフラムが接合された柱梁接合構造において、前記角形柱の4辺のうち前記H型断面梁が接合された2辺外周に前記外ダイアフラムが接合されると共に、前記角形柱の少なくとも他の1辺を含む内周に、前記外ダイアフラムの高さ位置に一致しかつ前記角形柱の柱面から突出する突出部を有する内ダイアフラムが接合される一方、この内ダイアフラムの突出部と対向する前記角形柱の辺腹部に前記突出部が突出可能な開孔部が設けられ、この開孔部から突出した前記内ダイアフラムの突出部及び前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形柱の2辺外周に、前記外ダイアフラムが接合されてなることを特徴とする柱梁接合構造。
  6. 前記角形柱が角形鋼管柱からなることを特徴とする請求項5に記載の柱梁接合構造。
  7. 前記角形鋼管柱が、2分割された半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して形成されると共に、前記半角形柱ピースの一方の3辺内周に前記内ダイアフラムが接合される一方、他方の半角形柱ピースと接合して一体化された前記角形鋼管柱の4辺のうち、前記内ダイアフラムの突出部が形成された辺と他の外ダイアフラムの接合された辺の外周に、前記H型断面梁が接合されてなることを特徴とする請求項6に記載の柱梁接合構造。
  8. 前記内ダイアフラムの突出部が、角形柱に設けられた前記開孔部において前記角形柱腹部に溶接接合されてなることを特徴とする請求項5乃至7のうちの何れか一つの項に記載の柱梁接合構造。
  9. 前記請求項7に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形鋼管柱を形成し、次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合することを特徴とする柱梁接合方法。
  10. 前記請求項8に記載の柱梁接合構造において、前記半角形柱ピースの一方の内周3辺に予め突出部が形成された前記内ダイアフラムを溶接接合すると共に、この内ダイアフラムの突出部と対向する他方の前記半角形柱ピースの辺腹部に、前記突出部が突出可能な開孔部を予め設けた後、これら半角形柱ピースの開口部同士を突合せ溶接して一体化された前記角形柱を形成し、次いで、前記内ダイアフラムの突出部と前記外フランジの対向部位を突き合せ溶接すると共に、前記内ダイアフラムの突出部側面を前記辺腹部に設けられた開孔部に溶接接合した後、前記H型断面梁の梁フランジが接合される前記角形鋼管柱の2辺外周に前記外ダイアフラムを溶接接合し、その後、前記外ダイアフラムが接合された角形鋼管柱の2辺外周に、前記H型断面梁を直交方向に溶接接合すると共に、前記外ダイアフラムと前記H型断面梁の梁フランジとを溶接接合することを特徴とする柱梁接合方法。
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