JP2010053393A - 基板処理装置 - Google Patents

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周平 西堂
Akinori Tanaka
昭典 田中
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Abstract

【課題】炉口部を非金属製とし、基板処理中の基板の金属汚染を防止すると共に、シール部に設けられるOリングの温度上昇を抑制し、劣化、焼損を防止することにより長寿命化した基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され非金属部材で構成されるマニホールド22と、該マニホールド22を蓋する蓋体と、前記マニホールド22と前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホ―ルド22には、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけてガス供給部が配設され、前記加熱装置と前記密閉部材との間に中空部71が形成され、該中空部71内に金属部材が配置された。
【選択図】図4

Description

本発明は、シリコンウェーハ等の基板に、酸化膜や金属膜や半導体膜を形成する成膜、アニール、酸化、拡散及びリフロー等の処理を行う基板処理装置に関するものである。
半導体装置の製造に於いて、窒化シリコン(Si3 N4 )や酸化シリコン(SiOx)及びポリシリコン等をウェーハに堆積(デポジション)するのに、熱処理装置の一例であるバッチ式縦形ホットウォール形CVD装置が、広く使用されている。
バッチ式縦形ホットウォール形CVD装置(以下、CVD装置と称す)は、アウタチューブと、アウタチューブの内側に設けられて処理室を画成するインナチューブと、アウタチューブ内を加熱する加熱装置(ヒータ)と、アウタチューブ及びインナチューブを載置し炉口部を形成するマニホールドと、該マニホールドに接続され、処理室を排気する排気管及び処理室にガスを供給するガス導入管と、所定数枚のウェーハを垂直方向に整列させて保持して処理室に搬入するボートとを備えている。
そして、所定数枚のウェーハを保持したボートが処理室に下端の炉口から搬入(ボートローディング)され、処理室に成膜ガスがガス導入管から供給されると共に、加熱装置によって処理室が加熱されることにより、ウェーハの上にCVD膜が堆積される。
近年デバイスの微細化が進み、ウェーハの処理に於いてパーティクルや金属汚染等に対する管理基準が厳しくなっている。又、装置稼働率向上の要求に応える為、腐食性ガスを用いたセルフクリーニング技術を導入し、処理室内の構成部品に付着した膜を除去することでメンテナンス時間の短縮、及びメンテナンスサイクルの長期化を図っている。
処理室を構成する部材の材料は、アウタチューブ及びインナチューブについては高純度の石英等の非金属材料が用いられ、炉口部であるマニホールドについては耐食性の高い金属(ステンレス鋼、ニッケル合金)が用いられている。
その為、炉口部の金属がプロセス中の金属汚染の原因と考えられ、その低減を目的として、金属製から石英製にした炉口部の必要性が高まっている。
従来の金属製のマニホールドは、機械的強度、シール部冷却構造の容易さの面では有利であるが、高まる金属汚染低減要求に対しては、限界が見えつつある。従って、次世代デバイスに対応した低汚染反応炉を実現する為には、これらを全て満足した石英製のマニホールドが必須であると考えられる。
一方で、石英は加工性が悪く、マニホールド自体に冷却構造を設けることが難しい。更に石英は熱伝導率が低くマニホールドを効果的に冷却することが難しいという問題があり、マニホールドを石英製とした場合、シール部のOリングが高温となってしまい、耐熱性に問題がある。
図5、図6にマニホールドが金属製の場合と、石英製とした場合の解析結果を示すが、マニホールドを石英製とした場合はシール部のOリングが高温となっているのが分かる。
尚、図中1はマニホールド、2は炉口蓋を示している。
特開2002−334868号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、炉口部を非金属製とし、基板処理中の基板の金属汚染を防止すると共に、シール部に設けられるOリングの温度上昇を抑制し、劣化、焼損を防止し、長寿命化を図るものである。
本発明は、基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され非金属部材で構成されるマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホ―ルドには、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけてガス供給部が配設され、前記加熱装置と前記密閉部材との間に中空部が形成され、該中空部内に金属部材が配置された基板処理装置に係るものである。
本発明によれば、基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され非金属部材で構成されるマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホ―ルドには、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけてガス供給部が配設され、前記加熱装置と前記密閉部材との間に中空部が形成され、該中空部内に金属部材が配置されたので、炉口部の金属露出面を減少させ、プロセス中の金属汚染を低減でき、マニホールド内部に金属部材を設けることで、熱遮断効果が発揮できる。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1、図2は本発明に係る基板処理装置を示している。尚、図2は基板処理装置下部の拡大図である。
図中、11はヒータベースであり、該ヒータベース11に円筒形状のヒータ12が立設されている。該ヒータ12の内側には反応管13が同心に設けられ、該反応管13は有天筒状のアウタチューブ14と上端が開放されたインナチューブ15とから構成され、前記アウタチューブ14と前記インナチューブ15と同心に配設され、前記アウタチューブ14と前記インナチューブ15との間には筒状空間16が形成される。
前記アウタチューブ14は、非金属部材である例えば石英(SiO2 )又は炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料が使用され、前記インナチューブ15は、例えば石英又は炭化シリコンの耐熱性材料が使用されている。
前記インナチューブ15の内部には基板保持体であるボート17が装入され、該ボート17はウェーハ18を水平姿勢で垂直方向に多段に保持する。前記ボート17は、例えば石英や炭化シリコン等の耐熱性材料によって形成されている。
尚、該ボート17の下部には断熱部材としての断熱板19が複数枚、水平姿勢で多段に配置されている。該断熱板19は、例えば石英や炭化シリコン等の耐熱性材料が使用されて円板形状に形成されている。該断熱板19は前記ヒータ12からの熱がシールキャップ21(後述)側に伝わり難くさせる。
前記アウタチューブ14の下側には炉口部を形成するマニホールド22が前記アウタチューブ14と同心に配設され、前記マニホールド22に前記アウタチューブ14及び前記インナチューブ15が載置されている。前記反応管13と前記マニホールド22によって処理室23が画成される。前記マニホールド22は、非金属部材である例えば、石英又は炭化シリコン等の耐熱性材料が使用される。
前記アウタチューブ14は前記マニホールド22の外周部に載置され、前記インナチューブ15は前記マニホールド22の内周部に載置され、該内周部は外周部より一段高くなっている。又、前記マニホールド22は前記インナチューブ15の内壁より更に中心側に突出する突出部22aを有している。
前記インナチューブ15は前記マニホールド22に単に載置されただけの構造であり、又前記インナチューブ15のメンテナンス時には、前記マニホールド22と共に下ろして取出す様になっている。
前記アウタチューブ14には前記筒状空間16の下部に連通する様に排気管24が接続され、該排気管24には真空ポンプ等の排気装置25が圧力センサ26及び圧力調整装置27を介して接続されている。前記排気装置25は前記排気管24を介して前記処理室23の圧力が所定の圧力(真空度)となる様に排気する。
前記圧力センサ26及び前記圧力調整装置27には圧力制御部28が電気配線Bによって電気的に接続されている。該圧力制御部28は前記圧力調整装置27を、前記圧力センサ26により検出された圧力に基づいて、前記処理室23内の圧力が所望の圧力となる様に、且つ、所望のタイミングをもって制御する。
前記排気管24は傾斜部24aを有する。該傾斜部24aは前記ヒータベース11から後述するアウタチューブ受け迄延出する様に傾斜している。前記排気管24に前記傾斜部24aを設けることにより、均熱エリア外の前記反応管13の高さを小さくすることができる。
ここで、均熱エリア外の該反応管13の高さを大きくした場合には、それに応じて前記ボート17の高さを大きくしないと、前記ヒータ12が形成する均熱エリアにウェーハ18を配置することができない。又、前記ボート17が高くなると、前記反応管13下方の待機室(予備室)の高さをも、それに応じて大きくする必要がある。その為、均熱エリア外の前記反応管13の高さが大きくなると、それに応じて、その部分の高さの約2倍分、基板処理装置の全体の高さが必要になってしまう。
上記した様に前記排気管24に前記傾斜部24aを設けることにより、均熱エリア外の前記反応管13の高さを小さくすることができるので、約2倍分、基板処理装置全体の高さを小さくすることができる。
前記マニホールド22にはガス供給ノズル29が前記処理室23に連通する様に設けられている。前記ガス供給ノズル29にはガス供給管31が接続されている。
該ガス供給管31には前記ガス供給ノズル29との接続側と反対側(上流側)に、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)32が接続されており、該MFC32はガス供給源33に接続されている。該ガス供給源33は処理ガスや不活性ガスを供給する。
前記MFC32にはガス流量制御部34が電気配線Cによって電気的に接続されている。該ガス流量制御部34は前記MFC32を、供給するガスの流量が所望の量となる様に、且つ、所望のタイミングをもって制御する。
前記反応管13の下方には前記シールキャップ21が設けられている。該シールキャップ21は炉口20を気密に閉塞可能な蓋体を構成している。前記シールキャップ21は例えばステンレスやニッケル合金等の金属材料が使用されて円盤形状に形成されている。
前記シールキャップ21の前記処理室23側には、円板状の密閉部材であるシールキャップカバー35が設けられている。該シールキャップカバー35は、例えば石英の様な非金属材料によって形成され、前記マニホールド22の下面に下側から当接する。前記シールキャップカバー35が前記シールキャップ21の上面を被覆することにより、金属部分が前記処理室23側に露出するのを防止している。尚、前記マニホールド22と前記シールキャップカバー35間の接合面、該シールキャップカバー35と前記シールキャップ21間の接合面はOリング等のシール部材(後述)によって気密にシールされている。
前記シールキャップ21の下面には、フランジ36が設けられ、該フランジ36の下面中央部に回転機構37が軸受38を介して設置されている。前記回転機構37の回転軸39は、前記軸受38によって気密に回転自在に支持され、該軸受38の上端にはボート受け41が前記回転軸39と一体回転する様に固着されている。
前記ボート受け41は、例えばステンレス又はニッケル合金の様な金属が使用され、上部が大径で下部が小径の二段円柱形状に形成されている。前記ボート受け41上には台座42が前記ボート受け41及び前記回転軸39と一体回転する様に載せられ、前記台座42は円柱形状をしており、アルミナセラミックス又は透明石英、若しくは不透明石英により形成されている。
前記ボート受け41、前記台座42は前記フランジ36、前記シールキャップ21の中心部に形成された円形孔に非接触で収納されている。前記台座42の上には前記ボート17が前記台座42と一体回転する様に載せられている。
尚、前記ボート受け41及び前記台座42は上方向から前記回転軸39に対して着脱可能であり、又、前記ボート受け41及び前記台座42及び前記フランジ36及び前記軸受38及び前記回転軸39及び前記回転機構37を、前記シールキャップ21が前記マニホールド22の下端開口部(炉口20)を閉じた状態で、前記シールキャップ21の下方から取付け取外し可能となっている。
従って、前記フランジ36に前記回転機構37、前記軸受38、前記ボート受け41及び前記台座42を設置した状態で、前記シールキャップカバー35を前記シールキャップ21から取外したり、該シールキャップ21に取付けたりすることができ、該シールキャップ21、前記シールキャップカバー35、前記フランジ36、前記台座42、前記ボート受け41、前記回転軸39、前記軸受38、前記回転機構37等に対するメンテナンス作業の能率を向上させることができる。
又、前記シールキャップ21より処理室23側での作業の低減により、人体からの発塵による処理室内汚染、螺子部材回転操作時の発塵による処理室内汚染を低減することができる。
前記ボート受け41は前記フランジ36、前記シールキャップ21の中心部に収納され、シールキャップカバー35よりも下方に位置しているので、前記処理室23内の輻射熱が前記シールキャップカバー35、前記台座42を透過して前記ボート受け41に輻射するのを抑制することができ、又、前記処理室23内のプロセスガスやクリーニングガスが直接前記ボート受け41に曝されない様にすることができる。従って、金属材料によって形成された前記ボート受け41が過度に加熱される現象を防止することができ、腐食性ガスに曝され難くすることができる。その結果、金属製の前記ボート受け41による金属汚染を低減することができる。
尚、好ましくは、前記シールキャップカバー35の下面より前記ボート受け41の上面が下側に位置する様にするとよいが、少なくとも該ボート受け41の上面が前記シールキャップカバー35の上面より下側に位置すればよい。
更に、前記ボート受け41、前記台座42が収納されている部分に不活性ガスを流すことにより、前記処理室23の雰囲気を前記ボート受け41、前記フランジ36、前記回転軸39、前記軸受38と接触することを防止する様にしてもよい。
又、前記台座42をアルミナセラミックス又は透明石英又は不透明石英によって形成しているので、前記台座42が前記シールキャップカバー35内で前記処理室23に露出しても、前記台座42を起因とする前記処理室23内の金属汚染を防止することができる。
尚、好ましくは、前記台座42をアルミナセラミックスによって形成するとよい。アルミナセラミックスの場合は石英よりも機械的強度が大きいので、前記ボート17が前記台座42に載置される際に、前記ボート17又は前記台座42が欠けたり割れたりするのを防止することができる。
ボートエレベータ43は前記反応管13の下方に設けられ、前記ボートエレベータ43は水平方向に延出する昇降アーム44を有し、該昇降アーム44にベース45が水平に支持されている。前記ボートエレベータ43は前記ボート17を垂直方向に昇降させ、該ボート17を前記処理室23へ装入し、又装脱する。
前記回転機構37及び前記ボートエレベータ43には駆動制御部46が電気配線Aによって電気的に接続されている。該駆動制御部46は前記回転機構37及び前記ボートエレベータ43を、所望の動作をする様に、且つ、所望のタイミングをもって制御する。
前記処理室23内には石英製の保護管47に収納された温度センサが設置されている。
前記ヒータ12と前記温度センサには温度制御部48が電気配線Dによって電気的に接続されている。該温度制御部48は前記ヒータ12への通電具合を、前記温度センサによって検出された温度情報に基づき、前記処理室23内の温度が所望の温度分布となる様に、且つ、所望のタイミングをもって制御する。
前記圧力制御部28、前記ガス流量制御部34、前記駆動制御部46及び前記温度制御部48は、操作部及び入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部49に電気的に接続されている。
前記圧力制御部28、前記ガス流量制御部34、前記駆動制御部46、前記温度制御部48及び主制御部49はコントローラ50を構成している。
次に、図3、図4に炉口部の詳細について説明する。
前記アウタチューブ14は下端に下部フランジ51を有し、該下部フランジ51が金属製の固定リング52とリング状のアウタ受座53により挾持されている。前記下部フランジ51と前記固定リング52間、及び前記下部フランジ51と前記アウタ受座53との間にテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂製クッション54,55が介設され、石英製のアウタチューブ14が金属製の前記固定リング52及び、前記アウタ受座53に接触しない様な構造となっている。
該アウタ受座53は、複数本の柱56により、前記ヒータベース11に固定されている。従って、前記アウタチューブ14は、前記マニホールド22とは独立して前記ヒータベース11に固定されている。
前記固定リング52若しくは前記アウタ受座53は、ジャケット構造やパイプを巻付けた構造で水冷が可能である。図示では、前記固定リング52にジャケット57が形成されている。前記固定リング52、前記アウタ受座53を冷却することで、前記クッション54,55を介して前記下部フランジ51が冷却される。
前記マニホールド22は、リング状で金属製のマニホールド受58に載置され、該マニホールド受58は前記アウタ受座53に取付けられる様になっている。前記マニホールド22と前記マニホールド受58との間にはOリング59、及びフッ素樹脂製クッション61が介設され、石英製の前記マニホールド22は金属製の前記マニホールド受58に接触しない構造となっている。
前記マニホールド22の上面には環状にアリ溝が刻設され、又周縁には段差が形成され、前記アリ溝にはOリング62が嵌設され、前記段差にはフッ素樹脂製クッション63が嵌設され、前記Oリング62、前記クッション63が介在することで、前記アウタチューブ14と前記マニホールド22が接触しない構造となっている。
前記シールキャップカバー35と前記シールキャップ21との間には真空シール用のOリング64,65及びフッ素樹脂製クッション66が介設され、前記シールキャップカバー35は前記シールキャップ21の表面を覆い、該シールキャップ21の金属面が前記処理室23に露出しない様にし、処理室内に露出している金属表面積を低減させ、反応ガスの金属表面への接触を防止している。この時、真空シール時に前記シールキャップカバー35と前記シールキャップ21とが直接触れない様に、0.3〜1.0mmの隙間が設けられる。又、前記シールキャップ21の周縁部には水冷用のジャケット67が形成されている。
前記シールキャップカバー35の上面には同心2条のアリ溝が刻設され、それぞれ真空シール用のOリング68,69が嵌設され、前記シールキャップカバー35の円周部にはフッ素樹脂製クッション70が設けられている。前記Oリング68,69、前記クッション70が介設されることで、真空シール時でも前記マニホールド22と前記シールキャップカバー35が直接接触しない様に0.3mmの隙間ができる構造となっている。処理室側に接触部を設けないことにより、石英の破損や、接触によるパーティクル発生を抑制している。
真空シールに使用される高温対応のOリング59,60,62,64,65,68,69の最高耐熱温度は、327℃である。その為、高温プロセス中でも、前記Oリング59,60,62,64,65,68,69の温度をこの耐熱温度以下に保つ必要がある。
前記マニホールド22を石英製とする様な構造では、シールキャップカバー35上面内側のOリング68が耐熱的には最も厳しくなり、図6に示す様にヒータ温度760℃の時に耐熱温度を超えてしまうことになる。これは、前記マニホールド22が半透明の石英製である為、熱源からの輻射熱が透過して、前記Oリング68を加熱し、更に、石英の熱伝導率が悪い為に、前記シールキャップ21の前記ジャケット67による水冷によって前記Oリング68を冷却する効果が弱い為である。即ち該Oリング68を冷却するには、前記ジャケット67による水冷のみでは不充分である。
前記Oリング68の温度を下げる為には、前記シールキャップ21の水冷によって熱を逃すと共に、炉内から前記Oリング68に入射してくる熱を遮断する必要がある。前記マニホールド22の内部に前記Oリング68の上方を覆う様に、リング形状の中空部71を形成し、該中空部71の内部にリング形状の熱遮断板72を設ける。
該熱遮断板72は金属製であり、前記マニホールド22との熱膨張差を考慮して、前記中空部71よりは小さく形成されている。
前記Oリング68に入射する熱を遮断する為には、前記熱遮断板72が熱源とならない様に、該熱遮断板72の放射率は小さい方がよい。従って、該熱遮断板72は鏡面仕上げすることが好ましい。又、好ましくは該熱遮断板72の前記Oリング68側の面(底面)の放射率を前記ヒータ12側の面(上面)の放射率より小さくする様に構成するとよい。これにより、前記熱遮断板72の上面からの放熱より底面からの放熱を小さくすることができる。例えば、底面のみを鏡面仕上げにするとよい。該熱遮断板72は前記マニホールド22の内部に設けられ、前記処理室23に露出しないので、汚染源となることがない。
又、前記熱遮断板72からの熱を前記マニホールド22の下部に伝達し難い様にする為、前記中空部71の下面に突起等を形成し、前記熱遮断板72と前記中空部71との間に間隙を形成する様にしてもよい。
前記マニホールド22の内部に、前記熱遮断板72を設けた構造で行った計算の結果を図7に示す。図7に示される様に、前記Oリング68の温度は、耐熱温度以下になっている。
更に、前記熱遮断板72による熱遮断効果を増す為に、前記中空部71に空気等の冷却ガスを流して前記熱遮断板72を空冷するとよい。空冷により、該熱遮断板72の温度が低下し、熱遮断効果が増大する。前記熱遮断板72を空冷した場合の計算結果を図8に示す。Oリング68の温度は、空冷しない場合に比べて更に下がっていることが分る。
尚、温度負荷が前記Oリング68より少ない他のOリングについても、前記熱遮断板72を設けることで、同様に温度が低下している。尚、好ましくは、上述した様に、前記中空部71の下面に突起等を形成し、前記熱遮断板72と前記中空部71との間の間隙にも冷却ガスを流す様にすると更に前記熱遮断板72の温度を下げることができ、熱遮断効果を増大させることができる。より好ましくは、前記中空部71の断面積を前記熱遮断板72の断面積の2倍以上、即ち、前記中空部71に於ける前記熱遮断板72を配置した際の冷却ガスの流路断面積を前記熱遮断板72の断面積と同等以上とすることにより、より一層前記熱遮断板72の温度を下げることができ、熱遮断効果を増大させることができる。
又、前記マニホールド22には、図1、図2に示される様に、前記ガス供給ノズル29、前記保護管47が水平方向に貫通して設けられている。
好ましくは、図2に示される様に、前記ガス供給ノズル29の水平部より下方に前記熱遮断板72を配設するとよい。これにより、該熱遮断板72が前記ヒータ12からの熱を受け、前記ガス供給ノズル29を流通するガスを予備加熱すると共にガスを熱することで温度が低下し、前記Oリング68への熱遮蔽効果を更に増大させることができる。
上記した様に、本発明では、前記マニホールド22を石英製にした場合でも、Oリング68の温度を耐熱温度以下に保つことができる。
尚、本発明は、前記マニホールド22の形状に関わらず、非金属製で半透明のマニホールド22を具備する基板処理装置に対して実施可能であることは言う迄もない。
上記した様に、本発明によれば、炉口部の金属面の露出を低減でき、プロセス中の金属汚染を防止できる。
又、マニホールド22の内部に金属製の熱遮断板72を設置することで、処理室に金属を露出させることなく、Oリング68を冷却することができOリング68の熱劣化を防止でき、高温プロセスに対応が可能となる。
又、インナチューブ15を回転させることなく、容易に且つ安全に引出すことができる。
又、処理室の螺子の数を低減でき、メンテナンス後の金属汚染増加リスクを低減できる。
(付記)
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され、該反応管の内壁より該反応管の軸心側に突出された突出部を有する非金属部材で構成されるマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホ―ルドには、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけて配設されるガス供給部と、前記加熱装置と前記密閉部材との間に位置される中空部と該中空部より小さく形成され該中空部内に配置される金属部材とを有する基板処理装置。
(付記2)基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され、該反応管の内壁より該反応管の軸心側に突出された突出部を有する非金属部材で構成されるマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホールドには、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけて配設されるガス供給部と、前記加熱装置に対して前記ガス供給部より離間して配置される熱遮断部とを有する基板処理装置。
(付記3)基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、該加熱装置より外部に設けられ、非金属材であって、前記反応管の軸心に対し直交する方向の第1の厚さが前記反応管に隣接する位置の前記反応管の軸心と平行方向の第2の厚さより厚く形成され、少なくとも一部が前記反応管の内壁より内側に突出される筒体であって、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけて配設されるガス供給部と前記加熱装置に対して該ガス供給部より離間して配置される熱遮断部とを有するマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる前記熱遮断部材と密閉部材とを備える基板処理装置。
(付記4)基板を反応管内に搬入し、非金属材であって、前記反応管と隣接して設けられ、該反応管の軸心に対し直交する方向の第1の厚さが前記反応管に隣接する位置の前記反応管の軸心と平行方向の第2の厚さより厚く形成され、少なくともー部が前記反応管の内壁より内側に突出される筒体であって、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけて配設されるガス供給部と筒全周に設けられる中空部と該中空部より小さく形成され該中空部内に配置される金属部材とを有するマニホールドを蓋体で密閉部材を介在して閉じるステップと、加熱装置から前記密閉部材への熱を前記金属部材で遮りつつ前記加熱装置で前記反応管内を加熱して基板を処理するステップとを有する半導体装置の製造方法。
(付記5)前記マニホールドの前記反応管の内壁より内側に突出された部位にインナチューブが設けらている付記1〜付記3の基板処理装置。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の断面図である。 該基板処理装置の下部拡大断面図である。 該基板処理装置の炉口部一部断面図である。 該基板処理装置の炉口部一部断面図である。 ヒータ760℃に於ける従来の金属製炉口部の熱解析結果、及びOリングの温度を示す説明図である。 ヒータ760℃に於ける石英製炉口部の熱解析結果、及びOリングの温度を示す説明図である。 ヒータ760℃に於ける石英製炉口部に本発明を実施した場合の熱解析結果、及びOリングの温度を示す説明図である。 ヒータ760℃に於ける石英製炉口部に本発明を実施し、更に空冷した場合の熱解析結果、及びOリングの温度を示す説明図である。
符号の説明
12 ヒータ
14 アウタチューブ
15 インナチューブ
17 ボート
21 シールキャップ
22 マニホールド
23 処理室
35 シールキャップカバー
45 ベース
51 下部フランジ
59,60,62,64,65,68,69 Oリング
71 中空部
72 熱遮断板

Claims (1)

  1. 基板を内部で処理する反応管と、該反応管を加熱する加熱装置と、前記反応管に連設され非金属部材で構成されるマニホールドと、該マニホールドを蓋する蓋体と、前記マニホールドと前記蓋体との間に設けられる密閉部材とを備え、前記マニホ―ルドには、前記反応管の軸心に対し直交する方向の外壁から内壁にかけてガス供給部が配設され、前記加熱装置と前記密閉部材との間に中空部が形成され、該中空部内に金属部材が配置されたことを特徴とする基板処理装置。
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