JP2010052376A - バルブゲート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形品の成形精度を向上する射出用バルブのバルブゲート構造を提供する。
【解決手段】先端部42がキャビティ3に露出しつつバルブ100の内部に固定されたセンターピン4と、センターピン4を収容するバルブ本体1と、先端部42の外周部41を囲みつつバルブ本体1の内周部11に固定されたバルブチップ5と、センターピン4に沿って摺動可能なスリーブピン6と、バルブ本体1とスリーブピン6との間の貯留部8と、貯留部8の外周部に配置したヒータ7とを備え、スリーブピン6は、先端部61がバルブチップ5から離間して貯留部8とキャビティ3とを連通する開状態と、バルブチップ5と当接してその連通を遮断する閉状態との間で変位可能で、ヒータ7のキャビティ3の側の端部71が、スリーブピン6が閉状態にあるときの貯留部8のキャビティ3の側の端部よりキャビティ3の側にあるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出用バルブのバルブゲート構造に関する。
従来、射出口から溶融樹脂を射出する射出成形機において、溶融樹脂を射出するためのバルブと、バルブ内の溶融樹脂を加熱するためのヒータと、バルブの中心に挿入されると共にその外周面とバルブの先端との間で射出口を形成するセンターコアピンと、このセンターコアピンの外周面に沿って摺動すると共にその先端部が射出口に位置した時にその先端部の外周面が樹脂の流れを止めるリングゲートとから構成されるバルブゲート装置があった。このバルブゲート装置において、センターコアピンの外周面には、射出口の近傍からリングゲートの後退位置までの間に固化層剥離防止用溝部が設けられていた(特許文献1参照)。
上述の技術によると、リングゲートから奥まった固化層剥離防止用溝部にスキン状の固化層が形成される。このため、リングゲートを射出成形のために摺動させても、固化層が削り取られることがなく、固化層がキャビティ内に混入して成形不良の発生を未然に防止できた。
また、ホットランナー及びこれにつながるゲートを通して射出形成に係わる材料をキャビティ内に注入して成形品を射出成形するに当たり、成形品の端面に相当する領域をゲートとして、そこから材料をキャビティ内に注入する射出成形方法があった(特許文献2参照)。
上述の技術によると、成形品の端面に相当する領域をゲートとして、キャビティ内に材料を供給するため、ランナーを簡素化することができた。また、成形品の端面をパーティングラインと一致させることができるため、バリが生じにくく材料の歩溜りの改善に有利で、寸法精度の安定化を図ることができた。
さらに、型体の組込孔に組込まれると共に材料通路を内部に形成したバルブケーシングと、このバルブケーシングに設けられたヒータと、バルブケーシングの内部に設けられゲートを開閉するバルブピンとを備えたバルブゲート式金型装置があった。この装置は、バルブケーシングの先端部と型体の組込孔のゲート側先端部との間の隙間に嵌合された断熱封止部材を備えており、この断熱封止部材は、バルブケーシングの先端よりもゲート側に突出し、バルブピンに周面が近接対向するバルブピン通孔を有していた(特許文献3参照)。
上述の技術によると、バルブケーシングの先端部と組込孔のゲート側の先端部との隙間のほぼ全体を断熱封止部材で埋めているため、その隙間に溜まる材料の量を抑えることができた。よって、色替えなどに際して、材料通路の材料を速やかに、かつ、残留させることなく確実に除去し、次の成形材料に置換することができた。
特開平11−170308 特開2003−11171 特開平11−254488
しかし、上述の技術では、射出口が閉塞されているときに、ヒータのうちキャビティの側の端部よりもキャビティの側に溶融樹脂が滞留する空間、例えば、前記固化層剥離防止用溝部などがある。このため、溶融樹脂がその空間に滞留し、固化したり、溶融状態を保つための適正温度より低い温度に長時間晒され劣化することがあった。よって、その劣化樹脂や固化樹脂が次ショット以降の溶融樹脂に混入し、成形品の形状、外観、重量などの成形精度が低下することがあった。
また、特に特許文献3に記載の発明においては、ヒータはゲートから離れて設けられているうえに、ゲートとヒータとの間には断熱封止部材が設けられている。このため、ヒータからの熱はゲート付近には伝わりにくく、ゲートを通過する際に、溶融樹脂は型体に熱を奪われるという問題があった。
本発明は上記実情に鑑み、射出成形品の成形精度を向上させる射出用バルブのバルブゲート構造を提供することを目的とする。
(第1特徴構成)
本発明に係るバルブゲート構造の特徴構成は、金型内のキャビティ内に溶融樹脂を射出するバルブのバルブゲート構造であって、先端部が前記キャビティに露出した状態で前記バルブ内に固定されたセンターピンと、前記センターピンを収容するバルブ本体と、前記センターピンの前記先端部の外周部を囲みつつ前記バルブ本体のキャビティの側の内周部に固定されたバルブチップと、前記センターピンに外挿され、前記センターピンに沿って摺動可能なスリーブピンと、前記バルブ本体と前記スリーブピンとの間の空間に形成された前記溶融樹脂の貯留部と、前記貯留部の外周部に配置されたヒータとを備え、前記スリーブピンは、その先端部が前記バルブチップから離間して前記貯留部と前記キャビティとを連通する開状態と、前記先端部が前記バルブチップと当接して前記貯留部と前記キャビティとの連通を遮断する閉状態との間で変位可能であり、前記ヒータのうち前記キャビティの側の端部が、前記スリーブピンが閉状態にあるときの前記貯留部の前記キャビティの側の端部に対して、より前記キャビティの側に位置するように構成されていることにある。
本構成によると、スリーブピンが閉状態にあるとき、ヒータのキャビティの側の端部よりもキャビティの側には、溶融樹脂が滞留する空間が形成されない。よって、溶融樹脂が滞留して劣化したり固化することがなく、劣化樹脂や固化樹脂が次ショット以降の溶融樹脂へ混入するおそれがない。したがって、外観が美しく、寸法精度、製品強度及び重量精度が高い成形品を得ることができる。また、固化樹脂が貯留部とキャビティの連通を塞ぐおそれがないため、安定した射出を実現できる。
本構成によると、スリーブピンが閉状態にあるとき、貯留部のキャビティの側の端部にある溶融樹脂はヒータによって確実に加熱される。このため、溶融樹脂は適正な溶融状態を維持できる。したがって、スリーブピンを開状態として次ショットを行う際にも、円滑な溶融樹脂の射出が可能となる。
また、ヒータのキャビティの側の端部よりもキャビティの側には、前ショット以前の溶融樹脂が滞留する空間がないため、樹脂の種類や色を変更する際の樹脂の除去作業の作業効率が良くなる。
(第2特徴構成)
本発明に係るバルブゲート構造の特徴構成は、前記バルブチップが前記バルブのキャビティの側の先端部を構成しつつ前記キャビティに露出するよう配置されていると共に、前記ヒータが前記バルブチップ近傍に設けられていることにある。
本構成によると、ヒータがバルブチップの近傍に配置されている。このため、溶融樹脂がバルブチップを通過してキャビティ内に射出される直前まで、その溶融樹脂を加熱することができる。よって、溶融樹脂は適正な溶融状態にてキャビティ内に射出される。したがって、円滑な射出が可能となると共に、成形精度の向上を図ることができる。近傍とは、バルブチップの径方向に近いという意味であり、例えば、バルブチップとヒータとの距離がバルブチップの径方向の厚みよりも小さい場合のことをいう。
(第3特徴構成)
本発明に係るバルブゲート構造の特徴構成は、前記ヒータが前記貯留部を包持するよう配置されていることにある。
本構成によると、ヒータが貯留部を包み込んでいるため、溶融樹脂を均一に加熱することができる。したがって、効率良く確実に溶融樹脂を加熱することができる。
(第4特徴構成)
本発明に係るバルブゲート構造の特徴構成は、前記バルブチップと前記金型との境界部の一部に空間が設けられていることにある。
本構成によると、バルブチップと金型との境界部の一部に空間が設けられているため、その空間が断熱層の役割をなし、キャビティを構成する部材によってバルブ本体及びバルブチップが冷却されるのを抑制できる。このため、溶融樹脂は、バルブチップを通過してキャビティ内へ射出される直前まで適正な溶融状態を維持できる。したがって、円滑な溶融樹脂の射出を行うことができる。
(第5特徴構成)
本発明に係るバルブゲート構造の特徴構成は、前記バルブ本体と前記金型とが離隔して配設されることにある。
本構成によると、バルブ本体と前記金型が離隔して配設されているので、ヒータの熱が金型に奪われない。このため、ヒータの熱をバルブチップに効率的に供給することができ、バルブ内の樹脂を適正な溶融状態に保持できる。
本発明のバルブゲート構造の実施形態を図面に基づいて説明する。
(全体概要)
射出用のバルブ100のバルブゲート2は、図1に示すごとく、バルブ本体1、センターピン4と、バルブチップ5と、スリーブピン6と、ヒータ7とから構成されている。バルブ本体1は中空の円筒形状をなし、その中空部15に円柱状のセンターピン4が挿入固定されている。スリーブピン6は円筒形状であり、センターピン4に沿って摺動可能なようセンターピン4に外装されている。バルブチップ5は環状形状をなし、センターピン4の先端部42の外周部41を囲むようバルブ本体1のキャビティ3の側の内周部11に固定されている。
また、バルブ本体1とスリーブピン6との間の空間が、溶融樹脂Pが貯留する貯留部8を形成している。貯留部8にある溶融樹脂Pを加熱するヒータ7は、貯留部8を包み込むようバルブ本体1の外周部14に円筒状に配置されている。
スリーブピン6は、その先端部61がバルブチップ5から離間して貯留部8とキャビティ3とを連通する開状態と、その先端部61がバルブチップ5と当接して貯留部8とキャビティ3との連通を遮断する閉状態との間で変位可能である。
図1、2に示すごとく、バルブ本体1の内周面には、バルブ本体1の円周方向120°毎に点在する三羽16が三箇所設けられている。三羽16は、スリーブピン6及びセンターピン4の軸が大きく傾くことを防ぐ部材である。例えば、三角形の断面形状をなす棒状の部材である。
(バルブチップの構成)
バルブチップ5は、図1に示すごとく、その一部がバルブ本体1のキャビティ3の側の端部の先端面12よりも突出してバルブ100のキャビティ3の側の先端部を構成し、キャビティ3に露出するようバルブ本体1の内周部11に固定されている。バルブチップ5は、図2に示すごとく、キャビティ3の側に突出した凸状形状であり、キャビティ3の反対側は凹状形状に形成され、テーパー上面51、外周面52、先端外周面53、先端面54、幅狭面55及びテーパー面56を有している。
バルブ本体1のキャビティ3の側の端部はその内周部11を切欠かれており、その切欠部13はバルブチップ5のテーパー上面51及び外周面52の形状と合致するよう形成されている。昇温時に、バルブチップ5のテーパー上面51及び外周面52がこの切欠部13に当接するようにして、バルブチップ5をバルブ本体1に固定している。
(キャビティの構成)
キャビティ3は、図1に示すごとく、成形品の形状を有する空間であって、その空間は複数の金型31を組み合わせて構成している。金型31の内部には、冷却水Cを流す冷却水路32が設けられており、冷却水Cを流すことによって金型31の温度を下げることができる。このため、キャビティ3の内部に注入された溶融樹脂Pは冷却され適正に固化する。
バルブ100のキャビティ3の側の先端部であるバルブチップ5の先端面54が金型31と当接して、バルブ100は金型31に固定されている。このとき、外周面14は金型31に当接しないように配設してある。冷却された金型31によって、バルブ本体1及びバルブチップ5が冷却されるのを防止するためである。バルブ本体1及びバルブチップ5が冷却されると、溶融樹脂Pも冷却されてしまい、適正な射出を維持できなくなる可能性がある。
ただし、外周面14の金型31への配設は、上述のような配設に限定されるものではない。例えば、外周面14と金型31とが僅かに当接するように配設しても良い。外周部14が金型31に僅かに当接していても、接触面積が小さければ熱の伝導を抑制することができる。このため、上述のように外周面14が金型31に当接していないときと同様の効果を得ることができる。
また、バルブ本体1の先端面12及びバルブチップ5の先端外周面53が金型31と当接しないよう金型31の形状を設定している。このため、バルブ本体1の先端面12及びバルブチップ5の先端外周面53と金型31との間には空間33が形成される。この空間33が断熱層の役割をなして、冷却された金型31によってバルブチップ5及びバルブ本体1が冷却されることを更に防止している。したがって、スリーブピン6が開状態のとき、溶融樹脂Pは、センターピン4とバルブチップ5との間を通過してキャビティ3の内部に射出される直前まで適正な溶融状態を維持できる。
(スリーブピンの構成)
スリーブピン6が閉状態にあるとき、貯留部8とキャビティ3の連通を遮断できるようスリーブピン6の先端部61はバルブチップ5の凹状形状に合せて凸状形状に形成されている。スリーブピン6の先端部61は、図2に示すごとく、先端面62、幅狭面63及びテーパー面64を有している。スリーブピン6が閉状態にあるとき、その幅狭面63とテーパー面64とは、バルブチップ5の幅狭面55とテーパー面56の一部とに当接又は略当接する。このため、スリーブピン6が閉状態にあるとき、スリーブピン6のテーパー面64のキャビティ3と反対側の端部が、貯留部8のキャビティ3の側の端部となる。
(センターピンの構成)
センターピン4は、図1に示すごとく、バルブチップ5と同芯となるようバルブ本体1の中空部に挿入固定されている。
(ヒータの構成)
ヒータ7は、図1に示すごとく、バルブ本体1の外周部14を包持するよう円筒状に配置され、貯留部8にある溶融樹脂Pを常時加熱する。ヒータ7は、そのうちキャビティ3の側の端部71の位置が、スリーブピン6のテーパー面64のキャビティ3と反対側の端部よりキャビティ3の側にあるよう配置されている。また、バルブチップ5を内装している箇所のバルブ本体1の厚みはバルブチップ5の径方向の厚みよりも薄く、ヒータ7とバルブチップ5との距離は近い。
本構成によると、スリーブピン6が閉状態にあるとき、ヒータ7の端部71よりもキャビティ3の側には、溶融樹脂Pが滞留する空間が形成されない。よって、溶融樹脂Pが滞留して劣化や固化し、その劣化樹脂や固化樹脂が次ショット以降の溶融樹脂Pへ混入するおそれがない。また、貯留部8にある溶融樹脂Pはヒータ7によって適正な溶融状態に加熱される。したがって、外観が美しく、寸法精度、製品強度及び重量精度が高い成形品を得ることができる。また、固化樹脂が発生しにくいため、その固化樹脂が貯留部8とキャビティ3の連通を塞ぐおそれがなく、安定した射出を実現できる。
さらに、ヒータ7の端部71よりもキャビティ3の側には、前ショット以前の溶融樹脂Pが滞留する空間がないため、樹脂の種類や色を変更する際の樹脂の除去作業の作業効率が良くなる。
本構成によると、ヒータ7がバルブ本体1の外周部14を包持するよう配置されているため、溶融樹脂Pはヒータ7によって均一かつ効率よく加熱される。よって、溶融樹脂Pは適正な溶融状態を確実に維持できる。したがって、円滑な溶融樹脂Pの射出が可能となる。
また、ヒータ7がバルブチップ5の近傍に配置されているため、溶融樹脂Pがセンターピン4とバルブチップ5との間を通過し射出される直前まで、溶融樹脂Pを確実に加熱することができる。さらに、バルブ本体1の外周部14が金型31に当接していないため、ヒータ7の熱が金型31に伝導することを抑制することができる。このため、溶融樹脂Pは適正な溶融状態を維持できる。したがって、溶融樹脂Pは円滑にキャビティ3の内部に射出され、精度の良い成形品を得ることができる。
上述したごとく、外周面14と金型31とが僅かに当接するように配設している場合であっても、同様にヒータ7の熱が金型31に伝導することを抑制することができる。このため、溶融樹脂Pは適正な溶融状態を維持できる。したがって、溶融樹脂Pは円滑にキャビティ3の内部に射出され、精度の良い成形品を得ることができる。
なお、バルブチップ5は熱伝導率が高い素材を使用しても良い。バルブチップ5での熱損失を抑制できるので、溶融樹脂Pをより確実に加熱することができる。
ヒータ7は、ヒータ7の端部71が貯留部8のキャビティ3の側の端部よりキャビティ3の側にあるよう設置され、且つ、バルブチップ5の近傍に設置され、溶融樹脂P及びバルブチップ5を確実に加熱することができれば、バルブ本体1の外周部14を包持する円筒形状でなくても良い。
また、センターピン4の内部にヒータ7を設けてもよい。溶融樹脂Pを確実に加熱することができると共に、センターピン4の外周部41で溶融樹脂Pが固化するのを防止することができる。
(閉状態)
前述したように、スリーブピン6の幅狭面63、テーパー面64が、バルブチップ5の幅狭面55、テーパー面56の一部と当接又は略当接したとき、貯留部8とキャビティ3との連通が遮断され、閉状態となる。したがって、溶融樹脂Pは、貯留部8の端部であるバルブチップ5のテーパー面56で停留しキャビティ3の側には流れない。この際、貯留部8にある溶融樹脂Pは、そのキャビティの側の端部に至るまで、ヒータ7により確実に加熱され、適正な溶融状態を維持している。したがって、固化樹脂や劣化樹脂は発生しない。
(開状態)
バルブチップ5のテーパー面56とスリーブピン6のテーパー面64とが離間し、スリーブピン6の先端部62がバルブチップ5の幅狭面55よりキャビティ3の反対側へ移動したとき、貯留部8と、バルブチップ5のテーパー面56とスリーブピン6の幅狭面63及びテーパー面64とで囲まれる空間と、バルブチップ5の幅狭面55とセンターピン4の外周部41とスリーブピン6の先端面62とで囲まれる空間と、キャビティ3とが連通する。このため、貯留部8にある溶融樹脂Pはキャビティ3の側へ開放される。この際、バルブチップ5がヒータ7により確実に加熱されているため、溶融樹脂Pは、射出される直前まで適正溶融状態を維持している。したがって、溶融樹脂Pを円滑にキャビティ3の内部へ射出することができる。
(a)は閉状態のときのバルブの断面図、(b)は開状態のときのバルブの断面図を示す スリーブピン及びバルブチップの断面図
符号の説明
1 バルブ本体
2 バルブゲート
3 キャビティ
4 センターピン
5 バルブチップ
6 スリーブピン
7 ヒータ
8 貯留部
11 内周部
31 金型
33 空間
41 外周部
42 先端部
61 先端部
71 端部
100 バルブ
P 溶融樹脂

Claims (5)

  1. 金型内のキャビティ内に溶融樹脂を射出するバルブのバルブゲート構造であって、
    先端部が前記キャビティに露出した状態で前記バルブ内に固定されたセンターピンと、
    前記センターピンを収容するバルブ本体と、
    前記センターピンの前記先端部の外周部を囲みつつ前記バルブ本体の前記キャビティの側の内周部に固定されたバルブチップと、
    前記センターピンに外挿され、前記センターピンに沿って摺動可能なスリーブピンと、
    前記バルブ本体と前記スリーブピンとの間の空間に形成された前記溶融樹脂の貯留部と、
    前記貯留部の外周部に配置されたヒータとを備え、
    前記スリーブピンは、その先端部が前記バルブチップから離間して前記貯留部と前記キャビティとを連通する開状態と、前記先端部が前記バルブチップと当接して前記貯留部と前記キャビティとの連通を遮断する閉状態との間で変位可能であり、
    前記ヒータのうち前記キャビティの側の端部が、前記スリーブピンが閉状態にあるときの前記貯留部の前記キャビティの側の端部に対して、より前記キャビティの側に位置するように構成されているバルブゲート構造。
  2. 前記バルブチップが前記バルブのキャビティの側の先端部を構成しつつ前記キャビティに露出するよう配置されていると共に、前記ヒータが前記バルブチップ近傍に設けられている請求項1に係るバルブゲート構造。
  3. 前記ヒータが前記貯留部を包持するよう配置されている請求項1又は2に記載のバルブゲート構造。
  4. 前記バルブチップと前記金型との境界部の一部に空間が設けられている請求項2又は3に記載のバルブゲート構造。
  5. 前記バルブ本体と前記金型とが離隔して配設される請求項1から4の何れか一項に記載のバルブゲート構造。
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