JP2003011171A - 射出成形方法及び射出成形用金型 - Google Patents

射出成形方法及び射出成形用金型

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JP2003011171A
JP2003011171A JP2001200794A JP2001200794A JP2003011171A JP 2003011171 A JP2003011171 A JP 2003011171A JP 2001200794 A JP2001200794 A JP 2001200794A JP 2001200794 A JP2001200794 A JP 2001200794A JP 2003011171 A JP2003011171 A JP 2003011171A
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injection molding
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cavity
mold
molding method
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Kazunori Hirota
和憲 廣田
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度が高く、効率的な射出成形を実現す
る。 【解決手段】 金型にて形成されるキャビティ内に、ホ
ットランナー及びこれにつながるゲートを通して射出形
成に係わる材料を注入して成形体を射出成形するに当た
って、成形体の端面に相当する領域をゲートとして、そ
こから材料をキャビティ内に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度が良好
で、しかも効率的に成形体を製造できる射出成形方法及
び射出成形用金型に関するものであり、とくに、熱可塑
性樹脂に磁性粉を分散させてなる永久磁石を製造対象と
する場合に有利に適合する。
【0002】
【従来の技術】SmやNdのような希土類金属を含む磁
性合金からなる永久磁石やBaフェライト、Srフェラ
イト等の磁性酸化物を焼結してなる焼結磁石は、一般に
硬くて脆いため所望の形状、サイズに加工するのが難し
いという不具合がある。
【0003】このような従来の欠点を解消するものとし
ては、上記のフェライト系あるいは希土類系の焼結磁石
を微粉末にした磁性粉を、ナイロン、ポリエチレン、E
VA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)等の熱可塑性樹
脂等の結合材(バインダ)に分散させて樹脂磁石組成物
とし、これを、成形金型を用いた射出成形法や圧縮成形
法等の常法のプラスチック成形法に従い所望の形状に成
形し、その後に着磁処理を施すボンド磁石が知られてい
る。
【0004】このボンド磁石は、可橈性に富みゴムやプ
ラスチックと同様に扱えるうえ加工性もよいことから現
在、各分野においてこの種の磁石が広く使用されている
が、かかる磁石は、バインダが5〜15mass%程度混合
されているためエネルギー積(BHmax)が焼結磁石
に比較して小さく、小型モータ用の磁石などのように薄
肉で小さくかつ高磁力を必要とする製品に使用されるも
のでは、磁性粉としてサマリウム・コバルトやネオジウ
ム・鉄・ボロン等、飽和磁束密度の高い希土類元素が用
いられている。
【0005】上記のボンド磁石を製造するための従来装
置(射出成形装置)としては例えば図5に示すような構
成のものが知られている。射出成形装置50において、
樹脂磁石組成物のペレットがホッパ51から投入される
と、該ペレットはヒータ52とスクリュー53を備えた
加熱シリンダ54内で加熱・混練・流動化させる可塑化
処理を受けるとともに金型60の、スプール61及びラ
ンナー62を介してゲート63から固定側金型60aと
可動側金型60bとによって形成されるキャビティ64
内に圧送される。
【0006】キャビティ64内に圧送された樹脂磁石組
成物は、金型60に設けられた冷却水路65を流れる冷
却水によりただちに冷却、固化され、これによって上記
樹脂磁石組成物は所望の形状を有する成形体に成形され
る。そして、型開きに際しては、締結シリンダ66によ
って可動側金型60bを移動させ、エジェクタピン67
による押出しにて金型内の成形品を取り出すようになっ
ている。
【0007】一方、図5(a)(b)は圧縮成形法を適
用した従来装置の構成例を示したものであって、かかる
装置においては、まず、樹脂磁石組成物のペレット70
Aを下型(受け型)80のキャビティ81の中に入れた
のち上型(押し型)82を下降させて型を閉じ、キャビ
ティ81内のペレット70Aを加圧・加熱して可塑化さ
せることによって所望の形状になるボンド磁石70Bを
得るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のボンド磁石の製造技術においては以下に述べる
ような問題が多々残されていた。
【0009】すなわち、射出成形法を適用して例えば振
動モータ等で使用されるような薄肉円筒状の磁石等を成
形する場合には、金型としては、図6に示すような、3
点ゲートでゲート径を小さくしてキャビティ64内に樹
脂磁石組成物を注入する構造を採らざるを得ないが、成
形品に対するランナー重量が増えてしまう不具合があ
り、また、材料の歩留りが悪く効率的な製造がでないと
いう問題があった。
【0010】この点に関しては、サイドゲード方式を採
用することも考えられるが、サイドゲート方式で成形し
た場合にはゲートの後処理が必要となるため、大量生産
には不向きであった。
【0011】一方、圧縮成形法を適用した場合では、得
られた成形体に必ずコーティング理を施す必要があり、
一度に多数個成形するのが難しいことに加え、圧縮成形
法は射出成形法に比較して寸法精度が悪く、とくに小型
の磁石を精度よく効率的に作製するのは困難であった。
【0012】本発明の課題は、小型磁石や薄肉磁石の如
き成形体を精度よく、しかも効率的に製造できる新規な
射出成形方法及び射出成形用金型を提案するところにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型にて形成
されるキャビティ内に、ホットランナー及びこれにつな
がるゲートを通して射出形成に係わる材料を注入して成
形体を射出成形するに当たり、成形体の端面に相当する
領域をゲートとして、そこから材料をキャビティ内に注
入することを特徴とする射出成形方法である。
【0014】上記の構成において成形体は、中空または
中実の円筒体若しくはC字状の断面を有するものがとく
に有利に適合する。
【0015】射出成形に係わる材料は、磁石組成物であ
るのが好ましく、該磁石組成物は樹脂バインダに磁性粉
を分散させたものが本発明に有利に適合する。
【0016】磁性粉は希土類磁性合金とするのが好まし
い。
【0017】また、本発明は、固定側金型と可動側金型
との組み合わせになる射出成形用金型であって、射出成
形に係わる材料を、固定側金型及び可動側金型によって
形成されたキャビティにゲートを介して送給するホット
ランナーと、このホットランナー内で往復移動可能で該
ゲートの開放、閉塞を司るスリーブバルブピンとを備
え、該スリーブバルブピンは、ゲートの閉塞時にキャビ
ティと協働して成形体の端面を形作る先端部を有するこ
とを特徴とする射出成形用金型である。
【0018】上記の構成になる金型においてキャビティ
は、中空または中実の円筒体若しくはC字状の断面を有
する成形体を形作る空間領域を有するものが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明をより
具体的に説明する。図1(a)(b)、図2は本発明に
従う射出成形用金型の構成を、成形に係わる材料(磁石
組成物)のキャビティへの供給前と供給後の状態を、そ
の断面でそれぞれ示したものであり、ここで示した金型
は振動モータの磁石として使用される、図3に示すよう
な中空の円筒体を成形体Mとして製造するものを例とし
ている。
【0020】図において1は固定側金型、2は可動側金
型であり、固定側金型1と可動側金型2との組み合わせ
にて成形すべき成形体のキャビティCを形成する。
【0021】また、3は磁石組成物を材料としてそれを
キャビティCにゲートgを介して送給するホットランナ
ーである。ゲートgは成形体の端面に相当する領域に位
置しており、ホットランナー3はその内部において往復
移動(上下移動)可能でゲートgへの適合による閉塞と
その離反による開放とを司るスリーブバルブピン3aを
備えている。ホットランナー3とスリーブバルブピン3
aとの相互間にて材料の流路rが形成され、スリーブバ
ルブピン3aの先端はゲートgの閉塞時にキャビティC
と協働して成形体の端面を形作る先端部を有している。
【0022】また、4は中子として機能する固定ピン、
5は射出成形後に成形体をキャビティCから取り出すた
めの押出しスリーブであって、この押出しスリーブ5は
図示はしないがその他端に油圧あるいはエアー圧による
駆動機構が備えられていて、固定ピン5の軸心に沿って
進退移動させることができるようになっている。
【0023】上掲図1、図2に示した構成になる金型を
用いて中空の円筒体からなるモータ用磁石を製造するに
は以下の要領に従う。
【0024】まず、ホッパより磁石組成物のペレットを
投入するとともに、加熱シリンダ内で加熱、混練、流動
化させたのち(図4参照)、所定の圧力でもって、流路
r、ゲートgを通してキャビティC内に流動化させた材
料を注入する(図1(a)中矢印参照)。
【0025】材料の注入を終えたのちは、図2に示す如
く、スリーブバルブピン3aを固定ピン4の軸心に沿っ
て下降させその先端部をゲートgに適合させる。
【0026】このとき、スリーブバルブピン3aの先端
部はキャビティCと協働して成形すべき成形体の端面を
直接形作る。
【0027】キャビティC内における材料の冷却、固化
後に可動側金型2の移動により型開きを行い、押出しス
リーブ5を駆動させて型内の成形体を上方に向けて押し
出し、次いで、周知の着磁機によって着磁してモータの
磁石に供する。
【0028】上記のように、本発明においては、成形体
の端面に相当する領域をゲートgとしてそこから成形に
係わる材料をキャビティC内に供給するものであって、
成形体の端面をPL(パーティングライン)と一致させ
ることができるので、ばりが生じにくく材料の歩留りが
改善されるとともに、成形体の寸法(外径、内径)も安
定することになる。また、ゲートgの跡が成形体の端面
全体となるため、磁石の品質低下(磁力の低下)を伴う
ことがない。
【0029】上掲図1、図2においては、成形体を中空
の円筒体を例として示したが、本発明はこれのみに限定
されるものではなく、中実の円筒体あるいはC字状の断
面を有するもの(薄肉磁石等)など、必要に応じて種々
の形状を有するものが適用できる。
【0030】磁性粉としては例えばNd−Fe−B合金等
の希土類磁性合金の粉末を用いることができる。また、
バインダとしてはナイロン等の熱可塑性樹脂を用いるこ
とができ、この点に関しても本発明ではとくに限定され
るもではなく、用途に応じて適切な材料が選択できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、成形体の端面に相当す
る領域をゲートとしてそこからキャビティ内に材料を供
給するのでランナーの簡素化が可能であり、また、成形
体の端面をPLと一致させることができるので、ばりが
生じにくく材料の歩留りの改善に有利であり寸法精度の
安定化を図ることができる。
【0032】また、ゲートの跡が成形体の端面全体とな
るため、磁石の品質低下(磁力の低下)を伴うことがな
い。
【0033】さらに、本発明によれば、一度に複数個の
成形体を成形する、いわゆる多数個取りが可能であり、
また、ハイサイクルによる成形が可能なので効率の高い
製造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施に使用して好適な射出
成形用金型の構成をその断面で示した図であり、(b)
は(a)のA−A断面を示した図である。
【図2】 本発明の実施に使用して好適な射出成形用金
型の構成をその断面で示した図である。
【図3】 成形体の外観斜視図である。
【図4】 射出成形法を適用した従来装置の構成例を示
した図である。
【図5】(a)(b)は圧縮成形法を適用した従来装置
の構成例を示した図である。
【図6】 従来装置で使用されているゲートの要部拡大
図である。
【符号の説明】
1 固定側金型 2 可動側金型 3 ホットランナー 3a スリーブバルブピン 4 固定ピン 5 押出しスリーブ C キャビティ g ゲート r 流路 M 中空の円筒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型にて形成されるキャビティ内に、ホ
    ットランナー及びこれにつながるゲートを通して射出形
    成に係わる材料を注入して成形体を射出成形するに当た
    り、 成形体の端面に相当する領域をゲートとして、そこから
    材料をキャビティ内に注入することを特徴とする射出成
    形方法。
  2. 【請求項2】 成形体が、中空または中実の円筒体若し
    くはC字状の断面を有するものである、請求項1記載の
    射出成形方法。
  3. 【請求項3】 射出成形に係わる材料が、磁石組成物で
    ある、請求項1記載の射出成形方法。
  4. 【請求項4】 磁石組成物が、樹脂バインダに磁性粉を
    分散させたものである、請求項3記載の射出成形方法。
  5. 【請求項5】 磁性粉が希土類磁性合金である請求項4
    記載の射出成形方法。
  6. 【請求項6】 固定側金型と可動側金型との組み合わせ
    になる射出成形用金型であって、 射出成形に係わる材料を、固定側金型及び可動側金型に
    よって形成されたキャビティにゲートを介して送給する
    ホットランナーと、このホットランナー内で往復移動可
    能で該ゲートの開放、閉塞を司るスリーブバルブピンと
    を備え、 該スリーブバルブピンは、ゲートの閉塞時にキャビティ
    と協働して成形体の端面を形作る先端部を有することを
    特徴とする射出成形用金型。
  7. 【請求項7】 キャビティが、中空または中実の円筒体
    若しくはC字状の断面を有する成形体を形作る空間領域
    を有する、請求項6記載の射出成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103191A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Nagamine Seisakusho:Kk 中空部材の製造装置および中空部材の製造方法
JP2010173331A (ja) * 2010-04-09 2010-08-12 Nagamine Seisakusho:Kk 中空部材の製造装置
US7883333B2 (en) 2008-08-29 2011-02-08 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve gate

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