JP2002373806A - ネオジゥム系ボンド磁石およびその成形方法 - Google Patents

ネオジゥム系ボンド磁石およびその成形方法

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JP2002373806A JP2001179288A JP2001179288A JP2002373806A JP 2002373806 A JP2002373806 A JP 2002373806A JP 2001179288 A JP2001179288 A JP 2001179288A JP 2001179288 A JP2001179288 A JP 2001179288A JP 2002373806 A JP2002373806 A JP 2002373806A
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次男 近藤
Fumiaki Hasegawa
文昭 長谷川
Yasuhiro Matsumoto
保浩 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外表面に多数の貫通孔および/または未貫通
孔を容易に形成し得るネオジゥム系ボンド磁石と、その
成形方法を提供する。 【解決手段】 ネオジゥム系ボンド磁石は、40〜95
重量%のネオジゥム・鉄・ボロン系合金の粉末と、4〜
30重量%の熱可塑性エラストマーと、0〜25重量%
の増量材と、0.2〜0.8重量%のカップリング剤との
混合物の射出成形体であって可撓性を有し、その外表面
に所要パターンで多数の貫通孔および/または未貫通孔
が形成されている。その成形方法は、前記夫々の材料を
加熱シリンダ中に投入して溶融状態で混合させ、多数の
ピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シリンダ
中の溶融混合物をノズルを介して所要圧力で射出し、前
記金型に対する圧力を所定時間保持した後に冷却するこ
とで、前記のネオジゥム系ボンド磁石を該金型中に成形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数の貫通孔お
よび/または未貫通孔を外表面に形成したネオジゥム系
ボンド磁石と、該ネオジゥム系ボンド磁石を成形する方
法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の磁石粉末と合成樹脂とを混合して
成形固化させた所謂ボンド磁石が、産業上および民生用
の分野で広く利用されている。主な磁石粉末としては、
例えばアルニコ磁石粉末、フェライト磁石粉末、サマリ
ウム・コバルト磁石粉末その他ネオジゥム・鉄・ボロン
磁石粉末等が挙げられる。これらのボンド磁石は、成形
工程中で溶融状態となし得るために、押出成形や射出成
形により所要形状の磁石製品を容易に成形することがで
き、設計上の自由度が高い利点がある。またボンド磁石
の具体的な用途としては、例えばハードディスク用スピ
ンドルモータの回転子、リニアモータの固定子、各種流
体の通過を許容して鉄系夾雑物を吸着濾過するフィルタ
やストレーナ、その他の磁気応用製品が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようする課題】一般にネオジゥム・鉄・
ボロン磁石(以下ネオジゥム系磁石という)は、最大エネ
ルギー積(BH)maxが他の磁石に比べて高いので、ネオ
ジゥム系磁石粉末を使用したボンド磁石の磁気性能も非
常に優れている。ところでネオジゥム系ボンド磁石を使
用した各種の磁気応用製品は、その磁気性能が前記の如
く殊に優秀であるため、許容負荷を越えて過酷な使用に
供されることが多い。例えばモータの回転子や固定子
は、過大な負荷が加えられることで大量に発熱するの
で、その表面積を大きくして放熱を促進することが好ま
しい。ボンド磁石における放熱を効率化するには、その
磁石表面に多数の貫通孔を穿設したり、未貫通の窪み孔
を凹設することが推奨される。またボンド磁石に貫通孔
および/または未貫通孔を多数形成することは軽量化を
もたらすので、該磁石の用途によっては更に好都合とな
る。
【0004】更に鉄系夾雑物を磁気吸着して濾過する前
記フィルタやストレーナにも、ネオジゥム系ボンド磁石
を使用すれば、磁気性能が高いので夾雑物の濾集効率も
大幅に向上することになる。従って前記ボンド磁石を材
質とするフィルタやストレーナには、濾過すべき流体の
通過を許容する多数の貫通孔が穿設されるようになって
いる。そして従来のボンド磁石において、該磁石の表面
部に多数の貫通孔および/または未貫通孔を形成するに
は、押出成形したボンド磁石の成形体にプレスを行なっ
たり、サイジングマシンに設けたサイジングダイにより
穿孔したりしているが、何れも押出成形工程に後続する
別工程を必要とし歩留まりが不良であった。殊にネオジ
ゥム系ボンド磁石は、成形後の固化が極めて迅速に行な
われるために、後工程での穿孔等の加工は困難な場合が
多い。また一般論として、ボンド磁石への後加工では穿
孔位置が狂ったり、穿孔時の開口寸法が精度的に劣った
りする難点も指摘される。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るために提案されたものであって、外表面に多数の貫通
孔および/または未貫通孔を容易に形成し得るネオジゥ
ム系ボンド磁石と、該ネオジゥム系ボンド磁石を好適に
成形し得る方法とを提供することを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係るネオジゥム系ボンド
磁石は、40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボロン系
合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラストマー
と、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重量%の
カップリング剤との混合物の射出成形体であって可撓性
を有し、その外表面に所要パターンで多数の貫通孔およ
び/または未貫通孔が形成されていることを特徴とす
る。この場合に、前記熱可塑性エラストマーとして、ポ
リスチレン系、オレフィン系、ポリウレタン系その他ポ
リエステル系の熱可塑性エラストマーが選択的に使用さ
れ、また前記増量材として、硫酸バリウム、SUS30
4、銅その他カーボンが選択的に使用される。更に前記
カップリング剤として、シラン系カップリング剤が好適
に使用される。
【0007】同じく前記課題を克服し、所期の目的を達
成するため本発明に係るネオジゥム系ボンド磁石の成形
方法は、40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボロン系
合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラストマー
と、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重量%の
カップリング剤とを加熱したシリンダ中に投入して溶融
状態で混合させ、多数のピンをキャビティ中に植設した
金型中に、前記シリンダ中の溶融混合物をノズルを介し
て所要圧力で射出し、前記金型に対する圧力を所定時間
保持した後に冷却することで、外表面に所要パターンで
多数の貫通孔および/または未貫通孔が形成され、かつ
可撓性を有するネオジゥム系ボンド磁石を該金型中に成
形することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、外表面に所要パターン
で多数の貫通孔および/または未貫通孔が形成されたネ
オジゥム系ボンド磁石を製造するに際し、40〜95重
量%のネオジゥム・鉄・ボロン系合金の粉末と、4〜3
0重量%の熱可塑性エラストマーと、0〜25重量%の
増量材と、0.2〜0.8重量%のカップリング剤との混
合物を溶融させ、その溶融混合物をキャビティ中に多数
のピンを存在させた金型中に射出した後に脱型すること
で所期の製品が得られ、得られたネオジゥム系ボンド磁
石は可撓性を有していることを見い出したものである。
すなわち従来のネオジゥム系ボンド磁石は、専ら押出成
形により製造されていた。これはネオジゥム・鉄・ボロ
ン系合金の粉末に添加すべき他の組成物およびその重量
比(割合)が、現在判明している限りでは押出成形に適し
た数値であるためである。
【0009】しかるに本発明では、ネオジゥム・鉄・ボ
ロン系合金の粉末と、これに添加すべき他の組成物を適
宜のものに選択し、かつこれらの重量比を適宜に調整す
ることで、従来困難とされていた金型中への射出成形に
供し得ることが判明した。しかも前記射出成形に際し
て、金型のキャビティ中に多数のピンを予め存在させて
おくことで、脱型後の射出成形品たるネオジゥム系ボン
ド磁石の外表面に、多数の貫通孔を形成したり、また未
貫通孔を形成したり、更にこれら貫通孔と未貫通孔との
組合わせを形成したりすることができる。
【0010】
【実験例1】78.0重量%のネオジゥム・鉄・ボロン
系合金の粉末と、10.0重量%の熱可塑性エラストマ
ーと、11.8重量%の増量材と、0.2重量%のカップ
リング剤とを準備した。前記熱可塑性エラストマーとし
て、例えばポリスチレン系、オレフィン系、ポリウレタ
ン系その他ポリエステル系の熱可塑性エラストマーの中
から適宜のものが選択的に使用されるが、ここでは三井
化学(株)の商品名「ミラストマー」を使用した。また前
記増量材として、硫酸バリウム、SUS304、銅その
他カーボンの中から適宜のものが選択的に使用される
が、ここでは硫酸バリウムを使用した。更に前記カップ
リング剤として、シラン系カップリング剤を使用し
た。。ここで増量材を使用する理由は、重量のある非磁
性料材を加えることで、製品の比重をアップさせて設計
の容易性を向上させるためである。
【0011】これらの配合物を射出成形機の加熱したシ
リンダ中に投入し、オーガで溶融状態の下に回転させつ
つ充分に混合した。使用した射出成形機の射出容量は8
0トン、シリンダ温度は320℃であった。次いで多数
のピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シリン
ダ中で溶融している混合物をノズルから射出した。但
し、前記多数のピンの先端がキャビティを完全に横切っ
て延在するように、該ピンの突出度合を調節しておい
た。使用した射出金型の温度は50℃、ノズルの温度は
130℃、射出圧力は1000kg/cm2であった。
【0012】前記金型へネオジゥム・鉄・ボロン系合金
等の溶融混合物を射出した後、該金型に対する圧力を所
定時間保持した後に冷却した。この保持圧力は70kg/
cm2で、冷却時間は10秒であった。これにより前記金
型のキャビティ中に、ネオジゥム系ボンド磁石を成形し
た。なお前記溶融混合物の射出後、すなわち射出直後の
タイミングで減圧(真空)吸引することで、金型中の溶融
混合物の充填密度を良好に向上させることができる。こ
の場合の減圧(真空)度は、50Torr(7KPa)であった。
得られた射出成形体には多数のピンが完全に挿通されて
いるので、これらのピンを全て抜去することによって、
外表面に所要パターンで多数の貫通孔が形成されたネオ
ジゥム系ボンド磁石が得られた。このネオジゥム系ボン
ド磁石は充分な可撓性を有していた。
【0013】
【実験例2】88.0重量%のネオジゥム・鉄・ボロン
系合金の粉末と、7.2重量%の熱可塑性エラストマー
と、4.0重量%の増量材と、0.8重量%のカップリン
グ剤とを準備した。熱可塑性エラストマーとして、実験
例1と同じくポリスチレン系、オレフィン系、ポリウレ
タン系その他ポリエステル系の熱可塑性エラストマーの
中から適宜のものが選択的に使用されるが、ここでは三
井化学(株)の商品名「ミラストマー」を使用した。また
増量材も、実験例1と同じく硫酸バリウム、SUS30
4、銅その他カーボンの中から適宜のものが選択的に使
用されるが、ここでは硫酸バリウムを使用した。更に、
カップリング剤としてシラン系カップリング剤を使用し
た。
【0014】これらの配合物を射出成形機の加熱したシ
リンダ中に投入し、オーガで溶融状態の下に回転させつ
つ充分に混合した。使用した射出成形機の射出容量は1
40トン、シリンダ温度は350℃であった。次いで、
多数のピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シ
リンダ中の溶融混合物をノズルを介して射出した。但
し、多数のピンの先端がキャビティの略中間に位置する
程度に、これらピンの突出度合を調節しておいた。使用
した金型の温度は60℃、ノズルの温度は150℃、射
出圧力は1200kg/cm2であった。
【0015】前記金型へネオジゥム・鉄・ボロン系合金
等の溶融混合物を射出した後、該金型に対する圧力を所
定時間保持した後に冷却した。この保持圧力は150kg
/cm 2で、冷却時間は15秒であった。これにより前記
金型のキャビティ中に、ネオジゥム系ボンド磁石を成形
した。この場合も、溶融混合物の射出射出直後のタイミ
ングで減圧(真空)吸引するようにしてもよい。このとき
の減圧(真空)度は、60Torr(8KPa)であった。得られ
た射出成形体には前記多数のピンがその中間程度まで挿
通されているので、これらのピンを全て抜去することに
よって、外表面に所要パターンで多数の未貫通の窪み孔
が形成されたネオジゥム系ボンド磁石が得られた。この
ネオジゥム系ボンド磁石も充分な可撓性を有していた。
【0016】
【実験例3】80.0重量%のネオジゥム・鉄・ボロン
系合金の粉末と、11.5重量%の熱可塑性エラストマ
ーと、8.0重量%の増量材と、0.5重量%のカップリ
ング剤とを準備した。熱可塑性エラストマーとしては、
実験例1と同じくポリスチレン系、オレフィン系、ポリ
ウレタン系その他ポリエステル系の熱可塑性エラストマ
ーの中から適宜のものが選択的に使用されるが、ここで
は三井化学(株)の商品名「ミラストマー」を使用した。
また増量材も、実験例1と同じく硫酸バリウム、SUS
304、銅その他カーボンの中から適宜のものが選択的
に使用されるが、ここでは硫酸バリウムを使用した。更
に、カップリング剤としてシラン系カップリング剤を使
用した。
【0017】これらの配合物を射出成形機の加熱したシ
リンダ中に投入し、オーガで溶融状態の下に回転させつ
つ充分に混合した。使用した射出成形機の射出容量は1
20トン、シリンダ温度は330℃であった。次いで多
数のピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シリ
ンダ中の溶融混合物をノズルを介して射出した。但し、
前記多数のピンの内の一部は、その先端を或るパターン
でキャビティを完全に横切って延在させると共に、残り
の他のピンは別のパターンで該キャビティの略中間に位
置するよう突出度合を調節した。使用した金型の温度は
50℃、ノズルの温度は140℃、射出圧力は1100
kg/cm2であった。
【0018】前記金型へネオジゥム・鉄・ボロン系合金
等の溶融混合物を射出した後、この金型に対する圧力を
所定時間保持した後に冷却した。この保持圧力は90kg
/cm 2で、冷却時間は13秒であった。これにより前記
金型のキャビティ中に、ネオジゥム系ボンド磁石を成形
した。この場合も、溶融混合物の射出射出直後のタイミ
ングで減圧吸引するようにしてもよい。この減圧度は、
70Torr(9KPa)であった。得られた射出成形体には、
前記多数のピンの内の一部が或るパターンで完全に挿通
されると共に、残りの他のピンが別のパターンで中間程
度まで挿通されているので、これらのピンを全て抜去す
ることによって、外表面に所要パターンで多数の貫通孔
および未貫通の窪み孔が形成されたネオジゥム系ボンド
磁石が得られた。このネオジゥム系ボンド磁石も充分な
可撓性を示した。
【0019】
【実験例4】67.5重量%のネオジゥム・鉄・ボロン
系合金の粉末と、12.06重量%の熱可塑性エラスト
マーと、20.0重量%の増量材と、0.44重量%のカ
ップリング剤とを準備した。前記熱可塑性エラストマー
として、実験例1と同じくポリスチレン系、オレフィン
系、ポリウレタン系その他ポリエステル系の熱可塑性エ
ラストマーの中から適宜のものが選択的に使用される
が、ここでは三井化学(株)の商品名「ミラストマー」を
使用した。また増量材も、実験例1と同じく硫酸バリウ
ム、SUS304、銅その他カーボンの中から適宜のも
のが選択的に使用されるが、ここでは硫酸バリウムを使
用した。更に、カップリング剤としてシラン系カップリ
ング剤を使用した。
【0020】これらの配合物を射出成形機の加熱したシ
リンダ中に投入し、オーガで溶融状態の下に回転させつ
つ充分に混合した。使用した射出成形機の射出容量は1
20トン、シリンダ温度は330℃であった。次いで、
多数のピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シ
リンダ中の溶融混合物をノズルを介して射出した。但
し、前記多数のピンの内の一部は、その先端を或るパタ
ーンでキャビティを完全に横切って延在させると共に、
残りの他のピンは別のパターンで該キャビティの略中間
に位置するよう突出度合を調節した。使用した金型の温
度は50℃、ノズルの温度は140℃、射出圧力は11
00kg/cm2であった。
【0021】前記金型へネオジゥム・鉄・ボロン系合金
等の溶融混合物を射出した後、この金型に対する圧力を
所定時間保持した後に冷却した。この保持圧力は90kg
/cm 2で、冷却時間は13秒であった。これにより前記
金型のキャビティ中に、ネオジゥム系ボンド磁石を成形
した。先と同様に、溶融混合物の射出射出直後のタイミ
ングで減圧吸引するようにしてもよい。この減圧度は、
70Torr(9KPa)であった。得られた射出成形体には、
前記多数のピンの内の一部が或るパターンで完全に挿通
されると共に、残りの他のピンが別のパターンで中間程
度まで挿通されているので、これらのピンを全て抜去す
ることによって、外表面に所要パターンで多数の貫通孔
および未貫通の窪み孔が形成されたネオジゥム系ボンド
磁石が得られた。このネオジゥム系ボンド磁石も充分な
可撓性を示した。
【0022】
【ネオジゥム系ボンド磁石の具体例について】次に本発
明に係るネオジゥム系ボンド磁石について、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図
1は、本発明に係るネオジゥム系ボンド磁石で製造した
ストレーナ10の一部破断斜視図であって、該ボンド磁
石は前述した40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボロ
ン系合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラスト
マーと、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重量
%のカップリング剤との混合物の射出成形体からなり、
可撓性を有すると共に外表面に所要パターンで多数の貫
通孔12が形成されている。従って前記ストレーナ10
を、強磁性体の夾雑物(鉄粉等)が混入した流体の流路中
に介装すれば、ネオジゥム系ボンド磁石の強力な磁気特
性により該夾雑物を極めて良好に吸着濾去することがで
きる。
【0023】また図2は、本発明のネオジゥム系ボンド
磁石で製造したスピンドルモータ用回転子14の一部破
断斜視図であって、該回転子14の組成割合は前記の通
りである。このドーナツ状をなす回転子14には、その
外表面に軸方向に延在する貫通孔12および未貫通の窪
み孔16とが形成されている。これら貫通孔12および
未貫通孔16は、回転子14に必要な範囲で所定パター
ンとなるよう設けられる。すなわち貫通孔12は回転子
14の放熱に貢献し、また未貫通孔16は該回転子14
の軽量化に貢献する。
【0024】更に図3は、本発明のネオジゥム系ボンド
磁石で製造した例えばリニアモータにおける板状固定子
18の一部破断斜視図であって、該固定子18の組成割
合は前記の通りである。このフラットな固定子18に
は、外表面に所要パターンで多数の未貫通の窪み孔16
が凹設されている。従って固定子18をリニアモータに
組み込んだ場合に、これら多数の未貫通孔16の存在に
よって該固定子18の軽量化が図られる。なお、固定子
18に放熱効果も併有させる必要がある場合は、図2に
示した回転子14と同様に、所定パターンで貫通孔12
を多数設けるようにすればよい。
【0025】図1〜図3に示した各種用途に供し得る本
願のネオジゥム系ボンド磁石は、その特徴として可撓性
を有している。従って、このネオジゥム系ボンド磁石の
応用製品を流体管路やモータ筐体等に嵌合その他巻付け
等により取付けでき、作業の効率化と自由度を高め得る
利点がある。
【0026】
【ネオジゥム系ボンド磁石の成形方法について】前述の
ネオジゥム系ボンド磁石は、図4〜図8に示す工程また
は図9〜図13に示す工程を経ることで好適に成形され
る。ここで図4〜図8の工程と図9〜図13の工程と
は、射出金型のキヤビティに植設されるピンが可動式か
固定式か、という点でのみ相違し、他は全く同一であ
る。従って図4〜図8の工程について詳細に説明し、図
9〜図13の工程については簡略に説明するに留める。
【0027】
【第1実施例に係る成形方法】図4は、ネオジゥム系ボ
ンド磁石を成形する第1実施例の第1段階を示し、射出
成形機のシリンダ(何れも図示せず)に設けたノズル20
は、固定金型22のスプルー24に接離自在に当接して
いる。このスプルー24は、ランナ26を介して固定金
型22の第1キャビティ28に連通している。また固定
金型22における第1キャビティ28の側に可動金型3
0が前進・後退自在に配設され、該可動金型30の第2
キャビティ32を該固定金型22の第1キャビティ28
に対向させている。そして可動金型30を前進させるこ
とで、図5に示すように、両金型30,22が閉成され
て、内部に所要空間をなすキャビティ34が統一的に画
成される。このキャビティ34の内部輪郭は、射出成形
により得られるネオジゥム系ボンド磁石の外部輪郭を画
定するものである。本実施例では、説明を簡単にするた
めに、矩形で板状をなすネオジゥム系ボンド磁石を射出
成形するものと仮定する。
【0028】図4に示すように、可動金型30には所要
深さの基板収容室35が画成され、この基板収容室35
は第2キャビティ32と板状境界部36を介して平行に
隣接している。すなわち板状境界部36は、その一方の
表面が第2キャビティ32の底部として機能すると共
に、他方の表面が基板収容室35の天井となっている。
そして板状境界部36には、基板収容室35と第2キャ
ビティ32とを相互に連通する多数の通孔38が所要径
で穿設されている。前記基板収容室35には、該収容室
34の天井より僅かに小さい寸法の基板40が収納さ
れ、該基板40は往復動シリンダ(図示せず)のピストン
ロッド42に接続して、矢印方向に前進・後退し得るよ
うになっている。
【0029】前記基板40には、板状境界部36に穿設
した多数の通孔38と対応的に多数のピン44が立設さ
れ、夫々のピン44は各対応の通孔38に摺動自在に挿
通されている。前記ピン44の基板40に対する高さ
は、該基板40が図4に示す完全後退時には、ピン頭
部が第2キャビティ32の底面付近に臨み、図5に示
す完全前進時には、該ピン頭部が第1キャビティ28の
底面に密着的に当接し得る寸法に設定してある。なお基
板40に立設されるピン44の数やパターンは、射出成
形すべきネオジゥム系ボンド磁石に要求される濾過性能
(ストレーナ)、放熱効果(モータ回転子)等に依存して適
宜に選択される。また図示の実施例では、基板40に立
設したピン44が金型閉成時のキャビティ34を横断的
に貫挿しているが、該ピン44を該キャビティ34の中
間程度まで延出させることで、得られる射出成形品に未
貫通の窪み孔を形成することが可能である。またキャビ
ティ34を横断的に貫挿するピン44と、該キャビティ
34の中間程度まで延出するピン44とを混在的に基板
40に立設することで、得られる射出成形品に貫通孔お
よび未貫通の窪み孔を混在的に形成可能である。
【0030】次に、図4に示した金型構造を使用してネ
オジゥム系ボンド磁石を射出成形する工程につき説明す
る。図4は、両金型22,30を開放させて、溶融混合
物の射出を待機している状態であって、多数のピン44
を備えた基板40は完全に後退している。また射出成形
機のノズル20は、固定金型22のスプルー24に当接
している。次いで図5に示すように、固定金型22に対
し可動金型30を前進させて閉成することで、金型内部
にキャビティ34が画成される。このタイミングで基板
40も前進付勢され、該基板40に立設した多数のピン
44は前記キャビティ34を完全に横断して、ピン頭部
を第1キャビティ28の底面に当接させている。
【0031】図示しない射出成形機のホッパには、40
〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボロン系合金の粉末
と、4〜30重量%の熱可塑性エラストマーと、0〜2
5重量%の増量材と、0.2〜0.8重量%のカップリン
グ剤とが供給され、加熱したシリンダ中でオーガにより
溶融混合物とされて前記ノズル20からの射出を待機し
ている。そして図6に示すように、ネオジゥム・鉄・ボ
ロン系合金の粉末を含む溶融混合物は、ノズル20およ
びランナ26を介して両金型22,30のキャビティ3
4に一挙に射出される。前記キャビティ34には、多数
のピン44が横断的に延在しているから、射出された溶
融混合物は該キャビティ34中のピン立設部位を除いた
空間に充満する。なお、ノズル温度、金型温度、射出圧
力、保持圧力、冷却時間等の射出条件は、先に実験例1
〜3に準じて最適の数値が設定される。
【0032】前記キャビティ34に溶融混合物を射出し
た後、両金型23,30を所定時間だけ所要圧力下に保
持しつつ該溶融混合物を冷却させる。これにより溶融混
合物は固化して、前記キャビティ中にネオジゥム系ボン
ド磁石46が成形される。この場合に、前述した減圧
(真空)吸引を溶融混合物の射出直後のタイミングで実施
してもよく、このときは金型中での溶融混合物の充填密
度を良好に向上させることができる。使用した減圧(真
空)度は、50Torr(7KPa)であった。この状態下におい
て、図7に示す如く前記基板40を完全に後退させるこ
とで、前記多数のピン44はネオジゥム系ボンド磁石4
6から抜去される。これによりネオジゥム系ボンド磁石
46には、前記ピン44の抜去跡としての貫通孔12が
形成される。次いで図8に示すように、固定金型22か
ら可動金型30を後退させて開放することで、前記キャ
ビティ34から多数の貫通孔12が形成されたネオジゥ
ム系ボンド磁石46が脱型される。なお必要に応じてノ
ックアウトピン(図示せず)を併用することで、ネオジゥ
ム系ボンド磁石46の脱型を円滑化してもよい。このネ
オジゥム系ボンド磁石は、40〜95重量%のネオジゥ
ム・鉄・ボロン系合金の粉末と、4〜30重量%の熱可
塑性エラストマーと、0〜25重量%の増量材と、0.
2〜0.8重量%のカップリング剤との混合物の射出成
形体であって可撓性を有し、かつ外表面に所要パターン
で多数の貫通孔が形成されている。
【0033】
【第2実施例に係る成形方法】図9〜図13は、ネオジ
ゥム系ボンド磁石を成形する第2実施例の工程を概略的
に示すものであって、第1実施例と異なりピン44は可
動式となっておらず、これら多数のピン44は可動金型
30の第2キャビティ32に固定的に立設してある。但
し、成形後のネオジゥム系ボンド磁石46の脱型を容易
化するために、可動金型30にノックアウトピン48が
前進・後退自在に配設されている。すなわち可動金型3
0に画成した基板収容室50に所要数のノックアウトピ
ン48を立設した基板52が収納され、該基板52はピ
ストンロッド56に接続して前進・後退し得るようにな
っている。また板状境界部58には所要数の通孔60が
穿設され、該通孔60にノックアウトピン48が摺動自
在に挿通されている。
【0034】図9はネオジゥム系ボンド磁石を成形する
第1段階を示し、両金型22,30は開放して溶融混合
物の射出を待機している。ノックアウトピン48は、図
13に示す脱型工程まで後退して待機状態にある。次い
で図10に示す如く、両金型22,30を閉成すると金
型内部にキャビティ34が画成され、可動金型30に立
設したピン44は該キャビティ34を完全に横断して、
ピン頭部を第1キャビティ28の底面に当接させてい
る。そして図11に示すように、前記ネオジゥム・鉄・
ボロン粉末を含む溶融混合物がノズル20から前記キャ
ビティ34に一挙に射出され、該キャビティ34中のピ
ン立設部位を除いた空間に充満する。
【0035】前記キャビティ34に溶融混合物を射出し
た後、両金型23,30を所要圧力下に保持しつつ該溶
融混合物を冷却させる。これにより溶融混合物は固化し
て、前記キャビティ中にネオジゥム系ボンド磁石46が
成形される。次いで図12に示す如く可動金型30を後
退させれば、成形後のネオジゥム系ボンド磁石46は該
金型30の第2キャビティ32に保持されたまま、固定
金型22の第1キャビティ28から離脱する。このタイ
ミングで、図13に示すように、ノックアウトピン48
を前進付勢することで、第2キャビティ32からのネオ
ジゥム系ボンド磁石46の脱型が行なわれる。得られた
射出成形体は、40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボ
ロン系合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラス
トマーと、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重
量%のカップリング剤との混合物からなるネオジゥム系
ボンド磁石46であって可撓性を有し、外表面に所要パ
ターンで多数の貫通孔が形成されている。
【0036】本発明に係る成形方法によれば、ネオジゥ
ム・鉄・ボロン系合金の粉末と、これに添加すべき他の
組成物を適宜のものに選択し、かつこれらの重量比を適
宜に調整することで、従来困難とされていた金型中への
射出成形が可能となり、しかも射出成形に際し金型キャ
ビティ中に多数のピンを予め存在させておくことで、脱
型後のネオジゥム系ボンド磁石の外表面に多数の貫通孔
および/または未貫通孔を形成し得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るネオ
ジゥム系ボンド磁石およびその成形方法によれば、外表
面に多数の貫通孔および/または未貫通孔を形成するこ
とが従来困難であったネオジゥム系ボンド磁石に関し
て、射出成形により容易にこれを実施することができる
ようになったものである。しかも射出成形工程中で一挙
に多数の貫通孔および/または未貫通孔の形成が可能で
あるので、後工程を必要とすることがなく、従って成形
工程の合理化および製造コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネオジゥム系ボンド磁石で製造し
たストレーナの一部破断斜視図である。
【図2】本発明のネオジゥム系ボンド磁石で製造したモ
ータ回転子の一部破断斜視図である。
【図3】本発明のネオジゥム系ボンド磁石で製造したモ
ータ固定子の一部破断斜視図である。
【図4】ネオジゥム系ボンド磁石を射出成形する第1実
施例の第1段階を示す概略側断面図である。
【図5】第1実施例に係る射出成形方法の第2段階を示
す概略側断面図である。
【図6】第1実施例に係る射出成形方法の第3段階を示
す概略側断面図である。
【図7】第1実施例に係る射出成形方法の第4段階を示
す概略側断面図である。
【図8】第1実施例に係る射出成形方法の第5段階を示
す概略側断面図である。
【図9】ネオジゥム系ボンド磁石を射出成形する第2実
施例の第1段階を示す概略側断面図である。
【図10】第2実施例に係る射出成形方法の第2段階を
示す概略側断面図である。
【図11】第2実施例に係る射出成形方法の第3段階を
示す概略側断面図である。
【図12】第2実施例に係る射出成形方法の第4段階を
示す概略側断面図である。
【図13】第2実施例に係る射出成形方法の第5段階を
示す概略側断面図である。
【符号の説明】
10 ストレーナ 12 貫通孔 14 回転子 16 未貫通孔(窪み孔) 18 固定子 20 ノズル 22 固定金型 24 スプルー 26 ランナ 28 第1キャビティ 30 可動金型 32 第2キャビティ 34 キャビティ(第1および第2キャビティ) 35 基板収容室 36 板状境界部 38 通孔 40 基板 42 ピストンロッド 44 ピン 46 ネオジゥム系ボンド磁石 48 ノックアウトピン 50 基板収容室 52 基板 56 ピストンロッド 58 板状境界部 60 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/02 H01F 41/02 G (72)発明者 松本 保浩 岐阜県中津川市茄子川1642番地の144 株 式会社ダイドー電子内 Fターム(参考) 4K018 AA27 BA18 CA29 GA04 KA46 5E040 AA04 AA19 BB04 5E062 CD05 CE02 CE07 CG01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボ
    ロン系合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラス
    トマーと、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重
    量%のカップリング剤との混合物の射出成形体であって
    可撓性を有し、 その外表面に所要パターンで多数の貫通孔および/また
    は未貫通孔が形成されていることを特徴とするネオジゥ
    ム系ボンド磁石。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマーとして、ポリ
    スチレン系、オレフィン系、ポリウレタン系その他ポリ
    エステル系の熱可塑性エラストマーが選択的に使用され
    る請求項1記載のネオジゥム系ボンド磁石。
  3. 【請求項3】 前記増量材として、硫酸バリウム、SU
    S304、銅その他カーボンが選択的に使用される請求
    項1記載のネオジゥム系ボンド磁石。
  4. 【請求項4】 前記カップリング剤として、シラン系カ
    ップリング剤が使用される請求項1記載のネオジゥム系
    ボンド磁石。
  5. 【請求項5】 40〜95重量%のネオジゥム・鉄・ボ
    ロン系合金の粉末と、4〜30重量%の熱可塑性エラス
    トマーと、0〜25重量%の増量材と、0.2〜0.8重
    量%のカップリング剤とを加熱したシリンダ中に投入し
    て溶融状態で混合させ、 多数のピンをキャビティ中に植設した金型中に、前記シ
    リンダ中の溶融混合物をノズルを介して所要圧力で射出
    し、 前記金型に対する圧力を所定時間保持した後に冷却する
    ことで、外表面に所要パターンで多数の貫通孔および/
    または未貫通孔が形成されると共に可撓性を有するネオ
    ジゥム系ボンド磁石を該金型中に成形するようにしたこ
    とを特徴とするネオジゥム系ボンド磁石の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記金型中に溶融混合物を射出した後
    に、所要のタイミングで減圧吸引することで、該金型中
    の溶融混合物の充填密度を向上させるようにした請求項
    5記載のネオジゥム系ボンド磁石の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記多数のピンは金型に対して進退自在
    に構成され、該ピンは常には該金型中に前進位置して溶
    融混合物の射出を待機すると共に、該金型からの磁石成
    形品の脱型時に後退するようになっている請求項5また
    は6記載のネオジゥム系ボンド磁石の成形方法。
  8. 【請求項8】 前記金型に前記多数のピンとは別にノッ
    クアウトピンが配設され、該金型からの磁石成形品の脱
    型時にこのノックアウトピンを作動させることで、該磁
    石成形品を該金型から離脱させるようになっている請求
    項5または6記載のネオジゥム系ボンド磁石の成形方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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