JP2010052216A - 印刷装置および印刷装置における蓋体の開閉検出方法 - Google Patents

印刷装置および印刷装置における蓋体の開閉検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開閉可能な部材が印刷装置の少なくとも一部を覆っている位置にあることを精度良く検出すること。
【解決手段】印刷装置10は、蓋体30に備えられた第1および第2のセンサ62、63を含むセンサ部60と、本体20に備えられた本体磁石片71、キャリッジ51に備えられたキャリッジ磁石片70を備えている。制御回路40は、第2のセンサ62によって蓋体30が閉位置にあることが検出されると、第1のセンサ62からの検出信号とキャリッジの位置条件とに基づいて、蓋体30が実際に閉位置にあるか否かを判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置および印刷装置における蓋体の開閉検出方法に関する。
蓋体、扉といった開閉可能な部材が閉位置にあるか否かを検出するための技術が知られている。例えば、インクカートリッジを交換するために蓋体が開閉操作されるインクジェットプリンタにおいては、印刷時、すなわち、キャリッジの作動時におけるキャリッジへの干渉を防止するために蓋体が閉位置にない場合(開いている場合)には印刷処理が実行されない。したがって、蓋体が閉位置にあるか否かを検出することが望まれており、インクジェットプリンタにおけるカバーの開状態を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−264160号公報
しかしながら、従来の技術では、蓋体が閉位置にあるか否かを正確に検出できない場合があった。すなわち、蓋体の開閉を1つのセンサのみを用いて検出していたため、センサの誤検出が発生した場合には、蓋体が開いているにもかかわらず、例えば、キャリッジといった可動体が作動してしまう問題があった。上述のように、可動体は蓋体が閉じている場合に作動させたいという要求がある。
なお、これらの問題は、インクジェットプリンタ等の印刷装置に限らず、例えば、装置内部でキャリッジが作動するスキャナ、装置内部で作動する可動部を備える装置に共通する問題である。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、開閉可能な部材が印刷装置の少なくとも一部を覆っている位置にあることを精度良く検出することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の種々の態様を採る。
第1の態様は、印刷装置を提供する。第1の態様に係る印刷装置は、前記印刷装置の少なくとも一部を覆うことが可能な蓋体と、前記印刷装置内において移動可能な可動体と、前記蓋体と連動し、前記蓋体の前記印刷装置に対する位置を検出する蓋体位置検出部と、前記蓋体の位置と、前記可動体の位置とに基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆っているか否かを判断する判断部とを備える。
第1の態様によれば、蓋体の位置と、可動体の位置とに基づいて、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆っているか否かを判断するので、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆っている位置にあることを精度良く検出することができる。
第1の態様に係る印刷装置はさらに、前記可動体の位置を検出する可動体位置検出部を備え、前記判断部は、前記蓋体位置検出部から前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるとの検出結果を受けて、前記可動体位置検出部が検出した前記可動体の位置に基づいて前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断しても良い。この場合には、可動体位置検出部が検出した前記可動体の位置に基づいて蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断するので、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆っている位置にあることをさらに精度良く検出することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記蓋体位置検出部と対向する位置には、蓋体位置被検出部が備えられ、前記可動体位置検出部と対向する位置には、可動体被検出部が備えられていても良い。この場合には、可動体被検出部と可動体位置検出部との相対距離とに基づいて、可動体の位置を検出することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体位置検出部による、前記可動体の位置の検出は、前記可動体が予め定められた判定位置にあるか否かの検出であり、前記判断部は、前記可動体が前記判定位置にある条件において検出された移動位置に基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断しても良い。この場合には、蓋体が実際に印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に検出され得る可動体の位置と、蓋体が実際に印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合の可動体が判定位置にある条件を考慮するので、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを精度良く判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記判定位置は、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に前記可動体が移動する、前記可動体の機械的な移動限界位置であり、前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にないことを判断しても良い。この場合には、蓋体が実際に実際に印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に検出され得る可動体の機械的な移動限界位置と、可動体が機械的な移動限界位置にある条件を考慮するので、蓋体が実際に印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを精度良く判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体位置検出部は、前記移動限界位置に前記可動体がある場合には肯定信号を出力し、前記判断部は、前記可動体位置検出部から肯定信号を受信しない場合に、前記移動限界位置に前記可動体が検出されないと判定しても良い。この場合には、可動体位置検出部からの信号に基づいて、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記判定位置は、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に前記可動体が変動する、前記可動体の変動の基準となる基準位置であり、前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にないことを判断しても良い。この場合には、蓋体が実際に印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に検出され得る可動体の移動の基準となる基準位置と、可動体が基準位置にある条件を考慮するので、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを精度良く判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体位置検出部は、前記基準位置に前記可動体がある場合には否定信号を出力し、前記判断部は、前記可動体位置検出部から否定信号を受信しない場合に、前記基準位置に前記可動体が検出されないと判定しても良い。この場合には、可動体位置検出部からの信号に基づいて、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出される場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあると判断しても良い。この場合には、可動体の位置に基づいて、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体は印刷の実行に伴い作動する印刷機構であっても良い。この場合には、印刷装置に備えられている印刷機構を利用することができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記印刷機構はキャリッジであっても良い。この場合には、印刷機構の中でも動作量の大きなキャリッジを利用することができるので、判定精度を向上させることができる。
第1の態様に係る印刷装置はさらに、開口部を有する本体を備え、前記蓋体は前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるときに前記開口部を覆うと共に、前記本体に対して回動可能に軸支持されていても良い。この場合には、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置に実際にあるか否かの判定制度を向上させることができる。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体位置検出部は磁気抵抗素子センサであっても良い。
第1の態様に係る印刷装置において、前記可動体位置検出部および前記蓋体位置検出部は同一基板上に配置された磁気抵抗素子センサであり、前記蓋体位置被検出部および前記可動体被検出部は磁性体であっても良い。この場合には、磁気抵抗素子センサの感度を判定しきい値とすることによって判定精度を向上させることができる。
第2の態様は、印刷装置における蓋体の開閉を検出する開閉検出方法を提供する。第2の態様に係る開閉検出方法は、前記蓋体の前記印刷装置に対する位置を検出し、前記印刷装置に備えられていると共に前記印刷装置の作動に伴い位置が移動する可動体の位置を検出し、前記蓋体の位置と、前記可動体の位置とに基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断することを備える。
本発明の第2の態様に係る開閉検出方法によれば、第1の態様に係る印刷装置と同様にして、蓋体が印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあることを精度良く判断することができる。
以下、本発明に係る印刷装置置について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.印刷装置の構成:
図1〜3を参照して本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の概略構成について説明する。図1は、本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の外観を示す説明図である。図2は本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の概略構成図である。図3は本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の制御回路の内部構成を示す機能ブロック図である。
印刷装置10は、第1の構成部材としての本体20、第2の構成部材としての蓋体30、制御回路40および印刷機構50を備えている。蓋体30は、本体20に対して軸31を中心にして、蓋体30の一部(軸31と対向する開放辺)が、本体20から離間する開位置と、本体20を覆う閉位置との間で開閉自在に装着されている。印刷装置10は、印刷媒体である印刷用紙Pをセットするためのトレーを形成する用紙支持板12および印刷後の印刷用紙Pを受ける(支持する)ための用紙受け14を備えている。なお、印刷装置10としては、例えば、印刷機能のみを備えるインクジェットプリンタであっても良く、あるいは、文書を読み取る文書読み取り装置(文書読み取り機能)を備える複合型のインクジェットプリンタであっても良い。
本体20内には制御回路40および印刷機構50が備えられている。印刷機構50としては、主走査送り機構と、副走査送り機構と、印刷ヘッド駆動機構が備えられている。制御回路40は、これら各機構を駆動制御すると共に蓋体30が閉じられているか否かを判断するための各種プログラム機能を実行する。
図2を参照して、印刷機構50について説明する。主走査送り機構は、可動体であるキャリッジ51を駆動するキャリッジモータ52と、プラテン53の軸と並行に架設されキャリッジ51を摺動可能に保持する摺動軸54と、キャリッジモータ52との間に無端の駆動ベルト55を張設するプーリ56と、キャリッジ51の原点位置を検出する位置センサ(図示しない)とを備えている。主走査送り機構は、キャリッジモータ52によってキャリッジ51をプラテン53の軸方向(主走査方向)に往復動させる。キャリッジ51の移動量は、他の印刷機構における可動体と比較して多く、変動位置が大きく変化するため、変動位置変化を正確に検出しやすく可動体として好適である。
キャリッジ51は、図示しない1または2以上の印刷ヘッドを印刷用紙Pとの対向面に備えている可動体である。印刷ヘッドは、インク種毎に備えられており、各印刷ヘッドには複数のインク吐出用のノズルが備えられている。本実施例におけるキャリッジ51には、後述するセンサの被検出片として機能するキャリッジ磁石片70が備えられている。キャリッジ51は、例えば初期化処理時に、キャリッジ51の移動基準位置であるホームポジションを特定する際、ギヤのバックラッシ等による誤差を解消するために、度当たり板に当てられる(衝突させられる)。キャリッジ51は、非印刷実行時には、ホームポジションに移動する。キャリッジ51は、ホームポジションでは、ホームポジションロック23によって固定される。なお、初期化処理は、蓋体30が閉位置にある状態、すなわち、蓋体30が閉じられていることが後述する第2のセンサ62によって検出されたことを条件に実行される。
本実施例において用いられる印刷装置10は、インクの供給源であるインクカートリッジがキャリッジ51上に搭載されていない、いわゆるオフキャリッジ型の印刷装置である。したがって、インクカートリッジは、キャリッジ51とは別に、本体20に用意されているホルダ21に装着されている。図2に示す例では、ホルダ21には、4つのインクカートリッジ、例えば、ブラック、イエロ、マゼンタ、シアンの4色のインクを収容したインクカートリッジCA1〜CA4が1つずつ装着されている。印刷ヘッドIH1〜IH4とインクカートリッジCA1〜CA4とは、4本のインク供給チューブ22によって連通され、インクカートリッジCA1〜CA4内のインクは、供給チューブ22を介して印刷ヘッドに供給される。なお、本実施例における印刷装置10では、インクカートリッジをホルダ21に装着またはホルダ21から取り外す場合には、蓋体30を開けなければならない。
副走査送り機構は、紙送りモータ57と、第1の紙送りローラ58aと、第2の紙送りローラ58bを備えている。副走査送り機構は、紙送りモータ57の回転をギヤトレインを介して各紙送りローラ58a、58bに伝達することで、印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。
ヘッド駆動機構は、キャリッジ51に搭載された印刷ヘッドを駆動し、インクの吐出量、タイミングを制御して、印刷用紙P上に所望のドットパターンを形成する。インク駆動機構としては、例えば、電圧の印加により歪みを生じるピエゾ素子の変形を利用する駆動機構、電圧の印加により発熱するヒータを利用してインク内に発生する気泡を利用する駆動機構が用いられる。
蓋体30の開閉を検出するためのセンサ系について説明する。本実施例では、蓋体30にセンサ部60が備えられている。センサ部60は、2つのセンサ62、63を備えており、これら第1のセンサ62および第2のセンサ63は、例えば、巨大磁気抵抗素子センサ(GMRセンサ)である。既述の通り、キャリッジ51には第1のセンサ62の検出対象である被検出片としてキャリッジ磁石片70が備えられている。本体20には、蓋体30が閉じられた際に第2のセンサ63と対向する位置に第2のセンサ63の検出対象である被検出片として本体磁石片71が備えられている。第1のセンサ62は可動体としてのキャリッジ51の位置を検出する位置検出センサ(可動体位置検出部)、第2のセンサ63は蓋体30が本体20を覆う閉位置にあるか否かを検出する開閉検出センサ(蓋体位置検出部)としてそれぞれ機能する。なお、開閉検出センサは、印刷装置10(本体20)に対する蓋体30の位置を検出しても良い。すなわち、蓋体30が印刷装置10の少なくとも一部を覆っている位置にあるか否かを検出しても良い。蓋体30の形状は、印刷装置10の形状に応じて、あるいは、デザイン上、種々の形状を取る可能性があり、単に、蓋体30が印刷装置10の少なくとも一部を覆う位置にある場合に、蓋体30が閉位置にあるということができる場合がある。
制御回路40は、キャリッジモータ52、紙送りモータ57および第1および第2のセンサ62、63と信号線を介して接続されている。制御回路40は、接続されているパーソナルコンピュータ、図示しない操作パネルからの指示に従い、あるいは、制御回路40に格納されている各種プログラムに従って、キャリッジモータ52、紙送りモータ57、印刷ヘッドを駆動する。制御回路40はまた、外部入出力端子を備え、外部入出力端子を介して、外部装置、例えば、コンピュータまたはディジタルスチルカメラと接続されても良く、あるいは、メモリカードスロットを備えて外部の記憶装置と接続されても良い。
制御回路40は図3に示すように、中央処理装置(CPU)41、メモリ42、入出力インターフェース43、内部バス信号線44を備えている。CPU41、メモリ42および入出力インターフェース43は、内部バス信号線44によって双方向通信可能に接続されている。
CPU41は、メモリ42に格納されている各種プログラムを実行して印刷装置の動作を制御する。例えば、キャリッジモータ52に対して制御信号を送信してキャリッジ51の往復動動作を制御し、印刷ヘッドを制御して印刷用紙P上へのインクドット形成を制御して印刷処理を実行する。CPU41は、この他にも、キャリッジモータ52他の駆動源を介して、印刷装置10の起動時におけるキャリッジ51の度当て処理、キャリッジ51をホームポジションにて固定するホームポジションロック処理等を実行する。
メモリ42は、キャリッジ位置条件421および蓋体開閉判断モジュール422を格納している。メモリ42はRAMおよびROMを含む半導体記憶素子であっても良く、ハードディスク装置であっても良い。なお、本実施例では、メモリ42は、上記各種プログラムを格納する不揮発性記憶装置と各種プログラムを実行するための揮発性記憶装置の総称として用いる。
キャリッジ位置条件421は、キャリッジ51が所定位置に存在する条件であり、印刷装置10の各動作タイミングにおける移動位置(存在位置)と言うこともできる。あるいは、蓋体30が閉位置にあるか否かを判定するために蓋体開閉判断モジュール422によって実行される処理を開始するタイミングを規定する条件と言うこともできる。所定位置には、キャリッジ51の度当て位置、ホームポジションが含まれる。すなわち、キャリッジ位置条件421は、キャリッジ51が度当て位置に在るタイミング、キャリッジ51がホームポジションにあるタイミングに関する条件である。
蓋体開閉判断モジュール422は、蓋体30が閉位置にあることを最終的に判断するためにCPU41によって実行されるプログラムであり、CPU41が蓋体開閉判断モジュール422を実行することによって制御部が実現される。すなわち、第2のセンサ63によって蓋体30が閉位置にあることが検出された際に、第1のセンサ62からの検出信号に基づいて、第2のセンサ63の検出結果を確定(正しいか否かを重ねて判断)するためのプログラムである。CPU41は、キャリッジ位置条件421と、第1のセンサ62からの検出信号とに基づいて、キャリッジ51が在るべき所定位置に存在するか否かを判定することによって、蓋体30が閉位置にあるか否かを最終的に判断する。なお、キャリッジ51が所定位置に在るタイミングにて蓋体開閉判断モジュール422が実行される場合には、キャリッジ位置条件421は無くても良い。例えば、蓋体30が閉位置にあることを条件に実行されるキャリッジ51の度当て処理時、キャリッジ51をホームポジションロックから解除するタイミングにて、蓋体開閉判断モジュール422が実行される場合には、キャリッジ51の存在位置がこれら処理の実行タイミングと関連付けられているので、キャリッジ位置条件421としてメモリ42に格納しなくても良い。すなわち、この場合には、キャリッジ51の検出位置に基づいて蓋体30が閉位置にあるか否かを最終的に判断することができる。
入出力インターフェース43は、キャリッジモータ52、紙送りモータ57、第1のセンサ62および第2のセンサ63等とCPU41とを接続する。
センサの構成:
図4は本実施例における第1および第2のセンサを印刷装置の正面からみた模式図である。図5は本実施例における第1および第2のセンサを印刷装置の右側面からみた模式図である。図6はGMRセンサの検知磁束密度と距離との関係を模式的に示す説明図である。
第1のセンサ62および第2のセンサ63は、同一の基板61上に配置されている。基板61は、蓋体30を構成する部材によって周囲が覆われており、本実施例では蓋体30を構成する部材によって周囲が覆われた基板61をセンサ部60と呼ぶ。蓋体30が閉位置にある場合には、キャリッジ51に搭載されているキャリッジ磁石片70と第1のセンサ62との間隔は図4に示す間隔であり、本体20に備えられている本体磁石片71と第2のセンサ63との間隔は図5に示す間隔である。本実施例に用いられるGMRセンサは、検知する磁束密度と被検出片である磁石片との距離との間に図6に示す関係を有しており、GMRセンサの感度をしきい値とすることによって、GMRセンサと被検出片との間隔(距離)を正確に検知することができる。すなわち、GMRセンサと被検出片との間隔が決定した感度に対応する距離以下の場合には検出信号(ロー信号(アクティブロー))がGMRセンサから出力され、GMRセンサと被検出片との間隔が決定した感度に対応する距離よりも大きい場合には非検出信号(ハイ信号)がGMRセンサから出力されるので、検出信号のオン・オフに基づいてGMRセンサと被検出片との間隔を判断することができる。すなわち、第2のセンサ63の感度を、蓋体30が閉じている場合の第2のセンサ63と本体磁石片71との距離に設定することによって、蓋体30が閉位置にあるか否かを検出することができる。同様にして、第1のセンサ62の感度を、キャリッジ51が度当たり位置にある場合の第1のセンサ62とキャリッジ磁石片70との距離に設定することによって、キャリッジ51が度当たり位置にあるか否かを検出することができる。なお、検出信号がハイ信号、非検出信号がロー信号であってもよい。
センサとキャリッジとの位置関係:
図7は印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジが所定位置以外の移動位置にある例を示す説明図である。図8は印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジが度当て位置にある例を示す説明図である。図9は印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジがホームポジションにある例を示す説明図である。
図7において、キャリッジ51は摺動軸54に沿って主走査方向に移動する。キャリッジ51はホームポジションにおいてホームポジションロック23によって固定される。キャリッジ51は、ギヤのバックラッシ等に起因する位置誤差を排除するために度当て板501に物理的に衝突することによって物理的な位置を確定する。本体20には蓋体30のセンサ部60を受け入れるためのセンサ部収容部25が形成されており、センサ部収容部25における第2のセンサ63との対向面には本体磁石片71が配置されている。
キャリッジ51に対する度当て処理は、蓋体30が閉位置にあることを条件として、例えば初期処理動作の1つとして実行される。度当て処理時には、キャリッジ51は度当て板501に衝突するので、あるタイミングでは図8に示すように度当て板501と当接する。キャリッジ51が図8に示す位置に移動すると、第1のセンサ62とキャリッジ磁石片70との距離が第1のセンサ62から検出信号(ロー信号)が出力される距離以下となり、CPU41は、検出信号を介してキャリッジ51が所定位置である度当て位置に在ることを検出することができる。
キャリッジ51は、印刷処理、その他のメンテナンス実行時以外のタイミングでは、図9に示すホームポジションにおいてホームポジションロックによって固定されている。すなわち、キャリッジ51の原点位置を保証するために、待機時には必ずホームポジションにてロックされている。キャリッジ51が図9に示すホームポジションにある場合には、第1のセンサ62とキャリッジ磁石片70との距離が第1のセンサ62から検出信号(ロー信号)が出力される距離より長くなり、CPU41は、非検出信号(ハイ信号)が入力されることを介してキャリッジ51が所定位置であるホームポジションに位置していることを検出することができる。
センサと蓋体との位置関係:
図10は蓋体が開位置にある例を示す説明図である。図11は蓋体が閉位置にある例を示す説明図である。図12は蓋体が閉位置にあると誤検出される可能性がある例を示す説明図である。図13は図11に示す蓋体が閉位置にある場合におけるセンサ部とキャリッジ磁石片と本体磁石片との関係を示す説明図である。図14は蓋体が図12に示す閉位置と誤検出される位置にある場合におけるセンサ部とキャリッジ磁石片と本体磁石片との関係を示す説明図である。
図10に示すように、蓋体30が開位置にある場合には、センサ部60と本体磁石片71との距離はセンサ部60の第2のセンサ63が本体磁石片71を検出できない距離である。一方、図11示すように、蓋体30が閉位置にある場合には、センサ部60と本体磁石片71との距離はセンサ部60の第2のセンサ63が本体磁石片71を検出できる距離である。すなわち、図13に示すように、第2のセンサ63を本体磁石片71が覆っている状態にあり、第2のセンサ63には十分な磁束が供給される。また、キャリッジ51が度当て位置にある場合には、キャリッジ磁石片70と第1のセンサ62との距離も第1のセンサ62がキャリッジ磁石片70を検出可能な距離となる。
これに対して、図12に示す蓋体30が閉位置にあると誤検出される例では、センサ部60の一部は本体磁石片71と重なっている。すなわち、図14に詳細に示すように、第2のセンサ63と本体磁石片71とは依然として重なっており、第2のセンサ63には十分な磁束が供給される。一方、第1のセンサ62は、キャリッジ51が度当て位置にあったとしても、キャリッジ磁石片70と第1のセンサ62との距離が第1のセンサ62がキャリッジ磁石片70を検出可能な距離よりも長いため、キャリッジ51が度当て位置に在ることを検出できない。なお、センサ部60の配置位置は、できる限り回転軸から離れた位置、すなわち、蓋体30の開口辺に近い位置であることが望ましい。蓋体30の開口辺に近いほど、閉位置からの僅かな浮き上がりに対応して、蓋体30の閉位置に関する誤検出を防止・低減することができる。
以上のように、蓋体30の開閉を検出する第2のセンサ63のみでは誤検出されるような場合であっても、キャリッジ51が度当て位置にある条件(タイミング)およびキャリッジ51の位置を検出する第1のセンサ62からの検出信号を用いることによって、蓋体30が閉位置にあることを確定するので、蓋体30の閉位置に関する誤検出を抑制または防止することができる。
なお、キャリッジ51がホームポジションに位置するタイミング(条件)では、図11〜図14に示すいずれの場合にも、第1のセンサ62からは非検出信号が出力されるはずである。すなわち、この条件では、第2のセンサ63による蓋体30が閉位置にあることの検出、キャリッジ51がホームポジションにある条件(タイミング)およびキャリッジ51の位置を検出する第1のセンサ62からの非検出信号によって、蓋体30が閉位置にあることが確定される。したがって、度当て板501とセンサ部収容部25との間に金属片等が挟まってしまい、キャリッジ磁石片70の磁束が第1のセンサ62におよぶ場合には、第1のセンサ62からの検出信号が出力されることとなり、異常を検出することができる。この結果、金属片が印刷機構50に混入することに起因する印刷機構50の損傷等を未然に抑制または防止することができる。
蓋体開閉判定処理:
図15はキャリッジが度当たり位置にある場合に実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図16はキャリッジがホームポジションにある場合に実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図17はキャリッジ位置条件と第1および第2のセンサの検出結果に基づいて実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
蓋体開閉判定処理は、CPU41が蓋体開閉判断モジュール422を実行することによって実現される処理である。先ず、図15を参照して、キャリッジが度当たり位置にある場合に実行される蓋体開閉判定処理について説明する。キャリッジが度当たり位置にある条件(タイミング)であるか否かは、度当て処理実行時であるか否かによって判定することができる。CPU41は、度当て処理が開始されると、第2のセンサ63を介して蓋体30が閉位置にあるか否かを判定する(ステップS100)。具体的には、CPU41は第2のセンサ63の出力信号が蓋体30が閉位置にあることを示すか否か、本実施例ではオンか否かを判定する。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオンでない(オフである)判定した場合には(ステップS100:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS100:Yes)、第1のセンサ62の出力を取得し(ステップS102)、キャリッジ51が度当て位置にあるか否かを判定する(ステップS104)。具体的には、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がキャリッジ51が度当て位置にあることを示すか否か、本実施例ではオンか否かを判定する。キャリッジ51が図8に示す位置にあれば出力信号はオン信号であり、キャリッジ51が他の位置にある場合には出力信号はオフ信号となる。CPU41は、第1のセンサ62の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS104:Yes)、蓋体30が閉位置にあると判断し(ステップS106)、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がオフであると判定した場合には(ステップS104:No)、蓋体30が閉位置にない(開位置にある)と判断し(ステップS108)、本処理ルーチンを終了する。蓋体30が閉位置にある場合には、以降の要求された処理、例えば、印刷処理を開始、続行すれば良く、蓋体30が閉位置に無い場合には、印刷装置上の表示パネル、パーソナルコンピュータ上の表示ウィンドウを介してユーザに対して報知し、以降の要求された処理を保留すれば良い。この対応によって、蓋体30が閉位置にない状態でキャリッジ51等が作動することによる不具合を回避することができる。
すなわち、図15に示す蓋体開閉判定処理は、キャリッジ51を度当て位置に検出できる条件(タイミング)、すなわち、少なくとも、キャリッジ51が度当て位置を通過する条件において実行されるので、第2のセンサ63からオン信号が出力されると共に、実際に蓋体30が閉位置にある場合には、図13に示すように第1のセンサ62によって検出することができる。一方、第2のセンサ63からオン信号が出力された場合であっても、実際には蓋体30が図14に示すように閉位置と誤検出される位置にある場合には、第1のセンサ62によって検出することができない。
したがって、蓋体30が閉位置から浮き上がっているにもかかわらず(完全に閉位置にないにもかかわらず)、閉位置にあると誤検出される事態を抑制または防止することができる。この結果、蓋体30が開いた状態での印刷の実行を抑制または防止することが可能となり、蓋体30が開いた状態にてキャリッジ51が作動することによる不具合、例えば、外部からの混入異物によるキャリッジ51の動作不具合、作動中のキャリッジ51に対するユーザの接触を防止することができる。
なお、度当て処理は、第2のセンサ63がオンであることをトリガとして実行される処理であるが、上記の例では、蓋体30が閉位置にある確度を高めるために、再度、第2のセンサ63がオンされているか否かを判定する。しかしながら、例えば、実行時に蓋体30が開位置へ開操作された場合に度当て処理を中断する場合には、第2のセンサ63がオンされているか否かの判定を省略しても良い。
図16を参照して、キャリッジがホームポジションにある場合に実行される蓋体開閉判定処理について説明する。キャリッジがホームポジションにある条件(タイミング)であるか否かは、ホームポジションロック23がオンか(ロック位置にあるか)否かによって判定することができる。CPU41は、印刷処理の実行前に、ホームポジションロック23を解除する。したがって、CPU41は、キャリッジ51をホームポジションから移動させるために、ホームポジションロック23を解除する前に、本処理ルーチンを実行する。CPU41は第2のセンサ63を介して蓋体30が閉位置にあるか否かを判定する(ステップS200)。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオンでない(オフである)判定した場合には(ステップS200:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS200:Yes)、第1のセンサ62の出力を取得し(ステップS202)、キャリッジ51がホームポジションにあるか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がキャリッジ51がホームポジションにあることを示すか否か、本実施例ではオフか否かを判定する。すなわち、第1のセンサ62は、キャリッジ51が図8に示す位置よりもセンサ部60寄りに存在する場合にオン信号を出力し、キャリッジ51がホームポジションにある場合には出力信号はオフ信号となる。CPU41は、第1のセンサ62の出力信号がオフであると判定した場合には(ステップS204:Yes)、蓋体30が閉位置にあることを確定し(ステップS206)、本処理ルーチンを終了する。蓋体30が閉位置にある場合には、以降の要求された処理、例えば、印刷処理を開始、続行すれば良い。一方、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS204:No)、蓋体30の位置に異常が発生していると判断し(ステップS208)、本処理ルーチンを終了する。蓋体30が閉位置に無い場合には、印刷装置上の表示パネル、パーソナルコンピュータ上の表示ウィンドウを介してユーザに対して報知し、以降の要求された処理を保留すれば良い。この対応によって、蓋体30が閉位置にない状態でキャリッジ51等が作動することによる不具合を回避することができる。
すなわち、キャリッジ51がホームポジションにある場合には、第1のセンサ62からオン信号が出力されることはない。したがって、例えば、キャリッジ51または度当て板501とセンサ部収容部25との間に金属片等が挟まってしまい、キャリッジ磁石片70の磁束が第1のセンサ62におよぶ等の異常の発生が疑われる。したがって、CPU41は異常発生を判断した場合には以降の印刷処理を停止し、キャリッジ51が往復動に起因する印刷機構50の損傷等といった不具合の発生を防止することができる。
図17を参照して、キャリッジ51の位置条件、第1および第2のセンサ62、63の出力結果を用いた蓋体開閉判定処理について説明する。この例では、度当て処理、ホームポジションロックの解除処理をトリガとすることなく、蓋体開閉判定処理が実行される。すなわち、度当て処理、ホームポジションロックの解除処理のタイミングにて蓋体開閉判定処理が実行される。CPU41は、第2のセンサ63を介して蓋体30が閉位置にあるか否かを判定する(ステップS300)。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオフでない(オンである)判定した場合には(ステップS300:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU41は第2のセンサ63の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS300:Yes)、キャリッジ位置条件が度当て位置であるか否かを判定する(ステップS302)。具体的には、度当て処理が実行されるタイミングであるか否かを判定する。
CPU41は、キャリッジ位置条件が度当て位置であると判定した場合には(ステップS302:Yes)、第1のセンサ62の出力を取得し、キャリッジ51が度当て位置にあるか否かを判定する(ステップS304)。CPU41は、第1のセンサ62の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS304:Yes)、蓋体30が閉位置にあることを確定し(ステップS305)、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がオフであると判定した場合には(ステップS304:No)、蓋体30が閉位置にない(開位置にある)ことを確定し(ステップS306)、本処理ルーチンを終了する。
CPU41は、キャリッジ位置条件が度当て位置でないと判定した場合には(ステップS302:No)、キャリッジ位置条件がホームポジションであるか否かを判定する(ステップS307)。具体的には、ホームポジションロック23が解除されるタイミングであるか否かを判定する。CPU41は、キャリッジ位置条件がホームポジションであると判定した場合には(ステップS307:Yes)、第1のセンサ62の出力を取得し、キャリッジ51がホームポジションにあるか否かを判定する(ステップS308)。CPU41は、第1のセンサ62の出力信号がオフであると判定した場合には(ステップS308:Yes)、蓋体30が閉位置にあることを確定し(ステップS305)、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU41は第1のセンサ62の出力信号がオンであると判定した場合には(ステップS308:No)、蓋体30の位置に異常が発生していると判断し(ステップS309)、本処理ルーチンを終了する。本態様においても、上述した度当て位置、ホームポジションにキャリッジ51がある場合と同様にして、蓋体30が閉位置にある場合とない場合とで以降の処理を変更すれば良い。
以上説明した第1の実施例に係る開閉検出装置、すなわち、印刷装置10によれば、蓋体30が印刷装置10の少なくとも一部を覆っている位置にあるか否かの判定精度を向上させることができる。すなわち、蓋体30の開閉を検出する第2のセンサ63に加えて、蓋体30が実際に閉位置にある場合に第1のセンサ62から得ることができるキャリッジ51の位置検出信号と、キャリッジ51の移動位置とを用いるので、第2のセンサ63による誤検出を低減または防止することができる。
すなわち、本実施例では、蓋体30が閉位置にあるという検出結果と、蓋体30が閉位置にある場合に得ることができるキャリッジ51の位置検出結果と、キャリッジ51が存在すべき移動位置の情報を用いて、蓋体30の閉位置に関する誤検出を抑制または防止している。具体的な例として、上記実施例では、キャリッジ51が所定の位置に存在するタイミングにて、蓋体30が閉位置にあるという検出結果とキャリッジ51の位置検出結果とを用いた判定例、蓋体30が閉位置にあるという検出結果とキャリッジ51の位置検出結果にキャリッジ51が所定の位置に存在する条件(タイミング)を考慮した判定例の複数の例が説明されている。
また、上記実施例では、第1および第2のセンサ62、63としてGMRセンサを用いているので、機械的な接触により検出を行うメカ式センサと比較して、センサの検出のばらつきを低減させることができる。すなわち、GMRセンサでは、センサの感度を判定しきい値をとすることによって、被検出片の位置検出精度を向上させることができる。
なお、印刷装置10を開閉検出装置と呼んでも良く、あるいは、印刷装置に備えられている第1および第2のセンサ62、63、キャリッジ磁石片70、本体磁石片71および制御回路40を開閉検出装置と呼んでも良い。すなわち、開閉検出装置と印刷装置10とを同一視しても良く、開閉検出装置が印刷装置10に備えられている別体の装置であると解釈しても良い。
・磁石片の変形例:
図18は磁石片の第1の変形例を示す説明図である。図19は磁石片の第2の変形例を示す説明図である。上記実施例では、通常の長方形、すなわち、矩形状の磁石片を用いて説明したが、センサ部60を直線状に磁力線が通過するようにGMRセンサにおける磁束密度の検出方向に合わせて磁束が通過するように磁石片の形状を改良させても良い。図18の例では、通常の長方形状の磁石90aに対してL字状の鉄等の磁化可能な金属片92を加えている。より具体的には、磁石90aのN極およびS極にL字状の金属片92の一端を配置し、金属片92の他端がセンサ80の磁束密度検出方向に沿うように配置されている。この結果、通常形状の磁石90aを用いつつ、センサ80を通過する有効な磁力線数を増大させて磁束密度を安定させることが可能となり、センサ80の検出精度を向上させることができる。また、形状加工が容易でない磁石90aの形状を変更することなく、形状加工が容易な金属片92を用いることによって、磁石90aの配置位置の自由度を向上させることが可能となり、磁石90aが配置される本体の内部構造の設計を容易化することができる。
図19の例では磁石90bをC字状に形成し、磁石のN極およびS極がセンサ80を介して対向している。この場合にも、センサ80を通過する有効な磁力線数を増大させて磁束密度を安定させることが可能となり、センサ80の検出精度を向上させることができる。また、U字状の磁石90bを用いるので、部品点数を増大させることなく、磁石90bの配置位置の自由度を向上させることが可能となり、磁石90bが配置される本体の内部構造の設計を容易化することができる。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、可動体としてキャリッジ51を例に用いて説明したが、プラテンギャップの調整に関わるリンク部材に磁石片を配置しても良い。図20は他の実施例における通常時のキャリッジ位置を示す説明図である。図21は他の実施例におけるプラテンギャップ調整時のキャリッジ位置を示す説明図である。印刷装置においては、印刷対象物の厚さ、例えば、印刷用紙の厚さ、CD−R等の記憶ディスクの厚さに応じて、自動または手動選択によって、印刷ヘッドとプラテンとの距離(ギャップ)を調整し、印刷対象物から印刷ヘッドまでの距離を所定の距離に維持するためのギャップ調整機構が備えられている。図20に示すように、ギャップ調整機構は、リンク部材27cによって連結されている第1の偏心ギヤ27aと第2の偏心ギヤ27bとを備えている。第2の偏心ギヤ27bは図示しないアクチュエータ、例えば、電気モータによって駆動される。また、第1および第2の偏心ギヤ27a、27bの一部はキャリッジ51と連結されており、キャリッジ51は、図示第1および第2の偏心ギヤ27a、27bの動きに応じて高さ方向の位置が変動する。印刷装置の起動時には、ギャップ調整機構の動作を確認するために初期化処理の一環として、最小ギャップと最大ギャップとの間でギャップ調整機構が作動される。図20の例は、一般的な用紙の厚さに対応する最小ギャップ時におけるギャップ調整機構の位置を示している。なお、リンク部材27cにはセンサ部60に対応する位置に磁石片73が備えられている。初期化時には、図21に示すように、最大ギャップを実現する位置にギャップ調整機構の位置が変化する。具体的には、第1および第2の偏心ギヤ27a、27bが回転することで、リンク部材27cの高さ位置が上昇し、磁石片73がセンサ部60の検知距離に到達する。また、キャリッジ51の印刷対象面からの高さ位置が最大高さとなる。初期化処理は、既述のように、蓋体30が閉位置にある状態にて実行される処理であるから、可動体としてのリンク部材27cの動きによって蓋体30が実際に閉位置にあるか否かを確定することができる。なお、可動体としては、キャリッジ51,ギャップ調整機構の他に、用紙を排出するために上下動する排出機構を用いることができる。
(2)図22は変形例としての、開閉検出装置を備える印刷装置の概略構成図である。上記実施例では、キャリッジ51上にインクカートリッジが搭載されていない、いわゆるオフキャリッジ型の印刷装置を例にとって説明したが、図22に示すようにキャリッジ51上にインクカートリッジにCA1からCA4が搭載されているオンキャリッジ型の印刷装置に対しても適用可能であることは言うまでもない。
(3)上記実施例では、印刷装置10としてインクジェットプリンタを例に取って説明したが、この他にも、昇華式プリンタ、乾式電子写真方式プリンタ、熱溶融式プリンタといった種々のプリンタに対しても同様に適用することができる。これらプリンタの場合には、キャリッジに代えて、印刷処理の初期処理時に作動する可動部に対して磁石等を配置すればよい。さらに、上記実施例では印刷装置10を例にとって説明したが、本体に対して開閉可能な蓋体を備える装置であって、内部に可動部を備える装置であれば、上述した利点、すなわち、蓋体が閉じているか否かの判定精度を向上させることができる。
(4)図23および図24は変形例における、蓋体の構成を示す説明図である。上記実施例では、蓋体30は、本体20に対して軸31を中心にして、蓋体30の一部(軸31と対向する開放辺)が、本体20から離間する開位置と、本体20を覆う閉位置との間で開閉自在に装着されているが、図23および24に示すように、蓋体30全体が本体20から離間する開位置と本体20を覆う閉位置との間で移動可能な構成を備えていても良い。なお、図23は蓋体30が閉位置にある状態を、図24は蓋体30が本体20から離間した開位置にある状態を示している。さらには、蓋体30はスライド式の蓋体であっても良い。
(5)上記実施例では、磁石片をキャリッジ51と本体20とにそれぞれ備える例を用いて説明したが図25に示すように磁石片を1つだけ用いる構成であっても良い。図25は変形例における、キャリッジ被検出片の構成例を示す説明図である。本変形例では、検知用鉄板70aをキャリッジ磁石片70に代えて用いている。検知用鉄板70aは、キャリッジ51において、キャリッジ磁石片70と第1のセンサ62との間の最近接距離を実現する位置に配置されており、延長片が本体磁石片71と重複するように延伸されている。この結果、キャリッジ51が度当て位置に到達すると、本体磁石片71の磁力が検知用鉄板70aを介して第1のセンサ62に作用し、キャリッジ51の位置を検出することができる。本変形例によれば、磁石片の数を減らしつつ、キャリッジ51の位置検出を検出することができる。
(6)上記実施例では第1および第2のセンサ62、63としてGMRセンサを用いているがMRセンサであってもよく、あるいは、光学式、機械式のセンサであっても良い。光学式、機械式のセンサを用いる場合であっても、蓋体30の開閉を検出するセンサに加えて、可動体の位置情報と可動体の位置を検出するセンサを用いることで、蓋体30が閉位置にあるという誤検出を低減または防止することができる。
(7)上記実施例では開閉検出装置として印刷装置10に適用した例を用いて説明したが、開閉自在な扉、蓋を有し、内部に可動体を備える装置であれば、同様にして本実施例に係る開閉検出装置を適用することができる。すなわち、装置内部でキャリッジが作動するスキャナ、複合プリンタといったOA機器、装置内部で作動する可動部を備える洗濯機、乾燥機といった電化製品に対しても適用することができる。
(8)上記実施例ではセンサ部60は蓋体30に装着されているが、蓋体30の開閉動作に連動してその位置が移動すれば良い。すなわち、蓋体30の開閉動作を反映できるように印刷装置10に備えられていればよい。例えば、リンク部材によって蓋体30の開閉動作とリンクされているセンサ部保持部材に装着されていても良い。また、キャリッジ51に備えられているキャリッジ磁石片70(被検出片)は、キャリッジ51の動作と連動して動作する被検出片保持部材に装着されていても良い。すなわち、キャリッジ51の移動に伴いその位置が連動して変化する部材に装着されていれば良い。
(9)上記実施例では液体噴射装置としてインクジェットプリンタを例にとって説明したが、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体以外の流体(流体として噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置としての構成も可能である。具体的には、例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料の液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。
なお、本願発明は以下の態様を取ることもできる。
態様1:印刷装置であって、本体と、少なくとも一部が、前記本体を覆う閉位置と前記本体から離間する開位置との間で開閉自在となるように前記本体に装着されている蓋体と、前記本体内において移動可能な可動体と、前記蓋体と連動し、前記可動体が移動した位置である移動位置を検出する移動位置検出部と、前記蓋体が閉位置にあるとの検出結果を受けて、検出された前記可動体の移動位置に基づいて、前記蓋体が閉位置にあるか否かを判断する判断部とを備える印刷装置。
態様2:態様1に記載の印刷装置はさらに、前記蓋体と連動し、前記蓋体の部材が前記閉位置にあるか否かを検出する開閉検出部を備え、前記判断部は、前記開閉検出部から前記蓋体が前記閉位置にあるとの検出結果を取得する印刷装置。
態様3:態様1または2に記載の印刷装置において、前記本体における、前記蓋体の前記開閉検出部と対向する位置には開閉被検出部が備えられ、前記可動体における、前記可動体検出部と対向する位置には可動体被検出部が備えられている印刷装置。
態様4:態様1から3のいずれかに記載の印刷装置において、前記移動位置検出部による、前記可動体の移動位置の検出は、前記可動体が予め定められた判定位置にあるか否かの検出であり、前記判断部は、前記可動体が前記判定位置にある条件において検出された移動位置に基づいて、前記蓋体が前記閉位置にあるか否かを判断する印刷装置。
態様5:態様4に記載の印刷装置において、前記判定位置は、前記蓋体が前記閉位置にある場合に前記可動体が移動する、前記可動体の機械的な移動限界位置であり、前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記閉位置にないことを判断する印刷装置。
態様6:態様5に記載の印刷装置において、前記可動体検出部は、前記移動限界位置に前記可動体がある場合には肯定信号を出力し、前記判断部は、前記可動体検出部から肯定信号を受信しない場合に、前記移動限界位置に前記可動体が検出されないと判定する印刷装置。
態様7:態様4に記載の印刷装置において、前記判定位置は、前記蓋体が前記閉位置にある場合に前記可動体が変動する、前記可動体の変動の基準となる基準位置であり、
前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記閉位置にないことを判断する印刷装置。
態様8:態様7に記載の印刷装置において、前記可動体検出部は、前記基準位置に前記可動体がある場合には否定信号を出力し、前記判断部は、前記可動体検出部から否定信号を受信しない場合に、前記基準位置に前記可動体が検出されないと判定する印刷装置。
態様9:態様5または7に記載の印刷装置において、前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出される場合には、前記蓋体が前記閉位置にあると判断する印刷装置。
態様10:態様1から態様7のいずれかに記載の印刷装置において、前記可動体は印刷の実行に伴い作動する印刷機構である印刷装置。
態様11:態様10に記載の印刷装置において、前記印刷機構はキャリッジである印刷装置。
態様12:態様1から態様11のいずれかに記載の印刷装置において、前記本体は開口部を有し、前記蓋体は前記閉位置にあるときに前記開口部を覆うと共に、前記本体に対して回動可能に軸支持されている印刷装置。
態様13:態様1から態様12のいずれかに記載の印刷装置において、前記可動体検出部は磁気抵抗素子センサである印刷装置。
態様14:態様3から態様12のいずれかに記載の印刷装置において、前記可動体検出部および前記開閉検出部は同一基板上に配置された磁気抵抗素子センサであり、前記開閉被検出部および前記可動体被検出部は磁性体である印刷装置。
態様15:本体と、少なくとも一部が本体を覆う閉位置と本体から離間する開位置との間で移動可能であるように本体に装着されている蓋体を備える印刷装置における蓋体の開閉を検出する開閉検出方法であって、前記蓋体が前記閉位置にあるとの検出結果を受け取り、前記蓋体と連動する可動体検出部によって、前記印刷装置に備えられていると共に前記印刷装置の作動に伴い位置が移動する可動体の移動位置を検出し、検出した前記可動体の移動位置に基づいて、前記蓋体が前記閉位置にあるか否かを判断する開閉検出方法。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の外観を示す説明図である。 本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の概略構成図である。 本実施例に係る開閉検出装置を備える印刷装置の制御回路の内部構成を示す機能ブロック図である。 本実施例における第1および第2のセンサを印刷装置の正面からみた模式図である。 本実施例における第1および第2のセンサを印刷装置の右側面からみた模式図である。 GMRセンサの検知磁束密度と距離との関係を模式的に示す説明図である。 印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジが所定位置以外の移動位置にある例を示す説明図である。 印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジが度当て位置にある例を示す説明図である。 印刷装置の内部を上方から見た、キャリッジがホームポジションにある例を示す説明図である。 蓋体が開位置にある例を示す説明図である。 蓋体が閉位置にある例を示す説明図である。 蓋体が閉位置にあると誤検出される可能性がある例を示す説明図である。 蓋体が図11に示す閉位置にある場合におけるセンサ部とキャリッジ磁石片と本体磁石片との関係を示す説明図である。 蓋体が図12に示す閉位置と誤検出される位置にある場合におけるセンサ部とキャリッジ磁石片と本体磁石片との関係を示す説明図である。 キャリッジが度当たり位置にある場合に実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 キャリッジがホームポジションにある場合に実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 キャリッジ位置条件と第1および第2のセンサの検出結果に基づいて実行される蓋体開閉判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 磁石片の第1の変形例を示す説明図である。 磁石片の第2の変形例を示す説明図である。 他の実施例における通常時のキャリッジ位置を示す説明図である。 他の実施例におけるプラテンギャップ調整時のキャリッジ位置を示す説明図である。 変形例としての、開閉検出装置を備える印刷装置の概略構成図である。 変形例における、蓋体の構成を示す説明図である。 変形例における、蓋体の構成を示す説明図である。 変形例における、キャリッジ被検出片の構成例を示す説明図である。
符号の説明
10…印刷装置
12…用紙支持板
14…用紙受け
20…本体
23…ホームポジションロック
25…センサ部収容部
27a…第1の偏心ギヤ
27b…第2の偏心ギヤ
27c…リンク部材
30…蓋体
31…軸
40…制御回路
41…CPU
42…メモリ
421…キャリッジ位置条件
422…蓋体開閉判断モジュール
43…入出力インターフェース
44…内部バス信号線
50…印刷機構
501…度当て板
51…キャリッジ
52…キャリッジモータ
53…プラテン
54…摺動軸
55…駆動ベルト
56…プーリ
57…紙送りモータ
58a…第1の紙送りローラ
58b…第2の紙送りローラ
60…センサ部
61…基板
62…第1のセンサ
63…第2のセンサ
70…キャリッジ磁石片
70a…検知用鉄板
71…本体磁石片
73…磁石片
80…センサ
90a…磁石
90b…磁石
92…金属片
CA1〜CA4…インクカートリッジ
P…印刷用紙

Claims (15)

  1. 印刷装置であって、
    前記印刷装置の少なくとも一部を覆うことが可能な蓋体と、
    前記印刷装置内において移動可能な可動体と、
    前記蓋体と連動し、前記蓋体の前記印刷装置に対する位置を検出する蓋体位置検出部と、
    前記蓋体の位置と、前記可動体の位置とに基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆っているか否かを判断する判断部とを備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置はさらに、
    前記可動体の位置を検出する可動体位置検出部を備え、
    前記判断部は、前記蓋体位置検出部から前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるとの検出結果を受けて、前記可動体位置検出部が検出した前記可動体の位置に基づいて前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断する、印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置において、
    前記蓋体位置検出部と対向する位置には、蓋体位置被検出部が備えられ、
    前記可動体位置検出部と対向する位置には、可動体被検出部が備えられている印刷装置。
  4. 請求項2または3に記載の印刷装置において、
    前記可動体位置検出部による、前記可動体の位置の検出は、前記可動体が予め定められた判定位置にあるか否かの検出であり、
    前記判断部は、前記可動体が前記判定位置にある条件において検出された移動位置に基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断する印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記判定位置は、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に前記可動体が移動する、前記可動体の機械的な移動限界位置であり、
    前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にないことを判断する印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記可動体位置検出部は、前記移動限界位置に前記可動体がある場合には肯定信号を出力し、
    前記判断部は、前記可動体位置検出部から肯定信号を受信しない場合に、前記移動限界位置に前記可動体が検出されないと判定する印刷装置。
  7. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記判定位置は、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にある場合に前記可動体が変動する、前記可動体の変動の基準となる基準位置であり、
    前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出されない場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にないことを判断する開閉検出装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置において、
    前記可動体位置検出部は、前記基準位置に前記可動体がある場合には否定信号を出力し、
    前記判断部は、前記可動体位置検出部から否定信号を受信しない場合に、前記基準位置に前記可動体が検出されないと判定する印刷装置。
  9. 請求項5または請求項7に記載の印刷装置において、
    前記判断部は、前記判定位置に前記可動体が検出される場合には、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあると判断する印刷装置。
  10. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記可動体は印刷の実行に伴い作動する印刷機構である印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置において、
    前記印刷機構はキャリッジである印刷装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の印刷装置はさらに、
    開口部を有する本体を備え、
    前記蓋体は前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるときに前記開口部を覆うと共に、前記本体に対して回動可能に軸支持されている印刷装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記可動体位置検出部は磁気抵抗素子センサである印刷装置。
  14. 請求項3から請求項12のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記可動体位置検出部および前記蓋体位置検出部は同一基板上に配置された磁気抵抗素子センサであり、
    前記蓋体位置被検出部および前記可動体被検出部は磁性体である印刷装置。
  15. 印刷装置における蓋体の開閉を検出する開閉検出方法であって、
    前記蓋体の前記印刷装置に対する位置を検出し、
    前記印刷装置に備えられていると共に前記印刷装置の作動に伴い位置が移動する可動体の位置を検出し、
    前記蓋体の位置と、前記可動体の位置とに基づいて、前記蓋体が前記印刷装置の少なくとも一部を覆う位置にあるか否かを判断する開閉検出方法。
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