JP2010050897A - 画像再生装置 - Google Patents

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雪竹  晶
Junichi Ito
順一 伊藤
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Abstract

【課題】画像表示部に表示される画像の拡大・縮小表示、スライドショー表示の開始・停止や表示切替時間間隔、表示切替方向等の変更操作を、より少ない操作手順で行うことを可能にする。
【解決手段】デジタルカメラ100は、振動センサ114を有し、ユーザによるXYZ座標軸に沿う加振操作と、XYZ座標軸回りの加振操作(傾斜操作)を検出可能に構成される。そして、ユーザによる加振操作を検出した結果に基づいて、画像が切り替えられることなく表示される固定表示からスライドショー表示の切り替え、固定表示時の表示倍率の変更、スライドショー表示時の画像スクロール方向、スライドショー表示時の表示切替時間間隔などを変更可能に構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は画像再生装置に関し、撮影装置本体を振る、叩くといった振動を与えることにより画像再生表示の動作を制御することが可能なユーザインタフェースを有する画像再生表示装置に関する。
ユーザがカメラを軽く振る、あるいは叩くといった動作を行うことによってカメラの操作を可能とすることにより、ダイヤルやスイッチ等の操作部材の数を減らす上で有効である。また、操作部材を用いることなく操作を可能とすることは、ユーザへ新たな操作方法を提供することが可能となり、操作性を向上させることも期待できる。特許文献1には、カメラに加える振動の方向を変えることにより異なる操作をすることが可能な技術が開示されている。
特開2000−125184号公報
特許文献1に開示されるカメラで再生表示される画像を切り替えようとする場合、1回の加振操作で表示画像が1コマ切り替えられる。そのため、画像を再生表示して所望の画像を探し出そうとしたときに、カメラ内に記録されている画像データ数が多いと加振操作も多くなって操作が煩雑なものとなる可能性がある。
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、より少ない操作回数で再生表示される画像の切り替え操作を可能とする技術を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、記憶される複数の画像データに基づく再生画像を順次切り替えながら表示する順次再生表示モードを有する画像再生表示装置に適用される。この画像再生表示装置が、
前記画像再生表示装置の或る仮想の回転軸回りにユーザが前記画像再生表示装置を揺動させて傾斜させる操作である傾斜操作により生ずる傾斜角度を検出可能に構成される傾斜検出部と、
前記傾斜検出部で検出された前記傾斜角度の大きさに基づき、前記順次再生表示モードにおける表示切替時間間隔を変化可能に構成される再生表示制御部と
を有することにより、上述した課題を解決する。
本発明によれば、再生表示制御部が、傾斜検出部で検出された傾斜角度の大きさに基づき、順次再生表示モードにおける表示切替時間間隔を変化可能に構成されることにより、順次再生表示される画像を観視するユーザは画像再生表示装置に与える傾斜角度を変化させるだけで表示切替時間間隔を変化させることが可能となる。このとき、表示切替時間間隔を一定に保つ必要があれば、傾斜角度を一定に保てば良く、ユーザが一定の時間間隔で加振操作を繰り返す必要も無いので、操作性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像再生表示装置を有するデジタルカメラ100の概略的構成を示す外観斜視図であり、デジタルカメラ100の正面側(撮影時に被写体に向けられる側)から見た様子を示す図である。図2は、同じくデジタルカメラ100の概略的構成を示す外観斜視図であり、デジタルカメラ100の背面側(撮影時にデジタルカメラ100のユーザと向き合う側)から見た様子を示す図である。
図1および図2を参照して説明すると、デジタルカメラ100は、撮影レンズ102と、閃光発光装置104と、パワースイッチ106と、レリーズスイッチ108と、振動センサ(加速度センサ)114と、再生スイッチ120と、メニュースイッチ122と、加振操作許可スイッチ124と、ズーム指示スイッチ126および128と、十字キースイッチ130と、表示装置132とを有する。
撮影レンズ102は、画像記録モード時に鏡胴ユニットがデジタルカメラ100の本体から突出しない構成を有する例が図1には示されているが、画像記録モード時に鏡銅ユニットが本体から突出する構成を有するものであってもよい。閃光発光装置104は、撮影時、必要に応じて発光して被写体に光を照射するためのものであり、高圧放電回路とキセノン管とを有して構成されるものであっても良いし、高輝度LED等の発光部を有して構成されるものであってもよい。
ここで、デジタルカメラ100が有する上述した要素のうち、各種スイッチ類について先に説明する。以下に説明する各種のスイッチは、デジタルカメラ100のユーザ(以下、単にユーザと称する)による操作を受付可能に構成される。
パワースイッチ106は、デジタルカメラ100の起動およびシャットダウンを指示するためのスイッチである。レリーズスイッチ108は、撮影動作の開始指示をするためのスイッチである。ズーム指示スイッチ126および128は、デジタルカメラ100が画像記録モードに設定されているときに撮影レンズ102の変倍動作を指示するためのスイッチである。
再生スイッチ120は、画像記録モードにあるデジタルカメラ100を再生モードへ切り替える動作、或いは再生モードにあるデジタルカメラ100を画像記録モードへ切り替える動作を指示するためのスイッチである。メニュースイッチ122は、画像記録モード、或いは再生モードにおけるデジタルカメラ100の各種設定の変更指示をするためのメニュー画面を呼び出す指示をするためのスイッチである。メニュースイッチ122はまた、表示装置132にメニュー画面を表示するのを中止する指示をする際にも用いられる。
加振操作許可スイッチ124は、後で詳述するが、ユーザによってデジタルカメラ100に与えられる振動をデジタルカメラ100が検知し、検知された振動の種類に応じてデジタルカメラ100が動作可能とするモードに入るのを許可するスイッチである。
十字キースイッチ130は、メニュースイッチ122が操作されてメニュー画面が表示装置132に表示されているときにユーザが操作して、デジタルカメラ100の各種設定の変更指示をするためのスイッチである。十字キースイッチ130はまた、デジタルカメラ100が画像記録モードに設定されているときに、ユーザによる閃光発光装置104の発光モード(発光禁止、自動発光、強制発光など)の切り替えや、遠景撮影モード、マクロ撮影モード、セルフタイマ撮影モード等の設定変更指示を受け付けるためのスイッチとしても用いられる。
振動センサ114は、デジタルカメラ100に対して加わる振動を検出可能に構成される。振動センサ114としては、MEMES(micro electro mechanical systems)を用いたものがすでに実用化されている。本発明の実施の形態において、振動センサ114は図1、図2に示したX、Y、Z軸に沿う方向に生じる加速度と、X、Y、Z軸回りの角速度を検出可能に構成されるものとする。
図3は、デジタルカメラ100の内部構成を概略的に示すブロック図である。デジタルカメラ100は、システムコントローラ300と、撮影レンズ102と、撮像素子335と、撮像素子インターフェース回路336と、メモリカードインターフェース338と、SDRAM342と、フラッシュメモリ344と、電源回路322と、ディスプレイドライバ326と、表示装置132と、操作スイッチ332と、センサ出力検出部328と、振動センサ14とを有する。操作スイッチ332は、図1、図2を参照して説明した各種のスイッチを総称したものである。
デジタルカメラ100にはバッテリー324が装着され、電源回路322を介してデジタルカメラ100内の各部に電力が供給される。デジタルカメラ100にはまた、メモリカードインターフェース338を介してメモリカード340が接続される。
撮像素子335は、CCD、或いはC−MOS等で構成され、撮影レンズ102によって形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する。撮像素子インターフェース回路336は、撮像素子335を駆動し、撮像素子335から出力される画像信号を画像データに変換する。
システムコントローラ300は、撮像素子インターフェース回路336から出力される画像データにγ補正、色変換、デモザイキング等の処理をし、画像圧縮処理をして、メモリカードインターフェース338を介してメモリカード340に画像データを記録する。システムコントローラ300はまた、デジタルカメラ100が撮影準備状態(デジタルカメラ100が画像記録モードに設定されていてユーザがデジタルカメラ100を被写体に向けている状態)にあるときに撮像素子インターフェース回路336から入力した表示用の画像データを毎秒30フレーム、或いは毎秒60フレームなどといったフレームレートで処理し、スルー画像データをディスプレイドライバ326に出力する。ディスプレイドライバ326は、システムコントローラ300から出力される画像データに基づく画像を表示装置132に表示する処理を行う。このとき表示装置132に表示される画像はスルー画像、或いはライブビュー画像と称される。
システムコントローラ300は、デジタルカメラ100が画像再生モードに設定されているときに、メモリカードインターフェース338を介してメモリカード340から読み込んだ圧縮画像データを伸長し、ディスプレイドライバ326に出力する。ディスプレイドライバ326は、システムコントローラ300から出力された画像データに基づく画像(再生画像)を表示装置132に表示する。
SDRAM342は、システムコントローラ300が上述した処理をする際の作業領域として用いられる。フラッシュメモリ344に記録される制御プログラム346は、DRAM342上に読み出され、システムコントローラ300によって実行される。これにより、システムコントローラ300はデジタルカメラ100の動作を統括的に制御する。
続いて、システムコントローラ300に接続される構成要素について説明する。電源回路322は、DC/DCコンバータを含んでおり、システムコントローラ300や、電力の供給を必要とする他の機能ブロックに対して電力を分配(供給)する。このとき電源回路322は、電力を供給する対象のシステムコントローラ300や機能ブロックのそれぞれで必要とする電圧に昇圧、或いは降圧する。電源回路322による電力の分配は、システムコントローラ300から出力される指令信号に基づいて制御される。バッテリー324は、一次電池であっても二次電池であってもよい。
表示装置132は、液晶表示パネル、或いは有機EL表示パネルなどを有し、カラー画像やアイコン、文字等を表示可能に構成される。ディスプレイドライバ326は、表示装置132を駆動して、上記の画像やアイコン、文字等を表示する。
操作スイッチ332は、先にも説明したように、図1或いは図2に示される各種のスイッチを総称したものであり、タクトスイッチ、ダイヤルスイッチ、タッチセンサ式のスイッチ、或いはスライドスイッチ等で構成される。メモリカード340は、不揮発性の半導体メモリや小型のハードディスクドライブ等を有して構成され、デジタルカメラ100に着脱自在に装着される。
フラッシュメモリ344は、デジタルカメラ100内に内蔵される不揮発性の半導体メモリである。このフラッシュメモリ344には、システムコントローラ300内で実行される制御プログラム346や、デジタルカメラ100で設定された撮影パラメータ、デジタルカメラ100の個体差に対応して調整されたパラメータ、そして累計撮影コマ数、画像データに付与されるファイル名中に含まれるシリアルナンバー、画像データを記録するフォルダ名を特定する情報等を含む制御パラメータ350などが記録される。
センサ出力検出部328は、振動センサ114から出力される信号を処理してデジタルカメラ100に加えられる振動を検出し、システムコントローラ300に出力する。振動センサ114及びセンサ出力検出部328により、露光動作中にデジタルカメラ100に対して加わる振動を検出することができる。そして、デジタルカメラ100に対して加わる振動により生じる像ブレを軽減する方向に撮影レンズ102中のレンズエレメントをシフトさせることにより、手ぶれの影響を軽減することができる。レンズエレメントをシフトする代わりに、撮像素子を撮影レンズ102の光軸に直交する面内でシフトさせて手ぶれの影響を軽減することも可能である。
この振動センサ114はまた、ユーザによってデジタルカメラ100に与えられる加振操作によって生じる振動も検出可能に構成される。この加振操作とは、本明細書においては、ユーザがデジタルカメラ100を指先やペン等で軽く叩く操作、手のひら等に当てる操作(以下、タップ、あるいはタップ操作と称する)、デジタルカメラ100を揺動させて傾けさせる操作(以下、傾斜操作と称する)等を意味する。
ここで、振動センサ114によって検出可能な、ユーザによる加振操作について説明する。図1、図2には、互いに直交するX、Y、Zの座標軸を示してある。これらの座標軸は、ユーザがデジタルカメラ100を横位置(撮影画面が一般的な横長のアスペクト比を有するものと仮定して、撮影画面の長辺が水平線と略平行になるような構図)で構えた場合に、水平線と平行な方向にX軸の向きが、鉛直線と平行な方向にY軸の向きが、そしてX軸およびY軸の両方と直交する向きにZ軸の向きが仮想的に定められているものとして説明する。
これらX、Y、Zの座標軸の延在方向について、表示装置132の画像表示面を基準として説明すると、Z軸は、表示装置132の画像表示面に対する法線と略平行な方向に延在するものと仮定することが可能である。X軸は、表示装置132の画像表示面の左右方向に略平行な方向に延在するものと仮定することが可能である。Y軸は、表示装置132の画像表示面の上下方向に略平行な方向に延在するものと仮定することが可能である。
以下の説明中では、X軸に沿う方向を「X軸方向」と称し、Xの座標値が増える方向を「+X方向」、Xの座標値が減じる方向を「−X方向」と称する。Y軸に沿う方向を「Y軸方向」と称し、Yの座標値が増える方向を「+Y方向」、Yの座標値が減じる方向を「−Y方向」と称する。同様に、Z軸に沿う方向を「Z軸方向」と称し、Zの座標値が増える方向を「+Z方向」、Zの座標値が減じる方向を「−Z方向」と称する。
振動センサ114はさらに、上記のX、Y、Z軸方向のみならず、X軸回り、Y軸回り、Z軸回り(X軸に略平行な仮想の回転軸回り、Y軸に略平行な仮想の回転軸回り、Z軸に略平行な仮想の回転軸回り)に生じる動きも検出可能に構成されている。このとき、図1、図2に示すXYZ座標系の原点(以下、単に原点と称する)から+X方向、+Y方向、+Z方向を見たときに、それぞれの軸回りの時計回り方向(CW)、反時計回り方向(CCW)の動きを検出可能に振動センサ114は構成されている。以上からあきらかなように、振動センサ114はデジタルカメラ100の6自由度の方向の動きを検出可能に構成される。
振動センサ114を有することにより、ユーザによる、以下で定義するような操作をデジタルカメラ100は検出することが可能に構成される。すなわち、ユーザによる上タップ、下タップ、右タップ、左タップ、正面タップ、背面タップ、+X傾斜操作、−X傾斜操作、+Y傾斜操作、−Y傾斜操作、+Z傾斜操作、−Z傾斜操作をデジタルカメラ100は検出可能に構成される。
上タップとは、デジタルカメラ100に対して−Y方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100の上面(図1に示される例においてレリーズスイッチ108、パワースイッチ106の設置される面)をタップする操作を意味する。
下タップとは、デジタルカメラ100に対して+Y方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100の底面(上面と対向する面)をタップする操作を意味する。
右タップとは、−X方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を被写体に向けた(表示装置132を自分の方に向けた)ユーザから見て、向かって右の(グリップ側の)側面をタップする操作を意味する。
左タップとは+X方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を被写体に向けた(表示装置132を自分の方に向けた)ユーザから見て、向かって左の側面をタップする操作を意味する。
正面タップは、−Z方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100の正面(撮影時に被写体に向く面)をタップする操作を意味する。
背面タップは、+Z方向にタップする操作を意味する。すなわち、デジタルカメラの背面(表示装置132の設置される面)をタップする操作を意味する。
−X傾斜操作とは、XYZ座標系の原点(以下、単に原点と称する)から+X方向を見た状態で、反時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する位置関係にあるときに、表示装置132の表示面が上側を向くように揺動させて傾斜させる操作を意味する。
+X傾斜操作とは、原点から+X方向を見た状態で、時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する姿勢にあるときに、表示装置132の表示面が下を向く側に揺動させて傾斜させる操作を意味する。
−Y傾斜操作とは、原点から+Y方向を見た状態で、反時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する姿勢にあるときに、表示装置132の表示面がユーザから見て左側に向く側に揺動させて傾斜させる操作を意味する。
+Y傾斜操作とは、原点から+Y方向を見た状態で、時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する姿勢にあるときに、表示装置132の表示面がユーザから見て右側に向く側に揺動させて傾斜させる操作を意味する。
−Z傾斜操作とは、原点から+Z方向を見た状態で、反時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する姿勢にあるときに、表示装置132の表示面がユーザから見て左下がりに傾く側に揺動させて傾斜させる操作を意味する。
+Z傾斜操作とは、原点から+Z方向を見た状態で、時計回りの方向にデジタルカメラ100を揺動させて傾斜させる操作を意味する。すなわち、デジタルカメラ100を保持するユーザとデジタルカメラ100の背面側とが正対する姿勢にあるときに、表示装置132の表示面がユーザから見て右下がりに傾く側に揺動させて傾斜させる操作を意味する。
ところで、デジタルカメラ100が再生モードにあるときに画像を表示する形態として、いわゆるスライドショーの表示形態(以下、単にスライドショーと称する)がある。スライドショーでは、デジタルカメラ100に記録されている画像データに基づく画像が、予め定められた時間間隔、例えば1秒、2秒、3秒、5秒、…といったインターバルで順次切り替えられて表示される。
本発明の実施の形態において、デジタルカメラ100が再生モードにあるときに、ユーザが以下に説明する操作をすることにより、スライドショーの停止、開始、スライドショーで画像を表示する際の表示切替時間間隔、スライドショーで画像を表示する際の表示順序の正逆切替(昇順から降順へ、あるいは降順から昇順への切替)をすることが可能に構成される。さらに、表示される画像の表示倍率の変更(表示拡大操作、表示縮小操作)、表示装置132の表示サイズを超す大きさで画像が表示されている場合に、表示装置132に表示する位置を変える操作(スクロール操作)をすることが可能に構成される。
動作モードが再生モードに切り替えられたデジタルカメラ100の表示装置132に画像が表示されている(このときにはある画像データに基づく画像が表示されており、本明細書中ではこのような画像表示形態を固定表示と称する)状態で、ユーザが+Z傾斜操作または−Z傾斜操作をすることにより、スライドショーを開始させることが可能である。このとき、+Z傾斜操作が検知されたときには古い画像から新しい画像へと昇順の表示順序で表示(以下、このような昇順の表示順序でスライドショーを表示することをカウントアップ表示と称する)することができる。逆に、−Z傾斜操作が検知されたときには新しい画像から順に古い画像へと降順の表示順序で表示(以下、このような降順の表示順序でスライドショーを表示することをカウントダウン表示と称する)することができる。
さらに、+Z傾斜操作、−Z傾斜操作が検知されたときに、デジタルカメラ100の傾斜角度も検出し、検出された傾斜角度に応じてスライドショーの表示を以下に説明するように変化させることが可能に構成される。
図4は、デジタルカメラ100を背面側から見た様子を示す。ユーザは再生スイッチ120を押し、デジタルカメラ100を再生モードに切り替える。このとき、表示装置132には、例えば一番最近に撮影して得られた画像データに基づく画像が固定表示される。その後ユーザは、デジタルカメラを+Z傾斜操作または−Z傾斜操作をする。図4において二点鎖線で描かれる輪郭は、デジタルカメラ100が+Z傾斜操作されて、Z軸を中心として時計回り方向に角度θ(度)傾斜された状態を示している。
図5は、本発明の実施の形態において、ユーザが+Z傾斜操作または−Z傾斜操作をした場合の、デジタルカメラ100に生じる傾斜角度θとスライドショーの表示動作の関係の一例を示す図である。
システムコントローラ300は、センサ出力検出部328から出力された信号を入力して処理をし、デジタルカメラ100に対してユーザがどのような加振操作をしたかを判定可能に構成されている。また、傾斜角度θを求めることも可能に構成されている。
なお、振動センサ114は、X、Y、Zの各軸に沿う方向の加速度とX、Y、Z各軸回りの角速度を検出可能ものであるとして説明したが、センサ出力検出部328から出力されるX、Y、Zの各軸回りの角速度値を積分することによりシステムコントローラは傾斜角度θを求めることができる。このとき、デジタルカメラ100が再生モードに切り替えられたときの傾斜角度(初期値)を0度とすることが可能である。あるいは、「カメラを水平に構えてOKボタンを押してください」といった主旨の表示を行い、ユーザが十字キースイッチ130の中央のスイッチを押したときの傾斜角度を0度とすることが可能である。さらにまた、振動センサ114が地磁気や重力加速度、鉛直線の方向を検出可能に構成されていて、それにより傾斜角度θを検出可能に構成されていてもよい。
図5に示されるように、+Z傾斜操作が検出され、かつ、求められた傾斜角度θが予め定められた閾値θcwを超す場合には、カウントアップ表示でのスライドショー表示が行われる。そして、傾斜角度θが大きくなるほど、スライドショー表示に際しての表示切替インターバルを短くすることができる。
逆に、−Z傾斜操作が検出され、かつ、求められた傾斜角度θが予め定められた閾値θccwを下回る場合には、カウントダウン表示でのスライドショー表示が行われる。そして、傾斜角度θが小さくなって(傾斜角度θの絶対値が大きくなって)傾きが増すほど、スライドショー表示に際しての表示切替インターバルを短くすることができる。
求められた傾斜角度θがθccw以上かつθcw以下の場合には、スライドショーは停止される。このとき、スライドショーが停止される寸前の画像が表示装置132に固定表示される。
図6は、スライドショーの表示が行われる場合の表示例を説明する図である。図6を参照してスライドショー表示による表示例を説明する。+Z傾斜操作が検出され、かつ、求められた傾斜角度θがθcwを超す場合、表示装置132に表示される画像が向かって左から右にスクロールするように表示される。図6(a)において、Img4、Img5、…、Img7は画像データに付与されているファイル名である。新しい画像データである程、ファイル名の末尾に付与されている数字が大きくなる。表示装置132の画像表示面aが二点鎖線で示されている。図6(a)、図6(b)に示されるように、カウントアップ表示でスライドショーの表示が行われる際には、Img4の画像からImg5の画像へ、そしてImg5の画像からImg6の画像へと、表示画像が表示装置132(デジタルカメラ100の背面)に向かって左側から右側(符号bの付された矢印の方向)にスクロールするようにして昇順に(ファイル名の末尾に付与されている数字が増える方向に)表示切替が行われる。
逆に、−Z傾斜操作が検出され、かつ、求められた傾斜角度θがθccwを下回る場合には、図6(c)に示されるようにImg6の画像からImg5の画像へ、そしてImg5の画像からImg4の画像へと、表示画像が表示装置132(デジタルカメラ100の背面)に向かって左側(符号cの付された矢印の方向)にスクロールするようにして降順に表示切替が行われる。
以上に説明したようにスライドショー表示が行われることにより、ユーザはあたかも重力の作用によって画像の表示切替が行われるかのように感じることができる。このとき、傾斜角度θを調節して、表示切替インターバル(時間間隔)を自分の好みの長さに調節することが可能となる。この点、従来のデジタルカメラ等においては、スライドショー表示中に表示切替インターバルを調節する際には、スライドショー表示を一旦停止させてからメニュー画面を呼び出し、インターバルの長さを設定しなおす必要がある。本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100では、表示装置132に表示されるスライドショー表示を見ながら+Z傾斜操作、あるいは−Z傾斜操作をすることにより、表示切替インターバルの変更、スライドショー表示の停止、スライドショー表示に際しての表示切替順序変更などの操作をユーザは行うことができる。なお、スライドショー表示を停止する際には、スライドショー表示が停止される寸前の画像が表示装置132に固定表示されるようにすると良い。
加えて、図5に示されるように、求められた傾斜角度θがθccw以上かつθcw以下の場合には、スライドショーの表示は停止される。以下ではこの角度範囲をスライドショー停止角度域と称する。このようにスライドショー停止角度域が設けられていることにより、ユーザは傾斜操作をしていないと思っていても実際にはデジタルカメラ100がわずかに傾斜していてユーザの意図しないスライドショー表示や表示切替順序の変更が行われるのを抑止することが可能となる。
ところで、上述した+Z傾斜操作、あるいは−Z傾斜操作によってスライドショー表示が開始された場合、スライドショー表示の動作状態を維持するにはデジタルカメラ100を傾斜させた状態に維持する必要がある。すなわち、表示装置132の画像表示面が右上がりあるいは左上がりに傾斜した状態でユーザはスライドショー表示を観ることになる。このようなことを抑止するために、図7を参照して以下に説明する処理を行うことが可能である。
図7は、本発明の実施の形態において、ユーザが+Z傾斜操作または−Z傾斜操作をした場合における、デジタルカメラ100に生じる傾斜角度θとスライドショーの表示動作との関係を示す図であり、図5に示すのとは異なる例を示す図である。
図7(a)は、デジタルカメラ100が再生モードに設定され、スライドショー表示が開始される前の時点において設定されるスライドショー停止角度域の例を示す図である。この図7(a)に示す例において、スライドショー停止角度域は−20°から+20°に設定されている。この場合、ユーザが+Z傾斜操作をして傾斜角度θを20°よりも大きくしたときにカウントアップ表示によるスライドショー表示が、−Z傾斜操作をして傾斜角度θを−20°よりも小さくしたときにカウントダウン表示によるスライドショー表示が行われる。
図7(b)は、ユーザが+Z傾斜操作をして傾斜角度θを20°よりも大きくしたのに伴ってカウントアップ表示によるスライドショー表示が開始された後に設定されるスライドショー停止角度域の例を説明する図である。図7(b)において、スライドショー停止角度域は、−20°から−60°に設定変更される。これにより、カウントアップ表示によるスライドショー表示が開始された後にユーザがデジタルカメラ100の傾斜角度θを0°近くに戻してもスライドショー表示動作が維持される。
図7(c)は、ユーザがデジタルカメラ100を再生モードに設定した後に−Z傾斜操作をして傾斜角度θを−20°よりも小さくしたのに伴ってカウントダウン表示によるスライドショー表示が開始された後に設定されるスライドショー停止角度域の例を説明する図である。図7(c)において、スライドショー停止角度域は、20°から60°に設定変更される。これにより、カウントダウン表示によるスライドショー表示が開始された後にユーザがデジタルカメラ100の傾斜角度θを0°近くに戻してもスライドショー表示動作が維持される。
以上のように、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100では、ユーザによる傾斜操作が検出されてスライドショー表示が開始されると、検出された傾斜操作の向きに応じてスライドショー停止角度域が設定変更される。このとき設定変更された後のスライドショー停止角度域は、デジタルカメラ100の傾斜角度が、スライドショー表示の動作を開始する前の状態に戻されてもスライドショー表示の動作が継続されるように決定される。
上記のようにスライドショー停止角度域が設定変更されることにより、ユーザはより自然な状態でスライドショー表示を観ることが可能となる。
以上では、スライドショー停止角度域の初期値として−20°から+20°に設定する例について説明した。また、+Z傾斜操作が検出され、傾斜角度θがθcwを超す場合に、スライドショー停止角度域を−60°から−20°に設定変更する例について説明した。さらに、−Z傾斜操作が検出され、傾斜角度θがθccwよりも小さい場合に、スライドショー停止角度域を+20°から+60°に設定変更する例について説明した。しかし、本発明は上記例に限られるものではない。例えば、+Z傾斜操作または−Z傾斜操作が検出された場合に、求められた傾斜角度に応じて設定変更後のスライドショー停止角度域を変化させても良い。一例として、+Z傾斜操作が検出され、求められた傾斜角度θが大きいほどスライドショー停止角度域をマイナス側(反時計回り方向)にシフトするように変化させてもよい。−Z傾斜操作が検出された場合も同様である。すなわち、求められた傾斜角度θが小さい(傾斜角度θの絶対値が大きい)ほど、スライドショー停止角度域をプラス側(時計回り方向に)シフトするように変化させてもよい。
本発明は上述した例に限られるものでは無く、+X傾斜操作、−X傾斜操作、あるいは+Y傾斜操作、−Y傾斜操作を検出して上述した一連のスライドショー表示に関連する制御を行うことも可能である。このとき、例えば、ユーザによる+X傾斜操作、−X傾斜操作を検出してスライドショー表示に関連する制御を可能とする場合には、スライドショー表示で表示切替をする際の画面スクロール方向を上下方向にすることができる。そして、+X傾斜操作が検出され(表示装置132の表示部が下向きにティルトされ)、求められた傾斜角度θがθcwを超す場合には、画面スクロール方向を表示部の上から下に向かう方向に設定することが望ましい。逆に、−X傾斜操作が検出され(表示部が上向きにティルトされ)、求められた傾斜角度θがθccwを下回る場合には、画面スクロール方向を表示部の下から上に向かう方向に設定することが望ましい。
+Y傾斜操作が検出され(表示装置132の表示部が、この表示部に対向するユーザから見て向かって右向きにスイングされ)、求められた傾斜角度θがθcwを超す場合には、画面スクロール方向を表示部に向かって左から右に向かう方向に設定することが望ましい。逆に、−Y傾斜操作が検出され(表示部が、この表示部に対向するユーザから見て向かって左向きにスイングされ)、求められた傾斜角度θがθccwを下回る場合には、画面スクロール方向を表示部に向かって右から左に向かう方向に設定することが望ましい。
以上では、傾斜操作が検出されたときに、求められた傾斜角度θに応じてスライドショー表示の停止/継続、あるいはスライドショー表示に際しての表示切替インターバルを制御可能とする例について説明した。これに代えて、傾斜操作を検出した際に傾斜操作により生じる角速度を求め、求められた角速度に応じて上述した一連のスライドショー表示に関連する制御を行うことも可能である。例えば、ユーザが+Z傾斜操作、あるいは−Z傾斜操作をする際に、比較的大きな角速度が生じるように操作したのを検出してスライドショー表示に際しての表示切替インターバルを比較的短くするようにすることも可能である。このとき、スライドショー停止角度域に代えて、スライドショー停止角速度域を設定することが可能である。すなわち、検出された角速度がスライドショー停止角速度域内にある場合には固定表示からスライドショー表示への動作切り替えを行わないようにすることが可能である。このスライドショー停止角速度域を設定することにより、ユーザの意図しない傾斜操作、ノイズ等によってスライドショー表示が始まってしまったり、スライドショー表示の表示順序が反転してしまったりすることがない。
ユーザがある方向へある角速度を生じるように傾斜操作をした結果、あるスクロール方向でのスライドショー表示が開始されたとする。この際に、デジタルカメラの傾斜角度がスライドショー表示の開始される前の角度と略等しくなるように戻す操作をユーザが行うときに比較的小さい角速度で(ゆっくりと)操作すれば、スライドショー表示の動作を維持することが可能となる。
一方、上記ある方向と反対向きの方向へ上記ある角速度とほぼ同じ角速度を生じるように傾斜操作をすることにより、スライドショー表示を停止させることもできる。また、上記ある角速度よりも大きな角速度が生じるように傾斜操作をすることにより、スライドショー表示の表示順序を反転させることも可能である。ユーザの傾斜操作を角速度によって検出する実施形態は、例えばユーザが寝そべって画像を観るような状況で有利である。
続いて、上述したスライドショー表示が停止している状態で本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100が受け付け可能なユーザの加振操作である、上タップ、下タップ、右タップ、左タップ、正面タップ、背面タップについて説明する。
上述のようにスライドショー表示が停止していて、ある画像データに基づく画像が表示されているときに正面タップが検出されると、画像の拡大表示が行われる。背面タップが検出されると、拡大表示された画像の表示倍率を減じる処理が行われる。
画像の拡大表示が行われているときに上タップ、下タップ、右タップ、左タップが検出された場合、検出されたタップ操作の種類に応じて拡大表示領域を移動する処理が行われる。
図8は、全画像データ領域I中の拡大表示領域Mが表示装置132の表示部上に表示される様子を概念的に示す図である。
右タップ(図8において、符号RTの付された矢印に沿う方向のタップ操作)が検出された場合、拡大表示領域Mを、符号Rの付された矢印の方向、すなわち表示部に対向するユーザから見て向かって右の方向に移動させる。
左タップ(図8において符号LTの付された矢印に沿う方向のタップ操作)が検出された場合、拡大表示領域Mを、符号Lの付された矢印の方向、すなわち表示部に対向するユーザから見て向かって左の方向に移動させる。
上タップ(図8において、符号UTの付された矢印に沿う方向のタップ操作)が検出された場合、拡大表示領域Mを、符号Uの付された矢印の方向、すなわち表示部の下から上に向かう方向に移動させる。
下タップ(図8において、符号DTの付された矢印に沿う方向のタップ操作)が検出された場合、拡大表示領域Mを、符号Dの付された矢印の方向、すなわち表示部の上から下に向かう方向に移動させる。
このように、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100では、タップ操作によって表示画像の拡大、縮小、拡大表示領域の移動が可能に構成される。このとき、検出される正面タップ、背面タップのタップ操作の大きさ(強弱)に基づいて、拡大、縮小表示をする際の表示倍率の変化量を変化させるようにしてもよい。同様に、検出される上タップ、下タップ、右タップ、左タップのタップ操作の大きさ(強弱)に基づいて、拡大表示領域を移動させる際の移動量を変化させるようにしてもよい。上記タップ操作の種類とデジタルカメラ100で行われる表示変化の種類との組み合わせは一例であり、以上に説明した以外の様々な組み合わせが可能である。また、傾斜操作によって表示画像の拡大、縮小や、拡大表示領域の移動の制御をすることが可能に構成されていてもよい。
上述した拡大表示が行われた場合、表示画像の拡大率が1に戻るまでの間は、ユーザによる傾斜操作を検出する動作を禁止することが望ましい。
以下、システムコントローラ300により実行される処理手順について説明する。図9は、システムコントローラ300によって実行されるメインルーチンの処理手順を説明する概略フローチャートである。図9に示すフローチャートでは、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100の特徴的な動作についてのみ記載され、その他の動作については省略されている。
メインルーチンの処理は、デジタルカメラ100のパワースイッチ106が押されて電源が投入されたのに応じて実行が開始される。システムコントローラ300は、撮影モードが選択されているか否かをS900で判定する。この判定が肯定されると処理はS930に進み、一連の撮影動作(画像記録動作)が行われた後、S900の処理に戻る。S930での処理が行われて、ユーザによるレリーズSW108の操作に応じて撮影動作が実行され、生成された画像データがメモリカード340へ格納される。
S900での判定が否定された場合、S902の処理が実行され、メニュースイッチ122がオンされたか否かが判定される。S902での判定が肯定された場合、処理はS932に進み、操作スイッチ332をユーザが操作するのに応じた撮影条件(撮影モード、記録画素数、ホワイトバランス等)の設定が行われ、S900の処理に戻る。
S902での判定が否定された場合、S904の処理が実行され、再生モードが選択されたか否か、すなわち再生スイッチ120がオンされたか否かが判定される。この判定が否定されると処理はS900に戻る。S904での判定が肯定された場合に処理はS906に進み、再生動作に関連した制御パラメータをフラッシュメモリ344から読出す処理が行われる。
S908では操作モードの判定が行われる。すなわち、システムコントローラ300は加振操作許可スイッチ124がオンされたか否かを判定する。加振操作許可スイッチ124がオンされていない場合、すなわち通常のスイッチ操作モードが選択されている場合、処理はS934に進む。S934では操作スイッチ332をユーザが操作するのに応じて画像データの再生表示処理が行われ、その後処理はS900に戻る。S934で実行される画像データの再生表示処理は、従来からある再生表示処理に準じたものである。加振操作許可スイッチ124がオンされていることを検出した場合、すなわち非スイッチ操作モードが選択されている場合、処理はS910に進む。非スイッチ操作モードとは、先に説明した、ユーザによる傾斜操作、タップ操作を検出して、検出された操作に基づいて動作するモードである。
S910において、ユーザによる加振操作を検出する処理が実行開始され、その結果、所定の周期で実行される割り込み処理(この処理は後で図10を参照して説明する加振操作検出処理である)が実行される。図10に示される割り込み処理により、デジタルカメラ100に対して行われる傾斜操作、タップ操作が振動センサ114から出力される信号を処理して検出される。具体的には、振動センサ114の出力がセンサ出力検出部328を介して所定の周期で測定され、システムコントローラ300で処理されて傾斜操作、タップ操作などの加振操作が検出される。
S912では、加振操作検出結果が判定される。加振操作は無かったとS912で判定されると処理はS920に進む。傾斜操作があったと判定されると、処理はS914に進み、図11または図12を参照して後で説明する再生条件設定操作の処理が行われる。正面タップ、または背面タップの操作があったとS912で判定されると、処理はS916に進み、図13を参照して後で説明する拡大・縮小操作の処理が行われる。拡大領域移動操作があったとS912で判定されると、処理はS918に進み、図14を参照して後で説明する再生条件設定操作の処理が行われる。上述したS914、S916、S918のうちのいずれかの処理が完了すると処理はS920に進む。
S920では、以上に説明したいずれかの処理を経て設定された再生条件(固定表示、固定表示をする際の表示倍率および拡大表示領域、スライドショー表示、スライドショー表示をする際の画像の表示順序および表示切替時間間隔)に応じて画像の再生表示が行われる。
S922では再生モード解除操作がユーザにより実行されたか否か、すなわち再生スイッチ120がオンされたか否かが判定される。なお、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ100において、再生スイッチ120をオンするたびに画像再生表示モードオン、画像再生表示モードオフが交互に繰り返されるものとする。S922において再生モード解除操作がユーザにより実行されたと判定されると処理はS924に進む。S924で加振操作検出処理の実行が停止され、処理はS900に戻り、上述したメインルーチンの処理が繰り返し行われる。一方、S922において再生モード解除操作がユーザにより実行されなかったと判定されると処理はS912に進み、画像再生表示モードが維持される。
図10は、システムコントローラ300によって実行される加振操作検出処理の手順を説明する概略フローチャートである。加振操作検出処理は、システムコントローラ300が有するタイマーから所定の周期(例えば1ミリ秒毎)で割込み信号を発生させて、この割込み信号に同期して実行されるものとすることが可能である。
S1000においてシステムコントローラ300は、センサ出力検出部328を介して振動センサ114の出力を入力し、測定する。この測定結果はS1002において、SDRAM342中に確保されるワークメモリ中にログデータとして一時的に記憶される。S1004においてシステムコントローラ300は、上記のログデータをもとに傾斜操作および傾斜角度θの検出処理を行う。本実施の形態において、システムコントローラ300は、振動センサ114に含まれるX軸の加速度センサおよびY軸の加速度センサからの出力を測定して蓄積されたログデータから、+Z傾斜操作、−Z傾斜操作の有無と傾斜角θの検出処理を行う。
S1006においてシステムコントローラ300は、上記のログデータをもとに上タップ、下タップ、右タップ、左タップの各タップ操作の検出処理を行う。本実施の形態において、システムコントローラ300は、振動センサ114に含まれるX軸の加速度センサからの出力を測定して蓄積されたログデータをもとに、右タップ操作、左タップ操作の検出処理を行う。システムコントローラ300はまた、振動センサ114に含まれるY軸の加速度センサからの出力を測定して蓄積されたログデータをもとに、上タップ操作、下タップ操作の検出処理を行う。
続くS1008においてシステムコントローラ300は、上記のログデータをもとに正面タップ、背面タップの検出処理を行う。本実施の形態において、システムコントローラ300は、振動センサ114に含まれるZ軸の加速度センサからの出力を測定して蓄積されたログデータをもとに、正面タップ操作、背面タップ操作の検出処理を行う。
システムコントローラ300は以上の処理を終えてリターンする。
S1004、S1006、S1008で検出された加振操作に関する情報はワークメモリ中に保持される。
図9を参照して説明したメインルーチンの処理中、S912で、ワーキングメモリ中に保持された上記情報が参照されて、「加振操作の検出無し」、「傾斜操作あり」、「正面タップまたは背面タップあり」、あるいは「上下左右のうちいずれかのタップあり」の判定がなされる。
図11は、システムコントローラ300によって実行される再生条件設定操作(スライドショー表示に際しての表示条件を設定する操作)の受付処理手順を説明する概略フローチャートである。図11に示される処理は、図9のS914でコールされて実行されるサブルーチンである。
S1100では、拡大表示が現在行われているか否かが判定される。そして、この判定が肯定されると、以下で説明する再生条件設定操作を受け付ける処理は行われずにリターンする。つまり、拡大表示とスライドショー表示とは互いに排他的な表示機能であるので、拡大表示が行われている場合には再生条件設定操作を受け付ける処理を行わない。
S1100での判定が否定された場合、すなわちスライドショー表示が実行されているか、あるいはスライドショー表示を開始することが可能な状態にある場合、処理はS1102に進む。S1102では、図5、あるいは図7(a)を参照して先に説明したスライドショー停止角度域を設定する処理が行われる。ここでは、θccwとして−θthが、θcwとして+θthが設定される。θthの値としては、例えば20°とすることができる。すなわち、S1102の処理によって、スライドショー停止角度域を−20°から+20°と設定することができる。このθthの値は、フラッシュメモリ344中に制御パラメータ350として記憶されていてもよいし、ユーザが設定可能に構成されていてもよい。
S1104では、現状で検出されている傾斜角度θがθccwよりも小さいか否か、すなわち−Z傾斜操作が行われていて、θccw(−θth)より大きく傾けられているか否かが判定される。この判定が否定されると処理はS1108に進む。一方、この判定が肯定されると処理はS1106に進み、カウントダウン表示によるスライドショー表示の動作が許可される。つまり、既にカウントダウン表示によるスライドショー表示が行われている場合にはその動作状態が維持され、固定表示が行われていた場合にはスライドショー表示の動作が開始される。あるいは、カウントアップ表示によるスライドショー表示が行われていた場合には、スライドショー表示に際しての表示切替順序が切り替えられてカウントダウン表示によるスライドショー表示が行われるようになる。そして、検出された傾斜角度θの値に応じて表示切替時間間隔(スライドショー表示に際しての再生速度)が設定される。本実施の形態では、表示切替時間間隔は2段階に設定可能に構成される。傾斜角度θがθccwよりも小さく、傾斜角度θとθccwとの差が比較的小さい(デジタルカメラ100の傾きが比較的小さい)場合には比較的長い表示切替時間間隔Vlo(例えば1秒)が設定される。Vloが1秒の場合、毎秒1フレームでスライドショー表示が行われる。また、傾斜角度θがθccwよりも小さく、傾斜角度θとθccwとの差が比較的大きい(デジタルカメラ100が反時計回りの方向に比較的大きく傾けられている)場合には比較的短い表示切替時間間隔Vhi(例えば0.5秒)が設定される。Vhiが0.5秒の場合、毎秒2フレームでスライドショー表示が行われる。S1106の処理が完了するとリターンする。
S1104での判定が否定された場合の分岐先であるS1108において、傾斜角θがθthよりも大きいか否かが判定される。この判定が否定された場合、処理はS1112に進む。S1104、S1108双方での判定が否定された、ということは、傾斜角θがスライドショー停止角度域内にある(θccw≦θ≦θcw)、ということになるので、S1112ではスライドショー表示が停止されて固定表示に切り替えられる。固定表示によって表示されるのは、スライドショー表示が停止されるときに表示されていた画像とすることが望ましい。
S1108での判定が肯定された場合、処理はS1110に進み、カウントアップ表示によるスライドショー表示の動作が許可される。つまり、既にカウントアップ表示によるスライドショー表示が行われている場合にはその動作状態が維持され、固定表示が行われていた場合にはスライドショー表示の動作が開始される。あるいは、カウントダウン表示によるスライドショー表示が行われていた場合には、スライドショー表示に際しての表示切替順序が切り替えられてカウントアップ表示によるスライドショー表示が行われるようになる。そして、検出された傾斜角度θの値に応じて表示切替時間間隔(スライドショー表示に際しての再生速度)が設定される。本実施の形態では、表示切替時間間隔は2段階に設定可能に構成される。傾斜角度θがθcwよりも大きく、傾斜角度θとθcwとの差が比較的小さい(デジタルカメラ100の傾きが比較的小さい)場合には比較的長い表示切替時間間隔Vlo(例えば1秒)が設定される。また、傾斜角度θがθcwよりも大きく、傾斜角度θとθcwとの差が比較的大きい(デジタルカメラ100が時計回りの方向に比較的大きく傾けられている)場合には比較的短い表示切替時間間隔Vhi(例えば0.5秒)が設定される。S1110の処理が完了するとリターンする。
以上、図11を参照して、S1102で設定されたスライドショー停止角度域が、S1102以降の処理において変化することのない例について説明した。これは図5を参照して説明したものに対応する。
続いて、図7(a)から図7(c)を参照して説明した、ユーザの傾斜操作に応じてスライドショー停止角度域が変化する例について図12を参照して説明する。図12は、システムコントローラ300によって実行される再生条件設定操作(スライドショー表示に際しての表示条件を設定する操作)の受付処理手順の別例を説明する概略フローチャートである。図12に示される処理は、図11に示される処理と同様、図9のS914でコールされて実行されるサブルーチンである。図12のフローチャート中の処理手順中、図11に示されるものと同じ内容の処理手順が行われるステップには、図11中で付されたステップ番号と同じステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
S1200では、拡大表示が現在行われているか否かが判定される。そして、この判定が肯定されると、以下で説明する再生条件設定操作を受け付ける処理は行われずにリターンする。つまり、拡大表示とスライドショー表示とは互いに排他的な表示機能であるので、拡大表示が行われている場合には再生条件設定操作を受け付ける処理を行わない。
S1200での判定が否定された場合、すなわちスライドショー表示が実行されているか、あるいはスライドショー表示を開始することが可能な状態にある場合、処理はS1202に進む。S1202では、図7(a)を参照して先に説明したスライドショー停止角度域を設定する処理が行われる。ここでは、θccwとして−θthが、θcwとして+θthが設定される。θthの値としては、例えば20°とすることができる。すなわち、S1202の処理によって、スライドショー停止角度域を図7(a)に例示されるように−20°から+20°と設定することができる。このθthの値は、フラッシュメモリ344中に制御パラメータ350として記憶されていてもよいし、ユーザが設定可能に構成されていてもよい。
S1204では、すでにスライドショー表示が行われているか否かが判定される。S1204での判定が肯定されると処理はS1214に進む一方、否定されるとS1206に処理は進む。S1214では、スライドショー表示に際しての、現状で設定されている表示切替方向を判定する。S1214でカウントアップ表示中と判定されると処理はS1216に進む一方、カウントダウン表示中であると判定されると処理はS1218に進む。
S1216では、スライドショー停止角度域が反時計回りの方向にシフトするように変更される。つまり、新たなθccwは−θth−Δthに設定され、新たなθcwはθth−Δthに設定される。Δthは正の値である。S1216での処理の結果、スライドショー停止角度域は、図7(b)に示されるように、例えば−60°から−20°に設定される。
S1218では、スライドショー停止角度域が時計回りの方向にシフトするように変更される。つまり、新たなθccwは−θth+Δthに設定され、新たなθcwはθth+Δthに設定される。Δthは正の値である。S1218での処理の結果、スライドショー停止角度域は、図7(c)に示されるように、例えば20°から60°に設定される。
以上に説明したS1202、S1204、S1214、S1216、S1218の処理によって、以下のようにスライドショー停止角度域が設定される。すなわち、スライドショー表示が現在行われていない場合、スライドショー停止角度域は、図7(a)に示されるように−θthからθthに設定される。カウントアップ表示によるスライドショー表示が現在行われている場合、スライドショー停止角度域は図7(b)に示されるように−θth−Δthからθth−Δthに設定される。また、カウントダウン表示によるスライドショー表示が現在行われている場合、スライドショー停止角度域は図7(c)に示されるように−θth+Δthからθth+Δthに設定される。
以上のようにスライドショー停止角度域が設定された後、S1104からS1112の処理がシステムコントローラ300によって行われる。その結果、ユーザが+Z傾斜操作をしてカウントアップ表示によるスライドショー表示の動作を開始させた後、ユーザがデジタルカメラ100をスライドショー表示動作開始前の傾斜角度に戻してもスライドショー表示動作が維持される。同様に、ユーザが−Z傾斜操作をしてカウントダウン表示によるスライドショー表示の動作を開始させた後、ユーザがデジタルカメラ100をスライドショー表示開始前の傾斜角度に戻してもスライドショー表示動作が維持される。その結果、ユーザは表示装置132の表示面を右上がりあるいは左上がりに傾斜させた状態でスライドショー表示を観る必要が無くなり、楽な姿勢でスライドショー表示を観視することが可能となる。
図13は、システムコントローラ300によって実行される拡大・縮小操作(固定表示に際しての表示倍率を設定する操作)の受付処理手順を説明する概略フローチャートである。図13に示される処理は、図9のS916でコールされて実行されるサブルーチンである。
S1300では、現在の表示が固定表示であるか否かが判定される。そして、S1300での判定が否定されると、以下で説明する拡大・縮小操作を受け付ける処理は行われずにリターンする。つまり、現状の表示モードがスライドショー表示のモードである場合には拡大・縮小操作を受け付けない。S1300での判定が肯定されると処理はS1302に進み、タップ操作が正面タップであるか、背面タップであるかの判定が行われる。この判定は、図10を参照して説明したS1008でのタップ操作検出処理結果を参照することにより行われる。
タップ操作は正面タップであると判定された場合、すなわちユーザが表示倍率を下げる操作をしたと判定される場合、処理はS1304に進む。S1304では現状で設定されている表示倍率が最小値であるか否かが判定される。この判定が肯定された場合、これ以上表示倍率を下げることができないので、何もせずにリターンする。S1304での判定が否定された場合、処理はS1306に進む。S1306でシステムコントローラ300は、表示倍率を下げる処理を行い、リターンする。例えば、現状でN=3(ピクセル等倍表示のときの表示倍率を1と定義することも可能であるが、ここでは表示装置132の表示面一杯に画像の全領域が表示されているときの表示倍率を1と定義する)の表示倍率が設定されている場合(N=3)、表示倍率Nを2に減じることが可能である。
タップ操作は背面タップであると判定された場合、すなわちユーザが表示倍率を上げる操作をしたと判定される場合、処理はS1308に進む。S1308では現状で設定されている表示倍率が最大値であるか否かが判定される。この判定が肯定された場合、これ以上表示倍率を上げることができないので、何もせずにリターンする。S1308での判定が否定された場合、処理はS1310に進む。S1310でシステムコントローラ300は、表示倍率を上げる処理を行い、リターンする。例えば、現状でN=2の表示倍率が設定されている場合、表示倍率Nを3に増すことが可能である。
図14は、システムコントローラ300によって実行される拡大表示領域移動操作(拡大表示が行われているときに、表示装置132の表示面に表示するべき領域を移動させる操作)の受付処理手順を説明する概略フローチャートである。図14に示される処理は、図9のS918でコールされて実行されるサブルーチンである。
S1400では、現在の表示倍率が1よりも大きいか否かが判定される。そして、S1400での判定が否定されると、以下で説明する拡大表示領域移動操作を受け付ける処理は行われずにリターンする。つまり、現状の表示倍率が1以下である場合には拡大表示領域移動操作を受け付けない。S1400での判定が肯定されると処理はS1402に進み、タップ操作が下タップ、上タップ、右タップ、および左タップのうちのいずれであるかの判定が行われる。この判定は、図10を参照して説明したS1006でのタップ操作検出処理結果を参照することにより行われる。
下タップ操作が検出されたとS1402で検出されたときの分岐先であるS1404において、−Y方向移動限界であるか否かの判定が行われる。−Y方向移動限界とは、図8に示される拡大表示領域Mの下辺が全画像データ領域Iの下辺に接していて、拡大表示領域Mをこれ以上−Y方向に移動させることができない状態を意味している。S1404での判定が肯定された場合、何の処理もなされずにリターンする。S1404での判定が否定された場合、S1406に処理は進み、拡大表示領域を−Y方向へ移動させる処理が行われる。すなわち、図8に示される拡大表示領域Mの中心位置を座標(Xc、Yc)で表したときに、YcからΔy(Δy:正の値)を減じた値を新たなYcとする処理が行われる。S1406の処理が完了するとリターンする。
上タップ操作が検出されたとS1402で検出されたときの分岐先であるS1408において、+Y方向移動限界であるか否かの判定が行われる。+Y方向移動限界とは、図8に示される拡大表示領域Mの上辺が全画像データ領域Iの上辺に接していて、拡大表示領域Mをこれ以上+Y方向に移動させることができない状態を意味している。S1408での判定が肯定された場合、何の処理もなされずにリターンする。S1408での判定が否定された場合、S1410に処理は進み、拡大表示領域を+Y方向へ移動させる処理が行われる。すなわち、図8に示される拡大表示領域Mの中心位置座標(Xc、Yc)のYcにΔyを加えた値を新たなYcとする処理が行われる。S1410の処理が完了するとリターンする。
右タップ操作が検出されたとS1402で検出されたときの分岐先であるS1412において、+X方向移動限界であるか否かの判定が行われる。+X方向移動限界とは、図8に示される拡大表示領域Mの右辺が全画像データ領域Iの右辺に接していて、拡大表示領域Mをこれ以上+X方向に移動させることができない状態を意味している。S1412での判定が肯定された場合、何の処理もなされずにリターンする。S1412での判定が否定された場合、S1414に処理は進み、拡大表示領域を+X方向へ移動させる処理が行われる。すなわち、図8に示される拡大表示領域Mの中心位置座標(Xc、Yc)のXcにΔx(Δx:正の値)を加えた値を新たなXcとする処理が行われる。S1414の処理が完了するとリターンする。
左タップ操作が検出されたとS1402で検出されたときの分岐先であるS1416において、−X方向移動限界であるか否かの判定が行われる。−X方向移動限界とは、図8に示される拡大表示領域Mの左辺が全画像データ領域Iの左辺に接していて、拡大表示領域Mをこれ以上−X方向に移動させることができない状態を意味している。S1416での判定が肯定された場合、何の処理もなされずにリターンする。S1416での判定が否定された場合、S1418に処理は進み、拡大表示領域を−X方向へ移動させる処理が行われる。すなわち、図8に示される拡大表示領域Mの中心位置座標(Xc、Yc)のXcからΔxを減じた値を新たなXcとする処理が行われる。S1418の処理が完了するとリターンする。
以上、図9から図14を参照して説明したシステムコントローラ300による処理により、ユーザによる+Z傾斜操作、−Z傾斜操作、正面タップ、背面タップ、上タップ、下タップ、右タップ、左タップを検出するのに応じた表示をすることが可能となる。すなわち、ユーザによる上述した加振操作を検出して、スライドショー表示の開始、停止、スライドショー表示に際しての表示順序の切り替え(昇順から降順、あるいは降順から昇順への表示順序の切り替え)、表示切替時間間隔の変更、固定表示時の表示倍率の切り替え、拡大表示領域の移動を行うことが可能となる。
このようにして、デジタルカメラ100の操作スイッチの数を増すことなく、ユーザによる様々な操作を受け付け可能とすることができる。また、表示の形態を固定表示からスライドショー表示に、スライドショー表示から固定表に切り替えたり、スライドショー表示における表示順序の切り替えや表示切替時間間隔の変更をしたりする際に、一々メニュー画面を呼び出す必要がない。このため、ユーザは円滑に目的とする画像を探し出してそれを拡大表示したり拡大表示領域を移動させたりする操作をすることが可能となる。
以上では、本発明をデジタルカメラに適用する例について説明したが、本発明は画像データに基づく画像を表示可能な全ての画像再生表示装置に適用可能である。例えば、ストレージビューワ、デジタルフォトフレーム、携帯電話、ムービーカメラ、あるいはモニタ表示装置やテレビに接続して画像を表示するための画像再生表示装置などに本発明を適用可能である。
画像再生表示装置が動画を再生表示可能なものでは、動画再生表示に際してのフレームレート、表示方向(順方向/逆方向)の切り替えをすることができる。
また、画像再生表示装置(デジタルカメラ)から画像データを有線、無線の形態でモニタ表示装置に送信して表示する場合に、デジタルカメラに対して上述した加振操作をすることによりモニタ表示装置に表示される画像の表示形態を以上に説明したように変化させることが可能となる。
さらに、画像再生表示装置がリモコンを有するものである場合、リモコン内にユーザによる加振操作を検出可能な構成を内蔵することにより、画像再生表示装置が比較的大きく重いものであってもユーザによる上述した加振操作に応じた表示をすることが可能となる。
本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、ストレージビューワ、デジタルフォトフレーム、携帯電話、画像録画再生装置等に適用可能である。
本発明が適用されるデジタルカメラの正面側外観を示す斜視図である。 同じく、デジタルカメラの背面側外観を示す斜視図である。 デジタルカメラ内部の概略的構成を示すブロック図である。 ユーザによる加振操作(+Z傾斜操作、−Z傾斜操作)を説明する図である。 ユーザによる傾斜操作の向き及び大きさと、スライドショー表示に際して変更可能な表示制御パラメータとの関係を概念的に説明する図である。 スライドショー表示において表示画像が切り替えられる際の画面スクロール方法を説明する図であり、(a)および(b)は画像表示部を観るユーザから観てデジタルカメラの右側が下がるように傾斜操作された場合の画面スクロール方向の例を説明する図であり、(c)は同じくデジタルカメラの左側が下がるように傾斜操作された場合の画面スクロール方向の例を説明する図である。 デジタルカメラで検出されたユーザによる傾斜操作の向きに応じてスライドショー停止角度域が変えられる例を説明する図であり、(a)は初期状態において設定されるスライドショー停止角度域を、(b)は+Z傾斜操作が検出されて設定変更された後のスライドショー停止角度域を、(c)は−Z傾斜操作が検出されて設定変更された後のスライドショー停止角度域を、それぞれ例示する図である。 ユーザにより行われる上タップ、下タップ、右タップ、左タップの各操作に対応して拡大表示領域が移動する様子を説明する概念図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ内のシステムコントローラにより実行されるメイン処理を説明する概略フローチャートである。 同じく、システムコントローラによって実行される、加振操作検出のための割り込み処理を説明する概略フローチャートである。 同じく、システムコントローラによって実行される、ユーザによる再生条件設定操作を受け付ける処理を説明する概略フローチャートである。 同じく、システムコントローラによって実行される、ユーザによる再生条件設定操作を受け付ける処理の別例を説明する概略フローチャートである。 同じく、システムコントローラによって実行される、ユーザによる表示画像の拡大・縮小操作を受け付ける処理を説明する概略フローチャートである。 同じく、システムコントローラによって実行される、ユーザによる拡大表示領域移動操作を受け付ける処理を説明する概略フローチャートである。
符号の説明
100 … デジタルカメラ
102 … 撮影レンズ
104 … 閃光発光装置
106 … パワースイッチ
108 … レリーズスイッチ
114 … 振動センサ
120 … 再生スイッチ
122 … メニュースイッチ
124 … 加振操作許可スイッチ
126、128 … ズーム指示スイッチ
130 … 十字キースイッチ
132 … 表示装置
300 … システムコントローラ
322 … 電源回路
324 … バッテリー
326 … ディスプレイドライバ
332 … 操作スイッチ
335 … 撮像素子
336 … 撮像素子インターフェース回路
338 … メモリカードインターフェース
340 … メモリカード
342 … SDRAM
344 … フラッシュメモリ
346 … 制御プログラム
350 … 制御パラメータ

Claims (9)

  1. 記憶される複数の画像データに基づく再生画像を順次切り替えながら表示する順次再生表示モードを有する画像再生表示装置であって、
    前記画像再生表示装置の或る仮想の回転軸回りにユーザが前記画像再生表示装置を揺動させて傾斜させる操作である傾斜操作により生ずる傾斜角度を検出可能に構成される傾斜検出部と、
    前記傾斜検出部で検出された前記傾斜角度の大きさに基づき、前記順次再生表示モードにおける表示切替時間間隔を変化可能に構成される再生表示制御部と
    を有することを特徴とする画像再生表示装置。
  2. さらに、
    前記傾斜検出部は前記傾斜操作によって生じた傾斜の向きを検出可能に構成され、
    前記再生表示制御部は、前記傾斜検出部で検出された前記傾斜の向きに応じて、前記順次再生表示モードで前記再生画像を表示する際の画像表示順序を正逆切替可能に構成される、
    請求項1の画像再生表示装置。
  3. さらに、
    前記再生表示制御部は、前記傾斜検出部で検出された前記傾斜角度が、動作停止角度域として予め定められた角度範囲内にあるときに前記順次再生表示モードの動作を停止するように構成される、
    請求項1または2の画像再生表示装置。
  4. さらに、
    前記再生表示制御部は、前記傾斜検出部で前記傾斜が検出されたのに応じて前記順次再生表示モードの動作を開始し、その際に前記動作停止角度域を変化させ、それにより、前記画像再生表示装置の傾斜角度が前記順次再生表示モードの動作を開始する前の傾斜角度に戻されても前記順次再生表示モードの動作が継続されるように構成される、
    請求項3の画像再生表示装置。
  5. 前記傾斜検出部は、
    前記再生画像を表示するための表示部の表示面に対する法線方向に略平行な仮想の回転軸回り、前記表示部の左右方向に略平行な仮想の回転軸回り、および前記表示部の上下方向に略平行な仮想の回転軸回りのうち、いずれかの回転軸回りの前記傾斜操作により生じる傾斜角度を検出可能に構成される、請求項1から4のいずれか一つに記載の画像再生表示装置。
  6. 前記傾斜検出部は、
    前記再生画像を表示するための表示部の表示面に対する法線方向に略平行な仮想の回転軸回りの前記傾斜操作により生じる傾斜角度を検出可能に構成され、
    前記再生表示制御部は、前記表示面に表示される前記再生画像を観視する前記ユーザから見て時計回りの方向への傾斜操作を検出したときに、前記ユーザから見て左から右に前記再生画像がスクロールするように、そして前記ユーザから見て反時計回りの方向への傾斜操作を検出したときに、前記ユーザから見て右から左に前記再生画像がスクロールするように、前記順次再生表示モードにおける前記再生画像の表示順序の切替を行うように構成される、
    請求項2から4のいずれか一つに記載の画像再生表示装置。
  7. 前記傾斜検出部は、
    前記再生画像を表示するための表示部の左右方向に略平行な仮想の回転軸回りの前記傾斜操作により生じる傾斜角度を検出可能に構成され、
    前記再生表示制御部は、前記表示面に表示される前記再生画像を観視する前記ユーザから見て向かって左の方向から前記表示部の左右方向に略平行な回転軸を見て、時計回りの方向への傾斜操作を検出したときに、前記表示部の上から下に向かう方向に前記再生画像がスクロールするように、そして反時計回りの方向への傾斜操作を検出したときに、前記表示部の下から上に向かう方向に前記再生画像がスクロールするように、前記順次再生表示モードにおける前記再生画像の表示順序の切替を行うように構成される、
    請求項2から4のいずれか一つに記載の画像再生表示装置。
  8. 前記ユーザにより行われる、前記傾斜操作とは別の操作を受け付ける操作受付部であって、前記順次再生表示モードの動作が停止しているときに、表示部に表示されている画像を拡大・縮小するための操作を受け付ける、操作受付部をさらに有する、
    請求項1から7のいずれか一つに記載の画像再生表示装置。
  9. 前記再生表示制御部は、前記再生画像が拡大表示されているときには、前記傾斜検出部で検出される前記傾斜角度の大小によらず、前記順次再生表示モードでの前記再生画像の表示を停止状態に維持するように構成される、請求項8の画像再生表示装置。
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