JP2010050538A - 撮像装置、スミア低減方法、および、プログラム - Google Patents

撮像装置、スミア低減方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スミアをより効果的に低減させる。
【解決手段】デジタルカメラ1で動画撮像をおこなう場合、奇数フレームについては、イメージセンサ130の受光素子に蓄積された電荷を垂直転送路で転送して出力する通常の読み出し動作をおこなう。このとき、垂直転送路の露光によって蓄積された電荷も含めた画像信号として出力される。偶数フレームについては、受光素子に蓄積された電荷を垂直転送路に転送せず、垂直転送路が露光したことで蓄積された電荷を画像信号として出力する。制御部210は、奇数フレームの画像データから偶数フレームの画像データを減算することで、垂直転送路の露光によって蓄積した電荷を除去した画像データを生成し、減算後の画像データを用いた動画像を表示部310に表示出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、スミア低減方法、および、プログラムに関し、特に、スミア低減に好適な撮像装置、スミア低減方法、および、プログラムに関する。
デジタル方式の撮像装置においては、イメージセンサにCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)が用いられていることが多い。一方で、CMOS(Complementally Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)センサもイメージセンサとして主流になりつつあるが、動画撮像時に画像が歪む特性があるため、動画撮像機能を備える撮像装置においてはCCDを採用することが好適となる。
CCDでは、受光素子に蓄積された電荷を垂直転送路に転送し、垂直転送路で垂直方向に電荷を転送した後、水平転送路で水平方向に転送して出力する動作をおこなっている。このようなCCDの欠点として、垂直転送路内の電荷が飽和することで発生する「スミア」がある。つまり、垂直転送路内の電荷があふれ出すことにより、表示画面の垂直方向に線状の高輝度部分が現れてしまう。
ここで、CCDで形成された垂直転送路に光電効果のあることが一般的である。このため、垂直転送路が露光すると電荷が蓄積されてしまうので、垂直転送路は遮光されている。しかしながら、垂直転送路を完全に遮光することは困難であるため、垂直転送路の露光によって不要な電荷が垂直転送路内に蓄積してしまうことがある。
このような不要電荷が蓄積された垂直転送路に受光素子からの電荷が重畳されるので、垂直転送路が露光することで発生する電荷がスミアの原因となる場合がある。
このような要因で発生するスミアを低減させるため、イメージセンサから1フレーム分の画像信号を出力した後に、垂直転送路内に蓄積された電荷を掃き出す方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−123795号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、画像信号を出力した後に垂直転送路に蓄積した電荷が次の画像信号に重畳されることを防ぐことはできるが、受光素子の露光期間に垂直転送路が露光することで発生した不要電荷については画像信号に含まれて出力されるので、スミアの発生要因を完全に除去することができない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、スミアをより効果的に低減することのできる撮像装置、スミア低減方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる撮像装置は、
受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いる撮像装置において、
前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから出力させる制御手段と、
前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号から、前記制御手段が出力させた画像信号を減算し、減算後の画像信号を用いた動画像を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする。
上記撮像装置において、
前記制御手段は、前記受光素子に蓄積した電荷の前記転送路への転送動作を制御することで、前記受光素子に蓄積した電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから出力させることが望ましい。
上記撮像装置において、
前記制御手段は、前記イメージセンサの受光素子に蓄積した電荷を前記転送路へ転送させたフレームの次のフレームについては、前記受光素子に蓄積した電荷を前記転送路に転送させないことが望ましい。
上記撮像装置は、
前記制御手段が前記受光素子に蓄積した電荷を前記転送路に転送させないフレームについての露光時間を、当該フレームの直前のフレームについての露光時間を係数倍した露光時間に短縮させる露光時間制御手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記出力手段は、前記露光時間を短縮したフレームの画像信号を前記係数の逆数倍することで得られる画像信号を、前記直前のフレームの画像信号から減算することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるスミア低減方法は、
受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いた撮像装置でのスミアを低減させる方法であって、
前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号を前記イメージセンサから読み出す第1の読み出しステップと、
前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから読み出す第2の読み出しステップと、
前記第1の読み出しステップで読み出された画像信号から、前記第2の読み出しステップで読み出された画像信号を減算する減算ステップと、
前記減算ステップでの減算後の画像信号を用いた動画像を出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とする。
上記スミア低減方法は、
前記第2の読み出しステップが読み出す画像信号を生成するための露光時間を、前記第1の読み出しステップが読み出す画像信号を生成するための露光時間を係数倍した露光時間に短縮する露光時間制御ステップと、
前記第2の読み出しステップで読み出された画像信号を、前記係数の逆数で乗じて増幅させる信号増幅ステップと、をさらに含んでいることが望ましく、この場合、
前記減算ステップは、前記第1の読み出しステップで読み出された画像信号から、前記信号増幅ステップで増幅された画像信号を減算することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いる撮像装置を制御するコンピュータに、
前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号を前記イメージセンサから読み出す機能と、
前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから読み出す機能と、
前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいる前記画像信号から、前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない前記画像信号を減算する機能と、
前記減算後の画像信号を用いた動画像を出力する機能と、
を実現させることを特徴とする。
上記プログラムは、
前記コンピュータに、
前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない前記画像信号を生成するための露光時間を、前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいる前記画像信号を生成するための露光時間を係数倍した露光時間に短縮する機能と、
前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない画像信号を、前記係数の逆数で乗じて増幅させる機能と、
をさらに実現させることが望ましい。
本発明によれば、スミアをより効果的に低減することができる。
本発明にかかる実施形態を、図面を参照して以下に説明する。本実施形態では、本発明をデジタルカメラ(以下、デジタルカメラ)によって実現した場合を例示する。本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、少なくとも、動画撮像機能を有しているものとする。この場合、デジタルカメラ1は、デジタルビデオカメラのような、動画像を撮像・記録するデジタルカメラとすることができる他、ファインダ画像として動画像を表示出力するデジタルスチルカメラであってもよい。
図1は、本発明の実施形態にかかるデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかるデジタルカメラ1の概略的構成は、図示するように、撮像部100、データ処理部200、インタフェース(I/F)部300、などである。
撮像部100は、デジタルカメラ1の撮像動作をおこなう部分であり、図示するように、光学装置110、光学駆動部120、イメージセンサ130、水平/垂直ドライバ(H/Vドライバ)140、などから構成される。
光学装置110は、例えば、レンズ、絞り機構、などといった撮像にかかる光学的動作をおこなう。光学駆動部120は、例えば、モータやアクチュエータ、駆動回路(ドライバ)などから構成され、制御部210の制御に基づいた光学装置110の駆動制御をおこなう。すなわち、光学駆動部120によって駆動制御された光学装置110の動作により、入射光が集光されるとともに、焦点距離や絞りなどといった、画角やピント、露出などにかかる光学的要素の調整がなされる。光学装置110によって集光された入射光は、イメージセンサ130上に結像される。
イメージセンサ130は、光学装置110によって結像された被写体像を示す電気信号を生成する固体撮像素子であり、画素に対応する受光素子(フォトダイオードなど)での露光に応じた電荷を発生させる光電変換をおこなうことで、被写体像を示す電気信号を生成する。本実施形態では、受光素子の露光によって発生した電荷をライン単位で垂直転送することで画像信号として読み出す構造のイメージセンサ(例えば、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子))が用いられているものとする。
H/Vドライバ140は、イメージセンサ130での電荷転送を制御する駆動回路であり、後述するタイミングジェネレータ(TG)222からのパルス信号を電位に変換してイメージセンサ130に印加することでイメージセンサ130を駆動する。このような駆動制御により、各受光素子で蓄積した電荷が垂直転送された後に水平転送され、画像信号として出力される。
データ処理部200は、撮像部100による撮像動作によって生成された電気信号を処理し、撮像画像を示すデジタルデータを生成するとともに、撮像画像に対する画像処理などをおこなう。図1に示すように、データ処理部200は、制御部210、アナログフロントエンド(AFE:Analog Front-End)220、画像メモリ230、画像処理部240、画像出力部250、記憶部260、などから構成される。
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などのプロセッサや、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置(メモリ)、などから構成され、後述する記憶部260などに格納されているプログラムを実行することで、デジタルカメラ1の各部を制御する。また、本実施形態では、所定のプログラムを実行することで、後述する各処理にかかる機能が制御部210によって実現される。
AFE220は、イメージセンサ130が出力するアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する動作と、後述する制御部210からの指示に基づいてH/Vドライバ140を制御する動作をおこなう。図1に示すように、AFE220は、制御レジスタ221、タイミングジェネレータ(TG:Timing Generator)222、サンプルホールド回路(S/H)223、A−D変換器(ADC:Analog-Digital Converter)224、などから構成される。
制御レジスタ221は、制御部210からの制御コマンドを受け付け、コマンドに応じてTG222およびADC224を制御する。
TG222は、制御レジスタ221による制御により、イメージセンサ130を動作させるためのパルス信号を生成してH/Vドライバ140に印加する。この場合、TG222は、イメージセンサ130での垂直転送タイミングを示す垂直同期信号VD、垂直転送された電荷の水平転送タイミングを示す水平同期信号HD、電荷の読み出しタイミングを示す電荷読み出し信号SG、残留電荷の排出タイミングを示す電荷排出信号SUB、受光素子に蓄積された電荷をリセットするリセット信号RST、などのパルス信号を生成してH/Vドライバ140に印加する。また、垂直同期信号VDや水平同期信号HDなどは、AFE220内のS/H223やADC224にも印加されることで、イメージセンサ130による画像信号出力動作と、出力された画像信号のデジタル変換動作とが同期される。
S/H223は、サンプルホールド回路であり、イメージセンサ130から出力されるアナログ画像信号を1画素分ずつサンプルホールドし、後段のADC224に入力する。
ADC224は、例えば、CDS回路(相関2重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling))やアナログアンプなどを搭載したアナログ−デジタル変換器(ADC)であり、イメージセンサ130から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する。この場合、イメージセンサ130からのアナログ画像信号に含まれているアンプノイズやリセットノイズをCDS回路で除去した後、アナログアンプによって撮像感度に応じた増幅をおこない、ADCでデジタルデータに変換する。
画像メモリ230は、RAMやフラッシュメモリなどの半導体記憶装置から構成され、ADC224によって変換されたデジタル画像データを展開して保持する。
画像処理部240は、画像処理用のプロセッサ(いわゆる、画像処理エンジン)、などから構成され、画像メモリ230に展開されたデジタル画像データに対する各種の画像処理をおこなう。ここでは、ホワイトバランスや画質などの調整やデータ圧縮などがおこなわれる。
画像出力部250は、例えば、RGB信号(ビデオ信号)の生成回路などから構成され、画像メモリ230に展開されている画像処理後のデジタル画像データをRGB信号に変換し、後述する表示部310や外部出力端子などに出力することで、撮像画像の表示出力をおこなう。
記憶部260は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、デジタルカメラ1の動作に必要なプログラムやデータなどを格納する。本実施形態では、制御部210などが実行する動作プログラムや処理に必要となるパラメータや演算式などが記憶部260に格納されているものとする。なお、記憶部260は、例えば、メモリカードなどの外部記憶媒体も含んでいるものとし、撮像画像データなどが保存される。
I/F部300は、デジタルカメラ1とその使用者あるいは外部装置とのインタフェースにかかる構成であり、図1に示すように、表示部310、操作部320、などから構成される。
表示部310は、例えば、液晶表示装置などから構成され、デジタルカメラ1を操作するために必要な種々の画面や、撮影時のライブビュー画像(ファインダ画像)、撮像画像、などを表示出力する。本実施形態では、画像出力部250からの画像信号(RGB信号)などに基づいて撮像画像等の表示出力がおこなわれる。
操作部320は、デジタルカメラ1の外面上に構成されている各種ボタンなどによって構成され、デジタルカメラ1の使用者による操作に応じた入力信号を生成して制御部210に入力する。操作部320を構成するボタンとして、例えば、撮像動作の開始・停止(動画像撮像時)やシャッタ動作(スチル画像撮像時)などを指示するためのシャッタボタンや、デジタルカメラ1が有する各種の動作モードを指定するためのモードボタン、各種設定をおこなうための十字キーや機能ボタン、などが含まれているものとする。
以上が本実施形態にかかるデジタルカメラ1を構成している主要なハードウェア構成となるが、これらは本発明を実現するために必要な構成であり、デジタルカメラ(デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ)としての基本機能や種々の付加機能に用いられる構成は必要に応じて備えられているものとする。
上述したように、本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、イメージセンサ130にCCDを採用した、動画像撮像機能を有するデジタルカメラである。このような構成の場合、特に、動画像撮像時においてスミアが発生することがあり、本発明は、このようなスミアを低減させることを目的とする。ここで、上記構成のデジタルカメラ1においてスミアが発生する原理等を以下に説明する。
まず、本発明を適用することでスミアの低減を図ることのできるイメージセンサについて説明する。本実施形態では、例えば、図2に示すような、インターライン転送型CCD(IT−CCD)がイメージセンサ130として用いられているものとする。この場合のイメージセンサ130は、図示するように、マトリクス配列されたフォトダイオードなどの受光素子131と、各受光素子131が蓄積した電荷を垂直方向に転送する垂直転送CCD132、および、垂直転送CCD132で転送された電荷を水平方向に転送して後段のAFE220へ出力する水平転送CCD133、などから構成されている。
このような構成のCCDでは、受光素子から垂直転送CCDへの電荷転送タイミングを制御することで、受光素子で電荷が蓄積される時間(露光時間)が制御される(いわゆる電子シャッタ)。動画像撮像時においては、設定されたフレームレートに応じた1フレーム分の時間で受光素子に蓄積した電荷を垂直転送CCDに転送させることで、フレーム単位の画像信号が読み出されることになる。
このような動作で画像信号を出力するCCDでは、撮像画角内に強い光源(例えば、太陽など)が写り込んでいると、その光源からの光を受光している受光素子においては、適正な露光時間であっても電荷が飽和してしまう。飽和した電荷は垂直転送CCDにあふれ出し、さらには垂直転送CCD内の電荷に次々とあふれ出す。この結果、表示される動画像上の垂直方向に線状の高輝度部分が現れるスミアが発生する。これがスミアの典型的な発生原理であり、機械式シャッタによる遮光などをおこなうことのできない動画像撮像で特に発生しやすい。
このような、受光素子での電荷の飽和がスミアの主な発生要因であるが、垂直転送CCDの露光がスミアの発生要因となる場合もある。つまり、垂直転送CCDは、露光面側に遮光膜(例えば、アルミニウム薄膜など)を設けることで遮光するようにしているが、完全に遮光することは困難であり、例えば、近接している受光素子側から垂直転送CCDへ浸入した光や、遮光膜を透過した光によって垂直転送CCDが露光してしまうことがある。
この場合、受光素子からの電荷転送前に、垂直転送CCD内にも電荷が発生することになるので、受光素子から転送された際にはそれぞれの電荷が重畳されスミアが発生する。すなわち、受光素子では電荷が飽和していない場合であっても、スミアが発生することがある。
ここで、画像信号として電荷を出力した後に垂直転送CCD内に発生した電荷については、特許文献1に開示されているような残留電荷の掃き出しをおこなうことで、次の画像(フレーム)の電荷に残留電荷が重畳されることを防止することができる。
しかしながら、受光素子の露光期間中も垂直転送CCDは露光しているので、このときに垂直転送CCDで発生した電荷については、受光素子から転送された電荷と重畳され画像信号として出力されてしまう。つまり、画像信号を出力した後に残留電荷の掃き出しをおこなっても、露光期間中に垂直転送CCD内に発生した電荷は除去されないので、このような電荷がスミアの要因となる場合には、従来の残留電荷の掃き出しだけでは、スミアを除去することができない。
以下、本発明を適用することによって、露光期間中に垂直転送CCDが露光することに起因するスミアを低減させる手法を例示する。
(実施形態1)
本実施形態では、上述した構成のデジタルカメラ1で動画像撮像をおこなう場合に発生するスミアの低減を図るべくイメージセンサ130を駆動制御するとともに、生成されたフレーム画像(デジタル画像データ)を用いた演算をおこなう。このような動作を実現するための機能は、制御部210がプログラムを実行することで実現される。制御部210によって実現される機能構成を図3に示す。図3は、制御部210によって実現される機能を示した機能ブロック図であり、図示するように、制御部210は、撮像制御部211、フレーム画像処理部212、出力制御部213、などとして機能する。
撮像制御部211は、設定された撮影パラメータなどに応じた制御信号を光学駆動部120に入力して光学装置110の動作を制御する他、イメージセンサ130を駆動制御するための制御コマンドを生成し、AFE220の制御レジスタ221に送出する。動画像撮像の場合、動画像を構成するフレーム画像単位でイメージセンサ130からの画像信号読み出しをおこなうが、本実施形態では、通常の画像信号読み出しをおこなったフレームの次のフレームについては、受光素子131に蓄積された電荷の垂直転送CCD132への転送はおこなわず、垂直転送CCD132から水平転送CCD133への転送のみをおこなう。
通常の読み出しをおこなったフレームの画像信号は、受光素子131が露光したことによって蓄積された電荷と、垂直転送CCD132自体が露光したことによって垂直転送CCD132内に蓄積された電荷とが重畳されたものである。この場合、被写体像を反映しているのは受光素子131が蓄積した電荷であるから、垂直転送CCD132内に蓄積された電荷は余剰な電荷であり、スミアの要因となるものである。よって、通常の読み出しによって得られた画像信号は「画像成分+スミア成分」を含んでいることになる。
このような通常の読み出し動作をおこなうための制御は、露光時間の終了タイミングにおいて、受光素子131に蓄積した電荷を垂直転送CCD132に転送させるための読み出し信号SGをイメージセンサ130に印加することで、被写体像を示す電荷を垂直転送CCD132に転送し、垂直転送CCD132に転送された電荷が水平転送CCD133に転送されてイメージセンサ130から出力される。さらに、電荷排出信号SUBをイメージセンサ130に印加することで、転送期間中に垂直転送CCD132に残留した電荷、および転送期間後に垂直転送CCD132に蓄積した電荷の掃き出しをおこなう。また、受光素子131に蓄積された電荷をリセットさせるリセット信号RSTを、露光期間の終了時にイメージセンサ130に印加する。
撮像制御部211は、イメージセンサ130がこのように駆動されるような制御コマンドを生成して制御レジスタ221に入力することで、コマンドに応じたパルス信号がイメージセンサ130に印加される。
このような通常の読み出しによって得られるフレームは、画像成分とスミア成分を含んだ画像であるので、このようなフレーム画像からスミア成分のみの画像を減算することができれば、画像成分のみのフレームを得ることができる。このような減算をおこなうため、次のフレームでは、スミア成分のみのフレーム画像となるようイメージセンサ130を駆動制御する。
この場合のスミア成分は、受光素子131の露光期間中に垂直転送CCD132が露光したことで発生した電荷である。よって、次のフレームにおいては、前フレームの露光時間と同じ露光時間を取ることで垂直転送CCD132内に蓄積した電荷のみを出力して画像信号とすることで、スミア成分のみの画像を示す画像信号が得られる。この場合、受光素子131で蓄積された電荷を垂直転送CCD132に転送させるための電荷読み出し信号SGをイメージセンサ130に印加せず、垂直転送CCD132に蓄積された電荷が水平転送CCD133に転送されてイメージセンサ130から出力される。さらに、電荷排出信号SUBをイメージセンサ130に印加することで、転送期間中に垂直転送CCD132に残留した電荷、および転送期間後に垂直転送CCD132に蓄積した電荷の掃き出しをおこなう。また、受光素子131に蓄積された電荷をリセットさせるリセット信号RSTを、露光期間の終了時にイメージセンサ130に印加する。これにより、前フレームでの露光時間と同じ時間だけ垂直転送CCD132が露光したことで発生した電荷のみが画像信号として出力される。
撮像制御部211は、イメージセンサ130がこのように駆動されるような制御コマンドを生成して制御レジスタ221に入力することで、コマンドに応じたパルス信号がイメージセンサ130に印加される。
このようにして、スミア成分のみのフレームを示す画像信号が出力される。このフレームを前フレームから減算すれば、画像成分のみのフレームが得られるので、通常読み出しのフレームとスミアのみのフレームとが交互に得られるようイメージセンサ130を駆動制御する。このような動作の一例として、本実施形態では、奇数フレームは通常の読み出しをおこない、偶数フレームはスミア成分のみの読み出しをおこなうものとする。
つまり、図4のタイミングチャートで示すように、奇数フレームのときには、露光期間の終了タイミングで読み出し信号SGを印加することによって、受光素子131で蓄積された電荷が垂直転送CCD132に転送され、垂直転送の後に水平転送CCD133に転送された電荷はイメージセンサ130から出力される。そして、電荷の転送終了とともに電荷排出信号SUBを印加することで、転送期間中に垂直転送CCD132に残留した電荷、および転送期間後の露光によって垂直転送CCD132内に蓄積した電荷の掃き出しをおこなう。
一方、偶数フレームのときには、露光期間の終了タイミングで読み出し信号SGを印加せず、露光期間中に垂直転送CCD132が露光したことで蓄積した電荷のみを転送してイメージセンサ130から出力する。ここで、奇数フレームでの露光時間をT1、偶数フレームでの露光時間をT2とした場合「T1=T2」であるものとする。
このようなイメージセンサ130の駆動制御によって読み出された画像信号は、AFE220のADC224でデジタル画像データに変換され、フレーム画像データとして画像メモリ230に順次展開される。
フレーム画像処理部212は、画像メモリ230に展開されたフレーム画像データを用いた処理をおこなうことで、撮像された動画像からスミアを除去する。上述したように、撮像制御部211によるイメージセンサ130の駆動制御により、画像メモリ230には、画像成分とスミア成分とを含んでいる奇数フレームと、スミア成分のみの偶数フレームが展開されているので、フレーム番号順に、奇数フレームの画像データから次の偶数フレームの画像データを減算する処理をおこなうことで、画像成分のみのフレーム画像を生成する。この場合、例えば、両フレーム画像間における同一座標での画素値を減算するなどの処理をおこなう。なお、ブロック単位での減算とすることなどによって処理量の削減を図ってもよい。
フレーム画像処理部212は、このようにして生成した画像成分のみのフレーム画像を順次画像メモリ230に展開する。すなわち、スミア成分を含まない画像データのみから構成される画像データが生成される。この場合、画像メモリ230に当初展開されているフレームデータは、減算処理に用いられた後に順次削除されてもよい。
出力制御部213は、フレーム画像処理部212によってスミア成分が除去された動画像データの出力を画像出力部250に指示する。この場合、出力制御部213は、スミア成分を除去した動画像データを特定する情報(例えば、生成時に付与されたデータ名や格納場所を示す画像メモリ230内のアドレス、など)を画像出力部250に通知する。これにより、画像出力部250は、スミア成分が除去された動画像データを画像メモリ230から順次取得し、RGB信号などのビデオ信号に変換して表示部310に出力する。
以上が制御部210によって実現される機能である。なお、本実施形態では、制御部210がプログラムを実行することによる論理的処理で上述した各機能が実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって構成してもよい。また、図3に示した機能のうち、画像処理にかかる機能(フレーム画像処理部212など)については、制御部210による制御の下で画像処理部240によって実現されてもよい。
このような構成のデジタルカメラ1による動作を以下に説明する。ここでは、デジタルカメラ1による撮像動作時に制御部210によって実行される「スミア低減処理(1)」を、図5のフローチャートを参照して説明する。この「スミア低減処理(1)」は、例えば、デジタルカメラ1に電源が投入されたことを契機に開始される。
デジタルカメラ1に電源が投入されると、デジタルカメラ1のユーザは操作部320を操作することで、所望するモードの選択や動作を指示する。この場合、操作部320で生成された入力信号が制御部210に入力される。ここで、操作部320からの入力信号に基づいて、動画撮像の開始タイミングであることが判別されると(ステップS101:Yes)、撮像制御部211は、動画撮像時のスミア低減を図るための制御コマンドを制御レジスタ221に送出することで、イメージセンサ130からの読み出し動作を制御する(ステップS102)。
ここでは、上述したように、奇数フレームについては通常の読み出し動作をおこない、偶数フレームについてはスミア成分のみを読み出す動作となるようイメージセンサ130の動作を制御する。
このような制御によって読み出されたフレーム画像データが順次画像メモリ230に展開されるので、フレーム画像処理部212は、画像成分とスミア成分から構成された奇数フレームの画像データから、スミア成分のみから構成された次の偶数フレームの画像データを減算し(ステップS103)、減算後の画像、すなわち、「画像成分+スミア成分」の画像からスミア成分を除去した画像で動画像シーケンスを構成して画像メモリ230に展開する(ステップS104)。
フレーム画像処理部212は、このようにして生成したスミア成分を除去した動画像データを画像出力部250に送出することで、スミアのない動画像を表示部310に表示出力する(ステップS105)。
ここで、操作部320からの入力信号などに基づいて、動画撮像の終了タイミングであることが判別されると(ステップS106:Yes)、撮像制御部211およびフレーム画像処理部212は、上述したスミア低減動作を停止する(ステップS107)。つまり、撮像制御部211は、通常の読み出し動作となるような制御コマンドを制御レジスタ221に送出し、フレーム画像処理部212は、フレーム間の減算処理などをおこなわない。
このような動作により、スミアの発生が顕著となる動画撮像時に、スミア低減のための動作がおこなわれる。つまり、動画撮像が終了するまでは(ステップS106:No)、ステップS102〜ステップS105の動作を繰り返すことで、スミア成分が除去された動画像が表示部310に表示される。
そして、デジタルカメラ1の電源切断などの終了イベントの発生により本処理を終了するが(ステップS108:Yes)、終了イベントの発生前に動画撮像が再度開始されれば(ステップS108:No、ステップS101:Yes)、上述の処理がその都度おこなわれ、表示する動画像でのスミア発生を低減する。
以上のように、本実施形態によれば、垂直転送CCD132が露光してしまうことで発生した電荷に起因するスミアを除去することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1に示した方法により動画像のスミアを低減させることができるが、表示出力される動画像のフレーム数は、実際に撮像されたフレーム画像よりも少なくなるので、フレームレートを高くしたい場合に不都合となる。
このような不都合を解消する手法を本実施形態で例示する。本実施形態では、スミア成分のみのフレームについての露光時間を短くすることで、フレームレートへの影響を低減させる。ここでは、実施形態1と同様、奇数フレームが画像成分とスミア成分を含み、偶数フレームがスミア成分のみであることとする。
本実施形態にかかる動作概念を、図6に示すタイミングチャートを参照して説明する。図示するように、電荷の読み出しサイクルについては実施形態1の場合と同じであるが、偶数フレームの露光時間を奇数フレームの露光時間より短くする。ここでは、奇数フレームの露光時間の1/αとなる時間を偶数フレームでの露光時間とする。すなわち、奇数フレームの露光時間T1と偶数フレームの露光時間T2の関係は「T1>T2(T2=T1/α)」となる。
ここで、光電効果のある素子(受光素子131および垂直転送CCD132)が露光することによって発生する電荷量は、露光時間にほぼ比例するので、露光時間T2(=T1/α)で得られた偶数フレームの電荷量をα倍すれば、露光時間T1で垂直転送CCD132が露光したときに発生する電荷量とほぼ同じとなる。つまり、露光時間と電荷量との関係に一定の係数を用いることで、露光時間を変えても電荷量を補正することができる。この場合、露光時間を短縮させるための係数(1/α)と、電荷量を補正する際の係数(α)とは、互いに逆数の関係となる。
このように電荷量を補正することによって得られたフレーム画像データを用いて、実施形態1と同様の減算をおこなえば、偶数フレームでの露光時間を短くしてもスミア低減を図ることができる。
つまり、表示出力対象となる画像成分を含まない偶数フレームについての露光時間を短くすることによってフレームレートへの影響を低減するとともに、十分なスミア低減効果を得ることができる。
この場合に制御部210が実行する「スミア低減処理(2)」を、図7のフローチャートを参照して説明する。この「スミア低減処理(2)」の開始条件などは実施形態1で示した「スミア低減処理(1)」と同様である。
デジタルカメラ1において動画撮像開始タイミングになると(ステップS201:Yes)、撮像制御部211は、偶数フレームの露光時間を、通常の露光時間の1/αに設定する(ステップS202)。なお、奇数フレームについての露光時間(T1)は通常の露光時間とするので、偶数フレームの露光時間(T2)は、奇数フレームの露光時間の1/αとなる。
撮像制御部211は、このように設定した露光時間で動画撮像時のスミア低減を図るための制御コマンドを制御レジスタ221に送出することで、イメージセンサ130からの読み出し動作を制御する(ステップS203)。すなわち、偶数フレームでの露光によって垂直転送CCD132に蓄積した電荷を排出させるタイミングが通常の露光時間の1/αとなる制御コマンドを制御レジスタ221に送出する。
この場合、撮像制御部211は、ADC224のアナログアンプの増幅動作を制御する制御コマンドを制御レジスタ221に送出することで、偶数フレームの画像信号としてイメージセンサ130から出力された電荷をα倍に増幅させる(ステップS204)。ADC224の動作は、垂直同期信号VDや水平同期信号HDに基づいてフレームと同期しているので、偶数フレームについての画像信号のみα倍増幅させるようADC224のアナログアンプを制御することができる。
このような動作により、通常の露光時間で発生した電荷に基づいた奇数フレームのフレーム画像データと、露光時間が通常の1/αであるが、通常の露光時間で発生する電荷に補正された偶数フレームのフレーム画像データが順次画像メモリ230に展開されるので、実施形態1と同様、フレーム画像処理部212は、画像成分とスミア成分から構成された奇数フレームの画像データから、スミア成分のみから構成された次の偶数フレームの画像データを減算し(ステップS205)、減算後の画像で動画像シーケンスを構成して画像メモリ230に展開する(ステップS206)。
以降は、実施形態1の「スミア低減処理(1)」(図5)と同様の処理をおこなうことで、動画撮像時に表示する動画像でのスミアの発生を低減させる(ステップS207〜ステップS210)。
以上のように、本実施形態によれば、垂直転送CCD132が露光してしまうことで発生した電荷に起因するスミアを除去するとともに、フレームレートの向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することにより、動画撮像時に発生するスミアを効果的に低減することができる。
つまり、光電効果のあるCCDなどで構成された垂直転送路(垂直転送CCD)を有するイメージセンサからフレーム単位で画像信号を読み出す際に、通常の読み出しをおこなったフレームの次のフレームについては、垂直転送CCDが露光することによって発生する電荷(余剰電荷)のみとなるよう読み出しを制御することで、余剰電荷を潜在的に含んでいる画像データから、余剰電荷のみの画像データを減算することができる。これにより、受光素子の受光によって発生した被写体像を示す電荷のみに基づいた画像データを得ることができるので、余剰電荷に起因するスミアの発生を低減させることができる。
この場合において、イメージセンサの受光素子に蓄積した電荷の垂直転送路への転送をフレーム単位で制御することで、スミアの要因となる余剰電荷のみの画像信号を得ることができる。すなわち、デジタルカメラのハードウェアに改変を加えることなく、読み出し信号SVの印加タイミングを制御するだけでスミアの低減を図ることができる。
さらに、係数を用いた演算処理をおこなうことで、余剰電荷のみのフレームについての露光時間を短くすることができるので、スミアを低減させるとともにフレームレートの向上を図ることができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、イメージセンサ130として用いられるCCDとしてインターライン転送型CCD(IT−CCD)を例示したが、光電効果のある垂直転送路を備えたイメージセンサ(例えば、フレーム転送型CCD(FT−CCD)など)であれば、本発明の適用によりスミアの低減を図ることができる。
なお、本発明を上記実施形態で例示したデジタルカメラ1のような撮像装置で実現する場合においては、本発明にかかる構成や機能を予め備えた撮像装置として提供できる他、制御部210の各機能と同様の機能を実現するプログラムを適用することにより、既存の撮像装置を本発明にかかる撮像装置をして機能させることもできる。
なお、上記実施形態では、撮像装置の例として、動画撮像機能を有するデジタルスチルカメラを示したが、撮像装置の形態は任意であり、単体のデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラで実現可能であることはもとより、これと同様の撮像機能を備えた種々の電子機器(例えば、携帯電話など)に本発明を適用してもよい。
このような場合においても、プログラムを適用することで、既存の装置を本発明にかかる撮像装置として機能させることができる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、CD−ROMやメモリカードなどの記憶媒体に格納して適用できる他、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。
本発明の実施形態にかかるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図1に示すイメージセンサを説明するための模式図である。 図1に示す制御部によって実現される機能を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態1にかかる動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態1にかかる「スミア低減処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態2にかかる動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態2にかかる「スミア低減処理(2)」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…デジタルカメラ、100…撮像部、110…光学装置、120…光学駆動部、130…イメージセンサ、140…H/Vドライバ、200…データ処理部、210…制御部、211…撮像制御部、212…フレーム画像処理部、213…出力制御部、220…AFE(アナログフロントエンド)、221…制御レジスタ、222…TG(タイミングジェネレータ)、223…S/H(サンプルホールド回路)、224…ADC(アナログ−デジタル変換器)、230…画像メモリ、240…画像処理部、250…画像出力部、260…記憶部、300…インタフェース部、310…表示部、320…操作部

Claims (8)

  1. 受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いる撮像装置において、
    前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから出力させる制御手段と、
    前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号から、前記制御手段が出力させた画像信号を減算し、減算後の画像信号を用いた動画像を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記受光素子に蓄積した電荷の前記転送路への転送動作を制御することで、前記受光素子に蓄積した電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから出力させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記イメージセンサの受光素子に蓄積した電荷を前記転送路へ転送させたフレームの次のフレームについては、前記受光素子に蓄積した電荷を前記転送路に転送させない、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段が前記受光素子に蓄積した電荷を前記転送路に転送させないフレームについての露光時間を、当該フレームの直前のフレームについての露光時間を係数倍した露光時間に短縮させる露光時間制御手段をさらに備え、
    前記出力手段は、前記露光時間を短縮したフレームの画像信号を前記係数の逆数倍することで得られる画像信号を、前記直前のフレームの画像信号から減算する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いた撮像装置でのスミアを低減させる方法であって、
    前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号を前記イメージセンサから読み出す第1の読み出しステップと、
    前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから読み出す第2の読み出しステップと、
    前記第1の読み出しステップで読み出された画像信号から、前記第2の読み出しステップで読み出された画像信号を減算する減算ステップと、
    前記減算ステップでの減算後の画像信号を用いた動画像を出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とするスミア低減方法。
  6. 前記第2の読み出しステップが読み出す画像信号を生成するための露光時間を、前記第1の読み出しステップが読み出す画像信号を生成するための露光時間を係数倍した露光時間に短縮する露光時間制御ステップと、
    前記第2の読み出しステップで読み出された画像信号を、前記係数の逆数で乗じて増幅させる信号増幅ステップと、をさらに含み、
    前記減算ステップは、前記第1の読み出しステップで読み出された画像信号から、前記信号増幅ステップで増幅された画像信号を減算する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のスミア低減方法。
  7. 受光素子及びこれら受光素子を露光して得られる電荷を読み出して転送する転送路を受光面に形成したイメージセンサを用いる撮像装置を制御するコンピュータに、
    前記イメージセンサの受光素子に蓄積された電荷と前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷とを含んだ画像信号を前記イメージセンサから読み出す機能と、
    前記転送路の光電効果によって該転送路に蓄積された電荷を含み、かつ、前記受光素子に蓄積された電荷を含まない画像信号を前記イメージセンサから読み出す機能と、
    前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいる前記画像信号から、前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない前記画像信号を減算する機能と、
    前記減算後の画像信号を用いた動画像を出力する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  8. 前記コンピュータに、
    前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない前記画像信号を生成するための露光時間を、前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいる前記画像信号を生成するための露光時間を係数倍した露光時間に短縮する機能と、
    前記受光素子に蓄積された電荷を含んでいない画像信号を、前記係数の逆数で乗じて増幅させる機能と、
    をさらに実現させることを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
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