JP2010049726A - 光記録媒体の半透明反射膜形成用Ag合金スパッタリングターゲット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Eu:0.2〜1.5質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成並びに素地中に平均粒径:20μm以下の微細なAg−Eu化合物粒が分散している組織を有する銀合金からなる光記録媒体の半透明反射膜形成用Ag合金スパッタリングターゲット、この半透明反射膜形成用Ag合金スパッタリングターゲットを用いてスパッタリングすることにより得られたEu:0.1超〜0.8質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成の銀合金からなる光記録媒体の半透明反射膜。
【選択図】なし
Description
その結果、Ag合金ターゲットに含まれるEuを増すほどこのAg合金ターゲットを用いてスパッタリングすることにより成膜したAg合金半透明反射膜は基板面内の光の吸収率の分布が均一となり、Euを0.2質量%以上含有することが好ましいが、Euが1.5質量%を越えて含有するAg合金ターゲットを用いてスパッタリングすることにより得られる半透明反射膜は入射光の吸収率が大きくなりすぎるので好ましくないこと、さらに素地中に分散するAg−Eu化合物の平均粒径が20μm以下の微細な平均粒径に調整した組織を有するAg合金ターゲットを用いてスパッタリングすることにより得られたAg合金半透明反射膜は基板面内の光の吸収率の分布が均一となる、という研究結果が得られたのである。
(1)Eu:0.2〜1.5質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成並びに素地中に平均粒径:20μm以下の微細なAg−Eu化合物粒が分散している組織を有する銀合金からなる光記録媒体の半透明反射膜形成用Ag合金スパッタリングターゲット、に特徴を有するものである。
(2)Eu:0.1超〜0.8質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成の銀合金からなる光記録媒体の半透明反射膜、に特徴を有するものである。
Eu:
ターゲットに含まれるEuはAgに固溶してターゲットの結晶粒を微細化し、このターゲットを用いてスパッタリングすることにより吸収率が均一で経時変化が少なく、耐凝集性および耐食性を高める作用を有するが、Euを0.2質量%未満含んでも耐凝集性を高めることができないため半透明反射膜の凝集に由来する吸収率の増大傾向が現れ、さらに成膜される半透明反射膜全面に渡って吸収率が均一な半透明反射膜を得ることができないので好ましくなく、一方、1.5質量%を越えてEuを含有すると半透明反射膜に含まれるEuの量が0.8質量%を越えて含有するようになり、半透明反射膜の吸収率が大きくなりすぎて、半透明反射膜形成用スパッタリングターゲットとしては好ましくない。したがって、この発明の半透明反射膜用Ag合金スパッタリングターゲットに含まれるEuの含有量を0.2〜1.5質量%に定めた。
この発明の半透明反射膜用Ag合金スパッタリングターゲットの素地中に析出するAg−Eu化合物の平均粒径は20μmを越えるとパーティクルが発生しやすくなるとともに半透明反射膜全面に渡って吸収率が均一な半透明反射膜を得ることができなくなるので好ましくない。したがって、この発明の半透明反射膜用Ag合金スパッタリングターゲットの素地中に析出するAg−Eu化合物の平均粒径は、20μm以下に定めた。
原料として純度:99.99質量%以上のAgおよび純度:99.9質量%以上のEuを用意した。
Eu成分組成が1.5質量%を越える比較例として、Eu:1.6質量%を含み、Ag−Eu化合物の平均粒径が表1に示される値を有する比較ターゲット1を実施例と同じ方法により作製した。
さらに、Ag−Eu化合物の平均粒径が20μmを越える比較例として、Agを高周波真空溶解炉で溶解してAg溶湯を作製し、このAg溶湯にEuを添加して溶解してAg合金溶湯を作製し、このAg合金溶湯を鋳造して直径:200mmを有するビレットを作製し、このビレットを切断し、機械加工することにより直径:200mm、厚さ:6mmの寸法を有し、表1に示される成分組成を有し、Ag−Eu化合物の平均粒径が表1に示される値を有する比較ターゲット2を作製した。
Agを高周波真空溶解炉で溶解してAg溶湯を作製し、このAg溶湯にEuを添加して溶解してAg合金溶湯を作製し、このAg合金溶湯を鋳造して直径:200mmを有するビレットを作製し、このビレットを切断し、機械加工することにより直径:200mm、厚さ:6mmの寸法を有し、表1に示される成分組成を有し、Ag−Eu化合物の平均粒径が表1に示される値を有する従来ターゲット1を作製した。
スパッタガス圧:1.0Pa(Arガス)
電源:500Wの直流電源、
の条件でスパッタリングを行い、膜厚:10nm、膜厚:15nm、膜厚:20nmの3種類の膜厚を有する本発明半透明反射膜1〜8、比較半透明反射膜1〜2および従来半透明反射膜1を作製し、これら半透明反射膜についてそれぞれ基板の中心から半径:25mm、35mm、45mm、55mmにおける波長:405nmおよび650nmでの半透明反射膜側からの反射率および透過率を分光光度計にて測定し、「100−(反射率+透過率)」を吸収率と定義して求め、その結果を表2〜4に示した。
Claims (2)
- Eu:0.2〜1.5質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成並びに素地中に平均粒径:20μm以下の微細なAg−Eu化合物粒が分散している組織を有する銀合金からなることを特徴とする光記録媒体の半透明反射膜形成用Ag合金スパッタリングターゲット。
- Eu:0.1超〜0.8質量%を含有し、残部がAgおよび不可避不純物からなる組成の銀合金からなることを特徴とする光記録媒体の半透明反射膜。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016012268A1 (de) * | 2014-07-25 | 2016-01-28 | Heraeus Deutschland GmbH & Co. KG | Sputtertarget auf der basis einer silberlegierung |
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JP2003113433A (ja) * | 2001-10-03 | 2003-04-18 | Hitachi Metals Ltd | 電子部品用Ag合金膜およびAg合金膜形成用スパッタリングターゲット材 |
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