JP2010048138A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Yoshiharu Nonoyama
由晴 野々山
Hirokuni Tomita
浩邦 冨田
Yutaka Miyamoto
宮本  裕
Kenji Date
健治 伊達
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Abstract

【課題】ノズルニードルの反噴孔側の端部の背圧室を高圧燃料経路に共有するものであっても、燃料噴射制御性低下を防止する燃料噴射弁を提供。
【解決手段】噴孔22及び弁座24が形成されるハウジング2と、弁座への離座及び着座により噴孔を開閉するノズルニードル30と、上記反噴孔側の端部31に作用する燃料圧力を増減する圧力制御室61と、一端面55が圧力制御室を形成すると共に、他端部56が前記端部に連動可能なコマンドピストン50と、前記他端部と前記端部を連繋する連繋構造70とを備え、連繋構造は、前記端部及び前記他端部を貫通する貫通孔37、57と、貫通孔を内側から支持する支持部材71とを備え、貫通孔においてノズルニードル側の第1貫通孔部37及びコマンドピストン側の第2貫通孔部57のうち、一方の貫通孔部と支持部材が少なくとも軸方向の一端側、かつ他方の貫通孔部と支持部材が少なくとも軸方向の他端側で拘束される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料噴射弁に関し、例えば内燃機関の気筒に燃料を噴射する燃料噴射弁に適用して好適なものである。
従来、略棒状を呈し、エンジンの各気筒に取り付けられ、その気筒の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁が知られている(特許文献1等参照)。この種の燃料噴射弁は、噴孔、弁座、及び噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を有するハウジングを備えており、ハウジングの軸方向一端に形成された噴孔及び弁座から軸方向他端側に開口する軸方向孔内に、ノズルニードル、及びコマンドピストンが収容されると共に、コマンドピストンの他端面側に形成された圧力制御室の圧力を制御弁で制御することにより、コマンドピストンの一端部側に配置された、噴孔を開閉するノズルニードルを駆動するものがある。
このような燃料噴射弁の一種として特許文献1に開示の装置では、ノズルニードルの反噴孔側の端部と、上記コマンドピストンの一端部とを、軸方向の外側から挟み込んでクランプするコネクタを備えるようにしている。この技術では、上記軸方向孔が上記高圧燃料通路を兼ねる場合、言い換えるとノズルニードルの反噴孔側の端部を囲む背圧空間が、リーク圧経路ではなく、高圧燃料経路となる場合を想定しており、圧力制御室内の圧力を高圧燃料経路の圧力より低下させる制御を行なう燃料噴射時において、コマンドピストンの動きに対し、ノズルニードルの動きが連動しなくなるのを阻止することができる。
特開平10−288112号公報
上記特許文献1の従来技術では、上記コネクタは、ノズルニードル及びコマンドピストンの被連結対象である各端部を外側から挟み込んでクランプするという継手構造であるので、各端部と、この各端部を外側から挟み込むコネクタとの間は、製造ばらつきや経時変化による摩耗等により、軸方向の隙間が生じ易いのである。この隙間が生じると、制御部に同じ噴射指令が入力されたとしても、ノズルニードルの開弁時期のばらつきをじ、ひいては燃料噴射時期が遅くなったり早くなるなど、燃料噴射時期の変動を生じるため、燃料噴射制御性の低下を招くという懸念がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ノズルニードルの反噴孔側の端部の背圧室を高圧燃料経路に共有するものであっても、燃料噴射制御性低下を防止する燃料噴射弁を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至3、5に記載の発明では、噴孔および弁座が形成されるハウジングと、弁座に離座及び着座することより噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルニードルの反噴孔側の端部に作用する燃料圧力を増減する圧力制御室と、一端面が圧力制御室を形成すると共に、他端部がノズルニードルの前記端部に連動可能なコマンドピストンと、コマンドピストンの前記他端部とノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造と、を備え、ハウジングの軸方向一端部に噴孔及び弁座が形成され、弁座から軸方向他端部に向けて開口する軸方向孔が形成され、軸方向孔内にノズルニードル、連繋構造、およびコマンドピストンを軸方向移動可能に収容し、かつ軸方向孔が噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を兼ねる燃料噴射弁において、
連繋構造は、ノズルニードルの前記端部、及びコマンドピストンの前記他端部を貫通する貫通孔と、貫通孔を内側から支持する支持部材と、を備え、貫通孔においてノズルニードル側の第1貫通孔部およびコマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と支持部材が少なくとも軸方向の一端側で拘束され、他方の貫通孔部と支持部材が少なくとも軸方向の他端側で拘束されていることを特徴とする。
これによると、コマンドピストンの前記他端部とノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造を、前記他端部及び前記端部を貫通する貫通孔を設け、貫通孔を内側から支持部材で支持する構成とするので、従来技術のように前記他端部と前記端部を、コネクタ等といった外側から挟みこむ支持部材で支持する構成ではない。それ故に、貫通孔を内側から支持部材で支持するという連繋構造の構成は、従来技術に比べて貫通孔と支持部材の間での軸方向の隙間の発生を抑制することが可能である。
さらに、上記構成に加えて、貫通孔においてノズルニードル側の第1貫通孔部およびコマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と支持部材を少なくとも軸方向の一端側で拘束し、他方の貫通孔部と支持部材を少なくとも軸方向の他端側で拘束する構成とするので、貫通孔と支持部材の間での軸方向の隙間の発生を確実に抑制することができる。
以上の請求項1に記載の発明によれば、上記連繋構造を、軸方向の隙間の発生を確実に抑制する構成とすることができるので、ノズルニードルの開弁時期のばらつきの発生、ひいては燃料噴射時期の変動発生を抑制できる。したがって、軸方向孔内を噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を兼ねるといったノズルニードルの反噴孔側の端部の背圧室を高圧燃料経路に共有するものであっても、燃料噴射制御性低下を防止する燃料噴射弁を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明では、ノズルニードルの前記端部と前記コマンドピストンの前記他端部は、軸中心に同心的に配置され、かつ軸方向と軸方向に対し直交する直交方向との双方に対して傾斜する傾斜方向に沿って、互い係止する係止面を有することを特徴とする。
これによると、上記貫通孔を内側から支持部材で支持する連繋構造を有する前記他端部及び前記端部は、軸ずれを抑制することができる。したがって、軸ずれを抑制すると共に、貫通孔と支持部材で隙間による遊びがない状態で一体となったノズルニードル及びコマンドピストンを構成することができる。
また、請求項3に記載の発明では、一方の貫通孔部及び他方の貫通孔部のうちの特定貫通孔部は、支持部材に対し相対的に嵌合する嵌合孔であることを特徴とする。
これによると、上記一方の貫通孔部と支持部材を少なくとも軸方向の一端側で拘束し、他方の貫通孔部と支持部材を少なくとも軸方向の他端側で拘束する構成とする場合において、特定貫通孔部を嵌合孔で形成し、支持部材に対し相対的に嵌合する構成とするので、特定貫通孔部以外の貫通孔部が、軸方向の一端側または他端側で拘束される状態に形成し易い。
また、請求項4乃至5に記載の発明では、噴孔および弁座が形成されるハウジングと、弁座に離座及び着座することより噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルニードルの反噴孔側の端部に作用する燃料圧力を増減する圧力制御室と、一端面が圧力制御室を形成すると共に、他端部がノズルニードルの前記端部に連動可能なコマンドピストンと、コマンドピストンの前記他端部とノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造と、を備え、ハウジングの軸方向一端部に噴孔及び弁座が形成され、弁座から軸方向他端部に向けて開口する軸方向孔が形成され、軸方向孔内にノズルニードル、連繋構造、およびコマンドピストンを軸方向移動可能に収容し、かつ軸方向孔が噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を兼ねる燃料噴射弁において、
連繋構造は、ノズルニードルの前記端部、及びコマンドピストンの前記他端部を貫通する貫通孔と、貫通孔を内側から支持する支持部材と、を備え、貫通孔においてノズルニードル側の第1貫通孔部およびコマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と支持部材が軸方向において一端側及び他端側の双方で拘束され、他方の貫通孔部と支持部材が軸方向に対し直交する直交方向において一端側及び他端側の双方で拘束されていることを特徴とする。
これによると、コマンドピストンの前記他端部とノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造を、前記他端部及び前記端部を貫通する貫通孔を設け、貫通孔を内側から支持部材で支持する構成とするので、従来技術に比べて貫通孔と支持部材の間での軸方向の隙間の発生を抑制することが可能である。
さらに、上記構成に加えて、貫通孔においてノズルニードル側の第1貫通孔部およびコマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と支持部材を軸方向において一端側及び他端側の双方で拘束し、他方の貫通孔部と支持部材を軸方向に対し直交する直交方向において一端側及び他端側の双方で拘束する構成とするので、貫通孔と支持部材の間での少なくとも軸方向の隙間の発生を確実に抑制することができると共に、各貫通孔部と支持部材の組付け姿勢を、軸方向、並びに軸方向に対し直交する直交方向で規定するので軸ずれを抑制することが可能である。
以上の請求項4に記載の発明によれば、燃料噴射制御性低下を防止する燃料噴射弁を得ることができると共に、軸ずれを抑制することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明では、支持部材は、貫通孔に対して内側から復元力を発生するばね部材であることを特徴とする。
ここで、連繋構造を軸方向の隙間の発生を確実に抑制する構成として組付けを行なう場合において、軸方向隙間が発生することはないが、貫通孔などの構成要素のばらつきあるいは経時変化により、貫通孔の軸方向などの一方向の一端側あるいは他端側を拘束する支持部材の突き当たる度合いが強かったり弱かったりするおそれがある。
これに対して請求項5に記載の発明によれば、支持部材を、貫通孔に対して内側から復元力を発生するばね部材で形成するので、貫通孔の軸方向などの一方向の一端側あるいは他端側に突き当たる度合いを、実質的にほぼ同じ状態にすることが可能である。これにより、上記連繋構造は、その構成要素のばらつきあるいは経時変化に拘わらず、貫通孔と支持部材の間での軸方向の隙間の発生を安定して抑制することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本実施形態による燃料噴射弁1を用いた燃料噴射装置を示している。図2は本発明の燃料噴射弁1の特徴的構成を示しており、また、図3は特徴的構成において連繋構造の一態様を示すものである。
燃料噴射装置は、例えばディーゼルエンジンまたは筒内噴射式火花点火内燃機関(以下、単に、エンジンという)の気筒内へ直接的に燃料を噴射するものであり、各気筒供給の蓄圧容器としてのコモンレールから分配供給される高圧燃料を噴射する。
この燃料噴射装置は、図1に示すように、燃料を高圧状態で蓄えるコモンレール4と、燃料タンク9から汲み上げた燃料を加圧してコモンレール4に圧送する燃料噴射ポンプ3と、コモンレール4より高圧配管を通じて供給される高圧燃料をエンジンの気筒内に噴射する燃料噴射弁1と、燃料噴射ポンプ3及び燃料噴射弁1などを制御する制御装置100とを備えている。コモンレール4内の燃料の圧力は、エンジンの運転状態に応じて調整される。コモンレール4内の燃料の圧力は、制御装置100により燃料噴射ポンプ3を駆動制御することによって、エンジンの運転状態に最適な燃料噴射圧力相当の圧力(以下、コモンレール圧)に調整されるのである。燃料噴射ポンプ3は、図示しない入口調量弁、加圧室及び圧送プランジャなどの圧送ユニットを有し、コモンレール4内の圧力が所定のコモンレール圧に設定されるように、入口調量弁により調量された燃料を加圧室で圧送プランジャによって圧送し、コモンレール4へ吐出する。
燃料噴射弁1は、図1に示すように、「複数の噴孔22と、噴孔22を開閉するノズルニードル30と、ノズルニードル30の反噴孔22側の端部31を間接的に駆動制御する制御弁部80と、ノズルニードル30等の構成要素を軸方向移動可能に収容するハウジング2とを有し、ノズルニードル30の反噴孔22側の端部31を囲む背圧室43を、噴孔22に高圧燃料を供給する高圧燃料径路と共有する」という、いわゆるセンターフィードタイプの燃料噴射弁の一例を示すものである。上記ハウジング2内を軸方向移動可能に収容される構成要素とは、ノズルニードル30及びコマンドピストン50とから構成される。ここで、上記高圧燃料径路は、コモンレール4の高圧燃料を、ハウジング2内に形成される軸方向孔25、42を通じて噴孔22に連絡する高圧燃料通路24に相当する。燃料噴射弁1は、制御弁部80への通電及び通電停止を制御装置100で制御することにより、高圧燃料の噴射量および噴射時期等が決定されるように構成されているのである。
ハウジング2は、略棒状に形成されており、ノズルボデー21及びロアボデー41とから構成され、ノズルニードル30及びコマンドピストン50を軸方向孔25、42内に収容する。
ノズルボデー21は、軸方向一端部に噴孔22及び弁座23が形成され、弁座23の下流側の端部から軸方向他端部に延び、上端面に開口する「第1軸方向孔」としてのニードル収容孔25を有する。ニードル収容孔25には、ノズルニードル30が軸方向移動可能に収容される。ニードル収容孔25の底部には、ニードル収容孔25の内壁とノズルボデー21の外壁とを連通する噴孔22が形成され、噴孔22の上部には、ノズルニードル30が着座及び離座する弁座23が形成されている。
ニードル収容孔25は、ノズルニードル30を収容させたときに、ノズルニードル30の側壁とニードル収容孔21の内壁との間には隙間が形成されており、この隙間は、コモンレール4から高圧燃料が供給される燃料溜り室26となる。燃料溜り室26は、ノズルニードル30が弁座23から離座することにより、噴孔22と連通する。また、ノズルボデー21の上記端面の燃料溜り室26の開口からニードル収容孔21の先端まで過度な流路抵抗を受けないで高圧燃料がスムースに流れるように、ノズルニードル30の大径部32には、平面部や図示しない縦溝等が形成されている。
ノズルニードル30は、棒状を呈しており、先端部33が先端に向かうほど径が小さくなる円錐部状に形成され、先端部33が弁座23に離座及び着座することにより噴孔22を開閉する。ノズルニードル30は、先端部33から燃料上流側(図1中の上方側)に向かって小径部34と、小径部34より大径の大径部33、上記反噴孔側の端部31とを有している。大径部33は、上記平面もしくは縦溝が形成された部分を除き、ニードル収容孔25で摺動可能に支持される。上記反噴孔側の端部31は、その一部もしくは全部がニードル収容孔25の開口からロアボデー41側に突出している。
ロアボデー41は、一方の端部にノズルボデー21を支持し、他方の端部に制御弁部80を支持する。ロアボデー41とノズルボデー21とは、「締結部材」としてのリテーニングナット91のねじ締結により気密に接続され、ロアボデー41と制御弁部80とは固定部材14によって気密に接続される。
ロアボデー41は、軸方向に延び、かつニードル収容孔21と連通する「第2軸方向孔」としてのピストン収容孔42を有する。ピストン収容孔42には、ノズルニードル30と協働可能なコマンドピストン50が軸方向移動可能に収容される。
コマンドピストン50は、ピストン収容孔42に摺動可能に支持される頭部51と、平面もしくは縦溝が形成された部分を除きピストン収容孔に摺動可能に支持される大径部52と、大径部52より小径で、かつノズルニードル30の反噴孔側の端部31に隣接する小径部53とを有する。大径部52及び小径部53とピストン収容孔42において、大径部52及び小径部53の側壁とピストン収容孔42の内壁との間には隙間が形成されており、この隙間は、コモンレール4から高圧燃料が供給される燃料通路46となる。
また、小径部53の下端部側にはフランジ部54が形成されている。フランジ部54は、ピストン収容孔42においてピストン収容孔42の下端部側の内壁で囲まれる背圧室43に収容され、コマンドピストン50をノズルニードル30側の下方に付勢するスプリング59の一端部を支持している。スプリング59の他端部は、ピストン収容孔42内の端面に支持されている。スプリング59は、後述する連繋構造70を介してコマンドピストン50とノズルニードル30を、常にノズルニードル30の閉弁方向に付勢する作用力として機能する。
また、ロアボデー41には、コモンレール4からの燃料配管が接続され、バーフィルタ45cを内蔵する燃料導入通路45が形成されている。燃料導入通路44は、ピストン収容孔42に開口する開口部44に連通する第1燃料連通部分45aと、開口部47より制御弁部80の内部通路に連通する第2燃料連通部分45bとに分岐している。上記内部通路は弁座部84において圧力制御室61を経由する通路である。
制御弁部80でロアボデー41の上端部のピストン収容孔42の開口を塞ぐと共に、コマンドピストン50がピストン収容孔42に収容されることにより、コマンドピストン30の頭部51の上端面55と、ピストン収容孔42とで囲まれる空間が形成される。この空間が圧力制御室61となる。この圧力制御室61にコモンレール4の高圧燃料が供給されることにより、コマンドピストン50の頭部51に、コマンドピストン50をノズルニードル30側の下方、即ち連繋構造を介してノズルニードル30の閉弁方向の燃料圧力(背圧)が作用する。この圧力制御室61の燃料圧力(背圧)は、ノズルニードル30を閉弁方向に付勢する作用力として機能する。
ここで、ノズルボデー21及びロアボデー41は、上記ハウジング2においてそれぞれ、第1ハウジング区分、第2ハウジング区分に相当する。ハウジング2は2つのハウジング区分21、41から構成されるものに限らず、3つのハウジング区分からなるものでもよく、少なくとも2つ以上のハウジング区分から構成されるものであればよい。
ハウジング2には、コモンレール4からの高圧燃料を導入する燃料導入通路45と、上記燃料導入通路45より開口部47を通じて制御弁部80の内部通路に連通する第2燃料連通部分45bと、上記燃料導入通路45より開口部44を通じてピストン収容孔42内に連絡する第1燃料連通部分45aと、第1燃料連通部分45aからの高圧燃料が供給される軸方向孔42、25の内側に形成された燃料通路46及び燃料溜り室26と、圧力制御室61の高圧燃料を制御弁部80を介して排出する排出通路49とが形成されている。
上記燃料導入通路45、第1燃料連通部分45a、第2燃料連通部分45b、燃料通路46、および燃料溜り室26は高圧燃料通路24を構成しており、請求範囲に記載の高圧燃料通路に相当する。
上記軸方向孔42、25の内側の燃料通路46及び燃料溜り室26には、常にコモンレール4の高圧燃料が供給されている。ノズルニードル30の先端部33には、当該高圧燃料が作用しており、ノズルニードル30を開弁方向に付勢する作用力として機能する。
また、ノズルニードル30は、連繋構造70を介してコマンドピストン50を付勢するスプリング59による閉弁方向の付勢力が働いている。
ノズルニードル30は、当該ノズルニードルに働く閉弁方向の付勢力の合計と、開弁方向の付勢力の合計のバランスによって軸方向孔25、42における位置が決定される。言い換えると、閉弁方向の付勢力の合計が開弁方向の付勢力の合計よりも勝れば、ノズルニードル30は閉弁方向に移動し、反対に、開弁方向の付勢力の合計が閉弁方向の付勢力の合計よりも勝れば、ノズルニードル30は開弁方向に移動する。
制御弁部80は、圧力制御室61へコモンレール4の高圧燃料を供給する状態と、燃料タンク9へ圧力制御室61の高圧燃料を排出する状態を切換える電磁弁であり、電磁駆動部82と、この電磁駆動部82によって駆動される制御弁部材83を有している。制御弁部材83は、弁座部84に着座可能であり、制御弁部材83が弁座部84に着座及び離座することにより、圧力制御室61と、制御弁部80側の背出通路47との連通状態が断続される。言い換えると、電磁駆動部83を制御することにより、圧力制御室61から背出通路47へ連通する通路が開閉される。
制御弁部80において制御弁部材83が弁座部84に着座することにより、圧力制御室61へコモンレール4から高圧燃料が供給されると、ノズルニードル30に働く閉弁方向の付勢力が開弁方向の付勢力よりも勝るので、ノズルニードル30は閉弁方向に移動し、噴孔22は閉じられて噴孔22から燃料が噴射されない。また、制御弁部80において制御弁部材83が弁座部84に離座することにより、圧力制御室61の高圧燃料が燃料タンク9へ排出されると、ノズルニードル30に働く開弁方向の付勢力が閉弁方向の付勢力よりも勝るようになり、ノズルニードル30は開弁方向に移動し、噴孔22は開けられて噴孔22から燃料が噴射する。さらに、圧力制御室61に再びコモンレール4の高圧燃料が供給されると、ノズルニードル30に働く閉弁方向の付勢力が開弁方向の付勢力よりも勝るようになるので、ノズルニードル30は閉弁方向に移動し、噴孔22は閉じられて噴孔22からの燃料噴射が停止する。
なお、上記制御弁部80は通電制御することにより圧力制御室61の燃料圧力を増減する電磁弁で構成したが、これに限らず、上記制御弁部は、コモンレール4の高圧燃料を圧力制御室61に供給したり、圧力制御室61の高圧燃料を燃料タンク9に排出したりする切換え弁であり、通電制御するアクチュエータ部8によって切換駆動される構成であってもよい。
以上、燃料噴射装置に用いた燃料噴射弁1の基本構成を説明した。以下、燃料噴射弁1の特徴的構成について説明する。
(特徴的構成)
コマンドピストン50の他端部56とノズルニードル30の反噴孔側の端部31とを連繋する連繋構造70を、以下図2及び図3に基づいて説明する。図2(a)は図1中の連繋構造70周りを示しており、また図2(b)は支持部材71を示している。また図3は、連繋構造70を構成する貫通孔37、57及び支持部材71間の嵌合状態を示すものであって、図3(a)はコマンドピストン50側の第2貫通孔部57と支持部材71とによる嵌合状態を示し、図3(b)はノズルニードル30側の第1貫通部37と支持部材71とによる嵌合状態を示している。
図2に示すように、連繋構造70は、コマンドピストン50の他端部56及びノズルニードル30の反噴孔側の端部31を貫通し、断面形状が円形の貫通孔37、57が設けられ、当該貫通孔37、57は円柱状の支持部材71で内側から支持される構成としている。本実施形態による連繋構造70は、従来技術のようにフランジ状の他端部と反噴孔側の端部を、コネクタ等といった外側から挟み込む支持部材で支持する構成ではない。それ故に、貫通孔37、57を内側から支持部材71で支持するという本実施形態による連繋構造70は、従来技術に比べて貫通孔37、57と支持部材71の間において軸方向の隙間の発生を抑制することが可能である。
また、他端部56及び反噴孔側の端部31において、他端部56の先端が円錐状の円錐部58に形成され、反噴孔側の端部31が、円錐部58の形状に対応した形状を有する円錐受け面38に形成されている。他端部56において円錐部58の円錐状の外周面58aと、反噴孔側の端部31において円錐受け面38とは請求範囲に記載の互いに係止する係止面に相当する。
上記連繋構造70の構成では、ノズルニードル30とコマンドピストン50は貫通孔37、57及び支持部材71間において軸方向隙間なく組付けられ、実質的に連結固定されることになるが、ノズルニードル30とコマンドピストン50は、他端部56側の円錐部58を、反噴孔側の端部31側の円錐受け面38に嵌め込む構成とするので、当該構成により軸ずれを抑制しつつ、ノズルニードル30とコマンドピストン50とを連結固定することができる。
さらに、連繋構造70は、上記構成に加えて、貫通孔37、57のうち、図3(b)に示すように、ノズルニードル30側の第1貫通孔部37と支持部材71は軸方向の一端側(図3(b)中の上端側)で拘束されている。また、図3(a)に示すように、コマンドピストン50側の第2貫通孔部57には支持部材71が嵌合している。言い換えると、第1貫通孔部37が第2貫通孔部57より上記係止面38a、58側に接近して形成されている。この第2貫通孔部57に対する第1貫通孔部37の軸方向ずれによって円錐部58を円錐受け面38に相対的に押し付けると共に、互いに同心的には配置される円錐部58及び反噴孔側の端部31の円錐受け面38の嵌め込みによって、ノズルニードル30及びコマンドピストン50の軸方向のずれが抑制される。
これによって、貫通孔37、57と支持部材71の間での軸方向の隙間発生が確実に抑制される。
上記連繋構造70の構成においては、コマンドピストン50側の第2貫通孔部57を支持部材71に嵌合する嵌合孔としたが、これに限らず、図4の変形例のように、コマンドピストン50側の第2貫通孔部57と支持部材71は軸方向の他端側(図4(a)中の下端側)で拘束される構成としてもよい。即ち、第1貫通孔部37及び第2貫通孔部57は支持部材71に対し軸方向において一端側(図4(b)中の上端側)、他端側(図4(a)中の下端側)でそれぞれ拘束される。このような構成であっても、貫通孔37、57と支持部材71の間での軸方向の隙間発生が確実に抑制されるのである。
以上説明した本実施形態では、連繋構造70は、コマンドピストン50の他端部56及びノズルニードル30の反噴孔側の端部31を貫通する貫通孔37、57が設けられ、当該貫通孔37、57は円柱状の支持部材で内側から支持される構成とするので、貫通孔37、57と支持部材71の間において軸方向の隙間の発生を抑制することが可能である。
また、以上説明した本実施形態では、上記構成に加えて、貫通孔37、57を構成するノズルニードル30側の第1貫通孔部37及びコマンドピストン50側の第2貫通孔部57おいて、第1貫通孔部37及び第2貫通孔部57は支持部材71に対し軸方向において一端側、他端側でそれぞれ拘束される構成とした。これによると、貫通孔37、57と支持部材71の間での軸方向の隙間発生を確実に抑制することができる。これにより、ノズルニードル30の開弁時期のばらつきの発生、ひいては燃料噴射時期の変動発生を抑制できる。したがって、軸方向孔25、42内を噴孔22に高圧燃料を供給する高圧燃料通路24を兼ねるといったノズルニードル30の反噴孔側の端部31の背圧室43を高圧燃料経路に共有するものであっても、燃料噴射制御性低下を防止する燃料噴射弁1を得ることができる。
また、以上説明した本実施形態では、上記ノズルニードル30の反噴孔側の端部31とコマンドピストン50の他端部56は、互いに隣接し嵌め込み可能な円錐受け面38と、円錐状の外周面58aを有する円錐部58で形成されており、軸中心に同心的に配置され、かつ軸方向と軸方向に対し直交する直交方向との双方に対して傾斜する傾斜方向に沿って、互い係止する係止面38、58aを有している。これによると、貫通孔37、57を内側から支持部材71で支持する連繋構造70を有する上記反噴孔側の端部31及び他端部56は、ノズルニードル30及びコマンドピストン50の軸ずれを抑制することができる。したがって、軸ずれを抑制すると共に、貫通孔37、57と支持部材71で軸方向隙間による遊びがない状態で一体となったノズルニードル30及びコマンドピストン50を構成することができる。
また、以上説明した本実施形態では、上記貫通孔37、57のうちの第2貫通孔部57は、支持部材71に対し相対的に嵌合する嵌合孔に形成されている。これによると、上記貫通孔37、57のうちの第1貫通孔部37を支持部材71に対し軸方向の一端側で拘束し、第2貫通孔部57を支持部材71に対し軸方向の他端側で拘束する場合において、第2貫通孔部57を嵌合孔で形成し、支持部材71に対し相対的に嵌合する構成とするので、第2貫通孔部57以外の第1貫通孔部37が、軸方向の一端側または他端側で拘束される状態に形成し易い。
(第2実施形態)
第2実施形態を図5に示す。第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態では、連繋構造70において支持部材71及び貫通孔37、57の断面形状を、四角状の断面形状とする一例を示すものである。図5において、図5(a)は連繋構造70周りを示しており、また図5(b)は支持部材71を示している。また図6(a)はコマンドピストン50側の第2貫通孔部57と支持部材71とによる嵌合状態を示し、図6(b)はノズルニードル30側の第1貫通部37と支持部材71とによる嵌合状態を示している。
図5及び図6に示すように、支持部材71は四角柱状に形成され、断面形状が幅Wと高さHで規定されている。ノズルニードル30側の第1貫通孔部37及びコマンドピストン50側の第2貫通孔部57は、支持部材71の断面形状に対し概ね相似形に形成されている。図6(a)及び図6(b)に示すように、第1貫通孔部37及び第2貫通孔部57は支持部材71に対し軸方向において一端側、他端側でそれぞれ拘束される。言い換えると、四角柱状の支持部材71の高さHで、上記貫通孔部37、57のいずれかの軸方向の一端側及び他端側の双方を拘束する。
このような構成であっても、第1実施形態と同等な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は第2実施形態の変形例である。第3実施形態では、四角柱状の支持部材71において高さH及び幅Wの双方で、第2貫通部57の軸方向において一端側及び他端側の双方を拘束し、第1貫通部37の軸方向に対し直交する方向において一端側及び他端側の双方を拘束する構成とする一例を示すものである。図7において、図7(a)及び図7(b)は、それぞれ、ノズルニードル30側の第1貫通孔部37、コマンドピストン50側の第2貫通孔部57を示しており、また図7(c)は支持部材を示している。また図8(a)はノズルニードル30側の第1貫通部37と支持部材71とによる嵌合状態を示し、図8(b)はコマンドピストン50側の第2貫通孔部57と支持部材71とによる嵌合状態を示している。
コマンドピストン50側の第2貫通孔部57は、四角柱状の支持部材71の高さHに対し、軸方向において一端側、他端側でそれぞれ拘束される。即ち、第2貫通孔部57の断面形状は、支持部材71の高さH方向に対し中間嵌めまたは僅かに遊嵌となる高さ寸法を有し、支持部材71の幅W方向に対しては十分に大きい幅寸法を有している。
一方、ノズルニードル30側の第1貫通孔部37は、四角柱状の支持部材71の幅Wに対し、上記直交方向において一端側、他端側でそれぞれ拘束される。即ち、第1貫通孔部37の断面形状は、支持部材71の高さH方向に対しては十分に大きい高さ寸法を有し、支持部材71の幅W方向に対し中間嵌めまたは僅かに遊嵌となる幅寸法を有している。
このような構成による連繋構造70では、貫通孔37、57と支持部材71の間での少なくとも軸方向の隙間発生を確実に抑制することができると共に、各貫通孔部37、57と支持部材71の組付け姿勢を、軸方向、並びに軸方向に対し直交する直交方向で規定するので軸ずれを抑制することが可能である。
そのため、隣接するコマンドピストン50側の他端部56とノズルニードル30側の反噴孔側の端部31との嵌め込み構成は、例えば反噴孔側の端部31と、他端部56の内壁が概ね中心軸に対し同軸的に配置され、反噴孔側の端部31を他端部56の内壁内に収容されるという簡素な構成とすることができる。
このような構成であっても、第2実施形態と同等な効果を得ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
(1)以上説明した本実施形態では、連通構造70の構成要素である各貫通孔部37、57、及び支持部材71の断面形状を、円形状または四角状とした。これに限らず、楕円状、三角形状あるいは五角形状などの多角形状であるものであってもよい。
(2)以上説明した本実施形態では、支持部材71を、円柱状または四角柱状とした。これに限らず、図9の他の実施形態に示すような四角柱171において中央部に溝72を設けた構成、あるいは図10の他の実施形態に示すような中空部を有する円筒状の支持部材271とするものであってもよい。なお、図10において中空部を有する円筒状の支持部材71は、板状部材を筒状に形成された巻きブッシュのようなものであってもよい。この場合、円筒状の支持部材71は、筒状に形成された板状部材の一方の辺部と、他方の辺部とで溝72が形成される。
(3)上記中空部を有する支持部材171、271では、各貫通孔部37、57に対して内側から復元力を発生するばね部材として機能する。
ここで、上記連繋構造を軸方向の隙間発生を確実に抑制する構成として組付けを行なう場合において、軸方向隙間が発生することはないが、貫通孔37、57などの構成要素のばらつきあるいは経時変化により、当該貫通孔の軸方向などの一方向の一端側あるいは他端側を拘束する支持部材の突き当たる度合いが強かったり弱かったりするおそれがある。
これに対して上記機能を有する支持部材171、271を有する燃料噴射弁によれば、支持部材171、272は貫通孔37、57に対して内側から復元力を発生するばね部材の機能を果たすので、貫通孔の軸方向などの一方向の一端側あるいは他端側に、支持部材171、272が突き当たる度合いを、実質的にほぼ同じ状態にすることが可能である。これにより、上記連繋構造は、その構成要素のばらつきあるいは経時変化に拘わらず、貫通孔と支持部材の間での軸方向の隙間の発生を安定して抑制することができる。
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を用いた燃料噴射装置を示す断面図である。 図1中の特徴的構成を示す図であって、図2(a)は模式的断面図、図2(b)は図2(a)中の支持部材を示す矢視図である。 図2(a)中の連繋構造としての貫通孔及び支持部材間の嵌合状態を示す模式図であって、図3(a)はコマンドピストン側の貫通孔部と支持部材による、図2(a)中のIIIA−IIIA線断面図、図3(b)はノズルニードル側の貫通孔部と支持部材による、図2(a)中のIIIB−IIIB線断面図である。 変形例による貫通孔及び支持部材間の嵌合状態を示す模式図であって、図3(a)はコマンドピストン側の貫通孔部と支持部材による断面図、図3(b)はノズルニードル側の貫通孔部と支持部材による断面図である。 第2実施形態に係わる燃料噴射弁の特徴的構成を示す図であって、図5(a)は模式的断面図、図5(b)は図5(a)中の支持部材を示す矢視図である。 図5(a)中の貫通孔及び支持部材間の嵌合状態を示す模式図であって、図6(a)はコマンドピストン側の貫通孔部と支持部材による、図5(a)中のVIA−VIA線断面図、図6(b)はノズルニードル側の貫通孔部と支持部材による、図5(a)中のVIB−VIB線断面図である。 第3実施形態に係わる燃料噴射弁の特徴的構成において各構成要素を示す図であって、図7(a)はノズルニードル側の貫通孔部を示す矢視図、図7(b)はコマンドピストン側の貫通孔部を示す矢視図、図7(c)は支持部材を示す矢視図である。 図7(a)〜(c)中の貫通孔及び支持部材間の嵌合状態を示す模式図であって、図8(a)はノズルニードル側の貫通孔部と支持部材による断面図、図8(b)はコマンドピストン側の貫通孔部と支持部材による断面図である。 他の実施形態に係わる燃料噴射弁の特徴的構成を説明する図であって、支持部材を示す矢視図である。 他の実施形態に係わる燃料噴射弁の特徴的構成を説明する図であって、支持部材を示す矢視図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
2 ハウジング
21 ノズルボデー(第1ハウジング区分)
22 噴孔
23 弁座
24 高圧燃料通路
25 ニードル収容孔(第1軸方向孔、軸方向孔)
26 燃料溜り室
30 ノズルニードル
31 反噴孔側の端部
32 大径部
33 先端部
34 小径部
37 第1貫通孔(貫通孔)
38 円錐受け面(係止面)
41 ロアボデー(第2ハウジング区分)
42 第2軸方向孔(軸方向孔)
43 背圧室
45 燃料導入通路
46 燃料通路
50 コマンドピストン
51 頭部
52 大径部
53 小径部
55 一端面
56 他端部
57 第2貫通孔(貫通孔)
58 円錐部
58a 円錐状の外周面(係止面)
61 圧力制御室
70 連繋構造
71 支持部材
80 制御弁部
82 電磁駆動部
83 制御弁部材
84 弁座部
91 リテーニングナット(締結部材)
100 制御装置

Claims (5)

  1. 噴孔および弁座が形成されるハウジングと、前記弁座に離座及び着座することより前記噴孔を開閉するノズルニードルと、前記ノズルニードルの反噴孔側の端部に作用する燃料圧力を増減する圧力制御室と、一端面が前記圧力制御室を形成すると共に、他端部が前記ノズルニードルの前記端部に連動可能なコマンドピストンと、前記コマンドピストンの前記他端部と前記ノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造と、を備え、
    前記ハウジングの軸方向一端部に前記噴孔及び前記弁座が形成され、前記弁座から軸方向他端部に向けて開口する軸方向孔が形成され、当該軸方向孔内に前記ノズルニードル、前記連繋構造、およびコマンドピストンを軸方向移動可能に収容し、かつ前記軸方向孔が前記噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を兼ねる燃料噴射弁において、
    前記連繋構造は、
    前記ノズルニードルの前記端部、及び前記コマンドピストンの前記他端部を貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔を内側から支持する支持部材と、
    を備え、
    前記貫通孔において前記ノズルニードル側の第1貫通孔部および前記コマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と前記支持部材が少なくとも前記軸方向の一端側で拘束され、他方の貫通孔部と前記支持部材が少なくとも前記軸方向の他端側で拘束されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ノズルニードルの前記端部と前記コマンドピストンの前記他端部は、軸中心に同心的に配置され、かつ前記軸方向と前記軸方向に対し直交する直交方向との双方に対して傾斜する傾斜方向に沿って、互い係止する係止面を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記一方の貫通孔部及び前記他方の貫通孔部のうちの特定貫通孔部は、前記支持部材に対し相対的に嵌合する嵌合孔であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 噴孔および弁座が形成されるハウジングと、前記弁座に離座及び着座することより前記噴孔を開閉するノズルニードルと、前記ノズルニードルの反噴孔側の端部に作用する燃料圧力を増減する圧力制御室と、一端面が前記圧力制御室を形成すると共に、他端部が前記ノズルニードルの前記端部に連動可能なコマンドピストンと、前記コマンドピストンの前記他端部と前記ノズルニードルの前記端部を連繋する連繋構造と、を備え、
    前記ハウジングの軸方向一端部に前記噴孔及び前記弁座が形成され、前記弁座から軸方向他端部に向けて開口する軸方向孔が形成され、当該軸方向孔内に前記ノズルニードル、前記連繋構造、およびコマンドピストンを軸方向移動可能に収容し、かつ前記軸方向孔が前記噴孔に高圧燃料を供給する高圧燃料通路を兼ねる燃料噴射弁において、
    前記連繋構造は、
    前記ノズルニードルの前記端部、及び前記コマンドピストンの前記他端部を貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔を内側から支持する支持部材と、
    を備え、
    前記貫通孔において前記ノズルニードル側の第1貫通孔部および前記コマンドピストン側の第2貫通孔部のうち、一方の貫通孔部と前記支持部材が前記軸方向において一端側及び他端側の双方で拘束され、他方の貫通孔部と前記支持部材が前記軸方向に対し直交する直交方向において一端側及び他端側の双方で拘束されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 前記支持部材は、前記貫通孔に対して内側から復元力を発生するばね部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023088254A1 (zh) * 2021-11-19 2023-05-25 浙江盾安人工环境股份有限公司 电子膨胀阀

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