JP2010047982A - 中空柱用補強材配置用治具 - Google Patents

中空柱用補強材配置用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート製電柱等の中空柱を補強する棒状部材を挿入された補強材配置用治具を中空柱の内周面に引っ掛けることなく円滑に吊り上げることができる。
【解決手段】中空柱内に補強材として挿入される複数の棒状部材を保持する複数の保持部が可撓性を有するワイヤと円弧部で構成され、ワイヤの湾曲膨出部が中空柱の内周面に対向するように取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート製電柱や鋼管柱等の中空柱を補強する複数の棒状部材を中空柱内に均等に配置するための中空柱用補強材配置用治具に関し、更に詳しくは、中空柱を補強するために中空柱内にモルタル等とともに補強材として挿入される例えばロッドやPC鋼線等の複数の棒状部材を中空柱内に均等に配置するための中空柱用補強材配置用治具に関する。
コンクリート製の電柱は、通常、電柱の基端部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような電柱は、その外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状体であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
このようなコンクリート製電柱は、例えば、電柱の地際から1m程上方の電柱側面に形成されたアース孔などの側面開口から電柱の内部に補強材としての棒状部材を複数本挿入してから、これらの棒状部材の隙間に例えば豆砂利や砕石を投入し、更にモルタルやコンクリートなどを順次投入し、補強するようにしている。
前記複数の棒状部材は、コンクリート製電柱を補強するために電柱内に均等に配置されうるように図15(a)に示すような中空柱用補強材配置用治具(以下、補強材配置用治具と称する)99を用いて電柱内に挿入される。図15(b)は、このような補強材配置用治具99を用いて、電柱1の内部に複数本(同図では4本)の棒状部材100を均等に配置しようとする様子を示した図である。
図15(a)に示す従来の補強材配置用治具99は、円環状のフレーム121の外周に例えば鉄筋等でU字状に形成された複数(同図では4個)の保持部123を溶接等により固設されて構成されている。また、フレーム121の内側には、ガイドフレーム125が設けられ、このガイドフレーム125の外周部には一対のフック127が溶接により固設されている。これらフック127は、U字状の細い鉄筋等が、一側が上向きに、他方の側が下向きに設けられている。
図15(b)において、4本の棒状部材100は、電柱1の下方に形成された側面開口101から電柱1の内部に挿入され、同図に示すように上方に引き上げられる。また、補強材配置用治具99は、下方の側面開口101から電柱1内に挿入され、まず4本の棒状部材100の下方に設けられてから、電柱1の最上部の頂部開口131から吊り下げられた図示しない吊り糸で上方に引き上げられつつ、図示しない操作具で補強材配置用治具99を操作して位置や姿勢を調整しながら、補強材配置用治具99の4個の保持部123内に4本の棒状部材100をそれぞれ挿入し、それから同図に示すように電柱1内の所定の上方まで吊り糸で引き上げられる。この結果、4本の棒状部材100は、補強材配置用治具99の4個の保持部123で決まる電柱1内の所定位置に均等に配置される。
図16は、上述した補強材配置用治具99を複数用いて、電柱1内で複数の棒状部材100を保持するとともに、棒状部材100の下端部にも同様な棒状部材133を複数設けて電柱1の下端部を補強し、それから複数の棒状部材の隙間に例えば豆砂利や砕石135を投入し、更にモルタル137を順次電柱1の内部全体に投入して、全体的に補強した電柱1を示している断面図である。
特願2007-77613号
上述したように、コンクリート製の電柱1を補強するために電柱1内に挿入される複数の棒状部材100を電柱1内に均等に配置するために使用される従来の補強材配置用治具99は、図15(a)に示すように鉄筋等でU字状に形成された保持部123が円環状のフレーム121に固設されている。
また、上述したように、棒状部材100や補強材配置用治具99が挿入されモルタルなどを充填されて全体的に補強される以前のコンクレート製電柱1は、外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状体であり、その内部は空洞であって、電柱1の内周面にはコンクリートが内側に膨出して、いわゆるノロが形成され、更に電柱1のコンクリート外周部を構成している鉄筋を相互に固定する針金が中空部側に突出している。
従って、このように内周面にノロが膨出したり、針金が突出している電柱1の内部に補強材配置用治具99を挿入して吊り上げようとすると、そのU字状の保持部123が電柱1の内周面から膨出したり突出したノロや針金に引っ掛かってしまって、補強材配置用治具99を電柱1内で上方に円滑に吊り上げることができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、中空柱を補強する棒状部材を均等に配置するために中空柱内に挿入されて円滑に吊り上げることができる中空柱用補強材配置用治具を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の中空柱用補強材配置用治具は、中空柱を補強するために中空柱の長手方向に沿って中空柱内に補強材として挿入される複数の棒状部材を中空柱内に配置するための中空柱用補強材配置用治具であって、前記中空柱の内周面に対向するように開口部が形成される複数の円弧部と、湾曲膨出部が中空柱の内周面に対向するように複数の円弧部の開口部の両端に円弧状に取り付けられ、前記棒状部材が挿入される保持部を円弧部との間で形成する複数の可撓性を有するワイヤと、前記複数の円弧部を中空柱内でその円周方向に均等に配置するように複数の円弧部を一体的に保持するフレームとを有することを要旨とする。
請求項1記載の中空柱用補強材配置用治具によれば、棒状部材を保持する複数の保持部が可撓性を有するワイヤと円弧部で構成され、ワイヤの湾曲膨出部が中空柱の内周面に対向するように取り付けられているため、中空柱内で補強材配置用治具を吊り上げる場合にワイヤが電柱の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤはその可撓性によりノロや針金をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑り、ノロや針金に引っ掛かってしまうことがなく、円滑に吊り上げることができる。
請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項1記載の中空柱用補強材配置用治具において、前記フレームは、中心にガイド軸が貫通するガイド孔が形成される中心部を有することを要旨とする。
請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具では、フレームは中心にガイド軸が貫通するガイド孔が形成される中心部を有し、このガイド孔にガイド軸を挿通することができる。
請求項3記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具において、前記フレームは、前記中心部から前記円弧部に延出する複数のアームを有することを要旨とする。
請求項3記載の中空柱用補強材配置用治具では、フレームは中心部から円弧部に延出する複数のアームを有し、このアームにより複数の保持部を確実に保持できるとともに、中空柱の内径に合わせて、アームの長さを調整することにより、任意の大きさの中空柱に適用することができる。
請求項4記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具において、前記フレームは、前記中心部の外側が膨出して構成され、この膨出した外側に前記複数の円弧部が設けられていることを要旨とする。
請求項4記載の中空柱用補強材配置用治具では、フレームは中心部の外側が膨出して構成され、この膨出した外側に複数の円弧部が設けられているため、中心部と円弧部とを連結するアームが不要となり、構造を簡単化することができる。
請求項5記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具であって、前記フレームは、前記複数の円弧部をリング状に保持するリング部と、このリング部を前記中心部に連結する連結部とを有することを要旨とする。
請求項5記載の中空柱用補強材配置用治具では、複数の円弧部がリング部でリング状に保持され、このリング部が連結部で中心部に連結される。
請求項6記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具において、前記円弧部は、隣接する円弧部の端部同士が互いに連結されていることを要旨とする。
請求項6記載の中空柱用補強材配置用治具では、円弧部は隣接する円弧部の端部同士が互いに連結されているため、複数の円弧部は互いに強固に連結されている。
請求項7記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具において、前記ワイヤは、複数の円弧部のうち、所望の位置の円弧部の開口部にのみ取り付けられることを要旨とする。
請求項7記載の中空柱用補強材配置用治具にあっては、ワイヤは複数の円弧部のうち、所望の位置の円弧部の開口部にのみ取り付けられるため、中空柱内に挿通される棒状部材の数に合わせてワイヤを適宜取り付けて効率的に使用でき、例えば多数の円弧部を有する中空柱用補強材配置用治具を1種類のみ標準品として用意し、所望の数だけワイヤを取り付けることにより種々の数の棒状部材の配置に柔軟に適用することができる。
請求項8記載の中空柱用補強材配置用治具は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具において、複数の棒状部材を中空柱内に均等に配置すべく、前記フレームは前記複数の円弧部を中空柱内で円周方向に均等に配置するように構成されていることを要旨とする。
請求項8記載の中空柱用補強材配置用治具では、複数の円弧部は中空柱内で円周方向に均等に配置されるため、複数の棒状部材は中空柱内で均等に配置され、中空柱を確実に補強することができる。
本発明によれば、複数の保持部が可撓性を有するワイヤと円弧部で構成され、ワイヤの湾曲膨出部が中空柱の内周面に対向するように取り付けられているので、中空柱内で補強材配置用治具を吊り上げる場合にワイヤが電柱の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤはその可撓性によりノロや針金をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑り、ノロや針金に引っ掛かってしまうことがなくなり、棒状部材を挿通された補強材配置用治具を中空柱内で円滑に吊り上げることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。この中空柱用補強材配置用治具(以下、補強材配置用治具と称する)10は、図15、16で説明したように、中空柱であるコンクリート製の電柱1を補強するために補強材として電柱1内に挿入される複数の棒状部材100を電柱1内に均等に配置するために電柱1内に挿入されて使用されるものであり、複数の棒状部材100をそれぞれ保持する複数(図1では6個)の保持部11を有する。
この保持部11は、それぞれ円弧状に湾曲した可撓性を有するワイヤ13と、このワイヤ13に対向して配設されている円弧部15とから構成され、ワイヤ13は円弧部15の両端にねじ17により可動自在に取り付けられている。
補強材配置用治具10が複数の棒状部材100を電柱1内に均等に配置するように保持部11が棒状部材100を保持すべく電柱1内に挿入される場合には、複数の保持部11のワイヤ13の湾曲膨出部が電柱1の内周面に対向するようにワイヤ13は円弧部15の両端に取り付けられ、また円弧部15の開口部、すなわち凹んだ部分も電柱1の内周面に対向するようになっている。
補強材配置用治具10は、電柱1の中心を通るように電柱1内に挿通されるガイド軸が貫通するガイド孔21が形成された中心部23を有し、この中心部23から放射状に複数の円弧部15に向かうように連結部となる複数(図1では4本)のアーム25が延出している。
中心部23から放射状に延出した複数のアーム25は、複数の円弧部15を一体的に連結しているリング部27に連結されている。そして、このリング部27で一体的に連結された複数の円弧部15とワイヤ13とからなる複数の保持部11は、中心部23を中心にリング部27上で円周方向に均等に配設されている。この結果、これらの保持部11に電柱1の補強材としての複数の棒状部材が挿通された場合には、これらの棒状部材は電柱1内で円周方向に均等に配設されることになる。なお、図1においては、リング部27の一部と複数の円弧部15の一部と融合するようにリング部27が複数の円弧部15を一体的に連結しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、リング部27と各円弧部15がそれぞれ独立して形成され、この独立して形成されたリング部27と各円弧部15とが直接または連結部等を介して一体的に連結されてもよい。
図2は、図1に示した補強材配置用治具10において複数、すなわち6個の円弧部15のすべてにワイヤ13を取り付けるのでなく、3本のワイヤ13を一個置きの円弧部15に円周方向に均等に取り付けて、3個の保持部11のみを設けた補強材配置用治具10を示している図である。
すなわち、電柱内に補強材として3本の棒状部材を挿通する場合には、図1に示した補強材配置用治具10において、6個の保持部11のすべてにワイヤ13を取り付けるのでなく、3本のワイヤ13を一個置きの円弧部15に取り付けて、3個の保持部11のみを構成すればよいものである。
図3は、図2に示すように、3個の保持部11を有する補強材配置用治具10の保持部11にそれぞれ3本の棒状部材100を挿通すると同時に中心部23のガイド孔21にガイド軸110を挿通した様子を示す図である。
図3に示すように、3本の棒状部材100を補強材配置用治具10の3個の保持部11にそれぞれ電柱内で挿通すると同時にガイド孔21にガイド軸110を挿通するには、図15(b)に示したように、補強材配置用治具10を電柱1の側面開口101から複数の棒状部材100の下側に挿入し、それから電柱1の頂部開口131から吊り下げられた吊り糸で補強材配置用治具10を上方に吊り上げつつ、操作具で補強材配置用治具10を操作して位置や姿勢を調整しながら、補強材配置用治具10の3個の保持部11に3本の棒状部材100をそれぞれ挿入すると同時にガイド軸110にガイド孔21を挿通し、それから補強材配置用治具10を電柱1内の所定の上方まで吊り糸で吊り上げる。
このように、電柱1内において、補強材配置用治具10の各保持部11に棒状部材100を挿通すると同時にガイド孔21にガイド軸110を挿通するために、補強材配置用治具10を電柱1内に挿入してから上方に吊り上げると、この吊り吊り上げ中において保持部11のワイヤ13の湾曲膨出部が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に引っ掛かってしまい、円滑に吊り上げることができないという問題が従来あったが、本実施形態の補強材配置用治具10では保持部11が可撓性を有するワイヤ13で構成しているため、このワイヤ13が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤ13は、その可撓性によりノロや針金上をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑るため、ワイヤ13がノロや針金に引っ掛かってしまうことがなくなる。この結果、電柱1内で保持部11に棒状部材100が挿通されガイド孔21にガイド軸110が挿通された補強材配置用治具10は、電柱内でノロや針金に引っ掛かることなく円滑に吊り上げられる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係わる補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。
図4に示す補強材配置用治具30は、図1に示した第1の実施形態の補強材配置用治具10においてリング部27を削除し、隣接する円弧部15の端部同士を一体的に連結するとともに、中心部23から延出している複数(図4では4本)のアーム25を円弧部15や円弧部15の端部同士の連結部に連結するように構成した点が異なるものであり、その他の構成は第1の実施形態の補強材配置用治具10と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。
この構成される第2の実施形態の補強材配置用治具30も、保持部11が第1の実施形態と同様にワイヤ13を用いて構成されているため、第1の実施形態と同様にワイヤ13が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤ13は、その可撓性によりノロや針金上をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑るため、ワイヤ13がノロや針金に引っ掛かってしまうことがなくなり、補強材配置用治具30は、電柱内でノロや針金に引っ掛かることなく円滑に吊り上げられる。
すなわち、電柱1内において、補強材配置用治具10の各保持部11に棒状部材を挿通するために、補強材配置用治具10を電柱内に挿入してから上方に吊り上げても、ワイヤ13が電柱の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かってしまうことがなく、補強材配置用治具30を電柱内で円滑に吊り上げることができる。
図5は、図4に示した第2の実施形態の補強材配置用治具30において6個の円弧部15のすべてにワイヤ13を取り付けるのでなく、3本のワイヤ13を一個置きの円弧部15に円周方向に均等に取り付けて、3個の保持部11のみを設けた補強材配置用治具30を示している図である。このように構成される補強材配置用治具30においても、その他の構成、作用、効果は、図4と同じである。
図6は、図5に示した3個の保持部11を有する補強材配置用治具30の保持部11にそれぞれ3本の棒状部材100を挿通すると同時に中心部23のガイド孔21にガイド軸110を挿通した様子を示しているものである。このように構成される補強材配置用治具30においても、その他の構成、作用、効果は、図4と同じである。
図7は、本発明の第3の実施形態に係わる補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。
図7に示す補強材配置用治具40は、図4に示した第2の実施形態の補強材配置用治具30において隣接する円弧部15の端部同士を連結せずに切り離して独立させるとともに、中心部23から延出している各アーム25を各円弧部15の中心に連結するように構成し、かつワイヤ13と円弧部15からなる保持部11を4個設けるようにした点が異なるものであり、その他の構成は第2の実施形態の補強材配置用治具30と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。
この構成される第3の実施形態の補強材配置用治具30も、保持部11が第1、第2の実施形態と同様にワイヤ13を用いて構成されているため、第1、第2の実施形態と同様にワイヤ13が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤ13は、その可撓性によりノロや針金上をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑るため、ワイヤ13がノロや針金に引っ掛かってしまうことがなくなり、補強材配置用治具40は、電柱内でノロや針金に引っ掛かることなく円滑に吊り上げられる。
すなわち、電柱1内において、補強材配置用治具40の各保持部11に棒状部材を挿通するために、補強材配置用治具40を電柱内に挿入してから上方に吊り上げても、ワイヤ13が電柱の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かってしまうことがなく、補強材配置用治具40を電柱1内で円滑に吊り上げることができる。
図8は、図7に示した4個の保持部11を有する補強材配置用治具40の保持部11にそれぞれ4本の棒状部材100を挿通すると同時に中心部23のガイド孔21にガイド軸110を挿通した様子を示しているものである。このように構成される補強材配置用治具30においても、その他の構成、作用、効果は、図4と同じである。
なお、上述したように、アーム25を用いて円弧部15を中心部23に連結して取り付けることにより、アーム25の長さを電柱1の内径に合わせて適宜調整することができ、任意の大きさの電柱1に適用することができる。
図9は、本発明の第4の実施形態に係わる補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。
図9に示す補強材配置用治具50は、図7に示した第3の実施形態の補強材配置用治具40においてアーム25を削除して、各円弧部15の中心を中心部23に直接連結するように構成した点が異なるものであり、その他の構成は第3の実施形態の補強材配置用治具30と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。
図10は、図9に示した4個の保持部11を有する補強材配置用治具50の保持部11にそれぞれ4本の棒状部材100を挿通すると同時に中心部23のガイド孔21にガイド軸110を挿通した様子を示しているものである。このように構成される補強材配置用治具50においても、その他の構成、作用、効果は、図7と同じである。
なお、図9に示す補強材配置用治具50において、円弧部15は中心部23の外側に連結されているが、この中心部23を大きくするなどして、すなわち中心部23の外側を膨出させ、この膨出した中心部23の外側に複数の円弧部15を設けることにより、円弧部15を大きな直径で配置することができ、大きな内径の電柱に補強材配置用治具50を適用することができる。
図11は、本発明の第5の実施形態に係わる補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。
図11に示す補強材配置用治具60は、図1に示した第1の実施形態の補強材配置用治具10において円弧部15を10個設け、この10個の円弧部15のうちの一つ置きの5個の円弧部15にのみワイヤ13を取り付けて5個の保持部11を構成するとともに、10個の円弧部15を連結しているリング部27と中心部23との間に別のリング部61を設け、このリング部61で4本のアーム25の中程を連結してアーム25の強度を増すように構成した点が異なるものであり、その他の構成は第1の実施形態の補強材配置用治具10と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。
この構成される第5の実施形態の補強材配置用治具60も、保持部11がワイヤ13を用いて構成されているため、ワイヤ13が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かりそうになったとしても、ワイヤ13は、その可撓性によりノロや針金上をなでるように撓りながら湾曲して滑らかに滑るため、ワイヤ13がノロや針金に引っ掛かってしまうことがなくなる。
すなわち、図11に示すように、5個の保持部11のそれぞれに棒状部材100を挿入すると同時にガイド孔21にガイド軸110を挿通して、電柱1内において、補強材配置用治具60を上方に吊り上げても、ワイヤ13が電柱1の内壁から突出しているノロや針金に当って引っ掛かってしまうことがなく、補強材配置用治具10を電柱1内で円滑に吊り上げることができるとともに、リング部27に均等に配設された保持部11により複数の棒状部材100を電柱1内で円周方向に均等に配設することができる。
なお、図11に示す第5の実施形態の補強材配置用治具60は、運動場を夜間に照明するナイター照明用あるいは電力送電線用の大口径の鋼管柱に利用でき、さらには、複数の棒状部材100を電柱1内で均等に配置する用途の他に、例えば複数の照明を均等に天井に吊り下げるための照明吊り下げ器具にも利用することができる。
図12は、本発明の第6の実施形態に係わる補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。
図12に示す補強材配置用治具70は、図9に示した第4の実施形態の補強材配置用治具50においてワイヤ13と円弧部15からなる保持部11を3個のみ設けたものであり、その他の構成は第4の実施形態の補強材配置用治具50と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。
図13は、図12に示す補強材配置用治具70においてワイヤ13を取り除いた状態を示す平面図である。
図14は、図12に示した3個の保持部11を有する補強材配置用治具70の保持部11にそれぞれ棒状部材100を挿通すると同時に中心部23のガイド孔21にガイド軸110を挿通した様子を示しているものである。このように構成される補強材配置用治具50においても、その他の構成、作用、効果は、図9と同じである。
本発明の第1の実施例に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 図1に示した中空柱用補強材配置用治具において3個の円弧部にのみワイヤを取り付けて3個の保持部を有する中空柱用補強材配置用治具を示す斜視図である。 図2に示す中空柱用補強材配置用治具に複数の棒状部材とガイド軸を挿通した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 図4に示した中空柱用補強材配置用治具において3個の円弧部にのみワイヤを取り付けて3個の保持部を有する中空柱用補強材配置用治具を示す斜視図である。 図5に示す中空柱用補強材配置用治具に複数の棒状部材とガイド軸を挿通した状態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 図7に示す中空柱用補強材配置用治具に複数の棒状部材とガイド軸を挿通した状態を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 図9に示す中空柱用補強材配置用治具に複数の棒状部材とガイド軸を挿通した状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係わる中空柱用補強材配置用治具の構成を示す斜視図である。 図12に示す中空柱用補強材配置用治具においてワイヤを取り除いた状態を示す平面図である。 図12に示す中空柱用補強材配置用治具に複数の棒状部材とガイド軸を挿通した状態を示す斜視図である。 (a)は従来の中空柱用補強材配置用治具を示す斜視図であり、(b)は中空柱用補強材配置用治具を用いて複数の棒状部材を電柱内に均等に挿入した様子を示す図である。 中空柱用補強材配置用治具を用いて棒状部材を電柱内に挿通してから電柱の内部に豆砂利、砕石、モルタルを投入して全体的に補強した電柱を示している断面図である。
符号の説明
1 電柱
10,30,40,50,60,70 中空柱用補強材配置用治具
11 保持部
13 ワイヤ
15 円弧部
21 ガイド孔
23 中心部
25 アーム
27 リング部
100 棒状部材

Claims (8)

  1. 中空柱を補強するために中空柱の長手方向に沿って中空柱内に補強材として挿入される複数の棒状部材を中空柱内に配置するための中空柱用補強材配置用治具であって、
    前記中空柱の内周面に対向するように開口部が形成される複数の円弧部と、
    湾曲膨出部が中空柱の内周面に対向するように複数の円弧部の開口部の両端に円弧状に取り付けられ、前記棒状部材が挿入される保持部を円弧部との間で形成する複数の可撓性を有するワイヤと、
    前記複数の円弧部を中空柱内でその円周方向に均等に配置するように複数の円弧部を一体的に保持するフレームと
    を有することを特徴とする中空柱用補強材配置用治具。
  2. 前記フレームは、中心にガイド軸が貫通するガイド孔が形成される中心部を有することを特徴とする請求項1記載の中空柱用補強材配置用治具。
  3. 前記フレームは、前記中心部から前記円弧部に延出する複数のアームを有することを特徴とする請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具。
  4. 前記フレームは、前記中心部の外側が膨出して構成され、この膨出した外側に前記複数の円弧部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具。
  5. 前記フレームは、前記複数の円弧部をリング状に保持するリング部と、このリング部を前記中心部に連結する連結部とを有することを特徴とする請求項2記載の中空柱用補強材配置用治具。
  6. 前記円弧部は、隣接する円弧部の端部同士が互いに連結されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具。
  7. 前記ワイヤは、複数の円弧部のうち、所望の位置の円弧部の開口部にのみ取り付けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具。
  8. 複数の棒状部材を中空柱内に均等に配置すべく、前記フレームは前記複数の円弧部を中空柱内で円周方向に均等に配置するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の中空柱用補強材配置用治具。
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