JP2010047112A - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラック軸10の軸方向X1に平行な方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとが対向する。上記方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと減速ギヤ34の端面34aとの距離L1が、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとの距離L2よりも大きい。ロックねじ57が、万一緩んで減速ギヤ34側へ移動しても、第2のハウジング43の端面43aに当接する位置までしか移動できない。ロックねじ57が減速ギヤ34に干渉しない。
【選択図】図3
Description
ボールねじ機構は、ラック軸に形成されたボールねじ部と、そのボールねじ部にボールを介して係合するボールナットとを備えている。
ボールナットは、車体に固定されたハウジングによって、軸受を介して回転可能に支持されている。上記軸受の内輪とボールナットとの軸方向相対移動が、ボールナットの外周に螺合された内側ロックナットにより規制されている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ロックねじの緩みに起因する不具合を簡単な構造で防止することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン8に噛み合うラック9を有して自動車の左右方向(軸方向X1に相当)に延びる転舵軸としてのラック軸10とを備えている。ピニオン軸7およびラック軸10により、ラックアンドピニオン機構からなる舵取り機構11が構成されている。
ピニオン軸7は、中間軸5およびステアリングシャフト3を介して操舵部材2とは一体回転可能に連結された入力軸17と、ピニオン8が設けられた出力軸18と、入力軸17および出力軸18を同軸上に相対回転可能に連結するトーションバー19とを備えている。ハウジング12には、ピニオン軸7を収容する筒状の筒状のピニオンハウジング91が交差状に一体に形成されている。
減速機構24は、入力軸28とは同行回転可能に設けられた駆動ギヤ33と、上記ボールナット31とは同行回転可能に設けられた減速部材としての減速ギヤ34と、中間軸29とは同行回転可能に設けられ、駆動ギヤ33および減速ギヤ34に噛み合う中間ギヤ35とを備えている。駆動ギヤ33、減速ギヤ34および中間ギヤ35のそれぞれは、平歯車により構成されていてもよいし、はすば歯車により構成されていてもよい。
本実施の形態の特徴とするところは、第1のハウジング42によって保持された複列アンギュラ玉軸受41の外輪を止定したロックねが57が、仮に緩んだとしても、そのロックねじ57の緩み量を第2のハウジング43の端面によって規制でき、その結果、ロックねじ57と減速ギヤ34との干渉を防止でき、異音発生を防止できる点にある。
複列アンギュラ玉軸受41は、一体化された外輪81と、軸方向に並ぶ一対の内輪82からなる内輪ユニット83と、2列のボール84とを備えており、単列アンギュラ玉軸受の背面合せに相当する。背面合せに相当しているので、モーメント荷重に対する負荷能力を高くできて好ましい。複列アンギュラ玉軸受41に代えて、例えば背面合わせの組合せアンギュラ玉軸受を用いるようにしてもよい。
入力軸28の一端28aを支持する軸受37と、中間軸29の一端29aを支持する軸受39と、ボールナット31を支持する複列アンギュラ玉軸受41とが、第1のハウジング42によって保持されている。具体的には、軸受37が、第1のハウジング42の軸受保持部45に保持され、軸受39が、第1のハウジング42の軸受保持部46に保持され、複列アンギュラ玉軸受41が、第1のハウジング42の軸受保持部47に保持されている。
図2および拡大断面図である図3を参照して、ボールナット31の一端に小径部50が形成され、ボールナット31の他端に小径部51が形成され、小径部50と小径部51との間に、大径部52が設けられている。ボールナット31の大径部52の外周に形成された保持凹部53に、複列アンギュラ玉軸受41の内輪ユニット83が嵌合されている。ボールナット31の大径部52は、保持凹部53の一端に隣接する位置決め段部54を有している。
また、小径部51の外周に、減速部材としての減速ギヤ34が圧入され、これにより、減速ギヤ34がボールナット31と同行回転可能に連結されている。減速ギヤ34およびボールナット31を含むユニットは、複列アンギュラ玉軸受41のみによって、片持ち状に支持されている。
複列アンギュラ玉軸受41の外輪81は、第1のハウジング42の上記軸受保持部47に嵌合されている。第1のハウジング42の内周には、軸受保持部47に隣接してねじ部56が形成されており、そのねじ部56に、ロックねじ57が嵌合されている。ロックねじ57と第1のハウジング42の位置決め段部63との間に、外輪81が挟持され固定されている。
図3に示すように、ラック軸10の軸方向X1に平行な方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとが、互いの間に隙間S1を設けて対向している。また、ラック軸10の軸方向X1に平行な方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと減速ギヤ34の端面34aとの距離L1が、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとの距離L2よりも大きくされている(L1>L2)。
ラックストッパ59は、ねじ軸30を有するラック軸10の軸方向のストローク量を規制するためのストッパである。ラック軸10の端部とタイロッド14とを連結する自在継手13(図1参照)のハウジング(図示せず)が、ラックストッパ59のストッパ面60と当接することにより、ラック軸10のストローク量が規制されるようになっている。
本実施の形態によれば、図3に示したように、ラック軸10の軸方向X1に平行な方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとが対向している。また、ラック軸10の軸方向X1に平行な方向Y1に関して、ロックねじ57の端面57aと減速ギヤ34の端面34aとの距離L1が、ロックねじ57の端面57aと第2のハウジング43の端面43aとの距離L2よりも大きくされている(L1>L2)。
Claims (1)
- 電動モータによって減速機構を介して駆動されるボールナットを含み、上記ボールナットの回転を転舵軸の軸方向移動に変換するボールねじ機構と、
互いの端面を突き合わせた筒状の第1のハウジングおよび筒状の第2のハウジングを含み、上記ボールねじ機構を収容するハウジングと、
上記第1のハウジングに形成された軸受保持部に嵌合され、上記ボールナットを回転可能に支持する軸受と、
上記第1のハウジングの軸受保持部に隣接するねじ部に螺合され、上記軸受の外輪の端面に当接して上記軸受の軸方向移動を規制するロックねじと、を備え、
上記減速機構は、上記ボールナットにボールナットとは同行回転可能に取り付けられた減速部材を含み、
上記ロックねじは、上記転舵軸の軸方向に平行な方向に関して、上記減速部材と上記軸受との間に配置され、
上記転舵軸の軸方向に平行な方向に関して、上記ロックねじの端面と上記第2のハウジングの端面とが、互いの間に隙間を設けて対向しており、
上記転舵軸の軸方向に平行な方向に関して、上記ロックねじの上記端面と上記減速部材との距離が、上記ロックねじの上記端面と上記第2のハウジングの上記端面との距離よりも大きくされていることを特徴とする車両用操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008213022A JP2010047112A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 車両用操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008213022A JP2010047112A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 車両用操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010047112A true JP2010047112A (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=42064587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008213022A Pending JP2010047112A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 車両用操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010047112A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231474A (ja) * | 2002-02-08 | 2003-08-19 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2005096640A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Showa Corp | パワーステアリング機構を備えるステアリング装置 |
JP2006224938A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-31 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
-
2008
- 2008-08-21 JP JP2008213022A patent/JP2010047112A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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