JP2010046672A - 鍛造装置および鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高価な材料を用いることなく,金型の摩耗を効果的に抑止して,精度のよい成形品を製造することのできる鍛造装置および鍛造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の鍛造装置は,製品の軸方向の第1端面に対面するノックアウトパンチ31と,製品の軸方向の第2端面に対面するパンチ32と,製品の軸方向の周面を包囲するダイス33とを有し,ノックアウトパンチ31とパンチ32とダイス33との間の空間に加工対象物を置いた状態で,ノックアウトパンチ31とパンチ32とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工するものであって,ノックアウトパンチ31とパンチ32とを互いに接近させる駆動部を有し,駆動部は,ノックアウトパンチ31から見たダイス33の速度を,ノックアウトパンチ31から見たパンチ32の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の鍛造装置は,製品の軸方向の第1端面に対面するノックアウトパンチ31と,製品の軸方向の第2端面に対面するパンチ32と,製品の軸方向の周面を包囲するダイス33とを有し,ノックアウトパンチ31とパンチ32とダイス33との間の空間に加工対象物を置いた状態で,ノックアウトパンチ31とパンチ32とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工するものであって,ノックアウトパンチ31とパンチ32とを互いに接近させる駆動部を有し,駆動部は,ノックアウトパンチ31から見たダイス33の速度を,ノックアウトパンチ31から見たパンチ32の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする。
【選択図】図1
Description
本発明は,鍛造金型を用いて鍛造することによりギヤ等を製造する鍛造装置およびその方法に関する。さらに詳細には,プレスによる鍛造装置および鍛造方法に関するものである。
近年,工程数削減の観点から,ギヤ等の成型において1工程の加工で最終製品が製造できるネットシェイプ化が指向されている。あるいは,さらに1〜2工程加えたニアネットシェイプが実用化されてきている。そのうちでも,成形精度の観点からは,冷間鍛造等の低温での成型が好ましい。しかしながら,低温におけるプレス成形では,被成形材料の硬度が高く,金型の摩耗が速いことが問題点となっていた。
金型の摩耗を抑制できる鍛造方法として,従来より,以下のような各方法が提案されている。例えば,
(1)成形時に潤滑剤を使用する方法,
(2)高硬度な金型材料を用いる方法,
(3)冷間鍛造の場合,リン酸塩処理等による潤滑皮膜をワーク側に被覆する方法,
(4)金型の表面に,CVD法等によってコーティングを被覆することにより,耐摩耗性を向上させるとともに摩擦係数を低減するという方法,等である。
(1)成形時に潤滑剤を使用する方法,
(2)高硬度な金型材料を用いる方法,
(3)冷間鍛造の場合,リン酸塩処理等による潤滑皮膜をワーク側に被覆する方法,
(4)金型の表面に,CVD法等によってコーティングを被覆することにより,耐摩耗性を向上させるとともに摩擦係数を低減するという方法,等である。
なお,特許文献1には,金属板を幅方向にプレスして圧縮する幅圧下装置が開示されている。本文献では,ワークを上下から押さえロールで押さえて,ダイスで幅方向に圧下する装置について記載されている。本文献の装置では,押さえロールをロール軸に沿って移動可能な複数のリングロールによって構成している。ダイスの移動に追従してリングロールが移動することにより,ワークとリングロールとの間の相対速度が小さくなるため,スラブ表面の擦り傷がほとんど無くなるとされている。
特開平6−277711号公報
しかしながら,前記した従来の鍛造方法は,いずれも満足できるものではなかった。
(1)では,潤滑剤のムラにより,効果にもムラがあった。
(2)では,金型全体に高価な材料を使用する必要があるため,金型がかなり高価なものとなり,実際的ではなかった。
(3)では,処理費用が大きい上に,リン酸塩処理によって環境に対する負荷となる物質を排出してしまうという問題点があった。
(4)では,金型費が大きい上に,コーティングのために金型を高温とする必要があり,金型精度が悪化するという問題点があった。
(1)では,潤滑剤のムラにより,効果にもムラがあった。
(2)では,金型全体に高価な材料を使用する必要があるため,金型がかなり高価なものとなり,実際的ではなかった。
(3)では,処理費用が大きい上に,リン酸塩処理によって環境に対する負荷となる物質を排出してしまうという問題点があった。
(4)では,金型費が大きい上に,コーティングのために金型を高温とする必要があり,金型精度が悪化するという問題点があった。
また,特許文献1の装置は,幅圧下装置であるため,抑えロールはワークに対して上下からのみ抑えればよい。対象物の全周囲を囲んでプレスする鍛造装置にはこのままでは適用できなかった。
本発明は,前記した従来の鍛造方法が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,高価な材料を用いることなく,金型の摩耗を効果的に抑止して,精度のよい成形品を製造することのできる鍛造装置および鍛造方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の鍛造装置は,製品の軸方向の第1端面に対面する第1パンチ金型と,製品の軸方向の第2端面に対面する第2パンチ金型と,製品の軸方向の周面を包囲するダイス金型とを有し,第1パンチ金型と第2パンチ金型とダイス金型との間の空間に加工対象物を置いた状態で,第1パンチ金型と第2パンチ金型とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工する鍛造装置であって,第1パンチ金型と第2パンチ金型とを互いに接近させる主動作を行わせる駆動部を有し,駆動部は,第1パンチ金型から見たダイス金型の速度を,第1パンチ金型から見た第2パンチ金型の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする副動作をも行わせるものである。
本発明の鍛造装置によれば,加工対象物は,第1パンチ金型と第2パンチ金型とダイス金型との間の空間に置かれ,第1パンチ金型と第2パンチ金型とで挟みつけられることにより成形される。例えば,筒状のダイス金型の内側で軸方向に第1パンチ金型と第2パンチ金型とを互いに接近させる。そのため,加工対象物の第1端面と第2端面との間の大きさは,第1パンチ金型から見た第2パンチ金型の速度(主動作の速度)で減少する。これにより加工対象物は,この主動作の方向と交わる方向にふくらみ,ダイス金型と接触する。そしてこの加工対象物のうちダイス金型と接触する箇所も主動作とともに移動する。本発明では,ダイス金型を,第1パンチ金型から見て,第1パンチ金型から見た第2パンチ金型の速度より小さくて同じ向きの有限の速度で移動させている。従って,加工対象物のうちダイス金型と接触する箇所とダイス金型との間の相対速度をごく小さくすることができる。これにより,高価な材料を用いることなく,金型の摩耗を効果的に抑止して,精度のよい成形品を製造することができる。
さらに本発明では,駆動部は,第1パンチ金型から見たダイス金型の速度を,第1パンチ金型から見た第2パンチ金型の速度の40%〜60%の範囲内とするものであることが望ましい。
このようなものであれば,ダイス金型と加工対象物の接触箇所との相対速度をごく小さいものとすることができる。
このようなものであれば,ダイス金型と加工対象物の接触箇所との相対速度をごく小さいものとすることができる。
さらに本発明では,駆動部は,副動作を,少なくとも,加工対象物がダイス金型の内面に接触してから,主動作の終了までの間にわたって行わせるものであることが望ましい。
このようなものであれば,少なくとも,加工対象物がダイス金型に対して接触して移動する期間中は,ダイス金型と加工対象物の接触箇所との相対速度をごく小さいものとすることができる。
このようなものであれば,少なくとも,加工対象物がダイス金型に対して接触して移動する期間中は,ダイス金型と加工対象物の接触箇所との相対速度をごく小さいものとすることができる。
さらに本発明では,第1パンチ金型が固定されているものであることが望ましい。
このようなものであれば,第2パンチ金型とダイス金型との速度の関係のみを考慮すればよい。
このようなものであれば,第2パンチ金型とダイス金型との速度の関係のみを考慮すればよい。
さらに本発明では,ダイス金型が固定されているものであることが望ましい。
このようなものであれば,ダイス金型を移動させる必要がない。この場合には,第1パンチ金型と第2パンチ金型とをほぼ同じ速度で互いに接近させればよい。
このようなものであれば,ダイス金型を移動させる必要がない。この場合には,第1パンチ金型と第2パンチ金型とをほぼ同じ速度で互いに接近させればよい。
また,本発明は,製品の軸方向の第1端面に対面する第1パンチ金型と,製品の軸方向の第2端面に対面する第2パンチ金型と,製品の軸方向の周面を包囲するダイス金型とを有する鍛造装置を用いて,第1パンチ金型と第2パンチ金型とダイス金型との間の空間に加工対象物を置いた状態で,第1パンチ金型と第2パンチ金型とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工する鍛造方法であって,第1パンチ金型と第2パンチ金型とを互いに接近させる主動作を行わせ,第1パンチ金型から見たダイス金型の速度を,第1パンチ金型から見た第2パンチ金型の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする副動作をも行わせる鍛造方法にも及ぶ。
本発明の鍛造装置および鍛造方法によれば,高価な材料を用いることなく,金型の摩耗を効果的に抑止して,精度のよい成形品を製造することができる。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,据え込み成形によって成形品を得るための鍛造装置および鍛造方法に本発明を適用したものである。
本形態の鍛造装置1は,図1に示すように,フレーム11,ベッド12,プランジャ13を有している。フレーム11は,床等に固定されて装置全体を支える枠組みである。ベッド12は,フレーム11の下部に固定されているものである。また,フレーム11の図中中程の高さには,サイドフレーム11aが張り出して形成されている。プランジャ13は,サイドフレーム11aによって移動方向が制限されており,図中上下方向のみに移動可能にされているものである。
さらに本形態の鍛造装置1は,図1中上部に,装置の駆動源であるメインモータ21および,メインギア22,リンク23,第1ロッド24,第2ロッド25を含む駆動構成を有している。メインモータ21は,例えばサーボモータである。メインモータ21は,フレーム11に取り付けられて,メインギア22を図中に矢印で示す向きに回転させるものである。メインギア22には,リンク23の一端23aが取り付けられている。リンク23は,メインギア22の回転によってともに回転され,その角度位置が移動されるものである。
さらに,第1ロッド24と第2ロッド25とは,それぞれの一端24a,25aがリンク23のそれぞれ異なる位置に,いずれも回転可能に取り付けられているものである。第1ロッド24の一端24aは,リンク23のほぼ中央位置に取り付けられている。第2ロッド25の一端25aは,リンク23の他端に取り付けられている。従って,リンク23の回転によって,第1ロッド24の一端24aは,第2ロッド25の一端25aの約半分の回転径で回転される。
さらに,第1ロッド24の他端24bは,後述するダイス33に回転可能に取りつけられている。また,第2ロッド25の他端25bは,プランジャ13に回転可能に取り付けられている。従って,プランジャ13は,サイドフレーム11aによって支持された姿勢を保ちつつ,リンク23の回転に伴ってリンク23の長さのほぼ2倍の距離範囲を往復動する。
図1に示す状態では,鍛造装置1に,金型を構成する部材として,ノックアウトパンチ31,パンチ32,ダイス33が組み付けられている。そして,それらの金型の間にワークである荒地成形品34が置かれている状態を示している。本形態の鍛造装置1は,ノックアウトパンチ31とパンチ32とダイス33とで挟むことによって,この荒地成形品34を据え込み成形するためのものである。なおこれらの金型は,特別に高硬度の材料で形成する必要はない。従来から金型用に用いられている一般的な材料によるもので十分である。
ノックアウトパンチ31は,ベッド12に固定されて使用されるものである。パンチ32は,プランジャ13の図1中下部に取り付けられ,プランジャ13とともに図中上下方向に往復動されるものである。また,ダイス33は,ノックアウトパンチ31とパンチ32との外周を囲んで配置されている略円筒状のものである。これらのうち,ノックアウトパンチ31の図中上面とパンチ32の図中下面とダイス33の内周面とが協働して,金型として作用する。そのため,これらの面は成型する部品に応じて,それぞれ適切な形状に形成されている。
このうち,ダイス33は,上述したように,第1ロッド24の他端24bに取り付けられて使用される。そして,リンク23の回転に伴って,図1中上下方向に往復動される。この往復動は,当然,プランジャ13およびパンチ32の往復動と連動した動きである。すなわち,ダイス33は,パンチ32と同一の周期・タイミングで約半分の距離を往復する。最も速度の大きい箇所での速度は,約半分である。なお,図中のP:Qを調整することにより,これらの速度比は調整可能である。本形態では,ダイス33の速度がパンチ32の速度の40〜60%の範囲内となっていることが望ましい。
次に,本形態の鍛造装置1によって,荒地成形品34を成形する工程について説明する。まず,パンチ32とダイス33とを図1中の上方へ待避させておいて,ノックアウトパンチ31の上に荒地成形品34をセットする。そして,メインモータ21を駆動させ,リンク23を回転させる。これにより,パンチ32とダイス33とが図中下方へ動く。荒地成形品34の上面にパンチ32が接触したときには,図2の(a)に示すようになっている。
図2(a)の位置から,パンチ32とダイス33とをさらに下降させる。ノックアウトパンチ31は移動しない。パンチ32の移動によって,パンチ32とノックアウトパンチ31との間で荒地成形品34が上下から押しつぶされることにより,図2中横方向へ,特に中央部分が大きくふくらむ。パンチ32を距離Vだけ下降させたときに,荒地成形品34の外周の一部は,図2の(b)に示すようにダイス33の内周側と接触する。この接触箇所は,荒地成形品34の図中縦方向のほぼ中央辺りであり,接触の初期では,比較的狭い領域で接触することが分かっている。
この時点では,まだ所望の製品形状は得られていないので,さらにパンチ32を下降させ,加圧方向に据え込む。このとき,パンチ32の下降に伴って,荒地成形品34の最もふくらんでいる箇所も次第に下方へ移動する。この箇所は,そのときの荒地成形品34の縦方向長さの約中央を中心とした範囲である。その範囲が広がりながら,縦方向長さの減少速度の約半分の速度で移動する。すなわち,荒地成形品34のダイス33への接触箇所は,パンチ32の速度の約半分の速度で移動する。
本形態では,パンチ32の約半分の速度でダイス33を下降させているので,荒地成形品34のダイス33への接触箇所の移動とほぼ等速でダイス33が移動していることになる。従って,ダイス33と荒地成形品34との相対速度はほとんど0となっている。すなわち,これらの間で滑りはほとんど無いので,ワークとの間の滑りによるダイス33の摩耗はほとんど発生しない。
成形工程が終了した状態を図2(c)に示す。成形前の荒地成形品34は,パンチ32とノックアウトパンチ31とにのみ接触していたが,成形後はこれらの他にダイス33にも接触した状態となっている。成形工程が終了した状態では,成形開始時の状態(図2(a))と比較して,パンチ32は全体で距離Sだけ下降した。この間にダイス33は,パンチ32の半分の距離だけ下降した。すなわち,荒地成形品34が接触するまで(図2(a)〜(b)の間)に距離(V/2),接触してから(図2(b)〜(c)の間)に距離Tだけ下降し,その合計は距離Sの半分となっている。
なお,本形態では,リンク23によって,パンチ32とダイス33とをともに移動させているが,リンク式に限らず,ギヤ式でもよい。またその駆動源は,油圧によるものでもよい。またあるいは,パンチ32とダイス33をそれぞれ別の駆動源によって駆動させるようにしてもよい。その場合は,パンチ13を距離Vだけ移動させた後にダイス33の移動を開始するようにしてもよい。少なくとも,荒地成形品34がダイス33の内面に接触してからは,ダイス33をパンチ32の速度の約半分の速度で移動させるようにする。なお,成形品の荒地形状等によって,はじめにダイス33に接触する箇所やその進行速度は異なるものとなる。従って,成形品の種類等に応じて,ダイス33の移動速度を適切に設定するようにすればよい。
本形態の鍛造装置1によって成形を繰り返したところ,図3に実線L1で示すように,金型の摩耗の程度はごく小さいものに抑えられた。これに対して,ダイス33の移動を行わず固定配置とした場合には,図中に破線L2で示すように,104ショットを超えたあたりから急激にダイス33の摩耗が進行した。この図の結果からも,本形態の有効性が確認できた。
以上詳細に説明したように本形態の鍛造装置1によれば,ダイス33をパンチ32の半分の速度で同方向へ移動させているので,荒地成形品34とダイス33との相対速度は,ほとんど0となる。従って,ダイス33の摩耗は効果的に抑制されている。すなわち,高価な材料を用いることなく,金型の摩耗を効果的に抑止して,精度のよい成形品を製造することのできる鍛造方法となっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の形態では,ノックアウトパンチ31は移動しないとしたが,図4に示すように,パンチ32の下降とともにノックアウトパンチ31が同じスピードで上昇することにより,荒地成形品34を挟み込むようにしてもよい。この場合には,ダイス33は,固定されているものとすればよい。
例えば,上記の形態では,ノックアウトパンチ31は移動しないとしたが,図4に示すように,パンチ32の下降とともにノックアウトパンチ31が同じスピードで上昇することにより,荒地成形品34を挟み込むようにしてもよい。この場合には,ダイス33は,固定されているものとすればよい。
1 鍛造装置
21 メインモータ
23 リンク
31 ノックアウトパンチ
32 パンチ
33 ダイス
21 メインモータ
23 リンク
31 ノックアウトパンチ
32 パンチ
33 ダイス
Claims (6)
- 製品の軸方向の第1端面に対面する第1パンチ金型と,
製品の軸方向の第2端面に対面する第2パンチ金型と,
製品の軸方向の周面を包囲するダイス金型とを有し,
前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型と前記ダイス金型との間の空間に加工対象物を置いた状態で,前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工する鍛造装置において,
前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型とを互いに接近させる主動作を行わせる駆動部を有し,
前記駆動部は,前記第1パンチ金型から見た前記ダイス金型の速度を,前記第1パンチ金型から見た前記第2パンチ金型の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする副動作をも行わせるものであることを特徴とする鍛造装置。 - 請求項1に記載の鍛造装置において,
前記駆動部は,前記第1パンチ金型から見た前記ダイス金型の速度を,前記第1パンチ金型から見た前記第2パンチ金型の速度の40%〜60%の範囲内とするものであることを特徴とする鍛造装置。 - 請求項1または請求項2に記載の鍛造装置において,
前記駆動部は,前記副動作を,少なくとも,加工対象物が前記ダイス金型の内面に接触してから,前記主動作の終了までの間にわたって行わせるものであることを特徴とする鍛造装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の鍛造装置において,
前記第1パンチ金型が固定されているものであることを特徴とする鍛造装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の鍛造装置において,
前記ダイス金型が固定されているものであることを特徴とする鍛造装置。 - 製品の軸方向の第1端面に対面する第1パンチ金型と,
製品の軸方向の第2端面に対面する第2パンチ金型と,
製品の軸方向の周面を包囲するダイス金型とを有する鍛造装置を用いて,
前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型と前記ダイス金型との間の空間に加工対象物を置いた状態で,前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型とで加工対象物を挟みつけることで,加工対象物を製品の形状に加工する鍛造方法において,
前記第1パンチ金型と前記第2パンチ金型とを互いに接近させる主動作を行わせ,
前記第1パンチ金型から見た前記ダイス金型の速度を,前記第1パンチ金型から見た前記第2パンチ金型の速度より小さくて同じ向きの有限の速度とする副動作をも行わせるものであることを特徴とする鍛造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008210470A JP2010046672A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | 鍛造装置および鍛造方法 |
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JP (1) | JP2010046672A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197070A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置の製造方法及び車輪用転がり軸受装置 |
-
2008
- 2008-08-19 JP JP2008210470A patent/JP2010046672A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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