JP2010046462A - 食品用加湿蒸機 - Google Patents
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Abstract
【課題】食品蒸煮装置において、湿り度の高い蒸煮蒸気を効率よく発生させると共に、蒸煮蒸気の湿り度を物品の蒸煮に最適な湿り度に制御する機能を備えた食品用加湿蒸機を提供する。
【解決手段】蒸箱1内には物品棚3が配設してあり、物品棚3に蒸煮される物品2が置かれる。物品棚3の下部には蒸気噴射管4が配設してあり、蒸気噴射管4上部の切り欠き部に蒸気噴射管4と一体となる半円状の開放型ボイル槽10を抱いている。ボイル槽10への給水量は、給水制御弁によって物品2の蒸煮にとって最適な湿り度の蒸煮蒸気が得られるよう制御される。ボイル槽10に給水された水は蒸気噴射管4内の蒸気5と熱交換されて蒸発温度になるまで熱せられボイル水11となり、ボイル槽10の水面から湿り飽和蒸気12となって蒸発し蒸箱1内を漂い、噴射蒸気7と混合湿り度の高い雰囲気で蒸煮する。
【選択図】図1
【解決手段】蒸箱1内には物品棚3が配設してあり、物品棚3に蒸煮される物品2が置かれる。物品棚3の下部には蒸気噴射管4が配設してあり、蒸気噴射管4上部の切り欠き部に蒸気噴射管4と一体となる半円状の開放型ボイル槽10を抱いている。ボイル槽10への給水量は、給水制御弁によって物品2の蒸煮にとって最適な湿り度の蒸煮蒸気が得られるよう制御される。ボイル槽10に給水された水は蒸気噴射管4内の蒸気5と熱交換されて蒸発温度になるまで熱せられボイル水11となり、ボイル槽10の水面から湿り飽和蒸気12となって蒸発し蒸箱1内を漂い、噴射蒸気7と混合湿り度の高い雰囲気で蒸煮する。
【選択図】図1
Description
本発明は、食品蒸煮装置において、物品を蒸煮する蒸気を効率よく湿らせると共に、物品の蒸煮に最適な湿り度に制御する機能を備えた食品用加湿蒸機に関する。
従来の食品用蒸機は、バッチ蒸機にあっては蒸箱内に配設された固定の物品棚に、連続蒸機にあっては移動する物品棚に物品を乗せ、物品棚の下部に配設された蒸気噴射管の下部から噴射した蒸気を蒸箱底面に反射させて物品を蒸煮するのが一般的で、図3に示すものが知られている。
図3は、一般的な食品用蒸機の断面を示したもので、蒸箱1、物品棚3、蒸気噴射管4からなっている。物品棚3の下部に配設された蒸気噴射管4下部の蒸気噴射孔6から噴射した噴射蒸気7を蒸箱1底面に反射させて物品棚3に置かれた物品2を蒸煮する。物品2を蒸煮しカロリーを消費した蒸気は蒸箱1に担設する排気孔8より排気9となって蒸箱1の外部に放出される。
一般的に、食品用蒸機においては湿り度の高い蒸気が必要とされる場合が多いが、蒸気噴射管4内の蒸気5は、周知の通り、蒸気噴射孔6より噴射される際の断熱変化によって、また、蒸箱1の底面に衝突する際の気水分離によってより乾いた蒸気となって物品2を蒸煮することになる上、蒸気噴射管4表面からの放射熱10によって物品2を更に乾かすことになってしまっている。
また、蒸気噴射管4内の蒸気5は、通常、湿り蒸気であるが、蒸煮蒸気の湿り度を制御したいときは、蒸気噴射管4の蒸気圧を変えたり、蒸気供給配管途中に熱交換器を設けて蒸気を冷却や加熱をしたり、あるいは、蒸気管内に直接注水したりするが、何れの方法にしても制御範囲や熱効率に問題がある上、複雑で大規模な装置となるので実用的でない。例えば、蒸気噴射孔6より噴射される際の断熱変化による噴射蒸気の乾き度の上昇を少なくするため、蒸気噴射管4の蒸気圧を低くすると、所要蒸気カロリーは一定であるので蒸気噴射管4の口径が大きくなり、蒸箱1内において蒸気噴射管4が多くのスペースを占め、結果、蒸箱1自体が大きくなり熱効率が悪くなると共に、蒸気噴射管4の表面積が増えるので、蒸気噴射管4表面からの放射熱10も増えて蒸煮蒸気を更に乾かすことになる。
本発明が解決しょうとする課題は、このように高い湿り度の蒸煮蒸気が得難く、湿り度の制御がし難いという従来の食品用蒸機の問題点を解決して、効率よく高い湿り度の蒸煮蒸気を発生させ、最適な湿り度の蒸気で物品を蒸煮することができる食品用蒸機を提供することにある。
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明は、蒸箱内に配設する蒸気噴射管上部の切り欠き部に蒸気噴射管と一体となる開放型のボイル槽を抱き、ボイル槽に供給する水の供給量を制御して、物品の蒸煮にとって最適な湿り度の蒸煮蒸気が得られるようにする。ボイル槽に供給された水は蒸気噴射管内の蒸気と熱交換されて蒸発温度になるまで熱せられボイル水となり、ボイル槽の水面から湿り飽和蒸気となって蒸発し蒸箱内を漂い、一部は蒸気噴射管の下部から噴射され蒸箱の底面に衝突し反射してきた噴射蒸気と混合して噴射蒸気を湿らせ、また、一部は直接物品に当たって物品をより湿り度の高い雰囲気で蒸煮する。
ボイル槽の真上にはアーチ状の天蓋が担設され、ボイル槽から蒸発した湿り飽和蒸気が蒸気噴射管から噴射される蒸気と混合し易い流れになるように誘導すると共に、ボイル槽の上部から落下物がボイル槽に入り込むことを防止する機能も兼ねている。
また、ボイル槽の水と蒸気噴射管内の蒸気との熱交換により、ボイル槽の水は加温されてボイル水になると共に、蒸気噴射管内の蒸気のカロリーを奪うのでより高い湿り度の噴射蒸気を得ることができ、ボイル槽から蒸発する湿り飽和蒸気とあわせて高い湿り度の蒸煮蒸気が得られる構造となっている。
本発明による食品用蒸機は、上記の手段により、ボイル槽のボイル水が蒸発して湿り飽和蒸気を得られること、ボイル槽の水との熱交換で蒸気噴射管内の蒸気を湿らせることができること、また、低い温度のボイル槽と天蓋が遮蔽板となり物品が受ける蒸気噴射管表面からの放射熱の影響を少なくできるので、これらの相乗効果によって湿り度の高い雰囲気で物品を蒸煮することができる。その上、ボイル槽に供給する水の供給量を制御するという簡単な方法により、蒸煮蒸気を物品に最適な湿り度に制御することができる。
本発明は高い湿り度の蒸煮蒸気を得ることができるので、蒸気噴射管から噴射する際の断熱変化による蒸気の乾きをさほど問題とする必要がない。従って、蒸気噴射管の蒸気圧力をより高く設定して蒸気噴射管の口径を小さくすることができるため、蒸気噴射管の占めるスペースが少なくて済み、その分、蒸箱を小さくできるので熱効率が良くなると共に、蒸気噴射管表面積が小さくなるので、蒸気噴射管表面からの放射熱も少なくなり蒸煮蒸気の乾きを最小限にとどめることが出来る。
以上のように、本発明は、簡単な構造でありながら、省スペースで効率よく高い湿り度の蒸煮蒸気を得ることができる上、蒸煮蒸気を物品に最適な湿り度に制御することができる食品用蒸機を提供するものである。食品業界においては、このような蒸機が切望されているにもかかわらず、未だ実施例は無く、本発明はその切望に応えるものである。
以下、添付図面の図1、および、図2に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明による食品用蒸機の概略構成を断面図で示し、図2は、蒸気噴射管、ボイル槽の部分を立体図で示したものである。
本発明による食品用蒸機は、蒸箱1、物品棚3、蒸気噴射管4、ボイル槽10、天蓋13、蒸気制御弁15、給水制御弁17からなっている。蒸箱1内には物品棚3が配設してあり、物品棚3に蒸煮される物品2が置かれる。物品棚3の下部には蒸気噴射管4が配設してあり、蒸気噴射管4上部の切り欠き部に蒸気噴射管4と一体となる半円状の開放型ボイル槽10を抱いている。ボイル槽10には給水管16によって給水されるが、給水量は、給水制御弁17によって物品2の蒸煮にとって最適な湿り度の蒸煮蒸気が得られるように制御される。ボイル槽10に給水された水は、蒸気噴射管4内の蒸気5と熱交換されて蒸発温度になるまで熱せられボイル水11となり、ボイル槽10の水面から湿り飽和蒸気12となって蒸発して蒸箱1内を漂い、一部は蒸気噴射管4の下部の蒸気噴射孔6から噴射され蒸箱1の底面に衝突し反射してきた噴射蒸気7と混合して噴射蒸気7を湿らせ、また、一部は直接物品2に当たって物品2をより湿り度の高い雰囲気で蒸煮する。物品2を蒸煮しカロリーを消費した蒸煮蒸気は蒸箱1に担設する排気孔8より排気9となって蒸箱1の外部に放出される。
ボイル槽10の真上にはアーチ状の天蓋13が担設され、ボイル槽10から蒸発した湿り飽和蒸気12が蒸気噴射管4から噴射される噴射蒸気7と混合し易い流れになるように誘導すると共に、ボイル槽10の上部から落下物がボイル槽10に入り込むことを防止する機能も兼ねている。
また、ボイル槽10のボイル水11と蒸気噴射管4内の蒸気5の熱交換は蒸気5を湿らせるので、より高い湿り度の噴射蒸気7を得ることができ、ボイル槽10から蒸発する湿り飽和蒸気12とあわせて高い湿り度の蒸煮蒸気が得られる一石二鳥の蒸機となっている。
蒸気噴射管4には、従来蒸機と同様に、蒸気供給管14によって蒸気5が供給され、蒸気噴射管4内の蒸気圧は物品2の蒸煮に必要な蒸気量と最適な湿り度が得られるように蒸気制御弁15で制御されるが、本発明の蒸機は、高い湿り度の蒸煮蒸気を得ることができるので、蒸気噴射管4から噴射する際の断熱変化による噴射蒸気7の乾きをさほど問題とする必要がない。そのため、蒸気噴射管4の蒸気圧力をより高く設定して蒸気噴射管4の口径を小さくすることができる。その分、蒸気噴射管4の占めるスペースが少なくなって蒸箱を小さくできるので熱効率が良くなると共に、蒸気噴射管4表面積も小さくなるので、蒸気噴射管4表面からの放射熱18も少なく、低い温度のボイル槽10、天蓋13が遮蔽板となって物品2が受ける蒸気噴射管4表面からの放射熱18の影響を最小限にとどめ、天蓋13表面からの放射熱19も少ないので、より湿り度が高い雰囲気で物品2を蒸煮できる。
ボイル槽10には、通常、常温水を供給するが、常温水を蒸箱1から排出される排気9と熱交換して予熱し温水として供給すると更なる熱効率の向上を図ることが可能である。
以上、本発明は、蒸箱1内の蒸気噴射管4上部の切り欠き部に開放型ボイル槽10を抱く構造にすることにより、効率よく高い湿り度の蒸煮蒸気を得ることができる上、ボイル槽10に供給する給水量を制御することで、物品2に最適な湿り度の蒸煮蒸気を得ることができる食品用蒸機を提供するものである。
1 蒸箱
2 物品
3 物品棚
4 蒸気噴射管
5 蒸気
6 蒸気噴射孔
7 噴射蒸気
8 排気孔
9 排気
10 ボイル槽
11 ボイル水
12 湿り飽和蒸気
13 天蓋
14 蒸気供給管
15 蒸気制御弁
16 給水管
17 給水制御弁
18 放射熱
19 放射熱
2 物品
3 物品棚
4 蒸気噴射管
5 蒸気
6 蒸気噴射孔
7 噴射蒸気
8 排気孔
9 排気
10 ボイル槽
11 ボイル水
12 湿り飽和蒸気
13 天蓋
14 蒸気供給管
15 蒸気制御弁
16 給水管
17 給水制御弁
18 放射熱
19 放射熱
Claims (1)
- 物品を蒸煮する蒸箱内において、湿り度の高い蒸煮蒸気を効率よく発生させるため、蒸気噴射管上部の切り欠き部に蒸気噴射管と一体となるアーチ状の天蓋を持つ開放型のボイル槽を抱き、また、物品に最適な湿り度の蒸煮蒸気を得るため、ボイル槽に供給する給水量を制御することを特徴とする食品用加湿蒸機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008243300A JP2010046462A (ja) | 2008-08-25 | 2008-08-25 | 食品用加湿蒸機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008243300A JP2010046462A (ja) | 2008-08-25 | 2008-08-25 | 食品用加湿蒸機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010046462A true JP2010046462A (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=42064065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008243300A Pending JP2010046462A (ja) | 2008-08-25 | 2008-08-25 | 食品用加湿蒸機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010046462A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102772130A (zh) * | 2012-07-19 | 2012-11-14 | 东莞市科普达厨具制品有限公司 | 蒸柜 |
KR101367520B1 (ko) | 2013-07-29 | 2014-02-27 | 화신주방산업(주) | 증기 취사기 |
CN111248728A (zh) * | 2020-02-07 | 2020-06-09 | 青岛海尔智慧厨房电器有限公司 | 一种蒸箱及其控制方法 |
-
2008
- 2008-08-25 JP JP2008243300A patent/JP2010046462A/ja active Pending
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