JP6629099B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、スチームコンベクションオーブン等の蒸気を含んだ熱風を対流させて食材を加熱調理する加熱調理器に関する。
特許文献1には、蒸気を含んだ熱風を対流させて食材を加熱調理する加熱調理器が開示されている。この加熱調理器は、調理庫外に蒸気を供給する蒸気発生装置を設けずに、調理庫内の導入した水を調理庫内を加熱するヒータによって蒸発させて蒸気を生成するものである。この加熱調理器は、食材を収容する調理庫と、調理庫の一側壁に回転可能に設けられて調理庫内の空気を対流させる遠心ファンと、調理庫の一側壁にて遠心ファンによる送風の遠心方向の外側に設けられたヒータと、調理庫内にて蒸気を発生させるための水を導入する導水管とを備えている。導水管の先端部は遠心ファンの中心軸部の先端部と対向する位置に配置されており、導水管から導入された水は遠心ファンの中心部から回転する羽根部の遠心力によって外側のヒータに吹き付けられ、ヒータに吹き付けられた水は加熱されて蒸気となる。蒸気は遠心ファンとヒータとにより生成される熱風とともに調理庫内を対流して、調理庫内の食材は蒸気を含んだ熱風によって加熱調理される。
特許第5186511号公報
上述した特許文献1の加熱調理器は、遠心ファンとヒータとによる熱風を対流させるホットエアモード調理プログラムと、蒸気を発生させる出力にて作動させたヒータと遠心ファンとによる蒸気を対流させたスチームモード調理プログラムと、蒸気を発生させつつ調理庫内に熱風を生成させる出力にて作動させたヒータと遠心ファンとによる蒸気を含んだ熱風を対流させるコンビモード調理プログラムとを有している。
スチームモード調理プログラムを実行したときに、導水管から導入された水は遠心ファンによってヒータに吹き付けられて直ぐに蒸気となり、蒸発した蒸気は遠心ファンによって調理庫内を対流する。これに対し、調理庫内の温度が例えば200℃以上の高温に設定されたコンビモード調理プログラムを実行したときに、ヒータに吹き付けられた水が蒸発するときの潜熱が大きく、蒸気を発生させながら調理庫内の温度を設定温度で維持することが困難であった。
これに対し、調理庫内の温度の低下を防ぐために、給水源からの水圧を低下させる減圧弁を導水管に介装するとともに、導水管に介装した導水弁の開度を調整することで流量をできるだけ調整することも検討された。しかし、スチームモード調理プログラムは多量の蒸気によって食材を加熱調理するものであり、スチームモード調理プログラムを実行したときに必要となる水の流量は、コンビモード調理プログラムを実行したときに必要となる水の流量の約10倍となっている。このため、スチームモード調理プログラムを基準とした水の流量で、コンビモード調理プログラムを実行したときに導入する水の流量を正確に制御するのは困難であるし、コンビモード調理プログラムを基準とした水の流量で、スチームモード調理プログラムを実行するには、調理庫に十分な水を供給できないおそれがあり、スチームモード調理プログラムとコンビモード調理プログラムの両方で的確に水を供給するのは困難であった。本発明は、調理庫内で蒸気を発生させる加熱調理器において、スチームモード調理プログラムと高温のコンビモード調理プログラムとの両方で的確に水を供給することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、食材を収容する調理庫と、調理庫の一側壁に回転可能に設けられ、調理庫内の空気を遠心方向外向きに噴き出して調理庫内で対流させる遠心ファンと、調理庫の一側壁にて遠心ファンの遠心方向の外側に設けられ、調理庫内を加熱するヒータと、調理庫内にて蒸気を発生させるための水を導入する導水管と、調理庫内に収容した食材を、蒸気を対流させることによって加熱調理するスチームモード調理プログラムと、蒸気を含んだ熱風を対流させることにより加熱調理するコンビモード調理プログラムとを有した制御装置とを備えた加熱調理器であって、導水管は第1導水管と、第1導水管よりも流量が少ない第2導水管とを備え、スチームモード調理プログラムを実行するときには、第1導水管から調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるようにし、コンビモード調理プログラムを実行するときには、第2導水管から調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるように制御したことを特徴とする加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した加熱調理器においては、導水管は第1導水管と、第1導水管よりも流量が少ない第2導水管とを備え、スチームモード調理プログラムを実行するときには、第1導水管から調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるようにし、コンビモード調理プログラムを実行するときには、第2導水管から調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるように制御したので、スチームモード調理プログラムを実行するときには、第1導水管によって多量の蒸気を発生させる十分な流量にて水を調理庫内に導入することができるとともに、コンビモード調理プログラムを実行するときには、第2導水管によって調理庫内の温度の低下を防ぐような少ない流量にて水を調理庫内に導入することができるようになった。
上記のように構成した加熱調理器においては、遠心ファンは調理庫の一側壁にこの一側壁と平行に配設したベースプレートと、ベースプレートの一側壁と対向する第1面部の反対側の第2面部に設けた多数の羽根部とを有し、第1導水管からの水を遠心ファンのベースプレートの第2面部側に導き、第2導水管からの水を遠心ファンのベースプレートの第1面部側に導くのが好ましい。このようにしたときには、スチームモード調理プログラムを実行したときの第1導水管からの水は蒸気を多量に発生させるのに十分な流量があり、第1導水管からの水は遠心ファンのベースプレートの第2面部側に導かれ、導かれた水を羽根部によって遠心方向外側のヒータに吹き付けて多量の蒸気を生成することができる。また、コンビモード調理プログラムを実行したときの第2導水管からの水は遠心ファンのベースプレートの第1面部側に導かれているため、第2面部にて回転する羽根部による遠心力が付与されない。このため、第1面部に導かれた水の大部分はベースプレートに留まってベースプレートの熱によって蒸気となる。このように、第2導水管からベースプレートの第1面部側に導かれた水の大部分はヒータに吹き付けられず、ヒータは吹き付けられる水による温度の低下を抑えることができ、調理庫内の温度をヒータによって適切に維持することができるようになる。
上記のように構成した加熱調理器においては、遠心ファンのベースプレートの第1面部には第2導水管から導かれた水を保持する水保持部を設けるのが好ましい。このようにしたときには、第2導水管からベースプレートの第1面部に導かれた水は水保持部によって保持されやすくなり、導かれた水の多くをベースプレートの熱により蒸気とすることができ、ヒータは吹き付けられる水によって熱をさらに奪われにくくすることができた。この水保持部の一実施形態として、第1面部に固定した多数の孔部が形成されたメッシュ材としてもよいし、第1面部に形成した多数の凹部としてもよい。
上記のように構成した加熱調理器においては、遠心ファンのベースプレートの第1面部には羽根部よりも低い高さの補助羽根部を設けるのが好ましい。このようにしたときには、第2導水管から第1面部に導かれた水が第1面部の補助羽根部によって調理庫の一側壁を含む周壁に飛散するようになり、ヒータは直接熱を奪われにくくなり、調理庫内の温度をヒータによって適切に維持することができるようになる。
上記のように構成した加熱調理器においては、第2導水管の先端部には水を飛沫として飛散させるノズルを設けるのが好ましい。このようにしたときには、第2導水管からベースプレートの第1面部に導かれる水はノズルによって飛沫として広く飛散し、ベースプレートの第1面部にて素早く蒸発させることができる。
本発明の加熱調理器の正面図である。 加熱調理器の概略図である。 遠心ファンの第1面部側を示す図である。
以下に、本発明の加熱調理器の一実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の加熱調理器は、スチームコンベクションオーブンと呼ばれるもので、蒸気を含んだ熱風を対流させて食材を加熱調理するものであり、調理庫内に導入した水を蒸発させた蒸気を用いて食材を加熱調理するものである。図1に示したように、加熱調理器10は、ハウジング11内に食材を加熱調理するための調理庫12を備えている。調理庫12の前部には食材を出し入れする前側開口12aが設けられており、前側開口12aにはこれを開閉する扉13が設けられている。
図2に示したように、調理庫12の左側部(一側部)には調理庫12内の空気を対流させる遠心ファン21が回転可能に設けられている。遠心ファン21は調理庫12の左側壁(一側壁)に配設した円板状のベースプレート22と、ベースプレート22に設けた多数の羽根部23と、ベースプレート22を回転させるファンモータ24を備えている。ベースプレート22は調理庫12の左側壁の中央部に突設されたファンモータ24の回転軸24aに回転可能に支持されている。ベースプレート22は、調理庫12の左側壁と対向する第1面部22aと、第1面部22aの反対側となる第2面部22bとを備え、ベースプレート22の第2面部22bには周方向に多数の羽根部23が設けられている。
図2の矢印に示したように、調理庫12内の中央部及び右側部の空気は遠心ファン21の回転によって左側部に吸引され、吸引された空気は遠心ファン21の遠心方向外向きに噴き出され、噴き出された空気は調理庫12の上下壁及び前後壁に沿って調理庫12の中央部及び右側部に送られる。このように、遠心ファン21は調理庫12内の空気を対流させている。
図3に示したように、ベースプレート22の第1面部22aには、水保持部22cと補助羽根部22dが設けられている。水保持部22cは後述する第2導水管32から導かれた水を遠心ファン21のベースプレート22に保持させるものであり、この実施形態の水保持部22cはベースプレート22の第1面部22aに固定した細かい網目(孔部)を有したメッシュ材を用いている(図3の丸で仕切った一部拡大図は第1面部22aの一部を抜粋することによって水保持部22cを示しているが、水保持部22cは第1面部22aの全面に設けられている)。なお、他の実施形態の水保持部22cとしてベースプレート22の第1面部22aに形成した多数の(小さな)孔部を形成したものであってもよいし、第1面部22aを適度な粗さの粗面としたものであってもよい。補助羽根部22dは第1面部22a側にて空気を遠心方向に噴き出すものであるとともに、第2導水管32から第1面部22aに導入された水を周囲に拡散させるものである。補助羽根部22dは調理庫12内の中央部及び右側部から空気を吸引するものでないので羽根部23よりも低い高さとなっている。
調理庫12の左側部(一側部)には調理庫12内の空気を加熱するヒータ25が設けられている。ヒータ25は電気式のシーズヒータを用いたものであり、調理庫12の左側部にて遠心ファン21の遠心方向外側にて環状に巻回された状態で設けられている。調理庫12内の空気は上述したように遠心ファン21の回転により対流するようになっており、遠心ファン21の回転によって遠心方向外向きに噴き出された空気はヒータ25の周囲を通過するときに加熱され、調理庫12内の空気は熱風となって調理庫12内を対流する。調理庫12内の左側部にはヒータ25の外側に温度センサ26が設けられており、温度センサ26は調理庫12内の空気の温度を検出するようになっている。調理庫12の排気経路14には排気温度センサ27が設けられており、排気温度センサ27は温度センサ26の検出温度の相関性によって調理庫12内の蒸気量を算出するのに用いられる。
調理庫12の左側部には導水管30が設けられており、導水管30は調理庫12内にて蒸気を発生させるための水を供給するものである。導水管30は調理庫12の左側部にてベースプレート22の第2面部22b側に水を導く第1導水管31と、ベースプレート22の第1面部22a側に導く第2導水管32とを備えている。第1導水管31は後述するスチームモード調理プログラムを実行するときに水を供給するものであり、第2導水管32は後述するコンビモード調理プログラムを実行するときに水を供給するものである。第1導水管31の流量はスチームモード調理プログラムにより多量の蒸気を発生させることができように第2導水管32の流量よりも多くなっている。第1及び第2導水管31,32には第1及び第2導水弁33,34が介装されており、第1及び第2導水弁33,34を開放することによって水道等の給水源の水が第1及び第2導水管31,32から調理庫12内に導かれる。また、第2導水管32の先端部にはノズル(スプレーノズル)32aが設けられており、第2導水管32からベースプレート22の第1面部22aに導かれる水は細かい飛沫となって散水される。
加熱調理器10は制御装置40を備えており、制御装置40は、遠心ファン21のファンモータ24、ヒータ25、温度センサ26、排気温度センサ27と、第1及び第2導水弁33,34に接続されている。制御装置40はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置40は、ROMに調理庫12内の食材を加熱調理する調理プログラムを備えている。調理プログラムは、遠心ファン21とヒータ25とを作動させて対流する熱風により食材を加熱調理するホットエアーモード調理プログラムと、遠心ファン21とヒータ25と第1導水弁33を作動させて対流する蒸気により食材を加熱調理するスチームモード調理プログラムと、遠心ファン21とヒータ25と第2導水弁34を作動させて対流する蒸気を含んだ熱風により食材を加熱調理するコンビモード調理プログラムとの3種類のモードよりなる調理プログラムを備えている。なお、各モードの調理プログラムは、温度、調理時間が予め設定されているが、これら温度、調理時間を任意に設定することも可能である。また、コンビモード調理プログラムではさらに蒸気量の設定も可能である。
次に、加熱調理器10のスチームモード調理プログラムとコンビモード調理プログラムの作動について説明する。スチームモード調理プログラムは調理庫12内を一例として30℃〜130℃の範囲で蒸気を対流させることによって、調理庫12内の食材を対流する蒸気によって加熱調理するプログラムである。スチームモード調理プログラムを実行したときには、調理庫12内に多量の蒸気を発生させるために、流量の多い第1導水管31から水を導入する。スチームモード調理プログラムを実行したときには、制御装置40は連続的に遠心ファン21を回転させつつ、温度センサ26の検出温度に基づいて設定温度となるようにヒータ25の作動を制御する。また、第1導水弁33を連続的または間欠的に開放することにより、第1導水管31からベースプレート22の第2面部22b側に水を導き、ベースプレート22とともに回転する羽根部23により水を遠心方向外向きに飛散させる。羽根部23により遠心方向外向きに飛散させた水はヒータ25に接触して瞬時に蒸発して蒸気となり、蒸気は遠心ファン21による気流により調理庫12内を対流し、調理庫12に収容した食材は対流する蒸気によって加熱調理される。
このとき、第1導水管31から導入された水は遠心ファン21の羽根部23によって遠心方向外向きに放出されてヒータ25に直接吹き付けられ、ヒータ25は水によって蒸発潜熱を奪われるが、調理庫12内の設定温度が30℃〜130℃の範囲であってコンビモード調理プログラムより低いために、調理庫12内の温度が設定温度より大幅に低下することはない。
コンビモード調理プログラムは調理庫12内を一例として100℃〜300℃の範囲で蒸気を含んだ熱風を対流させることによって、調理庫12内の食材を対流する蒸気を含んだ熱風によって加熱調理するプログラムである。コンビモード調理プログラムを実行したときには、調理庫12内に蒸気をさせつつ、調理庫12内を高温に維持させるために、流量の少ない第2導水管32から水を導入する。コンビモード調理プログラムを実行したときには、制御装置40は連続的に遠心ファン21を回転させつつ、温度センサ26の検出温度に基づいて設定温度となるようにヒータ25の作動を制御する。このとき、調理庫12内の周壁および遠心ファン21はヒータ25によって設定温度に近い温度(少なくとも100℃以上)となっている。この状態で、第2導水弁34を連続的または間欠的に開放することにより、第2導水管32の先端部のノズル32aからベースプレート22の第1面部22a側に吹き付けられた水はベースプレート22の第1面部22aの水保持部22cにより第1面部22a側に大部分が保持され、ベースプレート22の熱によって蒸発して蒸気となる。また、ベースプレート22の第1面部22a側にて直ぐに蒸発しなかった水も補助羽根部22dにより遠心方向外側にて調理庫12の左側壁、上下壁及び前後壁に飛散し、飛散した水は調理庫12の左側壁、上下壁及び前後壁の熱によって蒸発して蒸気となる。ベースプレート22の第1面部22a側にて生成された蒸気は遠心ファン21とヒータ25による熱風の気流により調理庫12内を対流し、調理庫12に収容した食材は対流する蒸気を含んだ熱風によって加熱調理される。
このとき、第2導水管32から導入される水の流量は第1導水管31から導入される水の流量より少なく、第2導水管32から導入された水は殆どが遠心ファン21のベースプレート22の第1面部22a側にて蒸発する。これにより、ヒータ25には第2導水管32から導入した水が直接吹き付けられないので、ヒータ25は水が蒸発するときの蒸発潜熱を奪われにくくなり、調理庫12内をヒータ25により高温(特に200℃〜300℃)に維持しやすくなった。
上記のように構成した加熱調理器10においては、導水管30は第1導水管31と、第1導水管31よりも流量が少ない第2導水管32とを備え、スチームモード調理プログラムを実行するときには、第1導水管31から調理庫12内に水を導入させて蒸気を発生させるようにし、コンビモード調理プログラムを実行するときには、第2導水管32から調理庫12内に水を導入させて蒸気を発生させるように制御した。これにより、スチームモード調理プログラムを実行するときには、第1導水管31によって多量の蒸気を発生させる十分な流量にて水を調理庫12内に導入することができるとともに、コンビモード調理プログラムを実行するときには、第2導水管32によって調理庫12内の温度の低下を防ぐような少ない流量にて水を調理庫12内に導入することができるようになった。
また、この加熱調理器10においては、遠心ファン21は調理庫12の左側壁(一側壁)にこの左側壁と平行に配設したベースプレート22と、ベースプレート22の左側壁と対向する第1面部22aの反対側となる第2面部22bに設けた多数の羽根部23とを有している。第1導水管31からの水は遠心ファン21のベースプレート22の第2面部22b側に導かれ、第2導水管32からの水は遠心ファン21のベースプレート22の第1面部22a側に導かれている。これにより、スチームモード調理プログラムを実行したときに、第1導水管31からの水は遠心ファン21のベースプレート22の第2面部22b側に導かれ、導かれた水は羽根部23によって遠心方向外側のヒータ25に吹き付けられて多量の蒸気となる。このとき、ヒータ25には多くの水が吹き付けられるが、調理庫12内の設定温度(30℃〜130℃)が高温(例えば200℃以上)でないので、調理庫12内の温度をヒータ25によって設定温度に十分維持することができた。
これに対し、コンビモード調理プログラムを実行したときに、第2導水管32からの水は遠心ファン21のベースプレート22の第1面部22a側に導かれているため、第2面部22b側にて回転する羽根部23による遠心力が付与されない。このため、第1面部22aに導かれた水の大部分はベースプレート22に留まってベースプレート22の熱によって蒸気となる。このように、第2導水管32からベースプレート22の第1面部22a側に導かれた水の大部分はヒータ25に吹き付けられず、ヒータ25は吹き付けられる水による温度の低下を抑えることができ、調理庫12内の設定温度が200℃以上の高温に設定されていても、調理庫12内の温度をヒータ25によって設定温度に適切に維持することができるようになった。
また、遠心ファン21のベースプレート22の第1面部22aには第2導水管32から導かれた水を保持する水保持部31cが設けられている。この実施形態では、水保持部31cは細かい網目(孔部)を有したメッシュ材を用いているが、ベースプレート22の第1面部22aに形成した小さな多数の凹部であってもよい。このようにしたときには、第2導水管32からベースプレート22の第1面部22aに導かれた水は水保持部22cによって保持されやすくなり、導かれた水の多くをベースプレート22の熱により蒸気とすることができ、ヒータ25は吹き付けられる水によって熱をさらに奪われにくくすることができた。遠心ファン21のベースプレート22の第1面部22aには第2面部22bの羽根部23よりも低い高さの補助羽根部22dが設けられている。第2導水管32から第1面部22aに導かれた水が第1面部22aの補助羽根部22dによって調理庫12の左側壁を含む周壁に飛散するようになるので、調理庫12内の温度をヒータ25によって適切に維持することができるようになる。
また、第2導水管32の先端部には水を飛沫として飛散させるノズル32aが設けられている。これによって、第2導水管32からベースプレート22の第1面部22aに導かれる水はノズル32aによって飛沫として第1面部22aに広く飛散し、飛散させた水をベースプレート22の第1面部22aにて素早く蒸発して蒸気とすることができた。
遠心ファン21はベースプレート22の第2面部22bに羽根部23を設けたものであるが、ベースプレート22の第2面部bに羽根部23を一体的に形成したものであってもよい。
遠心ファン21およびヒータ25を調理庫12の一側壁として左側壁に設けたが、本発明はこれに限られるものでなく、遠心ファン21およびヒータ25を調理庫12の右側壁または後壁に設けたものであってもよく、このようにしたときにも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
10…加熱調理器、12…調理庫、21…遠心ファン、22…ベースプレート、22a…第1面部、22b…第2面部、22c…水保持部、22d…補助羽根部、23…羽根部、25…ヒータ、30…導水管、31…第1導水管、32…第2導水管、40…制御装置。

Claims (7)

  1. 食材を収容する調理庫と、
    前記調理庫の一側壁に回転可能に設けられ、前記調理庫内の空気を遠心方向外向きに噴き出して前記調理庫内で対流させる遠心ファンと、
    前記調理庫の一側壁にて前記遠心ファンの遠心方向の外側に設けられ、前記調理庫内を加熱するヒータと、
    前記調理庫内にて蒸気を発生させるための水を導入する導水管と、
    前記調理庫内に収容した食材を、蒸気を対流させることによって加熱調理するスチームモード調理プログラムと、蒸気を含んだ熱風を対流させることにより加熱調理するコンビモード調理プログラムとを有した制御装置とを備えた加熱調理器であって、
    前記導水管は第1導水管と、前記第1導水管よりも流量が少ない第2導水管とを備え、
    前記スチームモード調理プログラムを実行するときには、前記第1導水管から前記調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるようにし、
    前記コンビモード調理プログラムを実行するときには、前記第2導水管から前記調理庫内に水を導入させて蒸気を発生させるように制御したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記遠心ファンは前記調理庫の一側壁にこの一側壁と平行に配設したベースプレートと、前記ベースプレートの前記一側壁と対向する第1面部の反対側となる第2面部に設けた多数の羽根部とを有し、
    前記第1導水管からの水を前記遠心ファンのベースプレートの第2面部側に導き、
    前記第2導水管からの水を前記遠心ファンのベースプレートの第1面部側に導くようにしたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱料理器において、
    前記遠心ファンのベースプレートの第1面部には前記第2導水管から導入した水を保持させる水保持部を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の加熱料理器において、
    前記水保持部は前記第1面部に固定した多数の孔部が形成されたメッシュ材であることを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項3に記載の加熱料理器において、
    前記水保持部は前記第1面部に形成した多数の凹部であることを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載の加熱料理器において、
    前記遠心ファンのベースプレートの前記第1面部には前記羽根部よりも低い高さの補助羽根部を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の加熱調理器において、
    前記第2導水管の先端部には水を飛沫として飛散させるノズルを設けたことを特徴とする加熱調理器。
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