JP2010046323A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】攪拌回転体により回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができるようにする。
【解決手段】攪拌回転体10を複数の部材(10a、10b、10c)に分離可能に構成し、その短形部22を回転ドラム4の投入口6の内径φ1より小さく設定するとともに、複数の部材を前記回転ドラム4内で結合してその底面に回転可能に配設したものである。
【選択図】図1
【解決手段】攪拌回転体10を複数の部材(10a、10b、10c)に分離可能に構成し、その短形部22を回転ドラム4の投入口6の内径φ1より小さく設定するとともに、複数の部材を前記回転ドラム4内で結合してその底面に回転可能に配設したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、前面に洗濯物を投入する投入口を設けた回転ドラムを前上がりに傾斜させたドラム式の洗濯乾燥機に関するものである。
従来、この種の洗濯乾燥機は、図11のような構成としている(例えば、特許文献1参照)。筐体40内に設けた水槽41内に回転ドラム42が配置され、回転ドラム42内の背面側に回転可能な攪拌回転体43が設けられている。この攪拌回転体43は、回転ドラム42と同軸で、回転ドラム42の内径にほぼ等しい大きさに形成されており、回転にともなって回転ドラム42内の洗濯物を引っ掛けて持ち上げる複数個の攪拌部44を備えている。
筐体40の正面側に設けられた扉体45を開き、扉体45に対向させて回転ドラム42に形成された洗濯物を出し入れする投入口46から洗濯物を投入し、ドラム駆動モータ47によって回転ドラム42を回転させることにより、回転ドラム42内に収容された洗濯物を回転ドラム42の内周壁に設けられた攪拌突起48に引っ掛けて持ち上げ、持ち上げられた洗濯物が適当な高さから落下することによって洗濯物が叩き洗いされ、その後、すすぎ工程、脱水工程が行われる。
脱水工程時に、回転ドラム42を高速回転させることによって生じる遠心力により、洗濯物は回転ドラム42の周壁内面に強く押し付けられる。そこで、回転ドラム42の周壁内面に張り付いた洗濯物を剥がすために、攪拌回転体43を揺動させて洗濯物を動かし、洗濯物を落下させることで固くなった洗濯物をほぐして、乾燥工程に移行することができるようにしている。
回転ドラム42の前面に設けた投入口46は、洗濯物の出し入れが円滑におこなえる程度に回転ドラム42の直径より小さく作られている。これは、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程において、洗濯物が投入口46から外へ出ないようにするためであり、洗濯物が水槽41に触れることによって損傷するのを防止している。
一方、攪拌回転体43は、回転ドラム42内の洗濯物を効果的に動かすために、回転ドラム42の直径に近い大きさにするのが好ましく、必然的に投入口46より径大となるが、回転ドラム42は、その前面側に投入口46が形成された状態で水槽41内に設置し、ドラム駆動モータと連結されるのが一般的である。
特公平7−114873号公報
しかしながら、前記従来の構成では、攪拌回転体を回転ドラム内に設置するために投入口から入れる場合は、攪拌回転体を投入口より小さくする必要があるため、投入口より直径の大きな回転ドラム内に、投入口より直径の小さな攪拌回転体が設置されることとなり、回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができないという問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、攪拌回転体により回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができるようにすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、攪拌回転体を複数の部材に分離可能に構成し、その短形部を回転ドラムの投入口の内径より小さく設定するとともに、複数の部材を前記回転ドラム内で結合してその底面に回転可能に配設したものである。
これによって、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内に設置することができるようになり、回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができる。
本発明の洗濯乾燥機は、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内に設けることができ、回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができる。
第1の発明は、前面に洗濯物を投入する投入口を設けて前上がりに傾斜させた回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラムの回転軸心と同一の回転軸心を有する攪拌回転体とを備え、前記攪拌回転体は、複数の部材に分離可能に構成しその短形部を前記投入口の内径より小さく設定するとともに、前記複数の部材を前記回転ドラム内で結合してその底面に回転可能に配設したことにより、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内に設けることができ、回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができる。また、攪拌回転体は、分離された複数の部材を回転ドラム内で組み立てることができるとともに、回転ドラム内に設置された攪拌回転体は、複数の部材に分離して回転ドラム内から取外すことができ、メンテナンスを容易におこなうことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の攪拌回転体は、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に分割されるようにしたことにより、複数の部材の短形部の長さをほぼ同等の大きさにして分離することができ、分離する部材数を少なくして、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内に設置することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の攪拌回転体は、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に略等分に分割されるようにしたことにより、分離する複数の部材の形状をほぼ同じにすることができ、分離する部材数を少なくして、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内で容易に設置することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の攪拌回転体は、複数の部材の接合部を重合させて結合したことにより、洗濯物が攪拌回転体で攪拌されるときに生じる力に対して強度を確保することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明の攪拌回転体に衣類を攪拌する攪拌部を設け、前記攪拌部は、攪拌回転体を構成する複数の部材の接合部を覆うように前面側に突出させて形成したことにより、後下がりに傾斜した回転ドラムの底面側に集まる洗濯物を、攪拌部により回転ドラムの前面側へ移動させることができ、回転ドラムの底面側に偏る洗濯物を分散させることができる。また、接合部を攪拌部で覆うことにより接合部に形成される隙間への洗濯物の噛み込みを防止して、洗濯物の傷みを防止することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明の攪拌回転体は、周縁部を回転ドラムの周側面と同心円状に設けて近接させたことにより、より大きな攪拌作用を洗濯物へ与えることができ、洗浄性能や乾燥性能を向上させることができる。また、脱水後の回転ドラムに張り付いた洗濯物を効果的に剥がすことができ、固まった洗濯物をほぐしてスムーズに乾燥工程に移行することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の攪拌回転体は、周縁部に前面側へ立ち上がる円弧部を設けたことにより、脱水後の回転ドラムに張り付いた洗濯物を効果的に剥がすことが可能となり、固まった洗濯物をほぐしてスムーズに乾燥工程に移行することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明の攪拌回転体は、回転ドラムと相対回転可能に構成したことにより、回転ドラムの底面側に偏る洗濯物を効果的に分散させることができ、洗濯および乾燥を効果的におこなうことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態の洗濯乾燥機の断面図、図2は同要部の断面図である。図1および図2において、洗濯機本体1の筐体2内に図示しないサスペンション機構により水槽3が弾性支持され、この水槽3内に有底円筒形に形成された回転ドラム4が回転自在に配置されている。水槽3および回転ドラム4は、開口端側を筐体2の正面側に、底面側を筐体2の背面側にして、その回転軸心Rが正面側から背面側に向けて水平方向Hから角度θで下向き傾斜となるように支持され、回転ドラム4は水槽3の底面に取り付けられたモータ5によって回転駆動される。
図1は、本発明の第1の実施の形態の洗濯乾燥機の断面図、図2は同要部の断面図である。図1および図2において、洗濯機本体1の筐体2内に図示しないサスペンション機構により水槽3が弾性支持され、この水槽3内に有底円筒形に形成された回転ドラム4が回転自在に配置されている。水槽3および回転ドラム4は、開口端側を筐体2の正面側に、底面側を筐体2の背面側にして、その回転軸心Rが正面側から背面側に向けて水平方向Hから角度θで下向き傾斜となるように支持され、回転ドラム4は水槽3の底面に取り付けられたモータ5によって回転駆動される。
回転ドラム4の前面側には洗濯物を出し入れするための投入口6が設けてあり、この投入口6に対向して筐体2の正面側に形成された傾斜面に開閉自在に扉体7が設けてあり、この扉体7を開くことにより回転ドラム4に対して洗濯物を出し入れすることができる。扉体7の一部あるいは全体を透明体によって形成することにより、回転ドラム4内を外部から視認することができる。なお、水槽3と扉体7は、柔軟な弾性体によって形成されたベローズ8でシールされ、扉体7を閉じると、その内面にベローズ8の一端が圧接し、回転ドラム4の回転に伴って飛散する水が水槽3内から外に飛び出すのを防止している。
また、回転ドラム4の前方に位置する洗濯物が回転ドラム4の回転によって、回転する洗濯物と静止している水槽3とが擦れて傷むのを防止するために、回転ドラム4の投入口6の直径φ1を回転ドラム4の周側部の直径φ2よりも小さくしてあり、回転ドラム4が回転して洗濯物が投入口6から飛び出すのを防ぐことで、水槽3に擦れて洗濯物が傷むのを防止している。
回転ドラム4の周側部の内周面には、洗濯物を引っ掛けて持ち上げて叩き洗いを行うために、バッフル9が設けられている。回転ドラム4の内底部には、攪拌回転体10が配設されている。攪拌回転体10には洗濯物をより大きく攪拌させるために、前面側すなわち投入口6側へ突出する放射状の攪拌部11を複数設けている。攪拌回転体10は、回転ドラム4の回転軸12に内包された回転軸13に台座14を介して取付けられており、攪拌回転体10の回転軸13は、軸受け15により回転自在に支持されている。
回転ドラム4に固定されたドラム回転軸12は、回転ドラム4を駆動するモータ5のロータ16に直結しており、水槽3に取付けられたドラムベアリング17で支持されている。このドラム回転軸12は中空構造になっており、その内部に攪拌回転体10の回転軸13が軸心を一致するように挿入されベアリング15で支持されている。モータ5の後部には減速機18が取付けられ、ドラム回転軸12の回転数を減速または増速して回転軸13に伝動することにより、回転ドラム4と攪拌回転体10の回転速度に相対的な回転速度差を生じさせることができるようになっている。
攪拌回転体10は、その周縁部を回転ドラム4の周側面と同心円状に設けて近接させ、
周縁部が前面側へ立ち上がるように形成した円弧部19を設けてあり、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に2分割、または、図3に示すように、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材10a、10b、10cに略等分に分割されるように形成し、接合部20により3つの部材に分離可能に構成している。
周縁部が前面側へ立ち上がるように形成した円弧部19を設けてあり、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に2分割、または、図3に示すように、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材10a、10b、10cに略等分に分割されるように形成し、接合部20により3つの部材に分離可能に構成している。
攪拌回転体10の複数の部材10a、10b、10cの回転中心部から外周縁までの短形部22は、投入口6の直径φ1より小さく設定してあり、接合部20から分離した攪拌回転体10の複数の部材10a、10b、10cは、投入口6から入れて回転ドラム4内で接合部20を結合し、台座14を介して回転軸13に取付けられる。このとき、複数の部材10a、10b、10cは、その回転中心部30と接合部20を重合させている。
複数の部材を接合部20で結合すると、回転ドラム4の直径は、投入口6の直径φ1より大きくすることができ、回転ドラム4の直径φ2に近い大きさの円形に構成することができる。
接合部20は、攪拌部11をネジなどで攪拌回転体10に取付けて覆ってあり、前面側に突出させた形状としている。この攪拌部11により衣類を攪拌することができるとともに、接合部20の隙間に洗濯物が噛み込む不具合を防止することができ、洗濯物の傷みを防止することができる。
上記構成のように、回転ドラム4が前上がりに傾斜配置され、洗濯物の投入口6に対向して筐体2の前面傾斜部に扉体7を設けることにより、図4に示すように、扉体7は洗濯乾燥機の前に立つ人の顔方向に向くようになり、扉体7を開いて回転ドラム4に対して洗濯物を出し入れするときに、腰を屈める程度が少なくなり、楽に洗濯物を出し入れすることができる。したがって、洗濯乾燥機の正面に余裕のある空間を確保する必要がなく、従来の縦型洗濯機を設置していた狭いスペースに設置することが可能である。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下にその動作、作用を説明する。洗濯工程において、回転ドラム4内に収容した洗濯物は、回転ドラム4を低速回転させて回転ドラム4内に取付けられたバッフル9に引っ掛けられて持ち上げられ、落下させて叩き洗いが行われる。しかし、回転ドラム4は傾斜して取付けられているため、最も低い位置となる底面側の下部に洗濯物が集まり、回転ドラム4を回転させ叩き洗いを何度も行っていると、更に洗濯物を底面側に集めてしまう弊害が生じ、洗濯物個々の位置を入れ替えて全ての洗濯物に満遍なく洗浄力を与える作用が不完全になる課題が発生する。
それを解決するために、攪拌回転体10を回転ドラム4に対して相対回転させることにより、回転ドラム4の回転により上方に持ち上げられた洗濯物は回転ドラム4の底面側に落ちようとするが、攪拌回転体10に当たると回転ドラム4に対して強制的に移動させる力を受けて洗濯物は充分に攪拌されることとなり、洗浄性能を向上することができる。さらに攪拌部11を設けていることで攪拌効果はより向上し、洗浄性能を向上することができる。ここで、攪拌回転体10の周縁部を回転ドラム4の周側面と同心円状に設けて近接させていることで、より大きな攪拌効果を洗濯物へ与えている。
脱水工程は、回転ドラム4と攪拌回転体10を同期させ高速回転させる。高速回転によって生じる遠心力で洗濯物は回転ドラム4の周側面に押し付けられ、回転ドラム4の側周面に設けられた小孔から水が排出されることによって行われる。この時、洗濯物は回転ドラム4に押し付けられドーナツ状に張り付いた状態となるので、張り付いた洗濯物を剥がすために、回転ドラム4を回転させ急停止させるなどして、洗濯物に慣性力を与え洗濯物を剥がす動作を繰り返し行う必要がある。そして、この剥がし工程に時間を費やし、乾燥工程にスムーズに移行できないという課題が発生する。
これを解決するために、脱水工程後の洗濯物の剥がしにおいては、図5に示すように、脱水中の遠心力によって回転ドラム4と攪拌回転体10の周縁部にまたがって張り付いた洗濯物25に対して、攪拌回転体10を回転ドラム4に対して相対回転させることで、張り付いた洗濯物25に剥れるきっかけを与え、瞬時に洗濯物を剥がすことが可能となる。
また、図6に示すように、攪拌回転体10の周縁部を前面側へ立ち上がる円弧部19を設けることにより、脱水中に張り付いた洗濯物25へ作用する矢印(a)で示す遠心力によって、張り付いた洗濯物25には、矢印(b)で示す方向への力が働き、洗濯物25は白抜き矢印で示す方向へ移動し、回転ドラム4と攪拌回転体10の円弧部19の周縁部との間にまたがるように張り付きやすくなり、脱水後に攪拌回転体10を相対回転させることで、さらに張り付いた洗濯物25を剥がれやすくすることができる。
ここで、攪拌回転体10の周縁部を回転ドラム4の周側面と同心円状に設けて近接させることで、より多くの洗濯物が回転ドラム4と攪拌回転体10とに跨って張り付くようにすることができ、回転ドラム4と攪拌回転体10と間に洗濯物が噛み込むことを防止できるので、脱水後に洗濯物を傷めることなく洗濯物の剥がしを確実に行うことができる。
また、乾燥工程時には回転ドラム4内に水の貯留がないため、水の流動に伴う洗濯物の移動がなく、乾燥が進行するほどに軽くなってくる洗濯物はバッフル9による攪拌作用も受け難くなるので、回転ドラム4の底面側に溜まりやすくなり、温風が全ての洗濯物に満遍なく当たる状態が得難くなる。
この課題を解決するために、上述したように、回転ドラム4内での洗濯物の移動を促進するために攪拌回転体10が設けられている。そして、攪拌回転体10を回転ドラム4に対して相対回転させることにより、回転ドラム4の回転により上方に持ち上げられた洗濯物は回転ドラム4の底面側に落ちようとするが、攪拌回転体10や攪拌部11に当たると回転ドラム4に対して強制的に移動させる力を受けて洗濯物は充分に攪拌されることとなり、乾燥むらを低減させることができ、乾燥性能を向上することができる。ここで、攪拌回転体10の周縁部を回転ドラム4の周側面と同心円状に設けて近接させることで、より大きな攪拌作用を洗濯物へ与えることができる。
また、洗濯物の撹拌力を大きくするためには、回転ドラム4と攪拌回転体10との回転速度差を大きくすれば良い。回転ドラム4と攪拌回転体10の回転方向を逆にすればさらに撹拌力は大きくなるが、攪拌回転体10と回転ドラム4との隙間に洗濯物が引っ掛り、これが噛み込んでモータ5がロックしやすくなるため、本実施の形態では回転ドラム4と攪拌回転体10は同一方向に回転するようにしている。
なお、本実施の形態においては、攪拌回転体10をモータ5によって回転駆動して、回転ドラム4と攪拌回転体10の回転速度に相対的な回転速度差を生じさせているが、例えば、攪拌回転体10を回転駆動する専用のモータを設けても同等の効果を得ることができる。
攪拌回転体10を回転ドラム4内で回転軸13に攪拌回転体10を取付ける時は、複数の部材10a、10b、10cを分離した状態で回転ドラム4内に入れた後、図7に示すように、複数の部材10a、10b、10cの接合部20を接合した状態で、台座14に回転中心部30をネジ等によって固定し、台座14を介して攪拌回転体10の回転中心部30を回転軸13に結合する。回転軸13は周り止め加工としてDカット加工されており、それに合わせて台座14も加工されている。回転軸13に結合された攪拌回転体10の接合部20は、攪拌部11で覆うように取り付けられ、接合部20に形成される隙間への
洗濯物の噛み込みを防止して、洗濯物の傷みを防止するのに効果的である。
洗濯物の噛み込みを防止して、洗濯物の傷みを防止するのに効果的である。
なお、攪拌回転体10は、分離された状態で投入口6から回転ドラム4内に入るときは、回転中心部30を通らない線分によって複数の部材に分割することも可能である。
(実施の形態2)
図8〜図10は、本発明の第2の実施の形態の攪拌回転体の斜視図である。図8および図9に示すように、攪拌回転体10の複数の部材10a、10bの接合部20が重合するように結合させたものである。また、図10は、攪拌回転体10の複数の部材10a、10bの接合部20を楔形に分離し、径方向に重合するように結合させたものである。他の構成は第1の実施の形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明は第1の実施の形態のものを援用する。
図8〜図10は、本発明の第2の実施の形態の攪拌回転体の斜視図である。図8および図9に示すように、攪拌回転体10の複数の部材10a、10bの接合部20が重合するように結合させたものである。また、図10は、攪拌回転体10の複数の部材10a、10bの接合部20を楔形に分離し、径方向に重合するように結合させたものである。他の構成は第1の実施の形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明は第1の実施の形態のものを援用する。
これにより、攪拌回転体10の複数の部材10a、10bの接合部20が重合するように結合されるので、洗濯物が攪拌回転体10で攪拌されるときに生じる回転軸心に平行方向の力に対して強度を確保することができる。また、図10のように攪拌回転体10を楔形に分割することで、回転軸心に垂直方向の力に対して強度を確保することができるとともに、回転ドラム4内に装着するときの取付けを容易におこなうことができる。
また、図8から図10の構成を任意に組み合わせることで、攪拌回転体10の回転軸心の平方向と垂直方向の力に対して同時に強度を確保することもできる。この例では2分割としているが、回転ドラム4内での装着に支障がない範囲で3分割以上にしてもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、投入口より直径の大きな攪拌回転体を回転ドラム内に設けることができ、回転ドラム内の洗濯物を効果的に動かすことができるので、洗濯機および乾燥機として有用である。
4 回転ドラム
5 モータ
6 投入口
10 攪拌回転体
11 攪拌部
19 円弧部
20 接合部
22 短形部
30 回転中心部
5 モータ
6 投入口
10 攪拌回転体
11 攪拌部
19 円弧部
20 接合部
22 短形部
30 回転中心部
Claims (8)
- 前面に洗濯物を投入する投入口を設けて前上がりに傾斜させた回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラムの回転軸心と同一の回転軸心を有する攪拌回転体とを備え、前記攪拌回転体は、複数の部材に分離可能に構成しその短形部を前記投入口の内径より小さく設定するとともに、前記複数の部材を前記回転ドラム内で結合してその底面に回転可能に配設した洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に分割されるようにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、結合された状態の回転中心部を通る線分によって複数の部材に略等分に分割されるようにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、複数の部材の接合部を重合させて結合した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体に衣類を攪拌する攪拌部を設け、前記攪拌部は、攪拌回転体を構成する複数の部材の接合部を覆うように前面側に突出させて形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、周縁部を回転ドラムの周側面と同心円状に設けて近接させた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、周縁部に前面側へ立ち上がる円弧部を設けた請求項6記載の洗濯乾燥機。
- 攪拌回転体は、回転ドラムと相対回転可能に構成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008213776A JP2010046323A (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 洗濯乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010046323A true JP2010046323A (ja) | 2010-03-04 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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- 2008-08-22 JP JP2008213776A patent/JP2010046323A/ja active Pending
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