JP2010194014A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物の剥離性能に優れたドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】外箱2内に、回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置する水槽7を設け、水槽7内に前記軸線を中心に回転自在なドラム12を設け、ドラム12内の背面側に前記軸線を中心に回転自在な撹拌体22を設ける。撹拌体22は、ドラム12の内周の側面に沿って前面側に延びる剥離用腕部23を有している。水槽7の背面側の外側にモータ11及びクラッチ機構部24を設ける。クラッチ機構部24は、モータ11の回転力を、ドラム12及び撹拌体22に伝達する第1の状態と、撹拌体22に伝達する第2の状態とを切換える。脱水行程終了後に、クラッチ機構部24を第2の状態に切換え、脱水行程によってドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いたすべての洗濯物を、撹拌体22の剥離用腕部23によって剥がすようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム内に撹拌体を具備したドラム式洗濯機に関する。
一般に、ドラム式洗濯機のドラムは、洗い行程及びすすぎ行程時に洗濯物の撹拌を行うために低速で回転され、又、脱水行程時に遠心脱水を行うために高速で回転される。更に、乾燥機能を有するドラム式洗濯機のドラムは、洗濯物を効率よく乾燥させるために乾燥行程中に回転される。
ここで、脱水行程においては、ドラムの高速回転による遠心力で、洗濯物がドラムの周壁内面に強く押し付けられ、張付くことがある。この場合、脱水行程後にドラムから洗濯物を取出す際に洗濯物をドラムから剥がす必要があり、煩雑である。又、脱水行程後に乾燥行程を行う洗濯機においては、脱水行程後に洗濯物がドラムに張付いたまま乾燥行程が開始されることがあり、この場合、乾燥行程後の洗濯物に過度のシワが生じたり、乾燥ムラが生じたりすることがある。
そのため、脱水行程後にドラムの周壁内面側に張付いた洗濯物を剥がす機構を具備した洗濯機が考えられている。例えば、外箱内に回転中心軸が水平方向に延びる軸線上に位置する水槽の内部に、ドラムがこの軸線を中心に回転自在に設けられ、ドラムの内部の背面側に、この軸線を中心に回転する撹拌体が設けられた洗濯機がある。この洗濯機は、脱水行程後に撹拌体を回転させ、ドラムに張付いた洗濯物を剥がすようにしている(特許文献1参照)。
特開平3−51080号公報
特許文献1の洗濯機では、洗濯物は洗い行程及びすすぎ行程時に水平なドラム内の背面から前面までの範囲に広がる。この洗濯物が広がった状態ですすぎ行程後に脱水行程が行われると、洗濯物は、遠心力によりドラムの背面から前面までの範囲の周壁内面に張付いてしまう。そのため、脱水行程後に撹拌体を回転させても、ドラムの背面側付近に張付いた洗濯物しか剥がせない。即ち、特許文献1の洗濯機では、ドラムの前面側に張付いた洗濯物は剥がせず、剥離性能が悪い問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯物の剥離性能に優れたドラム式洗濯機を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機は、外箱と、前記外箱内に回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置するようにして弾性支持され、背面側が閉塞された有底円筒状の水槽と、前記水槽内に前記軸線を中心に回転自在に設けられ、背面側が閉塞された有底円筒状のドラムと、前記ドラム内の背面側に前記軸線を中心に回転自在に設けられた撹拌体と、前記水槽の背面側の外側に設けられたモータと、前記モータの回転力を、前記ドラム及び前記撹拌体の両方に伝達する第1の状態と、前記ドラム或いは前記撹拌体のいずれか一方に伝達する第2の状態とを切換えるクラッチ機構と、前記クラッチ機構を第1の状態或いは第2の状態に切換え制御する制御手段とを具備し、前記撹拌体は、前記ドラムの周壁内面に沿って前面側に延びているバッフル兼用の剥離用腕部を有していることを特徴とする。
本発明のドラム式洗濯機によれば、例えばクラッチ機構を第1の状態にして洗い行程及びすすぎ行程を行うと、ドラムと撹拌体とが同期して低速回転されると共に、撹拌体がバッフルの作用をして、洗濯物が掻き上げられるため撹拌が効率よく行われる。この洗い行程及びすすぎ行程時において、ドラムは回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置するように傾斜して設けられているので、大半の洗濯物は洗い行程及びすすぎ行程が進むにつれて重力によりドラムの背面側に次第に集められる。ドラムの背面側に大半の洗濯物が集められた状態で例えば脱水行程が行われると、大半の洗濯物は、遠心力によりドラムの背面側付近の周壁内面に張付くようになる。このようにドラムに大半の洗濯物が張付いたときに、クラッチ機構を第2の状態に切換え、ドラム或いは撹拌体のいずれか一方の回転を行うと、ドラムの背面側の周壁内面に集められて張付いた大半の洗濯物を、剥離用腕部を有する撹拌体がドラム内面を相対的に移動することによって剥がすことができる。これにより、剥離性能を良くすることができる。
本発明のドラム式洗濯機によれば、ドラムの背面側の周壁内面に集められて張付いた多くの洗濯物を、剥離用腕部を有する撹拌体によって剥がすことができ、剥離性能を良くすることができる。更に、剥離用腕部はバッフルとしても機能させることができるため、洗濯物を掻き上げて効率よく撹拌し、これにより、洗濯物の洗浄性能を向上させることができる。
本発明のドラム式洗濯機の第1の実施形態における全体構成の概略を示す縦断側面図 ヒートポンプのサイクル構成図 電気的な概略構成を示すブロック線図 ドラム軸及び撹拌体軸の動作を示すタイムチャート 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 本発明の第4の実施形態を示す図4相当図
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。
図1に、ドラム式洗濯機1の全体構造を示す。ドラム式洗濯機1は、外郭を構成する外箱2を有している。外箱2は、底部をなす基台2Aと、基台2A上に設けられた箱本体2Bとを有している。箱本体2Bの前面部(図1で左側)の中央部には、洗濯物出入口3が形成されている。この洗濯物出入口3には、扉4が回転可能に設けられている。
箱本体2Bの前面部の上部には、操作パネル5が設けられている。操作パネル5は、運転コース等を選択する操作部5Aと、運転コース等の選択画面や運転状況等を表示する表示部5Bとを有している。操作パネル5の裏側(外箱2内)には、操作部5A等から出力された信号に基づいて各種洗濯機負荷を制御する制御装置6が設けられている。
外箱2内には、背面側(図1で右側)が閉塞された有底円筒状の水槽7が設けられている。水槽7は、回転中心軸が後方(図1で右側)に向かって下降する軸線上に位置するようにして、サスペンション8(1つのみ図示)により弾性支持されている。
水槽7の背面側の外側には、モータ11が取付けられている。モータ11は、この場合、例えば直流のブラシレスモータで、アウターロータ形である。モータ11を構成する図示しないステータは、水槽7の背面側の外側に取付けられている。又、モータ11を構成する図示しないロータは、ステータを後方側から覆うようにして設けられている。
水槽7内には、背面側が閉塞された有底円筒状のドラム12が設けられている。ドラム12の周壁のほぼ全域には、小孔13が多数(図1には一部のみ図示)形成されている。ドラム12底部は、円筒状のドラム軸14の前端部に固定されている。これにより、ドラム12は、ドラム軸14を中心に回転自在である。
ドラム軸14は、回転中心軸が後方(図1で右側)に向かって下降している。この場合、ドラム軸14は、軸方向の中央部が水槽7の底部の中心を貫通して配置され、回転中心軸が水槽7の回転中心軸及びドラム12の回転中心軸と一致している。又、水槽7とドラム軸14との間には、図示しない軸受が設けられている。これにより、モータ11が回転して、後述するようにモータ11の回転力がドラム軸14に伝達されると、ドラム12はドラム軸14と一体に回転される。
ドラム12の前面部には、開口部15が形成されている。ドラム12の開口部15の周囲部内側には、例えば液体封入形の回転バランサ16が設けられている。水槽7の前面部には、開口部17が形成されている。水槽7の開口部17は、環状のゴム製のベローズ18を介して洗濯物出入口3に連なっている。この結果、洗濯物出入口3は、ベローズ18、水槽7の開口部17、及びドラム12の開口部15を介して、ドラム12の内部に連なっている。
ここで、モータ11の図示しないロータの中心には、前方上方に延びている撹拌体軸21が設けられている。撹拌体軸21は、円筒状のドラム軸14内を通っており、前端がドラム軸14から突出してドラム12内に位置している。この撹拌体軸21は、回転中心軸がドラム軸14の回転中心軸と一致している。
ドラム12内の背面側であって撹拌体軸21の前端部には、撹拌体22が取付けられている。撹拌体22は、複数本、例えば4本のバッフル兼用の剥離用腕部23を有している(図1には剥離用腕部23を3本図示)。
剥離用腕部23は、撹拌体22の外周部の先端からドラム12の周壁内面に沿って前面側の開口部15付近まで延びている。この場合、剥離用腕部23の周方向側の辺部23A,23Bは、ドラム12の軸線(回転中心軸)に対して平行である。又、剥離用腕部23は、ドラム12の前面側に向かうにつれて高さ寸法が小さくなっている。即ち、ドラム12内の空間は、開口部15側が背面側よりも広くなっている。
水槽7の背面側の外側のモータ11内には、クラッチ機構部24が設けられている。クラッチ機構部24は、例えば、特開2000−279692号公報に記載されている周知のものであり、切換え動作により、モータ11の回転力をドラム軸14又は撹拌体軸21のいずれか一方、本実施形態の場合では、撹拌体軸21のみを回転駆動しドラム軸14は水槽7側に係止してドラム12は静止させた状態と、ドラム軸14と撹拌体軸21の双方に伝達させドラム12と撹拌体軸21とを同時に回転駆動する状態とに切換えられるようになっている。
具体的に本実施形態では、撹拌体軸21の後端部がモータ11の図示しないロータの中心に固定されている。これにより、撹拌体軸21は、ロータが回転されることにより、ロータと一体に回転される。そして、クラッチ機構部24がロータの回転をドラム12に伝達するように図示しないクラッチを切換えると、ドラム軸14は撹拌体軸21と共に回転される。即ち、クラッチ機構部24は、モータ11の回転力を、ドラム12及び撹拌体22に伝達する第1の状態と、撹拌体22にのみ伝達する第2の状態とを切換えるように作用する。
水槽7の後方最下部には、排水口31が形成されている。排水口31には、排水管32が接続されている。排水管32の途中には、排水弁33が設けられている。排水管32の端部のうち排水口31と反対側の端部は、外箱2の外部の所定の排水場所に連通している。
外箱2内の最上部には、給水弁34、給水ケース35、給水ホース36及び配管37,38が設けられている。給水弁34は、入口側が配管37を介して蛇口に接続された図示しない給水管に接続され、出口側が配管38を介して給水ケース35に接続されている。給水ケース35は、内部に図示しない洗剤貯留部を有している。給水ホース36は、入口側が給水ケース35に接続され、出口側が水槽7に接続されている。従って、蛇口から給水管を介して供給される水は、配管37、給水弁34、配管38、給水ケース35及び給水ホース36を介して水槽7内に供給される。
ドラム式洗濯機1は、乾燥行程を行うための装置としてヒートポンプ式の温風供給装置41を備えている。この温風供給装置41は、水槽7の前上部に形成した排出口42と、水槽7の後上部に形成した供給口43との間に配設され、排出ダクト44、接続ホース45、通風ケース46、ファンケーシング47、接続ホース48、及び供給ダクト49からなる循環風路50を備えている。
循環風路50の内部、例えば通風ケース46の内部には、排出口42側より順に、蒸発器51及び凝縮器52が設けられ、且つ、ファンケーシング47の内部に送風羽根53が設けられている。送風羽根53は、ファンケーシング47の外部に配設したファンモータ54で回転駆動するようになっている。これにより、送風羽根53が回転されると、ドラム12内の空気は、小孔13を通って、水槽7内に移動し、排出口42から循環風路50の通風ケース46を通して供給口43から水槽7内に供給され、小孔13を通ってドラム12内に戻される。
蒸発器51及び凝縮器52は、通風ケース46の外部に配設した圧縮機55と、図2に示す膨張弁56とで、接続パイプ57によりサイクル(冷凍サイクル)接続してヒートポンプ58を構成し、蒸発器51で吸熱冷却、凝縮器52で放熱加熱をするようになっている。即ち、圧縮機55が作動することにより、ヒートポンプ58に封入した冷媒は、圧縮機55で圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器52に流れて、通風ケース46内の空気と熱交換する。その結果、通風ケース46内の空気は加熱され、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒は、次に、膨張弁56を通って減圧された後、蒸発器51に流入し、気化する。これにより、蒸発器51は通風ケース46内の空気を冷却する。蒸発器51を通過した冷媒は圧縮機55に戻る。
このように、ドラム12内から循環風路50の通風ケース46に流入した空気流は、通風ケース46内で、蒸発器51により冷却されて除湿され、その後に凝縮器52により加熱されて温風化される。そして、凝縮器52を経た温風が水槽7内に供給され、更にドラム12の小孔13からドラム12内に供給される。その結果、ドラム12内の洗濯物が加温、即ち、洗濯物の乾燥行程が行われる。尚、ドラム12内の洗濯物を加温した温風は、再度、ドラム12より出て水槽7内から循環風路50へと流入する。
図3は、ドラム式洗濯機1の電気的構成を概略的に示すブロック線図である。制御手段をなす制御装置6は、例えばマイクロコンピュータからなっている。この制御装置6には、操作パネル5に設けられた操作部5Aからの操作信号、水槽7内の水位を検知するように設けた水位センサ61からの水位検知信号等が入力されるようになっている。制御装置6は、これらの信号が入力されると、ドラム式洗濯機の作動全般(例えば、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程及び乾燥行程)の各種運転コースを実行させるべく駆動回路62を介して各種洗濯機負荷たるモータ11、クラッチ機構部24、排水弁33、給水弁34、圧縮機55、ファンモータ54等を制御すると共に、表示部5Bに各種の表示を行わせる。
次に、ドラム式洗濯機1の作用及び効果について説明する。
例えば、使用者が操作パネル5の操作部5Aのうち洗濯から乾燥まで行うコースを選択すると、制御装置6は、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程及び乾燥行程を実行するための制御を実行する。図4に、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程及び乾燥行程のタイムチャートを示す。図4中の各行程において、モータ11の作動によって動作する軸(撹拌体軸21のみ、又はドラム軸14と撹拌体軸21の両方の軸)を、斜線で示す。
洗い行程では、給水、洗い及び排水が行われ、すすぎ行程では、中間脱水、給水及びすすぎが行われる。この洗い行程及びすすぎ行程では、制御装置6は、給水弁34を開き、水槽7内に給水する動作を実行し、続いて、モータ11の回転力がドラム軸14(ドラム12)及び撹拌体軸21(撹拌体22)に伝達するようにクラッチ機構部24を第1の状態に切換え、モータ11を駆動する。これにより、モータ11の回転力はドラム軸14及び撹拌体軸21に同時に伝達され、ドラム12及び撹拌体22は同期した状態で低速で回転され、洗いやすすぎが行われる。ここで、撹拌体22は、ドラム12の回転中心軸に平行で前方に延びている剥離用腕部23を有しているので、ドラム12と同期して回転する撹拌体22の剥離用腕部23は、バッフルの作用をして、洗濯物を掻き上げて撹拌する。このとき、ドラム12は回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置するように傾斜して設けられているので、洗濯物は洗い行程及びすすぎ行程が進むにつれて重力によりドラム12の洗濯水が集まっている背面側に次第に集められ少量の洗濯液で効率よく洗浄効果が得られるようになっている。そして、すすぎ行程終了時には、大半の洗濯物は、ドラム12の背面側に集められる。
すすぎ行程が終了すると、制御装置6は、脱水行程を実行する。脱水行程では、排水及び脱水が行われる。この脱水行程では、制御装置6は、給水弁34を閉じ、排水弁33を開き、モータ11を高速で回転させる。このとき、制御装置6は、クラッチ機構部24を第1の状態のままにしている。これによりモータ11の回転力は、ドラム軸14及び撹拌体軸21に伝達され、ドラム12及び撹拌体22は同期して高速で回転される。ドラム12の背面側に大半の洗濯物が集められた状態で脱水行程が行われると、大半の洗濯物は、遠心力によりドラム12の背面側付近の周壁内面に張付くことになる。このとき洗濯物は片持ち支持形態のドラム12の支持側、即ち背面側に集まっているため、ドラム12の前方に洗濯物があるときに比べて洗濯物のアンバランスに強く、脱水回転をスムースに加速することができる。
そして、制御装置6は、洗濯物がドラム12の背面側付近の周壁内面に張付いたとき、例えば、上記の脱水行程後に、張付いた洗濯物をドラム12から剥がす剥離行程を実行する。剥離行程では、制御装置6は、クラッチ機構部24を第2の状態に切換え、モータ11の回転力を撹拌体軸21に伝達し且つドラム軸14に伝達されないようにし、ドラム12を回転させずに撹拌体22を回転させる。制御装置6は、撹拌体22を少なくとも1回転させる。これにより、脱水行程によってドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いた大半の洗濯物は、剥離用腕部23を有する撹拌体22によって剥がされる。
制御装置6は、脱水行程(剥離行程)後に、乾燥行程の制御を実行する。乾燥行程では、制御装置6は、クラッチ機構部24を第1の状態に切換え、ドラム12及び撹拌体22を同期させて低速で回転させつつ、ファンモータ54を駆動する。ファンモータ54が回転すると、送風羽根53も回転し、空気流が生成する。この空気流は、ドラム12内に供給される。ドラム12内に供給された空気流は、洗濯物から水分を奪った後、通風ケース46内に流入する。ここで、制御装置6によってヒートポンプ58の圧縮機55が駆動されると、通風ケース46内を通る空気流はヒートポンプ58の蒸発器51及び凝縮器52によって除湿及び温風化される。除湿及び温風化された空気流は、送風羽根53の回転により、ドラム12内に戻される。このように、蒸発器51と凝縮器52を有する通風ケース46と水槽7との間を空気(温風)が循環することにより、ドラム12内の洗濯物の乾燥が行われる。
この脱水行程後に乾燥行程が実行される場合、脱水行程後で乾燥行程前に、制御装置6は、モータ11の回転力を撹拌体軸21のみに伝達するようにクラッチ機構部24を第2の状態に切換え、撹拌体22の回転を行う剥離行程を実行する。これにより、ドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いたすべての洗濯物は、剥離用腕部23を有する撹拌体22によって剥がされる。従って、従来構成のような脱水行程後に洗濯物がドラムに張付いたまま乾燥行程が開始されて乾燥行程後の洗濯物に過度のシワが生じたり、乾燥ムラが生じたりすることを極力防止できる。
又、乾燥行程前にすべての洗濯物がドラム12の周壁内面から剥がされるので、シワつきを心配することなく脱水条件をより脱水し易い条件に設定することができる。例えば、脱水行程中のドラム12の回転をより高速回転化したり又は脱水時間を長くしたりすることにより、脱水行程による脱水効率を高くすることできる。これにより、乾燥行程時の洗濯物を乾燥させるエネルギーを低減でき、乾燥時間を短くすることができる。
脱水行程(剥離行程)後に乾燥行程がない場合には、制御装置6が、脱水行程終了後に剥離行程を実行する。これにより、すべての洗濯物は、剥離用腕部23を有する撹拌体22によってドラムの周壁内面から剥がされる。そのため、使用者はすべての洗濯物をドラム12から容易に取出すことができる。
ドラム12は、回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置するように傾斜して設けられているので、ドラム12の開口部15は、ドラム式洗濯機1の上部にやや上向きに位置する。これにより、ドラム12への洗濯物の出し入れを一層容易に行うことができる。
又、撹拌体22の剥離用腕部23の高さ寸法を、ドラム12の前面側に向かうにつれて小さくしたので、ドラム12の開口部15側の空間は大きくなり、ドラム12への洗濯物の出し入れを更に一層容易に行うことができる。
そして撹拌体22の剥離用腕部23は、バッフルの掻き上げの作用を兼用するので、洗い行程及びすすぎ行程において、洗濯物を効率よく撹拌できて洗濯物の洗濯性能を向上させることができると共に、バッフルの部品点数を低減でき、更に、バッフルをドラム12に取付ける作業工程を省くことができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図5を参照して説明する。尚、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、撹拌体22が、第1の実施形態の剥離用腕部23の代わりに、剥離用腕部71を有している。剥離用腕部71は、ドラム12の軸線(回転中心軸)に対して非平行、例えばドラム12の軸線(回転中心軸)を中心にほぼ螺旋状に延びている。即ち、剥離用腕部71の周方向側の一方の辺部71Aは、ドラム12が一方向に回転(例えば正転)されて洗濯物を掻き上げると共に、洗濯物をその重力により前方側に案内する傾斜状に形成されている。一方、剥離用腕部71の周方向側の他方の辺部71Bは、ドラム12が他方向に回転(例えば反転)されて洗濯物を掻き上げるときに、洗濯物をその重力によりドラム12の背面側に案内する傾斜状に形成されている。剥離用腕部71の高さ寸法は、ドラム12の前面側に向かうにつれて小さくしている。
上記構成によれば、洗濯物は、洗い行程及びすすぎ行程中、剥離用腕部71の辺部71A,71Bによってドラム12の前方向及び後方向に案内され、ドラム12内にばらける。これにより、洗い行程及びすすぎ行程中に洗濯物は効率よく撹拌され、汚れが落ち易くなる。
すすぎ行程が終了すると、例えばドラム12が逆回転されることにより、すべての洗濯物はドラム12の背面側に次第に集められる。そして、すべての洗濯物は、脱水行程が実行されると、ドラム12の背面側の周壁内面に集められて、張付くようになる。そして脱水行程後に剥離行程が実行されると、ドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いたすべての洗濯物は、剥離用腕部71によって剥がされる。
剥離行程後に乾燥行程が実行される場合、ドラム12が正逆回転されて、洗濯物は剥離用腕部71の辺部71A,71Bによってドラム12内において前後方向にばらける。これにより、洗濯物はほぐれて温風に当たる表面積が増し、乾燥効率が増す。
次に、本発明の第3の実施形態を図6を参照して説明する。尚、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3の実施形態は、撹拌体22が、第1の実施形態の剥離用腕部23の代わりに、剥離用腕部81を有している。又、ドラム12の周壁内面の前部の領域に、ドラム12の軸線方向(回転中心軸方向)に延びるバッフル82が複数固定されている。バッフル82は、ドラム12の径方向において隙間無くドラム12の内周面に固定され、且つ、周方向に等間隔に配置されている。
剥離用腕部81は、先端部がバッフル82の後端部に近い位置まで延びている。例えば、ドラム12の軸方向において、バッフル82がドラム12の前部側たるほぼ半分を占め、剥離用腕部81がドラム12の後部側たるほぼ半分を占めている。剥離用腕部81の高さ寸法は、ドラム12の前面側に向かうにつれて小さくしている。
上記構成によれば、洗濯物は、洗い行程、すすぎ行程及び乾燥行程において、ドラム12の前部に位置する洗濯物はバッフル82で撹拌され、ドラム12の後部側に位置する洗濯物は剥離用腕部81で撹拌される。このとき、洗濯物は重力により後方に移動する。すすぎ行程の終了後にドラム12の背面側に大半の洗濯物が集められた状態で脱水行程が実行されると、洗濯物はドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付く。そして、剥離行程が実行されると、脱水行程によってドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いた大半の洗濯物は、剥離用腕部81によって剥がされる。
上記のように、剥離用腕部81及びバッフル82の両方によって洗濯物を撹拌する構成においても、脱水行程によってドラム12の背面側の周壁内面に集められて張付いたすべての洗濯物を、剥離用腕部81を有する撹拌体22によって剥がすことができる。
次に、本発明の第4の実施形態を図7を参照して説明する。
第4の実施形態は、図7に示すように、剥離行程を、すすぎ行程中の中間脱水後、及び脱水行程後に実行するようにしている。
すすぎ行程中の中間脱水後に剥離行程を実行することにより、洗濯物がドラム12の周壁内面から剥がれてほぐれた状態からすすぎ行程の給水を開始できるので、すすぎ効率を高めることができる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されず、次のような変形、拡張が可能である。
洗い行程、すすぎ行程、脱水行程及び乾燥行程において、撹拌体22は、ドラム12と同期して回転させるようにしたが、ドラム12に対してフリーで回転する状態としても良い。
本実施形態では、乾燥行程を行うための装置としてヒートポンプ式の温風供給装置41を備える構成で説明したが、ヒートポンプ58の代わりに、ヒータを用いても良い。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、1はドラム式洗濯機、2は外箱、6は制御装置(制御手段)、7は水槽、11はモータ、12はドラム、22は撹拌体、23,71,81は剥離用腕部、24はクラッチ機構部(クラッチ機構)を示す。

Claims (5)

  1. 外箱と、
    前記外箱内に回転中心軸が後方に向かって下降する軸線上に位置するようにして弾性支持され、背面側が閉塞された有底円筒状の水槽と、
    前記水槽内に前記軸線を中心に回転自在に設けられ、背面側が閉塞された有底円筒状のドラムと、
    前記ドラム内の背面側に前記軸線を中心に回転自在に設けられた撹拌体と、
    前記水槽の背面側の外側に設けられたモータと、
    前記モータの回転力を、前記ドラム及び前記撹拌体の両方に伝達する第1の状態と、前記ドラム或いは前記撹拌体のいずれか一方に伝達する第2の状態とを切換えるクラッチ機構と、
    前記クラッチ機構を第1の状態或いは第2の状態に切換え制御する制御手段とを具備し、
    前記撹拌体は、前記ドラムの周壁内面に沿って前面側に延びているバッフル兼用の剥離用腕部を有していることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記剥離用腕部の高さ寸法は、前記ドラムの前面側に向かうにつれて小さくなることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記剥離用腕部は、前記ドラムの前記軸線に対して非平行に延びていることを特徴とする請求項1又は2記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記制御手段は、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程を実行するように洗濯機負荷を制御し、
    当該制御手段は、前記脱水行程後に前記クラッチ機構を第2の状態に切換え制御して剥離行程を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記制御手段は、前記剥離行程後に乾燥行程を実行することを特徴とする請求項4記載のドラム式洗濯機。
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