JP2010046287A - X線診断装置及びx線画像処理装置 - Google Patents

X線診断装置及びx線画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】階調性に優れたデュアルエナジー法による差分画像データを差分係数の更新に追随させて表示する。
【解決手段】画像データ処理部8は、被検体150から収集された高管電圧撮影モードの第1の原画像データ及び低管電圧撮影モードの第2の原画像データのヒストグラムに基づいて基準差分係数を算出し、この基準差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データを生成する。次いで、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムから算出されるウインドウレベル及びウインドウ幅に基づき、任意の差分係数を適用した第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により生成される差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定し、得られたウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて前記差分画像データの画素値を変換処理して表示部9に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線診断装置及びX線画像処理装置に係り、特に、デュアルエナジー法によって収集された階調性に優れる差分画像データを短時間で表示することが可能なX線診断装置及びX線画像処理装置に関する。
X線診断装置やMRI装置、更には、X線CT装置等を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
X線診断装置は、近年のデジタル化によりフィルタリング処理等の画像処理やデジタルサブトラクションアンギオグラフィ(DSA)に代表される画像データ間のサブトラクション処理(減算処理)が容易に行なわれるようになり、例えば、同一の撮影部位において収集した造影剤投与前の画像データと造影剤投与後の画像データのサブトラクション処理により血管の状態を鮮明に観察することが可能となった。
又、サブトラクション処理の1つとして、同一の撮影部位に対して高い管電圧によるX線撮影と低い管電圧によるX線撮影を順次行ない、線質の異なるX線を用いて得られた2つの原画像データの画素値(濃度値)に適当な係数(差分係数)を乗じて減算することにより差分画像データを生成する、所謂、デュアルエナジー法あるいはデュアルエナジーサブトラクション法が行なわれている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は、デュアルエナジー法を適用した胸部撮影を模式的に示したものであり、X線管から照射される高管電圧撮影モードのX線によって生成される原画像データDaの画素値Paと低管電圧撮影モードのX線によって生成される原画像データDbの画素値Pbに対し、例えば、Px=Pa−A Pb+Bに基づいた減算処理を行なうことによって画素値Pxを有する差分画像データDxの生成が行なわれる。但し、Aは上述の差分係数であり、Bは画素値Pxが負の値をとらないためのオフセット成分である。このとき、原画像データDaと原画像データDbとの減算処理における差分係数Aを変化させることにより、X線吸収の大きい胸骨が強調された差分画像データやX線吸収の小さい肺血管等の軟組織が強調された差分画像データを容易に生成することができる。
特開2008−73115号公報
X線診断装置では、通常、階調性やS/Nに優れた画像データの表示を行なうために、画像データのヒストグラムを用いてウインドウレベル及びウインドウ幅を算出し、得られた画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅(即ち、画素値の中央値及び分布範囲)が表示系の表示範囲(ダイナミックレンジ)に適合するように画像データの画素値に対して変換処理が行なわれる。
一方、デュアルエナジー法を適用して差分画像データの収集を行なう場合、操作者は、差分係数を順次更新し、このとき更新された差分係数の各々に基づいて時系列的に得られる差分画像データを観測することにより所望の差分画像データを収集する方法が行なわれている。
このような表示方法を行なうX線診断装置において、差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅は差分係数の更新に伴って変化するため、画像データにおける画素値の分布範囲と表示系の表示範囲を正確に適合させるためには、差分係数が更新される度に差分画像データのヒストグラムを算出し、このヒストグラムから得られるウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて差分画像データの画素値を変換処理しなくてはならない。しかしながら、観察効率を高めるために差分係数の更新速度を速めた場合、差分画像データの表示が差分係数の更新速度に追随できなくなるという問題点を有していた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、S/N及び階調性に優れたデュアルエナジー法による差分画像データを差分係数の更新に追随させて短時間で表示することが可能なX線診断装置及びX線画像処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線診断装置は、デュアルエナジー法を適用して被検体から収集した異なる管電圧のX線撮影モードにおける第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって差分画像データを生成するX線診断装置において、前記減算処理における差分係数を設定する差分係数設定手段と、前記差分係数を用いた前記第1の原画像データと前記第2の原画像データとの減算処理により前記差分画像データを生成する差分画像データ生成手段と、前記差分画像データのウインドウパラメータを推定するウインドウパラメータ推定手段と、得られた前記差分画像データのウインドウパラメータに基づき前記差分画像データを変換処理して表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
一方、請求項9に係る本発明のX線画像処理装置は、デュアルエナジー法を適用して被検体から収集された異なる管電圧のX線撮影モードにおける第1の原画像データと第2の原画像データとを減算処理して差分画像データを生成するX線画像処理装置において、前記減算処理における差分係数を設定する差分係数設定手段と、前記差分係数を用いた前記第1の原画像データと前記第2の原画像データとの減算処理により前記差分画像データを生成する差分画像データ生成手段と、前記差分画像データのウインドウパラメータを推定するウインドウパラメータ推定手段と、得られた前記差分画像データのウインドウパラメータに基づき前記差分画像データを変換処理して表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、S/N及び階調性に優れたデュアルエナジー法による差分画像データを差分係数の更新に追随させて短時間で表示することができる。このため、診断効率が向上するのみならず操作者の負担が大幅に軽減される。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の第1の実施例におけるX線診断装置は、デュアルエナジー法を適用して当該被検体から収集される高管電圧撮影モードの画像データ(以下、第1の原画像データと呼ぶ。)及び低管電圧撮影モードの画像データ(以下、第2の原画像データと呼ぶ。)のヒストグラムに基づいて基準差分係数を算出し、この基準差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって基準差分画像データを生成する。次いで、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムから算出されるウインドウレベル及びウインドウ幅に基づき、任意の差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定し、得られたウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて前記差分画像データの画素値を変換処理し表示部に表示する。
尚、以下の実施例では、高管電圧撮影モードにおいて生成される画像データを第1の原画像データ、低管電圧撮影モードにおいて生成される画像データを第2の原画像データとし、第1の原画像データの画素値から基準差分係数あるいは差分係数が乗ぜられた第2の原画像データの画素値を減算することによって基準差分画像データあるいは差分画像データを生成する場合について述べるが、これに限定されるものではなく、低管電圧撮影モードにおいて生成される画像データを第1の原画像データ、高管電圧撮影モードにおいて生成される画像データを第2の原画像データとしても構わない。
(装置の構成)
本発明の第1の実施例におけるX線診断装置の構成と機能につき図1乃至図6を用いて説明する。但し、図1は、X線診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、このX線診断装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示す本実施例のX線診断装置100は、デュアルエナジー法が適用された被検体150に対して高管電圧撮影モード及び低管電圧撮影モードのX線を照射すると共に被検体150を透過したこれらのX線を検出して投影データを生成するX線撮影部1と、前記投影データに基づいて高管電圧撮影モードの画像データ(第1の原画像データ)及び低管電圧撮影モードの画像データ(第2の原画像データ)を生成する画像データ生成部6と、得られたこれらの原画像データを保存する画像データ記憶部7と、第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データ及び差分画像データを生成し、更に、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムに基づいて差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定する画像データ処理部8を備えている。
更に、X線診断装置100は、画像データ処理部8において推定されたウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて差分画像データの画素値を変換し所定のモニタに表示する表示部9と、被検体情報の入力、差分係数の設定、ヒストグラムに対する閾値の設定、更には、各種コマンド信号の入力等を行なう入力部10と、X線診断装置100が備える上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11を備えている。
X線撮影部1は、図1に示すように被検体150に対して高管電圧撮影モード及び低管電圧撮影モードのX線を照射するX線発生部2と、被検体150を透過したこれらのX線を検出するX線検出部3と、検出されたX線に基づいて投影データを生成する投影データ生成部4と、X線発生部2に対し予め設定された高管電圧撮影モードの管電圧及び低管電圧撮影モードの管電圧を供給する管電圧発生部5を備えている。
次に、X線撮影部1が有する上述の各ユニットの具体例につき図2を用いて更に詳しく説明する。
図2に示すX線発生部2は、被検体150に対し高管電圧撮影モード及び低管電圧撮影モードのX線を放射するX線管21と、X線管21から放射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器22を備えている。X線管21は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を管電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器22は、X線管21と被検体150の間に位置し、X線管21から照射されたX線ビームを所定の照射視野のサイズに絞り込む機能を有している。
X線検出部3は、X線を直接電荷に変換する方式と一旦光に変換した後電荷に変換する方式があり、本実施例では前者について説明するが後者であっても構わない。即ち、本実施例におけるX線検出部3は、被検体150を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器31と、この平面検出器31に蓄積された電荷を読み出すための駆動パルスを生成するゲートドライバ32を備えている。
平面検出器31は、2次元配列された複数の微小な検出素子によって構成され、各々の検出素子は、X線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)(何れも図示せず)を備えている。そして、蓄積された電荷はゲートドライバ32が供給する駆動パルスによって順次読み出される。
一方、投影データ生成部4は、平面検出器31から行単位あるいは列単位でパラレルに読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器41と、この電荷・電圧変換器41の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器42と、デジタル変換されたパラレル信号を時系列的なシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換器43を備えている。
管電圧発生部5は、X線管21の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する管電圧を発生させる管電圧発生器52と、システム制御部11から供給される指示信号に従い、管電圧発生器52における管電圧やこの管電圧に伴う管電流、照射時間、照射タイミング等のX線照射条件を制御するX線制御部51を備えている。特に、デュアルエナジー法が適用された本実施例のX線制御部51は、高管電圧撮影モードにおける管電圧と低管電圧撮影モードにおける管電圧をシステム制御部11から供給される指示信号に従って設定する。
図1へ戻って、画像データ生成部6は、図示しない投影データ記憶部と画像演算部を備え、前記投影データ記憶部は、X線撮影部1の投影データ生成部4から供給される時系列的な投影データを順次保存して高管電圧撮影モード及び低管電圧撮影モードの2次元投影データを生成する。一方、前記画像演算部は、前記投影データ記憶部にて生成された上述の2次元投影データに対しフィルタリング処理等を行なって第1の原画像データ及び第2の原画像データを生成する。そして、画像データ生成部6によって生成された高管電圧撮影モードにおける第1の原画像データと低管電圧撮影モードにおける第2の原画像データは画像データ記憶部7に一旦保存される。
図1へ戻って、画像データ処理部8は、ヒストグラム算出部81、ウインドウパラメータ算出部82、基準差分係数算出部83、差分画像データ生成部84及びウインドウパラメータ推定部85を備えている。
ヒストグラム算出部81は、図示しない演算部と記憶部を備え、前記記憶部にはヒストグラム算出用のソフトウェアプログラムが予め保管されている。そして、前記演算部は、画像データ記憶部7に保存されている被検体150の高管電圧撮影モードにおける第1の原画像データを読み出し、上述のソフトウェアプログラムを用いて第1の原画像データのヒストグラムを算出する。同様にして、画像データ記憶部7から読み出した低管電圧撮影モードにおける第2の原画像データのヒストグラムを算出し、更に、後述の基準差分係数算出部83が算出した基準差分係数に基づく第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により生成される基準差分画像データのヒストグラムを算出する。
一方、ウインドウパラメータ算出部82は、ヒストグラム算出部81によって算出されたヒストグラムに基づいて原画像データ及び基準差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅をウインドウパラメータとして算出する。即ち、ウインドウパラメータ算出部82は、ヒストグラム算出部81から供給される第1の原画像データのヒストグラムとシステム制御部11を介して入力部10から供給される閾値αに基づいて第1の原画像データのウインドウレベルとウインドウ幅を算出する。同様にして、第2の原画像データのヒストグラムと閾値αに基づいて第2の原画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を算出し、更に、基準差分画像データのヒストグラムと閾値αに基づいて基準差分画像データのウインドウレベルとウインドウ幅を算出する。
次に、上述のヒストグラム算出部81によって算出される原画像データのヒストグラムとウインドウパラメータ算出部82によって算出される原画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅につき図3を用いて更に詳しく説明する。
図3は、原画像データに対してヒストグラム算出部81が算出するヒストグラムの具体例であり、このヒストグラムは、原画像データを構成する画素の画素値(輝度値)を横軸に、又、原画像データにおける前記画素値の存在頻度を縦軸に示している。
原画像データでは、通常、被検体150を透過したX線に基づいて生成される画像データの領域(被検体透過領域)とX線管21から直接照射されたX線に基づいて生成される画像データの領域(直接照射領域)が存在する。これらの領域が混在した原画像データのヒストグラムは、図3に示すように、被検体150による吸収減衰がないため比較的大きな中央値と小さな分布幅を有する直接照射領域のヒストグラム成分Hdと被検体150による吸収減衰のため比較的小さな中央値と大きな分布幅を有する被検体透過領域のヒストグラム成分Htによって構成されている。
そして、ヒストグラム算出部81によって算出された原画像データのヒストグラムに対するウインドウレベル及びウインドウ幅の算出に際し、図1のウインドウパラメータ算出部82は、先ず、ヒストグラム成分Hd及びヒストグラム成分Htに対して所定の閾値αを設定することにより各々のヒストグラム成分を分離し、大きな中央値と小さな分布幅を有する直接照射領域のヒストグラム成分Hdを排除する。
次いで、閾値αと交叉するヒストグラム成分Htの最大画素値Bmax及び最小画素値Bminを検出し、この最大画素値Bmaxと最小画素値Bminを下式(1)へ代入することによって原画像データのウインドウレベルWLとウインドウ幅WWを算出する。但し、下式(1)のΔW1及びΔW2は、ヒストグラム成分Htの分布幅W(W=Bmax−Bmin)の端部に対して設定されたマージンであり、このマージンΔW1及びΔW2はΔW1=ΔW2であってもよく、又、ΔW1≦0及びW2≦0であっても構わない。
Figure 2010046287
次に、第1の原画像データ、第2の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムと、これらのヒストグラムに基づいて算出される各画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅につき図4を用いて説明する。
図4(a)及び図4(b)は、ヒストグラム算出部81によって算出される第1の原画像データ及び第2の原画像データのヒストグラムである。ウインドウパラメータ算出部82は、図3に示した方法により第1の原画像データのウインドウレベルWLa及びウインドウ幅WWaと第2の原画像データのウインドウレベルWLb及びウインドウ幅WWbを算出する。
一方、図3(c)は、差分画像データ生成部84が基準差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成した基準差分画像データのヒストグラムである。この基準差分画像データの生成に際し、第1の原画像データのウインドウ幅WWaと第2の原画像データのウインドウ幅WWbが等しくなるような基準差分係数が後述の基準差分係数算出部83によって算出され、この基準差分係数を用いた上述の減算処理によって得られる基準差分画像データのヒストグラムは、図4(c)に示すように単峰性となりそのウインドウ幅WWoは最小となる。ウインドウパラメータ算出部82は、この基準差分画像データのヒストグラムと閾値αとの比較によって得られた最大画素値Bmax及び最小画素値Bminを上式(1)へ代入することにより基準差分画像データのウインドウレベルWLo及びウインドウ幅WWoを算出する。
再び図1へ戻って、基準差分係数算出部83は、ヒストグラムのウインドウ幅が最小となる基準差分画像データを生成する際の第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理に用いる基準差分係数を、第1の原画像データ及び第2の原画像データのヒストグラムに基づいて算出する機能を有している。
即ち、基準差分係数算出部83は、ウインドウパラメータ算出部82が算出した第1の原画像データのウインドウ幅WWa及び第2の原画像データのウインドウ幅WWbを、例えば、下式(2)へ代入することにより基準差分係数Aoを算出する。
Figure 2010046287
次に、差分画像データ生成部84は、画像データ記憶部7から読み出した第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データ及び差分画像データを生成する機能を有している。即ち、差分画像データ生成部84は、上述の基準差分係数算出部83から供給される基準差分係数Aoを適用した下式(3)に基づく第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データを生成し、更に、入力部10において任意に設定される差分係数Axを適用した下式(4)に基づく第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって所望の差分画像データ(例えば、骨格が強調された差分画像データや肺血管が強調された差分画像データ)を生成する。
Figure 2010046287
尚、上式(3)及び上式(4)におけるPa(x、y)及びPb(x、y)は、第1の原画像データ及び第2の原画像データの画素値であり、Po(x、y)及びPx(x,y)は、第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって得られる基準差分画像データ及び差分画像データの画素値を示している。又、Bo及びBxは、基準差分画像データの画素値Po(x、y)及び差分画像データの画素値Px(x,y)を常に正の値とするためのオフセット値であり、入力部10において予め設定することが可能である。
一方、ウインドウパラメータ推定部85は、入力部10において任意に設定される差分係数Axを用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxを、ウインドウパラメータ算出部82が算出した第1の原画像データのウインドウレベルWLa及びウインドウ幅WWa、基準差分画像データのウインドウレベルWLo及びウインドウ幅WWo及び基準差分係数算出部83が算出した基準差分係数Aoに基づいて推定する。
図5は、任意の差分係数Axを用いて生成される差分画像データのウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxの推定方法を説明するための図である。
ウインドウレベルWLxの推定方法を示す図5(a)では、Ax=0の場合の差分画像データ(即ち、第1の原画像データ)のヒストグラムにて計測されるウインドウレベルWLaと基準差分係数Aoを用いた減算処理によって生成された基準差分画像データのヒストグラムにて計測されるウインドウレベルWLo(WLo<WLa)に基づき、入力部10において任意に設定される差分係数Axを用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウレベルWLxを推定する。この場合、例えば、図5(a)に示すように横軸(x軸)を差分係数、縦軸(y軸)をウインドウレベルとするグラフ上の座標(0、WLa)と座標(Ao、WLo)を直線で結び、この直線とx=Axの直線との交点Qxにおけるy座標によって差分係数Axに対応するウインドウレベルWLxを推定する。
一方、ウインドウ幅WWxの推定方法を示す図5(b)では、第1の原画像データのヒストグラムにて計測されるウインドウ幅WWaと基準差分係数Aoを用いた減算処理によって生成された基準差分画像データのヒストグラムにて計測されるウインドウ幅WWo(WWo<WWa)に基づき、入力部10にて任意に設定される差分係数Axを用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウ幅WWxを推定する。この場合、例えば、図5(b)に示すように横軸(x軸)を差分係数、縦軸(y軸)をウインドウ幅とするグラフ上の座標(0、WWa)と座標(Ao、WWo)を負の勾配−θを有する直線で結び、更に、座標(Ao、WWo)を起点とした正の勾配θを有する直線をAo<x≦1の範囲で設定する。そして、これらの直線とx=Axの直線との交点Rxにおけるy座標によって差分係数Axに対応するウインドウ幅WWxを推定する。
尚、図4では、座標(0、WLa)と座標(Ao、WLo)を結ぶ直線、座標(0、WWa)と座標(Ao、WWo)を結ぶ直線、更には、座標(Ao、WWo)を起点とする直線とx=Axとの交点座標によって差分画像データのウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxを推定する場合について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、座標(0、WLa)と座標(Ao、WLo)あるいは座標(0、WWa)と座標(Ao、WWo)とを結ぶ単調減少の曲線と直線x=Axとの交点座標によってウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxを推定してもよく、座標(Ao、WWo)を起点とする単調増加の曲線と直線x=Axとの交点座標によってウインドウ幅WWxを推定してもよい。
次に、図1の表示部9は、表示データ生成部91とモニタ92を備えている。表示データ生成部91は、差分画像データ生成部84が上述の差分係数Axを用いた減算処理によって生成した差分画像データを受信し、ウインドウパラメータ推定部85において推定された差分画像データのウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxに基づき、この差分画像データの画素値の中央値及び分布範囲が表示系の表示範囲(ダイナミックレンジ)に適合するように画素値変換を行なう。そして、変換後の差分画像データに被検体情報等の付帯情報を付加してモニタ92に表示する。
又、表示部9は、画像データ記憶部7から読み出された第1の原画像データ及び第2の原画像データや差分画像データ生成部84において生成された基準差分画像データも必要に応じて表示部9のモニタ92に表示することが可能である。この場合、表示部9の表示データ生成部91は、ウインドウレベルWLa及びウインドウ幅WWaに基づく第1の原画像データの画素値変換とウインドウレベルWLb及びウインドウ幅WWbに基づく第2の原画像データの画素値変換を行ない、更に、ウインドウレベルWLo及びウインドウ幅WWoに基づく基準差分画像データの画素値変換を行なう。
次に、入力部10は、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、レバー、マウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェイスであり、第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理における差分係数の設定や更新を行なう差分係数設定機能101やヒストグラムに対する閾値αを設定する閾値設定機能102を有している。又、被検体情報の入力、デュアルエナジー法の選択、投影データ生成条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、減算処理におけるオフセット値Bo及びBxの設定、更には、各種コマンド信号の入力等も上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なわれる。
図6は、差分係数設定機能101の具体例を示したものであり、例えば、差分係数を設定するためのコマンド信号が入力部10にて入力された場合、図6に示すようなスライドレバーMaを有する差分係数設定画面Mbが表示部9のモニタ92あるいは入力部10の表示パネルに表示される。そして、操作者は、入力部10に設けられたマウスを用いて上述のスライドレバーMaを、例えば、左右方向へ任意に移動(スライド)させることにより差分係数Axの設定や更新を行なう。但し、この差分係数設定画面Mbに表示されたスライドレバーMaを移動させる替わりに、入力部10が備えた専用のレバーやジョイスティック等を直接スライドあるいは移動させることによって差分係数Axの設定や更新を行なってもよい。
システム制御部11は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10において入力/設定/選択された上述の情報は前記記憶回路に一旦保存される。そして、前記CPUは、これらの入力情報、設定情報及び選択情報に基づいて被検体150に対する第1の原画像データ及び第2の原画像データの収集や第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理による基準差分画像データの生成を行ない、更に、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムから推定されるウインドウレベル及びウインドウ幅に基づき、任意の差分係数を用いた減算処理によって生成される差分画像データの表示を行なう。
(差分画像データの表示手順)
次に、本実施例における差分画像データの表示手順につき、図7のフローチャートに沿って説明する。
(原画像データの生成と保存)
デュアルエナジー法による第1の原画像データ及び第2の原画像データの収集に先立ち、X線診断装置100の操作者は、入力部10において被検体情報の入力、デュアルエナジー法の選択、投影データ生成条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定等の初期設定を行ない、更に、X線撮影部1のX線発生部2及びX線検出部3を被検体150に対し好適な位置に配置した後、原画像データの生成開始コマンドを入力することによってデュアルエナジー法を適用した被検体150に対するX線撮影が開始される。
上述の入力/設定/選択情報とコマンド信号を受信したシステム制御部11は、先ず、高管電圧撮影モードのX線撮影を実行するための指示信号を管電圧発生部5のX線制御部51に供給する。この指示信号を受信したX線制御部51は、既に設定されている投影データ生成条件のX線照射条件に基づき管電圧発生器52を制御して高管電圧撮影モードの管電圧をX線発生部2のX線管21に印加し、X線管21は、X線絞り器22を介して被検体150にX線を照射する。そして、被検体150を透過したX線は、この被検体150の後方に設けられたX線検出部3の平面検出器31によって検出される。即ち、平面検出器31は、被検体150を透過したX線を受信して、そのX線照射強度に比例した信号電荷を図示しない電荷蓄積コンデンサに蓄積する。X線照射が終了すると、システム制御部11から制御信号が供給されたゲートドライバ32は、平面検出器31に対して駆動パルスを供給し前記電荷蓄積コンデンサに蓄積された信号電荷を列方向に順次読み出す。
このとき読み出された信号電荷は、投影データ生成部4における電荷・電圧変換器41において電圧に変換され、更に、A/D変換器42においてデジタル信号に変換された後パラレル・シリアル変換器43に供給されて時系列的な投影データが形成される。次いで、画像データ生成部6は、X線撮影部1の投影データ生成部4から供給される投影データを自己の記憶回路に順次保存し、必要に応じてフィルタリング処理等を行なって高管電圧撮影モードにおける第1の原画像データを生成する。そして、得られた第1の原画像データを画像データ記憶部7に保存する。
第1の原画像データの生成と保存が終了したならば、システム制御部11は、低管電圧撮影モードのX線撮影を実行するための指示信号を管電圧発生部5のX線制御部51に供給する。この指示信号を受信したX線制御部51は、管電圧発生器52を制御して低管電圧撮影モードの管電圧をX線発生部2のX線管21に印加し被検体150に対してX線を照射する。投影データ生成部4は、このときX線検出部3が検出する被検体150を透過したX線に基づいて投影データを生成し、画像データ生成部6は、投影データ生成部4から供給される投影データを保存して低管電圧撮影モードにおける第2の原画像データを生成し画像データ記憶部7に保存する(図7のステップS1)。
(差分画像データの生成と表示)
デュアルエナジー法の高管電圧撮影モードにおける第1の原画像データと低管電圧撮影モードにおける第2の原画像データの生成と保存が終了したならば、操作者は、入力部10において差分画像データの生成開始コマンドを入力し、システム制御部11を介しこのコマンド信号を受信した画像データ処理部8のヒストグラム算出部81は、画像データ記憶部7に保存されている第1の原画像データと第2の原画像データを読み出す。そして、自己の記憶回路に予め保管されているヒストグラム算出用プログラムを用いて第1の原画像データのヒストグラム及び第2の原画像データのヒストグラムを算出する(図7のステップS2)。
次いで、ウインドウパラメータ算出部82は、上述のヒストグラム算出部81において算出されたヒストグラムと入力部10からシステム制御部11を介して供給されたヒストグラムに対する閾値αに基づいて第1の原画像データのウインドウレベルWLa及びウインドウ幅WWaを算出し、更に、第2の原画像データのウインドウレベルWLb及びウインドウ幅WWbを算出する(図7のステップS3)。
一方、基準差分係数算出部83は、ウインドウパラメータ算出部82が算出した第1の原画像データのヒストグラムにおけるウインドウ幅WWa及び第2の原画像データのヒストグラムにおけるウインドウ幅WWbを、例えば、式(2)へ代入することにより、ヒストグラムのウインドウ幅が最小となる基準差分画像データを生成する際の第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理に用いる基準差分係数Aoを算出する(図7のステップS4)。
そして、差分画像データ生成部84は、基準差分係数算出部83から供給される基準差分係数Aoを適用した式(3)に基づく第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データを生成し(図7のステップS5)、ヒストグラム算出部81は、差分画像データ生成部84から供給される基準差分画像データのヒストグラムを算出する(図7のステップS6)。一方、ウインドウパラメータ算出部82は、上述のヒストグラム算出部81によって算出された基準差分画像データのヒストグラムに基づいて基準差分画像データのウインドウレベルWLo及びウインドウ幅WWoを算出する(図7のステップS7)。
基準差分画像データのウインドウレベルWLo及びウインドウ幅WWoの算出が終了したならば、操作者は、入力部10の差分係数設定機能101を用いて所望の差分係数Axを設定する(図7のステップS8)。そして、システム制御部11を介して差分係数Axの情報を受信した画像データ処理部8のウインドウパラメータ推定部85は、この差分係数Axを用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウレベルWLxを、ウインドウパラメータ算出部82によって算出された第1の原画像データのウインドウレベルWLa及び基準差分画像データのウインドウレベルWLoと基準差分係数算出部83によって算出された基準差分係数Aoに基づいて推定する(図4(a)参照)。
同様にして、ウインドウパラメータ推定部85は、前記差分画像データのウインドウ幅WWxを、ウインドウパラメータ算出部82において算出された第1の原画像データのウインドウ幅WWa及び基準差分画像データのウインドウ幅WWoと前記基準差分係数Aoに基づいて推定する(図4(b)参照)(図7のステップS9)。
次いで、差分画像データ生成部84は、上述のステップS8において入力部10の差分係数設定機能101が設定した差分係数Axが適用された式(4)に基づく第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって差分画像データを生成し(図7のステップS10)、表示部9の表示データ生成部91は、ウインドウパラメータ推定部85において推定されたウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxに基づき、差分画像データ生成部84が生成した差分画像データの画素値の中央値及び分布範囲と表示系の表示範囲(ダイナミックレンジ)とが一致するように差分画像データの画素値を変換し、更に、画素値変換された差分画像データに被検体情報等の付帯情報を付加してモニタ92に表示する(図7のステップS11)。
そして、ステップS11において表示された差分画像データが適当でない場合、操作者は、所望の差分画像データが表示されるまで入力部10の差分係数設定機能101を用いた差分係数Axの更新(図7のステップS12)と上述のステップS9乃至ステップS11を繰り返し行なう。一方、ステップS11において所望の差分画像データが表示された場合、この差分画像データを用いた被検体150の診断を開始する(図7のステップS13)。
次に、本発明の第2の実施例におけるX線画像処理装置について説明する。以下に述べる本実施例のX線画像処理装置は、当該被検体から予め収集されたデュアルエナジー法の高管電圧撮影モードにおける画像データ(第1の原画像データ)及び低管電圧撮影モードにおける画像データ(第2の原画像データ)のヒストグラムに基づいて基準差分係数を算出し、この基準差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって基準差分画像データを生成する。次いで、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムから算出したウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて、任意の差分係数を用いた第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定する。そして、得られたウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて前記差分画像データの画素値を変換処理して表示部に表示する。
(装置の構成)
本発明の第2の実施例におけるX線画像処理装置の構成につき図8のブロック図を用いて説明する。但し、図8において、図1に示したX線診断装置100のユニットと同様の構成及び機能を有するユニットは同一の符号を付加し、詳細な説明は省略する。
図8に示す本実施例のX線画像処理装置200は、別途設置されたX線診断装置や画像データサーバ等から供給される各種の画像データを保管する画像データ保管部12と、入力部10から供給される被検体情報とデュアルエナジー法の選択情報に基づいて画像データ保管部12に保管された各種画像データの中から読み出した当該被検体の高管電圧撮影モードにおける第1の原画像データと低管電圧撮影モードにおける第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データ及び差分画像データを生成し、更に、上述の第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムに基づいて差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定する画像データ処理部8と、画像データ処理部8において推定されたウインドウレベル及びウインドウ幅に基づいて前記差分画像データの画素値を変換して所定のモニタに表示する表示部9と、被検体情報の入力、差分係数Axの設定、ヒストグラムに対する閾値αの設定、更には、各種コマンド信号の入力等を行なう入力部10aと、X線画像処理装置200が備える上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11aを備えている。
画像データ保管部12は大容量の記憶回路を備えている。そして、別途設置された図示しないX線診断装置をはじめとする医用画像診断装置や画像データサーバ等からネットワーク15や図示しない記憶媒体を介して供給される各種の画像データは前記記憶回路に保存される。
一方、画像データ処理部8は、図1に示した第1の実施例と同様なヒストグラム算出部81、ウインドウパラメータ算出部82、基準差分係数算出部83、差分画像データ生成部84及びウインドウパラメータ推定部85を備え、表示部9も第1の実施例と同様な表示データ生成部91及びモニタ92を備えている。
次に、入力部10aは、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、レバー、マウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェイスであり、第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理における差分係数の設定や更新を行なう差分係数設定機能101やヒストグラムに対する閾値αを設定する閾値設定機能102を有している。又、被検体情報の入力、デュアルエナジー法の選択、減算処理におけるオフセット値Bo及びBxの設定、画像データ表示条件の設定、更には、各種コマンド信号の入力等も上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なわれる。
システム制御部11aは、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10aにおいて入力/設定/選択された上述の情報は前記記憶回路に一旦保存される。そして、前記CPUは、これらの入力情報、設定情報及び選択情報に基づいて当該被検体から予め収集された第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理により基準差分画像データを生成し、更に、第1の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムから推定されるウインドウレベル及びウインドウ幅に基づき、任意の差分係数を用いた減算処理によって生成される差分画像データの表示を行なう。
尚、本実施例における差分画像データの表示手順は、図7に示した第1の実施例の差分画像データの表示手順におけるステップS2乃至ステップS13と同様であるため詳細な説明は省略する。
以上述べた本発明の第1の実施例及び第2の実施例によれば、S/Nと階調性に優れたデュアルエナジー法による差分画像データを差分係数の更新に追随させて短時間で表示することができる。このため、診断効率が向上するのみならず操作者の負担が大幅に軽減される。
特に、上述の第1の実施例及び第2の実施例によれば、画像データのヒストグラムに基づいて予め算出した原画像データ及び差分画像データのウインドウパラメータ(ウインドウレベル及びウインドウ幅)と任意に設定される差分係数とに基づいて、この差分係数を適用した原画像データの減算処理によって生成される差分画像データのウインドウパラメータを推定しているため、差分係数を順次更新しながら所望の差分画像データを短時間で観察するような場合においても、更新される差分係数の各々に対応する差分画像データのウインドウパラメータを容易に推定することができ、従って、差分画像データを、その画素値の中央値及び分布範囲が常に表示系の表示範囲(ダイナミックレンジ)に適合した状態で表示することができるため階調性に優れた差分画像データを差分係数の更新に追随させて観察することが可能となる。
又、上述の第1の実施例及び第2の実施例では、原画像データのウインドウ幅に基づいて得られる基準差分係数を用いた前記原画像データの減算処理によってウインドウ幅が最小となる基準差分画像データを生成し、この基準差分画像データのヒストグラムから得られたウインドウパラメータを基準として差分画像データのウインドウパラメータを推定しているため、差分係数の更新範囲に関わらず高い推定精度を得ることができる。
一方、上述の第2の実施例では、別途設置されたX線診断装置からネットワーク等を介して供給されるデュアルエナジー法の画像データに基づいて差分画像データの生成と表示を行なっているため、操作者は、時間や場所の制約をあまり受けることなく当該被検体に対する診断を効率よく行なうことができる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、高管電圧撮影モードの画像データを第1の原画像データ、低管電圧撮影モードの画像データを第2の原画像データとし、第1の原画像データの画素値から基準差分係数あるいは差分係数が乗ぜられた第2の原画像データの画素値を減算することによって基準差分画像データあるいは差分画像データを生成する場合について述べたが、低管電圧撮影モードの画像データを第1の原画像データ、高管電圧撮影モードの画像データを第2の原画像データとしても構わない。
又、上述の実施例では、差分係数に対するウインドウレベルあるいは差分係数に対するウインドウ幅を示す図4において、座標(0、WLa)と座標(Ao、WLo)を結ぶ直線、座標(0、WWa)と座標(Ao、WWo)を結ぶ直線、更には、座標(Ao、WWo)を起点とする直線とx=Axとの交点座標によって差分画像データのウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxを推定する場合について述べたが、座標(0、WLa)と座標(Ao、WLo)あるいは座標(0、WWa)と座標(Ao、WWo)とを結ぶ単調減少の曲線と直線x=Axとの交点座標によってウインドウレベルWLx及びウインドウ幅WWxを推定してもよく、座標(Ao、WWo)を起点とする単調増加の曲線と直線x=Axとの交点座標によってウインドウ幅WWxを推定してもよい。
更に、図3に示したヒストグラムに対するウインドウ幅の算出において、ヒストグラムの分布幅W(W=Bmax−Bmin)に対するマージンΔW1及びΔW2は、ΔW1>0及びΔW2>0の場合について示したがΔW1≦0及びW2≦0であっても構わない。又、基準差分画像データや差分画像デーを生成する際に用いる演算式は、式(3)や式(4)に限定されない。
一方、原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムにおける最大画素値Bmax及び最小画素値Bminの検出は、ウインドウパラメータ算出部82によって行なわれる場合について述べたが、操作者が、表示部9に表示された前記ヒストグラムに対し入力部10の入力デバイスを用いて指定してもよい。
本発明の第1の実施例におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例のX線診断装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 同実施例における原画像データのヒストグラムとウインドウレベル及びウインドウ幅を示す図。 同実施例における第1の原画像データ、第2の原画像データ及び基準差分画像データのヒストグラムとウインドウレベル及びウインドウ幅を示す図。 同実施例の差分係数に基づいて生成される差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅の推定方法を説明するための図。 同実施例の入力部における差分係数設定機能の具体例を示す図。 同実施例における差分画像データの表示手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例におけるX線画像処理装置の全体構成を示すブロック図。 デュアルエナジー法における差分画像データの生成方法を説明するための図。
符号の説明
1…X線撮影部
2…X線発生部
3…X線検出部
4…投影データ生成部
5…管電圧発生部
6…画像データ生成部
7…画像データ記憶部
8…画像データ処理部
81…ヒストグラム算出部
82…ウインドウパラメータ算出部
83…基準差分係数算出部
84…差分画像データ生成部
85…ウインドウパラメータ推定部
9…表示部
91…表示データ生成部
92…モニタ
10、10a…入力部
101…差分係数設定機能
102…閾値設定機能
11、11a…システム制御部
12…画像データ保管部
100…X線診断装置
200…X線画像処理装置

Claims (9)

  1. デュアルエナジー法を適用して被検体から収集した異なる管電圧のX線撮影モードにおける第1の原画像データと第2の原画像データとの減算処理によって差分画像データを生成するX線診断装置において、
    前記減算処理における差分係数を設定する差分係数設定手段と、
    前記差分係数を用いた前記第1の原画像データと前記第2の原画像データとの減算処理により前記差分画像データを生成する差分画像データ生成手段と、
    前記差分画像データのウインドウパラメータを推定するウインドウパラメータ推定手段と、
    得られた前記差分画像データのウインドウパラメータに基づき前記差分画像データを変換処理して表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記第1の原画像データのウインドウパラメータ及び前記第2の原画像データのウインドウパラメータに基づいて基準差分係数を算出する基準差分係数算出手段を備え、前記ウインドウパラメータ推定手段は、前記差分画像データ生成手段が前記基準差分係数を用いた前記第1の原画像データと前記第2の原画像データとの減算処理によって生成した基準差分画像データのウインドウパラメータと、前記第1の原画像データのウインドウパラメータあるいは前記第2の原画像データのウインドウパラメータと、前記差分係数に基づいて前記差分画像データのウインドウパラメータを推定することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. ヒストグラム算出手段とウインドウパラメータ算出手段を備え、前記ウインドウパラメータ算出手段は、前記ヒストグラム算出手段が算出した前記第1の原画像データのヒストグラム、前記第2の原画像データのヒストグラム及び前記基準差分画像データのヒストグラムの各々に基づいて前記第1の原画像データのウインドウパラメータ、前記第2の原画像データのウインドウパラメータ及び前記基準差分画像データのウインドウパラメータを算出することを特徴とする請求項2記載のX線診断装置。
  4. 前記ウインドウパラメータ算出手段は、前記第1の原画像データのヒストグラム、前記第2の原画像データのヒストグラム及び前記基準差分画像データのヒストグラムの各々に基づいて夫々の画像データにおけるウインドウレベル及びウインドウ幅を前記ウインドウパラメータとして算出し、前記ウインドウパラメータ推定手段は、前記第1の原画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅あるいは前記第2の原画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅と、前記基準差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅と、前記差分係数に基づいて前記差分画像データのウインドウレベル及びウインドウ幅を推定することを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
  5. 前記ウインドウパラメータ算出手段は、前記ヒストグラム算出手段が算出した前記第1の原画像データのヒストグラム及び前記第2の原画像データのヒストグラムにおける被検体透過領域のヒストグラム成分に基づいて前記第1の原画像データのウインドウパラメータ及び前記第2の原画像データのウインドウパラメータを算出することを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
  6. 前記基準差分係数算出手段は、前記ウインドウパラメータ算出手段が算出した前記第1の原画像データのウインドウ幅及び前記第2の原画像データのウインドウ幅に基づいて前記基準差分係数を算出することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
  7. 前記基準差分係数算出手段は、前記ウインドウパラメータ算出手段が算出した前記第1の原画像データのウインドウ幅及び前記第2の原画像データのウインドウ幅に基づいて前記差分画像データのウインドウ幅が最小となる差分係数を前記基準差分係数として算出することを特徴とする請求項6記載のX線診断装置。
  8. 前記表示手段は、前記差分画像データのウインドウパラメータが表示系の表示範囲に適合するように前記差分画像データの画素値を変換処理することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  9. デュアルエナジー法を適用して被検体から収集された異なる管電圧のX線撮影モードにおける第1の原画像データと第2の原画像データとを減算処理して差分画像データを生成するX線画像処理装置において、
    前記減算処理における差分係数を設定する差分係数設定手段と、
    前記差分係数を用いた前記第1の原画像データと前記第2の原画像データとの減算処理により前記差分画像データを生成する差分画像データ生成手段と、
    前記差分画像データのウインドウパラメータを推定するウインドウパラメータ推定手段と、
    得られた前記差分画像データのウインドウパラメータに基づき前記差分画像データを変換処理して表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線画像処理装置。
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