JP2010045511A - スマートエントリーシステム - Google Patents

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Tetsuo Tokutome
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【課題】消費電力を増大させることなく、車載機と携帯機との送受信感度を向上する。
【解決手段】携帯機10と車載機23とが認証用信号を双方向で無線通信して、少なくとも車両のドアのロック制御およびアンロック制御を行うスマートエントリーシステムにおいて、携帯機10に、受信した信号の電波の受信強度を検出する受信強度検出手段と、受信強度検出手段によって検出した受信強度に応じた受信強度信号を送信する受信強度送信手段とを設け、車載機23に、送信する信号の発振周波数を変更する発振周波数変更手段と、発振周波数変更手段を介して周波数が異なる複数の受信強度返答要求信号を送信する受信強度要求手段と、携帯機10から受信した複数の受信強度信号のうち最も受信強度が高いことを示す周波数に発振周波数変更手段を介して送信する認証用信号の周波数を設定する周波数設定手段とを設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ錠に差し込む物理的なメカキーを使用することなく、電子的な信号の送受信による電子キーを使用した車両のスマートエントリーシステムに関するものである。
この種のスマートエントリーシステムは、運転者が電子キー(以下「携帯機」と称する。)を携帯するだけで、シリンダ錠にメカキーを差し込むことなく、実装されたスイッチ等の検出手段を操作するだけで、ドアの解錠や施錠、および、エンジンの始動を可能としたものである。
具体的には、車両に搭載した車載機のメイン制御部は、これらの検出手段の操作を検出すると、車外または車内からリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号を受信した携帯機は、予め記憶された認証コードを含む応答信号を車両に対して送信する。また、この応答信号を受信したメイン制御部は、その応答信号に含まれる認証コードが予め記憶された正規の信号(適合コード)であるか、不正な信号(不適合コード)であるかを解析する。そして、メイン制御部は、正規信号である場合には、ドアのロック制御やアンロック制御、または、エンジンの始動制御や停止制御を実行し、不正信号である場合には、それらの制御を実行しない。
このシステムは、車載機から送信する信号の周波数と携帯機が受信する周波数、および、携帯機から送信する信号の周波数と車載機が受信する周波数とがそれぞれ予め一致するように設定され、これにより互いに信号の送受信が可能となっている。しかし、車載機を実際に車両に取り付けると、例えば電源であるバッテリに対してハーネスによって接続するため、このハーネスでの通電抵抗等により送信する信号の周波数にずれが生じる場合がある。この場合、通信不良、または、通信可能範囲の変化によってスマートエントリーシステムが正常に動作しないことがある。
なお、このスマートエントリーシステムに関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平09−130865号公報 特開2006−174154号公報
特許文献1には、使用環境が変化しても、携帯機からの送信を車載機で安定して受信できるようにしたキーレスエントリ装置が記載されている。具体的には、この特許文献1では、携帯機から送信される電波の周波数を、所定範囲で可変するようにスイープ発振器でスイープ発振させる。また、車載機では、アンテナから入力される電波の電界強度を検波器で検出し、その電界強度を発振周波数に対応させてメモリ部に記憶する。そして、車載機は、記憶された過去の複数の電界強度に基づいて、最適受信周波数を制御部で決定し、決定された最適受信周波数に対応する電波を検波器で検波する構成としている。
この特許文献1のシステムは、車載機が受信周波数を調整することが可能であるため、確実に携帯機からの信号を受信できる。しかし、車載機を車両に取り付けることにより送信周波数にずれが生じた場合には、その送信を携帯機が正常に受信することができない。
また、特許文献2では、使用環境に応じて携帯機による受信可能範囲を調整可能とするために、車載機から送信する信号の搬送波の出力をデューティ制御する構成としたスマートエントリーシステムが記載されている。なお、この調整制御は、受信可能範囲を広くする場合には送信出力を大きくし、受信可能範囲を狭くする場合には送信出力を小さくするものである。
しかし、この特許文献2のシステムは、送信出力である電力を調整するものであるため、受信可能範囲を広げるためには消費電力は多くなる。また、この調整作業は、車両のエンジンを停止している状態で行うことが一般的であり、この場合には、バッテリの消耗が多くなるという不都合がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、消費電力を増大させることなく、車載機と携帯機との送受信感度を向上できるスマートエントリーシステムを提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のスマートエントリーシステムは、信号を送受信する携帯機と車両に搭載した車載機とを有し、これらが認証用信号を双方向で無線通信して、少なくとも車両のドアのロック制御およびアンロック制御を行うスマートエントリーシステムにおいて、前記携帯機に、受信した信号の電波の受信強度を検出する受信強度検出手段と、該受信強度検出手段によって検出した受信強度に応じた受信強度信号を送信する受信強度送信手段とを設け、前記車載機に、送信する信号の発振周波数を変更する発振周波数変更手段と、該発振周波数変更手段を介して周波数が異なる複数の受信強度返答要求信号を送信する受信強度要求手段と、前記携帯機から受信した複数の受信強度信号のうち最も受信強度が高いことを示す周波数に前記発振周波数変更手段を介して送信する認証用信号の周波数を設定する周波数設定手段とを設けた構成としている。
このスマートエントリーシステムは、携帯機に受信強度を検出する受信強度検出手段を設け、携帯機の受信強度(感度)が良好な周波数に対応させて、車載機が認証用信号を送信するため、車載機と携帯機との間の通信不良や、システム自体の誤動作を防止できる。そして、車載機の受信強度要求手段を動作させることによる周波数設定は、車載機を車両に搭載した後でも実行可能である。よって、製造時には、発振周波数の微調整が不要であるため、組み立て工数を削減することができる。また、車載機に周波数を調整するための手段を設けているため、携帯機が大型化することを防止できる。
このスマートエントリーシステムでは、前記携帯機に、コイルによって構成される受信アンテナに接続したコンデンサを設け、前記受信強度検出手段は、前記受信アンテナによって受信した信号により前記コンデンサに充電される電圧値の大きさによって受信強度を検知することが好ましい。このようにすれば、簡単な構成で受信強度を確実に検知することができる。
また、前記携帯機または車載機に、前記車載機の受信強度要求手段を動作させ、前記発振周波数変更手段による認証用信号の周波数を設定する周波数設定操作部を接続することが好ましい。このようにすれば、正規の携帯機を所持していれば、誰でも簡単に調整することが可能となる。
本発明のスマートエントリーシステムでは、携帯機の受信感度が良好な周波数で車載機が認証用信号を送信するため、車載機と携帯機との間の通信不良や、システム自体の誤動作を防止できる。また、車載機の送信周波数設定は、車両に搭載した後でも実行可能であるため、製造時には発振周波数の微調整が不要であり、組み立て工数を削減することができる。さらに、車載機に周波数を調整するための手段を設けているため、携帯機の大型化を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両のスマートエントリーシステムを示す。このスマートエントリーシステムは、電子キーである携帯機10と、車両に搭載する車載機23とを備え、これらが認証用信号を双方向で無線通信することにより、物理的なメカキーを使用することなく車両の使用を可能とするものである。
まず、携帯機10と車載機23とが互いに送受信する信号について説明する。本実施形態の携帯機10と車載機23とは、起動信号と、認証用信号と、受信強度設定用信号とを送受信する。これらの信号は、所定周波数の搬送波を、予め設定したコマンド信号で変調したものである。
起動信号は、携帯機10の制御部22を起動するもので、車載機23から携帯機10に対してのみ送信されるものである。
認証用信号は、予め設定した車両毎に異なる認証コードが互いに一致するか否かを判断するためのもので、リクエスト信号と識別信号とで構成される。リクエスト信号は、車載機23から携帯機10へ送信されるもので、コマンド信号として、車載機23に割り当てられた認証コードおよび携帯機10の認証コードを返信させる要求コードを含むものである。識別信号は、リクエスト信号を受信した携帯機10が、自身へのリクエスト信号であると判断した場合にのみ、携帯機10から車載機23へ送信されるもので、コマンド信号として認証コードを含むものである。即ち、携帯機10は、リクエスト信号に含まれる車載機23の認証コードにより、自身と対応する車両からのリクエスト信号か、他の車両からのリクエスト信号かを判断する。そして、自身へのリクエスト信号であると判断した場合には識別信号を送信し、自身へのリクエスト信号でないと判断した場合には識別信号の送信はしない。
受信強度設定用信号は、車載機23が以後に起動信号および認証用信号を出力する際の周波数を設定(変更)するためのもので、受信強度返答要求信号と受信強度信号とで構成される。受信強度返答要求信号は、車載機23から携帯機10へ送信されるもので、コマンド信号として、車載機23に割り当てられた認証コードおよび携帯機10の受信強度を返信させる要求コードを含むものである。受信強度信号は、携帯機10から車載機23へ送信されるもので、コマンド信号として受信時の受信強度(感度)に相当する強度コードを含むものである。
本実施形態の携帯機10は、図2に示すように、大略、車載機23からの信号を受信する受信部11と、受信した電波の強度を検出する受信強度検出部14と、車載機23に対して信号を送信する送信部17と、駆動電力を供給する電池電源部20と、所定情報を記憶する記憶部21と、これらを制御する制御部22とを備えている。
前記受信部11は、コイルによって構成されるLF受信アンテナ12と、該LF受信アンテナ12に並列に接続したコンデンサ13aおよび抵抗13bとからなる。携帯機10の受信周波数は、LF受信アンテナ12、コンデンサ13aおよび抵抗13bによる共振回路によって車載機23から送信される信号の周波数に対応して予め設定されている。また、車両から送信された起動信号によってLF受信アンテナ12が電磁誘導されることにより起電力を発生させ、この起電力を制御部22へ供給するものである。
前記受信強度検出部14は、LF受信アンテナ12の一端にアノード側が接続され、カソード側が制御部22に接続されたダイオード15aと、LF受信アンテナ12の他端にアノード側が接続されカソード側が制御部22に接続されたダイオード15bと、各ダイオード15a,15bと制御部22との間に接続したコンデンサ16とを備えている。コンデンサ16は、受信感度に相当する受信強度を検知するためのもので、他端の接続部が接地されている。具体的には、受信強度返答要求信号を受信すると、各ダイオード15a,15bの整流作用によって、コンデンサ16には受信部11によって受信した信号の電波の山側および谷側の波形により電荷が蓄積される。一方、受信部11で受信した信号の波形は、受信感度に応じて振幅の大きさが変化し、受信感度が良い(受信部11で受信した信号の周波数が受信部11の共振周波数に近い)場合に振幅の幅が大きく、受信感度か悪い場合に振幅の幅が小さい。従って、コンデンサ16に充電される電圧値は、受信感度が良い場合に大きく、受信感度が悪い場合に小さい。これにより、コンデンサ16に充電された電圧値の大きさを検出することにより、受信感度を判断することができる。
前記送信部17は、RF送信アンテナ18と、該RF送信アンテナ18に接続したRF(ラジオ周波数)送信回路19からなる。そのうち、RF送信回路19は、一定周波数の搬送波を、認証コードまたは強度コードからなるコマンド信号で変調し、その識別信号または受信強度信号を車載機23に対してRF送信アンテナ18を介して送信するものである。
前記電池電源部20は、電池を搭載した電池回路からなり、制御部22の作動信号により電力を供給可能な作動状態に起動するものである。
前記記憶部21は、コマンド信号として、対応する車載機23の認証コードと、携帯機10毎に割り当てられた認証コードと、電圧値に対応する受信強度と、受信強度に対応する複数の強度コードとが予め記憶されたものである。
前記制御部22はマイコンであり、受信部11から入力される起電力によって一時的に起動することにより、電池電源部20に対して作動信号を出力し、以後この電池電源部20からの電力で作動するものである。また、受信部11で受信した信号を復調し、信号に含まれたコマンド信号を検出するものである。そして、車載機23からの起動信号の後に受信した信号を、記億部21に記憶されたデータと比較し、対応する応答信号を送信部17を介して送信するものである。具体的には、受信がリクエスト信号であると判断した場合には、受信した認証コードと記億部21に記憶された車載機23の認証コードとを比較し、認証コードが一致していることを条件に、送信部17を介して自身の認証コードを含む識別信号を送信する。また、受信が受信強度返答要求信号であると判断した場合には、コンデンサ16に充電された電圧値を検出し(受信強度検出手段)、その大きさに対応する強度コードを含む受信強度信号を送信部17を介して送信する(受信強度送信手段)。さらに、これら識別信号または受信強度信号の送信が完了すると、所定時間後に電池電源部20からの電力を遮断するものである。
図1に示すように、車載機23は車両に搭載され、他の車載機器であるドアロック装置45、エンジン制御装置49およびステアリングロック装置50を、運転者による作動意思を検出するための複数の検出手段46〜48,51〜53の操作と、携帯機10の認証処理とを経て、制御可能とするものである。なお、これらの機器は、車両内においてコントロールエリアネットワーク(CAN)により多重通信可能に接続されている。
具体的には、車載機23は、車外の携帯機10に対して信号を送信する車外送信部24と、該車外送信部24から送信する信号の発振周波数を変更する発振周波数変更部29と、車内の携帯機10に対して信号を送信する車内送信部32と、携帯機10からの信号を受信する車内外受信部39と、駆動電力を供給する車両電源部42と、所定情報を記憶する記憶部43と、これらを制御するメイン制御部44とを備えている。
前記車外送信部24は、車外用コイルアンテナ25と、発振周波数の値を設定するための抵抗27a,27b、及び、コンデンサ28a,28b,31とからなる。この車外用コイルアンテナ25は、一端が抵抗27aおよびコンデンサ28aを介してメイン制御部44に接続され、他端が抵抗27bおよびコンデンサ28bを介してメイン制御部44に接続されている。また、車外用コイルアンテナ25と抵抗27bとの問にはコンデンサ31が接続され、このコンデンサ31が接地されている。この車外送信部24は、後述する発振周波数変更部29によって調整された発振周波数で制御部44によって作成された起動信号、リクエスト信号および受信強度返答要求信号を車外用コイルアンテナ25から送信するものである。なお、この車外送信部24から送信する信号は、車両を中心とした所定の送信範囲に送信可能とするために予め設定した一定出力としている。
前記発振周波数変更部29は、一端が車外用コイルアンテナ25と抵抗27aとの間に接続され、他端がメイン制御部44に接続された3個の周波数設定用コンデンサ30a,30b,30cからなる。これら周波数設定用コンデンサ30a〜30cは、それぞれ静電容量が異なるもので、メイン制御部44によって、いずれか1個のみが接地される。即ち、車外用コイルアンテナ25と並列に接続されたコンデンサ30a,30b,30cを選択的に採用することにより、車外送信部24の共振周波数を変更できる。これにより、車外送信部24によって車外に送信する信号の周波数を、携帯機10が受信可能な周波数帯内で、変更するものである。
前記車内送信部32は、車外送信部24と同様に、車内用コイルアンテナ33と、発振周波数の値を設定するための抵抗35a,35bおよびコンデンサ36a,36b,37,38とからなる。この車内用コイルアンテナ33は、一端が抵抗35aおよびコンデンサ36aを介してメイン制御部44に接続され、他端が抵抗35bおよびコンデンサ36bを介してメイン制御部44に接続されている。また、車内用コイルアンテナ33と抵抗35bとの間にはコンデンサ38が接続され、このコンデンサ38が接地されている。そして、車内送信部32と車外送信部24とは、車内送信部32が車内の狭い範囲だけに信号を送信すればよいものであるため、送信する信号の出力を、車外送信部24より弱い予め設定した一定出力としている。また、車内用コイルアンテナ33と抵抗35aとの間には、1個の周波数設定用コンデンサ37が接続されている。これにより、車内送信部32によって車内に送信する信号の周波数は、予め設定された一定周波数となるように構成されている。
前記車内外受信部39は、受信アンテナ40と、該受信アンテナ40に接続されたRF(ラジオ周波数)受信回路41とからなる。このRF受信回路41は、携帯機10から識別信号および受信強度信号を受信し、その信号に含まれる認証コードおよび強度コードを復調してメイン制御部44に出力するものである。
前記車両電源部42は、ハーネスによって車両に搭載したバッテリに接続されている。
前記記憶部43は、コマンド信号として、自身の認証コードと、所定の要求コードと、対応する携帯機10の認証コードと、受信した強度コードに対応する受信強度とが予め記憶されたものである。また、記憶部43には、メイン制御部44の制御プログラムが記憶されている。なお、図1において記憶部43はメイン制御部44とは別体のものとして記載しているが、記億部43はメイン制御部44内に内蔵されたものであってもよい。
前記メイン制御部44はマイコンであり、CANおよび直接接続したCOMにより検出手段46〜48,51〜53の検出信号を受信し、また、車内外受信部39により携帯機10からの受信信号を受信することにより、記憶部43に記憶された制御プログラムに従って各車載機器45,49,50および送信部24,32を制御するものである。
具体的には、車両は、ドアを開放不可能にロックまたは開放可能にアンロックするドアロック装置45を備えている。そして、このドアロック装置45は、人体の乗車意思(解錠意思)を検知するハンドルタッチセンサ46、人体の降車意思(施錠意思)を検出するドアロックスイッチ47、および、ドアの開閉状態を検出することにより人体の乗車意思(状態)および降車意思(状態)を検出するドアスイッチ48の検出信号と、携帯機10との信号の送受信とに基づいて、メイン制御部44によってロック制御またはアンロック制御される。
また、車両は、エンジンの始動制御および停止制御を行うエンジン制御装置49と、ステアリングシャフトを回転不可能にロックまたは回転可能にアンロックするステアリングロック装置50とを備えている。これらは、エンジンの始動意思および停止意思を検出するイグニッションスイッチ51、ブレーキペダルスイッチ52およびギヤシフトスイッチ53の検出信号と、携帯機10との信号の送受信とに基づいて、メイン制御部44によって制御される。
本実施形態では、車載機23には、車外送信部24から送信する信号の周波数を調整するための周波数設定操作部54が接続されている。そして、この車載機23に電力が供給され、メイン制御部44が起動した際に、この周波数設定操作部54の操作を検出すると、車外送信部24から送信する起動信号およびリクエスト信号の周波数を設定(調整)するための調整モードを実行する構成としている。この調整モードでは、メイン制御部44は、発振周波数変更部29を介して周波数が異なる複数の受信強度返答要求信号を送信する発振周波数変更手段および受信強度要求手段の役割をなす。また、メイン制御部44は、この受信強度返答要求信号の送信に伴い、携帯機10から複数の受信強度信号を受信すると、最も受信強度が高いことを示す周波数を、以後、発振周波数変更部29を介して起動信号およびリクエスト信号を送信する周波数として設定する周波数設定手段の役割をなす。
次に、前記携帯機10と車載機23とからなるスマートエントリーシステムの動作について具体的に説明する。
組立ラインにて車載機23を車両に搭載し、この車載機23をバッテリに接続すると、図3に示すように、メイン制御部44は、ステップS1で、自身の起動処理を行う。そして、ステップS2で、作業者またはユーザによる周波数設定操作部54の操作を検出すると、ステップS3の調整モードを実行し、操作を検出しない場合には、ステップS4の通常モードを実行する。そして、このステップS2からステップS4の動作を繰り返す。
ステップS3の調整モードでは、図4に示すように、まず、ステップS3−1で、車外送信部24から起動信号を送信した後、ステップS3−2で、現在の設定を初期化するために、選択されている周波数設定用コンデンサ30a〜30cに相当する番号Nに1を入力する。
ついで、ステップS3−3で、第1から第3の周波数設定用コンデンサ30a〜30cのうち、採用する周波数設定用コンデンサ30a〜30cを、番号Nに対応するものに設定する。即ち、ステップS3−2からステップS3−3に移行した場合にはNが1であり、第1番目の周波数設定用コンデンサ30aを採用することになる。また、後述するステップS3−8を経てステップS3−3に移行した場合には、第2番目の周波数設定用コンデンサ30b、第3番目の周波数設定用コンデンサ30cを順番に採用することになる。
そして、ステップS3−4で、採用した周波数設定用コンデンサ30a〜30cを接地(通電)することにより、車外送信部24の共振周波数を変更して車外送信部24から送信する信号の周波数を変更し、車載機23の認証コードおよび受信強度要求コードを含む受信強度返答要求信号を送信(LF発振)する。
その後、ステップS3−5で、携帯機10からの受信強度信号を受信するまでステップS3−5に戻って受信強度返答要求LF発振を繰り返し、受信するとステップS3−6に進む。ここで、携帯機10からの受信とは、車載機23の車内外受信部39が携帯機10からの受信強度信号を受信し、RF受信回路41にて復調したコマンド信号をメイン制御部44が受信したことを意味する。
ステップS3−6では、コマンド信号に含まれる受信強度Pを取得(解析)し、その受信強度Pを、対応する番号Nの周波数設定用コンデンサ30a〜30cの受信強度として、記憶部43に記憶する。
ついで、ステップS3−7で、Nが3未満(N<3)であるか否かを判断する。そして、Nが3未満である場合にはステップS3−8に進み、現状の番号Nに1を加算してステップS3−3に戻る。また、Nが3以上(N≧3)である場合にはステップS3−9に進む。ここで、番号Nの「3」とは、3個の周波数設定用コンデンサ30a〜30cの全てを使用して受信強度設定用信号を送受信したことを意味する。そのため、周波数設定用コンデンサの数を変更(増減)する場合には、その数と同一の番号N(回数)になるまで、受信強度設定用信号を送受信する。
ステップS3−9では、記憶部43を読み込み、1回目に検出した受信強度P1が、2回目に検出した受信強度P2以上であるか否か比較する。そして、P1≧P2である場合にはステップS3−10に進み、P1<P2である場合にはステップS3−13に進む。
ステップS3−10では、1回目に検出した受信強度P1が、3回目に検出した受信強度P3以上であるか否か比較する。そして、P1≧P3である場合にはステップS3−11に進み、以後、車外送信部24から認証用信号および起動信号を送信する際に使用する発振周波数変更部29のコンデンサを周波数設定用コンデンサ30aに設定してリターンする。また、P1<P3である場合にはステップS3−12に進み、以後、車外送信部24から認証用信号および起動信号を送信する際に使用する発振周波数変更部29のコンデンサを周波数設定用コンデンサ30cに設定してリターンする。
一方、ステップS3−13では、2回目に検出した受信強度P2が、3回目に検出した受信強度P3以上であるか否か比較する。そして、P2≧P3である場合にはステップS3−14に進み、以後、車外送信部24から認証用信号および起動信号を送信する際に使用する発振周波数変更部29のコンデンサを周波数設定用コンデンサ30bに設定してリターンする。また、P2<P3である場合にはステップS3−15に進み、以後、車外送信部24から認証用信号および起動信号を送信する際に使用する発振周波数変更部29のコンデンサを周波数設定用コンデンサ30cに設定してリターンする。
なお、以上の調整モードの実行中には、検出手段46〜48,51〜53によりドアロック装置45またはステアリングロック装置50を含むエンジン制御装置49の制御意思の検出を並行処理している。そして、ユーザによる制御意思を検出した場合には、この調整モードを中断して通常モードを実行する。また、この通常モードは、認証用信号の送受信、それに伴う起動信号の送受信によってドアロック装置45またはステアリングロック装置50を含むエンジン制御装置49を制御するものであり、その信号の周波数は、ステップS3−11,12,14,15で設定した周波数設定用コンデンサ30a〜30cにより調整されている。
次に、車載機23が信号を送信することによる携帯機10の制御部22の動作について説明する。
図5に示すように、携帯機10の受信部11が車載機23からの起動信号を受信すると、マイコンは、発生した起電力により一時的に起動し、ステップS10で、起動確認を実行した後、ステップS11で、電源遮断タイマをリセットしてスタートさせる。
ついで、ステップS12で、起動信号に続いて送信されるコマンド信号の受信の有無を検出する。そして、コマンド信号の受信を検出した場合にはステップS13に進み、受信を検出しない場合にはステップS18に進む。
ステップS13では、受信したコマンド信号を記憶部21の情報に基づいて確認し、ステップS14で、受信強度返答要求信号であるか否かを判断する。そして、受信強度返答要求信号でない場合にはステップS15に進み、認証コードをコマンド信号として送信部17から識別信号を送信(通常モード)してステップS11に戻る。また、受信強度返答要求信号である場合にはステップS16に進み、コンデンサ16の受信電圧を検出し、ステップS17で、その検出結果に対応する強度コードをコマンド信号として送信部17から受信強度信号を送信してステップS11に戻る。
一方、ステップS12でコマンド信号の受信を検出できない場合には、ステップS18で、電源遮断タイマがカウントアップしたか否かを検出する。そして、カウントアップしていない場合にはステップS12に戻り、コマンド信号の受信を検出し続ける。また、カウントアップした場合にはステップS19に進み、電池電源部20からの通電を遮断して、制御を終了する。
このように、本実施形態のスマートエントリーシステムは、携帯機10と車載機23とで受信強度設定用信号を双方向で送受信し、携帯機10の制御部22(受信強度検出手段)によって実際に検出した受信強度に基づいて、車載機23が携帯機10の受信強度が良好な周波数に対応させて、信号を送信するため、通信不良や、システム自体の誤動作を防止できる。
そして、車載機23による周波数設定は、周波数設定操作部54の操作により車載機23を車両に搭載した後でも実行可能である。よって、製造時には、発振周波数の微調整が不要であるため、組み立て工数を削減することができる。また、車載機23に周波数を調整するための手段を設けているため、携帯機10が大型化することを防止できる。
また、携帯機10の制御部22は、LF受信アンテナ12によって受信した信号によりコンデンサ16に充電される電圧値の大きさによって受信強度を検知するため、簡単な構成で受信強度を確実に検知することができる。そのため、携帯機10の大型化を防止できる。さらに、車載機23に周波数設定操作部54を設けているため、正規の携帯機10を所持していれば、誰でも簡単に調整することが可能となる。
因みに、携帯機10の受信感度を良好にする(調整する)場合、他に形態としては携帯機10に複数の感度調整用のコンデンサを設けることも考えられる。しかし、この場合には、受信待ちの間に常に選択したコンデンサを通電するための電力(トランジスタをオンする電力)が必要となるため、消費電力が大きくなり、実用的ではない。これに対して、本発明は、車載機23に周波数設定用コンデンサ30a〜30cを設けているため、電波を送信する間だけ選択したコンデンサを通電すればよく、消費電力を少なくできる。即ち、無駄な消費電力を増大させることなく、車載機23と携帯機10との送受信感度を確実に向上することができる。
なお、本発明のスマートエントリーシステムは、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、携帯機10にコンデンサ16を実装することにより、充電された電圧値を制御部22が検出することにより受信強度を検出する構成としたが、受信強度を検出できる構成であれば、種々の変更が可能である。例えば、携帯機10の受信強度の検出は、受信された波形の振幅の瞬時値を制御部22によってAD変換し、その大きさを判断して、携帯機10の受信強度を検出するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、車載機23に車外送信部24と車内送信部32とを設け、車外送信部24のみ発振周波数を変更可能としたが、車内送信部32の発振周波数も変更可能としてもよい。
さらに、前記実施形態では、携帯機10と車載機23との通信により、車両のエンジンも制御可能な構成としたが、エンジンの制御は不可能であり、車両のドアのロック制御およびアンロック制御のみ行うスマートエントリーシステムであっても同様に適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
また、前記実施形態においては、周波数設定操作部54の操作によってステップS3の調整モードを開始するようにしたが、例えば、メイン制御部44が外部からの通信によって発振周波数調整信号を受信した場合にステップS3の調整モードを開始するようにしてもよい。この場合、携帯機10に周波数設定操作部を設け、発振周波数調整信号を車載機23に送信するように構成してもよい。
本発明に係る実施形態のスマートエントリーシステムを示すブロック図である。 携帯機の構成を示すブロック図である。 車載機の制御を示すフローチャートである。 図3の調整モードを示すフローチャートである。 携帯機の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10…携帯機
11…受信部
14…受信強度検出部
16…コンデンサ
17…送信部
21…記憶部
22…制御部(受信強度検出手段,受信強度送信手段)
23…車載機
24…車外送信部
29…発振周波数変更部
30a〜30c…周波数設定用コンデンサ
32…車内送信部
37…周波数設定用コンデンサ
39…車内外受信部
43…記憶部
44…メイン制御部(発振周波数変更手段,受信強度要求手段,周波数設定手段)
45…ドアロック装置
54…周波数設定操作部

Claims (3)

  1. 信号を送受信する携帯機と車両に搭載した車載機とを有し、これらが認証用信号を双方向で無線通信して、少なくとも車両のドアのロック制御およびアンロック制御を行うスマートエントリーシステムにおいて、
    前記携帯機に、受信した信号の電波の受信強度を検出する受信強度検出手段と、該受信強度検出手段によって検出した受信強度に応じた受信強度信号を送信する受信強度送信手段とを設け、
    前記車載機に、送信する信号の発振周波数を変更する発振周波数変更手段と、該発振周波数変更手段を介して周波数が異なる複数の受信強度返答要求信号を送信する受信強度要求手段と、前記携帯機から受信した複数の受信強度信号のうち最も受信強度が高いことを示す周波数に前記発振周波数変更手段を介して送信する認証用信号の周波数を設定する周波数設定手段とを設けた
    ことを特徴とするスマートエントリーシステム。
  2. 前記携帯機に、コイルによって構成される受信アンテナに接続したコンデンサを設け、前記受信強度検出手段は、前記受信アンテナによって受信した信号により前記コンデンサに充電される電圧値の大きさによって受信強度を検知するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスマートエントリーシステム。
  3. 前記携帯機または車載機に、前記車載機の受信強度要求手段を動作させ、前記発振周波数変更手段による認証用信号の周波数を設定する周波数設定操作部を接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスマートエントリーシステム。
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