JP2010044501A - 監視制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コストをかけることなく、監視・制御の継続性を確保することを可能とする。
【解決手段】監視装置10は、オペレータによって操作される。コントロールセンタ50は、対象機械100を制御する。監視装置10及びコントロールセンタ50は、ネットワークを介して互いに接続される。監視装置10は、オペレータの操作に応じて対象機械100を制御するための制御指令を出力する。コントロールセンタ50は、監視装置10によって出力された対象機械100を制御するための制御指令に応じて当該対象機械100を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】監視装置10は、オペレータによって操作される。コントロールセンタ50は、対象機械100を制御する。監視装置10及びコントロールセンタ50は、ネットワークを介して互いに接続される。監視装置10は、オペレータの操作に応じて対象機械100を制御するための制御指令を出力する。コントロールセンタ50は、監視装置10によって出力された対象機械100を制御するための制御指令に応じて当該対象機械100を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、対象機械を監視・制御する監視制御システムに関する。
例えば上下水道プラントのようなプラントの監視制御システムにおいては、例えば監視・制御の対象となる機械(対象機械)、コントロールセンタやリモート入出力装置、コントローラ、監視装置のように、順に接続される。また、コントロールセンタ、リモート入出力装置及び監視装置は、一般的に、コントローラを介して接続される。
上記したような監視制御システムに関連する技術として、監視制御システムにおいて使われる二重化されたコントローラ間のデータ伝送のためのハードウェアを簡素化できる技術(以下、先行技術と表記)が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−323457号公報
監視制御システムにおいて用いられるコントローラは、多数の対象機械を管理している。このため、コントローラが故障した場合には、対象機械の制御・監視共に不能な状況となる可能性がある。
また、上記したようにコントロールセンタ、リモート入出力装置及び監視装置は、コントローラを介して接続されている。このため、コントローラが故障した場合には、コントロールセンタ、リモート入出力装置及び監視装置が互いに直接やりとりを行うことはできない。つまり、コントローラの故障時には、例えば監視装置及びリモート入出力装置を操作して対象機械の状態監視または機器操作等を行うことはできない。
そこで、上記した先行技術のように、コントローラを冗長化させる方法が考えられる。これにより、1台のコントローラが故障した場合であっても、対象機械の制御・監視を継続させることができる。
しかしながら、このようにコントローラを冗長化させる場合にはコストがかかり、監視制御システムが複雑かつ高価なシステムとなる。このため、コントローラを冗長化させる方法は、小規模で集中監視下に置かれるようなプラントの監視制御システムには不向きである。
そこで、本発明の目的は、コストをかけることなく、監視・制御の継続性を確保することが可能な監視制御システムを提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、対象機械を監視・制御する監視制御システムにおいて、オペレータによって操作される監視装置と、前記対象機械を制御するコントロールセンタとを具備し、前記監視装置及びコントロールセンタは、ネットワークを介して互いに接続されており、前記監視装置は、前記オペレータの操作に応じて前記対象機械を制御するための制御指令を出力し、前記コントロールセンタは、前記監視装置によって出力された前記対象機械を制御するための制御指令に応じて前記対象機械を制御することを特徴とする監視制御システムが提供される。
本発明によれば、コストをかけることなく、監視・制御の継続性を確保することを可能とする。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る監視制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態においては、図1に示す監視制御システムは、例えば上下水道プラントの監視制御システムであることを想定している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る監視制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態においては、図1に示す監視制御システムは、例えば上下水道プラントの監視制御システムであることを想定している。
図1に示すように、監視制御システムは、監視装置10、現場操作盤20、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50を備える。監視制御システムは、複数の対象機械100の監視及び制御を行うものとする。
監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワークを介して互いに接続されている。現場操作盤20は、リモート入出力装置30と接続されている。また、コントロールセンタ50は、監視制御システムによる監視・制御の対象となる例えばポンプのような機械(以下、対象機械と表記)100と接続されている。
監視装置10は、オペレータによって操作される。オペレータは、監視装置10を操作することによって、対象機械100に対する制御指示をすることができる。これにより、監視装置10は、オペレータの操作に応じて、対象機械100を制御するための制御指令を例えばコントローラ40に対して出力する。また、監視装置10は、対象機械100を制御するための制御指令を、コントローラ40を介さず、直接コントロールセンタ50に出力する。
監視装置10は、対象機械100の状態等をオペレータに対して表示する。これにより、オペレータは、上下水道プラント全体の状況を確認することができる。
現場操作盤20は、対象機械100の近傍に設置されている。現場操作盤20には、対象機械100を運転させるためのスイッチが設けられている。つまり、オペレータは、例えば現場操作盤20に設けられているスイッチを操作することによって対象機械100を運転させることができる。
また、例えば対象機械100がポンプであるような場合においては、現場操作盤20には、当該ポンプの水位を示す指示計または当該ポンプの状態(例えば、故障等)を表示する表示部(図示せず)が設けられている。
また、オペレータは、現場操作盤20を用いて操作モードを指定することができる。この操作モードには、例えば対象機器100に対する監視・制御に関する操作を監視装置10にて行うモード及び現場操作盤20にて行うモードが含まれる。
リモート入出力装置30は、例えばオペレータによって現場操作盤20のスイッチがONにされた場合には、当該ON信号(制御指令)を取り込む。リモート入出力装置30は、ON信号をコントローラ40に出力する。
リモート入出力装置30は、現場操作盤20がオペレータによって操作された場合に、当該操作に応じた制御指令をコントローラ40に対して出力する。また、リモート入出力装置30は、オペレータの操作に応じた制御指令を、コントローラ40を介さず、直接コントロールセンタ50に出力する。
また、リモート入出力装置30は、例えばコントローラ40からの指示計の値または故障等の対象機械100の状態を入力する。これらは、現場操作盤20に出力され、当該現場操作盤20の指示計または表示部において示される(表示される)。
コントローラ40は、監視装置10によって出力された制御指令をコントロールセンタ50に出力する。また、コントローラ40は、リモート入出力装置30によって出力された制御指令(例えば、ON信号)をコントロールセンタ50に出力する。つまり、コントローラ40は、制御指令を中継する機能を有する。
また、コントローラ40は、例えば所定の水位まで水が溜まるとポンプを動作させるというように、オペレータによって指定された条件に応じて対象機械100を自動制御する機能を有する。
コントロールセンタ50は、コントローラ40によって出力された制御指令に基づいて、対象機械100を制御する。また、コントロールセンタ50は、監視装置10及びリモート入出力装置30によって出力された制御指令を直接受け取り、当該制御指令に基づいて対象機械100を制御する。
コントロールセンタ50は、例えばポンプのような対象機械100毎に当該対象機械100を制御するための制御ユニットを含む。
なお、上記した監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50は、後述するコモンメモリを介して互いに信号を交換し、互いの動作状態を検知する。
図2は、図1に示すコントロールセンタ50に含まれる制御ユニット500の概略を表すブロック図である。
図2に示すように、制御ユニット500は、伝送ユニット510、マルチリレーユニット520、制御回路530及び動力回路540を含む。
伝送ユニット510は、コントローラ40によって出力された制御指令を入力し、当該制御指令をマルチリレーユニット520に伝送する機能を有する。また、伝送ユニット510は、監視装置10及びリモート入出力装置30によって出力された制御指令を入力し、当該制御指令をマルチリレーユニット520に伝送する機能を有する。なお、伝送ユニットの詳細については後述する。
マルチリレーユニット520は、伝送ユニット510によって伝送された制御指令に基づいて、制御ユニット500に対応する対象機械100に対する制御を実行する。マルチリレーユニット520の詳細については後述する。
制御回路530は、制御ユニット500に対応する対象機械100に対する制御を行うための回路である。また、動力回路540は、制御ユニット500に対応する対象機械100に対して動力を供給するための回路である。
図3は、図2に示す制御ユニット500に含まれる伝送ユニット510及びマルチリレーユニット520の主として機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、伝送ユニット510は、伝送インタフェース部511、制御部512、コモンメモリ513及びマルチリレーインタフェース部514を含む。
伝送インタフェース部511は、コントローラ40によって出力された制御指令を入力する。また、伝送インタフェース511は、監視装置10及びリモート入出力装置30によって出力された制御指令を、コントローラ40を介さず直接入力する。
制御部512は、伝送インタフェース511によって入力された制御指令をコモンメモリ513に書き込む処理を実行する。また、制御部512は、コモンメモリ513に格納されている制御指令を読み出す処理を実行する。
コモンメモリ513には、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50の各々の動作状態及び当該監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50から出力された制御指令が格納される。また、コモンメモリ513には、例えば対象機械100に対する制御を実行するための条件(必要な水位等)を示すインタロック(を示す情報)が格納される。
コモンメモリ513のエリア(領域)は、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50によって共有される。
コモンメモリ513においては、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50の各々に対して書き込みエリアが割り当てられている。換言すれば、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50の各々は、自身が割り当てられているエリアにのみ書き込むことができる。
なお、上記したコモンメモリ513は、コントロールセンタ50(に含まれる制御ユニット500)が有するコモンメモリであるが、監視装置10、リモート入出力装置30及びコントローラ40もそれぞれコモンメモリを有する。なお、監視装置10、リモート入出力装置30及びコントローラ40が有するコモンメモリの内容は、コントロールセンタ50のコモンメモリ513と同様である。
つまり、本実施形態においては、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50間では、それぞれが有するコモンメモリの内容が入出力される。換言すれば、上記したように監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50間で制御指令が入出力されるとして説明しているが、実際には、当該制御指令を含むコモンメモリの内容が入出力される。
マルチリレーインタフェース部514は、制御部512を介してコモンメモリ513の内容を取得し、当該コモンメモリ513の内容をマルチリレーユニット520に渡す。
マルチリレーユニット520は、伝送ユニットインタフェース部521、遠方インタロック入力部522、遠方操作入力部523、遠方状態出力部524、制御部525、パネル部526、状態入力部527、直接インタロック入力部528及び制御出力部529を含む。
伝送ユニットインタフェース部521は、伝送ユニット510に含まれるマルチリレーインタフェース部514によって出力されたコモンメモリ513の内容を入力する。このコモンメモリ513の内容には、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50の各々の動作状態及び当該監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50から出力された制御指令が含まれる。
また、伝送ユニットインタフェース521は、対象機械100の制御結果(対象機械100に対する制御を実行した後の当該対象機械100の状態)を伝送ユニット510に返す。この制御結果は、例えば監視装置10においてオペレータに対して表示される。
遠方インタロック入力部522は、伝送ユニットインタフェース部521によって入力されたコモンメモリ513の内容のうち、インタロック(を示す情報)を入力する。遠方インタロック入力部522は、入力されたインタロックを制御部525に出力する。
遠方操作入力部523は、伝送ユニットインタフェース部521によって入力されたコモンメモリ513の内容のうち、操作に関する情報(例えば監視装置10を操作することによって出力された制御指令等)を入力する。遠方操作入力部523は、入力された操作に関する情報を制御部525に出力する。
遠方状態出力部524は、制御回路530から対象機械100に対する制御が行なわれた後の当該対象機械100の状態(制御結果)を取得する。遠方状態出力部524は、伝送ユニットインタフェース部521に対して制御結果を出力する。この制御結果は、伝送ユニット510を介して例えば監視装置10に出力され、オペレータに対して表示される。
制御部525は、マルチリレーユニット520の制御処理を実行する。制御部525は、遠方インタロック入力部522及び遠方操作入力部523によって出力された情報に基づいて、対象機械100を制御するための制御指令(制御信号)を出力する。制御部525は、遠方操作制御部525aを含む。
遠方操作制御部525aは、コントロールセンタ50において例えばコントローラ40の異常が検知された場合には、コモンメモリ513の内容に含まれる制御指令(操作信号)の参照先をコントローラ40から例えば監視装置10(またはリモート入出力装置30)に切り替える。
この場合、制御部525は、参照先の監視装置10に割り当てられているコモンメモリ513のエリアに格納されている制御指令(操作信号)を、当該制御部525が保持するマルチリレーメモリ(図示せず)に格納する。これにより、コントローラ40に異常が発生した場合でも監視装置10を操作することによって出力された制御指令に基づいて制御が実行される。
なお、上記したように監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50は、互いにコモンメモリを介して信号を交換しているため、互いの動作状態を把握できる。また、制御指令の参照先の切り替えは、異常時代替信号設定データにより決定される。
パネル部526は、操作場所設定入力部526a、直接操作入力部526b及び直接状態出力部526cを含む。
操作場所設定入力部526aは、オペレータの操作に応じて、対象機械100を操作する場所(操作場所)、例えば監視装置10、リモート入出力装置30またはコントロールセンタ50等を設定する。
直接操作入力部526bは、オペレータの操作に応じて、対象機械100を制御するための制御指令を直接入力する。この制御指令は、制御部525に渡される。
直接状態出力部526cは、対象機械100が制御された後の当該対象機械100の状態を例えばオペレータに対して表示(出力)する。
状態入力部527は、対象機械100の状態(を表す情報)を入力する。状態入力部527は、例えば動力回路540から対象機械100の状態を入力する。状態入力部527は、入力された対象機械100の状態を制御部525に渡す。この対象機械100の状態は、例えば監視装置10または現場操作盤20において表示される。
直接インタロック入力部528は、オペレータの操作に応じて、例えば制御を実行するためのインタロックを直接入力する。直接インタロック入力部528は、入力されたインタロックを制御部525に渡す。このインタロックは、対象機械100の制御に用いられる。
制御出力部529は、制御部525によって出力された制御指令等を制御回路530に出力する。これにより、制御回路530において対象機械100に対する制御が実行される。
次に、図4を参照して、上記した制御指令(操作信号)の参照先の切り替え処理について説明する。
図4に示すように、コモンメモリ513には、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50の各々の書き込みエリア513a〜513dが割り当てられている。
図4に示すエリア513aには、監視装置10の動作状態及び当該監視装置10を操作することにより出力される制御指令が書き込まれる(格納される)。
エリア513bには、リモート入出力装置30の動作状態及び当該リモート入出力装置30を操作することにより出力される制御指令が書き込まれる。
エリア513cには、コントローラ40の動作状態及び当該コントローラ40から出力される制御指令が書き込まれる。
また、エリア513dには、コントロールセンタ50の動作状態及び当該コントロールセンタ50(の例えば直接操作入力部525b)を操作することによって入力される制御指令が書き込まれる。
遠方操作制御回路525aは、コモンメモリ531(の内容)を参照する。このとき、遠方操作制御回路525aは、例えばエリア513cに格納されているコントローラ40の動作状態が異常である場合には、制御指令の参照先をコントローラ40(に割り当てられているエリア513c)から監視装置10(に割り当てられているエリア513a)に切り替える。
なお、コントローラ40が正常に動作している場合には、コントローラ40を参照先とする。
遠方操作制御回路525aは、参照先が例えば監視装置10に切り替えられた場合、監視装置10の制御指令をマルチリレーメモリに格納する。これにより、監視装置10の制御指令に基づいて対象機械100の制御が実行される。
監視装置10の制御指令に基づいて対象機械100の制御が実行されると、監視装置10は、コントロールセンタ50からコモンメモリに書き込まれる遠方状態出力部524によって出力される制御結果(遠方状態出力信号)を読み取り、監視装置10の監視画面の状態を変化させる。
また、監視装置10は、例えばコントロールセンタ50経由でコントローラ40(またはリモート入出力装置30)の異常を検知することにより、当該監視装置10に表示される操作画面において、対象機械100を操作可能状態とする。
上記したように本実施形態においては、監視装置10、リモート入出力装置30、コントローラ40及びコントロールセンタ50が例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)のような同一ネットワークを介して互いに接続されている。これにより、本実施形態においては、例えばコントローラ40の異常(故障等)が検知された場合、マルチリレーユニット520の遠方操作制御部525aが制御指令の参照先を切り替えるので、当該コントローラ40の故障時であっても、オペレータは、監視装置10等を操作することで対象機械100の制御を実行することが可能となる。したがって、本実施形態においては、コストをかけることなく、監視・制御の継続性を確保することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る監視制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。なお、前述した図1と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略する。ここでは、図1と異なる部分について主に述べる。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る監視制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。なお、前述した図1と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略する。ここでは、図1と異なる部分について主に述べる。
本実施形態においては、前述した第1の実施形態に係る監視制御システムを複数監視する集中監視制御システムを想定している。本実施形態においては、各プラントのネットワークをインターネットのようなネットワークを介して延長し、当該ネットワークに集中監視装置、集中監視サーバ及びバックアップコントローラを接続する点が、前述した第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態に係る監視制御システムを集中監視制御システムと称する。
図5に示す集中監視制御システムは、集中監視装置60、集中監視サーバ70及びバックアップコントローラ80を備える。バックアップコントローラ80は、複数備えられる構成であってもよい。
図5に示すように、集中監視装置60、集中監視サーバ70及びバックアップコントローラ80は、集中監視制御システムによって監視される監視制御システムの各々とネットワークを介して接続されている。上記したように、集中監視制御システムによって監視される監視制御システムとは、前述した第1の実施形態に係る監視制御システムと同様であるものとする。
集中監視装置60は、集中監視制御システムによって監視される監視制御システムにおける監視・制御の対象となる対象機械100の状態等を表示する。これにより、オペレータは、集中監視制御システムにおいて監視・制御される上下水道プラント全体の状況を確認(監視)することができる。
集中監視サーバ70は、プラントに設置された監視制御システムのコントローラ40の初期設置時及びプログラム改変時に当該プログラムを読み取り保存する。
集中監視サーバ70には予め各監視制御システムのコントローラ40のバックアップ順序が保存されると共に、被バックアップコントローラ(つまり、コントローラ40)の状態を監視する。
これにより、集中監視サーバ70は、監視下のコントローラ40の異常(故障等)を検知すると、バックアップ順序データに基づいて対象のバックアップコントローラ80にバックアップ起動を通知する。バックアップコントローラ80は、集中監視制御システムによって監視される監視制御システムのコントローラ40の異常が検知された場合に当該コントローラ40をバックアップするために用いられるコントローラである。
なお、集中監視サーバ70は、監視制御システムのコントローラ40から定期的に信号を受信することで、当該コントローラ40の異常を検知する。つまり、集中監視サーバ70は、例えば定期的に送信される信号が途絶えた場合等に、コントローラ40の異常を検知する。
上記したようにバックアップ起動が通知されたバックアップコントローラ80は、集中監視サーバ70から被バックアップコントローラ(コントローラ40)のプログラムをダウンロードする。その後、バックアップコントローラ80は、監視制御システムにおける制御(例えば、対象機械100の自動制御等)を開始し、集中監視サーバ70に制御開始完了を通知する。
集中監視サーバ70は、バックアップコントローラ80の制御開始を監視する。集中監視サーバ70は、バックアップコントローラ80の制御開始が一定時間内に完了しない場合には、当該バックアップコントローラ80にバックアップ制御停止を通知する。
バックアップ停止が通知されると、集中監視サーバ70は、バックアップ制御停止を確認した後、次の候補のバックアップコントローラに80にバックアップ起動を通知する。
バックアップ時に制御状態を引き継ぐ必要があるプログラム、所定の状態から制御を開始する必要があるプログラムまたは制御状態により所定の状態から制御を開始する必要があるプログラムについては、常にコモンメモリに必要な状態またはフラグ等を書き込み、バックアップコントローラ80がこれを引き継ぐ。
なお、集中監視制御システムによって監視される複数の監視制御システムにおいてコントローラ40に異常が発生し、バックアップコントローラ80が不足する場合には、前述した第1の実施形態で説明したように、例えば監視装置10の操作により対象機械100が制御される。また、集中監視制御システムによって監視される監視制御システム毎に、バックアップコントローラ80にバックアップ制御を開始させるか、前述した第1の実施形態のように監視装置10の操作により対象機械100を制御させるかの優先順位を設定することも可能である。
上記したように本実施形態においては、監視制御システムにおけるコントローラ40に故障等の異常が発生した場合には、バックアップコントローラ80が当該コントローラ40の制御を引き継ぐ。これにより、本実施形態においては、監視制御システムにおけるコントローラ40を2重化することなく、当該コントローラ40の故障時に短い時間で制御を復旧させることができる。したがって、本実施形態においては、コストをかけることなく、制御の継続性が高い集中監視制御システムを構築することが可能となる。
なお、本願発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
10…監視装置、20…現場操作盤、30…リモート入出力装置、40…コントローラ、50…コントロールセンタ、60…集中監視装置、70…集中監視サーバ、80…バックアップコントローラ、100…対象機械、500…制御ユニット、510…伝送ユニット、511…伝送インタフェース部、512…制御部、513…コモンメモリ、514…マルチリレーインタフェース部、520…マルチリレーユニット、521…伝送ユニットインタフェース部、522…遠方インタロック入力部、523…遠方操作入力部、524…遠方状態出力部、525…制御部、525a…遠方操作制御部、526…パネル部、526a…操作場所設定入力部、526b…直接操作入力部、526c…直接状態出力部、527…状態入力部、528…直接インタロック入力部、529…制御出力部、530…制御回路、540…動力回路。
Claims (3)
- 対象機械を監視・制御する監視制御システムにおいて、
オペレータによって操作される監視装置と、
前記対象機械を制御するコントロールセンタと
を具備し、
前記監視装置及び前記コントロールセンタは、ネットワークを介して互いに接続されており、
前記監視装置は、前記オペレータの操作に応じて前記対象機械を制御するための制御指令を出力し、
前記コントロールセンタは、前記監視装置によって出力された前記対象機械を制御するための制御指令に応じて前記対象機械を制御する
ことを特徴とする監視制御システム。 - 前記対象機器を自動制御するための、前記ネットワークに接続されたコントローラを更に具備し、
前記コントロールセンタは、
前記監視装置及び前記コントローラの各々の動作状態及び制御指令を格納するコモンメモリと、
前記コモンメモリに格納されている動作状態に基づいて、前記対象機器を制御するための制御指令の参照先を前記コントローラから前記監視装置に切り替える遠方操作制御手段と
を含み、
前記監視装置に切り替えられた場合、前記監視装置によって出力された制御指令に応じて前記対象機械を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の監視制御システム。 - 前記対象機械を自動制御するための、前記ネットワークに接続されたコントローラと、
前記コントローラから定期的に送信される信号に基づいて、前記コントローラの異常を検知する集中監視サーバと、
前記コントローラの異常が検知された場合に、前記コントローラをバックアップするバックアップコントローラと
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の監視制御システム。
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ID=42015854
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JP (1) | JP2010044501A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7463615B2 (ja) | 2020-08-04 | 2024-04-08 | バーブ サージカル インコーポレイテッド | 副ロボットコントローラに制御を移行するための外科用ロボットシステム及び方法 |
-
2008
- 2008-08-11 JP JP2008207033A patent/JP2010044501A/ja not_active Withdrawn
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JP7463615B2 (ja) | 2020-08-04 | 2024-04-08 | バーブ サージカル インコーポレイテッド | 副ロボットコントローラに制御を移行するための外科用ロボットシステム及び方法 |
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