JP2006323551A - プラント制御システム - Google Patents

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京太郎 平沢
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Abstract

【課題】 従来よりもシステム全体の制御装置の数を削減してコストダウンを図ると共に、高性能で信頼性の高いシステムを構築することが可能なプラント制御システムを提供する。
【解決手段】 マスタ側の制御装置1には、自己が分担する本来の制御機能を実行する制御機能部11に加えて、スレーブ側の制御装置2,3が備える制御機能部12,13が重複して設けられ、各制御装置1〜3は故障検知手段21〜23を備え、スレーブ側の制御装置2または3が故障した場合には、マスタ側の制御装置1の故障検知手段21が故障を検知して通常は起動していない制御機能部12または13を起動してバックアップを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電プラントや製造プラントなどの各種のプラントを制御するプラント制御システムに係り、特には高性能で信頼性の高いシステムを実現するための技術に関する。
従来、例えば水力発電プラントに使用するプラント制御システムにおいては、複数の制御装置を併設し、各制御装置に別々の制御機能を分担させることで、各制御装置の制御負荷を軽減させるようにしたものが提供されている。
例えば、図7に示すように、1台のマスタ側の制御装置1と2台のスレーブ側の制御装置2,3があるとしたとき、マスタ側の制御装置1には水力発電プラントの各種機器の起動、停止などのシーケンス制御を行うシーケンス制御機能部(SQC)が、スレーブ側の一方の制御装置2には水力発電機の出力電圧を調整する自動電圧制御機能部(AVR)が、スレーブ側の他方の制御装置3には水力発電プラントの出力負荷や系統解列時の水車回転速度を調整する水車出力制御機能部(GOV)が、それぞれ設けられている。
そして、各々の制御装置1〜3には、制御対象となる図示しない各種のプロセス機器がインタフェイスユニット41〜43を介して個別に接続されている。例えば、マスタ側の制御装置1に対応するインタフェイスユニット41には水力発電プラントの遮断器が、スレーブ側の一方の制御装置2に対応するインタフェイスユニット42には水力発電プラントの出力電圧検出器が、スレーブ側の他方の制御装置3に対応するインタフェイスユニット43には水車回転速度センサが、それぞれ接続されている。なお、9は各制御装置1〜3の相互間を接続するためのデータバスである。
この構成のプラント制御システムにおいては、各制御装置1〜3に別々の制御機能部11〜13を設けて機能を分担させているので、マスタ側の制御装置1への負荷集中が軽減され、その結果、システム全体として見た場合の制御処理能力が高まり、高性能のシステムを構築できるという利点がある。
しかしながら、図7に示した構成のプラント制御システムにおいては、例えば経年劣化などの要因によって、制御装置1〜3の各制御機能部11〜13の内の一つが機能障害を起こすと、その故障した制御装置に付属するプロセス機器に対するデータの入出力が行えなくなり、水力発電プラントの運転が正常に継続できなくなって運転が停滞するといった不都合を生じる。
そこで、従来技術では、図8に示すように、同じ制御機能部11〜13を備えた一対の制御装置1〜3を併設してシステムを二重化した構成のものが提供されている(例えば、特許文献1等参照)。
この構成のプラント制御システムにおいては、一方(例えば左側)の制御装置を現用系、他方(例えば右側)の制御装置を待機系として予め設定し、正常時には、現用系の制御装置が動作状態を維持し、待機系の制御装置は待機状態を維持するようにしておく。そして、現用系の制御装置に故障が発生したときには、待機系の制御装置を現用系に、現用系の制御装置を待機系に切り替えるとともに、新たに現用系となる制御装置にインタフェイスユニットを切り替え接続し、これによって、常に連続的な制御を維持できるようにしている。
特公平5−86582号公報
しかしながら、図8に示した従来構成のプラント制御システムは、システム全体で常に2倍の制御装置1〜3を設ける必要があるため、多数の制御機能部を必要とする場合には、これに比例してシステム全体が大きくなり、多大なコストアップを招来する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、各制御装置に他の制御装置が担当する制御機能をバックアップとしてもたせることにより、システム全体の制御装置の数を削減してシステム全体のコストダウンを図るとともに、高性能で信頼性の高いシステムを構築することが可能なプラント制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラント制御システムにあっては、次の構成を採用している。
本発明に係るプラント制御システムは、複数の制御装置が制御機能を分担して処理するプラント制御システムであって、本来の分担である制御機能を実行する本来制御機能部を有する第1の制御装置と、上記第1の制御装置が上記本来制御機能部により実行する制御機能を実行できる予備制御機能部、および上記第1の制御装置の故障を検知する故障検知手段を有する第2の制御装置とを備え、上記第2の制御装置の少なくとも一台は、本来の分担である制御機能を実行する本来制御機能部、または複数の上記第1の制御装置に対応する上記予備制御機能部を有し、上記第1の制御装置が故障した場合に、上記故障検知手段により上記第1の制御装置の故障を上記第2の制御装置が検知し、故障した上記第1の制御装置で実行していた制御機能を実行する上記予備制御機能部を起動して実行するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、各々の制御機能をもつ制御装置自体を重複させるのではなく、各制御装置に他の制御装置が担当する制御機能部を重複して設けることでバックアップするようにしているので、従来に比べてシステム全体の制御装置の数を削減してシステム全体のコストダウンを図ることができるとともに、一部の制御装置が故障しても他の制御装置によってバックアップされるので、システムの停止等を防止することができ、高い信頼性を確保することができる。しかも、本来の制御機能は、各制御装置が基本的に分担しているので、高性能なシステムを実現することが可能になる。
以下、本発明を水力発電プラントを制御するプラント制御システムに適用した場合の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。
この実施の形態1のプラント制御システムは、マスタ側の1台の制御装置1とスレーブ側の複数台(ここでは2台)の制御装置2,3備える。
マスタ側の制御装置1は、自己が分担する本来の制御機能である水力発電プラントの各種機器の起動、停止などのシーケンス制御を行うシーケンス制御機能部(以下、SQCと表記する)11を備えるとともに、さらにバックアップ用としてスレーブ側の各制御装置2,3が備えるのと同じ水力発電機の出力電圧を調整する自動電圧制御機能部(以下、AVRと表記する)12や水力発電プラントの出力負荷や系統解列時の水車回転速度を調整する水車出力制御機能部(以下、GOVと表記する)13が設けられている。
また、スレーブ側の2つの制御装置2,3の内、一方の制御装置2にはAVR12が、他方の制御装置3にはGOV13がそれぞれ設けられている。これにより、マスタ側の制御装置1とスレーブ側の一方の制御装置2同士はAVR12が重複し、また、マスタ側の制御装置1とスレーブ側の他方の制御装置3同士はGOV13が重複している。
また、このように重複している制御機能部12,13をもつ各制御装置(本例ではマスタ側およびスレーブ側の全ての制御装置)1〜3には制御機能部11〜13の故障を検知する故障検知手段としての故障検知部21〜23が設けられている。これらの故障検知部21〜23は、例えば、各制御装置1〜3が備える自己診断機能により異常が発見された場合に出力される故障検知信号を受信して他の制御装置の故障を検知するようになっている。なお、ハンドシェイク方式で制御装置1〜3相互間の故障の有無を検知するようにしてもよい。さらに、マスタ側の制御装置1には、故障検知部21からの故障検知信号の内容に応じてAVR12またはGOV13を選択する機能選択部31が設けられている。
各制御装置1,2,3には、インタフェイスユニット41,42,43がそれぞれ対応して設けられており、各インタフェイスユニット41,42,43には、SQC11、AVR12、GOV13によってそれぞれ制御されるべきプロセス機器(例えば遮断器、出力電圧検出器、水車回転速度センサなど)が個別に接続されている。
また、スレーブ側の各制御装置2,3と各インタフェイスユニット42,43との間にはそれぞれ接続切替手段としての切替スイッチ52,53が設けられている。各切替スイッチ52,53は、マスタ側の制御装置1の機能選択部31から出力される切替信号によってインタフェイスユニット42,43がスレーブ側の各制御装置2,3との接続からマスタ側の制御装置1との接続にそれぞれ切り替えられるようになっている。なお、9は各制御装置1〜3の相互間を接続するためのデータバスである。
そして、この実施の形態1では、スレーブ側の制御装置2,3が特許請求の範囲における第1の制御装置に対応し、マスタ側の制御装置1が特許請求の範囲における第2の制御装置に対応している。
次に、上記構成を備えるプラント制御システムの動作について説明する。
スレーブ側の各制御装置2,3が共に正常に動作している状態では、マスタ側の制御装置1の機能選択部31はAVR12、GOV13のいずれも選択せずにスキップ状態を維持している。また、スレーブ側の各制御装置2,3はそれぞれ切替スイッチ52,53を介して対応するインタフェイスユニット42,43にそれぞれ接続されている。
したがって、正常状態では、マスタ側の制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御され、また、スレーブ側の制御装置2のAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御され、スレーブ側の制御装置3のGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御される。
次に、スレーブ側の一方の制御装置2が故障した場合、その故障発生が故障検知部22で検知されて故障検知信号がマスタ側の制御装置1およびスレーブ側の他方の制御装置3の各故障検知部21,23にそれぞれ通知される。
マスタ側の制御装置1の故障検知部21はこの故障検知信号を受けると、その信号を機能選択部31に送出する。これに応じて、機能選択部31は、通常は起動していないAVR12を選択起動するとともに、切替スイッチ52を切り替えてこの制御装置1をインタフェイスユニット42に接続する。なお、スレーブ側の他方の制御装置3の故障検知部23は自己の故障ではないので、受信した故障検知信号を無視する。
これにより、スレーブ側の一方の制御装置2が故障したときには、マスタ側の制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御されるとともに、機能選択部31で選択されたAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御される。なお、故障していないスレーブ側の制御装置3については、GOV13によってそのままインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御される。
同様に、スレーブ側の他方の制御装置3が故障した場合、その故障発生が故障検知部23で検知されて故障検知信号がマスタ側の制御装置1およびスレーブ側の一方の制御装置2の各故障検知部21,22にそれぞれ通知される。
マスタ側の制御装置1の故障検知部21は、この故障検知信号を受けると、その信号を機能選択部31に送出する。これに応じて、機能選択部31は、通常は起動していないGOV13を選択起動するとともに、切替スイッチ53を切り替えてこの制御装置1をインタフェイスユニット43に接続する。なお、スレーブ側の一方の制御装置2の故障検知部22は自己の故障ではないので、その故障検知信号を無視する。
これにより、スレーブ側の他方の制御装置3が故障したときには、マスタ側の制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御されるとともに、機能選択部31で選択されたGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御されるようになる。なお、故障していないスレーブ側の制御装置2については、AVR12によってそのままインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御される。
このように、この実施の形態1のプラント制御システムは、スレーブ側の制御装置2,3が故障した場合には、スレーブ側の各制御機能部12,13をもつマスタ側の制御装置1が通常は起動していない制御機能部12,13を起動してバックアップするので、システムの動作が停止することなく制御が継続される。このため信頼性の高いシステムを実現することが可能になる。
しかも、従来のように各制御装置1〜3自体を二重化するのではなく、マスタ側の制御装置1にスレーブ側の制御装置2,3がもつ制御機能部12,13をバックアップとしてもたせているので、制御装置の数を徒に増加させる必要がなく、従来に比べてシステム全体の制御装置の数を削減してシステム全体のコストダウンを図ることができる。
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2のプラント制御システムの特徴は、マスタ側の制御装置1の内部に、機能選択部31からの切替信号によってインタフェイスユニット42,43がスレーブ側の制御装置2,3との接続から、マスタ側の制御装置1との接続に切り替える接続切替手段としての切替処理部61が設けられていることである。
その他の構成は実施の形態1の場合と同様であるから詳しい説明は省略する。
したがって、この実施の形態2では、スレーブ側の制御装置2または3の故障発生によって選択機能部31がAVR12あるいはGOV13を選択する場合には、この機能選択部31からの切替信号に応じて、切替処理部61が制御装置1をインタフェイスユニット42または43に接続する。
このように、この実施の形態2のプラント制御システムは、マスタ側の制御装置1の内部に切替処理部61を設けてインタフェイスユニット42,43との接続を切り替えるようにしているので、実施の形態1のように外部に切替スイッチ52,53や当該スイッチ52,53の切替制御用の信号線を別途設けたりする必要がなく、構成を簡素化できるという利点がある。
その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図3は本発明の実施の形態3におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3のプラント制御システムの特徴は、マスタ側の制御装置1にはAVR12やGOV13が設けられておらずSQC11のみが設けられている。その代わりに、スレーブ側の各々の制御装置2,3にはAVR12およびGOV13が共に設けられている。
また、スレーブ側の各制御装置2,3には、故障検知部22,23が設けられるとともに、各故障検知部22,23からの故障検知信号に応じてAVR12とGOV13を選択する機能選択部32,33が設けられている。さらに、各機能選択部32,33からの切替信号によってインタフェイスユニット42,43がスレーブ側の制御装置2,3にそれぞれ接続されるように接続を切り替える切替処理部62,63が設けられている。なお、その他の構成は実施の形態1の場合と同様であるから詳しい説明は省略する。
そして、この実施の形態3では、スレーブ側の制御装置2,3の一方側が特許請求の範囲における第1の制御装置に対応し、スレーブ側の制御装置2,3の他方側が特許請求の範囲における第2の制御装置に対応している。
次に、上記構成を備えるプラント制御システムの動作について説明する。
スレーブ側の各制御装置2,3が共に正常に動作している状態では、スレーブ側の各制御装置2,3はそれぞれ切替処理部62,63により対応するインタフェイスユニット42,43にそれぞれ接続されている。
したがって、正常状態では、マスタ側の制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御され、また、スレーブ側の一方の制御装置2のAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御され、スレーブ側の他方の制御装置3のGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御される。
次に、スレーブ側の一方の制御装置2が故障した場合、その故障発生が故障検知部22で検知されて故障検知信号が他方の制御装置3の各故障検知部23に通知される。
故障検知部23は、この故障検知信号を受けると、その信号を機能選択部33に送出する。これに応じて、機能選択部33は、通常は起動していないAVR12を起動するとともに、切替処理部63に切替信号を出力してこの制御装置3をインタフェイスユニット42に接続する。
これにより、スレーブ側の一方の制御装置2が故障したときには、スレーブ側の他方の制御装置3のGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御されるとともに、機能選択部33で選択されたAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御されるようになる。
同様に、スレーブ側の他方の制御装置3が故障した場合、その故障発生が故障検知部23で検知されて故障検知信号が一方の制御装置2の各故障検知部22に通知される。
故障検知部22は、この故障検知信号を受けると、その信号を機能選択部32に送出する。これに応じて、機能選択部32は、通常は起動していないGOV13を起動するとともに、切替処理部62に切替信号を出力してこの制御装置2をインタフェイスユニット43に接続する。
これにより、スレーブ側の他方の制御装置3が故障したときには、スレーブ側の一方の制御装置2のAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御されるとともに、機能選択部32で選択されたGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御されるようになる。
このように、この実施の形態3のプラント制御システムにおいても、スレーブ側の制御装置2,3の一方側が故障すると、他方側の制御装置が通常は起動していない制御機能部を起動してバックアップするので、システムの動作が停止することなく制御が継続され、信頼性の高いシステムを実現することが可能になる。
また、この実施の形態3では、マスタ側の制御装置1はSQC11のみが設けられているので制御処理の負荷が軽減されている。すなわち、マスタ側の制御装置1は、スレーブ側の制御装置2,3からの各種の情報に基づいて制御シーケンスを実行しているので、通常、スレーブ側の制御装置2,3よりも負荷が大きい。この実施の形態3では、マスタ側の制御装置1のSQC11は、スレーブ側の制御装置2,3の故障に影響されずに常に制御シーケンスの実行のみに専念できるため、マスタ側の制御装置1の負荷が軽減されて高い性能でかつ信頼性の高いシステムを実現することができる。
その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態4.
図4は本発明の実施の形態4におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図であり、図2に示した実施の形態2と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4のプラント制御システムの特徴は、図2に示した実施の形態2の構成に対して、さらにバックアップ専用の予備制御装置4が付加されていることである。
すなわち、予備制御装置4は、スレーブ側の制御装置2,3が個々に備えるAVR12およびGOV13を全て備えるとともに、スレーブ側の制御装置2,3の故障を検知する故障検知部24、およびこの故障検知部24からの故障検知信号に応じてAVR12とGOV13を選択する機能選択部34、およびこの機能選択部34からの切替信号によってインタフェイスユニット42,43がこの予備制御装置4に接続されるように接続を切り替える切替処理部64が設けられている。なお、その他の構成は図2に示した実施の形態2と同様である。
そして、この実施の形態4では、制御装置2,3が特許請求の範囲の第1の制御装置に対応し、残りの制御装置1,4が特許請求の範囲の第2の制御装置に対応している。
この実施の形態4において、スレーブ側の各制御装置2,3が共に正常な場合は、実施の形態2の場合と同様に、マスタ側の制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御され、スレーブ側の一方の制御装置2のAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御され、さらにスレーブ側の他方の制御装置3のGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御される。
ここで、スレーブ側の制御装置2,3のいずれか一方あるいは双方が故障した場合には、予備制御装置4の故障検知部24がこれを検知して機能選択部34が通常は起動していないAVR12およびGOV13のいずれか一方、あるいは双方を選択するとともに、機能選択部34からの切替信号に応じて切替処理部64が予備制御装置4をインタフェイスユニット42,43のいずれか一方、あるいは双方に接続する。これにより、スレーブ側の制御装置2,3のいずれか一方あるいは双方が故障したときでも、予備制御装置4によってバックアップされてインタフェイスユニット42,43のいずれか一方、あるいは双方に接続されているプロセス機器が制御されるようになる。
また、スレーブ側の制御装置2,3および予備制御装置4がいずれも故障した場合には、マスタ側の制御装置1の故障検知部21がこれを検知して機能選択部31が通常は起動していないAVR12およびGOV13の双方を選択するとともに、これに応じて機能選択部31から出力される切替信号によって切替処理部61がスレーブ側のインタフェイスユニット42,43に接続する。これにより、スレーブ側の制御装置2,3および予備制御装置4が全て故障しても、マスタ側の制御装置1のAVR12およびGOV13によってインタフェイスユニット42,43に接続されたプロセス機器が制御されるようになる。
このように、この実施の形態4のプラント制御システムは、スレーブ側の制御装置2,3の片方が故障した場合のみならず、スレーブ側の制御装置2,3の双方が同時に故障した場合でも予備制御装置4が通常は起動していないAVR12あるいはGOV13を起動してバックアップし、さらに、予備制御装置4も故障したときにはマスタ側の制御装置1が各制御機能部12,13をバックアップするので、システムの動作が停止することなく制御が継続され、実施の形態1〜3の場合よりもさらに一層信頼性の高いシステムを実現することが可能になる。
なお、この実施の形態4では、図2に示した構成に対して予備制御装置4を付加した場合について説明したが、これに限らず、図1あるいは図3に示した構成に対して予備制御装置4を付加した構成とすることも可能である。
実施の形態5.
図5は本発明の実施の形態5におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1〜4では、AVR12およびGOV13を制御装置間で重複して設けることでバックアップを可能としているが、SQC11のバックアップは考慮されていない。
そこで、この実施の形態5のプラント制御システムでは、複数台(本例では3台)の制御装置1〜3にそれぞれSQC11、AVR12、GOV13を設けることにより、AVR12、GOV13だけでなくSQC11もバックアップできるようにしている。
また、各制御装置1〜3には、故障を検知する故障検知部21〜23、各故障検知部21〜23からの故障検知信号に応じてSQC11、AVR12、GOV13を選択する機能選択部31〜33、および各機能選択部31〜33からの切替信号によってインタフェイスユニット41〜43の制御装置1〜3に対する接続を切り替える切替処理部61〜63がそれぞれ設けられている。そして、この場合のバックアップの優先順位は、制御装置1,制御装置2,制御装置3となるように各機能選択部31〜33が順位付けられている。
そして、この実施の形態5では、各制御装置1〜3の内の一つが特許請求の範囲の第1の制御装置に対応し、残りの制御装置が特許請求の範囲における第2の制御装置に対応している。
上記構成において、各制御装置1〜3が全て正常に動作している場合には、制御装置1のSQC11によってインタフェイスユニット41に接続されたプロセス機器が制御され、制御装置2のAVR12によってインタフェイスユニット42に接続されたプロセス機器が制御され、さらに制御装置13のGOV13によってインタフェイスユニット43に接続されたプロセス機器が制御される。
ここで、制御装置1〜3のいずれかに故障が発生した場合、故障が発生した制御装置以外の制御装置によりバックアップが行われる。例えば、SQC11が動作していた制御装置1が故障した場合には、次の制御装置2が故障検知部22からの故障検知信号に基づいてSQC11をバックアップするとともに、切替処理部62によってインタフェイスユニット41が接続される。この場合、制御装置2のAVR12、制御装置3のGOV13は制御をそのまま継続する。
また、双方の制御装置1,2が故障したときには、制御装置3が故障検知部23からの故障検知信号に基づいてSQC11およびAVR12をバックアップするとともに、切替処理部63によってインタフェイスユニット41,42が接続される。この場合、制御装置3のGOV13は制御をそのまま継続する。
このように、この実施の形態5のプラント制御システムは、全ての制御装置1〜3にAVR12、GOV13だけでなくSQC11を設けているので、3台の制御装置1〜3の内の2台が故障しても残り1台の制御装置によってバックアップを行うことができる。したがって、システムは幾分複雑化するものの、実施の形態1〜4の場合よりもさらに一層信頼性の高いシステムを実現することが可能になる。
実施の形態6.
図6は本発明の実施の形態6におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図であり、図5に示した実施の形態5と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態6のプラント制御システムは、実施の形態5と比較すると、各制御装置1〜3は全てSQC11を備えているが、制御装置2はAVR12を備えるがGOV13が省略され、また、制御装置3はGOV13を備えるがAVR12が省略されている。
そして、この実施の形態6では、制御装置1を特許請求の範囲における第1の制御装置に対応させると、制御装置2,3が特許請求の範囲における第2の制御装置に対応する。制御装置2または制御装置3を第1の制御装置に対応させると、制御装置1が第2の制御装置に対応する。
この実施の形態6のプラント制御システムは、実施の形態5と同様に、各制御装置1〜3がSQC11を備えているので、3台の制御装置1〜3の内の1台のいずれが故障しても(つまり、SQC11を備えた制御装置を特定しなくても)、残り2台の制御装置によってバックアップを行うことができる。しかも、実施の形態5と比較すると、制御装置2にはGOV13が省略され、また、制御装置3にはAVR12が省略されているので、実施の形態5の場合よりもシステムを幾分簡素化することができる。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態5の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、上記の実施の形態1〜6では、発明の理解を容易にするために、3台の制御装置1〜3を備えた場合について説明したが、3台に限るものではなく、さらに多数の制御装置を備えた場合についても適用できるのは勿論である。
また、上記の実施の形態1〜6では、制御装置1〜3や予備制御装置4がSQC11、AVR12、およびGOV13の3種類の制御機能部を備えた場合について説明したが、これに限らず、制御装置1〜3や予備制御装置4がその他の制御機能部を備えている場合についても本発明を適用することができる。
また、発電プラントに対して本発明のプラント制御システムに適用すれば、制御装置の故障により運転が停止する機会が減少するため、発電プラントの制御異常によって電力系統が不安定になるといったことが解消され、電力の安定供給を行うことが可能になる。また、発電プラントは無人運転していることが多いが、故障や保守点検のために保守員が発電プラントに赴く頻度も少なくて済むため、保守員の労力を軽減することも可能になる。
さらに、上記の実施の形態1〜6では、本発明を水力発電プラントを制御するプラント制御システムに適用した場合について説明したが、本発明はこのような水力発電用のプラント制御システムに限定されるものではなく、例えば、製造プラントなど、その他のプラント制御システムに適用することができる。
本発明の実施の形態1におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6におけるプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 従来のプラント制御システムの構成を示すブロック図である。 従来の二重化されたプラント制御システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1〜3 制御装置、4 予備制御装置、11 シーケンス制御機能部(SQC)、
12 自動電圧制御機能部(AVR)、13 水車出力制御機能部(GOV)、
21〜24 故障検知部(故障検知手段)、31〜34 機能選択部、
41〜43 インタフェイスユニット、52,53 切替スイッチ(接続切替手段)、
61〜64 切替処理部(接続切替手段)。

Claims (5)

  1. 複数の制御装置が制御機能を分担して処理するプラント制御システムであって、本来の分担である制御機能を実行する本来制御機能部を有する第1の制御装置と、上記第1の制御装置が上記本来制御機能部により実行する制御機能を実行できる予備制御機能部、および上記第1の制御装置の故障を検知する故障検知手段を有する第2の制御装置とを備え、上記第2の制御装置の少なくとも一台は、本来の分担である制御機能を実行する本来制御機能部、または複数の上記第1の制御装置に対応する上記予備制御機能部を有し、上記第1の制御装置が故障した場合に、上記故障検知手段により上記第1の制御装置の故障を上記第2の制御装置が検知し、故障した上記第1の制御装置で実行していた制御機能を実行する上記予備制御機能部を起動して実行するように構成されていることを特徴とするプラント制御システム。
  2. システム全体のシーケンス制御を行うシーケンス制御機能部を本来制御機能部として実行する一台のマスタ側の上記制御装置が、残りの前記制御装置であるスレーブ側の前記制御装置を管理することを特徴とする請求項1記載のプラント制御システム。
  3. 全てのスレーブ側の上記制御装置が上記第1の制御装置であり、全ての上記第1の制御装置の制御機能を実行できる予備制御機能部を有する一台のスレーブ側の上記第2の制御装置を有することを特徴とする請求項2記載のプラント制御システム。
  4. 上記複数の制御装置の内の少なくとも2つの制御装置は、システム全体のシーケンス制御を行うシーケンス制御機能部を備えていることを特徴とする請求項2記載のプラント制御システム。
  5. 上記故障検知手段が上記第1の制御装置の故障を検知した場合に、故障した上記第1の制御装置により制御されていたプロセス制御機器との間でプロセス情報を入出力するインタフェイスユニットを接続する接続切替手段を上記第2の制御装置が備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のプラント制御システム。
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