JP2010044500A - ソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】特殊な設備を必要とすることなく、通常行う充電処理中に、必要なファームウェアを含むソフトウェアを自動的に電子機器にダウンロードすることができるダウンロード機能を備えた充電器を提供する。
【解決手段】電子機器内蔵バッテリィに電力を供給する充電器に、充電対象電子機器との情報授受用インターフェース、外部ネットワークと通信するための外部通信インターフェース、受信したソフトウェアを記憶するメモリ、メモリに記憶したソフトウェアと電子機器内蔵のソフトウェアのバージョンが異なる場合、電子機器のソフトウェアを書き換える制御部を備える。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器内蔵バッテリィに電力を供給する充電器に、充電対象電子機器との情報授受用インターフェース、外部ネットワークと通信するための外部通信インターフェース、受信したソフトウェアを記憶するメモリ、メモリに記憶したソフトウェアと電子機器内蔵のソフトウェアのバージョンが異なる場合、電子機器のソフトウェアを書き換える制御部を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器に関し、詳しくは電子機器に格納されたファームウェアのバージョンアップを自動的に行うようにした充電器に関する。
近年、殆どの電子機器が、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、あるいは必要なデータメモリを備え、デジタル制御するように構成されている。これらデジタル電子機器の制御は、メモリに格納された、制御手順指示命令の集合や関連データ等のファームウェアと呼ばれるソフトウェアによって行われる。これらファームウェアはハードウェアの中に組み込まれ、主メモリとは機能的に無関係な方法で記憶されていて、一般ユーザが自由に変更できないようになっているので、実態はソフトウェアであるが外観的にはハードウェアとして認識される。
このような電子機器としては、例えば、陸上移動無線通信機(Land Mobile Radio:LMR)を掲げることができるが、特にデジタル化された移動無線通信機では、ソフトウェアでは実現できない機能部のみを、必要最小限のハードウェアにてカバーし、残りの殆どの機能はファームウェアを含むソフトウェアによって実現されている。
このような電子機器としては、例えば、陸上移動無線通信機(Land Mobile Radio:LMR)を掲げることができるが、特にデジタル化された移動無線通信機では、ソフトウェアでは実現できない機能部のみを、必要最小限のハードウェアにてカバーし、残りの殆どの機能はファームウェアを含むソフトウェアによって実現されている。
また、このようなファームウェアを更新することによって、機能アップした電子機器として使用することができるので、電子機器供給メーカやソフトウェア提供者から、改良したファームウェアやソフトウェアを更新のためにダウンロードするサービスが頻繁に行われている。
上述したようにファームウェアは、一般ユーザが容易に変更できないように構成されており、それらの更新を行う際には、例えば図6に示すように、所要の書き込みツール(ソフトウェア)がインストールされたコンピュータ(パソコン)61を準備するとともに、コンピュータ(パソコン)61を専用のケーブル(チューニング・ケーブル)62により電子機器(移動無線通信機)63に接続した状態で、ファームウェアのダウンロードを行っていた。
特開2008−141540公報
上述したようにファームウェアは、一般ユーザが容易に変更できないように構成されており、それらの更新を行う際には、例えば図6に示すように、所要の書き込みツール(ソフトウェア)がインストールされたコンピュータ(パソコン)61を準備するとともに、コンピュータ(パソコン)61を専用のケーブル(チューニング・ケーブル)62により電子機器(移動無線通信機)63に接続した状態で、ファームウェアのダウンロードを行っていた。
しかしながら、上述したような従来のファームウェアのダウンロード方法では、以下のような不具合があった。
即ち、携帯無線機(可搬型電子機器)にファームウェアをダウンロードする場合を、上述した図6の方法で実現する場合は、図7に示すように、書き込みツール(ソフトウェア)をインストールしたコンピュータ(パソコン)61を専用のケーブル(チューニング・ケーブル)62を介して携帯無線機63に接続する等の、設備環境を整える必要がある。
また、ダウンロードに長時間を要する場合、途中でバッテリィがなくなると、折角途中まで行った処理が無効になってしまうばかりでなく、基本機能のファームウェアの場合は、電子装置の基本機能が失われてしまう虞もあった。従って、携帯無線機のようなバッテリィ内蔵の電子機器では、ファームウェアをダウンロードする際に、内蔵バッテリィの残容量を確認する等の配慮が必要であった。通常、ダウンロードに要する時間は、データ量等から予測は付くものの、正確な時間は把握できないので、残量が少ない場合は、充電を完了した後、もしくは新しい電池に交換した後に行う等の配慮が強いられていた。
また、使用しているパソコンが誤動作し、あるいは制御不能状態(フリーズ状態)になると、同様に正常なダウンロードが不可能となることがあった。更に、一台の電子機器に対して一式のダウンロード用設備が必要になるので、多数の電子機器に対してダウンロードするには、複数の設備を用意しなければならず、あるいは、一式の設備による場合は、同様の処理を複数回繰返して行うことから相当に時間を要するといった問題もあった。
本発明は、従来の電子機器へのファームウェアのダウンロード処理に関する諸問題に鑑みてなされたものであって、ダウンロードの都度、特殊な設備を必要とすることなく、通常の充電処理中に必要なソフトウェアを自動的にダウンロードすることができるように構成した、ダウンロード機能を備えた充電器を提供することを目的としている。
即ち、携帯無線機(可搬型電子機器)にファームウェアをダウンロードする場合を、上述した図6の方法で実現する場合は、図7に示すように、書き込みツール(ソフトウェア)をインストールしたコンピュータ(パソコン)61を専用のケーブル(チューニング・ケーブル)62を介して携帯無線機63に接続する等の、設備環境を整える必要がある。
また、ダウンロードに長時間を要する場合、途中でバッテリィがなくなると、折角途中まで行った処理が無効になってしまうばかりでなく、基本機能のファームウェアの場合は、電子装置の基本機能が失われてしまう虞もあった。従って、携帯無線機のようなバッテリィ内蔵の電子機器では、ファームウェアをダウンロードする際に、内蔵バッテリィの残容量を確認する等の配慮が必要であった。通常、ダウンロードに要する時間は、データ量等から予測は付くものの、正確な時間は把握できないので、残量が少ない場合は、充電を完了した後、もしくは新しい電池に交換した後に行う等の配慮が強いられていた。
また、使用しているパソコンが誤動作し、あるいは制御不能状態(フリーズ状態)になると、同様に正常なダウンロードが不可能となることがあった。更に、一台の電子機器に対して一式のダウンロード用設備が必要になるので、多数の電子機器に対してダウンロードするには、複数の設備を用意しなければならず、あるいは、一式の設備による場合は、同様の処理を複数回繰返して行うことから相当に時間を要するといった問題もあった。
本発明は、従来の電子機器へのファームウェアのダウンロード処理に関する諸問題に鑑みてなされたものであって、ダウンロードの都度、特殊な設備を必要とすることなく、通常の充電処理中に必要なソフトウェアを自動的にダウンロードすることができるように構成した、ダウンロード機能を備えた充電器を提供することを目的としている。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電子機器に内蔵したバッテリィに電力を供給するための充電器において、上記電子機器の内部回路と情報の授受を行うための電子機器インターフェースと、外部通信ネットワークと接続するための外部通信インターフェースと、この外部通信ネットワークを介して受信する情報を記憶するメモリ手段と、このメモリ手段に記憶した情報と上記電子機器の内部記憶手段に格納された情報との一致/不一致を判断するとともに、不一致の場合に、電子機器内部の情報の少なくとも不一致部分を前記メモリ手段に記憶した情報に書き換えるダウンロード手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器充電器において、充電対象電子機器が充電のために装着もしくは接続されたことを検出する手段を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、上記充電器が、複数の電子機器を同時に充電することができるように複数の電子機器充電手段を備え、且つ、これら複数の電子機器に対し、同時に、もしくは時分割的に、充電対象電子機器に所要のソフトウェアをダウンロードする手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器充電器において、充電対象電子機器が充電のために装着もしくは接続されたことを検出する手段を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、上記充電器が、複数の電子機器を同時に充電することができるように複数の電子機器充電手段を備え、且つ、これら複数の電子機器に対し、同時に、もしくは時分割的に、充電対象電子機器に所要のソフトウェアをダウンロードする手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、上記外部通信インターフェースが、無線LAN、ブルーツース、PLC、ZigBee、携帯電話通信回線のいずれかに対応するものであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、上記メモリ手段には複数種のファームウェアを記憶する手段と、充電のために装着、又は接続された電子機器の種別を判断する手段と、その判断結果に基づいて、夫々の電子機器に対する所要のファームウェアについてダウンロードする手段を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、電子機器ロック手段、又はダウンロード中表示手段を備え、ソフトウェアのダウンロード中には充電対象電子機器の取り外しを禁止し、又は、ダウンロード中である旨を表示するように構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、上記メモリ手段には複数種のファームウェアを記憶する手段と、充電のために装着、又は接続された電子機器の種別を判断する手段と、その判断結果に基づいて、夫々の電子機器に対する所要のファームウェアについてダウンロードする手段を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、電子機器ロック手段、又はダウンロード中表示手段を備え、ソフトウェアのダウンロード中には充電対象電子機器の取り外しを禁止し、又は、ダウンロード中である旨を表示するように構成したことを特徴とする。
本発明は上述したように、電子機器に内蔵したバッテリィに電力を供給するための充電器に、充電対象の電子機器との情報授受用インターフェース(電子機器インターフェース)、外部通信インターフェース、外部通信インターフェースを介して受信した情報(ファームウェアを含むソフトウェア)を記憶するメモリ手段、メモリ手段に記憶した情報と電子機器の内部記憶手段に格納された情報(ファームウェアを含むソフトウェア)との一致/不一致を判断する手段、不一致部分を前記メモリ手段に記憶した情報に書き換えるダウンロード手段、を備えたので、電子機器を充電器に装着した状態で、必要なファームウェアを含むソフトウェアを自動的にダウンロードするように制御することが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の概要例を示すシステム図である。図1において、1は、本発明に係るソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器であって、その構成については後述するが、複数の充電対象電子機器(通信端末)2を同時に装着して充電可能なように、複数の充電口を備えている。この充電器1は電源ケーブル3を介してAC電源コンセント(電源ソケット)4に接続されており、AC電源コンセント4は、屋内に配線された屋内電源ケーブル5から商用電力(AC電源)が供給されている。また、屋内電源ケーブル5はPLCマスターアダプタ(又はルータ)6に接続され、更に、PLCマスターアダプタ(又はルータ)6はインターネット等の外部ネットワーク7を経て、外部サーバ8に接続されている。
図1は本発明の概要例を示すシステム図である。図1において、1は、本発明に係るソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器であって、その構成については後述するが、複数の充電対象電子機器(通信端末)2を同時に装着して充電可能なように、複数の充電口を備えている。この充電器1は電源ケーブル3を介してAC電源コンセント(電源ソケット)4に接続されており、AC電源コンセント4は、屋内に配線された屋内電源ケーブル5から商用電力(AC電源)が供給されている。また、屋内電源ケーブル5はPLCマスターアダプタ(又はルータ)6に接続され、更に、PLCマスターアダプタ(又はルータ)6はインターネット等の外部ネットワーク7を経て、外部サーバ8に接続されている。
以上の構成は、PLC(Power Line Communication:高速電力線通信:登録商標)により、外部ネットワーク7を介して必要なファームウェアをダウンロードする例を示しているが、PLCに代わり、所要のファームウェアを情報として記憶したパソコン9と、ブルーツース(Bluetooth:登録商標)10や、ZigBee(超広帯域通信:登録商標)11による近距離通信機能を介してパソコンに保持している必要なファームウェアをダウンロードする方法、又は、有線LAN12や無線LAN13を介して必要なファームウェアをダウンロードする方法等も考えられる。
なお、PLCは、屋内電源ケーブルに高周波信号を重畳し、屋内のAC電源コンセント、AC電源ケーブルを介して、電子装置に信号を伝達する手段であり、家電製品等の遠隔制御・監視等に使用されている通信手段である。また、有線LAN12による場合は、電源ケーブルを経由する代わりに、充電器1の外部通信インターフェースとルータ6との間をLANケーブル(図面の破線)によって接続する。
なお、PLCは、屋内電源ケーブルに高周波信号を重畳し、屋内のAC電源コンセント、AC電源ケーブルを介して、電子装置に信号を伝達する手段であり、家電製品等の遠隔制御・監視等に使用されている通信手段である。また、有線LAN12による場合は、電源ケーブルを経由する代わりに、充電器1の外部通信インターフェースとルータ6との間をLANケーブル(図面の破線)によって接続する。
図2は、本発明を説明するためのブロック図であり、この例では説明を簡単にするために、電子機器として携帯無線機40を一台充電する際に、必要なファームウェアをダウンロードする場合を示している。
図2において、1は本発明に係るソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器であり、充電対象の電子機器の内部回路(CPU等)と情報の授受を行うための電子機器インターフェース(電子機器IF)21と、外部通信ネットワークと接続するための外部通信インターフェース(外部通信IF)22と、外部通信回線を介して受信する情報を記憶するメモリ23と、このメモリ23に記憶した情報と電子機器の内部記憶手段に格納された情報との一致/不一致を判断するとともに、不一致の場合に、電子機器内部の情報の少なくとも不一致部分を上記メモリ23に記憶した情報に書き換えるように制御するCPU等を含む制御部(ダウンロード手段)24と、電子回路の内部バッテリィに電力を供給する充電回路30を備えている。
なお、本発明の充電器を用いて必要なファームウェアをダウンロードする電子機器としては、従来の一般的な構成のものでよく、一例として、図2には携帯無線機40の構成例を示している。
図2において、1は本発明に係るソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器であり、充電対象の電子機器の内部回路(CPU等)と情報の授受を行うための電子機器インターフェース(電子機器IF)21と、外部通信ネットワークと接続するための外部通信インターフェース(外部通信IF)22と、外部通信回線を介して受信する情報を記憶するメモリ23と、このメモリ23に記憶した情報と電子機器の内部記憶手段に格納された情報との一致/不一致を判断するとともに、不一致の場合に、電子機器内部の情報の少なくとも不一致部分を上記メモリ23に記憶した情報に書き換えるように制御するCPU等を含む制御部(ダウンロード手段)24と、電子回路の内部バッテリィに電力を供給する充電回路30を備えている。
なお、本発明の充電器を用いて必要なファームウェアをダウンロードする電子機器としては、従来の一般的な構成のものでよく、一例として、図2には携帯無線機40の構成例を示している。
この例に示す携帯無線機40は、アンテナ(ANT)に接続され、受信した高周波信号を増幅し、及び、発生した高周波信号を所要電力に増幅して送信する機能を持ったRFフロントエンド41と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路(A/D)及びデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換回路(D/A)を備えた信号変換部42と、デジタル信号処理部43と、通信ソフトメモリ44と、通信制御部45と、外部装置とのインターフェース46とを含み、上記通信ソフトメモリ44には、基本的な通信制御用ソフトウェアを記憶した基本ソフトメモリ47及び通信機能を詳細に規定し機能させる機能ソフトメモリ48が備えられていて、これらのソフトウェアにファームウェアを含んでいる。
なお、内部電源としてのバッテリィ49に、充電器1の充電回路30の充電端子(+、−)を介して電力が供給されることは、従来の充電器とバッテリィとの関係と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、内部電源としてのバッテリィ49に、充電器1の充電回路30の充電端子(+、−)を介して電力が供給されることは、従来の充電器とバッテリィとの関係と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上の図1、図2を参照しながら、本発明の一例について詳細に説明する。先ず、図2に示した充電器1の電源ケーブル3は、図1に示したように屋内の商用電源ケーブルにコンセント(電源ソケット)4を介して接続されるので、外部ネットワークであるインターネット7を経て、必要なファームウェアやソフトウェア、データ等が格納してある外部のサーバ8と通信可能である。従って、充電器1の制御部24は外部通信インターフェース(外部通信IF)22を経由して、上記サーバ8から必要なファームウェアを含むソフトウェアをメモリ23に読み込むことが可能である。更に、メモリ23に格納したソフトウェアを、電子機器インターフェース(電子機器IF)21を介して、携帯無線機40に伝達することができる。
なお、図示は省略したが、充電器1の充電口底部に携帯無線機40の重みで押圧される検知スイッチが配置されているので、このスイッチの状態によって、充電のために携帯無線機40が装着されたことを検出することができる。
なお、図示は省略したが、充電器1の充電口底部に携帯無線機40の重みで押圧される検知スイッチが配置されているので、このスイッチの状態によって、充電のために携帯無線機40が装着されたことを検出することができる。
図3は、以上説明した本発明の充電器の機能を利用して、必要なソフトウェアを携帯無線機40に自動的にダウンロードする処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、充電器1には、充電対象の携帯無線機40に格納してあるファームウェアのバージョン情報等を示す情報(ここでは「チェックサム」とする)がメモリ23、あるいは制御部24の付属メモリ(図示省略)に記憶されているものとする。充電器1は外部通信IF(インターフェース)22を介して常時、サーバ8と通信しており、サーバ8からファームウェアが配信されると、それを充電器1に取り込む(S1)。サーバからの配信方法や、必要なファームウェアの取り込みについては、既に、周知であるので説明は省略する。取り込んだファームウェアのバージョン数等を示すチェックサムを、充電器1に記憶しているものと比較し(S2)、チェックサムが一致する場合は(S2、Yes)、携帯無線機40に格納しているファームウェアと同一であり、ダウンロードの必要がないので、状態遷移を行わない(S3)。一方、上記S2において、チェックサムが不一致の場合は(S2、No)、充電器1内部のメモリ23にファームウェアを格納し(S4)、次に、携帯無線機(通信端末)40が充電口に装着されているか否かを確認する(S5)。確認の結果、携帯無線機40が装着されていない場合(未実装の場合)は、そのままの状態、即ち、充電器1の内部メモリ23にファームウェアを格納した状態で待機する(S6)。
先ず、充電器1には、充電対象の携帯無線機40に格納してあるファームウェアのバージョン情報等を示す情報(ここでは「チェックサム」とする)がメモリ23、あるいは制御部24の付属メモリ(図示省略)に記憶されているものとする。充電器1は外部通信IF(インターフェース)22を介して常時、サーバ8と通信しており、サーバ8からファームウェアが配信されると、それを充電器1に取り込む(S1)。サーバからの配信方法や、必要なファームウェアの取り込みについては、既に、周知であるので説明は省略する。取り込んだファームウェアのバージョン数等を示すチェックサムを、充電器1に記憶しているものと比較し(S2)、チェックサムが一致する場合は(S2、Yes)、携帯無線機40に格納しているファームウェアと同一であり、ダウンロードの必要がないので、状態遷移を行わない(S3)。一方、上記S2において、チェックサムが不一致の場合は(S2、No)、充電器1内部のメモリ23にファームウェアを格納し(S4)、次に、携帯無線機(通信端末)40が充電口に装着されているか否かを確認する(S5)。確認の結果、携帯無線機40が装着されていない場合(未実装の場合)は、そのままの状態、即ち、充電器1の内部メモリ23にファームウェアを格納した状態で待機する(S6)。
一方、上記S5において、携帯無線機(通信端末)40が充電口に装着されていることを確認した場合は(S5、Yes)、格納したファームウェアを含むソフトウェアのチェックサムと携帯無線機40に格納してあるファームウェアのチェックサムとを比較し(S7)、一致する場合は(S7、Yes)、携帯無線機40に格納しているファームウェアと同一であるので、ダウンロードの必要がなく、書き込み(ダウンロード)を行うことなく、通常の充電動作を行う(S8)。一方、上記S7において、チェックサムが不一致の場合は(S7、No)、ローダーモード(ファームウェアをダウンロードするモード)に遷移し、携帯無線機40への書き込みを開始する(S9)。ここで比較するものは、チェックサムの一致/不一致に限ることなく、充電器に格納したファームウェアを含むソフトウェアと、携帯無線機40に格納してあるファームウェアの一致/不一致を判断できるものであれば何でもよい。
なお、書き込み中は、携帯無線機を受電器から不用意に取り出せないように、機構的にロックするか、あるいは、ファームウェアの書き込み中であることを表示する手段、例えば、取り外し禁止マーク、LEDの点灯、点滅表示を備えることが好ましい。書き込みが終了すると、ダウンロード処理を終了し、ロックや表示を解除するとともに、充電モードに移行する(S10)。
なお、書き込み中は、携帯無線機を受電器から不用意に取り出せないように、機構的にロックするか、あるいは、ファームウェアの書き込み中であることを表示する手段、例えば、取り外し禁止マーク、LEDの点灯、点滅表示を備えることが好ましい。書き込みが終了すると、ダウンロード処理を終了し、ロックや表示を解除するとともに、充電モードに移行する(S10)。
この方法によれば、電子機器を充電器に装着した状態で、必要なファームウェアを含むソフトウェアを自動的にダウンロードするように制御することが可能となる。従って、従来のように、書き込みツール(ソフトウェア)をインストールした特別のコンピュータ(パソコン)や、専用のケーブル(チューニング・ケーブル)を用意する必要がない。また、充電器により充電しながらダウンロードを行うので、内部バッテリィの残量を気にする必要がない。しかも、複数の電子機器を同時に充電可能な構成にしておくことにより、多数の電子機器に対するダウンロードを同時に実施することも可能である。
なお、複数の電子機器に対応するために複数の充電口を設ける場合に、備えた充電口の夫々に図2に示す構成の充電器1の構成の全てを備える方法が考えられるが、装置が大型となり、またコストアップを招くので、共用できるものは一つにする方が、小型化と低コスト化を図る上で都合がよい。
なお、複数の電子機器に対応するために複数の充電口を設ける場合に、備えた充電口の夫々に図2に示す構成の充電器1の構成の全てを備える方法が考えられるが、装置が大型となり、またコストアップを招くので、共用できるものは一つにする方が、小型化と低コスト化を図る上で都合がよい。
ところで、充電器の構造として、箱形筐体の上面に充電口を設け、その中に電子機器を挿入する形式の充電器の場合、電子機器の外観構造として、図4に示すように、電子機器40の筐体表面に備えるユニバーサルコネクタ50の位置を工夫することが好ましい。即ち、図4(a)に示すように、充電対象の電子機器40におけるインターフェース用のユニバーサルコネクタ50が電子機器40の側面にある場合は、充電口に垂直方向に挿入するものでは充電器側のコネクタとの接続が困難である。そこで、図4(b)に示すように、ユニバーサルコネクタ50を電子機器40の底面に位置するように構成すれば、充電口の底面に充電器側コネクタを配置することにより、両者の接続が容易になる。
なお、図4における電源インターフェース(充電用電極)51は、充電電力供給用の電極であるが、充電用電極はプラス(+)とマイナス(−)の二つで済むので、図示したように電子機器40の筐体側面(背面)に位置しても不都合なく、充電口の側壁に位置するバネ性を備えた充電用電極と当接させることは困難ではない。なお、充電インターフェース(充電用電極)51をユニバーサルコネクタの電極の中に含めることも可能であろう。
なお、図4における電源インターフェース(充電用電極)51は、充電電力供給用の電極であるが、充電用電極はプラス(+)とマイナス(−)の二つで済むので、図示したように電子機器40の筐体側面(背面)に位置しても不都合なく、充電口の側壁に位置するバネ性を備えた充電用電極と当接させることは困難ではない。なお、充電インターフェース(充電用電極)51をユニバーサルコネクタの電極の中に含めることも可能であろう。
図5は、本発明の充電器の構造の変形実施例を示す側面図である。この例では、個々に構成した充電器1を、多数連結して使用できるようにした点が特徴的である。即ち、充電器1の上面には、垂直方向に設けた充電口53があり、充電対象の電子機器40を装着すると、その底面部に備えたユニバーサルコネクタ50が、充電口53の底面に位置する充電器側コネクタ54と嵌合する。更に、充電器1の筐体の側面(図面左側面)には、連結用凸型コネクタ55が、また他方側面(図面右側面)には、連結用凹型コネクタ56が備えられ、これら凹凸コネクタは、図示したように連結した際、互いに嵌合する位置に配置されている。
この構成によれば、必要に応じて任意の数の充電器を連結して使用することが可能であり、端に位置する充電器の連結用凹型コネクタ56に、外部インターネット接続用ケーブル、あるいはAC電源を含むケーブル57を、ケーブルコネクタ58を介して接続するのみで済むので、個別に使用する場合に比べて、外部ネットワークとの接続用ケーブルや電源ケーブルの引き回しが大幅に簡単になる。
また、この構成によれば、何れか一つの充電器のみに、図2に示した充電器の充電回路や他の構成要素を備え、上記凹凸コネクタ55、56を介して各充電器1に充電用電力やソフトウェアのデータの他、必要な制御信号等を伝達するように構成すれば、連結する充電器は単なる筐体とユニバーサルコネクタ、並びに、充電用電極(電源インターフェース)を備えるだけのものとなるので、大幅にコスト低減を図ることができる。
この構成によれば、必要に応じて任意の数の充電器を連結して使用することが可能であり、端に位置する充電器の連結用凹型コネクタ56に、外部インターネット接続用ケーブル、あるいはAC電源を含むケーブル57を、ケーブルコネクタ58を介して接続するのみで済むので、個別に使用する場合に比べて、外部ネットワークとの接続用ケーブルや電源ケーブルの引き回しが大幅に簡単になる。
また、この構成によれば、何れか一つの充電器のみに、図2に示した充電器の充電回路や他の構成要素を備え、上記凹凸コネクタ55、56を介して各充電器1に充電用電力やソフトウェアのデータの他、必要な制御信号等を伝達するように構成すれば、連結する充電器は単なる筐体とユニバーサルコネクタ、並びに、充電用電極(電源インターフェース)を備えるだけのものとなるので、大幅にコスト低減を図ることができる。
本発明の実施に際しては上述した実施例に限定することなく種々変形が可能であることは云うまでもない。例えば、電子機器としては携帯無線機のみならず、音楽や映像をメモリし、再生する記憶装置、携帯電話機等、バッテリィを内蔵する電子機器に広く適用可能である。
また、図1に示したように、充電器1に外部サーバ8から必要なソフトウェアを伝達する手段は、PLCに限らず、無線LAN、ブルーツース、ZigBee、携帯電話通信回線等の、他の通信手段であっても構わない。更に、充電器の構造としては、携帯無線機を挿入する充電口を備えるものの他、単にACアダプタのように、AC電源を直流に変換するパック型の充電器に、上述したように機能する回路やコネクタを付加するものであってもよい。
なお、充電器に記憶するソフトウェアやファームウェアは、一機種の電子機器用に限らず、充電可能であれば、複数の機種の電子機器に対するものであっても構わない。その際は、充電のために接続された電子機器の種類を識別する手段を備える必要があろう。また、データを充電器から電子機器に伝達する手段として、充電電源ラインに、必要なデータ信号を重畳する方法も採用することができる。その際は、充電用直流電力(脈流を含む)とデジタル信号の分離は、チョークコイルやコンデンサを使用すれば容易であろう。
更に、本発明を実施する上で必要な処理部分を、コンピュータプログラムとして実現しておけば、CPUやメモリを備えた充電器のメモリにインストールすることによって、上述した本発明の充電器として機能させることが可能である。
また、図1に示したように、充電器1に外部サーバ8から必要なソフトウェアを伝達する手段は、PLCに限らず、無線LAN、ブルーツース、ZigBee、携帯電話通信回線等の、他の通信手段であっても構わない。更に、充電器の構造としては、携帯無線機を挿入する充電口を備えるものの他、単にACアダプタのように、AC電源を直流に変換するパック型の充電器に、上述したように機能する回路やコネクタを付加するものであってもよい。
なお、充電器に記憶するソフトウェアやファームウェアは、一機種の電子機器用に限らず、充電可能であれば、複数の機種の電子機器に対するものであっても構わない。その際は、充電のために接続された電子機器の種類を識別する手段を備える必要があろう。また、データを充電器から電子機器に伝達する手段として、充電電源ラインに、必要なデータ信号を重畳する方法も採用することができる。その際は、充電用直流電力(脈流を含む)とデジタル信号の分離は、チョークコイルやコンデンサを使用すれば容易であろう。
更に、本発明を実施する上で必要な処理部分を、コンピュータプログラムとして実現しておけば、CPUやメモリを備えた充電器のメモリにインストールすることによって、上述した本発明の充電器として機能させることが可能である。
1 充電器、2、40 電子機器(携帯無線機)、3 電源ケーブル、6 PLCマスターアダプタ、7 インターネット、8 サーバ、10 ブルーツース(Bluetooth)、11 ZigBee、12 有線LAN、13 無線LAN、21 電子機器IF、22 外部通信IF、23 メモリ、24 制御部(MPU)、30 充電回路、49 バッテリィ
Claims (6)
- 電子機器に内蔵したバッテリィに電力を供給するための充電器において、前記電子機器の内部回路と情報の授受を行うための電子機器インターフェースと、外部通信ネットワークと接続するための外部通信インターフェースと、該外部通信ネットワークを介して受信する情報を記憶するメモリ手段と、該メモリ手段に記憶した情報と前記電子機器の内部記憶手段に格納された情報との一致/不一致を判断するとともに、不一致の場合に、前記電子機器内部の情報の少なくとも不一致部分を前記メモリ手段に記憶した情報に書き換えるダウンロード手段と、を備えたことを特徴とするソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器。
- 前記充電器が、充電対象電子機器が充電のために装着もしくは接続されたことを検出する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のソフトウェアロード機能を備えた充電器。
- 前記充電器が、複数の電子機器を同時に充電するように、複数の電子機器充電手段を備え、且つ、これら複数の電子機器に対し、接続された電子機器に同時に、もしくは時分割的に、所要のソフトウェアをダウンロードする手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器。
- 前記外部通信インターフェースが、無線LAN、ブルーツース、PLC、ZigBee、携帯電話通信回線のいずれかに対応するものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器。
- 前記メモリ手段には複数種のファームウェアを記憶する手段と、充電のために装着、又は接続された電子機器の種別を判断する手段と、その判断結果に基づいて、夫々の電子機器に対し所要のファームウェアをダウンロードする手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器。
- 請求項1乃至5の何れか一項記載のソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器において、電子機器ロック手段、又はダウンロード中表示手段を備え、ソフトウェアのダウンロード中には充電対象電子機器の取り外しを禁止し、又は、ダウンロード中である旨を表示するように構成したことを特徴とするソフトウェアダウンロード機能を備えた充電器。
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