JP2010044321A - 液晶表示装置用反射フィルム - Google Patents

液晶表示装置用反射フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2010044321A
JP2010044321A JP2008209794A JP2008209794A JP2010044321A JP 2010044321 A JP2010044321 A JP 2010044321A JP 2008209794 A JP2008209794 A JP 2008209794A JP 2008209794 A JP2008209794 A JP 2008209794A JP 2010044321 A JP2010044321 A JP 2010044321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
transparent
particles
display device
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008209794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5388505B2 (ja
Inventor
Shinya Togano
真也 栂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Film Solutions Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin DuPont Films Japan Ltd filed Critical Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority to JP2008209794A priority Critical patent/JP5388505B2/ja
Priority to KR1020157036169A priority patent/KR20160003894A/ko
Priority to CN2009801314802A priority patent/CN102124380A/zh
Priority to PCT/JP2009/064480 priority patent/WO2010018878A1/ja
Priority to KR1020107027576A priority patent/KR20110044730A/ko
Priority to TW098127279A priority patent/TWI500883B/zh
Publication of JP2010044321A publication Critical patent/JP2010044321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5388505B2 publication Critical patent/JP5388505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】反射光を集光することにより、液晶表示装置において反射光が光源に返ることを防ぎ、表示面に到達する光量を損なうことのない液晶表示装置用反射フィルムであって、高い輝度を得ることのできる液晶表示装置用反射フィルムを提供する。
【解決手段】白色フィルムおよび、そのうえに設けられた透明粒子と該透明粒子を覆うバインダーとからなる透明粒子層からなり、該透明粒子層は白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までの間のフィルム面に垂線な方向に粒子径5〜100μmの透明粒子を2〜30個含み、該透明粒子層の最表面の透明粒子を覆うバインダーの厚みが0.01〜5μmである、液晶表示装置用反射フィルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置のバックライトユニットにおいて光源の反射フィルムとして用いられる、液晶表示装置用反射フィルムに関する。
液晶表示装置のバックライトユニットには、表示装置の背面に光源を置くバックライト方式と、側面に光源を置くサイドライト方式があり、いずれの方式においても光源からの光が画面の背面へ逃げるのを防ぐために背面に反射フィルムが設置される。この反射フィルムには、薄く、かつ高い反射率を備えることが要求される。この反射フィルムとして、フィルムの内部に微細な気泡を含有する白色ポリエステルフィルムが用いられている。
特開昭63−62104号公報 特公平8−16175号公報 特開2000−37835号公報 特開2005―125700号公報 特開2004−50479号公報
液晶テレビの多くは、バックライト方式のバックライトユニットを備えるが、テレビの高輝度化に対応するために、より高輝度のバックライトユニットが求められている。しかし、反射フィルムの反射率を向上することだけでは限界がある。
バックライト方式においては、反射板の鏡面反射が強いと、液晶表示装置において反射フィルムのうえに配置される光源に光が返り、その光は表示面には到達しないため、光のロスが生じて輝度低下の原因になる。本発明は、反射光を集光することにより、液晶表示装置において反射光が光源に返ることを防ぎ、表示面に到達する光量を損なうことのない液晶表示装置用反射フィルムであって、高い輝度を得ることのできる液晶表示装置用反射フィルムを提供することを課題とする。
すなわち本発明は、白色フィルムおよび、そのうえに設けられた透明粒子と該透明粒子を覆うバインダーとからなる透明粒子層からなり、該透明粒子層は白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までの間のフィルム面に垂線な方向に粒子径5〜100μmの透明粒子を2〜30個含み、該透明粒子層の最表面の透明粒子を覆うバインダーの厚みが0.01〜5μmである、液晶表示装置用反射フィルムである。
本発明によれば、反射光を集光することにより、液晶表示装置において反射光が光源に返ることを防ぎ、表示面に到達する光量を損なうことない液晶表示装置用反射フィルムであって、高い輝度を得ることのできる液晶表示装置用反射フィルムを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[白色フィルム]
本発明における白色フィルムは、熱可塑性樹脂からなり、白色の着色剤またはボイド形成物質をフィルム中に含有させることによって白色を呈するようにしたフィルムである。着色剤またはボイド形成物質としては、例えば無機粒子、有機粒子を用いることができる。
白色フィルムの光線反射率は、波長550nmにおける反射率として、好ましくは95%以上、さらに好ましくは96%以上、特に好ましくは97%以上である。白色フィルムは単層フィルムであっても、積層フィルムであってもよい。高い光線反射率と機械的強度を得る観点から、比較的多くのボイドを含有する層と比較的少ないボイドを含有するかボイドを含有しない層とから構成される積層フィルムが好ましい。フィルムを構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレンを挙げることができ、機械的特性および熱安定性を両立させる観点からポリエステルが好ましい。
[ポリエステル]
白色フィルムの熱可塑性樹脂としてポリエステルを用いる場合、ポリエステルとしては、ジカルボン酸成分とジオール成分とからなるポリエステルを用いる。このジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、4,4’―ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸を挙げることができる。ジオール成分としては、例えばエチレングリコール、1,4―ブタンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、1,6―ヘキサンジオールを挙げることができる。
これらのポリエステルのなかでも芳香族ポリエステルが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチレンテレフタレートはホモポリマーであってもよいが、共重合ポリマーが好ましい。特に、白色フィルムとして比較的多くのボイドを含有する層と比較的少ないボイドを含有するかボイドを含有しない層とから構成される積層フィルムを用いる場合、比較的多くのボイドを含有する層に用いるポリエステルは、共重合ポリマーであることが好ましい。その場合、共重合成分の割合は、全ジカルボン酸成分を基準として例えば3〜20モル%、好ましくは4〜15モル%、さらに好ましくは5〜13モル%である。共重合成分の割合をこの範囲とすることによって、ボイドを比較的多く含有する層についても優れた製膜性を得ることができ、熱寸法安定性に優れた積層フィルムを得ることできる。
着色剤またはボイド形成物質として無機粒子を用いる場合、無機粒子としては白色無機粒子が好ましい。この白色無機粒子としては、硫酸バリウム、二酸化チタン、二酸化珪素、炭酸カルシウムの粒子を例示することができる。無機粒子の平均粒子径は、例えば0.2〜3.0μm、好ましくは0.3〜2.5μm、さら好ましくは0.4〜2.0μmである。この範囲の無機粒子を用いることで、ポリエステル中で適度に分散させることができ、粒子の凝集が起こりずらく、粗大突起のないフィルムを得ることができ、同時に、フィルムの表面が荒れすぎず、適切な範囲に光沢度をコントロールすることができる。なお、無機粒子は、どのような粒子形状でもあってもよく、例えば、板状、球状であってもよい。無機粒子は、分散性を向上させるための表面処理を行ってあってもよい。
着色剤またはボイド形成物質として有機粒子を用いる場合、有機粒子としてはポリエステルに非相溶である樹脂の粒子を用いる。この有機粒子としては、シリコーン樹脂粒子、ポリテトラフルオロエチレン粒子が好ましい。有機粒子の平均粒子径は、例えば0.2〜10μm、好ましくは0.3〜8μm、さらに好ましくは0.4〜6μmである。この範囲の有機粒子を用いることで、ポリエステル中で適度に分散させることができ、粒子の凝集が起こりずらく、粗大突起のないフィルムを得ることができる。
[透明粒子層]
本発明において、白色フィルムのうえに、透明粒子層が設けられる。
透明粒子層は、透明粒子と該透明粒子を覆い白色フィルム上に保持するバインダーとからなる。
本発明で肝要なことは、透明粒子層が、白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までの間のフィルム面に垂線な方向に粒子径5〜100μmの透明粒子を2〜30個含んでなること、そして、該透明粒子層の最表面の透明粒子を覆うバインダーの厚みが0.01〜5μmであることである。
透明粒子層を構成する粒子径5〜100μmの透明粒子は、相互にバインダーによって接着され白色フィルムとも接着されることで白色フィルム上に保持されている。白色フィルムの表面から透明粒子層の最表面までの間の、フィルム面に垂直な方向での透明粒子の個数は、粒子径5〜100μmの透明粒子が2〜30個、好ましくは2.5〜30個、さらに好ましくは3〜30個である。この透明粒子の個数は、本発明の反射フィルムの断面を、例えば顕微鏡で観察して粒子径5〜100μmの透明粒子の個数を数えることによって確認することができる。この個数は、より正確に定義すれば、白色フィルムの表面から透明粒子層の最表面までの間において、白色フィルム面と垂直な方向に直線を引き、その直線が横切る透明粒子の数である。ただし、ここで透明粒子として数えるのは粒子径5〜100μmのものに限る。この直線をフィルム上の任意の位置について30本引き、その30本の直線が横切る粒子の数を数え平均値をとって、白色フィルムの表面から透明粒子層の最表面までの間のフィルム面に垂直な方向での透明粒子の個数とする。
この透明粒子の数が2個未満であると反射光に十分に指向性を付与することができず、バックライトユニットにおいて反射フィルムに上方に配置された光源に光が戻り、表示面に届く光量が低下することを防ぐ効果が低く、十分な輝度上昇の効果を得ることができない。他方、30個を超えるとバインダーの接着性が悪くなり、透明粒子層を白色フィルム上に支えきれず、表面の欠陥が発生する。
透明粒子層の最表面の透明粒子を覆うバインダーの厚みは、0.01〜5μm、好ましくは0.02〜4.5μm、さらに好ましくは0.03〜4μmである。このバインダーの厚みは、透明粒子層の最表面に位置する透明粒子の中心から、透明粒子層の最表面まで線を引き、この線に沿って測ったバインダーの厚みである。バインダーの厚みが0.01μm未満であると透明粒子相互の接着性が低く、安定した透明粒子層を形成することができない。他方、5μmを超えると透明粒子のレンズ効果が損なわれ、輝度上昇の効果が小さい。
[透明粒子]
本発明において透明粒子層を構成する成分として必要なのは粒子径5〜100μmの透明粒子であり、この透明層を形成するための透明粒子として、平均粒子径が例えば5〜100μm、好ましくは7〜70μmのものを用いることができる。透明粒子層には、個々の粒子径が5μm未満の透明粒子や粒子径100μmを超える透明粒子を含んでいてもよいが、それらの粒子は少ないほうがよく、粒子径100μmを超える透明粒子は含まれないことが好ましい。なお、透明粒子の透明とは、可視光領域での光線透過率が例えば50%以上、好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上であることをいう。
透明粒子としては、有機粒子、無機粒子のいずれも用いることができる。有機粒子として、アクリル粒子、シリコーン粒子、スチレン粒子を例示することができる。なかでも、可視光領域における光の吸収が殆ど無いことから、アクリル粒子、スチレン粒子が好ましい。無機粒子として、ガラス粒子を例示することができる。
透明粒子は、光を集光するために曲面で構成されるか、曲面と平面で構成される形状のものを用いる。この形状として、例えば、球状、ラグビーボール状、凸レンズ状のものを用いることができる。効果的に輝度を向上するために、アスペクト比が3以下のものが好ましく、さらにアスペクト比が1.2以下のものが好ましい。特に好ましい形状は球状粒子である。なお、アスペクト比は長径/短径である。そして、透明粒子の粒子径は、透明粒子が球状でない場合には、長径と短径の平均をとった値である。
透明粒子層を構成する透明粒子の大きさは、平均粒子径でいうと、好ましくは5〜100μm、さらに好ましくは5〜50μm、特に好ましくは7〜40μm、最も好ましくは8〜30μmである。この範囲の平均粒子径であることによって、凝集が生じがたく、光の指向性をコントロールすることができ、粒子の脱落や筋状の塗布欠陥のない良好な外見を呈する反射フィルムを得ることができる。
[バインダー]
透明粒子層は、透明粒子と、該透明粒子の表面を被覆し透明粒子同士を接着するとともに白色フィルム表面に支持するバインダーとからなる。バインダーとしては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、これらの共重合体やブレンド物を用いることができる。
バインダーには、イソシアネート系、メラミン系、エポキシ系の架橋剤を配合して架橋構造をとらせてもよい。
バインダーとして最も好ましいものは、アクリル樹脂である。そして、透明粒子層は、透明粒子層の重量を基準として、アクリル粒子30〜70重量%およびアクリルバインダー70〜30重量%からなることが好ましい。
本発明の液晶表示装置用反射フィルムは、反射率が96%以上であることが好ましい。
[製造方法]
以下、本発明の反射フィルムを製造する方法の一例を説明する。この例では白色フィルムとして積層フィルムを用いる。なお、この白色フィルムとしては、例えば、テイジンテトロンUX02−225(帝人デュポンフィルム製)の名称で市販されているフィルムを用いることができる。
積層白色フィルムに用いるポリエステルは、線径15μm以下のステンレス鋼細線よりなる平均目開き10〜100μm、好ましくは平均目開き20〜50μmの不織布型フィルターを用いて濾過を行うことが好ましい。この濾過を行うことで、通常は凝集して粗大凝集粒子となりやすい粒子の凝集を抑え、粗大異物の少ない積層フィルムを得ることができる。
濾過したポリエステルの組成物は、溶融した状態でフィードブロックを用いた同時多層押出法により、ダイから多層に状態で押出し、積層未延伸シートを製造する。
ダイより押出された積層未延伸シートは、キャスティングドラムで冷却固化され、積層未延伸フィルムとなる。この積層未延伸フィルムをロール加熱、赤外線加熱等で加熱し、縦方向に延伸して積層縦延伸フィルムを得る。この延伸は2個以上のロールの周速差を利用して行うのが好ましい。延伸は、ポリエステルのガラス転移点(Tg)以上の温度で行うことが好ましい。延伸倍率は、縦方向、縦方向と直交する方向(以降、横方向と呼ぶ)ともに、好ましくは2.2〜4.0倍、さらに好ましくは2.3〜3.9倍である。2.2倍未満とするとフィルムの厚み斑が悪くなり良好なフィルムが得られず、4.0倍を超えると製膜中に破断が発生し易くなり好ましくない。
縦延伸後の積層フィルムは、続いて、横延伸、熱固定、熱弛緩の処理を順次施して積層二軸配向フィルムとするが、これら処理はフィルムを走行させながら行う。横延伸の処理はポリエステルのガラス転移点(Tg)より高い温度から始める。横延伸過程での昇温は連続的でも段階的(逐次的)でもよいが通常逐次的に昇温する。例えばテンターの横延伸ゾーンをフィルム走行方向に沿って複数に分け、ゾーン毎に所定温度の加熱媒体を流すことで昇温する。横延伸の倍率は、この用途の要求特性にもよるが、好ましくは2.5〜4.5倍、さらに好ましくは2.8〜3.9倍である。2.5倍未満であるとフィルムの厚み斑が悪くなり良好なフィルムが得られず、4.5倍を超えると製膜中に破断が発生し易くなる。以下、融点をTmと略す。
横延伸後のフィルムは、両端を把持したまま(Tm−20℃)〜(Tm〜100℃)の温度で定幅または10%以下の幅減少下で熱処理して熱収縮率を低下させるのがよい。熱処理温度が(Tm−20℃)より高いとフィルムの平面性が悪くなり、厚み斑が大きくなり好ましくない。(Tm−100)℃より低いと熱収縮率が大きくなることがあり好ましくない。また、熱収縮量を調整するために、把持しているフィルムの両端を切り落し、フィルム縦方向の引き取り速度を調整し、縦方向に弛緩させることができる。弛緩させる手段としてはテンター出側のロール群の速度を調整する。弛緩させる割合として、テンターのフィルムライン速度に対してロール群の速度ダウンを行い、好ましくは0.1〜2.5%、さらに好ましくは0.2〜2.3%、特に好ましくは0.3〜2.0%の速度ダウンを実施してフィルムを弛緩(この値を「弛緩率」という)して、弛緩率をコントロールすることによって縦方向の熱収縮率を調整する。また、フィルム横方向は両端を切り落すまでの過程で幅減少させて、所望の熱収縮率を得ることができる。
白色フィルムの反射層側の表面に、透明粒子層を形成するための塗液として、透明粒子およびバインダーを溶媒に分散させた塗液を、コーティング装置を用いて所定量塗工して、120℃まで段階的に温度設定したオーブンにより乾燥させることによって、本発明の液晶表示装置用反射フィルムを得ることができる。塗工量は、乾燥前のwet塗布量として、好ましくは10〜50g/m、さらに好ましくは15〜40g/mである。
コーティング装置としては、ダイコーティング装置、グラビアロールコーティング装置、バーコーティング装置を用いることができる。
以下、実施例により本発明を詳述する。なお、各特性値は以下の方法で測定した。
(1)相対輝度
液晶表示装置に反射板として用いたときの表示装置の輝度を評価した。ソニー(株)製32インチテレビ(ブラビアKDL−32V2500)のバックライトの反射フィルムを取り外し、かわり評価対象の反射フィルムを設置し、輝度計(大塚電子製Model MC−940)を用いて、バックライトの中心を真正面より測定距離500mmで輝度を測定した。
透明粒子層の塗設前の白色フィルムと、塗設後の反射フィルムでそれぞれ求めた輝度を用いて、下記の式で相対輝度を求めた。
相対輝度
=(塗設後の反射フィルムの輝度)/(塗設前の白色フィルムの輝度)×100(%)
なお、相対輝度が101.0%以上あれば、バックライトとして優れた輝度上昇効果を得たといえる。
(2)白色フィルム中の粒子の平均粒子径
粒度分布計(堀場製作所製LA−950)にて、粒子の粒度分布を求め、d50での粒子径を平均粒子径とした。
(3)透明粒子の平均粒子径
日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率1000倍にて、フィルム原料の組成物に添加する前の粒子を100個任意に測定し(球状以外の場合は(長径+短径)/2にて求める)、平均粒子径を求めた。
(4)透明粒子のアスペクト比
日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率500倍にて、露出した粒子30個任意に観察し、長径、短径の値から、下記式で求め平均値を算出した。
アスペクト比=長径/短径
(5)透明粒子の積層数
フィルムの厚み方向にミクロトームを用いて切り出した切片を観察した。日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率3000倍にて、白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までについて、フィルム面との垂直な直線を通過する粒子径5〜100μmの透明粒子の数を数えた(図1のa)。30箇所について観察して、粒子径5〜100μmの透明粒子の数を数え、30箇所の平均値をとった。
(6)バインダー厚み
透明粒子層の最表面に位置する粒子径5〜100μmの透明粒子について、透明粒子の中心から、透明粒子層の最表面の方向に向けて直線を引き、この直線に沿ってバインダーの厚み(図1のb)を測った。最表面に位置する粒子径5〜100μmの透明粒子30個について測定して、この30個の平均値をとった。
(7)反射率
分光光度計(島津製作所製UV−3101PC)に積分球を取り付け、BaSO白板を100%としたときの反射率を波長550nmで測定し、この値を反射率とした。
[実施例1]
ボイド形成剤として硫酸バリウム粒子を含有するポリエステル組成物からなる反射層とポリエステルからなる支持層の2層から構成されたフィルム総厚み225μmの白色フィルム(帝人デュポンフィルム製 テイジンテトロンUX02−225)の反射層(反射率98.5%)のうえに、ダイコーティング装置にて、番手が16番のマイヤーバーを用い、下記の調液レシピに示す組成からなる塗液を、wet厚み25g/mの塗布量で塗布した後、オーブン内にて乾燥して反射フィルムを得た。
調液レシピ1)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−30(アクリル透明粒子) (35重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (23重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (2重量%)
・有機溶剤: 酢酸ブチル (40重量%)
得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。
[実施例2]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。
調液レシピ2)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−15(アクリル透明粒子) (35重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (23重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (2重量%)
・有機溶剤: 酢酸ブチル (40重量%)
[実施例3]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。
調液レシピ3)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−50(アクリル透明粒子) (32重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (25重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (3重量%)
・有機溶剤: 酢酸ブチル (40重量%)
[実施例4]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。
調液レシピ4)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−12(アクリル透明粒子) (38重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (25重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (3重量%)
・有機溶剤: 酢酸エチル (34重量%)
[実施例5]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。
調液レシピ5)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−5(アクリル透明粒子) (19重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (37重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (4重量%)
・有機溶剤: 酢酸エチル (40重量%)
[比較例1]
白色フィルムに塗液をコートせずに白色フィルムの反射層側を評価した。
[比較例2]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。輝度の上昇が小さかった。
調液レシピ6)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−15(アクリル透明粒子) (10重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (48重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (2重量%)
・有機溶剤: 酢酸ブチル (40重量%)
[比較例3]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は実施例1と同様にして反射フィルムを得た。得られた反射フィルムの評価結果を表1に示す。輝度の上昇が小さかった。
調液レシピ7)
・透明粒子: 積水化成品工業 MBX−15(アクリル透明粒子) (2重量%)
・アクリルバインダー: 日本触媒 ユーダブルS2740 (56重量%)
・架橋剤: 日本ポリウレタン工業社 コロネートHL (2重量%)
・有機溶剤: 酢酸ブチル (40重量%)
Figure 2010044321
本発明の液晶表示装置用反射フィルムは、液晶表示装置の反射フィルムとして、特に、液晶テレビなどの表示装置の背面に光源を置くバックライト方式の液晶表示装置の反射フィルムとして好適に用いることができる。
透明粒子層の模式図である。
符号の説明
a:白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までのフィルム面に垂線な方向に引いた直線である。この直線が通過する粒子径5〜100μmの透明粒子の数を数える。
b:透明粒子の中心から、透明粒子層の最表面の方向の直線に沿ったバインダーの厚みである。

Claims (1)

  1. 白色フィルムおよび、そのうえに設けられた透明粒子と該透明粒子を覆うバインダーとからなる透明粒子層からなり、該透明粒子層は白色フィルムの表面から透明粒子層の表面までの間のフィルム面に垂線な方向に粒子径5〜100μmの透明粒子を2〜30個含み、該透明粒子層の最表面の透明粒子を覆うバインダーの厚みが0.01〜5μmであることを特徴とする、液晶表示装置用反射フィルム。
JP2008209794A 2008-08-13 2008-08-18 液晶表示装置用反射フィルム Active JP5388505B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008209794A JP5388505B2 (ja) 2008-08-18 2008-08-18 液晶表示装置用反射フィルム
KR1020157036169A KR20160003894A (ko) 2008-08-13 2009-08-12 조명 장치용 반사 필름
CN2009801314802A CN102124380A (zh) 2008-08-13 2009-08-12 照明装置用反射膜
PCT/JP2009/064480 WO2010018878A1 (ja) 2008-08-13 2009-08-12 照明装置用反射フィルム
KR1020107027576A KR20110044730A (ko) 2008-08-13 2009-08-12 조명 장치용 반사 필름
TW098127279A TWI500883B (zh) 2008-08-13 2009-08-13 Reflective film for lighting fixtures

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008209794A JP5388505B2 (ja) 2008-08-18 2008-08-18 液晶表示装置用反射フィルム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210012A Division JP2014052644A (ja) 2013-10-07 2013-10-07 液晶表示装置用反射フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010044321A true JP2010044321A (ja) 2010-02-25
JP5388505B2 JP5388505B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42015738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008209794A Active JP5388505B2 (ja) 2008-08-13 2008-08-18 液晶表示装置用反射フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5388505B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014052644A (ja) * 2013-10-07 2014-03-20 Teijin Dupont Films Japan Ltd 液晶表示装置用反射フィルム
KR20170012219A (ko) 2014-05-30 2017-02-02 도레이 카부시키가이샤 반사 필름 및 그것을 사용한 에지 라이트형 백라이트 유닛

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215307A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Nitto Denko Corp アンチグレア層及び光学部材
JP2002333510A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Keiwa Inc 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2004325964A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sekisui Chem Co Ltd 液晶カラーフィルター用反射板、液晶カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JP2005173546A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Toray Ind Inc 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215307A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Nitto Denko Corp アンチグレア層及び光学部材
JP2002333510A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Keiwa Inc 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2004325964A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sekisui Chem Co Ltd 液晶カラーフィルター用反射板、液晶カラーフィルター及び液晶ディスプレイ
JP2005173546A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Toray Ind Inc 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014052644A (ja) * 2013-10-07 2014-03-20 Teijin Dupont Films Japan Ltd 液晶表示装置用反射フィルム
KR20170012219A (ko) 2014-05-30 2017-02-02 도레이 카부시키가이샤 반사 필름 및 그것을 사용한 에지 라이트형 백라이트 유닛

Also Published As

Publication number Publication date
JP5388505B2 (ja) 2014-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI362998B (ja)
JP5926512B2 (ja) 白色反射フィルム
JP5744484B2 (ja) 反射フィルム
JP5985809B2 (ja) 反射板用ポリエステルフィルム
WO2010110211A1 (ja) 反射板用白色フィルム
JP2011025473A (ja) 光反射板用白色フィルム
JP5596404B2 (ja) 反射板用ポリエステルフィルム
JP5985808B2 (ja) 反射板用ポリエステルフィルム
JP5635229B2 (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP2010224446A (ja) 液晶表示装置のバックライトユニットの反射フィルム用白色フィルム
JP2011013297A (ja) 反射板用白色フィルム
JP5388505B2 (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP4938354B2 (ja) 白色フィルム
JP5662002B2 (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP2008036823A (ja) 積層フィルム
JP5782222B2 (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP2010221455A (ja) 白色積層ポリエステルフィルム
JP2010044238A (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP2014052644A (ja) 液晶表示装置用反射フィルム
JP6577586B2 (ja) 白色反射フィルム
KR102488716B1 (ko) 직하형 면광원용 백색 반사 필름 및 그것을 사용한 직하형 면광원
JP2007015315A (ja) 積層フィルム
JP6062709B2 (ja) 白色反射フィルム
JP2007322875A (ja) 反射フィルム
JP2010066760A (ja) 液晶表示装置用反射フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5388505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250