JP2010042208A - 蒸気回収装置および加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蒸気回収装置は、炊飯器200の本体10に設置された水槽40と、水槽40が傾斜したときと傾斜する前とで、水槽40に貯溜される水の水面が略変動しない位置にて検知するように配置された下限水位検知部50aおよび上限水位検知部50bと、を有している。水槽40の平面視における略中間部に、投光面23および受光面25を具備する反射透過部55が形成され、下限水位検知部50aおよび上限水位検知部50bを構成する下限投光部51aおよび上限投光部51bは投光面23に対向し、下限水位検知部50aおよび上限水位検知部50bを構成する下限受光部52aおよび上限受光部52bは受光面25に対向している。
【選択図】図6
Description
例えば、プリズムと水との境界における屈折率と、プリズムと空気との境界における屈折率との相違を利用して、水槽内の液体の有無を検知する検知装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
該水槽に貯溜される水の水位を検知する光学式水位検知手段と、
を有し、
前記光学式水位検知手段は、前記水槽が傾斜したときと傾斜する前とで、前記水槽に貯溜される水の水面が略変動しない位置にて検知するように配置されることを特徴とする。
図1〜図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を説明するものであって、図1の(a)は外観を模式的に示す斜視図、図1の(b)は内部を透視して示す斜視図、図2の(a)は基本的な構成部材を模式的に示す側面図、図2の(b)は基本的な構成部材を模式的に示す平面視の断面図、図2の(c)は一部(水槽)を示す斜視図、図3は蒸気処理後の水温温度を示す相関図、図4は水位検知手段の原理を説明する平面視の断面図、図5は水位検知手段の配置を一部透視して示す斜視図である。
図1および図2において、炊飯器100は、本体10の内部に内鍋90が着脱可能に収納されるものであって、本体10は下部筐体11と、下部筐体11にヒンジ部14によって開閉自在に軸支された上部筐体12(蓋体に同じ)とから形成されている。上部筐体12の外面(上面に同じ)には、動作状況等を示す表示部16と、操作要領等を入力する操作部17とが配置され、上部筐体12の前面(側端部に同じ)には、上部筐体を開放可能にするロック解除ボタン18が設置されている。
また、上部筐体12には着脱可能に内蓋13が取り付けられ、内蓋13は、上部筐体12が本体10の上面開口部を覆った際に、内鍋90の上面開口部を覆って内部を密閉状態にするものである。そして、内蓋13の中央部には蒸気導管30の一方の端部が着脱可能に装着されている。
さらに、内鍋90の脇に水槽20が設置され、水槽20には蒸気を取り込むための蒸気パイプ31が挿入されている。なお、蒸気パイプ31の上端は、上部筐体12が本体10の上面開口部を覆った際に、蒸気導管30の他方の端部に連通するものである。
したがって、炊飯中に内鍋90において発生した蒸気は、蒸気導管30および蒸気パイプ31を経由して、水槽20に貯まっている水中に供給されて復水するから、蒸気が炊飯器100の外部に漏洩することがない。
なお、蒸気パイプ31を水槽20の外部に配置して、蒸気パイプ31の下端を水槽20の低い位置(底面に近い位置)において水槽20に連通させてもよい。
水槽20は、透明素材(例えば、ポリスチレン等)によって形成された横長の略直方体であって、本体10の前面側の水槽前面29の角部Hおよび角部Jが円弧状に形成されている。そして、本体10の後面側の水槽後面21(角部A〜角部Gの範囲)は、幅方向の中央付近において断面略W字状の反射透過部55が形成されている。
すなわち、反射透過部55が形成されている水槽20は平面視において略対称形状であって、検知範囲における水面の平面形状は略線対称である。そして、その対称線(位置D−位置Iを含む線に同じ)を挟んで、投光側傾斜面22(位置B−位置Cを結ぶ線を含む)および投光面23(位置C−位置Dを結ぶ線を含む)からなる断面二等辺三角形の投光側凹部24と、受光面25(位置D−位置Eを結ぶ線を含む)および受光側傾斜面26(位置E−位置Fを結ぶ線を含む)からなる断面二等辺三角形の受光側凹部27とを有している(図2の(c)参照)。
なお、任意形状の水槽を左右に傾斜した場合、左右方向の一方側では水面が上昇し、左右方向の他方側では水面が下降するから、両者の境界に水位が変動しない位置が存在する。また、任意形状の水槽を前後に傾斜した場合、前後方向の一方側では水面が上昇し、前後方向の他方側では水面が下降するから、両者の境界に水位が変動しない位置が存在する。同様に、任意形状の水槽を左右および前後方向(斜め方向)に傾斜した場合には、その傾斜方向に対応して、水位が変動しない位置が存在する。すなわち、水槽の何れの位置についても、その位置を水位が変動しない位置にするような傾斜方向が存在する。
例えば、少なくとも検知範囲に限って、水面の平面形状が略線対称形または略点対称形であって、対称線上若しくはその近傍、または対称点を通過して平面形状を二分する線上またはその近傍等に、反射透過部55が形成されていれば、前記対称線または前記対称点を通過する線に対して垂直な面内で傾斜する限り、水位が略変動しない(これについては別途詳細に説明する)。
また、水槽20を形成する素材は限定されるものではなく、少なくとも光路を形成しようとする範囲が、所定の光透過性を具備する素材(透明素材に同じ)によって形成されていればよい。
そして、反射透過部55には、水槽20の底面から所定の高さに下限水位検知部50aが対向配置され、下限水位検知部50aから所定の距離だけ上方に上限水位検知部50bが対向配置されている。下限水位検知部50aは、投光側凹部24に対向配置された下限投光部51aと受光側凹部27に対向配置された下限受光部52aとを有する。
同様に、上限水位検知部50bは、投光側凹部24に対向配置された上限投光部51bと受光側凹部27に対向配置された上限受光部52bとを有する。
したがって、水槽20に貯蔵された水量は、前記2箇所において検知されるようになっている(なお、検知原理については別途詳細に説明する)。
図3は、水槽20に貯まっている水量を様々に変えて、蒸気処理(復水に同じ)を行った場合の蒸気処理後の水槽20内の水温測定結果であって、縦軸は水温[℃]、横軸は水槽内の初期水量[mL]である。
すなわち、図3に示されるように、初期水量をV1以下にすると、水温は100℃に達してしまい、蒸気を冷却することができないから、蒸気処理不能(復水不能)になる。
そこで、水槽20を形成する材料の耐熱温度を考慮して初期水量を設定することになる。例えば、水槽20を形成する樹脂材料の耐熱温度を考慮して、水温を90℃以下にすることが好ましい場合には、V2以上の水量に設定する。なお、調理後の清掃時の火傷防止のため、水温60℃以下が望ましい場合には、V3以上の水量にする。
炊飯器100では、下限水位検知部50aが蒸気回収(復水)に必要な必要最少限の水量を検知し、上限水位検知部50bが復水完了時(炊飯終了時)において、水槽20から水が溢れ出さない最大の初期水量を検知するものである。
次に、図4を用いて水位検知の原理、すなわち、図4の(a)において水槽20内に水がない場合(空気がある場合に同じ)を、図4の(b)において水槽20内に水がある場合、をそれぞれ説明する。
図4の(a)において、投光部51からの光は光路1rに沿って進み、水槽20の投光面23の外面から入射角45°、屈折角26°で水槽20を形成する透明素材内に、光路2rに沿って入射する。このとき反射率は約5%程度であるから、大半の光量が透明素材内に入射している。
そして、水槽20の投光面23の内面に到達して光は、水槽20内が空気であるため、スネルの法則より、反射角26°屈折角45°で、屈折して光路3rに沿って空気中を進むことになる。このとき、反射率は約5%で、約5%が透明素材内に反射されることになる。
すなわち、光路1rと光路5rとは一致して同一直線上に位置するから、光路5r上に受光部52を配置しておけば、投光部51において発光された光は、受光部52において、受光されることになる。なお、透明素材への入射や反射によって、光量が減少するものの、発行された光の約80%の光が受光部52に入射する。
図4の(b)において、投光部51からの光は光路1rに沿って進み、水槽20の投光面23の外面から入射角45°、屈折角26°で水槽20を形成する透明素材内に、光路2rに沿って入射する。このとき反射率は約5%程度であるから、大半の光量が透明素材内に入射している。
そして、水槽20の投光面23の内面に到達した光は、水槽20内が水であるため、スネルの法則より、反射角26°、屈折角32°で、屈折して光路6rに沿って水中を進むことになる。このとき、反射率は約1%で、約1%が透明素材内に反射されることになる。
さらに、光路7rに沿って透明素材中を進んだ光は、受光面25の外面において、入射角45°、反射角5°となって、全反射となる。すなわち、反射率約100%となって、受光面25の外面に出て行くことがない。
すなわち、かかる全反射した光は、光路8rに沿って受光面25の内面に到達し、入射角45、反射角45°、屈折角58°で水槽20内の水中に光路9rに沿って入射する。
さらに、断面略W字状に替えて、側面の内側に突出する断面略三角形状や側面の外側に突出する断面略V字状であってもよい。
図5において、前記のように、炊飯器100は、本体10の前面側の略全幅を占める水槽20が設置され、しかも、ここで用いる水槽20は平面視および正面視において面対称形状になっている。そして、かかる対称面を挟むように、下限水位検知部50aおよび上限水位検知部50bが配置されている。
したがって、炊飯器100が水平に載置されない場合であっても、水槽20内に貯められた水の水面(図5において太実線にて示す)は、前記対称線の位置において、すなわち、下限水位検知部50aの下限投光部51aおよび下限受光部52aの位置において、炊飯器100が水平に載置された場合の水槽20内に貯められた水の水面(図5において太破線にて示す)から、略変動しない。このとき、水面が上昇した側の体積と水面が下降した側の体積とが等しいから、炊飯器100の載置状態に左右されることなく、正確な水量を検知することが可能になる。また、上限水位検知部50bにおいても同様である。
そして、下限水位検知部50aによって水量が不足していることを検知した場合には、表示部16に注水を促す表示がされ、上限水位検知部50bによって水量が過剰であることを検知した場合には、表示部16に排水を促す表示がされることになる。
そして、水槽20は、側面が全周に渡って略同一厚さに形成され、断面略W字状の凹凸量が少なく狭い範囲に納まるから、樹脂成形性に優れ、かつ、寸法精度および面精度が向上すると共に、製造コストが安価になる。また、清掃が容易で、取り扱い易く、また、見た目にすっきりし、意匠性を高められている。
なお、以上は、炊飯器100の前面側に水槽20を配置したが、本発明はこれに限定するものではなく、炊飯器100の側面に沿って配置したり、隅部に配置したりしてもよい。
さらに、本発明は、厳密に水位が変動しない位置であることを要しないから、例えば、少なくとも検知範囲に限って、水面が平面視略L字状の略線対称形になるようにして、一方の辺を炊飯器の左右方向に対して平行に配置し、他方の辺を炊飯器の前後方向に対して平行に配置し、隅部(内側)または角部(外側)に反射透過部55を対向配置してもよい。このとき、炊飯器が左右方向または前後方向等の何れの方向(左右方向および前後方向が合成された斜め方向を含む)に傾斜した場合、正確には対称線に対して垂直な面内で傾斜するものではないが、反射透過部55が対向している位置における水位は略変動しないから、傾斜方向にかかわらず、水槽の水量を正確に検知することができる。
図6〜図9は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器を説明するものであって、図6の(a)は基本的な構成部材を模式的に示す側面図、図6の(b)は基本的な構成部材を模式的に示す平面視の断面図、図6の(c)は一部(水槽)を示す斜視図、図7の(a)は水位検知手段を模式的に説明する平面視の断面図、図7の(b)は水位検知手段の配置を模式的に示す正面図、図7の(c)は水位検知手段の配置を模式的に示す側面図、図8は水位検知の原理を説明する一部の拡大平面図、図9は図1に示す加熱調理器に設置された蒸気回収装置の水位検知手段の配置を一部透視して示す斜視図である。なお、実施の形態1(図1〜5)と同じ部分にはこれと同じ符号を付す。
図6において、炊飯器200の水槽40は、透明素材(例えば、ポリスチレン等)によって形成された略直方体であって、本体10の前面側の水槽前面49の角部Hおよび角部Jが円弧状に形成されている。そして、本体10の後面側の水槽後面41(角部A〜角部Gの範囲)は、幅方向の中央付近において断面略台形状の反射透過部56が形成されている。
すなわち、反射透過部56が形成されている水槽40は平面視において面対称形状であって、検知範囲における水面の平面形状は略線対称である。そして、その対称線(位置D−位置Iを含む線に同じ)を挟んで、傾斜した投光面42(位置B−位置Cを結ぶ線を含む、水槽40内に陥入している)、平行面43(位置C−位置Eを結ぶ線を含む、水槽後面41に平行)、傾斜した受光面44(位置E−位置Fを結ぶ線を含む)と、を有している(図2の(c)参照)。
そして、反射透過部56の投光面42に対峙して、水槽40の底面から所定の高さに下限水位検知部50aの下限投光部51aが配置され、下限投光部51aから所定の距離だけ上方に上限水位検知部50bの上限投光部51bが配置されている。また、傾斜面44に対峙して、水槽40の底面から所定の高さに下限受光部52aと、下限受光部52aから所定の距離だけ上方に上限受光部52bが配置されている。
次に、図7および図8を用いて水位検知の原理、すなわち、投光部51から発せられた光が水槽20の透明素材中を通過する挙動について説明する。
図7は水槽40の一部を拡大して示す拡大平面図、図8は水槽40における光の挙動を説明する部分断面図である。図7において、水槽40の反射透過部56において、投光部51から発光された光の光路1s〜6sを矢印で示している。
図7に示すように、投光部51からの光は、光路1sを通って、投光面42の外面(入射面に同じ)において屈折・透過して、透明素材内に入り、光路2sを通って投光面23の内面(反射透過面に同じ)に至る。そして、水がない場合、全反射して、透明素材内を光路3sに沿って平行面43に平行に(水槽前面41に平行に同じ)進む。
そして、受光面44の内面(反射面に同じ)において全反射して、透明素材内を光路4sに沿って投光面23の外面(反射・透過面に同じ)に向かって進む。さらに、受光面44の外面(反射・透過面に同じ)において屈折・透過し、水槽40の外側に向かった光路5sに沿って進む。
一方、水がある場合には、投光部51からの光は、光路1sを通って、投光面42の外面(入射面に同じ)において屈折・透過して、透明素材内に入り、光路2sを通って投光面42の内面(反射透過面に同じ)に至る。そして、水があるから、投光面42の内面(屈折・透過面に同じ)において屈折・透過して、水中を光路6sに沿って水槽40の内部方向に向かって進む。
なお、水槽40内が空気の場合には、タンク内部の屈折率n3 は、1.00となる。また、屈折に関するスネルの法則、及び、反射・透過に関するフレネルの公式は、下記の通りである。
(式2) n1 ×sinθ1 =n2 ×sinθ2
ここで、
n1 :媒質1(入射側)の屈折率
n2 :媒質2(透過側)の屈折率
θ1 :入射角
θ2 :屈折角
θ3 :反射角
(式3) rs=(n1cosθ1−n2cosθ2)/(n1cosθ1+n2cosθ2)
=−sin(θ1−θ2)/sin(θ1+θ2)
(式4) ts=2n1cosθ1/(n1cosθ1+n2cosθ2)
そこで、スネルの法則を用いて入射角θ1 のみを用いて書き換えると以下のようになる。
(式5) rs=[cosθ1−{(n2/n1)2 −(sinθ1)2}0.5]/[cosθ1+(n2/n1)2−(sinθ1)2}0.5]
(式6) ts=2cosθ1/[cosθ1+{(n2/n1)2−(sinθ1 )2}0.5]
(式7) rp=(n1cosθ2−n2cosθ1)/(n1cosθ2+n2cosθ1)
=tan(θ1−θ2)/tan(θ1+θ2)
(式8) ts=2n1cosθ1/(n1cosθ2+n2cosθ1)
(式9) rp=[−(n2/n1)2×cosθ1+{(n2/n1)2−(sinθ1)2}0.5]/[(n2/n1)2×cosθ1+{(n2/n1)2−(sinθ1)2}0.5]
(式10) tp=2×(n2/n1)×cosθ1/[(n2/n1)2×cosθ1+{(n2/n1)2−(sinθ1)2}0.5]
(式11) R=r2 =1/2(rs2+rp2)
(式12) T=t2 ×(n2cosθ2/n1cosθ1)
とそれぞれ表される。
屈折角θ2が90°となる入射角を臨界角とよび、それ以上の入射角では、全反射が生じる。
すなわち、n1>n2の場合に生じる(たとえば、水n1=1.33から空気n2=1.00中に出る場合などの)臨界角θ1 rinは、以下の式で求められる。
(式13) θ1rin=sin−1(n2/n1 )
投光面42の外面(入射面)の傾きを水槽40の対称面に対して下にθxとすると傾斜面の設定より、
θx=tan−1(1.5/3)=26.57°となる。
また、投光面42の内面(反射透過面)の傾きをθyとする。光路1sの入射角は、
θ2=θ1+θx=5+26.57=31.57°となる。スネルの法則より、屈折角は、θ3 =sin−1{(n1/n2)sin(θ2 )}=19.2degとなり、光は光路2sを進む。
θ4 =θx−θ3 =7.3deg
θ5 =(90−θ4 )/2=41.3degとなる。さらに、このθ5 に対応する受光面42の外面(反射透過面)の角度は、
θy=90−θ5=48.7degとなる。
一方、水槽40内に水がある場合、反射率は約2%程度と低く、約98%が水槽40内部に透過して、光路6sに沿って水槽40の内部に進む。このとき、n3 =1.33(水)として、屈折角θ6 は、
θ6 =sin−1{(n2 /n3 )×sinθ5 }=52.1°となる。
水槽40内が空気の場合は、光路3sに沿って進む光は、面対称位置に形成された受光面44の内面(反射透過面)において全反射された後、受光面44の外面(反射透過面)にて屈折・透過し、水槽40の外部に出る。
このとき、受光部52を、投光部51に対して面対称に配置しておけば、水槽40に水がない場合に、投光部51が投光した光が受光部52に受光されることになる。一方、水槽40内に水がある場合は、光量のほとんどが水槽40の内部に透過されるので、受光部52にはほとんど到達しない(2%×2%=0.04%程度でしかない)。
つまり、投光部51から発光され、受光部52で受光された光の光量が多いとき、水槽40の内部には水位検知器50が設置された位置にまで到達する量の水がないと判別することができる。一方、受光部52で受光された光の光量が少ないとき、水位検知器50が設置された位置にまで水位が到達していると判別することができる。
θx=26.57°
θ2 =θx=26.57°
θ3 =sin−1{(1.0/1.59)sin(26.57)}=16.34°
θ4 =θ3 −θx=10.23°
θ5 =(90−θ4 )/2=39.9°
θy=90−θ5 =50.1°
となり、この場合も、前述のθ1 =5°と同様に、水槽40内が空気である場合と水である場合とにより、投光面42の内面(反射透過面)における挙動が異なり、前者では屈折して光路6sに向かい、後者では全反射して光路3sに向かう。
図9において、前記のように、炊飯器200は、本体10の前面側の略全幅を締める水槽40が設置され、しかも、水槽40は平面視および正面視において面対称形状になっている。そして、かかる対称面を挟むように、下限水位検知部50aおよび上限水位検知部50bが配置されている。
したがって、炊飯器200が水平に載置されない場合であっても、水槽40内に貯められた水の水面(図9において太実線にて示す)は、前記対称面の位置において、すなわち、下限水位検知部50aの下限投光部51aおよび下限受光部52aの位置において、炊飯器200が水平に載置された場合の水槽40内に貯められた水の水面(図5において太破線にて示す)から、略変動しない。
そして、下限水位検知部50aによって水量が不足していることを検知した場合には、表示部16に注水を促す表示がされ、上限水位検知部50bによって水量が過剰であることを検知した場合には、表示部16に排水を促す表示がされることになる。
そして、水槽40は、側面の陥入部が簡素な形状(平面視台形状)になり、面対称であることから、樹脂成形性に優れ、かつ、寸法精度および面精度が向上すると共に、製造コストが安価になる。また、清掃が容易で、取り扱い易く、また、見た目にすっきりし、意匠性を高められている。
例えば、投光面42と傾斜面44とが非対称形状であって、水槽40内に空気がある場合(投光部51から発せられた光の光路上に水がない場合に同じ)に、投光部51から発せられた光が投光面42および受光面44において主に全反射して、受光部52に到達し、一方、水槽40内に水がある場合(投光部51から発せられた光の光路上に水がある場合に同じ)に、投光部51から発せられた光が投光面42において主に屈折透過して受光部52に到達しないものまたは到達困難なものであればよい。
また、反射透過部56の大きさや形状も限定するものではない。例えば、断面略台形形状の凹部に内鍋90の一部が侵入可能なように、平行面43を拡げると共に、投光面42および傾斜面44を内鍋90の一部に沿って長く(凹み量を拡大するに同じ)してもよい。また、例えば、断面略台形状に替えて、平行面43を具備しない断面略V字状あるいは断面略L字状であってもよい。
さらに、蒸気パイプ31を水槽40の外部に配置して、蒸気パイプ31の下端を水槽40の低い位置(底面に近い位置)において水槽40に連通させてもよい。
また、以上は、炊飯器200の前面側に水槽40を配置したが、本発明はこれに限定するものではなく、炊飯器200の側面に沿って配置したり、隅部に配置したりしてもよい。
Claims (9)
- 内部に貯溜される水によって蒸気を復水し回収する水槽と、
該水槽に貯溜される水の水位を検知する光学式水位検知手段と、
を有し、
前記光学式水位検知手段は、前記水槽が傾斜したときと傾斜する前とで、前記水槽に貯溜される水の水面が略変動しない位置にて検知するように配置されることを特徴とする蒸気回収装置。 - 前記光学式水位検知手段が、前記水槽の平面視における略中間部に配置されることを特徴とする請求項1記載の蒸気回収装置。
- 前記水槽に貯溜される水の水面の平面形状が略線対称形または略点対称形であって、
前記略線対称形の対称線上若しくは該対称線の近傍に、または前記略点対称形の対称点を通過して前記平面形状を二分する線上若しくは該線の近傍に、前記光学式水位検知手段が配置されてなることを特徴とする請求項1または2記載の蒸気回収装置。 - 前記光学式水位検知手段が、光を発する投光部と光を受ける受光部とを具備し、
前記投光部および前記受光部が、前記水槽に形成された平面視において凹状または凸状の反射透過部に対峙することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の蒸気回収装置。 - 前記水位検知手段が、それぞれ前記水槽の底面から所定の高さに設置された下限水位検知手段および上限水位検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の蒸気回収装置。
- 前記水位検知手段が検知した検知結果を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の蒸気回収装置。
- 前記反射透過部が平面視において断面略台形状または断面略三角形状であって、
前記投光部から発せられた光の光路上に水がない場合、前記投光部から発せられた光が前記反射透過部において主に全反射して前記受光部に到達し、
前記投光部から発せられた光の光路上に水がある場合、前記投光部から発せられた光が前記反射透過部から水中に主に屈折透過して前記受光部に到達困難または到達不能としていることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の蒸気回収装置。 - 内鍋が着脱自在に収納される本体と、
該本体の上部開口部を開閉自在に閉塞する蓋体と、
前記本体に設置された請求項1乃至7の何れかに記載の蒸気回収装置と、
前記内鍋において発生した蒸気を前記蒸気回収装置に取り込むための蒸気導管と、
を有することを特徴とする加熱調理器。 - 前記蒸気回収装置の水槽が前記本体の前面側で略全幅に渡って配置されるものであることを特徴とする請求項8記載の加熱調理器。
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---|---|---|---|
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