JP2010041330A - 配線基板、電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、基本波の2倍高調波を十分除去できる配線基板を提供する。
【解決手段】 共振器35は、入力線路33側の端35aから出力線路34側の端35bまでが所望される基本波W1の半波長の長さBを有する。共振器35は、入力線路33側の端35aから基本波W1の四分の一波長の長さの位置に中心41が配置されるとともに誘電体基板31を貫通して接地電極32と共振器35とを電気的に接続するスルーホール40が形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、共振器を有する配線基板に関する。また、配線基板を備える電気機器に関する。
携帯電話などの通信装置は、送信回路や受信回路を備えている。これらの回路には、当該回路に入力される電磁波のうち、必要な電磁波成分だけを選ぶために、帯域通過フィルタが用いられている。帯域通過フィルタは、回路に入力される電磁波のうち、不要な電磁波成分を除去することによって、入力される電磁波のうち必要な電磁波成分である基本波を選別する。そして、帯域通過フィルタは、基本波を帯域通過フィルタより下流側に伝達するようにしている。
帯域通過フィルタとしては、結合線路型フィルタがある。結合線路型フィルタは、接地導体と、誘電体基板と、入力線路と、出力線路と、共振器とを備えている。接地電極は、誘電体基板の一方の主面に設けられている。誘電体基板の他方の主面には、入・出力線路と共振器とが設けられている。
入力線路と出力線路とは、互いに平行に並んで長手方向に互いに離間して配置されている。入力線路は、外部から基本波および他の複数の成分を含む電磁波が入力される。出力線路は、結合線路型フィルタによって選択された電磁波成分を、結合線路型フィルタの下流に伝達する。
共振器は、入力線路と出力線路との間に配置されて入・出力線路と平行に配置されるとともに、その一部が入・出力線路と向き合うとともに互いに接触しないように配置されている。このことによって、入力線路と共振器とが互いに電磁結合される。同様に、出力線路と共振器とが互いに電磁結合される。
共振器の長さは、入力される電磁波のうち所望される必要な電磁波成分である基本波の半波長の長さである。このため、入力線路から入力された電磁波のうち基本波が共振器において共振し、それゆえ基本波が出力線路に伝達される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−358501号公報
共振器は、上記のように、入・出力線路と電磁結合をしており、その両端が開放されている。このため、入力線路に入力される電磁波の各成分のうち、共振器の両端で電界成分が腹となる波長を有する波である基本波の高調波成分も共振する。
このように、共振器は、入力線路に入力される電磁波のうち基本波および基本波の高調波も共振するので、帯域通過フィルタの下流には、基本波の高調波も伝達されてしまう。
このため、帯域通過フィルタの下流側には、当該帯域通過フィルタを通過した電磁波のうち基本波だけを選択すべく、さらに低域通過フィルタを設けることが行われている。低域通過フィルタは、基本波を通過するとともに2倍高調波以上の電磁波を除去する性能が求められる。
低域通過フィルタは、入力される電磁波の周波数が高くなるにつれて、当該電磁波に対する除去能力が大きくなる。つまり、低域通過フィルタの特性は、基本波より高い周波数に対して周波数が高くなるにつれて除去能力が大きくなるといった特性になる。
しかしながら、低域通過フィルタの特性が上記のような特性であることによって、低域通過フィルタは、高調波において基本波の周波数に最も近い2倍高調波に対して十分に機能しないことが考えられる。
低域通過フィルタの下流側には、帯域通過フィルタと低域通過フィルタとを通過した基本波を増幅する増幅器がある。上記のように、2倍高調波が十分除去されないことによって2倍高調波も低域通過フィルタを通過し、それゆえ、基本波だけでなく2倍高調波も増幅器で増幅されてしまうことになる。基本波以外の電磁波が増幅器で増幅されることは、好ましくない。
2倍高調波も十分に除去する特性を有する低域通過フィルタを用いることが求められるが、基本波を通過するとともに2倍高調波を十分に除去する特性を有する低域通過フィルタは、高価であり、さらに大きさも大きくなってしまう。
低域通過フィルタが大きくなることによって、低域通過フィルタを収容するハウジングである携帯電話などのハウジングを大きくしなければならなくなる。また、低域通過フィルタが大きくなることによって、ハウジング内における低域通過フィルタの占める割合が大きくなり、それゆえハウジング内の他の部品の配置に影響を与えることが考えられる。
このため、高価であり、かつ、大きな低域通過フィルタを用いることは、好ましくない。
したがって、本発明の目的は、基本波の2倍高調波を十分除去できる配線基板を提供することである。また、本発明の他の目的は、コストを抑えて大型化することを抑制できる電気機器を提供することである。
本発明の配線基板は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路に垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間において、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に前記入力端と平行な姿勢で設けられ、かつ、前記垂直な方向に一部が前記入力端と重なって前記入力端と電磁結合するとともに前記垂直な方向に他の部分が前記出力端と重なって前記出力端と電磁結合する共振器と、を備える。前記共振器は、所定の周波数の半波長の全長を有し、かつ、前記入力線路側の端から前記基本波の四分の一波長の長さの位置に中心が配置されるとともに前記誘電体基板を貫通して前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続するスルーホールが形成される。
他の発明の配線基板は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、かつ、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路の延びる方向と垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間であって、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に複数設けられる共振器とを備える。前記複数の共振器は、互いに接触しないとともに前記入力端と平行であって隣り合う共振器どうしの一部が互いに向かい合う位置に配置されて互いに電磁結合され、かつ、所定の周波数の半波長の全長を有し、前記複数の共振器のうち前記入力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記入力端と対向して前記入力端と電磁結合し、前記複数の共振器のうち前記出力線路側に配置される共振器は、前記出力線路と垂直な方向に一部が前記出力端と対向して前記出力端と電磁結合し、前記各共振器のうち少なくとも1つは、前記入力線路側の端から前記基本波の四分の一波長の長さの位置に中心が配置されるとともに前記誘電体基板を貫通して前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続するスルーホールが形成される。
他の発明の配線基板は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路に垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間において、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に前記入力端と平行な姿勢で設けられ、かつ、前記垂直な方向に一部が前記入力端と重なって前記入力端と電磁結合するとともに前記垂直な方向に他の部分が前記出力端と重なって前記出力端と電磁結合する共振器とを備える。前記共振器は、所定の周波数の半波長の全長を有し、かつ、前記入力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する第1のスルーホールが形成されるとともに、前記出力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する前記第1のスルーホールと同じ構造の第2のスルーホールが形成され、前記共振器の伝播定数をβとし、前記共振器の特性インピーダンスをZとし、前記共振器中の電磁波の伝播速度をvとし、前記基本波の2倍高調波の角周波数をωとし、第1のスルーホールのインピーダンスをLとしたときに、
Figure 2010041330
を満たす値にaが設定されている。
他の発明の配線基板は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路の延びる方向と垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間であって、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に複数設けられる共振器とを備える。前記複数の共振器は、互いに接触しないとともに前記入力端と平行であって隣り合う共振器どうしの一部が互いに向かい合う位置に配置されて互いに電磁結合され、かつ、所定の周波数の半波長の全長を有し、前記複数の共振器のうち前記入力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記入力端と対向して前記入力端と電磁結合し、前記複数の共振器のうち前記出力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記出力端と対向して前記出力端と電磁結合し、前記各共振器のうち少なくとも1つは、前記入力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する第1のスルーホールが形成されるとともに、前記出力線路側端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する前記第1のスルーホールと同じ構造の第2のスルーホールが形成され、前記共振器の伝播定数をβとし、前記共振器の特性インピーダンスをZとし、前記共振器中の電磁波の伝播速度をvとし、前記基本波の2倍高調波の角周波数をωとし、前記第1のスルーホールのインピーダンスをLとしたときに、
Figure 2010041330
を満たす値にaが設定されている。
他の本発明の電気機器は、上述された配線基板のうちのいずれか1つを備える。
本発明によれば、基本波の2倍高調波を十分除去できる配線基板を提供できる。他の発明によれば、コストを抑えて大型化することを抑制できる電気機器を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る電気機器を、図1〜4を用いて説明する。図1は、携帯電話10を示す斜視図である。携帯電話10は、本発明で言う電気機器の一例である。なお、本発明で言う電気機器は、携帯電話10に限定されない。
図1に示すように、携帯電話10は、本体11と、表示部12とを備えている。表示部12は、映像を表示する画面13を有しており、ヒンジ14によって本体11に連結されている。このヒンジ14は、表示部12の端部と本体11の端部とを、互いにヒンジ回りに回動自由に連結している。
このため、表示部12は、ヒンジ14によって、画面13が露出する全開位置(図示せず)と、本体11に覆いかぶさって画面13が覆われる全閉位置(図示せず)との間で回動可能となっている。なお、図中1に示される表示部12の位置は、全閉位置と全開位置との略中間位置である。
本体11は、本体11の外観を規定するハウジング15と、当該ハウジング15内に収容される複数の電子部品などを備えている。ハウジング15内に収容される電子部品の一例としては、送信用回路20や受信回路などがある。図1中、送信用回路20は、2点鎖線で示されている。送信用回路20は、図中点線で示すように、帯域通過フィルタ30と、低域通過フィルタ50と、増幅器60となどを備えている。
帯域通過フィルタ30は、携帯電話10が外部へ所望の基本波W1を放出する際に、多くの波長成分を有する電磁波内から所望の基本波W1と基本波W1の高調波成分を選択する機能を有している。帯域通過フィルタ30は、本発明で言う配線基板の一例である。帯域通過フィルタ30は、後で詳細に説明される。
低域通過フィルタ50は、帯域通過フィルタ30の下流側に配置されており、帯域通過フィルタ30を通過した電磁波(基本波W1と高調波とを含む)から基本波W1を選択する機能を有している。増幅器60は、低域通過フィルタ50の下流側に配置されている。低域通過フィルタ50を通過した基本波W1を増幅する機能を有している。
図2は、帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図3は、図2中に示されるF3−F3線に沿って示される帯域通過フィルタ30の断面図である。図2,3に示すように、帯域通過フィルタ30は、誘電体基板31と、接地電極32と、入力線路33と、出力線路34と、1つの共振器35とを備えている。
図2に示すように、誘電体基板31は、平面形状が例えば四角である。誘電体基板31は、例えば、一方向に長い長方形である。図3に示すように、誘電体基板は、一定の厚みを有する(どの部位においても第1の主面31aから第2の主面31bまでの距離は同じである)板状である。
接地電極32は、誘電体基板31の第1の主面31aに固定されている。第1の主面31aは、図中下方に位置する面である。接地電極32の平面形状は、誘電体基板31の第1の主面31aと同じ形状である。接地電極32は、誘電体基板31の第1の主面31aの全域を覆っている。接地電極は、どの部位においても一定の厚みを有する板状である。
入力線路33と出力線路34と共振器35とは、誘電体基板31の第2の主面31b上に設けられている。第2の主面31bは、第1の主面31aの反対側の面であって、図中、上方に位置する面である。
図2に示すように、入力線路33は、電気を通す性質を有しており、例えば金属性であり、平面形状が四角(一方向に長い長方形)であって直線状である。入力線路33は、一端33aが誘電体基板31(第2の主面31b)の縁と重なる位置に配置されている。図3に示すように、入力線路33は、どの位置においても一定に厚みを有する板状である。また、入力線路33は、誘電体基板31と平行に並んでいる。
入力線路33は、送信用回路20を構成する他の電子部品(帯域通過フィルタ30よりも上流側に配置される電子部品)に例えば配線36によって電気的に接続されている。配線36を介して帯域通過フィルタ30に電磁波が入力される。
入力線路33に入力される電磁波の状態は、帯域通過フィルタ30によって基本波W1と基本波W1の高調波以外の成分が除去される前の状態である。
出力線路34は、電気を通す性質を有しており、例えば金属性であり、平面形状が四角(一方向に長い長方形)であって直線状である。出力線路34は、一端34aが誘電体基板31(第2の主面31b)の縁において入力線路33と反対側(一端33aが配置される部位と反対側)と重なる。具体的には、誘電体基板31が長方形であるので、端33a,34aは、互いに向かい合う縁に重なるように配置されている。図3に示すように、出力線路34は、どの位置においても一定に厚みを有する板状である。
出力線路34は、例えば配線37を介して低域通過フィルタ50に電気的に接続されており、帯域通過フィルタ30を通過した電磁波(基本波W1と高調波とを含む)を低域通過フィルタ50に伝送する。
出力線路34は、入力線路33に垂直な方向X(入力線路33の延長方向Yに垂直な方向)に沿って入力線路33に対して離間した位置に、入力線路33と平行になるように配置されている。言い換えると、出力線路34は、入力線路33の延長線33b(図2中2点鎖線で示す)と交差しない姿勢で配置されている。
図2に示すように、本実施形体では、入力線路33の長さと出力線路34の長さとは、各々の内側に位置する端33c,34b(第2の主面31bの内側に位置する端)が、入力線路33に垂直な方向X(出力線路34に垂直な方向)に重なるように設定されている。なお、入力線路33の長さと出力線路34の長さとの関係は、上記に限定されない。例えば、入力線路33の長さと出力線路34の長さとは、入力線路33が、当該入力線路33に垂直な方向Xに出力線路34と重なるように設定されてもよい。または、入力線路33と出力線路34とは、垂直な方向Xに重ならないように配置されてもよい。
共振器35は、入力線路33と出力線路34との間の範囲Aに配置されている。範囲Aは、入力線路33に垂直な方向Xに沿って入力線路33と出力線路34との間の部分である。共振器35は、電気を通す性質を有しており、例えば金属性であり、平面形状が四角である直線状である。例えば、共振器35は、一方向に長い長方形である。
共振器35は、入力線路33および出力線路34と平行であって、かつ、入力線路33に垂直な方向X(出力線路34に垂直な方向)に沿って入力線路33と出力線路34とに接触しない位置に配置されている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、入力線路33の幅と出力線路34の幅と共振器35の幅とは、同じ長さである。なお、ここで言う幅とは、垂直な方向Xに沿う長さである。入力線路33と出力線路34と共振器35とのそれぞれの幅は、全域にわたって一定である。また、本実施形態では、入力線路33と出力線路34と共振器35の厚みは、同じ厚みである。
共振器35の長さBは、基本波W1の波長λ1の半分の長さである。つまり共振器35の長さBは、λ1/2となる。共振器35は、入力線路33側のλ1/4の長さの第1の部分38が垂直方向Xに沿って入力線路33と対向するように、かつ、出力線路34側のλ1/4の長さの第2の部分39が垂直方向に沿って出力線路34と対向するように配置されている。このため、入力線路33と共振器35とは、互いに電磁結合する。出力線路34と共振器35とは、互いに電気結合する。
図3に示すように、共振器35は、どの位置においても一定に厚みを有している板状である。
図2に示すように、共振器35から接地電極32にわたって、スルーホール40が形成されている。スルーホール40は、共振器35と誘電体基板31と接地電極32とを貫通している。スルーホール40は、平面形状が円であり、その中心41が共振器35の長手方向に沿って入力線路33側の端35aからλ1/4の長さの位置に重なるように、配置されている。つまり、スルーホール40は、当該スルーホール40の中心41が共振器35の長手方向の中心と重なるように配置されている。中心41は、図3中、1点鎖線で示されている。
また、スルーホール40は、中心41が共振器35の幅方向(垂直方向Xに沿う幅)の中心位置に重なるように配置されている。言い換えると、スルーホール40は、中心41が共振器35の中心42(入力線路側端と出力線路側端と間の中心であって、かつ、幅方向の中心の位置)と重なるように配置されている。
スルーホール40は、内面43の全域にめっき44が施されている。めっき44は、共振器35から接地電極32まで延びている。このため、共振器35と接地電極32とは、スルーホール40を介して電気的に接続している。めっき44は、均一の厚みを有しており、それゆえ、めっき44の内周縁も円となる。
つぎに、帯域通過フィルタ30の動作を説明する。図3には、入力線路33から共振器35に伝わった電磁波のうち、基本波W1と、基本波W1の高調波とが図示されている。高調波の一例として、2倍高調波W2と、3倍高調波W3とを図示している。
共振器35は、両端35a,35bが開放しているため、電磁結合によって結合された入力線路33から入力された電磁波のうち、両端35a,35bで電界成分が腹となる成分が共振される。具体的には、基本波W1と、基本波W1の高調波である。端35bは、共振器35の長手方向に沿って出力線路34側の端である。
また、上記したように、共振器35は、中心部にスルーホール40が形成されており、それゆえ、共振器35の中心部は、スルーホール40を介して接地電極32と電気的に接続されている。共振器35の中心部は、0ボルトとなる。この結果、共振器35は、長手方向中心で節となる電磁波が共振するようになる。
基本波W1と、3倍高調波を含む基本波W1の奇数倍の高調波は、共振器35の中心42で節となる。2倍高調波W2を含む基本波W1の偶数倍の高調波は、共振器35の中心42で腹となる。このため、偶数倍の高調波は、共振器35に共振しない。このように、共振器35は、基本波W1と、3倍高調波W3を含む基本波W1の奇数倍の高調波のみ共振する。
共振器35と電磁結合している出力線路34には、基本波W1と奇数倍の高調波が伝達される。
ついで、低域通過フィルタ50は、出力線路34から基本波W1と奇数倍の高調波が伝達される。低域通過フィルタ50は、基本波W1は残しつつ、奇数倍の高調波を除去する。
低域通過フィルタ50を通過した電磁波は、主に基本波W1となる。低域通過フィルタ50を通過した波(主に基本波W1)は、増幅器60に伝達され増幅される。
このように構成される帯域通過フィルタ30は、共振器35にスルーホール40が形成されることによって、基本波W1の2倍高調波W2を除去することができる。図4は、帯域通過フィルタ30の性能を示すグラフである。本実施形態では、基本波W1の周波数は、5GHzである。2倍高調波W2の周波数は、10GHzである。
図4で示されるグラフの横軸は、周波数であり、縦軸は、減衰量を示している。図4に示すように、帯域通過フィルタ30は、基本波W1を共振するとともに、2倍高調波W2を十分減衰して除去している。
2倍高調波W2を十分除去できるので、低域通過フィルタ50は、3倍高調波W3以上の高調波を除去できる機能を有していればよい。このため、低域通過フィルタ50を大型化することなく、かつ、コストを抑えることができる。
この点について、具体的に説明する。低域通過フィルタ50は、入力される電磁波のうち周波数が高い成分に対して高い除去性能を有する。言い換えると、周波数が小さい電磁波成分に対しては、十分な除去能力を有さない。
低域通過フィルタ50の特性として、基本波W1を減衰することなく通過する能力が求められる。このため、高調波成分のうち基本波W1の波長と近い波長を有する2倍高調波W2を十分に減衰することは難しい。基本波W1を減衰することなく2倍高調波W2を十分減衰する特性を有する低域通過フィルタは、高価であり、大きさも大きくなる。
このため、上記のように、帯域通過フィルタ30において2倍高調波W2が除去されることによって、低域通過フィルタ50は、3倍高調波W3以上の高調波を除去する特性を有すればよく、それゆえ、特別高価で大きな低域通過フィルタを必要としない。
この結果、低域通過フィルタ50を大型化することなく、かつ、コストを抑制することができる。
また、低域通過フィルタ50を小型化し、かつ、コストを抑えることができるため、携帯電話10を小型化できるとともにコストを小さくすることができる。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る携帯電話を、図5,6を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、帯域通過フィルタ30が第1の実施形態と異なる。より詳細には、帯域通過フィルタ30が、複数の共振器を備える点が第1の実施形態と異なる。他の点は第1の実施形態で同様であってよい。上記異なる点について説明する。
図5は、本実施形態の帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図5に示すように、帯域通過フィルタ30は、複数の共振器を備えている。本実施形態では、一例として共振器35に加えて、共振器100と、共振器110とを備えている。
共振器35,100,110は、入力線路33と出力線路34との間の範囲A内に配置されており、共振器100が入力線路33側に配置され、共振器110が出力線路34側に配置され、共振器35が共振器100,110の間に配置されている。
共振器100,110の形状(厚み、長さ、など)は、スルーホール40を備えない点を除いて、共振器35と同様でよい。各共振器35,100,110は、入・出力線路33,34と平行に並んでいる。
共振器100は、入力線路33と接触しないとともに、その半分の長さであるλ1/4の長さの部分が垂直方向Xに入力線路33と対向するように配置されており、入力線路33と電磁結合している。
共振器110は、出力線路34と接触しないとともに、その半分の長さであるλ1/4の長さの部分が垂直方向Xに出力線路34と対向するように配置されており、出力線路34と電磁結合している。
共振器35は、共振器100,110と接触しないとともに入力線路側の第1の部分38(長さは、λ1/4)が共振器100と垂直方向Xに沿って対向し、かつ、出力線路側の第2の部分39(長さは、λ1/4)が共振器110と対向している。このことによって、共振器35は、共振器100,110と電磁結合している。
共振器35に形成されるスルーホール40は、第1の実施形態で説明されたものと同じである。図6は、図5中に示されるF6−F6線に沿って示す帯域通過フィルタ30の断面図である。図6は、本実施形態の帯域通過フィルタ30、共振器35を通る断面図である。
本実施形態では、スルーホール40を備える共振器35に加えて、さらに共振器100,110を備えることによって、第1の実施の形態の効果を得るとともに、加えて、基本波W1以外の波成分をさらに除去することができる。
なお、本実施形態では、3つ用いられる共振器(共振器35,100,110)のうち1つの共振器(共振器35)にスルーホールが形成される場合を説明したがこれに限定されない。例えば、2つの共振器にスルーホールが形成されてもよい。また、3つではなく、4個や5個の共振器が用いられてもよい。
このように、複数の共振器が用いられる場合、これらの少なくとも1つに第1の実施形態で説明されたスルーホールが形成されることによって、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
つぎに、本実施形態の第3の実施形態に係る携帯電話を、図7を用いて説明する。なお、第1,2の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は、帯域通過フィルタ30が、第2の実施形態と異なる。他の点は第2の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について説明する。
図7は、本実施形態の帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図7に示すように、本実施形態では、共振器100,110に代えて、共振器35が複数設けられている。共振器100の位置に1つの共振器35が配置され、共振器110の位置にもう一方の共振器35が配置されている。全ての共振器35は、例えば互いに平行であり、かつ、入力線路33および出力線路34と平行である。
本実施形態では、用いられる複数の共振器の全てにスルーホール40が形成されるため、第1,2の実施形態の効果が得られるとともに、加えて、2倍高調波W2をより一層除去することができる。共振器の数は、3つに限定されない。4個や5個であってもよい。
本実施形態にように、複数の共振器を備える場合、これら全ての共振器にスルーホールが形成されることによって、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
つぎに、本発明の第4の実施形態に係る携帯電話を、図8〜11を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、帯域通過フィルタ30が第1の実施形態と異なる。他の点は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点を説明する。
図8は、本実施形態の帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図8に示すように、本実施形態では、共振器35に代えて、共振器200が設けられている。共振器200は、スルーホール40を除いて、共振器35と同じもの(長さや厚みなど外観形状が同じ、材質が同じ)であってよい。帯域通過フィルタ30における共振器35の位置と、帯域通過フィルタ30に対する共振器200の位置とは同じである。
具体的には、共振器200は、スルーホール40に代えて、第1,2のスルーホール210,220が形成される。なお、第1,2のスルーホール210,220は、孔の径、長さ、めっきの材質およびめっきの厚みなど、構造は、スルーホール40と同じであるが、形成される位置のみが、スルーホール40と異なる。第1,2のスルーホール210,220は、スルーホール40と同様に、内面43には、めっき44が施されている。
第1のスルーホール210は、共振器200の長手方向に沿う入力線路側の端201から、長さaとなる位置に配置されている。具体的には、端201から、第1のスルーホール210の開口縁のうち共振器200の長手方向に沿って最も端201側に位置する地点P1までの長さ(共振器200の延びる方向に沿う長さ)がaとなる。また、第1のスルーホール210は、その中心202が共振器200の幅方向の中心と重なる位置に配置されている。地点P1は、本発明で言う、スルーホールの先端である。
第2のスルーホール220は、共振器200の中心位置(長手方向および幅方向の中心205)に対して第1のスルーホール210と共振器200の長手方向に対称な位置に形成されている。第2のスルーホール220は、共振器200の長手方向に沿う出力線路側の端221から、長さaとなる位置に配置されている。具体的には、端221から、第2のスルーホール220の開口縁のうち共振器200の長手方向に沿って最も端221側に位置する地点P2までの長さがaとなる。
地点P2は、本発明で言う、スルーホールの先端である。第2のスルーホール220は、その中心222が共振器200の幅方向の中心に重なるように配置されている。
ついで、長さaについて説明する。まず、入力線路33に入力される電磁波の伝達経路を説明する。図9は、図8に示されるF9―F9線に沿って示す断面図である。図9は、共振器200を、長手方向に沿って断面して示す断面である。
図9に示すように、入力線路33から共振器200に入力された電磁波は、共振器200の端201から第1のスルーホール210を通って接地電極32に到達し、接地電極32に達した時点で電圧が0(零)となる。
このため、端201から電圧が0(零)となる接地電極32までの距離がλ1/4となると、効率よく2倍高調波W2を含む偶数倍の高調波が減衰される。
しかしながら、第1のスルーホール210が抵抗として機能する。第1のスルーホール210が抵抗として機能することによって、端201から接地電極32までの電磁波に対する電気的な長さが、上述された実際の経路に対して変化する。この抵抗は、周波数の高い電磁波に対して強く作用する。
図10は、共振器200の端201から第1のスルーホール210を通って接地電極
32までの範囲を拡大して示す断面図である。図11は、共振器200を示す等価回路図である。図10,11に示すように、端201から地点P1までの距離をaとし、共振器200の伝播定数をβとし、共振器200の特性インピーダンスをZとし、共振器200中の電磁波の伝播速度をvとし、2倍高調波の角周波数をωとし、第1のスルーホール210のインピーダンスをLとすると、端201から地点P1と第1のスルーホール210とを通って接地電極32までの範囲のインピーダンスZinは、
Figure 2010041330
で表される。
2倍高調波W2を除去するためには、Zin=0となればよい。このため、aは、Zin=0となるときの値である。言い換えると、
Figure 2010041330
を満たす値にaが設定されている。
本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、より一層2倍高調波W2を含む偶数倍高調波を減数することができる。
つぎに、本発明の第5の実施形態に係る携帯電話を、図12,13を用いて説明する。なお、第2,4の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、帯域通過フィルタ30が第2の実施形態と異なる。より詳細には、第2の実施形態で説明された帯域通過フィルタ30が、共振器35に代えて、第4の実施形態で説明された共振器200を備えている。他の構造は、第2実施形態と同様であってよい。上記異なる点について、説明する。
図12は、本実施形態の帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図13は、図12中に示されるF13−F13線に沿って示す帯域通過フィルタ30の断面図である。図13は、第1,2のスルーホール210,220を断面するように示す断面図である。
共振器100,110に対する共振器200の位置関係は、第2の実施形態で説明された、共振器100,110に対する共振器35の位置関係と同様である。
本実施形態では、第4の実施形態の効果を得るとともに、さらに基本波W1以外の電磁波成分を効率よく除去することができる(第2の実施形態の効果)。
つぎに、本実施形態の第6の実施形態に係る携帯電話を、図14を用いて説明する。なお、第4,5の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は、帯域通過フィルタ30が、第5の実施形態と異なる。他の点は第5の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について説明する。
図14は、本実施形態の帯域通過フィルタ30を示す平面図である。図14に示すように、本実施形態では、共振器100,110に代えて、共振器200が複数設けられている。共振器100の位置に一方の共振器200が配置され、共振器110の位置に他方の共振器200が配置されている。
本実施形態では、用いられる複数の共振器の全てに第1,2のスルーホール210,220形成されるため、第5の実施形態の効果に加えて、2倍高調波W2をより一層除去することができる。共振器の数は、3つに限定されない。4個や5個であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話を示す斜視図。 図1に示された帯域通過フィルタを示す平面図。 図2中に示されるF3−F3線に沿って示される帯域通過フィルタの断面図。 図2に示される帯域通過フィルタの性能を示すグラフ。 本発明の第2の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話に用いられる帯域通過フィルタを示す平面図。 図5中に示されるF6−F6線に沿って示す帯域通過フィルタの断面図。 本発明の第3の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話に用いられる帯域通過フィルタを示す平面図。 本発明の第4の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話に用いられる帯域通過フィルタを示す平面図。 図8に示されるF9―F9線に沿って示す帯域通過フィルタの断面図。 図9に示された共振器の端から第1のスルーホールを通って接地電極までの範囲を拡大して示す断面図。 図8に示された共振器を示す等価回路図。 本発明の第5の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話に用いられる帯域通過フィルタを示す平面図。 図12中に示されるF13−F13線に沿って示す帯域通過フィルタの断面図。 本発明の第6の実施形態に係る電気機器の一例である携帯電話に用いられる帯域通過フィルタを示す平面図。
符号の説明
10…携帯電話(電気機器)、31…誘電体基板、32…接地電極、33…入力線路、34…出力線路、35…共振器、40…スルーホール、200…共振器、210…第1のスルーホール、220…第2のスルーホール、W1…基本波、W2…2倍高調波。

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、
    前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、
    直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路に垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、
    前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間において、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に前記入力端と平行な姿勢で設けられ、かつ、前記垂直な方向に一部が前記入力端と重なって前記入力端と電磁結合するとともに前記垂直な方向に他の部分が前記出力端と重なって前記出力端と電磁結合する共振器と、
    を具備し、
    前記共振器は、所定の周波数の半波長の全長を有し、かつ、前記入力線路側の端から前記基本波の四分の一波長の長さの位置に中心が配置されるとともに前記誘電体基板を貫通して前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続するスルーホールが形成されることを特徴とする配線基板。
  2. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、
    前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、かつ、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、
    直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路の延びる方向と垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、
    前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間であって、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に複数設けられる共振器と
    を具備し、
    前記複数の共振器は、互いに接触しないとともに前記入力端と平行であって隣り合う共振器どうしの一部が互いに向かい合う位置に配置されて互いに電磁結合され、かつ、所定の周波数の半波長の全長を有し、
    前記複数の共振器のうち前記入力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記入力端と対向して前記入力端と電磁結合し、
    前記複数の共振器のうち前記出力線路側に配置される共振器は、前記出力線路と垂直な方向に一部が前記出力端と対向して前記出力端と電磁結合し、
    前記各共振器のうち少なくとも1つは、前記入力線路側の端から前記基本波の四分の一波長の長さの位置に中心が配置されるとともに前記誘電体基板を貫通して前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続するスルーホールが形成されることを特徴とする配線基板。
  3. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、
    前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、
    直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路に垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、
    前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間において、前記入力線端および前記出力端に接触しない位置に前記入力端と平行な姿勢で設けられ、かつ、前記垂直な方向に一部が前記入力端と重なって前記入力端と電磁結合するとともに前記垂直な方向に他の部分が前記出力端と重なって前記出力端と電磁結合する共振器と、
    を具備し、
    前記共振器は、所定の周波数の半波長の全長を有し、かつ、前記入力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する第1のスルーホールが形成されるとともに、前記出力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する前記第1のスルーホールと同じ構造の第2のスルーホールが形成され、
    前記共振器の伝播定数をβとし、前記共振器の特性インピーダンスをZとし、前記共振器中の電磁波の伝播速度をvとし、前記基本波の2倍高調波の角周波数をωとし、第1のスルーホールのインピーダンスをLとしたときに、
    Figure 2010041330
    を満たす値にaが設定されている
    ことを特徴とする配線基板。
  4. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の主面に設けられる接地電極と、
    前記誘電体基板の他方の主面に設けられて、電磁波が入力される直線状の入力線路の入力端と、
    直線状であって、前記他方の主面において前記入力線路の延長線と交差しないとともに前記入力線路の延びる方向と垂直な方向に当該入力線路と重ならない位置に前記入力線路と平行な姿勢で設けられる出力線路の出力端と、
    前記垂直な方向に沿って前記入力端と前記出力端との間であって、前記入力端および前記出力端に接触しない位置に複数設けられる共振器と
    を具備し、
    前記複数の共振器は、互いに接触しないとともに前記入力端と平行であって隣り合う共振器どうしの一部が互いに向かい合う位置に配置されて互いに電磁結合され、かつ、所定の周波数の半波長の全長を有し、
    前記複数の共振器のうち前記入力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記入力端と対向して前記入力端と電磁結合し、
    前記複数の共振器のうち前記出力線路側に配置される共振器は、前記垂直な方向に一部が前記出力端と対向して前記出力端と電磁結合し、
    前記各共振器のうち少なくとも1つは、前記入力線路側の端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する第1のスルーホールが形成されるとともに、前記出力線路側端から長さaの位置に先端が配置されて前記誘電体基板を貫通し、前記接地電極と前記共振器とを電気的に接続する前記第1のスルーホールと同じ構造の第2のスルーホールが形成され、
    前記共振器の伝播定数をβとし、前記共振器の特性インピーダンスをZとし、前記共振器中の電磁波の伝播速度をvとし、前記基本波の2倍高調波の角周波数をωとし、前記第1のスルーホールのインピーダンスをLとしたときに、
    Figure 2010041330
    を満たす値にaが設定されている
    ことを特徴とする配線基板。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の配線基板を備えることを特徴とする電気機器。
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CN110795901A (zh) * 2019-11-07 2020-02-14 常州机电职业技术学院 一种用于工业互联网的5g微波全等宽平行线耦合滤波器的设计方法

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