JP2010039826A - ストレージ装置、ファン装置、及びコントローラユニット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一となるストレージ装置の冷却構造を提案する。
【解決手段】上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン装置をストレージ装置に備えることとした。
【選択図】図18
【解決手段】上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン装置をストレージ装置に備えることとした。
【選択図】図18
Description
本発明は、筐体内に収納されるストレージ装置の冷却構造に関する。
一般に電子装置において、ハードディスクドライブに供給される電力の一部は、ハードディスクドライブの回転による摩擦熱や電子回路の抵抗熱に変換される。このようなハードディスクドライブを搭載するストレージ装置の発熱量は、搭載するハードディスクドライブの搭載密度が高密度になるほど、大きくなる。発熱量が大きくなると、ストレージ装置1に障害が発生する可能性も高くなるので、ストレージ装置が稼動している間は、発熱するハードディスクドライブや論理基板を冷却する必要がある。
そこで、ストレージ装置を収納する筐体の正面と背面にファンを搭載して、ハードディスクドライブや論理基板を冷却している。筐体に搭載された両ファンは、一方のファンで外気を取り込んでストレージ装置内を冷却し、他方のファンでストレージ装置内の熱を外気に送り出すことで、冷却風の流路を作り出す。
しかしながら、特に論理基板を構成する発熱部材は、ストレージ装置での役割に応じて発熱部材を配置する位置が異なる。また近年、ハードディスクドライブや論理基板が高密度に実装されるため、ファンの高性能化が図られている。これに伴い、ファンの流速は一層速くなり、結果として単一の流路が作り出されてしまう。このため、筐体内では冷却風の偏りが生じ、流路から外れた位置に実装される発熱部材への冷却が不十分となる。
そこで、特許文献1には、角度調整された回路基板を空気流制御板として用い、回路基板に反射した冷却風を発熱部材に導くことで、冷却風の流れを制御する技術が開示されている。
また、特許文献2には、回路基板を収納する筐体に対して垂直に配置されたマザーボードに回路基板が抜き差しされる構造において、マザーボードに通風孔を開けることで、マザーボードに当たって発生する空気溜まりを解消する技術が開示さえている。
特開2008−47658号公報
特許第3944888号明細書
また、特許文献2には、回路基板を収納する筐体に対して垂直に配置されたマザーボードに回路基板が抜き差しされる構造において、マザーボードに通風孔を開けることで、マザーボードに当たって発生する空気溜まりを解消する技術が開示さえている。
特許文献1では、特定の1つの領域に冷却風を流す場合には有効であるが、そのような特定の領域が複数存在する場合には有効ではない。また、空気流制御板として用いられる回路基板はファンの近くに設けられるため、ファンが外気を送る圧力の損失が増え、ファンの性能が低下してしまう、という問題が生じる。
また特許文献2では、マザーボードに通風孔を設けると、マザーボードにある配線の妨げになるだけなく、回路基板を接続するためのコネクタがマザーボード上に実装できない、という問題が生じる。
また特許文献2では、マザーボードに通風孔を設けると、マザーボードにある配線の妨げになるだけなく、回路基板を接続するためのコネクタがマザーボード上に実装できない、という問題が生じる。
そこで、本発明は、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一となるストレージ装置の冷却構造を提案する。
このような課題を解決するため、本発明のストレージ装置は、複数のハードディスクドライブを収納するディスクボックス部と、上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部と、ディスクボックス部及びコントローラユニット部に電源を供給する電源部と、ディスクボックス部、コントローラユニット部及び電源部を収納する筐体と、コントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン装置と、を備える、ことを特徴とする。
その結果、ファン装置が熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にする位置に実装されることで、冷却風が熱領域に全体にあたるようになるので、論理基板を満遍なく冷却でき、論理基板を通過した外気を外部へ排出することができる。
また、本発明のファン装置においては、上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、熱領域を通過した外気を外部へ排出するように実装する、ことを特徴とする。
その結果、冷却風が熱領域に全体にあたるようになるので、論理基板を満遍なく冷却でき、論理基板を通過した外気を外部へ排出することができる。
さらに、本発明のコントローラユニット装置においては、上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット装置であって、コントローラユニット装置を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン部品を備える、ことを特徴とする。
その結果、冷却風が熱領域に全体にあたるようになるので、論理基板を満遍なく冷却でき、論理基板を通過した外気を外部へ排出することができる。
本発明によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加したことで、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内に流れる冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)ストレージ装置のハードウェア構成
図1はストレージ装置1の全体を示す斜視図であり、図2はストレージ装置1の正面を示す正面図である。図1及び図2に示すとおり、大型の矩形を成す筐体2内に、筐体2の上面側(頂上側)から筐体2の底面側(接地面側)に向かって、順にHDDボックス部3、コントローラユニット部4、が収納され、筐体2の背面側及びHDDボックス部3の内部に電源部5が主に収納されて構成されている。
上位装置20(例えば、ホスト装置)がストレージ装置1に接続され、上位装置20によってアクセスされるデータがHDDボックス部3を構成するハードディスクドライブ31に保存される。HDDボックス部3はバックボードを挟んで筐体2の正面側と背面側に実装されている。各HDDボックス部3には複数のハードディスクドライブ31がアレイ状に配置されている。
筐体2の正面側および背面側にはHDDボックス部3を冷却するための冷却用ファン30が設けられている。冷却用ファン30は、筐体2の正面側にある冷却用ファン30が外気を筐体2内に取り入れ、筐体2の背面側にある冷却用ファン30が筐体2内の空気を外部へ送り出している。
コントローラユニット部4は、上位装置とストレージ装置1との間でのデータの入出力を制御する複数の論理基板7を備えている。論理基板7は、バックボード6に抜き差し可能に収納されている。論理基板7の種類として、ストレージ装置1との間でデータ入出力の通信を行うフロントエンドパッケージ(以下、単にFEパッケージという)72、ハードディスクドライブに記憶されるデータに対する入出力の制御を行うバックエンドパッケージ(以下、単にBEパッケージという)73、上位装置からのデータを一時的に記憶するキャッシュメモリパッケージ(以下、単にCMパッケージ)74、上位装置とハードディスクドライブとの間で授受されるデータを制御するマイクロプロセッサパッケージ(以下、単にMPパッケージ)71、及び、これらのパッケージ間のデータの中継を行うスイッチパッケージ(以下、単にSWパッケージ)75がある。
なお、MPパッケージ71を冷却するためのファン11が筐体2の正面側と背面側とに実装されている。
筐体2の正面側にあるコントローラユニット部4の上端面には、外気を筐体2外から筐体2内に取り入れる冷却用ファン80が配置されている。そして、筐体2の背面側にあるコントローラユニット部4の上端面には、筐体2内から筐体2外に熱風を排出する冷却用ファン81が冷却用ファン80と対になるように配置されている。冷却用ファン80,81は、ファン部品(ファン装置)8の一部品である。ファン部品8については、後述する。
冷却用ファン80,81と論理基板7との間には、薄板9が設けられている。薄板9には、冷却用ファン80,81からの冷却風が論理基板7に流れるように、通風孔90が設けられている。薄板9は、論理基板7と、後述するバッテリ51との間にも介在する。
電源部5は、AC−DC電源50、バッテリ51を備えている。AC−DC電源50から取得した交流電圧直流電圧に変換し、コントローラユニット部4及びHDDボックス部3に直流電圧を供給する。バッテリ51は予備電源装置である。電源部5は、コントローラユニット部4及びHDDボックス部3に配置されている。
図3は、HDDボックス部3の斜視図を示し、図4はこの斜視図に対応する側面図を示している。HDDボックス部3の内部には複数のハードディスクドライブ31に直流電圧を供給するAC−DC電源50が設置されている。
図5は、コントローラユニット部4の斜視図を示し、図6はコントローラユニット部4の側面図を示している。筐体2の正面側の上方から、AC−DC電源、SVP、冷却用ファン、論理基板7、およびバッテリが順に設けられている。AC−DC電源は、コントローラユニット部4に直流電圧を供給する。また、筐体2の背面側の上方から、MPパッケージ41、冷却用ファン、論理基板7、およびバッテリが順に設けられている。各部品は、バックボード6とコネクタを介して接続されている。
なお、上述した各種パッケージ41から45を個別に説明するときを除いて、全てのパッケージを示す場合には論理基板7と総称する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)ストレージ装置のハードウェア構成
図1はストレージ装置1の全体を示す斜視図であり、図2はストレージ装置1の正面を示す正面図である。図1及び図2に示すとおり、大型の矩形を成す筐体2内に、筐体2の上面側(頂上側)から筐体2の底面側(接地面側)に向かって、順にHDDボックス部3、コントローラユニット部4、が収納され、筐体2の背面側及びHDDボックス部3の内部に電源部5が主に収納されて構成されている。
上位装置20(例えば、ホスト装置)がストレージ装置1に接続され、上位装置20によってアクセスされるデータがHDDボックス部3を構成するハードディスクドライブ31に保存される。HDDボックス部3はバックボードを挟んで筐体2の正面側と背面側に実装されている。各HDDボックス部3には複数のハードディスクドライブ31がアレイ状に配置されている。
筐体2の正面側および背面側にはHDDボックス部3を冷却するための冷却用ファン30が設けられている。冷却用ファン30は、筐体2の正面側にある冷却用ファン30が外気を筐体2内に取り入れ、筐体2の背面側にある冷却用ファン30が筐体2内の空気を外部へ送り出している。
コントローラユニット部4は、上位装置とストレージ装置1との間でのデータの入出力を制御する複数の論理基板7を備えている。論理基板7は、バックボード6に抜き差し可能に収納されている。論理基板7の種類として、ストレージ装置1との間でデータ入出力の通信を行うフロントエンドパッケージ(以下、単にFEパッケージという)72、ハードディスクドライブに記憶されるデータに対する入出力の制御を行うバックエンドパッケージ(以下、単にBEパッケージという)73、上位装置からのデータを一時的に記憶するキャッシュメモリパッケージ(以下、単にCMパッケージ)74、上位装置とハードディスクドライブとの間で授受されるデータを制御するマイクロプロセッサパッケージ(以下、単にMPパッケージ)71、及び、これらのパッケージ間のデータの中継を行うスイッチパッケージ(以下、単にSWパッケージ)75がある。
なお、MPパッケージ71を冷却するためのファン11が筐体2の正面側と背面側とに実装されている。
筐体2の正面側にあるコントローラユニット部4の上端面には、外気を筐体2外から筐体2内に取り入れる冷却用ファン80が配置されている。そして、筐体2の背面側にあるコントローラユニット部4の上端面には、筐体2内から筐体2外に熱風を排出する冷却用ファン81が冷却用ファン80と対になるように配置されている。冷却用ファン80,81は、ファン部品(ファン装置)8の一部品である。ファン部品8については、後述する。
冷却用ファン80,81と論理基板7との間には、薄板9が設けられている。薄板9には、冷却用ファン80,81からの冷却風が論理基板7に流れるように、通風孔90が設けられている。薄板9は、論理基板7と、後述するバッテリ51との間にも介在する。
電源部5は、AC−DC電源50、バッテリ51を備えている。AC−DC電源50から取得した交流電圧直流電圧に変換し、コントローラユニット部4及びHDDボックス部3に直流電圧を供給する。バッテリ51は予備電源装置である。電源部5は、コントローラユニット部4及びHDDボックス部3に配置されている。
図3は、HDDボックス部3の斜視図を示し、図4はこの斜視図に対応する側面図を示している。HDDボックス部3の内部には複数のハードディスクドライブ31に直流電圧を供給するAC−DC電源50が設置されている。
図5は、コントローラユニット部4の斜視図を示し、図6はコントローラユニット部4の側面図を示している。筐体2の正面側の上方から、AC−DC電源、SVP、冷却用ファン、論理基板7、およびバッテリが順に設けられている。AC−DC電源は、コントローラユニット部4に直流電圧を供給する。また、筐体2の背面側の上方から、MPパッケージ41、冷却用ファン、論理基板7、およびバッテリが順に設けられている。各部品は、バックボード6とコネクタを介して接続されている。
なお、上述した各種パッケージ41から45を個別に説明するときを除いて、全てのパッケージを示す場合には論理基板7と総称する。
(1−2)論理基板
図7は、論理基板7を構成する各パッケージのデータ結線を示すブロック図である。
ストレージ装置1のデータ結線は、FEパッケージ72が上位装置と接続し、FEパッケージ72、BEパッケージ73、CMパッケージ74、及びMPパッケージ71がSWパッケージ75を介して相互に接続し、BEパッケージ73がハードディスクドライブ31と接続する。各パッケージを構成する論理基板7は、バックボード6を介して接続している。
上位装置20からデータの書き込み要求があった場合には、各パッケージは図8に示す手順でデータの書き込みを実行する。
まず上位装置20からデータの書き込み要求があると(S1)、ストレージ装置1との間でデータ入出力の通信を行うFEパッケージ72が受信する(S2)。次に、FEパッケージ72が上位装置20から受信したデータを、SWパッケージ75を介してCMパッケージ74に送信する(S3、S4)。CMパッケージ74は、データを受信すると、そのデータを一時的に記憶する。その後CMパッケージ74は、データを、SWパッケージ75を介してBEパッケージ73に送信する(S5、S6)。BEパッケージ73は、データを任意のハードディスクドライブ31に送信し、任意のハードディスクドライブ31にデータを記憶する(S7)。
上位装置20からデータの読み出し要求があった場合には、各パッケージは図9に示す手順でデータの読み出しを実行する。
まず上位装置20からデータの読み出し要求があると(S11)、BEパッケージ73は、読み出し対象のデータが記憶された任意のハードディスクドライブ31からデータを読み出す(S12)。次にBEパッケージ73は、読み出したデータを、SWパッケージ75を介してCMパッケージ74に送信する(S13、S14)。その後CMパッケージ74は、データを受信すると、そのデータを一時的に記憶する。そして、CMパッケージ74がデータを、SWパッケージ75を介してFEパッケージ72に送信する(S15、S16)。FEパッケージ72は、データを上位装置20へ送信する(S17)。
図10は従来のファンの構造を示す斜視図である。論理基板7は、筐体2の接地面に対し垂直に配置されるバックボード6に対して、筐体2の正面及び背面の両面から差し込むことで、バックボード6と接続する構造である。また図10に示すように、この論理基板7を冷却するファンは、冗長性を確保し、かつ、論理基板7を挿抜する際の妨げにならない位置に冷却用ファン80’81’を一対として実装される。冷却用ファン80’81’がラックマウント型で用いられる場合、論理基板7の下方を冷却するために、バックボード6の高さ方向の下方に隙間が設けられている。しかし、この隙間は小さく、論理基板7を冷却するために実装される一対のファンの流速により、図11に示すような風の流路が形成される。
図7は、論理基板7を構成する各パッケージのデータ結線を示すブロック図である。
ストレージ装置1のデータ結線は、FEパッケージ72が上位装置と接続し、FEパッケージ72、BEパッケージ73、CMパッケージ74、及びMPパッケージ71がSWパッケージ75を介して相互に接続し、BEパッケージ73がハードディスクドライブ31と接続する。各パッケージを構成する論理基板7は、バックボード6を介して接続している。
上位装置20からデータの書き込み要求があった場合には、各パッケージは図8に示す手順でデータの書き込みを実行する。
まず上位装置20からデータの書き込み要求があると(S1)、ストレージ装置1との間でデータ入出力の通信を行うFEパッケージ72が受信する(S2)。次に、FEパッケージ72が上位装置20から受信したデータを、SWパッケージ75を介してCMパッケージ74に送信する(S3、S4)。CMパッケージ74は、データを受信すると、そのデータを一時的に記憶する。その後CMパッケージ74は、データを、SWパッケージ75を介してBEパッケージ73に送信する(S5、S6)。BEパッケージ73は、データを任意のハードディスクドライブ31に送信し、任意のハードディスクドライブ31にデータを記憶する(S7)。
上位装置20からデータの読み出し要求があった場合には、各パッケージは図9に示す手順でデータの読み出しを実行する。
まず上位装置20からデータの読み出し要求があると(S11)、BEパッケージ73は、読み出し対象のデータが記憶された任意のハードディスクドライブ31からデータを読み出す(S12)。次にBEパッケージ73は、読み出したデータを、SWパッケージ75を介してCMパッケージ74に送信する(S13、S14)。その後CMパッケージ74は、データを受信すると、そのデータを一時的に記憶する。そして、CMパッケージ74がデータを、SWパッケージ75を介してFEパッケージ72に送信する(S15、S16)。FEパッケージ72は、データを上位装置20へ送信する(S17)。
図10は従来のファンの構造を示す斜視図である。論理基板7は、筐体2の接地面に対し垂直に配置されるバックボード6に対して、筐体2の正面及び背面の両面から差し込むことで、バックボード6と接続する構造である。また図10に示すように、この論理基板7を冷却するファンは、冗長性を確保し、かつ、論理基板7を挿抜する際の妨げにならない位置に冷却用ファン80’81’を一対として実装される。冷却用ファン80’81’がラックマウント型で用いられる場合、論理基板7の下方を冷却するために、バックボード6の高さ方向の下方に隙間が設けられている。しかし、この隙間は小さく、論理基板7を冷却するために実装される一対のファンの流速により、図11に示すような風の流路が形成される。
(1−3)論理基板のレイアウト
各種パッケージは、それぞれストレージ装置1における役割が異なるので、各種パッケージを構成する発熱部材の基板上でのレイアウトも異なる。各種パッケージのレイアウト図を図12から図15に示し、パッケージごとにレイアウトを説明する。レイアウト図は、筐体2の正面の側面図である。
各種パッケージは、それぞれストレージ装置1における役割が異なるので、各種パッケージを構成する発熱部材の基板上でのレイアウトも異なる。各種パッケージのレイアウト図を図12から図15に示し、パッケージごとにレイアウトを説明する。レイアウト図は、筐体2の正面の側面図である。
(1−3−1)FEパッケージのレイアウト
図12にFEパッケージ72のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ723を介して2枚のFEパッケージ72がバックボード6に接続されている。FEパッケージ72に実装される発熱部材は、コネクタ722を介して上位装置20との接続のためにバックボード6から比較的離れた位置に基板724上に配置される発熱部材720と、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するためにバックボード6に比較的近い位置に基板724上に配置される発熱部材721と、を有している。
図12にFEパッケージ72のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ723を介して2枚のFEパッケージ72がバックボード6に接続されている。FEパッケージ72に実装される発熱部材は、コネクタ722を介して上位装置20との接続のためにバックボード6から比較的離れた位置に基板724上に配置される発熱部材720と、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するためにバックボード6に比較的近い位置に基板724上に配置される発熱部材721と、を有している。
(1−3−2)BEパッケージのレイアウト
図13にBEパッケージ73のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ732を介して2枚のBEパッケージ73がバックボード6に接続されている。また、BEパッケージ73は外部と通信するためのコネクタ734を有している。BEパッケージ73に実装される発熱部材は、ハードディスクドライブ31との接続のためにバックボード6から比較的離れた位置に基板733上に配置される発熱部材730と、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するためにバックボード6に比較的近い位置に基板733上に配置される発熱部材731と、を有している。
図13にBEパッケージ73のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ732を介して2枚のBEパッケージ73がバックボード6に接続されている。また、BEパッケージ73は外部と通信するためのコネクタ734を有している。BEパッケージ73に実装される発熱部材は、ハードディスクドライブ31との接続のためにバックボード6から比較的離れた位置に基板733上に配置される発熱部材730と、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するためにバックボード6に比較的近い位置に基板733上に配置される発熱部材731と、を有している。
(1−3−3)CMパッケージ74のレイアウト
図14にCMパッケージ74のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ743を介して2枚のCMパッケージ74がバックボード6に接続されている。CMパッケージ74に実装される発熱部材は、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するために基板744の略中央に配置される発熱部材741と、この発熱部材741と通信するためにこの発熱部材741を挟んで基板744上に略等間隔に配置される発熱部材742と、を有している。
図14にCMパッケージ74のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ743を介して2枚のCMパッケージ74がバックボード6に接続されている。CMパッケージ74に実装される発熱部材は、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信するために基板744の略中央に配置される発熱部材741と、この発熱部材741と通信するためにこの発熱部材741を挟んで基板744上に略等間隔に配置される発熱部材742と、を有している。
(1−3−4)SWパッケージ75のレイアウト
図15にSWパッケージ75のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ753を介して2枚のSWパッケージ75がバックボード6に接続されている。SWパッケージ74に実装される発熱部材750として、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信する発熱部材750が基板751上のバックボード6寄りに複数配置されている。なお、SWパッケージ75は外部と通信するためのコネクタ752も備えている。
このようにパッケージの種類によって、基板上に実装される発熱部材の配置が異なるため、発熱部材から発生する熱領域も異なる。パッケージごとに冷却する領域が異なるにも関わらず、冷却するファンの性能の向上やストレージ装置1の高密度構造に伴い、冷却用ファンの流速が速くなってきている。そのため、図16に示すように、論理基板7に冷却風が当たらない領域Aが生じてしまう。
図15にSWパッケージ75のレイアウト図を示す。バックボード6のコネクタ753を介して2枚のSWパッケージ75がバックボード6に接続されている。SWパッケージ74に実装される発熱部材750として、バックボード6を介して他のパッケージのLSIと通信する発熱部材750が基板751上のバックボード6寄りに複数配置されている。なお、SWパッケージ75は外部と通信するためのコネクタ752も備えている。
このようにパッケージの種類によって、基板上に実装される発熱部材の配置が異なるため、発熱部材から発生する熱領域も異なる。パッケージごとに冷却する領域が異なるにも関わらず、冷却するファンの性能の向上やストレージ装置1の高密度構造に伴い、冷却用ファンの流速が速くなってきている。そのため、図16に示すように、論理基板7に冷却風が当たらない領域Aが生じてしまう。
(1−4)冷却用ファンの実装位置
図17に、筐体2の表面側に配列される各パッケージの構成を示す。コントローラユニット部4は、図17に示すパッケージの配列を筐体2の背面側にも有している。したがって、本実施の形態では、筐体2の正面側および背面側に配列されている各パッケージの枚数は、FEパッケージ72が8枚、BEパッケージ73が4枚、SWパッケージ75が4枚、CMパッケージ74が4枚である。また、上述したように、この各パッケージを満遍なく冷却するために各パッケージの上方に冷却用ファンが複数配置されている。
冷却用ファン80A及び冷却用ファン80Eが冷却するパッケージグループ1は、BEパッケージ73、FEパッケージ72及びCMパッケージ74から構成されている。このパッケージグループは、発熱部材が基板上のほぼ全ての領域に実装されているため、基板上の略全ての領域に冷却風を当てる必要があるグループである。
冷却用ファン80B及び冷却用ファン80Dが冷却するパッケージグループ2は、SWパッケージ75及びFEパッケージ72から構成されている。このパッケージグループは、バックボード6側に発熱部材が実装されているため、バックボード6側に冷却風を当てる必要があるグループである。
冷却用ファン80Cが冷却するパッケージグループ3は、CMパッケージ74で構成されている。このパッケージグループも、パッケージグループ1と同様、発熱部材が基板上のほぼ全ての領域に実装されているため、基板上の略全ての領域に冷却風を当てる必要があるグループである。
このように、パッケージグループごとに冷却風を当てる領域が異なる。また冷却用ファン80,81だけでは、冷却風を当てる必要がある領域に冷却風を当てることは難しい。このため、追加ファン82,84を設けて、当該領域に冷却風を当てる。
本実施の形態では、図18に示すように、追加ファン82,84は、冷却用ファン80,81とセットでファン部品8として筐体2内に設置する。冷却用ファン80と追加ファン82とで、筐体2の正面側に実装する論理基板7の発熱部材を冷却し、冷却用ファン81と追加ファン83とで、筐体2の背面側に実装する論理基板7の発熱部材を冷却する。ファン部品8は、論理基板7と同様に、バックボード6に対して筐体2の正面側又は背面側から抜き差し可能に接続される。
ファン部品8は、冷却用ファン80,81、追加ファン82,84、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85から構成される。支持部材84の底面は、ファンの冷却風が流れるように矩形状の穴840が開いている。追加ファン82,84は、冷却風を当てる必要がある熱領域に冷却風が当たるように、予め角度調整された状態でバックボード6側に設けられる。追加ファン82,84の角度は、パッケージごとに調整されている。ファン部品8の追加ファン82,84は、筐体2の奥行き方向Xに対して、角度
0°≦θ1≦90°・・・(1)
となるように調整される。本実施の形態において、筐体2の正面側に差し込まれるファン部品8Aの追加ファン82の角度θ1は、0度から90度の範囲内で調整され、筐体2の背面側に差し込まれるファン部品8Bの追加ファン84の角度θ1は、筐体2の奥行き方向Xと略並行となるように調整される。
このため、図19に示すように、例えば筐体2の正面側に実装されているFEパッケージ72から別のパッケージがバックボード6に差し込まれた場合には、FEパッケージ72に対応したファン部品から別のパッケージに対応したファン部品に入れ替える必要がある。
追加ファン82,84を設けたファン部品8を各パッケージグループに対応するように装着した場合の、論理基板7に流れる冷却風の様子を図20から図22に示す。
パッケージグループ1用のファン部品8およびパッケージグループ3用のファン部品8を装着した場合には、パッケージ上の全ての領域に冷却風が流れるようになる。パッケージグループ2用のファン部品8を装着した場合には、バックボード6近くに追加ファン82,84を配置させ、追加ファン82,84が論理基板7を冷却するように、追加ファン82,84を筐体2の接地面側(下向き)に実装する。このように、パッケージグループ2用のファン部品を実装することでバックボード6近くの領域に冷却風が流れるようになる。
図17に、筐体2の表面側に配列される各パッケージの構成を示す。コントローラユニット部4は、図17に示すパッケージの配列を筐体2の背面側にも有している。したがって、本実施の形態では、筐体2の正面側および背面側に配列されている各パッケージの枚数は、FEパッケージ72が8枚、BEパッケージ73が4枚、SWパッケージ75が4枚、CMパッケージ74が4枚である。また、上述したように、この各パッケージを満遍なく冷却するために各パッケージの上方に冷却用ファンが複数配置されている。
冷却用ファン80A及び冷却用ファン80Eが冷却するパッケージグループ1は、BEパッケージ73、FEパッケージ72及びCMパッケージ74から構成されている。このパッケージグループは、発熱部材が基板上のほぼ全ての領域に実装されているため、基板上の略全ての領域に冷却風を当てる必要があるグループである。
冷却用ファン80B及び冷却用ファン80Dが冷却するパッケージグループ2は、SWパッケージ75及びFEパッケージ72から構成されている。このパッケージグループは、バックボード6側に発熱部材が実装されているため、バックボード6側に冷却風を当てる必要があるグループである。
冷却用ファン80Cが冷却するパッケージグループ3は、CMパッケージ74で構成されている。このパッケージグループも、パッケージグループ1と同様、発熱部材が基板上のほぼ全ての領域に実装されているため、基板上の略全ての領域に冷却風を当てる必要があるグループである。
このように、パッケージグループごとに冷却風を当てる領域が異なる。また冷却用ファン80,81だけでは、冷却風を当てる必要がある領域に冷却風を当てることは難しい。このため、追加ファン82,84を設けて、当該領域に冷却風を当てる。
本実施の形態では、図18に示すように、追加ファン82,84は、冷却用ファン80,81とセットでファン部品8として筐体2内に設置する。冷却用ファン80と追加ファン82とで、筐体2の正面側に実装する論理基板7の発熱部材を冷却し、冷却用ファン81と追加ファン83とで、筐体2の背面側に実装する論理基板7の発熱部材を冷却する。ファン部品8は、論理基板7と同様に、バックボード6に対して筐体2の正面側又は背面側から抜き差し可能に接続される。
ファン部品8は、冷却用ファン80,81、追加ファン82,84、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85から構成される。支持部材84の底面は、ファンの冷却風が流れるように矩形状の穴840が開いている。追加ファン82,84は、冷却風を当てる必要がある熱領域に冷却風が当たるように、予め角度調整された状態でバックボード6側に設けられる。追加ファン82,84の角度は、パッケージごとに調整されている。ファン部品8の追加ファン82,84は、筐体2の奥行き方向Xに対して、角度
0°≦θ1≦90°・・・(1)
となるように調整される。本実施の形態において、筐体2の正面側に差し込まれるファン部品8Aの追加ファン82の角度θ1は、0度から90度の範囲内で調整され、筐体2の背面側に差し込まれるファン部品8Bの追加ファン84の角度θ1は、筐体2の奥行き方向Xと略並行となるように調整される。
このため、図19に示すように、例えば筐体2の正面側に実装されているFEパッケージ72から別のパッケージがバックボード6に差し込まれた場合には、FEパッケージ72に対応したファン部品から別のパッケージに対応したファン部品に入れ替える必要がある。
追加ファン82,84を設けたファン部品8を各パッケージグループに対応するように装着した場合の、論理基板7に流れる冷却風の様子を図20から図22に示す。
パッケージグループ1用のファン部品8およびパッケージグループ3用のファン部品8を装着した場合には、パッケージ上の全ての領域に冷却風が流れるようになる。パッケージグループ2用のファン部品8を装着した場合には、バックボード6近くに追加ファン82,84を配置させ、追加ファン82,84が論理基板7を冷却するように、追加ファン82,84を筐体2の接地面側(下向き)に実装する。このように、パッケージグループ2用のファン部品を実装することでバックボード6近くの領域に冷却風が流れるようになる。
(1−5)本実施の形態の効果
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、バックボード側に追加した追加ファンを冷却用ファンと対にして、一度にバックボートから引き出せる構造としているため、保守交換が容易である。
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、バックボード側に追加した追加ファンを冷却用ファンと対にして、一度にバックボートから引き出せる構造としているため、保守交換が容易である。
(2)第2の実施の形態
次に第2の実施の形態について説明する。図1において、10は全体として第2の実施の形態によるストレージ装置1を示す。このストレージシステムは、コントローラユニット部4に形成されるファンの構成を除いて、第1の実施の形態のストレージ装置1と同様に構成されている。第1の実施の形態と同様の構成には同じ番号を付している。
次に第2の実施の形態について説明する。図1において、10は全体として第2の実施の形態によるストレージ装置1を示す。このストレージシステムは、コントローラユニット部4に形成されるファンの構成を除いて、第1の実施の形態のストレージ装置1と同様に構成されている。第1の実施の形態と同様の構成には同じ番号を付している。
(2−1)ファン部品の構成
本実施の形態におけるコントローラユニット部4のファンの構成は、論理基板7の上方に設置されるファン部品が第1の実施の形態と異なる。
具体的には、図23に示すように、本実施の形態のファン部品8’は、ファン部品8’筐体2の正面側及び背面側からバックボード6に向かって挿入すると、追加ファン82,84が最適な位置および角度に調整する。ファン部品8’は、筐体2の正面側に設けるファン部品8Cと筐体2の背面側に設けるファン部品8Dとでは構成が異なる。
まず、筐体2の正面側に設けるファン部品8Cを図24に示す。ファン部品8Cは、冷却用ファン80、追加ファン82、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85のほかに、追加ファン82の任意の位置を決定する位置部材86と、追加ファン82の任意の角度を調整する角度部材87と、位置部材86および角度部材87を連結させるための連結部材88、位置部材86および角度部材87を自動で調整するためのモータ13,14から構成されている。
位置部材86は、追加ファン82をのせる台座861と位置を決定するためのボールねじ860とから構成されている。台座861に設けられた挿通部8610にボールねじ860が挿通されている。台座861は追加ファン82の一辺820を固定している。ボールねじ860はモータ13を使用してネジ軸を回転させることで、ネジ軸と台座861との間にあるボール(鋼球)が回転をし、台座861を軸方向X(バックボード6に対する挿抜方向又は筐体の奥行き方向)に動かす。MPパッケージ71のプロセッサがモータ14の回転数を制御することで、任意の位置に追加ファン82を移動することができる。
角度部材87は、追加ファン82の角度を決定するヒンジ部871およびボールねじ870、ヒンジ部を支える支持部872、とから構成される。モータ13を使用してボールねじ870のネジ軸を回転させることで、支持部872が軸方向Xに移動する。このため、図25に示すように、ヒンジ部871は鋭角θ2に曲がり、追加ファン82は軸方向Xに傾く。MPパッケージ71のプロセッサがモータの回転数を制御することで、任意の角度に追加ファン82を移動することができる。
次に、筐体2の背面側に設けるファン部品8Dを図26に示す。ファン部品8Dは、冷却用ファン81、追加ファン83、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85のほかに、追加ファン83の任意の位置を決定する位置部材86’から構成される。
図27は、位置部材86’を示す図である。位置部材86’は、追加ファン83をのせる台座861’と位置を決定するためのボールねじ860とから構成されている。台座861’は、論理基板7に冷却風が流れるように、ロの字形の枠組み部8611を形成している。このロの字形の台座861’に追加ファンが実装されるため、追加ファンは筐体2の奥行き方向Xと並行に設置されることになる。ボールねじ860はモータ15を使用してネジ軸を回転させることで、台座861’を軸方向X(バックボード6に対する挿抜方向又は筐体2の奥行き方向)に動かす。
本実施の形態におけるコントローラユニット部4のファンの構成は、論理基板7の上方に設置されるファン部品が第1の実施の形態と異なる。
具体的には、図23に示すように、本実施の形態のファン部品8’は、ファン部品8’筐体2の正面側及び背面側からバックボード6に向かって挿入すると、追加ファン82,84が最適な位置および角度に調整する。ファン部品8’は、筐体2の正面側に設けるファン部品8Cと筐体2の背面側に設けるファン部品8Dとでは構成が異なる。
まず、筐体2の正面側に設けるファン部品8Cを図24に示す。ファン部品8Cは、冷却用ファン80、追加ファン82、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85のほかに、追加ファン82の任意の位置を決定する位置部材86と、追加ファン82の任意の角度を調整する角度部材87と、位置部材86および角度部材87を連結させるための連結部材88、位置部材86および角度部材87を自動で調整するためのモータ13,14から構成されている。
位置部材86は、追加ファン82をのせる台座861と位置を決定するためのボールねじ860とから構成されている。台座861に設けられた挿通部8610にボールねじ860が挿通されている。台座861は追加ファン82の一辺820を固定している。ボールねじ860はモータ13を使用してネジ軸を回転させることで、ネジ軸と台座861との間にあるボール(鋼球)が回転をし、台座861を軸方向X(バックボード6に対する挿抜方向又は筐体の奥行き方向)に動かす。MPパッケージ71のプロセッサがモータ14の回転数を制御することで、任意の位置に追加ファン82を移動することができる。
角度部材87は、追加ファン82の角度を決定するヒンジ部871およびボールねじ870、ヒンジ部を支える支持部872、とから構成される。モータ13を使用してボールねじ870のネジ軸を回転させることで、支持部872が軸方向Xに移動する。このため、図25に示すように、ヒンジ部871は鋭角θ2に曲がり、追加ファン82は軸方向Xに傾く。MPパッケージ71のプロセッサがモータの回転数を制御することで、任意の角度に追加ファン82を移動することができる。
次に、筐体2の背面側に設けるファン部品8Dを図26に示す。ファン部品8Dは、冷却用ファン81、追加ファン83、これらのファンを支える支持部材84及びバックボード6に接続するためのコネクタ85のほかに、追加ファン83の任意の位置を決定する位置部材86’から構成される。
図27は、位置部材86’を示す図である。位置部材86’は、追加ファン83をのせる台座861’と位置を決定するためのボールねじ860とから構成されている。台座861’は、論理基板7に冷却風が流れるように、ロの字形の枠組み部8611を形成している。このロの字形の台座861’に追加ファンが実装されるため、追加ファンは筐体2の奥行き方向Xと並行に設置されることになる。ボールねじ860はモータ15を使用してネジ軸を回転させることで、台座861’を軸方向X(バックボード6に対する挿抜方向又は筐体2の奥行き方向)に動かす。
(2−2)ファン部品の制御
では次に、ファン部品8’を構成する追加ファン82,83の位置および角度を変更する場合について説明する。
まず筐体2の正面側に実装されていた任意のパッケージがバックボード6から抜かれた場合について、図28のフローチャートを用いて説明する。MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに実装されるLSI(発熱部材)にアクセスできないことから、当該パッケージがバックボード6から抜かれたと判断する(S21)。そして、MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに対応するファン部品8Cに指示を出す(S22)。具体的には、MPパッケージ71のプロセッサは、位置部材86の位置決めを調整するモータ13と角度部材87の角度決めを調整するモータ14とに、ボールねじ860,870を初期状態に戻すように指示を送信する。この指示を受信した各モータ13,14は、ボールねじ860,870を初期状態にする(S23)。筐体2の正面側に実装される追加ファン82の初期状態とは、当該追加ファン82がバックボード6に近い位置であって、筐体2の奥行き方向Xに対して垂直になるような状態にすることをいう。
なお、筐体2の背面側に実装されていた任意のパッケージがバックボード6から抜かれた場合には、MPパッケージ71のプロセッサは、位置部材86’の位置決めを調整するモータ15に、ボールねじ860を初期状態に戻すように指示を送信する。このとき筐体2の背面側に実装される追加ファン83の初期状態とは、当該追加ファン83がバックボード6に近い位置であって、当該追加ファン83が筐体2の奥行き方向Xに対して並行状態になることをいう。
では次に、筐体2の正面側から任意のパッケージがバックボード6に差し込まれた場合について、図29のフローチャートを用いて説明する。MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに実装されるLSI(発熱部材)からパッケージ情報を読み込み、パッケージの種類を判断する(S31)。MPパッケージ71のプロセッサは、パッケージの種類に応じた信号を位置部材86の位置決めを調整するモータ13と角度部材87の角度決めを調整するモータ14とに送信する(S32)。パッケージの種類に応じた信号は、MPパッケージ71のローカルメモリに記憶されている。例えば、パッケージがFEパッケージ72である場合には、プロセッサは、位置決め用のボールねじ860を5回転、角度決め用のボールねじ870を20回転するような信号を送信する。また、パッケージがBEパッケージ73である場合には、プロセッサは、位置決め用のボールねじ860を10回転、角度決め用のボールねじ870を10回転するような信号を送信する。このように、プロセッサは、パッケージの種類に応じて予め設定されているボールねじ860,870の回転数を回転させることができるモータ13,14,15に指示する。この指示を受信した各モータ13,14,15は、ボールねじ860,870を指定の回転数だけ回転させる(S33)。
では次に、ファン部品8’を構成する追加ファン82,83の位置および角度を変更する場合について説明する。
まず筐体2の正面側に実装されていた任意のパッケージがバックボード6から抜かれた場合について、図28のフローチャートを用いて説明する。MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに実装されるLSI(発熱部材)にアクセスできないことから、当該パッケージがバックボード6から抜かれたと判断する(S21)。そして、MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに対応するファン部品8Cに指示を出す(S22)。具体的には、MPパッケージ71のプロセッサは、位置部材86の位置決めを調整するモータ13と角度部材87の角度決めを調整するモータ14とに、ボールねじ860,870を初期状態に戻すように指示を送信する。この指示を受信した各モータ13,14は、ボールねじ860,870を初期状態にする(S23)。筐体2の正面側に実装される追加ファン82の初期状態とは、当該追加ファン82がバックボード6に近い位置であって、筐体2の奥行き方向Xに対して垂直になるような状態にすることをいう。
なお、筐体2の背面側に実装されていた任意のパッケージがバックボード6から抜かれた場合には、MPパッケージ71のプロセッサは、位置部材86’の位置決めを調整するモータ15に、ボールねじ860を初期状態に戻すように指示を送信する。このとき筐体2の背面側に実装される追加ファン83の初期状態とは、当該追加ファン83がバックボード6に近い位置であって、当該追加ファン83が筐体2の奥行き方向Xに対して並行状態になることをいう。
では次に、筐体2の正面側から任意のパッケージがバックボード6に差し込まれた場合について、図29のフローチャートを用いて説明する。MPパッケージ71のプロセッサは、任意のパッケージに実装されるLSI(発熱部材)からパッケージ情報を読み込み、パッケージの種類を判断する(S31)。MPパッケージ71のプロセッサは、パッケージの種類に応じた信号を位置部材86の位置決めを調整するモータ13と角度部材87の角度決めを調整するモータ14とに送信する(S32)。パッケージの種類に応じた信号は、MPパッケージ71のローカルメモリに記憶されている。例えば、パッケージがFEパッケージ72である場合には、プロセッサは、位置決め用のボールねじ860を5回転、角度決め用のボールねじ870を20回転するような信号を送信する。また、パッケージがBEパッケージ73である場合には、プロセッサは、位置決め用のボールねじ860を10回転、角度決め用のボールねじ870を10回転するような信号を送信する。このように、プロセッサは、パッケージの種類に応じて予め設定されているボールねじ860,870の回転数を回転させることができるモータ13,14,15に指示する。この指示を受信した各モータ13,14,15は、ボールねじ860,870を指定の回転数だけ回転させる(S33)。
(2−3)本実施の形態の効果
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、挿抜する論理基板を認識したストレージ装置自身が論理基板の発熱部材の配置を考慮して追加したファンの位置と角度を調整することができる。
さらに、バックボード側に追加した追加ファンを冷却用ファンと対にして、一度にバックボートから引き出せる構造としているため、保守交換が容易である。
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、挿抜する論理基板を認識したストレージ装置自身が論理基板の発熱部材の配置を考慮して追加したファンの位置と角度を調整することができる。
さらに、バックボード側に追加した追加ファンを冷却用ファンと対にして、一度にバックボートから引き出せる構造としているため、保守交換が容易である。
(3)第3の実施の形態
次に第3の実施の形態について説明する。図1において、100は全体として第3の実施の形態によるストレージ装置1を示す。このストレージシステムは、コントローラユニット部4に形成されるMPパッケージ71’の構成を除いて、第1の実施の形態のストレージ装置1と同様に構成されている。本実施の形態では、論理基板7にかかる電力負荷に応じて、当該論理基板7の電力と、当該論理基板7に対応するファンの回転数と、を制御する。なお、本実施の形態において、ファンとは第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明したファン部品8,8’を構成する冷却用ファン80,81及び追加ファン82,83をいう。
次に第3の実施の形態について説明する。図1において、100は全体として第3の実施の形態によるストレージ装置1を示す。このストレージシステムは、コントローラユニット部4に形成されるMPパッケージ71’の構成を除いて、第1の実施の形態のストレージ装置1と同様に構成されている。本実施の形態では、論理基板7にかかる電力負荷に応じて、当該論理基板7の電力と、当該論理基板7に対応するファンの回転数と、を制御する。なお、本実施の形態において、ファンとは第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明したファン部品8,8’を構成する冷却用ファン80,81及び追加ファン82,83をいう。
(3−1)MPパッケージの構成
本実施の形態によるMPパッケージ71’を図30に示す。MPパッケージ71’には、論理基板7(パッケージ)の消費電力を管理するLSIが内蔵されている。LSIは、パッケージに流れるデータの転送量を監視する監視プログラム710、閾値テーブル711、ファンの回転数を制御するための回転数制御テーブル712、ファンの回転数を設定する回転数設定プログラム713、および、後述するパッケージの動作モードを記憶するモード記憶領域714を保持する。
本実施の形態によるMPパッケージ71’を図30に示す。MPパッケージ71’には、論理基板7(パッケージ)の消費電力を管理するLSIが内蔵されている。LSIは、パッケージに流れるデータの転送量を監視する監視プログラム710、閾値テーブル711、ファンの回転数を制御するための回転数制御テーブル712、ファンの回転数を設定する回転数設定プログラム713、および、後述するパッケージの動作モードを記憶するモード記憶領域714を保持する。
(3−1−1)閾値テーブル
閾値テーブル711は、パッケージごとに保持するテーブルであって、パッケージが転送するデータの転送量と、その転送量に応じてパッケージの電力を制御する制御モードとの閾値を示すテーブルである。制御モードは、パッケージが通常動作するモードとパッケージが通常要する電力より少ない電力で動作する省電力モードと、がある。
図31はFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aであり、図32はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711Bであり、図33はSWパッケージ75及びCMパッケージ74が保持する閾値テーブル711Cである。
閾値テーブル711は、パッケージが転送する「データ転送量」欄7110と、当該パッケージの制御モードを示す「モード」欄7111と、から構成されている。ここで、「データの転送量」欄7110は、パッケージごとに定義が異なる。
FEパッケージ72又はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711A,711Bでの「データ転送量」欄7110には、複数あるFEパッケージ72又は複数あるBEパッケージ73の平均データ転送量の割合が記録される。パッケージの性能限界値を100%とすると、当該パッケージはそのうち何%のデータを転送しているかを記録する。本実施の形態においても、第1の実施の形態で説明したパッケージの枚数と同じ枚数のため、FEパッケージ72は8枚、BEパッケージ73は8枚である。したがって、FEパッケージ72又はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711A,711Bでのデータ転送量は、8枚のパッケージが転送するデータ転送量の平均値の割合である。
SWパッケージ75又はCMパッケージ74が保持する閾値テーブルでの「データ転送量」欄には、パッケージ1枚が転送するデータ転送量の割合が記録される。
例えば、図31のFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aでは、8枚あるFEパッケージ72が転送するデータ転送量の平均転送量が、75.1%から87.5%である場合には、8枚あるFEパッケージ72のうち、1枚のFEパッケージ72を省電力モードに切り替えることを示している。例えば「モード」欄7111の「8枚中1枚 省電力モード」では、8枚の平均データ転送量が85%である場合に、MPパッケージ71’のプロセッサが1枚のFEパッケージを省電力モードにしても7枚のFEパッケージを97%から98%で稼動させれば賄えると判断した場合である。この場合、1枚のFEパッケージを省電力モードに切り替える前に、その1枚のFEパッケージが保持するデータ転送ジョブを他の7枚のFEパッケージに割当てる必要がある。
また、BEパッケージ73が保持する閾値テーブル711BもFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aと同じように、平均転送量を「データ転送量」欄7110に設定している。
図33のSWパッケージ75が保持する閾値テーブル711Cでは、1枚のSWパッケージ75が転送するデータ転送量が0%の場合に省電力モードに切り替えることを示している。なお、この例では、SWパッケージ75及びCMパッケージ74における省電力モードとは当該パッケージの電源をオフすることをいう。
閾値テーブル711は、パッケージごとに保持するテーブルであって、パッケージが転送するデータの転送量と、その転送量に応じてパッケージの電力を制御する制御モードとの閾値を示すテーブルである。制御モードは、パッケージが通常動作するモードとパッケージが通常要する電力より少ない電力で動作する省電力モードと、がある。
図31はFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aであり、図32はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711Bであり、図33はSWパッケージ75及びCMパッケージ74が保持する閾値テーブル711Cである。
閾値テーブル711は、パッケージが転送する「データ転送量」欄7110と、当該パッケージの制御モードを示す「モード」欄7111と、から構成されている。ここで、「データの転送量」欄7110は、パッケージごとに定義が異なる。
FEパッケージ72又はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711A,711Bでの「データ転送量」欄7110には、複数あるFEパッケージ72又は複数あるBEパッケージ73の平均データ転送量の割合が記録される。パッケージの性能限界値を100%とすると、当該パッケージはそのうち何%のデータを転送しているかを記録する。本実施の形態においても、第1の実施の形態で説明したパッケージの枚数と同じ枚数のため、FEパッケージ72は8枚、BEパッケージ73は8枚である。したがって、FEパッケージ72又はBEパッケージ73が保持する閾値テーブル711A,711Bでのデータ転送量は、8枚のパッケージが転送するデータ転送量の平均値の割合である。
SWパッケージ75又はCMパッケージ74が保持する閾値テーブルでの「データ転送量」欄には、パッケージ1枚が転送するデータ転送量の割合が記録される。
例えば、図31のFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aでは、8枚あるFEパッケージ72が転送するデータ転送量の平均転送量が、75.1%から87.5%である場合には、8枚あるFEパッケージ72のうち、1枚のFEパッケージ72を省電力モードに切り替えることを示している。例えば「モード」欄7111の「8枚中1枚 省電力モード」では、8枚の平均データ転送量が85%である場合に、MPパッケージ71’のプロセッサが1枚のFEパッケージを省電力モードにしても7枚のFEパッケージを97%から98%で稼動させれば賄えると判断した場合である。この場合、1枚のFEパッケージを省電力モードに切り替える前に、その1枚のFEパッケージが保持するデータ転送ジョブを他の7枚のFEパッケージに割当てる必要がある。
また、BEパッケージ73が保持する閾値テーブル711BもFEパッケージ72が保持する閾値テーブル711Aと同じように、平均転送量を「データ転送量」欄7110に設定している。
図33のSWパッケージ75が保持する閾値テーブル711Cでは、1枚のSWパッケージ75が転送するデータ転送量が0%の場合に省電力モードに切り替えることを示している。なお、この例では、SWパッケージ75及びCMパッケージ74における省電力モードとは当該パッケージの電源をオフすることをいう。
(3−1−2)回転数制御テーブル
回転数制御テーブル712は、パッケージグループごとに保持するテーブルであって、パッケージを冷却するファンの回転数を制御するためのテーブルである。回転数制御テーブル712は、グループ内のパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、パッケージグループに対応するファンの回転数をどの様に制御するかを設定したテーブルである。
回転数制御テーブル712は、パッケージグループを構成する「パッケージの動作モード」7120欄と、当該パッケージグループを冷却するファンの「回転数レベル」欄7121と、から構成される。本実施の形態による動作モードとしては、通常の動作モードと省電力モードとがある。また、回転数のレベルは、回転数が低いレベル1から回転数を上げていき、通常の回転であるレベル4まで設けられている。
例えば、パッケージグループ3が保持する回転数制御テーブルを図34に示す。パッケージグループ3は、図34に示すように、筐体2の正面側及び背面側に実装されるCMパッケージ74が4枚から構成される。また、このパッケージグループ3を冷却するためのファンは、第1の実施の形態又は第2の実施の形態で説明したファン部品8,8’であるため、筐体2の正面側及び背面側に4個のファンが実装されている。
図34の「パッケージの動作モード」7120欄には、図35に示すようにパッケージグループを構成するパッケージごとに動作モードが設定される。筐体2の正面側に実装される2枚のCMパッケージがそれぞれパッケージ1、パッケージ2に対応し、筐体2の背面側に実装される2枚のCMパッケージがそれぞれパッケージ3、パッケージ4に対応する。
また、図34の「回転数レベル」欄7121には、図35に示すようにパッケージグループを冷却するファン80−83ごとに回転数が設定される。図35では、第1の実施の形態で説明をしたファン部品8が実装されている。冷却用ファン80がファンA、追加ファン82がファンB、追加ファン83がファンC、及び、冷却用ファン81がファンDに対応している。
パターン1は、パッケージグループ3を構成する各パッケージが通常要する電力で動作している間は、ファンも通常の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。
パターン2は、筐体2の正面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合に、ファンはレベル3の回転数で冷却することを示している。筐体2の正面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合には、筐体2の正面側に実装されるパッケージの総発熱量が少なくなるため、筐体2の背面側へ流れる空気の温度は、筐体2の正面側に実装されるパッケージが全て通常モードで動作している場合と比べて低くなる。
パターン3は、筐体2の背面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合に、ファンはレベル4の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。筐体2の正面側に実装されるパッケージが全て通常モードで動作しているため、筐体2の正面側に実装されるパッケージの総発熱量は、パターン1と変わらない。このため、ファンはレベル4の回転数で回転する。
パターン4は、筐体2の正面側又は背面側に実装される2枚のパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、省電力モードに切り替わった2枚のパッケージに対応する2個のファンうち、1個を停止し、もう1個をレベル2の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。パターン4では筐体2の正面側又は背面側のいずれかが全て省電力モードに切り替わる。冷却風を均一に流す必要がないため、省電力モードになった側の追加ファンを停止してもよい。
パターン5は、筐体2の正面側及び背面側のそれぞれに実装される2枚のパッケージのうち、それぞれ1枚ずつが省電力モードに切り替わった場合に、全てのファンはレベル2の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。
パターン6では、パッケージグループを構成するすべてのパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、他のパッケージグループへの影響を考慮して、冷却用ファンのみをレベル1の回転数で回転させることを示している。
なお、図34はパッケージグループ3が保持する回転数制御テーブル712であり、パッケージグループ1及び2が保持する回転数制御テーブルも同様にパッケージの動作モードに応じてファンの回転数を制御できるように設定されている。
回転数制御テーブル712は、パッケージグループごとに保持するテーブルであって、パッケージを冷却するファンの回転数を制御するためのテーブルである。回転数制御テーブル712は、グループ内のパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、パッケージグループに対応するファンの回転数をどの様に制御するかを設定したテーブルである。
回転数制御テーブル712は、パッケージグループを構成する「パッケージの動作モード」7120欄と、当該パッケージグループを冷却するファンの「回転数レベル」欄7121と、から構成される。本実施の形態による動作モードとしては、通常の動作モードと省電力モードとがある。また、回転数のレベルは、回転数が低いレベル1から回転数を上げていき、通常の回転であるレベル4まで設けられている。
例えば、パッケージグループ3が保持する回転数制御テーブルを図34に示す。パッケージグループ3は、図34に示すように、筐体2の正面側及び背面側に実装されるCMパッケージ74が4枚から構成される。また、このパッケージグループ3を冷却するためのファンは、第1の実施の形態又は第2の実施の形態で説明したファン部品8,8’であるため、筐体2の正面側及び背面側に4個のファンが実装されている。
図34の「パッケージの動作モード」7120欄には、図35に示すようにパッケージグループを構成するパッケージごとに動作モードが設定される。筐体2の正面側に実装される2枚のCMパッケージがそれぞれパッケージ1、パッケージ2に対応し、筐体2の背面側に実装される2枚のCMパッケージがそれぞれパッケージ3、パッケージ4に対応する。
また、図34の「回転数レベル」欄7121には、図35に示すようにパッケージグループを冷却するファン80−83ごとに回転数が設定される。図35では、第1の実施の形態で説明をしたファン部品8が実装されている。冷却用ファン80がファンA、追加ファン82がファンB、追加ファン83がファンC、及び、冷却用ファン81がファンDに対応している。
パターン1は、パッケージグループ3を構成する各パッケージが通常要する電力で動作している間は、ファンも通常の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。
パターン2は、筐体2の正面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合に、ファンはレベル3の回転数で冷却することを示している。筐体2の正面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合には、筐体2の正面側に実装されるパッケージの総発熱量が少なくなるため、筐体2の背面側へ流れる空気の温度は、筐体2の正面側に実装されるパッケージが全て通常モードで動作している場合と比べて低くなる。
パターン3は、筐体2の背面側に実装されるパッケージのいずれか1枚でも省電力モードに切り替わった場合に、ファンはレベル4の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。筐体2の正面側に実装されるパッケージが全て通常モードで動作しているため、筐体2の正面側に実装されるパッケージの総発熱量は、パターン1と変わらない。このため、ファンはレベル4の回転数で回転する。
パターン4は、筐体2の正面側又は背面側に実装される2枚のパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、省電力モードに切り替わった2枚のパッケージに対応する2個のファンうち、1個を停止し、もう1個をレベル2の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。パターン4では筐体2の正面側又は背面側のいずれかが全て省電力モードに切り替わる。冷却風を均一に流す必要がないため、省電力モードになった側の追加ファンを停止してもよい。
パターン5は、筐体2の正面側及び背面側のそれぞれに実装される2枚のパッケージのうち、それぞれ1枚ずつが省電力モードに切り替わった場合に、全てのファンはレベル2の回転数で当該パッケージを冷却することを示している。
パターン6では、パッケージグループを構成するすべてのパッケージが省電力モードに切り替わった場合に、他のパッケージグループへの影響を考慮して、冷却用ファンのみをレベル1の回転数で回転させることを示している。
なお、図34はパッケージグループ3が保持する回転数制御テーブル712であり、パッケージグループ1及び2が保持する回転数制御テーブルも同様にパッケージの動作モードに応じてファンの回転数を制御できるように設定されている。
(3−2)省電力モードへの切り替え処理と回転数の制御処理
では、MPパッケージ71’のプロセッサが閾値テーブル711と回転数制御テーブル712とを用いて、パッケージを省電力モードに切り替え、対応するファンの回転数を制御する処理を図36のフローチャートを用いて説明する。この処理は、MPパッケージ71’のプロセッサが監視プログラム710及び回転数設定プログラム713に基づいて実行する。
MPパッケージ71’のプロセッサは、パッケージの種類を特定すると、特定した全枚数分のパッケージが転送するデータ転送量を取得する(S41)。プロセッサが直接データの転送量を監視しているため、プロセッサはパッケージが転送するデータ転送量を取得できる。また、パッケージがFEパッケージ72又はBEパッケージ73の場合には、プロセッサは取得したデータ転送量の平均転送量を算出する。パッケージがSWパッケージ75又はCMパッケージ74の場合には、1枚分のデータ転送量を取得する。
その後、MPパッケージ71’のプロセッサは、パッケージの種類に応じて取得したデータの転送量と、閾値テーブルに設定されたデータ転送量と、を比較し(S42)、両データ転送量が合致する閾値テーブルのモードに従って当該パッケージに対して省電力モードへの切り替えを行う(S43)。
例えば、パッケージの種類がFEパッケージであり、8枚中1枚を省電力モードに切り替える場合に、切り替え処理としてはMPパッケージ71’のプロセッサが次のような手順を実行する。まずMPパッケージ71’のプロセッサは現在のデータ転送量が一番少ないパッケージを特定し、次に特定したパッケージのデータ転送ジョブを他のパッケージへ割り振る。その後、MPパッケージ71’のプロセッサは特定したパッケージを省電力モードに切り替える。8枚中2枚以上を省電力モードに切り替える場合には、MPパッケージ71’のプロセッサは現在のデータ転送量が少ない順にパッケージを特定する。
MPパッケージ71’のプロセッサは、省電力モードに切り替えたパッケージのモード情報をモード記録領域714に書き込むと(S44)、全てのパッケージの種類についてS21からS24までの処理手順を実行する(S45:NO)。そして、全てのパッケージの種類について、省電力モードへの切り替えが終了すると、MPパッケージ71’のプロセッサは、モード記録領域714に書き込まれたモード情報と、回転数制御テーブルのパッケージの動作モードと、を比較する(S46)。そして、MPパッケージ71’のプロセッサは、モード情報に合致する回転数制御テーブルのパッケージの動作モードに対応するファンの回転数レベルに従って、ファンの回転数を設定すると(S47)、この処理を終了する。
では、MPパッケージ71’のプロセッサが閾値テーブル711と回転数制御テーブル712とを用いて、パッケージを省電力モードに切り替え、対応するファンの回転数を制御する処理を図36のフローチャートを用いて説明する。この処理は、MPパッケージ71’のプロセッサが監視プログラム710及び回転数設定プログラム713に基づいて実行する。
MPパッケージ71’のプロセッサは、パッケージの種類を特定すると、特定した全枚数分のパッケージが転送するデータ転送量を取得する(S41)。プロセッサが直接データの転送量を監視しているため、プロセッサはパッケージが転送するデータ転送量を取得できる。また、パッケージがFEパッケージ72又はBEパッケージ73の場合には、プロセッサは取得したデータ転送量の平均転送量を算出する。パッケージがSWパッケージ75又はCMパッケージ74の場合には、1枚分のデータ転送量を取得する。
その後、MPパッケージ71’のプロセッサは、パッケージの種類に応じて取得したデータの転送量と、閾値テーブルに設定されたデータ転送量と、を比較し(S42)、両データ転送量が合致する閾値テーブルのモードに従って当該パッケージに対して省電力モードへの切り替えを行う(S43)。
例えば、パッケージの種類がFEパッケージであり、8枚中1枚を省電力モードに切り替える場合に、切り替え処理としてはMPパッケージ71’のプロセッサが次のような手順を実行する。まずMPパッケージ71’のプロセッサは現在のデータ転送量が一番少ないパッケージを特定し、次に特定したパッケージのデータ転送ジョブを他のパッケージへ割り振る。その後、MPパッケージ71’のプロセッサは特定したパッケージを省電力モードに切り替える。8枚中2枚以上を省電力モードに切り替える場合には、MPパッケージ71’のプロセッサは現在のデータ転送量が少ない順にパッケージを特定する。
MPパッケージ71’のプロセッサは、省電力モードに切り替えたパッケージのモード情報をモード記録領域714に書き込むと(S44)、全てのパッケージの種類についてS21からS24までの処理手順を実行する(S45:NO)。そして、全てのパッケージの種類について、省電力モードへの切り替えが終了すると、MPパッケージ71’のプロセッサは、モード記録領域714に書き込まれたモード情報と、回転数制御テーブルのパッケージの動作モードと、を比較する(S46)。そして、MPパッケージ71’のプロセッサは、モード情報に合致する回転数制御テーブルのパッケージの動作モードに対応するファンの回転数レベルに従って、ファンの回転数を設定すると(S47)、この処理を終了する。
(3−3)本実施の形態の効果
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、パッケージごとに省電力モード(電源オフ)への切り替えが可能であり、当該パッケージを冷却するファンの回転数もパッケージのモードに応じて制御することができる。
本実施の形態によれば、発熱部材の配置を考慮したファンを追加し、ファン部品として挿抜できるため、筐体内のレイアウトに影響することなく、筐体内の冷却風が撹拌され又は均一に流すことができる。
また、パッケージごとに省電力モード(電源オフ)への切り替えが可能であり、当該パッケージを冷却するファンの回転数もパッケージのモードに応じて制御することができる。
1……ストレージ装置、71,71’……MPパッケージ、72……FEパッケージ、73……BEパッケージ、74……CMパッケージ、75……SWパッケージ、8,8’……ファン部品(ファン装置)、8A,8C…筐体の正面側に実装されるファン部品、8B,8D…筐体の背面側に実装されるファン部品、80,81……冷却用ファン、82,83……追加ファン、86,86’…位置部材、87……角度部材、711,711A,711B,711C……閾値テーブル、712……回転数制御テーブル。
Claims (18)
- 複数のハードディスクドライブを収納するディスクボックス部と、
上位装置からのデータ入出力要求に応答して前記ハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部と、
前記ディスクボックス部及び前記コントローラユニット部に電源を供給する電源部と、
前記ディスクボックス部、前記コントローラユニット部及び前記電源部を収納する筐体と、
前記コントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、前記熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン装置と、を備える、ことを特徴とするストレージ装置。 - 前記筐体の正面側及び背面側の双方向から前記ディスクボックス部、前記コントローラユニット部、及び前記電源部を挿抜可能に接続し、前記筐体の底面中央に対して垂直に実装されるバックボードを備え、
前記ファン装置は前記バックボードを挟んで実装される、ことを特徴とする請求項1記載のストレージ装置。 - 前記ファン装置は、
前記熱領域に外気を導入し、前記熱領域を冷却するように通過した外気を外部へ排出するように前記筐体の正面外部側及び背面外部側のそれぞれに実装される冷却ファンと、
前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように前記筐体の正面バックボード側及び背面バックボード側のそれぞれに実装される追加ファンと、から構成し、
前記冷却ファン及び前記追加ファンは前記バックボードに対して挿抜可能に実装される、ことを特徴とする請求項2記載のストレージ装置。 - 前記追加ファンは、
前記発熱部材の配置に対応して前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたる位置又は角度を調整して実装される、ことを特徴とする請求項3記載のストレージ装置。 - 前記筐体の正面バックボード側に実装される追加ファンは、
前記論理基板の挿抜方向に対して0度から90度まで角度調整可能に実装される、ことを特徴とする請求項3記載のストレージ装置。 - 前記筐体の背面バックボード側に実装される追加ファンは、
前記論理基板の挿抜方向に対して略並行になるように実装される、ことを特徴とする請求項3記載のストレージ装置。 - 前記追加ファンは、
前記追加ファンをのせる台座と、前記台座を挿通するボールねじを回転させることによって前記熱領域に前記追加ファンの冷却風があたる位置に実装される、ことを特徴とする請求項4記載のストレージ装置。 - 前記追加ファンは、
前記追加ファンの実装角度を調整するヒンジ部材と、前記ヒンジ部材を挿通するボールねじを回転させることによって前記熱領域に前記追加ファンの冷却風があたる角度に実装される、ことを特徴とする請求項4記載のストレージ装置。 - 上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット部を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、前記熱領域を通過した外気を外部へ排出するように実装する、ことを特徴とするファン装置。
- 前記コントローラユニット部を収納する筐体の正面側及び背面側の双方向から前記コントローラユニット部を挿抜可能に接続し、且つ、前記筐体の底面中央に対して垂直に実装されるバックボードを挟んで実装する、ことを特徴とする請求項9記載のファン装置。
- 前記熱領域に外気を導入し、前記熱領域を冷却するように通過した外気を外部へ排出するように前記筐体の正面外部側及び背面外部側のそれぞれに実装される冷却ファンと、
前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように前記筐体の正面バックボード側及び背面バックボード側のそれぞれに実装される追加ファンと、から構成し、
前記冷却ファン及び前記追加ファンは、前記バックボードに対して挿抜可能に実装する、ことを特徴とする請求項10記載のファン装置。 - 前記追加ファンは、
前記発熱部材の配置に対応して前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたる位置又は角度を調整して実装する、ことを特徴とする請求項11記載のファン装置。 - 前記筐体の正面バックボード側に実装される追加ファンは、
前記論理基板の挿抜方向に対して0度から90度まで角度調整可能に実装する、ことを特徴とする請求項11記載のファン装置。 - 前記筐体の背面バックボード側に実装される追加ファンは、
前記論理基板の挿抜方向に対して略並行になるように実装する、ことを特徴とする請求項11記載のファン装置。 - 前記追加ファンは、
前記追加ファンをのせる台座と、前記台座を挿通するボールねじを回転させることによって前記熱領域に前記追加ファンの冷却風があたる位置に実装する、ことを特徴とする請求項11記載のファン装置。 - 前記追加ファンは、
前記追加ファンの実装角度を調整するヒンジ部材と、前記ヒンジ部材を挿通するボールねじを回転させることによって前記熱領域に前記追加ファンの冷却風が当たる角度に実装する、ことを特徴とする請求項11記載のファン装置。 - 上位装置からのデータ入出力要求に応答してハードディスクドライブに対するデータの入出力処理を行うコントローラユニット装置であって、
前記コントローラユニット装置を構成する論理基板に配置される発熱部材から発生する熱領域に外気を導入し、前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように冷却し、前記熱領域を通過した外気を外部へ排出するファン部品を備える、ことを特徴とするコントローラユニット装置。 - 前記論理基板は、
前記コントローラユニット装置の正面側及び背面側の双方向から前記バックボードに挿抜可能に接続され、
前記ファン部品は、
前記熱領域に外気を導入し、前記熱領域を冷却するように通過した外気を外部へ排出するように前記コントローラユニット装置の正面外部側及び背面外部側のそれぞれに実装される冷却ファンと、
前記熱領域に冷却風が撹拌され又は均一にあたるように前記コントローラユニット装置の正面バックボード側及び背面バックボード側のそれぞれに実装される追加ファンと、から構成され、
前記冷却ファン及び前記追加ファンは、前記バックボードに対して挿抜可能に実装される、ことを特徴とする請求項17記載のコントローラユニット装置。
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