JP2010039401A - 眼鏡レンズの隠しマーク視認装置 - Google Patents

眼鏡レンズの隠しマーク視認装置 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光の照射状態の切り換えを簡単に行なって、隠しマークをより少ない手間で迅速に確認できる眼鏡レンズの隠しマーク視認装置を提供する。
【解決手段】光源3、電池16、および背景体5を収容する本体ケース1と、拡大レンズ6を支持するレンズホルダー2を備えている。本体ケース1の上面に、眼鏡レンズ8用の載置面9を設け、そこに照射開口10を開口する。背景体5は本体ケース内1に配置して、照射開口10を介して拡大レンズ6と正対させる。光源3は複数個のLED28と支持体27で構成し、背景体5の斜め上方に配置する。光源3を本体ケース1の外面に設けた切換えつまみ39で回動操作して、LED28の照射中心軸Pが、載置面9に載置した眼鏡レンズ8を指向する第1照射状態と、背景体5を指向する第2照射状態とに切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼鏡レンズに設けてある隠しマークを明確に視認するための装置に関する。
この種の装置は、例えば特許文献1に公知である。そこでは、光源(蛍光灯)と拡大レンズとの間の光路に光量制限具を位置させて照明光の照射状態を調整し、眼鏡レンズに設けられている隠しマークを拡大レンズで視認できるようにしている。光量制限具は、第1の面板と第2の面板とでL字状に形成してあり、第1面板部には防眩効果を発揮するフィルターが設けられ、第2面板部には眼鏡レンズの照明領域をレンズ周縁部に限定するマスクが設けられている。第1・第2の各面板部を介して眼鏡レンズに照射される照明光によって、プラスチック製の眼鏡レンズに設けた突状の隠しマークや、ガラス製の眼鏡レンズに設けた凹状の隠しマークを視認することができる。なお、眼鏡レンズは手で持った状態で、拡大レンズの焦点位置付近に支持する。同様の隠しマーク視認装置は、特許文献2にも開示してあるが、そこでは、眼鏡レンズを本体ケースの上面の載置面に載置した状態で隠しマークを確認する。
上記の隠しマーク視認装置とは異なり、光源からの照明光を背景体で反射させたのち、拡大レンズへ向かって照射する隠しマーク視認装置が提案されている(特許文献3)。光源は背景体の斜め上方に配置してあり、光源からの直接光のみで眼鏡レンズを照射し、あるいは直接光と背景体からの反射光とで眼鏡レンズを照射するなどにより、眼鏡レンズに設けた隠しマークを視認することができる。背景体は黒色のつや消し塗料が塗布されたプラスチック板で構成され、あるいは前記背景体の黒色の反射面にアルミニウム箔などの反射材を点状や線状などに配置して構成してある。
特許第3009401号公報(段落番号0023〜0024、図2) 特許第3133430号公報(段落番号0021、図1) 特開2001−281561号公報(段落番号0015、図2)
特許文献1の隠しマーク視認装置は、光源が収容されるハウジングの上部にL字状の光量制限具を載置して照明光の照射状態を調整する。そのため、眼鏡レンズの隠しマークが既知でないような場合に、第1面板部と第2面板部とを交互に照明用の光路に臨ませ、眼鏡レンズに照射される光の状態を変更して隠しマークを視認する必要があり、光量制限具の姿勢を変更する手間が煩わしい。また、光源としてリング状の蛍光灯を使用するため商用電源の近傍で使用する必要があり、さらに装置全体の高さおよび前後寸法が大きいので、設置場所が比較的広いスペースに限られる不便がある。蛍光灯用の安定器などが不可欠であるうえ、ケース構造が複雑であるため全体コストが高く付く不利もある。
特許文献3の隠しマーク視認装置においては、複数種類の背景体をハウジング内の所定位置に差し換えて、照明光の照射状態を切り換えながら眼鏡レンズの隠しマークを視認しなければならない。そのため、眼鏡レンズに適合する背景体を選び出し、隠しマークを特定するのに多くの手間が掛かる。また、特許文献1の隠しマーク視認装置と同様に、設置場所が商用電源の近傍で比較的広いスペースに限られる不便がある。
本発明の目的は、照明光の照射状態の切り換えを簡単に行なって、隠しマークを迅速に確認できる眼鏡レンズの隠しマーク視認装置を提供することにある。本発明の目的は、全体構造が簡単でコンパクト化でき、その分だけ低コスト化できる眼鏡レンズの隠しマーク視認装置を提供することにある。本発明の目的は、商用電源が不必要でどこででも使用でき、長期にわたってメンテナンスが不要な眼鏡レンズの隠しマーク視認装置を提供することにある。
本発明に係る眼鏡レンズの隠しマーク視認装置は、光源3、および背景体5を収容する本体ケース1と、拡大レンズ6を支持するレンズホルダー2とを備えている。本体ケース1の上面には、眼鏡レンズ8を載置するための載置面9と、載置面9に臨んで開口する照射開口10とが設けてある。背景体5は、照射開口10を介して拡大レンズ6と正対する状態で本体ケース内1に配置する。光源3は複数個のLED28を含んで構成し、背景体5の斜め上方に配置する。以って、LED28から照射される照明光の照射中心軸Pが、載置面9に載置した眼鏡レンズ8を指向する第1照射状態と、背景体5を指向する第2照射状態とに切り換えできるように光源3を構成する。本体ケース1の外面に、光源3を第1照射状態と第2照射状態とに切り換える切換具39を設ける。
光源3は、図4に示すように複数個のLED28と、これらのLED28を支持する支持体27とで構成する。支持体27は、LED28の照射中心軸Pが載置面9に載置した眼鏡レンズ8を指向する第1照射状態と、LED28の照射中心軸Pが背景体を指向する第2照射状態とに変位可能に本体ケース1で支持する。本体ケース1の外面に、支持体27を変位操作する切換えつまみ39を設ける。
光源3は、図9に示すように載置面9に載置した眼鏡レンズ8を照射する複数個の第1LED群46と、背景体5を照射する複数個の第2LED群47と、これらのLED群46・47を支持する支持体27とで構成する。本体ケース1の外面に、第1LED群46と第2LED群47の点灯状態を切り換える切換えスイッチ39を設ける(図8参照)。
拡大レンズ6の焦点領域を、載置面9に載置した眼鏡レンズ8の高さ位置に合致させる。焦点領域とは、焦点が合っている領域を意味する。
本体ケース1の内部に、光源点灯用の電池16を収容する。本体ケース1は中空箱状に形成して、その前後面および左右側面のいずれかひとつに電池開口18を開口する。レンズホルダー2が電池開口18を塞ぐ蓋体を兼ねるように、本体ケース1に対して着脱可能に固定する。
回路基板27で構成された支持体を、本体ケース1で回動変位自在に軸支される回動軸30に固定する。回動軸30と本体ケース1との間に、回路基板27を任意の回動位置において位置保持する摩擦抵抗体31を配置する(図4参照)。
本発明では、照明用の光源3を複数個のLED28を含んで構成し、本体ケース1内に設けた背景体5の斜め上方に配置した。そのうえで、本体ケース1の外面に設けた切換具39を切り換え操作してLED28の照射中心軸Pの向きを変更することにより、照明光の照射状態を変更できるようにした。したがって、本発明の隠しマーク視認装置によれば、切換具39を切り換え操作するだけの簡単な操作で、眼鏡レンズ8の形成素材の違いに対応して照明光の照射状態を変更でき、従来のこの種の装置において不可欠であった光量制限具の姿勢変更や、背景体の差し換えなどを行なう必要もなく、隠しマークの確認を迅速にしかも的確に行なえる。
また、複数個のLED28を発光源にして光源3を構成するので、蛍光灯を発光源とする従来装置に比べて安定器などの余分な機器を省略でき、蛍光灯や安定器などを収容するスペースも省略できる。したがって、本発明装置の本体ケース1は、少なくとも複数個のLED28や背景体5などを収容できるスペースがあればよく、従来装置に比べて隠しマーク視認装置の全体構造の簡素化と小形化とを同時に実現して、全体コストを削減できる。電池16を電源とする場合には商用電源が不必要であり、しかも小形化できることと相俟って、使用場所の制限がなく、どこででも使用できる隠しマーク視認装置とすることができる。光源として寿命の長いLED28を使用するので、長期にわたって光源のメンテナンスを行なう必要がない利点もある。
複数個のLED28と、これらのLED28を支持する支持体27とで光源3を構成し、本体ケース1の外面に設けた切換えつまみ39で支持体27を変位操作して、LED28の照射中心軸Pの向きを第1照射状態と第2照射状態に変更できるようにすると、切換えつまみ39を切り換え操作するだけの簡単な操作で、眼鏡レンズ8の形成素材の違いに対応して照明光の照射状態を変更できる。また、拡大レンズ6を覗き込んだ状態のままで切換えつまみ39を操作して照明光の照射状態を変更できるので、例えば第1照射状態で隠しマーク44を視認できなかった場合などに、第2照射状態への切り換えを即座に行なって、隠しマーク44の確認作業を迅速に行なえる。LED28を支持する支持体27の姿勢を変更して照射中心軸Pの向きを切り換えるので、切換えつまみ39の操作量を加減して、照明光の照射状態を使用者の好みの状態に微調整できる利点もある。
載置面9に載置した眼鏡レンズ8を照射する複数個の第1LED群46と、背景体5を照射する複数個の第2LED群47と、これらのLED群46・47を支持する支持体27とで光源3を構成し、本体ケース1の外面に設けた切換えスイッチ39を操作して、両LED群46・47の点灯状態を切り換えるようにすると、可動部分を一掃できるので、隠しマーク視認装置が故障する確率を大幅に低下して、耐久性と信頼性を向上できる。また、各LED群46・47の照度を異ならせ、あるいは発光色を異ならせるなど、眼鏡レンズ8の形成素材の違いに対応して照明光の特性を好適化して、隠しマーク44の確認作業をさらに効果的に行なうことができる。
拡大レンズ6の焦点領域を、載置面9に載置した眼鏡レンズ8の高さ位置に合致させると、拡大レンズ6に対する眼鏡レンズ8の高さ位置を調整して、眼鏡レンズ8を焦点領域に位置させる手間を省くことができる。したがって、拡大レンズ6を覗き込んだ状態で眼鏡レンズ8を載置面9に沿って移動させることにより隠しマーク44を探すことができ、より確実にしかも簡便に隠しマーク44を視認できる。
中空箱状に形成した本体ケース1の周囲壁に電池開口18を開口し、本体ケース1に対して着脱されるレンズホルダー2で電池開口18を塞ぐようにすると、電池開口18を塞ぐ蓋体を別途設ける必要がなく、その分だけケース構造を簡素化して隠しマーク視認装置の製造に要するコストを削減できる。本体ケース1の内部に電池16を収容するので、電池16を本体ケース1の外部に別設する場合に比べて、隠しマーク視認装置の保管や収納に要するスペースを小さくできる。
回路基板27を回動軸30に固定し、回動軸30と本体ケース1との間に摩擦抵抗体31を配置すると、回路基板27を任意の回動位置において位置保持することができる。したがって、第1照射状態と第2照射状態に切り換えた光源3が、外部から加わる衝撃や自重によって回動するのを確実に防止して、照射中心軸Pを常に適正な状態に保持することができる。
(実施例) 図1ないし図7は本発明に係る隠しマーク視認装置の実施例を示す。図1ないし図3において隠しマーク視認装置は、本体ケース1と、本体ケース1の背面に着脱可能に固定されるレンズホルダー2と、本体ケース1の内部に収容される光源3、電池ユニット4、および背景体5と、レンズホルダー2で支持される拡大レンズ6などで構成する。
本体ケース1は、プラスチック製の縦長直方体状の中空箱からなり、その上面に眼鏡レンズ8を載置するための載置面9を有し、載置面9の前後中央に光源3からの照射光を通過させるための照射開口10が開口してある。照射開口10は帯状の光源3に対応して横長四角形状に形成してある。本体ケース1の内部は、ケース内部に固定した区画板12で上区画13と下区画14とに区分されており、上区画13に光源3と背景体5が配置され、下区画14に電池ユニット4が収容してある。
電池ユニット4は、上向きに開口する電池ケース15と、電池ケース15に装填される4個の電池(単3電池)16とで構成してある。電池ケース15は下区画14の底壁に面ファスナー17で着脱可能に固定してある。電池16を交換するために、本体ケース1の背面全体が電池開口18として開口してある。電池16を交換する場合には、レンズホルダー2を取り外し、さらに面ファスナー17を分離して電池ケース15を本体ケース1の外へ取り出して行なう。本体ケース1の内面全体および区画板12の少なくとも上面は、黒色のつや消し塗料が塗布してあり、これにより光源3の照射光が本体ケース1の内面および区画板12で反射するのを防いでいる。
レンズホルダー2は、プラスチック板材を逆L字状に折り曲げて構成してあり、その上面板2aに開口した円形の視認開口21に拡大レンズ6を装着している。拡大レンズ6は、上面板2aと、上面板2aの下面側に固定される押え枠22とで取り外し不能に挟持固定してある。レンズホルダー2は先の電池開口18を塞ぐ蓋体を兼ねており、その縦壁2bの過半下部が4個のビス23で本体ケース1に締結固定してある。4個のビス23を取り外すと、レンズホルダー2を本体ケース1から分離できる。上区画13に臨む縦壁2bの内面には、光源3の回動限界を規定する板状のストッパー24が固定してある。レンズホルダー2を本体ケース1に組み付けた状態において、拡大レンズ6は照射開口10と上下に正対している。
図4および図2において光源3は、横長四角形状の回路基板(支持体)27と、回路基板27の一方の長辺部に沿って定間隔ごとに直線列状に実装される8個のLED28と、回路基板27に取付金具29で固定される回動軸30と、回動軸30と本体ケース1との間に配置される摩擦抵抗体31などで構成する。個々のLED28は、白色を発光する発光ダイオードからなり、各LED28の隣接ピッチを5mmとして、全体として帯状の照明光を照射できる。
光源3は背景体5のケース後面側の斜め上方に配置する。詳しくは、図1に示すように、拡大レンズ6の中心と照射開口10の中心を結ぶ垂直の仮想中心軸線よりもケース後方で、しかも上区画13の上下中央に回動軸30の中心が位置する状態で光源3を配置する。このように、光源3を背景体5の後方斜め上方に配置することにより、LED28から照射される直接照明光が拡大レンズ6に照射されるのを防止できる。
回動軸30は、回路基板27にビス32で締結されるΩ字状の取付金具29を介して回路基板27に固定され、その両側端が本体ケース1の左右側壁で回動自在に軸支してある。摩擦抵抗体31は、回動軸30に固定される止金具33、および座金34と、これら両者33・34の間に配置される圧縮コイル形のばね35と、本体ケース1に接着固定される摩擦体36で構成する。座金34は止金具33と共に回動軸30に同行して回動し、このとき座金34と摩擦体36との間に発生する摩擦力によって、光源3を任意の回動位置で位置保持することができる。本体ケース1から外側方へ突出する回動軸30の軸端には、光源3を回動変位操作する切換えつまみ(切換具)39が固定してある。また、本体ケース1の前面には、電池ユニット4から光源3へ供給される電流をオン・オフする電源スイッチ37が設けてある。
図5に示すように背景体5は、光沢のある白色の紙またはプラスチックシートの表面に、黒色のつや消しインクで格子模様41を印刷して、シート表面の全体に明部と暗部を形成してなる。格子模様41の格子幅b1は、格子模様41で囲まれる正方形の白地42の一辺の長さb2より僅かに小さく設定してある。図5に示す拡大図にあっては、拡大図の周縁を囲む円の直径が10mmであるときの格子模様41の状態を示している。このように、格子模様41を設けることにより、背景体5で反射される照射光の光量を落として防眩作用を発揮することができる。なお、紙またはプラスチックシートに印刷される模様としては、格子模様である必要はなく、一群の点状のあるいは斑点状の模様であってもよい。また、黒色のつや消しされたシート表面に、反射性に優れた金属箔片やガラスの微粉末を接着して背景体5を形成することができる。
先に説明した光源3は、ガラス製の眼鏡レンズ8に設けられた隠しマークを視認するときと、プラスチック製の眼鏡レンズ8に設けた隠しマークを視認するときとで、切換えつまみ39を回動操作してLED28の照射中心軸を切り換える。詳しくは、ガラス製の眼鏡レンズ8に設けられた隠しマークを視認する場合には、図6に示すように、LED28から照射される照明光の照射中心軸Pが、載置面9に載置した眼鏡レンズ8を指向して斜め上向きに傾斜する第1照射状態とする。このとき、回路基板27の下面上縁側をストッパー24の上端縁に接当させることにより、第1照射状態における照射中心軸Pの傾斜角度を一定にし、摩擦抵抗体31で位置保持することができる。
また、プラスチック製の眼鏡レンズ8に設けた隠しマークを視認する場合には、図7に示すように、LED28から照射される照明光の照射中心軸Pが、背景体5を指向して斜め下向きに傾斜する第2照射状態とする。このとき、回路基板27の下面下縁側をストッパー24の下部表面に接当させることにより、第2照射状態における照射中心軸Pの傾斜角度を一定にして、背景体5で反射される反射光量を好適化できる。この状態においても、光源3の傾斜姿勢は摩擦抵抗体31で保持されている。
眼鏡レンズ8に形成された隠しマーク44の一例を図2に示している。そこでは、レンズ中心を通る基準直径位置を意味する左右一対の丸印表示と、遠視用の度数と近視用の度数の差を意味するアラビア数字表示などで隠しマーク44を構成している。アラビア数字の表示は、図2において丸印表示より手前側に(ケース前方)に設けてある。また、図示していないが眼鏡レンズ8の凸表面には、レンズの中心線や、丸印表示の大まかな位置、あるいは右用あるいは左用などの表示が印刷してある。これらの印刷表示はレンズの加工が終了した時点で払拭除去される。
眼鏡レンズ8の隠しマーク44を確認する場合には、載置面9に眼鏡レンズ8を載置したうえで、図1および図3に示すように眼鏡レンズ8の周縁をレンズホルダー2に接当させ、さらに先の印刷表示のうち中心線表示を照射開口10の後縁の真上付近に位置させる。この状態で、電源スイッチ37をオンしてLED28を点灯する。光源3は、眼鏡レンズ8がガラスである場合には第1照射状態に切り換え、眼鏡レンズ8がプラスチックである場合には第2照射状態に切り換える。
第1照射状態における背景体5は、LED28の直接照射光が背景体5に照射されないので、拡大レンズ6を覗き込んだ状態において殆ど暗黒状に見える。また、第2照射状態の背景体5は、拡大レンズ6を覗き込んだ状態において、格子模様41の輪郭がにじんだ状態でぼんやりと見える。拡大レンズ6の焦点のあう領域が、載置面9に載置いた眼鏡レンズ8の高さ位置に合致させてあるからである。
上記の状態で、眼鏡レンズ8を丸印表示の大まかな位置を示す印刷表示に従って左右いずれかへずらすことにより、隠しマーク44を視認することができる。ガラス製の眼鏡レンズ8の隠しマーク44は、レンズ表面に凹溝状に形成されている。そのため、図6に示すように、LED28から照射される斜め上向きの照明光を受けると、隠しマーク44は暗黒状に見える背景体5を背景にして乱反射作用により光輝し、明確に確認することができる。
また、プラスチック製の眼鏡レンズ8の隠しマーク44は、レンズ表面に凸リブ状に形成されている。そのため、図7に示すように、LED28から照射されて背景体5で反射された照明光を受けると、凸リブ状の隠しマーク44は背景体5からの反射光を拡散させる。その結果、拡大レンズ6で見る隠しマーク44は周辺部位より暗く見え、陰文字として明確に確認することができる。
以上のように、本発明の隠しマーク視認装置によれば、切換えつまみ39を回動操作するだけで、光源3を第1照射状態と第2照射状態とに切り換えて、眼鏡レンズ8の形成素材の違いに応じて照射状態を変更できるので、眼鏡レンズ8の隠しマークをより少ない手間で迅速に、しかも明確に確認することができる。
また、蛍光灯を光源とする従来装置に比べて安定器などの余分な機器を省略し、さらにケース構造を簡素化できるので、隠しマーク視認装置の全体構造を大幅に簡素化できるうえ、外形寸法を充分に小さくして全体コストを削減できる。電池16を電源とするので、商用電源から遠く離れた場所であっても隠しマーク視認装置を問題なく使用できる。加えて、光源として寿命の長いLED28を使用するので、長期にわたって光源のメンテナンスを行なう必要がなく、時おりレンズホルダー2を取り外して電池16を交換する程度の保守を行なえば足りる。
図8および図9は隠しマーク視認装置の別の実施例を示す。そこでは、光源3の構造が先の実施例と異なっている。詳しくは、載置面9に載置された眼鏡レンズ8を照射する8個の第1LED群(LED)46と、背景体5を照射する8個の第2LED群(LED)47と、これらのLED群46・47を支持する支持体27とで光源3を構成する。支持体27は、各LED群46・47が実装される回路基板48・49と、両基板48・49を所定の角度で支持する支持枠50とで構成する。支持枠50の両端は本体ケース1に固定してある。
第1LED群46の照射中心軸Pの傾斜角度は、上記の実施例における第1照射状態時のLED28の照射中心軸Pの傾斜角度に一致させてあり、第2LED群47の照射中心軸Pの傾斜角度は、上記の実施例における第2照射状態時のLED28の照射中心軸Pの傾斜角度に一致させてある。必要があれば、各LED群46・47の照度を異ならせ、あるいは発光色を異ならせて、各LED群46・47の発光特性を好適化することができる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
使用時には、電源スイッチ37をオン操作したのち、本体ケース1の側面に設けた切換えスイッチ(切換具)39をG側あるいはP側へ切り換えて、両LED群46・47のいずれか一方を点灯させることにより、ガラス製の眼鏡レンズ8およびプラスチック製の眼鏡レンズ8に適合した照明状態を形成することができる。必要があれば、両LED群46・47を同時に点灯してもよい。
上記の実施例以外に、光源3は、拡大レンズ6の中心と照射開口10の中心を結ぶ垂直の仮想中心軸線よりもケース前方へ位置ずれした状態で配置することができる。必要があれば、平面から見て先の仮想中心軸線よりもケース側方、あるいは斜め側方に位置ずれした状態で配置することができ、要は照明光が直接に拡大レンズ6に照射されない位置であればよい。電源スイッチ37はパイロットランプ(LED)が組み込まれたスイッチであってもよい。
拡大レンズ6のレンズ中心軸は垂直である必要はなく、斜めに傾斜することができる。光源3の照射中心軸Pを第1照射状態から第2照射状態に変位する構造としては、回動軸30を中心とする回動変位である必要はない。例えば、回路基板27の両端に固定した一対のピンを本体ケース1に設けたガイド溝で案内して、光源3の姿勢を変更することができる。本体ケース1は角箱状である必要はなく、丸筒状や角錐台状など任意形状に形成できる。電池開口18を本体ケース1の底壁に開口し、専用の蓋体で開閉することができる。
隠しマーク視認装置の縦断側面図である。 隠しマーク視認装置の斜視図である。 隠しマーク視認装置の平面図である。 光源の詳細構造を示す横断平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 第1照射状態の光源を示す縦断側面図である。 第2照射状態の光源を示す縦断側面図である。 別の実施例に係る隠しマーク視認装置の斜視図である。 別の実施例に係る光源の構造を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 本体ケース
2 レンズホルダー
3 光源
5 背景体
6 拡大レンズ
8 眼鏡レンズ
9 載置面
10 照射開口
27 支持体(回路基板)
28 LED
30 回動軸
39 切換具(切換えつまみ)

Claims (6)

  1. 光源(3)および背景体(5)を収容する本体ケース(1)と、拡大レンズ(6)を支持するレンズホルダー(2)とを備えており、
    本体ケース(1)の上面には、眼鏡レンズ(8)を載置するための載置面(9)と、載置面(9)に臨んで開口する照射開口(10)とが設けられており、
    背景体(5)は、照射開口(10)を介して拡大レンズ(6)と正対する状態で本体ケース内(1)に配置されており、
    光源(3)は複数個のLED(28)を含んで構成されて、背景体(5)の斜め上方に配置されており、
    LED(28)から照射される照明光の照射中心軸(P)が、載置面(9)に載置した眼鏡レンズ(8)を指向する第1照射状態と、背景体(5)を指向する第2照射状態とに切り換えできるように光源(3)が構成されており、
    本体ケース(1)の外面に、前記光源(3)を第1照射状態と第2照射状態とに切り換える切換具(39)が設けてあることを特徴とする眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
  2. 光源(3)が、複数個のLED(28)と、これらのLED(28)を支持する支持体(27)とで構成されており、
    前記支持体(27)は、LED(28)の照射中心軸(P)が載置面(9)に載置した眼鏡レンズ(8)を指向する第1照射状態と、LED(28)の照射中心軸(P)が背景体を指向する第2照射状態とに変位可能に本体ケース(1)で支持されており、
    本体ケース(1)の外面に、前記支持体(27)を変位操作する切換えつまみ(39)が設けてある請求項1に記載の眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
  3. 光源(3)が、載置面(9)に載置した眼鏡レンズ(8)を照射する複数個の第1LED群(46)と、背景体5を照射する複数個の第2LED群(47)と、これらのLED群(46・47)を支持する支持体(27)とで構成されており、
    本体ケース(1)の外面に、前記第1LED群(46)と第2LED群(47)の点灯状態を切り換える切換えスイッチ(39)が設けてある請求項1に記載の眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
  4. 拡大レンズ(6)の焦点領域が、載置面(9)に載置した眼鏡レンズ(8)の高さ位置に合致してある請求項1、2または3に記載の眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
  5. 本体ケース(1)の内部に、光源点灯用の電池(16)が収容されており、
    本体ケース(1)が中空箱状に形成されて、その前後面および左右側面のいずれかひとつに電池開口(18)が開口されており、
    レンズホルダー(2)が、電池開口(18)を塞ぐ蓋体を兼ねて、本体ケース(1)に対して着脱可能に固定してある請求項1から4のいずれかに記載の眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
  6. 回路基板(27)で構成された支持体が、本体ケース(1)で回動変位自在に軸支される回動軸(30)に固定されており、
    前記回動軸(30)と本体ケース(1)との間に、回路基板(27)を任意の回動位置において位置保持する摩擦抵抗体(31)が配置してある請求項2、4または5に記載の眼鏡レンズの隠しマーク視認装置。
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