JPH1147482A - ミシンの光マーキング装置 - Google Patents

ミシンの光マーキング装置

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JPH1147482A
JPH1147482A JP20799897A JP20799897A JPH1147482A JP H1147482 A JPH1147482 A JP H1147482A JP 20799897 A JP20799897 A JP 20799897A JP 20799897 A JP20799897 A JP 20799897A JP H1147482 A JPH1147482 A JP H1147482A
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JP
Japan
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light
marking
sewing machine
light source
optical
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Application number
JP20799897A
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English (en)
Inventor
Hideo Aso
英夫 麻生
Koji Suzukawa
貢治 鈴川
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 針回りの照明が明るい場合や、縫製物の色が
明るい場合にもマーキングを行うことが可能であり、複
数の形のマーキングを容易に切り換えることが可能であ
って、低コストで製造可能なミシンの光マーキング装置
を提供する。 【解決手段】 本体部21において、筒体19の基端部
に、光源装置60から伸びる光伝送手段11が接続さ
れ、中央付近には、光が透過可能な部材にマーキングパ
ターンが形成されてなるパターンボード43,44を備
える固定リングが収容され、筒体19の先端部には、先
端に凸レンズ33を備え、筒体19の長手方向に移動可
能なレンズ筒31が設けられている。ミシンが設置され
たテーブルの下面に設置された光源装置60から、光伝
送手段11内を通って筒体19内に光が送られ、この光
はパターンボード43,44を透過し、凸レンズ33に
よって集束されることによって、縫製物にマーキングパ
ターンを照射し、かつ、マーキングパターンの周囲には
照明が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンにおいて、
縫製物にマーキングパターンを投影することによって位
置決めのためのマーキングを行うミシンの光マーキング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】背広やブレザー、スラックス等の各種衣
服の縫製においては、ボタンホールの加工など、ミシン
の針と縫製物の位置について正確な位置決めを必要とす
る場合がある。一般に、位置決めを行う場合は、縫製す
る縫製物にマーキングを行って目印を付け、その目印を
目視することで位置決めを行ってきたが、このマーキン
グを行う手段としては、縫製物に光を当てて目印とする
ミシンの光マーキング装置がよく用いられていた。ミシ
ンの光マーキング装置は、図8に示すように、キャップ
102、電源コード101、ランプ104、ランプソケ
ット103、パターンスリット108、固定リング10
7、レンズ111、レンズ筒110、本体筒120、お
よび、本体筒120に設けられて、このレンズ筒110
を本体筒120の長手方向に移動させるガイド溝112
およびガイドネジ114等から構成され、ミシンの針の
付近にマーキングパターンを投影するように設置される
のが一般的である。
【0003】このようなミシンの光マーキング装置によ
れば、図示しない電源によってランプ104が点灯する
と、ランプ104から出た光は、本体筒120内を通っ
てパターンスリット108のスリットの部分を通過し、
さらにレンズ111を通って、図示しない縫製物に投影
される。パターンスリット108は、一般に、薄板金に
抜き加工を施してスリットを形成したものである。従っ
て、このパターンスリット108を通り抜けた光によっ
てマーキングを行うためには、縫製物でスリットの形の
像が結ばれる必要があるので、レンズ筒110をガイド
溝112に沿って移動させることによって焦点を合わせ
ていた。図8のパターンスリット108は薄板金に
「+」の形状のスリットを打ち抜いたものであり、縫製
物には、「+」の形状の明るい像が投影される。パター
ンスリット108によって、スリット以外の部分の光は
遮られ、スリットを通過した光のほかは、何も投影され
ない。従って、位置決めは「+」の形状に投影される像
を目印として行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のミシンの光マーキング装置によるマーキング
は、パターンスリット108を通過した光による像であ
るため、縫製物が明るい色の布である場合、投影される
像が見えにくいという問題点があった。例えば、ランプ
104が白色光を発する場合、白い縫製物にマーキング
を行っても殆ど見ることができなかった。また、ミシン
の針回りの照明が明るい場合にも同様に、投影される像
が見えにくく、マーキングに困難が生じるという問題が
あった。
【0005】また、パターンスリット108は、薄板金
に打ち抜き加工を施して、例えば2.5mm角の範囲
に、幅0.2mm〜0.3mm程度のスリットを形成し
たものであり、精密な加工を要するために製造コストが
非常に高くなってしまうという問題があった。一方で、
パターンスリット108は薄板金によってなる精密な部
品であり、取り扱いに注意を要し、交換の際には時間と
手間がかかるという問題があった。また、例えば「◎」
等の、閉じた図形が組み合わされた形状のスリットを形
成することはできなかった。
【0006】さらに、従来のミシンの光マーキング装置
において、投影されるパターンを変更する場合、パター
ンスリット108が固着された固定リング107を交換
する必要があり、煩雑な作業となっていた。そこで、時
間と手間の節約のために、ミシンの光マーキング装置自
体を複数揃え、ミシンの光マーキング装置ごと交換する
手段が考えられるが、ミシンの光マーキング装置自体が
高価なため容易に実現できる手段ではなかった。
【0007】また、光マーキング装置を設置する際に、
一般的なミシンには針回りの照明等の照明装置が設けら
れているので、照明装置と光マーキング装置の共通の電
源を使用することが考えられるが、実際には、要求され
る電圧が異なる場合が多く、結局、電源を複数用意しな
ければならなかった。このため、光マーキング装置が、
全体として大型化するという問題があった。また、通
常、マーキングは針周辺において行われ、ミシンの光マ
ーキング装置はミシンの面部に設置される。この場合、
ランプ104がミシンの面部に固定されているので、ミ
シンの振動がランプ104に直接伝達され、ランプ10
4内部のフィラメントが振動によって切れやすくなると
いう問題があった。
【0008】また、縫製物である布の表面でマーキング
の像を結ぶように、パターンスリット108を通過した
光をレンズで集光するので、像の中心に電球のフィラメ
ントの影が現れて、マーキングが見えにくくなるという
問題があった。これを防止する手段としては、通常のラ
ンプの代わりにレンズ付きランプを用いる方法がある
が、レンズ付きランプは高価であるため、コストの増大
を招くという問題があった。
【0009】一方、以上の問題点を解決する手段とし
て、レーザー光を利用したミシンの光マーキング装置が
あった。これは、縫製物にレーザー光を照射してマーキ
ングを行うもので、上記の問題点を解決することは可能
であるが、レーザー光発生装置自体が大型で、保守・管
理に多くのコストと手間が必要とされ、さらに非常に高
価なものであったため、従来、一般的に用いられてきた
ミシンの光マーキング装置と同じように利用することは
できなかった。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するため、
針回りの照明が明るい場合や、縫製物の色が明るい色で
ある場合にもマーキングを行うことが可能であり、複数
のパターンの中から任意のパターンを容易に選択し、切
り換えてマーキングを行うことが可能であって、照明装
置としても利用可能であり、容易に設置することがで
き、作業者の作業負担を減らし、コストを低減すること
が可能なミシンの光マーキング装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、光源装置と、縫製物上を照
明するべく前記光源装置から導入した光を導き導出する
筒体と、この筒体内に設けられ、縫製物にマーキングと
して形成されるマーキングパターンを除く部分にて該光
を透過させ、縫製物上に前記マーキングを形成する光マ
ーキング手段とを備え、照明の機能とマーキングの機能
とを同時に有すること、を特徴とする構成とした。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、縫製物
にマーキングとして形成されるマーキングパターンを備
えた光マーキング手段を備えているので、縫製物上には
照明が行われ、かつ、マーキングが形成される。これに
よって、従来の光マーキング装置によるマーキングとは
異なり、明るい色の布地の表面においても、はっきりと
マーキングを確認することができる。即ち、縫製物の表
面においては、照明が行われた範囲の中に異なる色彩の
マーキングが形成されていて、このマーキングを、周囲
の照明手段による光との色、或いは、明るさ等の対比に
よって確認することができる。これによって、白または
明るい色調の縫製物の表面においても、容易にマーキン
グを確認することができる。同様に、ミシンの針の周辺
を照らす照明が明るいものであっても、マーキングを容
易に確認することが可能である。
【0013】ここで、具体的には、上記ミシンの光マー
キング装置は、例えば光源装置を白色のハロゲンランプ
とし、光マーキング手段として円筒形の筒体内に針金を
「+」字型に組んだものを設けて、凸レンズを備えるな
どして構成可能である。この構成によるミシンの光マー
キング装置によれば、「+」字型に組まれた針金の周囲
を通って凸レンズによって集束され、縫製物に達した光
によって、縫製物に円形に照明された部分が現れる。そ
して、この明るい部分の中には、「+」字型に組まれた
針金の影が現れる。すなわち、照明手段によって照らさ
れた部分と、その中に光マーキング手段によって投影さ
れた「+」字のマーキングパターンが、白と黒の色彩と
明るさのコントラストによって明確に確認することがで
きる。
【0014】ここで、光源装置としては、例えばハロゲ
ンランプや、白熱灯が挙げられる。また、マーキングパ
ターンとは、例えば縫製物上の一点または一部分を示す
ための「+」、「−」等の記号や、あるいはさらに複雑
な紋様を含むものである。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のミ
シンの光マーキング装置であって、前記筒体は、途中で
屈曲されるように形成されること、を特徴とする構成と
した。
【0016】この請求項2記載の発明によれば、筒体が
途中で屈曲した形状であるため、ミシンの限られたスペ
ースにも設置することができ、なおかつ作業者の妨げに
ならないように設置することが可能である。ミシンの針
周りには、例えば、縫製中に針が折れた場合に折れた針
の飛散を防止して作業者を保護するガード部材等、大き
な部材が設置されることが多い。このため、ミシンの針
周りにミシンの光マーキング装置を設置する場合、筒体
が途中で屈曲した構成であれば、既に設置された大きな
部材の間を通るように設置することができ、非常に容易
に設置することができる。さらに、筒体が途中で屈曲し
た構成のため、ミシンのフレームに沿って設置すること
ができるので、不要な突出部が無い。また、大きな部材
の隙間等に配置することによって作業者の作業の妨げに
ならないように設置することができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載のミ
シンの光マーキング装置であって、前記光マーキング手
段は、光が透過可能な透過部材に、前記マーキングパタ
ーンが形成されてなるパターン表示部材によって構成さ
れること、を特徴とする構成とした。
【0018】この請求項3記載の発明によれば、光を透
過させることが可能な透過部材にマーキングパターンが
形成されたパターン表示部材を備える構成としたので、
縫製物においては、パターン表示部材を透過した光の中
にマーキングパターンが投影される。即ち、パターン表
示部材においてマーキングパターン以外の部分は光を透
過させるので、縫製物においても、マーキングの周囲は
光に照らされて明るくなっている。従って、縫製物に投
影されたマーキングパターンは、マーキングパターンと
周囲の光との、色、或いは明るさ等のコントラストによ
って確認することができる。これによって、縫製物が、
例えば白色などの明るい色であっても、マーキングパタ
ーンをはっきりと確認することが可能となり、同様に、
ミシンの針の周辺を照らす照明が明るいものであったと
しても、マーキングパターンを容易に確認することが可
能である。
【0019】また、透過部材にマーキングパターンを形
成するので、従来用いられてきたスリットを設ける構成
とは異なり、例えば「◎」等の、閉じた図形が組み合わ
された形状のマーキングパターンを形成することができ
る。即ち、例えば透過部材をアクリル製の円盤とし、こ
の円盤の表面に色付セロハンを貼り付けてマーキングパ
ターンを形成する構成とすれば、色付セロハンの形状に
制限はなく、色付セロハンを任意の形状に切って貼り付
けることで、様々な形状のマーキングパターンを自在に
形成することができる。
【0020】ここで、透過部材としては、例えばアクリ
ル等の合成樹脂製の板状部材が挙げられるが、ガラス製
であっても良いし、また、フィルム状の部材であっても
よく、材質、形状について特に限定されない。また、パ
ターン表示部材としては、透過部材の表面に、例えばマ
ーキングパターンを印刷したものが挙げられるが、透過
部材の表面に色付セロハンを貼り付けたものとしても良
いし、2枚の透過部材の間に色付セロハンが挟まれた構
成としても良い。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
ミシンの光マーキング装置であって、前記マーキングパ
ターンは、前記透過部材に描かれていること、を特徴と
する構成とした。
【0022】この請求項4記載の発明によれば、透過部
材に、例えば印刷や手書き等の手段によってマーキング
パターンが描かれた構成であるので、従来用いられてき
た薄板金にスリットを備えた部材を製造する場合に比
べ、技術的に非常に簡単であり、製造コストを大幅に削
減することができる。また、印刷によって製造する構成
とすれば大量生産が容易であり、また、多種多様のマー
キングパターンを形成することができる。さらに、何も
記入されていない透過部材の表面に手書きでマーキング
パターンを記入する場合は、多様なマーキングパターン
を自在に記入することができる。
【0023】ここで、具体的には、例えば透過部材とし
てアクリル板等の合成樹脂板やポリカーボネート等のフ
ィルムを用いれば、パターンを記した後の切断作業等も
非常に容易であり、製造コストを大幅に下げることがで
きる。また、例えば、何も記入されていない透明のアク
リル板に、ユーザーが自分でマーキングパターンを記入
して用いることも可能であり、多様なニーズに応えるこ
ともでき、また、大幅にコストを低減することができ
る。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1または4
に記載のミシンの光マーキング装置であって、前記光源
装置から送られた光の進路に沿って並ぶように設けられ
た複数の前記光マーキング手段と、前記光源装置より発
せられて前記光マーキング手段を透過した光を集光する
集光手段と、この集光手段と前記複数の光マーキング手
段との相対距離を変更可能とする移動手段と、を備える
ことを特徴とする構成とした。
【0025】この請求項5記載の発明によれば、複数の
光マーキング手段を備え、これら複数の光マーキング手
段が光源装置からの光の進路に沿って並んでおり、光マ
ーキング手段と集光手段との相対距離を変更することが
可能であるので、複数のマーキングパターンの中から任
意のマーキングパターンのみに焦点を合わせることで、
該マーキングパターンのみを投影することができる。即
ち、光源装置からの光は全ての光マーキング手段を通過
するが、例えば集光手段を凸レンズとすれば、光マーキ
ング手段と、凸レンズと、縫製物との位置関係が適切で
ある場合にのみ縫製物に明確なマーキングが投影され
る。この位置関係が適切でない光マーキング手段に形成
されたマーキングパターンは、所謂、焦点が合っていな
い状態であるため、縫製物に不明瞭な像が投影される
か、或いは殆ど見えない。このとき、単に照明としても
使用することができるので、移動手段はマーキング機能
と照明機能とを切り換える切換え手段としても作用す
る。
【0026】また、光マーキング手段の、マーキングパ
ターンが形成されていない部分は光が透過可能であり、
光源からの光が複数の光マーキング手段を透過しても、
光量の減少を抑えることができる。従って、パターン表
示部材と集光手段との間の距離を変えることによって、
複数のパターン表示部材に形成されたマーキングパター
ンの中から、任意のマーキングパターンを選択して縫製
物に明確に投影することができる。これによって、部材
の交換などの操作を行うことなく、縫製物に投影される
マーキングパターンを容易に変更することができる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1から4の
何れかに記載のミシンの光マーキング装置であって、前
記光マーキング手段を前記筒体に対して着脱可能とする
着脱手段を備えること、を特徴とする構成とした。
【0028】この請求項6記載の発明によれば、着脱手
段によって光マーキング手段が着脱可能である構成とし
たので、異なるマーキングパターンが形成された複数の
光マーキング手段を用意しておけば、光マーキング手段
を交換して、容易にマーキングパターンを変更すること
ができる。また、光マーキング手段を取り外して、従来
用いられていた、光が透過不可能な板状部材にスリット
を設けたパターンスリットを設置することも可能であ
る。
【0029】ここで、着脱手段としては、例えばミシン
の光マーキング装置本体に設けられた開口部であって、
板状のパターン表示部材やパターンスリット部材を挿入
して設置するものが挙げられるが、開閉可能な開口部で
あっても良いし、形状、大きさ等は特に限定されない。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
何れかに記載のミシンの光マーキング装置であって、前
記光源装置から発せられた光を伝送して先端部から照射
することが可能な光伝送手段と、この光伝送手段の先端
部を前記筒体に着脱可能とする連結手段と、を備えるこ
とを特徴とする構成とした。
【0031】この請求項7記載の発明によれば、光伝送
部材の先端部は連結手段によって筒体に着脱可能に取り
付けられているので、光源装置から光が送られている状
態で光伝送部材の先端部を筒体から取り外すと、光伝送
部材を照明装置として使用することができる。これによ
って、ミシンの針回りの照明装置を兼ねて設置し、縫製
中の針回りの照明装置として使用することが可能である
ので、従来の照明装置は不要となり、ミシン全体を小型
化し、コストを低減することができる。また、ミシン各
部の保守・点検作業などの際に、特に釜や下軸など、奥
まったところに設置されている精密な部分では、光伝送
部材の先端部から光を照射することによって、非常に有
用な照明装置として利用することができる。そして、光
伝送部材を照明装置として用いれば、保守・点検専用の
照明装置が不要となり、さらに縫製作業の合間等に手軽
に点検等を行うことができる。また、光伝送部材が、例
えば光ファイバーケーブルであれば、細い、柔軟性があ
る等、保守・点検作業に適しているので、作業を効率よ
く行うことができる。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
何れかに記載のミシンの光マーキング装置であって、前
記光伝送手段は、前記筒体を外した場合に照明として使
用可能であり、前記光源装置は、前記光伝送手段から前
記筒体を外した場合の照明用と、前記光伝送手段に前記
筒体を取り付けた場合の光マーキング用とを兼ねて1台
のみ設けられていること、を特徴とする構成とした。
【0033】この請求項8記載の発明によれば、光源装
置が1台のみ設置され、マーキングと、光伝送部材を筒
体から外した場合の照明との2通りの目的に利用するこ
とができる。従って、照明装置用と、光マーキング装置
用の2台の専用電源をそれぞれ独立して用意しなくても
よく、ミシンの光マーキング装置を非常に小さいスペー
スに設置することが可能となり、かつ、コストを低減す
ることができる。
【0034】請求項9記載の発明は、光源装置と、この
光源装置から発せられた光を伝送して先端部から照射す
ることが可能な光伝送手段と、この光伝送手段の先端に
接続され、前記光源装置から送られてくる光によって縫
製物に対してマーキングパターンの投影および照明等を
行うミシンの光マーキング装置において、前記光源装置
は、ミシンが設置されているテーブルの下面に配置され
ること、を特徴とする構成とした。
【0035】この請求項9記載の発明によれば、光源装
置を、ミシンが設置されているテーブルの下面に設置し
た構成であるので、光源装置にはミシンのモーターの振
動が伝わりにくく、例えば、光源装置として白色ランプ
やハロゲンランプを用いた場合には、振動によるフィラ
メントの破断を防ぎ、ランプを長期間使用することがで
きる。
【0036】例えば、光伝送手段として光ファイバーケ
ーブルを用いる構成とすれば、ミシンの光マーキング装
置を設置する場所がミシンの面部であったとしても、テ
ーブルの下面に光源装置を設置して、この光源装置から
発せられた光を伝送することができる。
【0037】ここで、光源装置としては、例えばハロゲ
ンランプや白熱灯を使用する構成が挙げられる。また、
光伝送手段としては、例えば光ファイバーケーブルが挙
げられるが、他の光伝送法による構成であっても良い。
また、ミシンの光マーキング装置としては、縫製物上に
マーキングを行うとともに縫製物上に照明を行うものが
挙げられるが、光源装置から送られた光によるマーキン
グを行う機能と、他の機能とを併せて有するものであっ
ても良い。
【0038】請求項10記載の発明は、電球を内部に有
する光源装置と、この光源装置から発せられた光を伝送
して先端部から照射することが可能な光伝送手段と、こ
の光伝送手段の先端に接続され、前記光源装置から送ら
れてくる光によって縫製物に対してマーキングパターン
の投影および照明等を行うミシンの光マーキング装置に
おいて、前記光源装置は、前記電球の光軸をずらすこと
が可能な光軸調節機構を備えること、を特徴とする構成
とした。
【0039】この請求項10記載の発明によれば、光源
装置の内部には、電球と、光軸をずらすことが可能な光
軸調節機構を備えているため、光軸をずらすことによっ
て、電球から光を照射したときに生じるフィラメントの
影が縫製物に届かないようにすることができる。これに
よって、高価なレンズ付きランプを用いたり、或いは、
光源装置内にレンズを設けたりしなくても、縫製物上の
マーキングに電球のフィラメントの影が重なるのを防ぐ
ことが可能となり、マーキングが確認し易くなるだけで
なく、コストの低減や装置の簡略化を図ることができ
る。
【0040】ここで、具体的には、電球の光軸をずらす
構成は、電球の光軸を平行移動させてずらす構成でも、
電球の光軸の角度を変更してずらす構成であっても良
い。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図7の図面を参照しながら説明する。
【0042】[第1の実施の形態]図1は、この発明の
第1の実施の形態であるミシンの光マーキング装置1の
本体部について、各部を分離した分解斜視図である。図
2は、図1のミシンの光マーキング装置によって縫製物
に投影される像を示す図である。図3は、ミシンの光マ
ーキング装置1において、光源装置60の構成を示す図
であり、(a)は内部の構成を側方から眺めた図であ
り、(b)は上面図である。図4および図5は、ミシン
の光マーキング装置1を照明装置として使用する場合
に、本縫いミシン91に取り付けた状態を示す図であ
り、図4は本縫いミシン91の面部の概略斜視図、図5
は本縫いミシン91の背面の概略図である。このミシン
の光マーキング装置1は、例えば本縫いミシン91に取
り付けられ、位置合わせの基準となるマーキングパター
ンを縫製物に投影してマーキングを行うもので、本体部
21、光伝送手段11および光源装置60とから構成さ
れる。
【0043】図1〜図3において、1はミシンの光マー
キング装置、11は光伝送手段、12は基端部の口金、
13は先端部の口金である。21は本体部であり、本体
部21において、19は筒体、23は取付ボス、24は
ローレットネジ、25はネジ穴、26は止ネジ、27は
ネジ穴、28はガイドネジ、29はガイド溝である。ま
た、31はレンズ筒であり、32はネジ穴、33は集光
手段としての凸レンズである。ガイドネジ28、ガイド
溝29、レンズ筒31、ネジ穴32によって移動手段が
構成されている。41は固定リングであり、45はネジ
穴、43,44はパターン表示部材としてのパターンボ
ードである。これら固定リング41、パターンボード4
3,44によって光マーキング手段が構成される。ま
た、パターンボード43,44は、詳細は後述するが、
アクリル板(透過部材)の表面に赤色透過インクによっ
てマーキングパターンが描かれてなる部材である。
【0044】60は光源装置であり、光源装置60にお
いて、61はローレットネジ、62は取付駒、63は熱
線吸収ガラス板、64は防熱ベース板、65はミラー付
ハロゲンランプ、66は取付台板、67は押えバネ、6
8a,68bは位置決めネジ、69a,69bはガイド
溝、70はコードゴム、71は電源コード、72は光源
装置カバーである。光源装置カバー72は、筐体72a
と、カバー部72bとから構成される。また、位置決め
ネジ68a,68bと、ガイド溝69a,69bによっ
て、光軸調節機構が構成される。81a,81b,81
c,81dは、筐体72aに設けられたネジ穴であり、
82,…は、ネジ穴81a,81b,81c,81dに
螺入される木ネジである。83は、ミシンが設置される
テーブルである。また、図2において(a)は、パター
ンボード43によって縫製物上に投影される像であり、
(a)においてP11は周辺部、P12はマーキングパ
ターンである。同様に、(b)はパターンボード44に
よる像であり、(b)においてP21は周辺部、P22
はマーキングパターンである。
【0045】図1に示すように、本体部21は円筒形の
長尺部材である筒体19に、光マーキング手段を収容し
て構成される。筒体19の一端側には取付ボス23が設
けられ、光伝送手段11の先端に設けられた口金13を
取付ボス23に差し込むことで筒体19と光伝送手段1
1は接続される。また、取付ボス23に開けられたネジ
穴25からローレットネジ24をネジ込むと、口金13
の側面は取付ボス23に固定される。ここで、ローレッ
トネジ24を手でネジ込むことで、容易に口金13を固
定することができる。筒体19の中央付近には、円筒形
の固定リング41が収容されている。固定リング41
は、取付ボス23側にパターンボード43を、他方側に
パターンボード44を備え、止ネジ26によって筒体1
9に固定されている。パターンボード43,44は、ア
クリル樹脂製の円板状部材で、中央に、縫製物に投影さ
れるマーキングパターンとして「−」,「+」の記号が
それぞれ赤色透過インクによって印刷されている。これ
らパターンボード43,44を備える固定リング41
は、ネジ26をネジ穴27,およびネジ穴45に螺入す
ることによって、本体部21に固定される。
【0046】筒体19の先端部には、レンズ筒31が収
容される。レンズ筒31の先端には、凸レンズ33が設
けられている。このレンズ筒31の側面にはネジ穴32
が設けられていて、ガイドネジ28を螺入することがで
きる。筒体19の側面には、筒体19の長手方向に伸び
るガイド溝29が設けられ、レンズ筒31のネジ穴32
を、ガイド溝29に合わせ、ガイドネジ28を螺入する
と、レンズ筒31は筒体19の長手方向にスライド移動
させることが可能となる。これによって、凸レンズ33
は、筒体19の長手方向に移動させることが可能とな
る。尚、ガイドネジ28をさらに深く螺入すると、レン
ズ筒31は筒体19に固定される。
【0047】図3(a)に示すように、光源装置60
は、箱体である光源装置カバー72内に防熱ベース板6
4およびミラー付ハロゲンランプ65が収容されて構成
される。光源装置カバー72は、2つの側面と底面とが
開口した筐体72aと、この筐体72aの開口部を覆う
カバー部72b(図5)とによって構成される。この光
源装置60は、ミシンが設置されるテーブル83の下面
に木ネジ82,…をネジ穴81a,81b,81c,8
1dに螺入して取り付けられる。
【0048】光源装置カバー72は、内部にミラー付ハ
ロゲンランプ65を収容しているため、使用時にはミラ
ー付ハロゲンランプ65の発熱によって、周囲の温度も
高温になる。特に光源装置カバー72の表面は非常に高
温になってしまい、作業者の事故等を招きかねない。こ
のため、従来は、表面に多数の切込みとフィンを有する
箱体や、内部に換気用のファンを備えた構成のカバーが
用いられていた。しかしながら、これらの方法では、放
熱効率が高すぎるため、ミシンの周辺が全体的に高温に
なってしまう。また、糸屑等のゴミがカバー内に入って
しまうという問題があったため、この実施の形態である
ミシンの光マーキング装置1の光源装置60では、光源
装置カバー72を、表面に電飾塗装を施した鋼板によっ
てなる箱体とした。この光源装置カバー72は、表面に
電飾塗装が施されているので、表面積が大きくなり、特
に開口部を設けなくても放熱が可能であり、開口部を有
しないために、内部に糸屑が溜るといった問題が生じな
い。また、電飾塗装面は、微細な起毛様の独特の様態で
あるので、光源装置カバー72の内部が高温になってい
ても、電飾塗装面の温度はそれほど上昇せず、誤って手
を触れてしまっても大きな危険はない。
【0049】光源装置カバー72の筐体72aの側面に
は取付駒62が設けられ、光伝送手段11の基端部に取
り付けられた口金12が挿入される。取付駒62の側面
にはローレットネジ61が設けられ、このローレットネ
ジ61を手で螺入して締め付けることによって口金12
は取付駒62に挿入された状態で固定され、光源装置カ
バー72内の光を光伝送手段11内に導入することがで
きる。
【0050】図3(b)に示すように、筐体72aの上
面には、平行に伸びる2本のガイド溝69a,69bが
設けられている。このガイド溝69a,69bにはそれ
ぞれ位置決めネジ68a,68bが備えられていて、位
置決めネジ68a,68bは防熱ベース板64を上方か
ら固定している。防熱ベース板64は、上方から位置決
めネジ68a,68bが螺入されていて、下面には取付
台板66が立設されている。取付台板66には押えバネ
67が設けられ、この押えバネ67によって、ミラー付
ハロゲンランプ65が支持されている。ミラー付ハロゲ
ンランプ65の前面は熱線吸収ガラス板63によって覆
われ、光伝送手段11の口金12が挿入されている取付
駒62の方向を向いている。また、光源装置60の電源
は、光源装置カバー72の側面に設けられた穴にコード
ゴム70によって固定された電源コード71から供給さ
れる。
【0051】以上の構成によってなるミシンの光マーキ
ング装置1は、縫製物に対して、以下のようにマーキン
グを行う。まず、光源装置60のスイッチ(図示省略)
をONにすると、ミラー付ハロゲンランプ65が点灯す
る。ミラー付ハロゲンランプ65が点灯すると、光伝送
手段11の口金12の方向に光が放射され、光伝送手段
11内に導入されるが、ミラー付ハロゲンランプ65の
前面は熱線吸収ガラス板63に覆われているので、放射
される光のうち、物体に照射されることで発熱する熱線
成分は熱線吸収ガラス板63に吸収される。このため、
取付駒62および口金12は熱線から保護され、光伝送
手段11を通じて伝送される光は、物体に照射されても
発熱しない光となる。
【0052】このミラー付ハロゲンランプ65から発せ
られた光は光伝送手段11内に導入されるが、ここで、
ミラー付ハロゲンランプ65の光軸が完全に光伝送手段
11の中心軸と一致してしまうと、照明光と共に、ミラ
ー付ハロゲンランプ65のフィラメントの影が光伝送手
段11内に導入されてしまう。このフィラメントの影
は、凸レンズ33によって集束されると、縫製物に暗部
として投影され、マーキングの障害となってしまう。そ
こで、光源装置カバー72の上面に設けられている位置
決めネジ68a,68bを緩めて、例えば位置決めネジ
68aを前に、位置決めネジ68bを後にずらす。する
と、光伝送手段11に対して正対していたミラー付ハロ
ゲンランプ65は、右側を前に、左側を後に移動される
ので、光伝送手段11に対してやや左方向にずれた方向
を向くことになる。これによって、ミラー付ハロゲンラ
ンプ65の光軸がずれるので、フィラメントの影がその
まま光伝送手段11内に送られてマーキングの障害とな
ることを防止できる。また、位置決めネジ68a,68
bをそれぞれ移動させることによって、ミラー付ハロゲ
ンランプ65の向きを変えることができるので、レンズ
付ランプ等の特殊なランプを使わなくても、最適な光を
光伝送手段11内に導入することができる。尚、ミラー
付ハロゲンランプ65は、取付台板66に押えバネ67
で止められているので、下方へミラー付ハロゲンランプ
65をずらすことで簡単に交換可能である。従って、電
圧が共通で消費電力が異なるミラー付ハロゲンランプに
取り替えれば、明るさを変えることができる。
【0053】光源装置60から光伝送手段11内に導入
された光は、図1に示す本体部21内に伝送される。口
金13内を通って筒体19内に入った光は、固定リング
41を通過する。固定リング41には、マーキングパタ
ーンとしてそれぞれ記号「−」,「+」が印刷されたパ
ターンボード43,44が設けられており、光はこのパ
ターンボード43,44を透過して、筒体19の先端部
へと達する。筒体19の先端部には、凸レンズ33を備
えるレンズ筒31が設置されていて、光はこの凸レンズ
33によって集束されて縫製物に投影される。ここで、
光伝送手段11内を通ってきた光は、2枚のパターンボ
ード43,44を両方とも透過するが、凸レンズ33の
位置が不適切な場合、縫製物に投影されたマーキングパ
ターンを確認することはできず、縫製物には円形の照明
がされている。ここで、レンズ筒31を移動させ、凸レ
ンズ33の位置の調整を行うことによって、縫製物に所
定のマーキングパターンを投影することができる。
【0054】即ち、レンズ筒31を筒体19から飛び出
す方向、即ち、凸レンズ33とパターンボード43,4
4との間の距離を大きくする方向に移動させると、縫製
物に図2(b)に示した像が投影される時がある。この
位置でレンズ筒31を固定すれば、縫製物にはパターン
ボード44に印刷されたマーキングP22が投影され続
ける。これは、凸レンズ33を移動させることによっ
て、パターンボード44と、凸レンズ33と、縫製物と
の位置関係が、所謂、焦点が合った状態になったためで
ある。同様に、レンズ筒31を、筒体19内に収容する
方向に移動させ、凸レンズ33とパターンボード43,
44との間の距離を小さくしていくと、縫製物に図2
(a)の像が投影されるときがある。これは、パターン
ボード43に印刷されたマーキングP12の焦点が合っ
た状態である。このとき、パターンボード44に印刷さ
れたマーキングP22は、焦点が合わないために投影さ
れないから、マーキングP12の確認を妨げない。
【0055】ところで、以上の構成のミシンの光マーキ
ング装置において、縫製物に投影された図2(a),
(b)に示した像の周りに光の輪ができることがある。
この光の輪は、筒体19の内面に反射した光が集束して
生じるもので、マーキングを見にくくすることがある。
この光の輪の発生を防止するための手法としては、筒体
19の内面において反射した光が集束しないようにすれ
ば良いので、筒体19の内面に光を乱反射させる構成を
備えることが考えられる。即ち、固定リング41および
レンズ筒31の内側の表面に所定の粒度の粒子を多数接
着する構成や、あるいは、表面に所定の粒度の粒子を多
数有する布または紙等によって固定リング41およびレ
ンズ筒31の内面を覆う構成が挙げられる。
【0056】ここで上記粒子とは、好ましくは、主とし
てアルミナ、二酸化ケイ素、三酸化二鉄、二酸化チタン
等からなる光を反射する性質を有する粒子を含むもので
あり、さらに好ましくは、アルミナ、二酸化ケイ素、三
酸化二鉄、二酸化チタン等を含み、JIS(日本工業規
格)で研磨材として定められた褐色アルミナ研削材の粒
子である。また、上記粒子の粒度としては、JISで定
められた100番程度のものが好ましい。上記の条件に
相当するものとして、例えば、JISで研磨布として定
められた、粒度は100番相当が好ましく、研磨材の材
質はAA(アルミナ質)であり、形状はシートである研
磨布を用いることができる。
【0057】上記の構成は、固定リング41およびレン
ズ筒31の内側の表面全体に亘って、上記粒子を多数接
着する、或いは、上記粒子を多数有する布または紙等で
覆う等の手段を適用することによって実現可能である。
上記の説明で具体例として、材料にアルミナを使用した
場合について説明したが、当然のことながら、この材料
には限定されず、乱反射を促し、光の輪の発生を防止す
るものであればよい。また、光の輪の発生を防止する方
法として光を乱反射するようにしたが、他の方法として
光を吸収する方法もある。具体的には、固定リング41
およびレンズ筒31をPOM(ポリアセタール)で形成
し、固定リング41およびレンズ筒31内で光を吸収さ
せて内側での反射を抑制し、光の輪の発生を防止する方
法である。ここで具体例として、材料にポリアセタール
を使用した場合について説明したが、この材料に限ら
ず、光を吸収して反射を抑制するものであれば実現可能
である。また、固定リング41およびレンズ筒31全体
をポリアセタールで形成する必要はなく、内側のみ形成
するようにしても構わない。
【0058】図4および図5には、上記のミシンの光マ
ーキング装置1を照明装置として使用した状態を示す。
この図4および図5において、91は本縫いミシン、9
2,93は支持金具、94はミシンの窓板である。ミシ
ンの光マーキング装置1を照明装置として用いる場合に
は、まず、前述の本体部21においてローレットネジ2
4を緩め、口金13を取付ボス23から取り外す。図4
の本縫いミシン91の面部においては、天秤カバー付近
に設けられた支持金具93に口金13を差し込んで、ミ
シンの使用中の振動によって外れないように固定する。
ここで、口金13を支持金具93から外して手に持て
ば、例えば釜の付近等、見にくい部分の点検をする際の
照明として利用できる。光伝送手段11が柔軟な素材に
よってなるものであれば、奥まった機構も自在に照らす
ことができ、非常に便利である。
【0059】口金13を本縫いミシン91の面部に固定
された光伝送手段11は、図5に示すように、本縫いミ
シン91の窓板94に取り付けられた支持金具92に保
持されて、本縫いミシンの背面に沿って通り、光源装置
60に接続される。この構成によって、ミシンの光マー
キング装置は、光源装置を増やすことなく照明に用いる
ことができる。
【0060】以上のように、この実施の形態のミシンの
光マーキング装置1によれば、アクリル等の透過部材に
マーキングパターンが印刷されてなるパターンボード4
3,44を備える構成としたので、縫製物に投影される
図2(a),(b)の像は、照明に照らされた周辺部P
11,P21の中にマーキングパターンP12,P22
が投影される。これによって、周辺部P11,P21
と、色、或いは、明るさ等を比較することによってマー
キングパターンP12,P22を確認することができる
ので、縫製物が例えば白などの明るい色であったとして
も、マーキングパターンを容易に確認することができ
る。同様に、ミシンの針回りの照明が非常に明るい場合
にも、マーキングパターンを確認することができる。そ
して、パターンボード43,44は、マーキングパター
ンを印刷されて形成されているので、低コストで製造す
ることが可能であり、また、取り扱いも容易である。
【0061】さらに、同時に複数のパターンボード4
3,44を備え、さらに凸レンズを備えるレンズ筒31
は筒体19の長手方向に移動可能であるため、パターン
ボード43,44と凸レンズ33との間の距離を変える
ことが可能である。これによって、複数のマーキングパ
ターンの中から任意のマーキングパターンだけを投影す
ることができる。
【0062】また、光伝送手段11の口金13は、本体
部21に対して着脱可能に取り付けられているので、口
金13を本体部21から外すことができる。これによっ
て、マーキングだけではなく、照明を行うことが可能
で、特に保守・点検の際に有用な照明装置として利用で
きる。また、光源装置60は1台のままでよいので、小
さいスペースで設置することが可能である。
【0063】そして、光源装置60を、本縫いミシン9
1が設置されているテーブルの下面に設置する構成とし
たので、光源装置60にミシンの動作による振動が伝わ
りにくいため、光源装置60内のミラー付ハロゲンラン
プ65のフィラメントが振動によって切れてしまうこと
がない。このため、ミラー付ハロゲンランプ65を長期
間使用することができる。
【0064】また、光源装置60において、光源装置カ
バー72の上面にガイド溝69a,69bを設けて、位
置決めネジ68a,68bを備え、防熱ベース板64を
移動させることによってミラー付ハロゲンランプ65の
光軸をずらすことが可能な構成としたので、光伝送手段
11内にフィラメントの影が導入されてマーキングパタ
ーンがフィラメントの影によって見にくくなってしまう
のを防止できる。
【0065】尚、本発明はこの実施の形態のミシンの光
マーキング装置1に限られるものではなく、例えば、光
源装置60においては、ミラー付ハロゲンランプ65で
はなく白熱灯を用いても良いし、パターンボード43,
44は、アクリル板に赤色透過インクでマーキングパタ
ーンを印刷した構成としたが、ガラス板を用いても良
く、赤いインクではなく色付セロハンを張り付けても良
い。また、固定リング41に取り付けるパターンボード
43,44の数は2枚としたが、さらに多くても、また
は1枚であっても良い。さらに、凸レンズ33は他の集
光手段を用いても良く、光伝送手段11は光ファイバー
ケーブルとしたが、被覆されたガラス体あるいはシリコ
ン樹脂や、その他樹脂等であっても良い。勿論、その他
細部の構成についても、本発明の趣旨を損なうことのな
い範囲で適宜変更可能である。
【0066】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態としてミシンの光マーキング装置2を、図
6に基づいて説明する。図6は、ミシンの光マーキング
装置2の要部について各部を分離した分解斜視図であ
る。この図6において、20は筒体、22は本体部、4
2は固定リング、50は着脱手段、51は固定カバー、
52はヒンジ部、53は固定バネ、54は固定バネ受け
である。この他の部分については、第1の実施の形態の
構成と同一のものであるので、同符号を付して説明を省
略する。
【0067】この第2の実施の形態のミシンの光マーキ
ング装置2は、着脱手段50を備える本体部22と、光
伝送手段11、および光源装置60(図3参照)によっ
て構成される。
【0068】本体部22の中央付近においては、筒体2
0の中央部に着脱手段50が設けられている。着脱手段
50は全体として円筒形状であり、筒体20の側面の略
半分が固定カバー51として筒体20より外れる構成と
なっている。固定カバー51は、固定カバー51が開閉
可能な蓋となるように、固定カバー51の直線部分の一
方において筒体20と連結され、この連結部分にはヒン
ジ部52が備えられている。固定カバー51の直線部分
の、筒体20と連結されていない部分には、爪状に付設
された固定バネ53が備えられている。筒体20の、固
定カバー51を閉じた際に固定バネ53が当接する部分
には、固定バネ53が嵌入する穴である固定バネ受け5
4が設けられている。即ち、筒体20は、長手方向と垂
直に、側面の一部が開閉する着脱手段50を有してい
て、固定カバー51は、固定バネ53と固定バネ受け5
4が噛み合うことによって、閉鎖した状態で保持され
る。再び固定カバー51を開放する際には、手で開くこ
とができる。
【0069】着脱手段50内には、固定リング42が収
容される。固定リング42は、両底面にパターンボード
43,44を有する円筒形部材である。固定リング42
には2枚のパターンボード43,44が設置されている
が、さらに他のパターンボードに示されたマーキングパ
ターンを投影する場合には、以下のような操作を行う。
着脱手段50において、固定カバー51を手で引いて開
け、中の固定リング42を取り出す。固定リング42に
備えられたパターンボード43あるいは44を取り外
し、他のパターンボード(図示省略)を固定リング42
に備え付ける。その後、再び固定リング42を着脱手段
50内に収容し、固定カバー51を閉鎖する。この後、
前述した第1の実施の形態のミシンの光マーキング装置
と同様の操作によって、レンズ筒31を移動させて調節
を行い、パターンボード(図示省略)に示されたマーキ
ングパターンを投影させることができる。
【0070】以上のように、この実施の形態のミシンの
光マーキング装置2は、着脱手段50を備え、固定リン
グ42の着脱が可能であるので、固定リング、あるい
は、パターンボードを交換することによって、投影させ
るマーキングパターンを、簡単な操作で幾種類にも変え
ることができる。
【0071】なお、この実施の形態であるミシンの光マ
ーキング装置2においては、固定リング42においてパ
ターンボード43または44を交換するものとしたが、
固定リングを複数用意して、固定リングを交換する構成
としても良い。
【0072】[第3の実施の形態]続いて本発明の第3
の実施の形態であるミシンの光マーキング装置3につい
て、図7に基づいて説明する。図7は、ミシンの光マー
キング装置3を閂止めミシン97に設置した状態を示す
要部断面図である。この図7において、34は支持金
具、35は本体部であり、本体部35において35aは
取付ボス、35bは筒体である。36はローレットネ
ジ、46は取付金具、95は取付ステー、96はガード
部材である。この他の部分については、第1の実施の形
態の構成と同一のものであるので、同符号を付して説明
を省略する。
【0073】この第3の実施の形態のミシンの光マーキ
ング装置3は、取付ボス35aに筒体35bが連結さ
れ、筒体35bの先端にはレンズ33を備え、支持金具
34が筒体35bを取付金具46に固定するように取り
付けられて構成されている。尚、筒体35bには、パタ
ーンボード43が設けられているが、ここでは図示しな
い。
【0074】本体部35の上部は取付ボス35aとなっ
ており、この取付ボス35aには光伝送手段11の口金
13が挿入され、ローレットネジ36によって固定され
ている。取付ボス35aには筒体35bが、取付ボス3
5aの先端から斜め方向に伸びるように連結されてい
る。図7において説明すると、閂止めミシン97に対し
て、取付ボス35aは真下を向く方向に取り付けられて
おり、筒体35bは縫製物の針落ち中心位置の方向を向
いて支持金具34および取付金具46により取り付けら
れている。
【0075】筒体35bの内面には、全体にアクリル板
が貼り付けられている。このアクリル板は、筒体35b
の内面において光を反射させるために設けられたもので
あり、このミシンの光マーキング装置3によって行われ
るマーキングおよび照明の双方の用途において、縫製物
上に十分な量の光を照射するために用いられる。このミ
シンの光マーキング装置3は本体部35が途中で屈曲し
ている構成のため、光源装置(図示省略)から送られた
光の多くは筒体35bの内面に反射する。従って、筒体
35bの内面において光の吸収や乱反射が起こると、そ
の分縫製物に向けて照射される光量が減少することにな
り、マーキングが視認しにくくなる、あるいは照明が暗
くなる等の不都合が生じる。従って、このミシンの光マ
ーキング装置3においては、筒体35bの内面にアクリ
ル板を貼り付けることによって、縫製物に対する十分な
光量の光の照射を可能としている。
【0076】閂止めミシン97の面部には、図中左端に
取付ステー95が立設されている。この取付ステー95
の先端部分には、平板状のガード部材96が、縫製物の
針落ち位置に平面部を向けるように固定されている。こ
のガード部材は、閂止めミシン97の稼働中に針が折れ
た場合に、飛散する針から作業者を保護するための部材
である。一般に、工業用ミシンは針棒の動作が非常に高
速である場合が多く、高い生産性を実現している。この
ため、縫製物に異物が付着している等の原因によって、
針が折れて飛散する事態が起こった場合に備え、作業者
の保護を図る必要がある。このための方策として、閂止
めミシン97にはガード部材96が設けられている。
【0077】このガード部材96の上部と閂止めミシン
97との間を通って、本体部35が上方から取り付けら
れ、取付金具46に固定されていて、筒体35bは取付
金具46の下方に伸びて固定されている。
【0078】上記のような構成によるミシンの光マーキ
ング装置3によれば、本体部35が途中で屈曲した形状
であるため、閂止めミシン97の面部の限られたスペー
スにも設置することができ、なおかつ作業者の妨げにな
らないように設置することが可能である。そして、図7
に示す状態においては、針落ち中心位置にマーキングと
照明を行うことが可能であり、小さいスペースに設置さ
れていても、その目的を十分達成することができる。
【0079】尚、上記の第3の実施の形態においては、
筒体35bの内面にアクリル板を貼り付けた構成とした
が、筒体35bの内面をガラスで覆う構成としても良
く、その他筒体35bの内面において光を反射する構成
であれば特に限定されない。その他、各部の構成におい
ては、本発明の趣旨を損なうことのない範囲で、適宜変
更可能である。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、縫製物に
マーキングとして形成されるパターンを備えた光マーキ
ング手段を備え、縫製物上には照明が行われ、この照明
とは異なる色彩のマーキングが形成されるので、従来の
光マーキング装置によるマーキングとは異なり、明るい
色の布地の表面においても、はっきりとマーキングを確
認することができる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、筒体が途中
で屈曲した形状であるため、ミシンの限られたスペース
にも設置することができ、なおかつ作業者の妨げになら
ないように設置することが可能である。さらに、筒体が
途中で屈曲した構成のため、ミシンのフレームに沿って
設置することができ、不要な突出部がないので、作業者
の作業の妨げにならないように設置することができる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、光を透過さ
せることが可能な透過部材にマーキングパターンが形成
されたパターン表示部材を備える構成としたので、縫製
物に投影されたマーキングパターンは、マーキングパタ
ーンと周囲の光との、色、或いは明るさ等のコントラス
トによって確認することができる。これによって、縫製
物が、例えば白色などの明るい色であっても、マーキン
グパターンをはっきりと確認することが可能となり、同
様に、ミシンの針の周辺を照らす照明が明るいものであ
ったとしても、マーキングパターンを容易に確認するこ
とが可能である。また、透過部材にマーキングパターン
を形成するので、従来用いられてきたスリットを設ける
構成とは異なり、例えば「◎」等の、閉じた図形が組み
合わされた形状のマーキングパターンを形成することが
でき、様々な形状のマーキングパターンを自在に形成す
ることができる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、透過部材の
表面に、例えば印刷や手書き等の手段によってマーキン
グパターンが描かれた構成であるので、従来用いられて
きた薄板金にスリットを備えた部材を製造する場合に比
べ、技術的に非常に簡単であり、製造コストを大幅に削
減することができる。また、印刷によって製造する構成
とすれば大量生産が容易であり、また、多種多様のマー
キングパターンを形成することができる。さらに、何も
記入されていない透過部材の表面に手書きでマーキング
パターンを記入する場合は、多様なマーキングパターン
を自在に記入することができる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、複数の光マ
ーキング手段を備え、これら複数の光マーキング手段が
光源装置からの光の進路に沿って並んでおり、光マーキ
ング手段と集光手段との間の距離は変更可能であるの
で、複数のマーキングパターンの中から任意のマーキン
グパターンのみに焦点を合わせることで、該マーキング
パターンのみを投影することができる。従って、パター
ン表示部材と集光手段との間の距離を変えることによっ
て、複数のパターン表示部材に形成されたマーキングパ
ターンの中から、任意のマーキングパターンを選択して
縫製物に明確に投影することが可能であり、部材の交換
などの操作を行うことなく、縫製物に投影されるマーキ
ングパターンを容易に変更することができる。
【0085】請求項6記載の発明によれば、着脱手段に
よって光マーキング手段が着脱可能である構成としたの
で、異なるマーキングパターンが形成された複数の光マ
ーキング手段を用意しておけば、光マーキング手段を交
換して、容易にマーキングパターンを変更することがで
きる。また、光マーキング手段を取り外して、従来用い
られていた、光が透過不可能な板状部材にスリットを設
けたパターンスリットを設置することも可能である。
【0086】請求項7記載の発明によれば、光伝送部材
の先端部は連結手段によって筒体に着脱可能に取り付け
られているので、光源装置から光が送られている状態で
光伝送部材の先端部を筒体から取り外すと、光伝送部材
を照明装置として使用することができる。これによっ
て、ミシンの針回りの照明装置を兼ねて設置し、縫製中
の針回りの照明装置として使用することが可能であるの
で、従来の照明装置は不要となり、ミシン全体を小型化
し、コストを低減することができる。また、ミシン各部
の保守・点検作業などの際に、特に釜や下軸など、奥ま
ったところに設置されている精密な部分では、光伝送部
材の先端部から光を照射することによって、非常に有用
な照明装置として利用することができる。そして、光伝
送部材を照明装置として用いれば、保守・点検専用の照
明装置が不要となり、さらに縫製作業の合間等に手軽に
点検等を行うことができる。また、光伝送部材が、例え
ば光ファイバーケーブルであれば、細い、柔軟性がある
等、保守・点検作業に適しているので、作業を効率よく
行うことができる。
【0087】この請求項8記載の発明によれば、光源装
置が1台のみ設置され、マーキングと、光伝送部材を筒
体から外した場合の照明との2通りの目的に利用するこ
とができる。従って、照明装置用と、光マーキング装置
用の2台の専用電源をそれぞれ独立して用意しなくても
よく、ミシンの光マーキング装置を非常に小さいスペー
スに設置することが可能となり、かつ、コストを低減す
ることができる。
【0088】この請求項9記載の発明によれば、光源装
置を、ミシンが設置されているテーブルの下面に設置し
た構成であるので、光源装置にはミシンのモーターの振
動が伝わりにくく、例えば、光源装置として白色ランプ
やハロゲンランプを用いた場合には、振動によるフィラ
メントの破断を防ぎ、ランプを長期間使用することがで
きる。
【0089】この請求項10記載の発明によれば、光源
装置の内部には、電球と、光軸をずらすことが可能な光
軸調節機構を備えているため、光軸をずらすことによっ
て、電球から光を照射したときに生じるフィラメントの
影が縫製物に届かないようにすることができる。これに
よって、高価なレンズ付きランプを用いたり、或いは、
光源装置内にレンズを設けたりしなくても、縫製物上の
マーキングに電球のフィラメントの影が重なるのを防ぐ
ことが可能となり、マーキングが確認し易くなるだけで
なく、コストの低減や装置の簡略化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるミシンの光マーキン
グ装置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】(a)、(b)図1のミシンの光マーキング装
置によって縫製物に投影される像を示す図である。
【図3】(a)図1のミシンの光マーキング装置におい
て、光源装置の内部構成を側方から眺めた図である。
(b)図1のミシンの光マーキング装置の光源装置の上
面図である。
【図4】図1のミシンの光マーキング装置を照明装置と
して取り付けた状態を示すミシン面部の概略斜視図であ
る。
【図5】図1のミシンの光マーキング装置を照明装置と
してミシンに取り付けた状態を示すミシンの概略背面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態であるミシンの光マ
ーキング装置の要部を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態であるミシンの光マ
ーキング装置をミシンに取り付けた状態を示す要部断面
図である。
【図8】従来のミシンのマーキング装置の構成を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 ミシンの光マーキング装置 11 光伝送手段 19,35b 筒体 35a 取付ボス 21,35 本体部 29 ガイド溝 31 レンズ筒 33 凸レンズ 41, 固定リング 43,44 パターンボード(パターン表示部
材) 50 着脱手段 51 固定カバー 60 光源装置 63 熱線吸収ガラス板 64 防熱ベース板 65 ミラー付ハロゲンランプ 68a,68b 位置決めネジ 69a,69b ガイド溝 72 光源装置カバー 91 本縫いミシン 97 閂止めミシン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源装置と、 縫製物上を照明するべく前記光源装置から導入した光を
    導き導出する筒体と、 この筒体内に設けられ、縫製物にマーキングとして形成
    されるマーキングパターンを除く部分にて該光を透過さ
    せ、縫製物上に前記マーキングを形成する光マーキング
    手段とを備え、 照明の機能とマーキングの機能とを同時に有すること、 を特徴とするミシンの光マーキング装置。
  2. 【請求項2】 前記筒体は、途中で屈曲されるように形
    成されること、 を特徴とする請求項1記載のミシンの光マーキング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光マーキング手段は、 光が透過可能な透過部材に、前記マーキングパターンが
    形成されてなるパターン表示部材によって構成されるこ
    と、 を特徴とする請求項1に記載のミシンの光マーキング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記マーキングパターンは、 前記透過部材に描かれていること、 を特徴とする請求項3に記載のミシンの光マーキング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光源装置から送られた光の進路に沿
    って並ぶように設けられた複数の前記光マーキング手段
    と、 前記光源装置より発せられて前記光マーキング手段を透
    過した光を集光する集光手段と、 この集光手段と前記複数の光マーキング手段との相対距
    離を変更可能とする移動手段と、 を備えることを特徴とする請求項1または4に記載のミ
    シンの光マーキング装置。
  6. 【請求項6】 前記光マーキング手段を前記筒体に対し
    て着脱可能とする着脱手段を備えること、 を特徴とする請求項1記載から4の何れかに記載のミシ
    ンの光マーキング装置。
  7. 【請求項7】 前記光源装置から発せられた光を伝送し
    て先端部から照射することが可能な光伝送手段と、 この光伝送手段の先端部を前記筒体に着脱可能とする連
    結手段と、 を備えることを特徴とする請求項1から6の何れかに記
    載のミシンの光マーキング装置。
  8. 【請求項8】 前記光伝送手段は、前記筒体を外した場
    合に照明として使用可能であり、 前記光源装置は、前記光伝送手段から前記筒体を外した
    場合の照明用と、前記光伝送手段に前記筒体を取り付け
    た場合の光マーキング用とを兼ねて1台のみ設けられて
    いること、 を特徴とする請求項1から7の何れかに記載のミシンの
    光マーキング装置。
  9. 【請求項9】 光源装置と、 この光源装置から発せられた光を伝送して先端部から照
    射することが可能な光伝送手段と、 この光伝送手段の先端に接続され、前記光源装置から送
    られてくる光によって縫製物に対してマーキングパター
    ンの投影および照明等を行うミシンの光マーキング装置
    において、 前記光源装置は、ミシンが設置されているテーブルの下
    面に配置されること、を特徴とするミシンの光マーキン
    グ装置。
  10. 【請求項10】 電球を内部に有する光源装置と、 この光源装置から発せられた光を伝送して先端部から照
    射することが可能な光伝送手段と、 この光伝送手段の先端に接続され、前記光源装置から送
    られてくる光によって縫製物に対してマーキングパター
    ンの投影および照明等を行うミシンの光マーキング装置
    において、 前記光源装置は、前記電球の光軸をずらすことが可能な
    光軸調節機構を備えること、 を特徴とするミシンの光マーキング装置。
JP20799897A 1997-08-01 1997-08-01 ミシンの光マーキング装置 Pending JPH1147482A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336568A (ja) * 2001-05-21 2002-11-26 Juki Corp 縫製装置
US7854209B2 (en) 2006-03-03 2010-12-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Workpiece cloth positioning guide device for sewing machine

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JP2002336568A (ja) * 2001-05-21 2002-11-26 Juki Corp 縫製装置
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