JP2508980Y2 - レンズの隠しマ―ク観察装置 - Google Patents

レンズの隠しマ―ク観察装置

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JP2508980Y2
JP2508980Y2 JP12651590U JP12651590U JP2508980Y2 JP 2508980 Y2 JP2508980 Y2 JP 2508980Y2 JP 12651590 U JP12651590 U JP 12651590U JP 12651590 U JP12651590 U JP 12651590U JP 2508980 Y2 JP2508980 Y2 JP 2508980Y2
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幸雄 山下
昌宏 神保
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奥野電器産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、眼鏡レンズ、その他のレンズに形成され
ている隠しマークを観察するのに適用されるレンズの隠
しマーク観察装置に関する。
〔従来の技術〕
第10図に示すように眼鏡用レンズ1の表面には、レン
ズの光軸を割出すため、あるいはレンズの種類を表わす
凸状または凹状の隠しマーク2が一体に形成されている
と共に、メーカ名などを表わす隠しマーク3が紫外線に
より輝光する蛍光材によって印刷されている。
特にレンズの光軸を割出すための隠しマークは、レン
ズ外形を眼鏡枠の形状に合わせて加工するのに重要な要
素となるが、眼鏡を使用する者にとっては不要なもので
ある。従って、その名前のように通常は容易に視認でき
ない形状になっている。
従来、このようなレンズを眼鏡枠などの形状に合わせ
て加工するためにレンズの光軸を割出す場合は、レンズ
を手に持って蛍光灯あるいは外光などに向け、隠しマー
クが視認されたならば、隠しマークを油性ペンなどによ
りプロットした後、この隠しマークを基準にして油性ペ
ン等からなるマーカによりレンズの光軸をプロットする
ようにしていた。
また、蛍光材の印刷による隠しマーク3を観察する場
合には、紫外線ランプを点灯し、この紫外線ランプに被
観察用レンズを向けることにより隠しマーク3を視認す
るようにしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前述のような従来の隠しマーク観察方式で
は、隠しマークの視認作業が頻雑で時間がかかると共に
正確性に欠けるという問題があった。
また、隠しマーク3の観察には紫外線ランプが必要に
なり、その視認作業が頻雑になる問題があった。
この考案は、前記の問題を解決して、被観察用レンズ
の表面に形成した凸状,凹状の隠しマークおよび蛍光材
の印刷による隠しマークを容易にかつ正確に同一装置で
観察できるようにしたレンズの隠しマーク観察装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の考案によるレンズの隠しマーク観察装置
は、上面に光透過開口を形成したハウジングと、このハ
ウジング内に設けた照明光源と、この照明光源の上方に
前記光透過開口と対面して位置すると共に被観察用レン
ズに形成した凸状または凹状の隠しマークが明瞭に識別
できるように前記照明光源からの光量を制限する凸状ま
たは凹状の隠しマーク用の光量制限部材と、前記ハウジ
ングに設けて前記照明光源の光の紫外線成分を外方に透
過しかつ紫外線の透過光によって被観察用レンズの蛍光
材の印刷による隠しマークを輝光させる紫外線フィルタ
とを備えたものである。
請求項2の考案によるレンズの隠しマーク観察装置
は、上面に光透過開口を形成したハウジングと、このハ
ウジング内に設けた照明光源と、この照明光源の上方に
前記光透過開口と出し入れ可能に対面しかつ前記照明光
源からの光量を被観察用レンズの凸状の隠しマークが明
瞭に識別できるように制限する凸状の隠しマーク用の光
量制限部材と、前記照明光源の上方に前記光透過開口と
出し入れ可能に対面しかつ被観察用レンズに対する前記
照明光源の照明領域を限定して暗視背景にすると共に被
観察用レンズの凹状の隠しマークが明瞭に識別できるよ
うにする凹状の隠しマーク用の光量制限部材と、前記ハ
ウジングに設けて前記照明光源の光の紫外線成分を外方
に透過しかつ紫外線の透過光によって被観察用レンズの
蛍光材の印刷による隠しマークを輝光させる紫外線フィ
ルタとを備えたものである。
請求項3の考案は、請求項1または2のレンズの隠し
マーク観察装置において、照明光源の照射光路上に出し
入れ可能に、内部応力の発生に伴う被観察用レンズの歪
を検出する偏光フィルタを配設したものである。
〔作用〕
請求項1の考案は、凸状または凹状の隠しマーク用の
光量制限部材の上方に被観察用レンズを位置させて、照
明光源を点灯することで、この光源からの光が、前記光
量制限部材によって凸状または凹状の隠しマークを明瞭
に識別し得る光量に調整されて、被観察用レンズの裏面
を照射する。これによって、被観察用レンズの凸状また
は凹状の隠しマークが浮き出され、隠しマークの識別が
容易にかつ正確にできる。
また、紫外線フィルタに被観察用レンズを差し向ける
ことで、照明光源の光のうち紫外線が紫外線フィルタを
透過し、可視光が紫外線フィルタによって吸収されるの
で、被観察用レンズに設けた蛍光材の印刷による隠しマ
ークが前記フィルタを透過した紫外線によって輝光し、
蛍光材の印刷による隠しマークの識別が容易かつ正確に
できる。
従って、凸状または凹状の隠しマークと、蛍光材の印
刷による隠しマークとを、1台の観察装置によって容易
かつ正確に認識できる。
請求項2の考案は、凸状の隠しマーク用の光量制限部
材を光透過開口と対面させ、凹状の隠しマーク用の光量
制限部材を光透過開口外に出した状態にして、凸状の隠
しマーク用の光量制限部材の上方に被観察用レンズを位
置させ、照明光源を点灯することで、この光源からの光
が凸状の隠しマーク用の光量制限部材により凸状の隠し
マークを明瞭に識別できる光量に調整されて、被観察用
レンズの裏面を照射する。この照射によって、被観察用
レンズの凸状の隠しマーク部分と非マーク部分とのコン
トラストの差が増幅され、これによって、被観察用レン
ズの凸状の隠しマークが浮き出され、この隠しマークの
識別が容易にできる。
また、凹状の隠しマーク用の光量制限部材を凸状の隠
しマーク用の光量制限部材に代えて光透過開口と対面さ
せた状態にして、凹状の隠しマーク用の光量制限部材の
上方に被観察用レンズを位置させ、照明光源を点灯する
ことにで、被観察用レンズに対する照明光源の照明領域
が被観察用レンズの周縁部に限定され、このレンズの背
景が暗視状態になる。これによって、被観察用レンズの
凹状の隠しマークが浮き出され、この隠しマークの識別
が容易にできる。
そして、前述した請求項1の考案と同様に、紫外線フ
ィルタに被観察用レンズを差し向けることで、このレン
ズに設けた蛍光材の印刷による隠しマークが輝光し、こ
の隠しマークの識別が容易かつ正確にできる。
従って、請求項2の考案によれば、凸状および凹状の
隠しマークと、蛍光材の印刷による隠しマークとの3種
類の隠しマークを、1台の観察装置によって、容易にか
つ正確に識別できる。
請求項3の考案は、照明光源の照射光路上に偏光フィ
ルタをセットし、偏光フィルタを通して被観察用レンズ
を見ることによって、このレンズの内部応力による歪の
有無を観察できる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図〜第9図に基づい
て説明する。
第1図は一部を切欠いて示す正面図、第2図は一部を
切欠いて示す側面図、第3図は平面図、第4図は第2図
のIV-IV線に沿う平面図、第5図は被観察用レンズ載置
部分の平面図、第6図および第7図は被観察用レンズに
対する光量制限部材の斜視図、第8図および第9図は第
1,第2偏光フィルタの断面図である。
第1図〜第3図において、10は下面に脚10aを有する
長方形状の基台、11は基台10上に固定した側壁11aおよ
び天板11bを有するハウジングである。ハウジング11の
天板11b上の後方寄りには、左右方向に所定間隔離して
一対の第1支柱12が立設され、この第1支柱12の上端部
間には被観察用レンズ1を載置する支持部材13が前面側
へ突出して水平に取り付けられている。支持部材13は、
被観察用レンズ1の外径に対応した光透過穴13aを有
し、この光透過穴13aの上端面側には透明なレンズ位置
合せ板14が固着され、このレンズ位置合せ板14の表面に
は、第5図に示すように被観察用レンズ1の隠しマーク
2を合せる基準点14aが形成されている。
即ち、前述したように、被観察用レンズ1の隠しマー
ク2から、被観察用レンズ1の光学的レイアウトを割り
出すことができるようにされている。
たとえば、この実施例の2つの隠しマーク2からで
は、これらの隠しマーク2を結ぶ直線が被観察用レンズ
1の水平基準線とされ、2つの隠しマーク2の中点位置
から垂直基準線を見出すことができ、さらに、前記水平
基準線と垂直基準線とから光軸(光学中心、乱視軸方
向)等との相対的位置情報を割出すことができ、光学上
のレイアウトを知り得るようにされている。なお、基準
点14aは円形の被観察用レンズ1の隠しマーク間の中心
点を示している。
第1支柱12の上端には第2支柱15の下端が固着され、
その上端間には被観察用レンズ1の上面側へ水平に突出
する接眼レンズ支持枠16が固着され、この接眼レンズ支
持枠16には被観察用レンズ1を観察する拡大用の接眼レ
ンズ17がその光軸を光透過穴13aの中心軸線に一致して
装着されている。前記接眼レンズ17は、被観察用レンズ
の背景をぼかすと同時に、隠しマーク部分を拡大する作
用がある。
ハウジング11の天板11bには、第4図に示すように光
透過穴13aの中心軸線と一致する所定径の光透過開口18
が形成されており、この光透過開口18はアクリル等の透
明板19により閉鎖されている。また、ハウジング11内に
は被観察用レンズの周縁部を照射しやすいようにリング
状の蛍光灯などからなる照明光源20が光透過開口18に対
向して設置され、そして照明光源20と対向する基台10上
には、照明光源20の光を光透過開口18方向へ反射する反
射板21が配設されている。
22はハウジング11を構成する側壁11aの左右内側面に
前後方向に延長して平行に取り付けた一対の第1ガイド
レール、23は第1ガイドレール22の上方向に位置して側
壁11aの左右内側面に平行に取り付けた一対の第2ガイ
ドレールであり、第1ガイドレール22間には、被観察用
レンズ1表面に形成した凸状の隠しマーク2を明瞭に識
別させるための第1の光量制限部材24と透明着色板25と
を積層したものが前後方向にスライド可能に支持され、
さらに第2ガイドレール23間には、被観察用レンズ1の
表面に形成した凹状の隠しマーク2を明瞭に識別させる
ための第2の光量制限部材26が前後方向にスライド可能
に支持されている。また、積層状態にある第1の光量制
限部材24と透明着色板25にはスライド操作用の連結部材
27の一端が固着され、その他端部がハウジング11の側壁
11aに前後方向に沿って形成したスリット状のガイド穴2
8を通して外方へ突出され、その突出端には操作用のつ
まみ29が固着されている。同様にして第2の光量制限部
材26にもスライド操作用の連結部材30の一端が固着さ
れ、その他端部がハウジング11の側壁11aに前後方向に
沿って形成したスリット状のガイド穴31を通して外方へ
突出され、その突出端には操作用のつまみ32が固着され
ている。
第1の光量制限部材24は、第6図に示すように、アル
ミニウムなどのパンチングメタル等から構成され、そし
て透明着色板25は被観察用レンズ1の隠しマーク2を観
察するときに目への刺激を柔らげるもので、蛍光黄緑色
などの色に着色され、防眩効果を有している。また、第
2の光量制限部材26は、第7図に示すようにアクリル等
の透明板にハウジング11の光透過穴18と等しいか、これ
より僅かに径の大きい不透明なマスク部26aをシルク印
刷などにより形成したものから構成され、これにより被
観察用レンズ1の裏面への照明領域をレンズ周縁部に限
定して被観察用レンズ1の背景を暗視状態にする。
33は被観察用レンズ1の隠しマーク2および被観察用
レンズ1の光軸上にマーキングするマーカであり、この
マーカ33は隠しマーク2および光軸に対応する3本のマ
ーキングペン33a〜33cを有すると共に、第2支柱15に突
設した支持部材34に支持部材35を介して上下方向に回動
可能に枢着されている。また、レンズ支持枠16の下面に
はインキパット36が回動可能に支持されている。なお、
第1図において、37は光源をオン・オフする電源スイッ
チである。
また、38は照明光源20の前面に設けた半透明板で、光
透過開口18から照明光源20等が直視されるのを防止する
ものである。
第1図において、39は第2ガイドレール23の上方に位
置して側壁11aの左右内側面に平行に取り付けた一対の
第3ガイドレールであり、この第3ガイドレール39間に
は、第8図に示すように乳白色の半透明板40と、ある方
向の光のみを通過させる第1の偏光フィルタ41とを積層
したものが前後方向にスライド可能に支持されている。
また、積層された半透明板40と第1の偏光フィルタ41に
はスライド操作用連結部材42の一端が固着され、その他
端部がハウジング11の側壁11aに前後方向に沿って形成
したスリット状のガイド穴43を通して外方へ突出させ、
その突出端には出し入れ操作用のつまみ44が固着されて
いる。
45は被観察用レンズ1を載置する支持部材13上に着脱
可能にセットされる第2の偏光フィルタであり、この第
2の偏光フィルタ45は第1の偏光フィルタ41と異なる方
向の光のみを通過させるもので、その外周囲は、第9図
に示すように補強リング45aによって補強されている。
このような第1および第2の偏光フィルタ41,45は、
たとえばメガネ枠に装着された後の被観察用レンズ1、
特にプラスチックレンズの内部応力により発生する歪を
観察するものである。
また、第1図において、46は被観察用レンズ1に蛍光
材の印刷によって形成した第2の隠しマーク3を観察す
るための紫外線フィルタであり、この紫外線フィルタ46
は、蛍光灯などからなる照明光源20に対向してハウジン
グ11の側壁11aに形成した貫通穴の周縁部に、この貫通
穴を覆って取り付けられ、照明光源20から発生する紫外
線の波長成分のみを外方へ透過するようになっている。
次に上記実施例の動作について説明する。
まず、凸状の隠しマーク2を形成した被観察用レンズ
1の隠しマークを観察する場合について述べる。
この場合は、つまみ29を第2図に示す位置に操作する
ことにより、第1の光量制限部材24と透明着色板25をハ
ウジング11の光透過開口18と対向する状態にセットして
おく。かかる状態で観察しようとする被観察用レンズ1
を支持部材13の位置合せ板14上に載せ、電源スイッチ37
をオン操作して光源20を点灯させる。
光源20が点灯すると、これからの直接光および反射板
21から反射された反射光は透明着色板25を透過すること
により着色され、さらに光量制限部材24により適正な光
量に調整された後、透明板19を通して光透過開口18から
出射され、被観察用レンズ1を裏面から照射する。この
時、凸状の隠しマーク2の部分を被観察用レンズ1の裏
面から表面側へ透過する光は、凸状の隠しマーク2によ
って拡散されるため、他の部分の透過光量より少ない。
従って、光(波動)が凸状の障害物の幾何学的な影の内
側にまわり込んで強度に分布を生じる回析現象が生じる
ものと推定される。しかも被観察用レンズ1の裏面に照
射される光量は光量制限部材24により絞られているか
ら、被観察用レンズ1の背景が比較的暗い状態におかれ
る。その結果、拡大用の接眼レンズ17を通して被観察用
レンズ1を見たとき、隠しマーク部分と非マーク部分と
のコントラストの差が増幅され、隠しマーク2の縁線が
暗黒色となって浮き出し、明瞭に観察することができ
る。しかも、目に到達する光は透明着色板25により、目
に好適な色に着色されているため、目の疲労を防止でき
る。
従って、明瞭に見える隠しマーク2を位置合せ板14の
基準点14aへ合せた後、マーカ33を第1図および第2図
の2点鎖線に示すように傾倒して各ペン33a〜33cを被観
察用レンズ1の表面に押し付ければ、隠しマーク2の部
分および光軸の部分が容易にプロットされることにな
る。
次に、表面に凹状の隠しマーク2を有する被観察用レ
ンズ1の隠しマークを観察する場合について述べる。
この場合は、つまみ29を第2図の矢印A方向に操作し
て、第1の光量制限部材24と透明着色板25との積層体を
光透過開口18からハウジング11内の後方へ退避させ、そ
してつまみ32を第2図の矢印Bに操作することにより、
第2の光量制限部材26を光透過開口18と相対向する位置
にセットする。次いで、凹状の隠しマーク2を有する被
観察用レンズ1を位置合せ板14上に載置し、光源20を点
灯する。
光源20が点灯すると、これからの直接光および反射板
21で反射された反射光は光透過開口18に向けて照射され
るが、光透過開口18の前面には第2の光量制限部材26が
あるため、直接光および反射光のうち、第2の光量制限
部材26の円形マスク部26aに対応する領域の光は遮ら
れ、円形マスク部26aの外周囲を通過する光が光透過開
口18および透明板19を通して被観察用レンズ1の裏面に
照射される。即ち、このレンズ1の裏面を照射する光は
周囲が明るく、中央領域が暗いパターンとなる。従っ
て、かかるパターンの光が被観察用レンズ1の裏面に照
射されると、接眼レンズ17を通して見た被観察用レンズ
1は暗視状態の背景視野中に淡く輝光する状態になると
共に、凹状のマーク部は乱反射作用により輝光し、浮き
出る。
これにより、被観察用レンズ1の凹状の隠しマーク2
を明瞭に観察できると共に、この隠しマーク2を基準に
したマーカ33による被観察用レンズ1へのマーキングも
上記凸状の隠しマークの場合と同様に行うことができ
る。
次に、メガネ枠などに装着された被観察用レンズに歪
が生じているか否かを観察する場合について述べる。
この場合は、つまみ44を第2図の矢印C方向に操作し
て半透明板40および第1の偏光フィルタ41を光透過開口
18と対向する位置にセットし、かつつまみ29を第2図の
矢印A方向に操作して第1の光量制限部材24と透明着色
板25を光透過開口18からハウジング11内の後方へ退避さ
せる。そして、第2の偏光フィルタ45を支持部材13上に
セットする。
かかる状態において、照明光源20を点灯し、メガネ枠
などの枠体に装着した被観察用レンズ1を第1図に示す
ように光透過開口18と支持部材13との間にセットする。
この時、枠体に対する被観察用レンズの外周の当りが均
一でこのレンズに歪が生じていない場合は、第1の偏光
フィルタ41を透過した光はレンズ1によって何ら偏光さ
れることなく第2の偏光フィルタ45に達する。ここで、
第2の偏光フィルタ45は第1の偏光フィルタ41で偏光さ
れた光を透過しないため、接眼レンズ17を通して見た場
合、その視野は暗黒状態となる。これにより枠体に装着
された被観察用レンズ1に歪が生じていないことを観察
できる。
また、被観察用レンズ1の外形が枠体の形状に一致し
ないことにより被観察用レンズ1の外周に局部的な当り
が生じ、このレンズ1の内部応力により歪が生じている
と、この歪によって第1の偏光フィルタ41を透過してく
る光は偏光される。このため、被観察用レンズ1で偏光
された光の一部は第2の偏光フィルタ45を透過する。こ
の結果、接眼レンズ17を通して被観察用レンズ1側を見
ると、光の干渉縞が現われる。これにより、被観察用レ
ンズ1に歪が生じていることを観察できる。歪の生じる
被観察用レンズは、その外形を枠体に合せて修正するこ
とにより歪の発生を除去できる。
次に、被観察用レンズ1に形成した蛍光材の印刷によ
る第2の隠しマーク3を観察する場合について述べる。
この場合は、照明光源20を点灯し、被観察用レンズ1
を紫外線フィルタ46に差し向ける。このようにすると、
紫外線フィルタ46を透過してくる紫外線が第2の隠しマ
ーク3を形成する蛍光材の蛍光粒子を励起させるため、
第2の隠しマーク3は蛍光色に輝光される。従って、従
来のように紫外線ランプを設備することなく同一の装置
で隠しマーク3を容易に視認することができる。
なお、この考案は、前記実施例に示す構成のものに限
定されず、請求項に記載した範囲において種々変更でき
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、請求項1の考案は、凸状または
凹状の隠しマーク用の光量制限部材の上方に被観察用レ
ンズを位置させて、照明光源を点灯することで、この光
源からの光が、前記光量制限部材によって凸状または凹
状の隠しマークを明瞭に識別し得る光量に調整されて、
被観察用レンズの裏面を照射する。これによって、被観
察用レンズの凸状または凹状の隠しマークが浮き出さ
れ、隠しマークの識別が容易にかつ正確にできる。
また、紫外線フィルタに被観察用レンズを差し向ける
ことで、照明光源の光のうち紫外線が紫外線フィルタを
透過し、可視光が紫外線フィルタによって吸収されるの
で、被観察用レンズに設けた蛍光材の印刷による隠しマ
ークが前記フィルタを透過した紫外線によって輝光し、
蛍光材の印刷による隠しマークの識別が容易かつ正確に
できる。
従って、凸状または凹状の隠しマークと、蛍光材の印
刷による隠しマークとを、1台の観察装置によって容易
かつ正確に認識できるという効果がある。
請求項2の考案は、凸状の隠しマーク用の光量制限部
材を光透過開口と対面させ、凹状の隠しマーク用の光量
制限部材を光透過開口外に出した状態にして、凸状の隠
しマーク用の光量制限部材の上方に被観察用レンズを位
置させ、照明光源を点灯することで、この光源からの光
が凸状の隠しマーク用の光量制限部材により凸状の隠し
マークを明瞭に識別できる光量に調整されて、被観察用
レンズの裏面を照射する。この照射によって、被観察用
レンズの凸状の隠しマーク部分と非マーク部分とのコン
トラストの差が増幅され、これによって、被観察用レン
ズの凸状の隠しマークが浮き出され、この隠しマークの
識別が容易にできる。
また、凹状の隠しマーク用の光量制限部材を凸状の隠
しマーク用の光量制限部材に代えて光透過開口と対面さ
せた状態にして、凹状の隠しマーク用の光量制限部材の
上方に被観察用レンズを位置させ、照明光源を点灯する
ことで、被観察用レンズに対する照明光源の照明領域が
被観察用レンズの周縁部に限定され、このレンズの背景
が暗視状態になる。これによって、被観察用レンズの凹
状の隠しマークが浮き出され、この隠しマークの識別が
容易にできる。
そして、前述した請求項1の考案と同様に、紫外線フ
ィルタに被観察用レンズを差し向けることで、このレン
ズに設けた蛍光材の印刷による隠しマークが輝光し、こ
の隠しマークの識別が容易かつ正確にできる。
従って、請求項2の考案によれば、凸状および凹状の
隠しマークと、被観察用レンズのメーカ名等を観察する
蛍光材によって印刷した隠しマークとの3種類の隠しマ
ークを、1台の観察装置によって、安価にしかも容易に
かつ正確に識別できる。
請求項3の考案は、照明光源の照明光路上に偏光フィ
ルタをセットし、偏光フィルタを通して被観察用レンズ
を見ることによって、このレンズの内部応力による歪の
有無を観察できるという効果を、請求項1または2の考
案の効果に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す一部切欠きの正面
図、第2図はその一部を切欠いて示す側面図、第3図は
第1図の平面図、第4図は第2図のIV-IV線に沿う平面
図、第5図は本実施例における被観察用レンズ載置部分
の平面図、第6図および第7図は被観察用レンズに対す
る光量制限部材の斜視図、第8図および第9図は歪観察
用偏光フィルタの断面図、第10図は観察されるレンズの
平面図である。 1……被観察用レンズ、2……凸状,凹状の隠しマー
ク、3……蛍光材の印刷による隠しマーク、11……ハウ
ジング、12,15……支柱、13……被観察用レンズの載置
用支持部材、14……レンズ位置合せ板、17……観察用接
眼レンズ、18光透過開口、20……照明光源、22,23……
ガイドレール、24……第1(凸状の隠しマーク用)の光
量制限部材、26……第2(凹状の隠しマーク用)の光量
制限部材、41……第1の偏光フィルタ、45……第2の偏
光フィルタ、46……紫外線フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−99753(JP,A) 特開 昭60−23092(JP,A) 実開 平2−141839(JP,U) 実開 平3−129922(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に光透過開口を形成したハウジング
    と、このハウジング内に設けた照明光源と、この照明光
    源の上方に前記光透過開口と対面して位置すると共に被
    観察用レンズに形成した凸状または凹状の隠しマークが
    明瞭に識別できるように前記照明光源からの光量を制限
    する凸状または凹状の隠しマーク用の光量制限部材と、
    前記ハウジングに設けて前記照明光源の光の紫外線成分
    を外方に透過しかつ紫外線の透過光によって被観察用レ
    ンズの蛍光材の印刷による隠しマークを輝光させる紫外
    線フィルタとを備えたことを特徴とするレンズの隠しマ
    ーク観察装置。
  2. 【請求項2】上面に光透過開口を形成したハウジング
    と、このハウジング内に設けた照明光源と、この照明光
    源の上方に前記光透過開口と出し入れ可能に対面しかつ
    前記照明光源からの光量を被観察用レンズの凸状の隠し
    マークが明瞭に識別できるように制限する凸状の隠しマ
    ーク用の光量制限部材と、前記照明光源の上方に前記光
    透過開口と出し入れ可能に対面しかつ被観察用レンズに
    対する前記照明光源の照明領域を限定して暗視背景にす
    ると共に被観察用レンズの凹状の隠しマークが明瞭に識
    別できるようにする凹状の隠しマーク用の光量制限部材
    と、前記ハウジングに設けて前記照明光源の光の紫外線
    成分を外方に透過しかつ紫外線の透過光によって被観察
    用レンズの蛍光材の印刷による隠しマークを輝光させる
    紫外線フィルタとを備えたことを特徴とするレンズの隠
    しマーク観察装置。
  3. 【請求項3】照明光源の照射光路上に出し入れ可能に、
    内部応力の発生に伴う被観察用レンズの歪を検出する偏
    光フィルタを配設したことを特徴とする請求項1または
    2に記載したレンズの隠しマーク観察装置。
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