JP2010039259A - 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010039259A
JP2010039259A JP2008202828A JP2008202828A JP2010039259A JP 2010039259 A JP2010039259 A JP 2010039259A JP 2008202828 A JP2008202828 A JP 2008202828A JP 2008202828 A JP2008202828 A JP 2008202828A JP 2010039259 A JP2010039259 A JP 2010039259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavelength
refractive index
diffraction grating
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008202828A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Minoda
孝敏 蓑田
Noriaki Seki
則彰 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008202828A priority Critical patent/JP2010039259A/ja
Publication of JP2010039259A publication Critical patent/JP2010039259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】回折格子を構成する材料の種類を極力減らし、特性のばらつきが小さい回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】回折素子10は第1部材13と第2部材14とを有する第1回折格子11と、第3部材23と第4部材24とを有する第2回折格子21と、を備える。第1部材13及び第3部材23は第1樹脂15を備え、波長λ1及び波長λ2で所定の屈折率を持つ。第2部材14は染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備え、波長λ1で第1部材13と同一の屈折率を持ち且つ波長λ2で第1部材13とは異なる屈折率を持つ。第4部材24は第2部材14とは異なる濃度の染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備え、波長λ1で第3部材23とは異なる屈折率を持ち且つ波長λ2で第3部材23と同一の屈折率を持つ。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の電子機器に搭載される回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関するものである。
従来、光ピックアップ装置は低コスト化のため、2つの波長の光を光ディスクに向けて出射する光源を用いてきた。それに対処するため、光源から2つの波長の光を入射し、一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する回折格子を用いてきた。
図11は、従来の回折素子の断面図である。回折素子200は、基板202上に形成された第1回折格子201と基板212上に形成された第2回折格子211とを備える。第1回折格子201は光源220から2つの波長λ1、λ2の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材203と第2部材204とを有する。第1回折格子201は波長λ1の光を透過させ波長λ2の光を分離する。第2回折格子211は第1回折格子201が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材213と第4部材214とを有する。第2回折格子211は波長λ1の光を分離して波長λ2の光を透過させて光ディスク221に出射する。
第1部材203は第1樹脂205を備え、第2部材204は第1染料207を分子レベルで溶解させた第2樹脂206を備える。また第3部材213は第3樹脂215を備え、第4部材214は第2染料217を分子レベルで溶解させた第4樹脂216を備える。第1回折格子201と第2回折格子211の表面は互いに接着剤218で接着されて外部環境から保護される。
図12は、異常分散効果の説明図、図13は、従来の第1部材と第2部材、第3部材と第4部材の波長と屈折率との関係を示す図である。図12において、一般に染料を分子レベルで溶解した材料はある波長域において光吸収を持ち、その波長域では染料を溶解しない場合よりも光吸収率が大きい。また、光吸収を持つ波長域に近いほど染料を溶解した材料の屈折率は染料を溶解しない場合よりも大きい。この現象を異常分散効果と呼ぶ。
この異常分散効果を利用し、第1染料207を溶解した第2部材204の屈折率の波長依存性を第1部材203の屈折率の波長依存性よりも大きくする。そのため、図13において、第2部材204は波長λ1で第1部材203と同一の屈折率を持ち且つ波長λ2で第1部材203とは異なる屈折率を持つことができる。同様に、第2染料217を溶解した第4部材214の屈折率の波長依存性を第3部材213の屈折率の波長依存性よりも大きくする。そのため、図13において、第4部材214は波長λ1で第3部材213とは異なる屈折率を持ち且つ波長λ2で第3部材213と同一の屈折率を持つことができる。
図11において、波長λ1で第1回折格子201を構成する第1部材203と第2部材204の屈折率が等しい。そのため、第1回折格子201に入射した波長λ1の光はそのまま透過する。波長λ2で第1部材203と第2部材204の屈折率が異なる。そのため、第1回折格子201に入射した波長λ2の光は回折されて分離する。また、波長λ1で第2回折格子211を構成する第3部材213と第4部材214の屈折率が異なる。そのため、第2回折格子211に入射した波長λ1の光は回折されて分離する。波長λ2で第3部材213と第4部材214の屈折率が等しい。そのため、第2回折格子211に入射した波長λ2の光はそのまま透過する。
(特許文献1)には、回折素子200の構成が示されている。
特開2002−318306号公報
ところが、この第1回折格子及び第2回折格子を構成する材料は、第1樹脂、第2樹脂、第3樹脂、第4樹脂、第1染料、第2染料と6種類あり、これらの材料のうち1つでも特性が変化すると回折素子の特性が変化してしまう。従来、第2樹脂と第4樹脂を共通にし、第1染料と第2染料を共通にして4種類の材料とした提案も見られたが、それでも材料の種類は多い。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、回折格子を構成する材料の種類を極力減らし、特性のばらつきが小さい回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、光源から2つの波長の光を入射し、前記光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、前記第1回折格子が出射した光を入射し、前記光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し前記一方の波長の光は分離して前記他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備え、前記第1部材及び前記第3部材は第1樹脂を備え前記2つの波長で所定の屈折率を持ち、前記第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第1部材と同一の屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第1部材とは異なる屈折率を持ち、前記第4部材は前記第2部材とは異なる濃度の前記染料を分子レベルで溶解させた前記第2樹脂を備えて前記波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第3部材と同一の屈折率を持ったことを特徴とする回折素子とした。
同じ樹脂に染料を分子レベルで溶解させた場合、染料の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料濃度を異ならせることで、第2部材と第4部材の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂に一方の波長で第2部材の屈折率と等しく、他方の波長で第4部材の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長で必要な屈折率を回折素子に持たせることができる。結果として、回折格子を構成する材料の種類を3種類とすることができる。
本発明の回折素子は、回折格子を構成する材料の種類を3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子の特性のばらつきを抑制することができる。
本発明の請求項1の発明は、光源から2つの波長の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、第1回折格子が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し一方の波長の光は分離して他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備え、第1部材及び第3部材は第1樹脂を備え2つの波長で所定の屈折率を持ち、第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第1部材と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長で第1部材とは異なる屈折率を持ち、第4部材は第2部材とは異なる濃度の染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長で第3部材と同一の屈折率を持った回折素子である。
同じ樹脂に染料を分子レベルで溶解させた場合、染料の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料濃度を異ならせることで、第2部材と第4部材の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂に一方の波長で第2部材の屈折率と等しく、他方の波長で第4部材の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長で必要な屈折率を回折素子に持たせることができる。結果として、回折格子を構成する材料の種類を3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子の特性のばらつきを抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第2樹脂の屈折率は2つの波長で第1樹脂の屈折率よりも小さい回折素子である。
第2樹脂に染料を分子レベルで溶解させることで、第2部材、第4部材の屈折率が大きくなり、第2樹脂よりも屈折率が大きい第1樹脂と組合せることができる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、第1回折格子を形成した第1透明基板と、第2回折格子を形成した第2透明基板と、を備え、第1回折格子と第2回折格子とが対向するように第1透明基板と第2透明基板とを配置し、第1回折格子と第2回折格子とを接着した回折素子である。
第1回折格子と第2回折格子とを別々に形成するので、それぞれの特性の検査を行ってから特性が良好な第1回折格子と第2回折格子同士を組合せることができる。そのため、さらに回折素子の特性のばらつきを抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、第2部材を形成した第1透明基板と、第4部材を形成した第2透明基板と、を備え、第2部材と第4部材とが対向するように第1透明基板と第2透明基板とを配置し、対向した第2部材と第4部材との間に第1樹脂を配置して第1部材と第3部材とを第1回折格子と第2回折格子とで共用した回折素子である。
最も効率良く回折素子を製造することができ、回折素子を安価にすることができる。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、光吸収は、2つの波長の外側で最大の吸収量であり、2つの波長では吸収量がほとんどない回折素子である。
回折素子として使用する2つの波長で光吸収の吸収量がほとんどないので、光源から入射した光を効率良く光ディスクに出射することができる。
請求項6の発明は、2つの波長の光を出射する光源と、光源から2つの波長の光を入射し光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、第1回折格子が出射した光を入射し光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し一方の波長の光は分離して他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備えた回折素子と、を具備し、第1部材及び第3部材は第1樹脂を備え2つの波長で所定の屈折率を持ち、第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第1部材と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長で第1部材とは異なる屈折率を持ち、第4部材は第2部材とは異なる濃度の染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長で第3部材と同一の屈折率を持った光ピックアップ装置である。
同じ樹脂に染料を分子レベルで溶解させた場合、染料の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料濃度を異ならせることで、第2部材と第4部材の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂に一方の波長で第2部材の屈折率と等しく、他方の波長で第4部材の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長で必要な屈折率を回折素子に持たせることができる。結果として、回折格子を構成する材料の種類を3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子を搭載した光ピックアップ装置の特性のばらつきも抑制することができる。
請求項7の発明は、2つの波長の光を出射する光源と、光源から2つの波長の光を入射し光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、第1回折格子が出射した光を入射し光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し一方の波長の光は分離して他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備えた回折素子と、を具備し、第1部材及び第3部材は第1樹脂を備え2つの波長で所定の屈折率を持ち、第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第1部材と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長で第1部材とは異なる屈折率を持ち、第4部材は第2部材とは異なる濃度の染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、一方の波長で第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長で第3部材と同一の屈折率を持った光ディスク装置である。
同じ樹脂に染料を分子レベルで溶解させた場合、染料の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料濃度を異ならせることで、第2部材と第4部材の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂に一方の波長で第2部材の屈折率と等しく、他方の波長で第4部材の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長で必要な屈折率を回折素子に持たせることができる。結果として、回折格子を構成する材料の種類を3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子を搭載した光ディスク装置の特性のばらつきも抑制することができる。
(実施の形態1)
本実施の形態1について図面を参照しながら説明する。図1(a)は、本実施の形態1における回折素子の構成図、図1(b)は、光吸収率と屈折率との関係図である。まず、本実施の形態1の回折素子10について、概要を説明する。
本実施の形態1の回折素子10は、第1回折格子11と第2回折格子21とを備える。第1回折格子11は、光源30から2つの波長λ1、λ2の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材13と第2部材14とを有し一方の波長λ1の光は透過させ他方の波長λ2の光は分離する。第2回折格子21は、第1回折格子11が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材23と第4部材24とを有し一方の波長λ1の光は分離して他方の波長λ2の光は透過させて光ディスク31に出射する。第1部材13及び第3部材23は第1樹脂15を備え2つの波長λ1、λ2で所定の屈折率を持つ。第2部材14は染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて所定の波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第1部材13と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第1部材13とは異なる屈折率を持つ。第4部材24は第2部材14とは異なる濃度の染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第3部材23とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第3部材23と同一の屈折率を持ったことを特徴とする。
同じ第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させた場合、染料17の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料17の濃度を異ならせることで、第2部材14と第4部材24の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂13に一方の波長λ1で第2部材14の屈折率と等しく、他方の波長λ2で第4部材24の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長λ1、λ2で必要な屈折率を回折素子10に持たせることができる。結果として、第1回折格子11と第2回折格子21を構成する材料の種類を合計3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。
次に本実施の形態1の回折素子について詳細に説明する。
図1において、光源30は近接した位置から短い波長λ1の光と長い波長λ2の光とを出射する。波長λ1の光と波長λ2の光はレーザ光である。本実施の形態1において波長λ1の光はDVD用でλ1=約650nm、波長λ2の光はCD用でλ2=約780nmである。本実施の形態1において、光源30から出射される光はDVD用とCD用としたが、例えばBD(ブルーレイディスク)用である波長が約405nmの光のような他の波長の光との組合せでも構わない。光ディスク31は上述のようにCD、DVD、BD等である。
第1透明基板12、第2透明基板22は波長λ1及び波長λ2において透明な基板であり、例えば、BK7のような光学ガラス等で構成される。接着剤28は熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、エポキシ接着剤、嫌気性接着剤等の通常の接着剤が用いられる。
第1回折格子11は、光源30から2つの波長λ1、λ2の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材13と第2部材14とを有し一方の波長λ1の光は透過させ他方の波長λ2の光は分離する。図1において、第1回折格子11は透明基板12上に形成された所定の凹凸形状をなす第1部材13の凹凸形状を第2部材14が充填するように構成している。
第1部材13は第1樹脂15を備える。第1部材13として用いられる第1樹脂15は波長λ1で第2部材14と同じ屈折率を持ち、後述するように第3部材23としても用いられる第1樹脂15は波長λ2で第4部材24と同じ屈折率を持つ。第1樹脂15は、波長λ1及び波長λ2で透明であり、通常、波長λ1から波長λ2にかけての波長域において、屈折率の波長依存性が大きくないような材料が選定される。第1樹脂15は、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が用いられる。例えばEpo−tekの310や320、330等が用いられ、これらの樹脂は熱硬化性樹脂である。
第2部材14は第2樹脂16及び染料17を備える。第2部材14は波長λ1で第1部材13と同じ屈折率を持ち、波長λ2で第1部材13とは異なる屈折率を持つ。第2樹脂16は、波長λ1及び波長λ2で透明であり、通常、波長λ1から波長λ2にかけての波長域において、屈折率の波長依存性が大きくないような材料が選定される。第1樹脂16は、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、エポキシ樹脂等が用いられる。例えばEpo−tekの310や320、330等が用いられ、これらの樹脂は熱硬化性樹脂である。
染料17は色材として色が付いて見えるものばかりでなく、紫外線や赤外線の波長域で光吸収の性質を持ち、無色透明のものも含む。染料17は第2樹脂16に分子レベルで溶解するものであり、粒子が樹脂中に分散し浮遊するものである顔料とは区別される。染料17としては、波長λ1がDVD用の約650nmの場合、赤色染料である赤色102号や赤色2号等がある。また波長λ1がBD用の約405nmの場合、銅クロロフィリンナトリウム等がある。これらの染料17は波長λ1よりも短波長側の波長域に光吸収を持つ。銅クロロフィリンナトリウムは薄い青色であり、可視光線の波長域の光吸収はほとんど持たず、紫外線の波長域の光吸収が大半である。また、波長λ2よりも長波長側の波長域に光吸収を持つ染料17を用いても良い。波長λ2がCD用の約780nmの場合、染料17としては、(株)林原生物化学研究所製のNK−4432、NK−4489、NK−2911等がある。これらは可視光線の波長域の光吸収はほとんど持たず、赤外線の波長域の光吸収が大半であり、無色透明である。
また、染料17が持つ光吸収は、波長λ1、波長λ2の2つの波長の外側で最大の吸収量であり、しかも波長λ1、波長λ2では吸収量がほとんどない。このため、回折素子10として使用する2つの波長λ1、λ2で光吸収の吸収量がほとんどないので、光源30から入射した光を効率良く光ディスク31に出射することができる。
図2は、本実施の形態1における回折素子に用いられる各部材、各樹脂の屈折率の波長依存性を示す図である。染料17を分子レベルで溶解した第2樹脂16は、波長λ1と波長λ2の間では異常分散効果により第2樹脂16単体よりも屈折率が大きく、特に波長λ1側の屈折率がより大きい。すなわち屈折率の波長依存性が比較的大きい。そのため、第2部材14は波長λ1において第1部材13と同じ屈折率を持ち、波長λ2において第1部材13よりも小さな屈折率を持つことができる。
第2回折格子21は、第1回折格子11が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材23と第4部材24とを有し一方の波長λ1の光は分離して他方の波長λ2の光は透過させて光ディスク31に出射する。図1において、第2回折格子21は透明基板22上に形成された所定の凹凸形状をなす第3部材23の凹凸形状を第4部材24が充填するように構成している。
第3部材23は第1部材13と同じ材料である第1樹脂15を備える。
第4部材24は第2部材14と同じ材料である第2樹脂16及び染料17を備える。第4部材24が第2部材13と異なるのは、第2樹脂16に分子レベルで溶解させる染料17の濃度が異なることである。本実施の形態1において第4部材24における染料17の濃度を第2部材14における染料17の濃度よりも高くした。
図3は、屈折率の染料濃度依存性を示す図である。屈折率は染料17の濃度が0の場合第2樹脂16単体の屈折率であり、濃度が高いほど大きい。また、波長λ1の方が波長λ2よりも染料濃度依存性が大きい。したがって、図2に示すように第4部材24の屈折率は第2部材14の屈折率よりも大きく波長依存性も大きい。そのため、第4部材24は波長λ1において第3部材23よりも大きな屈折率を持ち、波長λ2において第3部材23と同じ屈折率を持つことができる。
このように本実施の形態1において、同じ第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させた場合、染料17の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料17の濃度を異ならせることで、第2部材14と第4部材24の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂15に波長λ1で第2部材14の屈折率と等しく、波長λ2で第4部材24の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長λ1、λ2で必要な屈折率を回折素子10に持たせることができる。結果として、第1回折格子11と第2回折格子21を構成する材料の種類を全部で3種類とすることができ、第1回折格子11と第2回折格子21を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。
ここで図2に示すように染料17を溶解させる第2樹脂16の屈折率は波長λ1においても波長λ2においても第1樹脂15の屈折率よりも小さい。第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させることで、第2部材14、第4部材24の屈折率が第2樹脂16の屈折率よりも大きくなる。そのことによって、第2樹脂16よりも屈折率が大きい第1樹脂15で構成される第1部材13、第3部材23の屈折率と第2部材14、第4部材24の屈折率とを組合せることができる。
次に本実施の形態1の回折素子10の製造方法について説明する。まず第1透明基板12上に第1樹脂15を均一の厚さに塗布する。塗布する方法にはスピンコート法やスプレー法等がある。次に、第1樹脂15の硬化方法にしたがって第1樹脂15を硬化して第1部材13を形成する。
次に、所定のパターンになるようなマスクパターンを介して第1部材13の表面に紫外線を照射、現像して第1部材13による所定の凹凸形状を形成する。具体的な凹凸形状の製造方法として、例えば以下のような方法がある。1つは、第1部材13の上にレジストを塗布し、所定のパターンとなるようにマスクパターンを介して紫外線を照射し、現像後、ドライエッチングを行う方法である。もう1つは、第1部材13として感光性材料を使い、所定の均一な厚さに塗布し、所定の凹凸形状となるようにマスクパターンを介して紫外線を照射し、現像を行っても良い。
別途、所定の濃度で第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させて十分に撹拌しておき、第1部材13の所定の凹凸形状に充填するように塗布する。塗布する方法は第1樹脂15の場合と同様にスピンコート法やスプレー法等である。次に染料17を分子レベルで溶解させたまま第2樹脂16の硬化方法にしたがって第2樹脂16を硬化して第2部材14を得るとともに第1回折格子11を得る。
同様に、第2透明基板22上に第1樹脂15を均一の厚さに塗布する。次に、第1樹脂15の硬化方法にしたがって第1樹脂15を硬化して第3部材23を形成する。次に、所定のパターンになるようなマスクパターンを介して第3部材23の表面に紫外線を照射、現像して第3部材23による所定の凹凸形状を形成する。別途、所定の濃度で第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させて十分に撹拌しておき、第3部材23の所定の凹凸形状に充填するように塗布する。次に染料17を分子レベルで溶解させたまま第2樹脂16の硬化方法にしたがって第2樹脂16を硬化して第4部材24を得るとともに第2回折格子12を得る。
最後に、第1回折格子11を形成した第1透明基板12と、第2回折格子21を形成した第2透明基板22とを接着剤28で接着する。その際、第1回折格子11と第2回折格子21とが対向するように第1透明基板12と第2透明基板22とを配置する。第1回折格子11と第2回折格子21は第1透明基板12と第2透明基板22とに挟まれて、傷付きの防止や外部からの湿気やガスの浸入の防止といった外部環境からの保護がなされる。さらに、第1回折格子11と第2回折格子21とを別々に形成するので、それぞれの特性の検査を行ってから特性が良好な第1回折格子11と第2回折格子21同士を組合せることができる。そのため、さらに回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。
なお、本実施の形態1において、第1部材13が所定の凹凸形状を構成し、第2部材14がその凹凸形状に充填する構成となるようにしたが、逆でも構わない。すなわち、第2部材14が所定の凹凸形状を構成し、第1部材13が所定の凹凸形状に充填する構成となるようにしても構わない。また、第3部材23が所定の凹凸形状を構成し、第4部材24がその凹凸形状に充填する構成となるようにしたが、逆でも構わない。すなわち、第4部材24が所定の凹凸形状を構成し、第3部材23が所定の凹凸形状に充填する構成となるようにしても構わない。
また、本実施の形態1において、回折素子10は第1回折格子11と第2回折格子21とを直接接着剤28で接着した構成としたが、他の構成でも構わない。例えば、第1回折格子11の表面及び第2回折格子21の表面にそれぞれ透明な基板を配置した回折素子を形成し、それらの回折素子を貼り合わせても構わない。また、第1回折格子11の表面に透明な基板を配置し、その透明な基板の表面に第2回折格子21を形成し、さらに第2回折格子21の表面に第2透明基板22を配置する構成でも構わない。
(実施の形態2)
本実施の形態2について図面を参照しながら説明する。図4は、本実施の形態2における回折素子の構成図である。
図4に示すように、本実施の形態2の回折素子40は、第2部材44を形成した第1透明基板42と、第4部材54を形成した第2透明基板52と、を備える。第2部材44と第4部材54とが対向するように第1透明基板42と第2透明基板52とを配置した。そして対向した第2部材44と第4部材54との間に第1樹脂45を配置して第1部材43と第3部材53とを第1回折格子41と第2回折格子51とで共用した構成とした。
本実施の形態2において、第1透明基板42、第2透明基板52、第1樹脂45、第2樹脂46、染料47は実施の形態1における第1透明基板12、第2透明基板22、第1樹脂15、第2樹脂16、染料17と同じであるので、その説明を援用する。
次に本実施の形態2の回折素子40の製造方法について説明する。あらかじめ所定の濃度で第2樹脂46に染料47を分子レベルで溶解させて十分に撹拌しておく。そして、染料47を分子レベルで溶解させた第2樹脂46を透明基板42上に均一の厚さに塗布する。次に染料47を分子レベルで溶解させたまま第2樹脂46の硬化方法にしたがって第2樹脂46を硬化して第2部材44を形成する。次に、所定のパターンになるようなマスクパターンを介して第2部材44の表面に紫外線を照射、現像して第2部材44による所定の凹凸形状を形成する。
同様にして第2透明基板52上に第4部材54による所定の凹凸形状を形成する。すなわち、あらかじめ所定の濃度で第2樹脂46に染料47を分子レベルで溶解させて十分に撹拌しておく。そして、染料47を分子レベルで溶解させた第2樹脂46を透明基板52上に均一の厚さに塗布する。次に染料47を分子レベルで溶解させたまま第2樹脂46の硬化方法にしたがって第2樹脂46を硬化して第4部材54を形成する。次に、所定のパターンになるようなマスクパターンを介して第4部材54の表面に紫外線を照射、現像して第4部材54による所定の凹凸形状を形成する。
次に第1樹脂45を第2部材44及び第4部材54の所定の凹凸形状に充填するように塗布する。そして第1樹脂45を塗布した側の第1透明基板42と第2透明基板52とを対向させ、重ね合わせる。そして、第1樹脂45の硬化方法にしたがって第1樹脂45を硬化する。第2部材44に接する第1樹脂45は第1部材43とみなすことができ、第4部材54に接する第1樹脂45は第3部材53とみなすことができる。
このように本実施の形態2の回折素子40は、第1部材43と第3部材53とを別々に形成する必要がない。そのため最も効率良く回折素子40を製造することができ、回折素子40を安価にすることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3について図面を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態3における光ピックアップ装置の光学系の構成図、図6は、本実施の形態3における光ピックアップ装置のカバーを外した構成図である。
本実施の形態3の光ピックアップ装置60は光源30と実施の形態1、実施の形態2で説明した回折素子10または回折素子40とを備える。以下の説明は回折素子10を用いたものとして説明する。光源30は実施の形態1で説明した通り、2つの波長λ1、λ2の光を光ディスク31に向けて出射する。回折素子10は、第1回折格子11と第2回折格子21とを備える。第1回折格子11は、光源30から2つの波長λ1、λ2の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材13と第2部材14とを有し一方の波長λ1の光は透過させ他方の波長λ2の光は分離する。第2回折格子21は、第1回折格子11が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材23と第4部材24とを有し一方の波長λ1の光は分離して他方の波長λ2の光は透過させて光ディスク31に出射する。第1部材13及び第3部材23は第1樹脂15を備え2つの波長λ1、λ2で所定の屈折率を持つ。第2部材14は染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて所定の波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第1部材13と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第1部材13とは異なる屈折率を持つ。第4部材24は第2部材14とは異なる濃度の染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第3部材23とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第3部材23と同一の屈折率を持ったことを特徴とする。
同じ第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させた場合、染料17の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料17の濃度を異ならせることで、第2部材14と第4部材24の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂13に一方の波長λ1で第2部材14の屈折率と等しく、他方の波長λ2で第4部材24の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長λ1、λ2で必要な屈折率を回折素子10に持たせることができる。結果として、第1回折格子11と第2回折格子21を構成する材料の種類を合計3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子10を搭載した光ピックアップ装置の特性のばらつきも抑制することができる。
次に本実施の形態3の光ピックアップ装置60の光学系について図5を用いて詳細に説明する。光源30と回折素子10は実施の形態1で説明した通りであり、その説明を援用する。回折素子10はCDとDVDのトラッキング制御に用いられる光を生成する。
集積プリズム62はBK7等の光学ガラスで構成され、内部に回折素子10に近い方から順に2つの斜面62a、62bを有する。斜面62aには偏光分離膜62cが形成されている。偏光分離膜62cは、誘電体膜で構成され、P偏光である光源30からの出射光を透過し、S偏光である光ディスク31からの反射光を反射する。斜面62bには非点収差生成素子62dが形成されている。非点収差生成素子62dは、光ディスク31からの反射光の光軸を含んで互いに直交する2つの断面における焦点位置をそれぞれ受光器71の前側と後側となるようにする。この光はフォーカス制御に用いられる。
波長板63はP偏光である光源30からの出射光を円偏光に変換し、円偏光である光ディスク31からの反射光をS偏光に変換する。波長板63は波長λ1と波長λ2の両方の波長に作用するよう屈折率、厚みが設定されている。コリメートレンズ64は、拡散光である光源30からの出射光をほぼ平行光にし、平行光である光ディスク31からの反射光を集束光にする。立上ミラー65は光ディスク31に対してほぼ平行であった光源30からの出射光を光ディスク31に対してほぼ直角な方向に立上げるための反射ミラーである。立上ミラー65は光源30から出射された光の一部を透過して受光器68に向かわせる。立上ミラー65は立上プリズムとしても良い。
対物レンズ66は2焦点対物レンズで、光源30から出射された波長λ1の光、波長λ2の光がそれぞれ光ディスク31の記録面で焦点を結ぶように構成されている。2焦点対物レンズとしては、集光レンズ及びフレネルレンズまたはホログラムレンズの組合せ、DVD用集光レンズにCD再生時に開口制限手段を設ける組合せ等を用いることができる。
受光器67は光ディスク31からの反射光を受光して、再生用の電気信号、フォーカス制御用の電気信号、トラッキング制御用の電気信号等に変換して出力する。受光器68は光源30からの出射光を受光して、出射光の出力制御用の電気信号に変換して出力する。
光源30から出射された波長λ1の光は、回折素子10の第1回折格子11をそのまま透過し第2回折格子21でトラッキング制御用の光に分離されて透過する。そして集積プリズム62に入射しそのまま透過して波長板63、コリメートレンズ64、立上ミラー65、対物レンズ66を経由して光ディスク31であるDVDに入射する。光ディスク31で反射された反射光は対物レンズ66、立上ミラー65、コリメートレンズ64、波長板63を経由して集積プリズム62に入射する。反射光は偏光分離膜62cで反射し、非点収差生成素子62dで反射して、受光器67に入射する。
一方、光源30から出射された波長λ2の光は、回折素子10の第1回折格子11でトラッキング制御用の光に分離されて透過し、第2回折格子21をそのまま透過する。そして集積プリズム62に入射しそのまま透過して波長板63、コリメートレンズ64、立上ミラー65、対物レンズ66を経由して光ディスク31であるCDに入射する。光ディスク31で反射された反射光は対物レンズ66、立上ミラー65、コリメートレンズ64、波長板63を経由して集積プリズム62に入射する。反射光は偏光分離膜62cで反射し、非点収差生成素子62dで反射して、受光器67に入射する。
図6において、基台61は光ピックアップ装置60の骨格をなすもので、基台61に各種光学部品を始めとする光ピックアップ装置60を構成する部品が直接または取り付け部材を介して取付けられる。基台61はZn合金、Mg合金等の合金材料あるいは硬質樹脂材料等で形成される。
光源30、回折素子10、集積プリズム62、受光器67は1つの結合部材69上に取付けられて光源モジュール70を構成する。光源モジュール70は結合部材69を介して基台61に取付けられる。また、対物レンズ66は対物レンズ駆動装置71に搭載され、対物レンズ駆動装置71が基台61に取付けられる。波長板63、コリメートレンズ64、立上ミラー65、受光器68は、直接または他の部材を介して基台61に取付けられる。
このような構成の光ピックアップ装置60は、第1回折格子11と第2回折格子21とを構成する材料の種類が少ないため、トラッキング制御用の光を分離する回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子10を搭載した光ピックアップ装置60の特性のばらつきも抑制することができる。
図7は、本実施の形態3における光ピックアップ装置の別構成の光学系の構成図である。この光学系は図5に示した光学系に別の光源81を含む構成が追加された構成である。
この図7の構成において、光源30が出射する光は波長λ1=約650nmのDVD用の光と波長λ2=約780nmのCD用の光とする。また、光源81が出射する光は波長λ3=約405nmのBD用の光とする。
集積プリズム82は、光源81から出射された光を光ディスク31に向かわせ、光ディスク31で反射された反射光を光源81ではなく、受光器84に向かわせるようにビームスプリッタとして働く。非点収差生成素子83は、光ディスク31からの反射光の光軸を含んで互いに直交する2つの断面における焦点位置をそれぞれ受光器84の前側と後側となるようにする。この光はフォーカス制御に用いられる。受光器84は、光ディスク31からの反射光を受光し、BDの再生信号用の電気信号、フォーカス制御用の電気信号、トラッキング制御用の電気信号等に変換して出力する。光源81、集積プリズム82、非点収差生成素子83、受光器84は、結合部材85に取付けられ、光源モジュール86とされる。
ホログラム87は、光源81から出射された光はそのまま透過する。また、ホログラム87は光ディスク31からの反射光を回折してホログラム87に入射した位置によりトラッキング制御に用いられる光とフォーカス制御に用いられる光とに分離する。
ビームスプリッタ88は、内部に斜面を有し、斜面において波長λ1の光と波長λ2の光は光源30からの出射光も光ディスク31からの反射光もそのまま透過する。また、ビームスプリッタ88は、斜面において波長λ3の光は光源81からの出射光も光ディスク31からの反射光も反射する。このようにして、ビームスプリッタ88は、光源30からの出射光と光源81からの出射光とをほぼ1つの光路上に合わせ、光ディスク31からの反射光を受光器67へ向かう光と受光器84へ向かう光とに分離する。
波長板89は3つの波長に対応する波長板である。コリメートレンズ90は3つの波長の光をほぼ平行光にする。
立上ミラー91は、それまで光ディスク31にほぼ平行であった波長λ1の光と波長λ2の光とを反射して光ディスク31にほぼ直角な方向に立上げ、波長λ3の光を透過する。対物レンズ95は、立上ミラー91が立上げた光を集束光に変換して光ディスク31の所定の記録面に集束させる。
立上ミラー92は、それまで光ディスク31にほぼ平行であった波長λ3の光を反射して光ディスク31にほぼ直角な方向に立上げる。対物レンズ94は、立上ミラー92が立上げた光を集束光に変換して光ディスク31の所定の記録面に集束させる。立上ミラー92は波長λ1の光と波長λ2の光とを透過させる。また、立上ミラー92は波長λ3の光の一部を透過させる。
立上ミラー92を透過した光は受光器93に入射する。受光器93に入射した光は光源30からの出射光と光源81からの出射光の出力を制御するのに用いられるように電気信号に変換されて出力される。
対物レンズ駆動装置96は対物レンズ94と対物レンズ95とを1つのホルダ上に配置して対物レンズ94と対物レンズ95とをそれぞれフォーカス方向、トラッキング方向に移動させる。
この図7の構成においても、回折素子10は、第1回折格子11と第2回折格子21とを構成する材料の種類が少ないため、トラッキング制御用の光を分離する回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子10を搭載した光ピックアップ装置の特性のばらつきも抑制することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4について図面を参照しながら説明する。図8は、本実施の形態4における光ピックアップモジュールの構成図、図9は、本実施の形態4における光ディスク装置の構成図、図10は、本実施の形態4における光ディスク装置のサーボの流れを示す図である。本実施の形態4において、光ディスク装置110は回折素子10、光ピックアップ装置60を搭載しているものとして説明するが、図4で説明した回折素子40、図7で説明した光学系を有する光ピックアップ装置を搭載しているものとしても構わない。
図8において、光ディスク31を回転駆動する回転駆動部及び光ピックアップ装置60を回転駆動部に対して近づけたり離したりする移動部を備える光ディスク装置110の駆動機構を光ピックアップモジュール100という。ベース101は光ピックアップモジュール100の骨組みを成すもので、光ピックアップモジュール100はベース101に直接または間接に各構成部品が配置されて構成される。
回転駆動部は光ディスク31を載置するターンテーブル102aを有するスピンドルモータ102を備えている。スピンドルモータ102はベース101に固定される。スピンドルモータ102は光ディスク31を回転させる回転駆動力を生成する。
移動部はフィードモータ103、スクリューシャフト104、メインシャフト105、サブシャフト106を備えている。フィードモータ103はベース101に固定される。フィードモータ103は光ピックアップ装置60が光ディスク31の内周と外周の間を移動するために必要な回転駆動力を生成する。フィードモータ103としてステッピングモータ、DCモータなどが使用される。スクリューシャフト104はらせん状に溝が掘られており、直接または数段のギアを介してフィードモータ103に接続される。本実施の形態4では直接フィードモータ103と接続される。メインシャフト105、サブシャフト106はそれぞれ両端で保持部材を介してベース101に固定される。メインシャフト105、サブシャフト106は光ピックアップ装置60を光ディスク31の半径方向に移動自在に支持する。光ピックアップ装置60はスクリューシャフト104の溝と噛み合うガイド歯を有するラック107を備える。ラック107がスクリューシャフト104に伝達されたフィードモータ103の回転駆動力を直線駆動力に変換するために光ピックアップ装置60は光ディスク31の内周と外周の間を移動することができる。
なお、回転駆動部は光ディスク31を所定の回転速度で回転させることができる構成であれば、本実施の形態4で説明した構成に限るものではない。また移動部は光ピックアップ装置60を光ディスク31の内周と外周の間の所定の位置に移動させることができる構成であれば、本実施の形態4で説明した構成に限るものではない。
光ピックアップ装置60は実施の形態3で説明したもので、図6の構成にカバー72を取付けたものである。本実施の形態4の光ディスク装置110に搭載される光ピックアップ装置60は光源30と実施の形態1で説明した回折素子10とを備える。光源30は実施の形態1で説明した通り、2つの波長λ1、λ2の光を光ディスク31に向けて出射する。回折素子10は、第1回折格子11と第2回折格子21とを備える。第1回折格子11は、光源30から2つの波長λ1、λ2の光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第1部材13と第2部材14とを有し一方の波長λ1の光は透過させ他方の波長λ2の光は分離する。第2回折格子21は、第1回折格子11が出射した光を入射し、光の入射面内で交互に配列された第3部材23と第4部材24とを有し一方の波長λ1の光は分離して他方の波長λ2の光は透過させて光ディスク31に出射する。第1部材13及び第3部材23は第1樹脂15を備え2つの波長λ1、λ2で所定の屈折率を持つ。第2部材14は染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて所定の波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第1部材13と同一の屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第1部材13とは異なる屈折率を持つ。第4部材24は第2部材14とは異なる濃度の染料17を分子レベルで溶解させた第2樹脂16を備えて波長域Δλaに光吸収を持ち、一方の波長λ1で第3部材23とは異なる屈折率を持ち且つ他方の波長λ2で第3部材23と同一の屈折率を持ったことを特徴とする。
同じ第2樹脂16に染料17を分子レベルで溶解させた場合、染料17の濃度は高いほど屈折率が大きい。したがって、同一の材料を用い、染料17の濃度を異ならせることで、第2部材14と第4部材24の屈折率を異ならせることができる。また、第1樹脂13に一方の波長λ1で第2部材14の屈折率と等しく、他方の波長λ2で第4部材24の屈折率と等しい屈折率を持たせることで2つの波長λ1、λ2で必要な屈折率を回折素子10に持たせることができる。結果として、第1回折格子11と第2回折格子21を構成する材料の種類を合計3種類とすることができ、回折格子を構成する材料の種類が少ない。そのため、回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子を搭載した光ディスク装置の特性のばらつきも抑制することができる。
光ピックアップ装置60の対物レンズ66から出射されるレーザ光が光ディスク31に対し直角に入射するように、保持部材を構成する調整機構でメインシャフト105、サブシャフト106の傾きを調整する。
図9において、光ディスク装置110の筐体111は上部筐体111aと下部筐体111bとを組合せてネジなどを用いて互いに固定して構成されている。トレイ112は筐体111に出没自在に設けられている。トレイ112はカバー108を設けた光ピックアップモジュール100を下面側から配置する。カバー108は開口を有し、光ピックアップ装置60の対物レンズ66及びスピンドルモータ102のターンテーブル102aを露出させる。さらに本実施の形態4の場合、フィードモータ103も露出させて、光ピックアップモジュール100の厚さが薄くなるようにしている。トレイ112は開口を有し、対物レンズ66及びターンテーブル102a、カバー108の少なくとも一部を露出させる。ベゼル113はトレイ112の前端面に設けられて、トレイ112が筐体111内に収納された時にトレイ112の出没口を塞ぐように構成されている。ベゼル113にはイジェクトスイッチ114が設けられ、イジェクトスイッチ114を押すことで、筐体111とトレイ112との係合が解除され、トレイ112は筐体111に対し出没が可能な状態となる。レール115はそれぞれトレイ112の両側部及び筐体111の双方に摺動自在に取付けられる。筐体111内部やトレイ112内部には図示していない回路基板があり、信号処理系のICや電源回路などが搭載されている。外部コネクタ116はコンピュータ等の電子機器に設けられた電源/信号ラインと接続される。そして、外部コネクタ116を介して光ディスク装置110内に電力を供給したり、あるいは外部からの電気信号を光ディスク装置110内に導いたり、あるいは光ディスク装置110で生成された電気信号を電子機器などに送出する。
光ピックアップ装置60のフォーカス制御とトラッキング制御の流れを説明する。図10において、光源30から出射されたDVD用の波長λ1の出射光は、回折素子10の第1回折格子11をそのまま透過し、第2回折格子21でトラッキング制御用の光に分離されて透過して、光ディスク31に入射する。光ディスク31で反射した反射光は集積プリズム62の非点収差生成素子62dでフォーカス制御に用いられる光に変換されて受光器67に入射する。光源30から出射されたCD用の波長λ2の出射光は、回折素子10の第1回折格子11でトラッキング制御用の光に分離されて透過し、第2回折格子21をそのまま透過して、光ディスク31に入射する。光ディスク31で反射した反射光は集積プリズム62の非点収差生成素子62dでフォーカス制御に用いられる光に変換されて受光器67に入射する。
受光器67に入射した波長λ1の光及び波長λ2の光は電気信号に変換され、光ディスク装置110本体の前記図示していない回路基板にあるアナログ信号処理部110aに送られる。
アナログ信号処理部110aは入力された信号に演算・帯域処理を行い、サーボ処理部110bに出力する。サーボ処理部110bはアナログ信号処理部110aからの信号を基にフォーカスエラー信号FES及びトラッキングエラー信号TESを生成してモータ駆動部110cに出力する。モータ駆動部110cは入力されたフォーカスエラー信号FES及びトラッキングエラー信号TESを基に対物レンズ66を搭載する対物レンズ駆動装置74を駆動する電流を生成する。これにより光ディスク31に集光した光束の焦点のずれ及びトラックに対するずれが極小になるように制御される。
また、コントローラ110dにはアナログ信号処理部110a、サーボ処理部110b、モータ駆動部110cの各部から送られる信号が入力される。コントローラ110dはこれらの信号の演算処理等を行い、この演算処理の結果(信号)を各部に送出し、各部にて駆動、処理を実行させることで各部の制御を行う。
以上のように、本実施の形態4の光ディスク装置110は実施の形態1の回折素子10を備えている。このような構成の光ディスク装置110は、第1回折格子11と第2回折格子21とを構成する材料の種類が少ないため、トラッキング制御用の光を分離する回折素子10の特性のばらつきを抑制することができる。したがって、この回折素子10を搭載した光ディスク装置110の特性のばらつきも抑制することができる。
以上のように本発明の回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、特性のばらつきを抑制することができるため、パーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の電子機器に好んで搭載される。
(a)本実施の形態1における回折素子の構成図、(b)光吸収率と屈折率との関係図 本実施の形態1における回折素子に用いられる各部材、各樹脂の屈折率の波長依存性を示す図 屈折率の染料濃度依存性を示す図 本実施の形態2における回折素子の構成図 本実施の形態3における光ピックアップ装置の光学系の構成図 本実施の形態3における光ピックアップ装置のカバーを外した構成図 本実施の形態3における光ピックアップ装置の別構成の光学系の構成図 本実施の形態4における光ピックアップモジュールの構成図 本実施の形態4における光ディスク装置の構成図 本実施の形態4における光ディスク装置のサーボの流れを示す図 従来の回折素子の断面図 異常分散効果の説明図 従来の第1部材と第2部材、第3部材と第4部材の波長と屈折率との関係を示す図
符号の説明
10、40 回折素子
11、41 第1回折格子
12、42 第1透明基板
13、43 第1部材
14、44 第2部材
15、45 第1樹脂
16、46 第2樹脂
17、47 染料
21、51 第2回折格子
22、52 第2透明基板
23、53 第3部材
24、54 第4部材
25 接着剤
30 光源
31 光ディスク
60 光ピックアップ装置
61 基台
62 集積プリズム
62a、62b 斜面
62c 偏光分離膜
62d 非点収差生成素子
63 波長板
64 コリメートレンズ
65 立上ミラー
66 対物レンズ
67、68 受光器
69 結合部材
70 光源モジュール
71 対物レンズ駆動装置
72 カバー
81 光源
82 集積プリズム
83 非点収差生成素子
84、93 受光器
85 結合部材
86 光源モジュール
87 ホログラム
88 ビームスプリッタ
89 波長板
90 コリメートレンズ
91、92 立上ミラー
94、95 対物レンズ
96 対物レンズ駆動装置
100 光ピックアップモジュール
101 ベース
102 スピンドルモータ
102a ターンテーブル
103 フィードモータ
104 スクリューシャフト
105 メインシャフト
106 サブシャフト
107 ラック
108 カバー
110 光ディスク装置
110a アナログ信号処理部
110b サーボ処理部
110c モータ駆動部
110d コントローラ
111 筐体
111a 上部筐体
111b 下部筐体
112 トレイ
113 ベゼル
114 イジェクトボタン
115 レール
116 外部コネクタ

Claims (7)

  1. 光源から2つの波長の光を入射し、前記光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、
    前記第1回折格子が出射した光を入射し、前記光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し前記一方の波長の光は分離して前記他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備え、
    前記第1部材及び前記第3部材は第1樹脂を備え前記2つの波長で所定の屈折率を持ち、
    前記第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第1部材と同一の屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第1部材とは異なる屈折率を持ち、
    前記第4部材は前記第2部材とは異なる濃度の前記染料を分子レベルで溶解させた前記第2樹脂を備えて前記波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第3部材と同一の屈折率を持ったことを特徴とする回折素子。
  2. 前記第2樹脂の屈折率は前記2つの波長で前記第1樹脂の屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  3. 前記第1回折格子を形成した第1透明基板と、
    前記第2回折格子を形成した第2透明基板と、を備え、
    前記第1回折格子と前記第2回折格子とが対向するように前記第1透明基板と前記第2透明基板とを配置し、前記第1回折格子と前記第2回折格子とを接着したことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  4. 前記第2部材を形成した第1透明基板と、
    前記第4部材を形成した第2透明基板と、を備え、
    前記第2部材と前記第4部材とが対向するように前記第1透明基板と前記第2透明基板とを配置し、
    対向した前記第2部材と前記第4部材との間に前記第1樹脂を配置して前記第1部材と前記第3部材とを前記第1回折格子と前記第2回折格子とで共用したことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  5. 前記光吸収は、前記2つの波長の外側で最大の吸収量であり、前記2つの波長では吸収量がほとんどないことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  6. 2つの波長の光を出射する光源と、
    前記光源から2つの波長の光を入射し前記光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、前記第1回折格子が出射した光を入射し前記光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し前記一方の波長の光は分離して前記他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備えた回折素子と、を具備し、
    前記第1部材及び前記第3部材は第1樹脂を備え前記2つの波長で所定の屈折率を持ち、
    前記第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第1部材と同一の屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第1部材とは異なる屈折率を持ち、
    前記第4部材は前記第2部材とは異なる濃度の前記染料を分子レベルで溶解させた前記第2樹脂を備えて前記所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第3部材と同一の屈折率を持ったことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 2つの波長の光を出射する光源と、
    前記光源から2つの波長の光を入射し前記光の入射面内で交互に配列された第1部材と第2部材とを有し一方の波長の光は透過させ他方の波長の光は分離する第1回折格子と、前記第1回折格子が出射した光を入射し前記光の入射面内で交互に配列された第3部材と第4部材とを有し前記一方の波長の光は分離して前記他方の波長の光は透過させて光ディスクに出射する第2回折格子と、を備えた回折素子と、を具備し、
    前記第1部材及び前記第3部材は第1樹脂を備え前記2つの波長で所定の屈折率を持ち、
    前記第2部材は染料を分子レベルで溶解させた第2樹脂を備えて所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第1部材と同一の屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第1部材とは異なる屈折率を持ち、
    前記第4部材は前記第2部材とは異なる濃度の前記染料を分子レベルで溶解させた前記第2樹脂を備えて前記所定の波長域に光吸収を持ち、前記一方の波長で前記第3部材とは異なる屈折率を持ち且つ前記他方の波長で前記第3部材と同一の屈折率を持ったことを特徴とする光ディスク装置。
JP2008202828A 2008-08-06 2008-08-06 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Pending JP2010039259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202828A JP2010039259A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202828A JP2010039259A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010039259A true JP2010039259A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42011877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202828A Pending JP2010039259A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010039259A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107942427A (zh) * 2017-12-29 2018-04-20 明基材料有限公司 光学膜
CN108227277A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 明基材料有限公司 光学膜
TWI633378B (zh) * 2017-12-14 2018-08-21 明基材料股份有限公司 光學膜
US20190025631A1 (en) * 2017-07-20 2019-01-24 Benq Materials Corporation Optical film
US20190025630A1 (en) * 2017-07-20 2019-01-24 Benq Materials Corporation Optical film
TWI649586B (zh) * 2017-07-20 2019-02-01 Benq Materials Corporation 光重導向膜及其製造方法
US10838248B2 (en) 2017-07-20 2020-11-17 Benq Materials Corporation Optical film

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079655A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回折素子を用いた光ヘッド装置
JP2006244685A (ja) * 2005-02-04 2006-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回折素子、回折素子の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2007265559A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079655A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回折素子を用いた光ヘッド装置
JP2006244685A (ja) * 2005-02-04 2006-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回折素子、回折素子の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2007265559A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190025631A1 (en) * 2017-07-20 2019-01-24 Benq Materials Corporation Optical film
US20190025630A1 (en) * 2017-07-20 2019-01-24 Benq Materials Corporation Optical film
TWI649586B (zh) * 2017-07-20 2019-02-01 Benq Materials Corporation 光重導向膜及其製造方法
US10642086B2 (en) 2017-07-20 2020-05-05 Benq Materials Corporation Optical film
US10802321B2 (en) 2017-07-20 2020-10-13 Benq Materials Corporation Optical film for liquid crystal display
US10838248B2 (en) 2017-07-20 2020-11-17 Benq Materials Corporation Optical film
TWI633378B (zh) * 2017-12-14 2018-08-21 明基材料股份有限公司 光學膜
CN107942427A (zh) * 2017-12-29 2018-04-20 明基材料有限公司 光学膜
CN108227277A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 明基材料有限公司 光学膜
CN108227277B (zh) * 2017-12-29 2021-06-22 明基材料有限公司 光学膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4258515B2 (ja) 回折素子、回折素子の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスク装置
US7352664B2 (en) Optical element, optical head, optical recording reproducing apparatus and optical recording/reproducing method
JP2010039259A (ja) 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
US7889620B2 (en) Optical pickup device and optical disk device
JP2004355790A (ja) ホログラム結合体およびその製造方法、ホログラムレーザユニットならびに光ピックアップ装置
JP4655025B2 (ja) 光ピックアップ装置
US7436561B2 (en) Hologram laser unit and optical pickup apparatus
US8270265B2 (en) Optical pickup device and optical disk device
WO2004097819A1 (ja) 光回折素子および光情報処理装置
JP2007095247A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
KR100985422B1 (ko) 2파장 광원유닛 및 광헤드 장치
JP2007305254A (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置。
US8208360B2 (en) Optical pickup device and optical disk driver using the same
JP2010054658A (ja) 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP5018646B2 (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2010040119A (ja) 回折素子、回折素子の製造方法、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2010055714A (ja) 回折素子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
US8213286B2 (en) Photodetector and optical pickup apparatus including the same
JP2009116982A (ja) 情報記録再生装置
JP2007052153A (ja) 回折素子、光ピックアップおよび光ディスク装置
JP2009199672A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2007141429A (ja) 回折格子、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2008123634A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2009170021A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2007287285A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110802

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20110913

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130528