JP2010037444A - 接合構造の構築方法および接合構造 - Google Patents

接合構造の構築方法および接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】接着部材と被接着部材間での接着力をより均一とすることのできる接合構造の構築方法を提供する。
【解決手段】連鎖反応型の第1接着剤4を第1接着部30と被接着部材10との間に配置するとともに、連鎖反応型の第2接着剤4を、第1接着部30よりも熱伝導率あるいは熱容量の少なくとも一方が小さい第2接着部40と被接着部材10との間に配置する接着剤配置工程と、第1接着剤4と第2接着剤4とを硬化させて、第1接着部30およ第2接着部40と被接着部材10とを接合する硬化工程とを実施し、接着剤配置工程にて、第1接着部30と第2接着部40の隣接方向の第1接着部30の長さd1を、第1接着部30と第2接着部40の隣接方向の第1接着部30の長さd2よりも長くする。
【選択図】図9

Description

本発明は、車体を構成する板金部材どうし等が接合された接合構造の構築方法および接合構造に関する。
従来、車体を構成する板金部材どうしを接合する手段等として、スポット溶接やレーザ溶接等の溶接技術、あるいは接着剤による接着方法が採用されている。
特に、近年では、特許文献1に開示されているように、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化する接着剤であって、この内部エネルギーが発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化していく連鎖反応型の接着剤を用いる接着方法が注目されている。この接着剤を用いる方法では、接着部材に接着剤を塗布し、この接着剤の所定箇所にエネルギーを付与することで接着剤を順次硬化させていく。そして、この接着剤の硬化により接着部材どうしを接合する。
特開平11−193322号公報
前記連鎖反応型の接着剤を用いる方法では、前記接着剤内でエネルギーが適切に伝達される必要がある。しかしながら、前記接着部材が互いに特性の異なる複数の部位からなる場合には、各部位において接着剤内のエネルギーが外部に放出される量が異なることで接着剤の硬化反応の進行にばらつきが生じ、接着部材と被接着部材間の接着力が不均一となるおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、接着部材と被接着部材間での接着力をより均一とすることのできる接合構造の構築方法および接合構造を提供する。
前記課題を解決するために本発明は、接着部材の接合面と当該接着部材から離間した位置に配置される被接着部材の接合面とが互いに接合された接合構造を構築する接合構造の構築方法であって、前記接着部材として、特定方向に沿って互いに隣接する第1接着部と第2接着部とを有するとともに、前記第1接着部が前記第2接着部よりも熱伝導率あるいは熱容量の少なくとも一方が大きく設定された接着部材を用い、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の第1接着剤を前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置するとともに、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の第2接着剤を、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置する接着剤配置工程と、前記接着剤配置工程の後に実施されて、前記第1接着剤および前記第2接着剤を硬化させて、前記第1接着部と前記被接着部材および前記第2接着部と前記被接着部材とをそれぞれ接合する硬化工程とを備え、前記接着剤配置工程にて、前記第1接着剤および前記第2接着剤を、前記第1接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さが、前記第2接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さよりも長くなるように、配置することを特徴とする接合構造の構築方法を提供する(請求項1)。
この方法によれば、熱伝導率あるいは熱容量が大きく接着剤の硬化反応が十分に進まないことで前記第2接着部よりも接着強度(単位面積あたりの接着力)が低下しやすい前記第1接着部により多くの接着剤を配置して、前記接着強度の低下に伴う接着力の低下を接着剤と接合面との接触面積の増加で抑制しており、これら第1接着部と第2接着部とにわたって、前記特定方向における単位長さあたりの接着力をより均一にすることができる。
ここで、前記第1接着剤が、前記第2接着剤に比べて高い硬化反応性を有するのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、前記第1接着剤をより確実に硬化させることができる。特に、本方法では、前記のように第1接着剤の接着強度の低下に伴う第1接着部での接着力の低下を接触面積の増加で補っており、前記第1接着剤として硬化反応性が高い一方接着強度が低い接着剤を用いた場合であっても、第1接着部の接着力を確保することができる。
また、前記方法では、前記接着部材の接合面に沿う方向であって前記特定方向と垂直な方向の長さを調整することで前記第1接着部と第2接着部とにわたって接着力を均一にしており、前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離と、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離とを略同一とし、前記第1接着剤と第2接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の各厚さを略同一としつつ、前記接着力の均一性を保つことができる(請求項3)。
また、本発明は、前記接着剤配置工程の前に実施されて、前記第1接着部と前記第2接着部とをテーラードブランク工法により互いに接合およびプレス成形するテーラードブランク工程を備えるものも含む(請求項4)。
また、本発明は、接着部材の接合面と当該接着部材から離間した位置に配置される被接着部材の接合面とが互いに接合された接合構造を構築する接合構造であって、前記接着部材は、特定方向に沿って互いに隣接する第1接着部と第2接着部とを有するとともに、前記第1接着部が前記第2接着部よりも熱伝導率あるいは熱容量の少なくとも一方が大きく設定されており、前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置されて、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化して、前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面とを接合する第1接着剤と、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置されて、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化して、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面とを接合する第2接着剤とを備え、前記第1接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さが、前記第2接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さよりも長いことを特徴とする接合構造を提供する(請求項5)。
この構造では、熱伝導率あるいは熱容量が大きく接着剤の硬化反応が十分に進まないことで前記第2接着部よりも接着強度が低下しやすい前記第1接着部により多くの接着剤が配置されており、前記接着強度の低下に伴う接着力の低下を接着剤と接合面との接触面積の増加で抑制することができる。そのため、熱伝導率あるいは熱容量が互いに異なる前記第1接着部と第2接着部とにわたって、前記特定方向における単位長さあたりの接着力をより均一にすることができる。
ここで、前記第1接着剤が、前記第2接着剤に比べて高い硬化反応性を有するのが好ましい(請求項6)。
また、本構造では、前記接着部材の接合面に沿う方向であって前記特定方向と垂直な方向の長さを調整することで前記第1接着部と第2接着部とにわたって接着力を均一にしており、前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離と、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離とを略同一とし、前記第1接着剤と第2接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の各厚さを略同一としつつ、前記接着力の均一性を保つことができる(請求項7)。
また、本発明は、前記第1接着部と前記第2接着部とがテーラードブランク工法により互いに接合およびプレス成形されているものも含む(請求項8)。
以上のように、本発明によれば、接着部材の各部の熱伝導率あるいは熱容量の違いによらず接着部材と被接着部材との間の接着力をより均一にすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る接合構造の構築方法の好ましい実施の形態について説明する。ここでは、自動車のセンタピラー(いわゆるBピラー)付近に前記接合構造100が構築される場合について説明する。前記センタピラーは、サイドフレームアウタパネル(被接着部材)10とセンタピラーインナパネル20(接着部材)とで構成される。
図1は前記センタピラーインナパネル20の概略平面図であり、図2は図1のII部分の拡大図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図1のIV−IV線断面図である。このセンタピラーインナパネル20は、車体下部に配置される第1パネル30(第1接着部)と、車体上部に配置されて前記第1パネル30の車体上下方向(特定方向)に隣接した位置に設けられた第2パネル40(第2接着部)とで構成されている。図4に示すように、前記第1パネル30と前記第2パネル40とは、互いに厚みが異なっており、例えば、前記第1パネル30の厚みt1は2.0mmであり、第2パネル40の厚みt2は1.2mmである。この厚みの違いに伴い、第1パネル30は、前記第2パネル40の熱容量よりも大きな熱容量を有している。
本実施形態では、前記センタピラーインナパネル20は、後述するように、テーラードブランク工法により、前記第1パネル30を構成するアルミ板と前記第2パネル40を構成するアルミ板とがレーザー溶接等により一体に接合された後プレス加工されることで形成されている。このプレス加工により、第1パネル30には図3に示すようなフランジ34(以下、第1インナフランジ34という)が形成され、前記第2パネル40には前記第1インナフランジ34に連続してフランジ44(以下、第2インナフランジ44という)が形成されている。
ここで、図2に示すように、前記第1インナフランジ34の車体前後方向の幅d1は、前記第2インナフランジ44の車体前後方向の幅d2よりも長く設定されている。本実施形態では、第1インナフランジ34の幅d1は第2インナフランジ44の幅d2の約3倍に設定されている。
前記第2インナフランジ44には、図3に示すように、その車体外側表面44a(接合面)と車体内側表面44bとを貫通する貫通孔46が形成されている。
図5は、前記サイドフレームアウタパネル10の概略平面図であり、図6は、図5のVI−VI線断面図である。このサイドフレームアウタパネル10には、フロントドアが取り付けられるフロント開口部11と、リアドアが取り付けられるリア開口部12とが形成されている。そして、前記フロント開口部11の周囲およびリア開口部12の周囲には、図6に示すようなフランジ14(以下、アウタフランジ14と言う)が形成されている。
前記サイドフレームアウタパネル10と前記センタピラーインナパネル20とは、図12に示すように、センタピラーインナパネル20が、サイドフレームアウタパネル10のうち前記フロント開口部11と前記リア開口部12との間の領域に取り付けられて、前記アウタフランジ14と前記センタピラーインナパネル20の第1インナフランジ34および第2インナフランジ44とが接着剤4で接着されることで互いに接合される。具体的には、図11等に示すように、アウタフランジ14の車体内側表面(接合面)14aと、第1インナフランジ34の車体外側表面(接合面)34aおよび第2インナフランジ44の車体外側表面44aとが接着剤4により接着される。
ここで、前記アウタフランジ14は、前記第1インナフランジ34および第2インナフランジ44とそれぞれ対応する形状を有している。すなわち、図5に示すように、アウタフランジ14のうち前記第1インナフランジ34と対応する部分134の車体前後方向の幅は第1インナフランジ34の車体前後方向の幅d1に設定されている。また、アウタフランジ14のうち前記第2インナフランジ44と対応する部分144の車体前後方向の幅は第2インナフランジ44の車体前後方向の幅d1に設定されている。
本接合構造の構築方法では、前記接着剤4に連鎖反応型の接着剤を用いる。具体的には、この接着剤4として、光重合性樹脂である脂環式エポキシ樹脂と、光・熱重合開始剤である芳香族スルホニウム塩と、光重合開始剤であるスルホニウム塩とを主成分とする樹脂組成物であって、紫外線、電子線、X線、赤外線、太陽光線、可視光線、レーザビーム(エキシマレーザ、COレーザ等)、熱線(放射や輻射熱等)等のエネルギー線、或いは熱等の所定量のエネルギーが付与されることによって、その内部にカチオンと硬化反応熱とを積極的に発生させ、これらカチオンと硬化反応熱とによって、連鎖的に硬化反応するものを用いる。
また、前記接着剤4を塗布するための接着剤塗布装置110として、図7に示すような装置を用いる。この接着剤塗布装置110は、図略のタンクに貯留されている接着剤4を吐出するノズル112と、前記接着剤4を前記ノズル112に導くホース114と、前記ノズル112を駆動する駆動ロボット115とを有している。
前記接着剤4等を用いた本接合構造の構築方法は、次の各工程を含む。
1)テーラードブランク工程
この工程は、前述のように、前記第1パネル30と第2パネル40とを有するセンタピラーインナパネル20を形成する工程である。
この工程では、まず、前記第1パネル30を構成する第1のアルミ板と、このアルミ板よりも厚みが薄い前記第2パネル40を構成する第2のアルミ板とをレーザー等により溶接する。そして、溶接により一つの素材となったアルミ板をプレス成形し、前記第1のアルミ板により前記第1インナフランジ34を有する第1パネル30を形成するとともに、前記第2のアルミ板により前記第2フランジ44を有する第2パネル40を形成する。このようにして、本工程では、前記第1パネル30と第2パネル40とが一体に溶接されたセンタピラーインナパネル20を形成する。
2)接着剤配置工程
この工程は、前記第1インナフランジ34と前記アウタフランジ14との間および第2インナフランジ44と前記アウタフランジ14との間に前記接着剤4を配置する工程である。
この工程では、まず、図8に示すように、前記アウタフランジ14の車体内側表面14aにその全面にわたって接着剤4を塗布する。具体的には、前記接着剤塗布装置110の駆動ロボット115を駆動させて、前記ノズル112から、前記接着剤4を、前記アウタフランジ14の車体内側表面14a上に吐出していく。
この状態において、前記塗布された接着剤4のうち、前記アウタフランジ14の前記第1インナフランジ34と対応する部分134に塗布された接着剤4(第1接着剤)の車体前後方向の幅は、図9に示すように、d1となる。また、前記塗布された接着剤4のうち、前記アウタフランジ14の前記第2インナフランジ44と対応する部分144に塗布された接着剤4(第2接着剤)の車体前後方向の幅はd2となる。
次に、図10に示すように、前記第1インナフランジ34および第2インナフランジ44が前記アウタフランジ14の車体内側表面14a側に向くようにして、前記センタピラーインナパネル20を前記アウタフランジ14に塗布された接着剤4の上に載置する。このとき、第1インナフランジ34の車体外側表面34aと接着剤4とが密着するように、かつ、第2インナフランジ44の車体外側表面44aと接着剤4とが密着するように、各車体外側表面34a,44aと前記アウタフランジ14の車体内側表面14aとの間で接着剤4を挟み込む。
このようにして、本工程では、前記第1インナフランジ34の車体外側表面34aとアウタフランジ14の車体内側表面14aとの間に、接着剤4をその車体前後方向の幅をd1とした状態で介在させるとともに、前記第2インナフランジ44の車体外側表面44aとアウタフランジ14の車体内側表面14aとの間に、接着剤4をその車体前後方向の幅をd2とした状態で介在させる。
ここで、本実施形態では、各インナフランジ34、44にわたって接着剤4の車幅方向の厚みt100(図10参照)は一定であり、例えば、この厚みt100は3.5mmに設定されている。
3)硬化工程
この工程は、前記接着剤4を硬化させて、前記第2インナフランジ44とアウタフランジ14および前記第1インナフランジ34とアウタフランジ14とを接合する工程である。
この工程では、図11に示すように、紫外線を照射可能な周知の装置であるUV照射装置130により前記接着剤4に紫外線を照射する。具体的には、前記紫外線を前記第2インナフランジ44に形成された貫通孔46の内側に照射して、この貫通孔46にて露出している前記接着剤4に紫外線を照射する。紫外線が照射された接着剤4はその内部にカチオンと硬化反応熱とを発生させつつ硬化を開始する。前記貫通孔46付近で発生した接着剤4の硬化反応は、前記第2インナフランジ44と前記アウタフランジ14との間で進行した後、第1インナフランジ34と前記アウタフランジ14との間で進行していき、これら第2インナフランジ44とアウタフランジ14および第1インナフランジ34とアウタフランジ14とを接合していく。
ここで、前述のように、前記第1インナフランジ34は、前記第2インナフランジ44よりも大きな熱容量を有しており、接着剤4から同じ硬化反応熱を受けたとしても、その温度上昇率は前記第2インナフランジ44の温度上昇率よりも小さくなり、接着剤4との温度差は前記第2インナフランジ44よりも大きくなる。そのため、この第1インナフランジ34では、前記第2インナフランジ44に比べて接着剤4から外部への放熱量が多くなり接着剤4の硬化反応が十分に進まず接着剤4の接着強度(単位面積あたりの接着力)が小さくなるという事態が生じる。
具体的には、前述のような脂環式エポキシ樹脂を主剤とする接着剤4を用い、この接着剤4とアルミ板との接触面積をいずれも12.5mm×25mmとした場合において、1.2mmのアルミ板どうしに対しては0.7kNの接着力を得ることができるが、板厚が2.0mmのアルミ板どうしに対しては0.7kNの約1/3の0.2kNの接着力しか得られないという実験結果が得られている(アルミ板間の厚さはいずれも3.5mm)。そのため、前記第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とに、単に、同量の接着剤4を配置しただけでは、第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とで前記アウタフランジ14との接着力が不均一となり、センタピラーインナパネル20とサイドフレームアウタパネル10との接合が安定しない。
これに対して、本方法では、前記接着剤配置工程において、前記第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間の接着剤4の幅d1を前記第2インナフランジ24とアウタフランジ14との間の接着剤4の幅d2の3倍として、この第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間の接着剤4の車体上下方向の単位長さあたりの量を3倍としている。そのため、車体上下方向に沿って、第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間の接着剤4の単位長さあたりの接着力は0.2/(12.5×25)×d1=0.2/(12.5×25)×3×d2となり、第2インナフランジ44とアウタフランジ14との間の接着剤4の単位長さあたりの接着力である0.7/(12.5×25)×d2とほぼ同等とすることができ、センタピラーインナパネル20とサイドフレームアウタパネル10との接着力を、第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とにわたって均一とすることができる。
以上のように、本接合構造の構築方法では、前記第1インナフランジ34と前記アウタフランジ14との間の接着剤4の幅を、前記第2インナフランジ44と前記アウタフランジ14との間の接着剤4の幅よりも大きくすることで、熱容量の異なる第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とにわたって前記アウタフランジ14との接着力を均一にすることができる。
ここで、本方法では、前記第1インナフランジ34の熱容量が第2インナフランジ44の熱容量と同一である一方、第1インナフランジ34の熱伝導率が第2インナフランジ44の熱伝導率よりも大きい場合にも、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、前記第1インナフランジ34の熱伝導率が前記第2インナフランジ44の熱伝導率よりも大きい場合にも、第1インナフランジ34での放熱量の方が第2インナフランジ44での放熱量よりも大きくなることで第1インナフランジ34の接着強度が低下するため、前記第1インナフランジ34側に配置する接着剤4の幅を大きくすれば、第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とにわたって前記アウタフランジ14との接着力を均一にすることができる。
また、図13に示すように、前記第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間に配置する接着剤304と、前記第2インナフランジ44とアウタフランジ14との間に配置する接着剤404とを、互いに特性の異なる接着剤としてもよい。
前述のように、熱容量あるいは熱伝導率が大きい第1インナフランジ34側では、接着剤4から外部への放熱量が大きい。そのため、この第1インナフランジ34側では硬化反応が途中で停止し、この第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間においても接着力が不均一となる場合がある。このような場合には、第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間に配置された接着剤304の全体にわたって硬化反応を生じさせるべく、この接着剤304として硬化反応性の高い接着剤、すなわち、より少ないエネルギーで硬化反応が進行する(自己発生する内部エネルギーが高い)接着剤を用いるのが好ましい。一方、熱容量あるいは熱伝導率が小さい第2インナフランジ44側では、接着剤4の硬化反応が途中で停止する可能性が低い。そのため、この第2インナフランジ44とアウタフランジ14との間に配置する接着剤404としては接着強度の高い接着剤を用いるのが好ましい。
例えば、第1インナフランジ34側に配置する接着剤304に、前記のような脂環式エポキシ樹脂を主剤とする硬化反応性の高い接着剤を用い、第2インナフランジ44側に配置する接着剤404に、接着強度の高いビスフェノールA型エポキシ樹脂を主剤とする接着剤404を用いれば、第1インナフランジ34側において接着剤304の硬化反応をより確実に進行させつつ第2インナフランジ44とアウタフランジ14との接合力を確保することができる。
ただし、硬化反応型の接着剤では、硬化反応性を高くすると接着強度が低下する傾向にある。例えば、前記脂環式エポキシ樹脂を主剤とする接着剤304の接着強度は、前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂を主剤とする接着剤404の約1/4と低い。そのため、この場合には、前記接着剤配置工程において、前記第1インナフランジ34側の接着剤304の車体前後方向の幅d101が前記第2インナフランジ44側の接着剤404の車体前後方向の幅d102の約4倍となるように各接着剤304,404を配置して、第1インナフランジ34と第2インナフランジ44とにわたって前記アウタフランジ14との接着力を均一にする。
また、本方法において、前記第1インナフランジ34とアウタフランジ14との距離すなわちこれら第1インナフランジ34とアウタフランジ14との間に配置される接着剤4の厚みと、前記第2インナフランジ44とアウタフランジ14との距離すなわちこれら第2インナフランジ44とアウタフランジ14との間に配置される接着剤4の厚みとを変更してもよい。例えば、熱容量あるいは熱伝導率の大きい第1インナフランジ34側に配置される接着剤4の厚みを厚くし、この第1インナフランジ34側における接着剤4から外部への放熱量を抑制してこの第1インナフランジ34側での接着力を確保することが考えられるが、本方法を用いれば、この厚みを調整することなく容易に前記接着力を確保することができる。
また、前記テーラードブランク工程は省略可能である。例えば、予め第1インナフランジ34が形成された第1パネル30と、予め第2インナフランジ44が形成された第2パネル40とを溶接により一体に接合して、センタピラーインナパネル20を形成してもよい。
また、前記接着剤4の具体的構成は前記に限らない。例えば、固形の接着剤や、液状の接着剤を用い、これらを前記サイドフレームアウタパネル10とセンタピラーインナパネル20との間に塗布あるいは充填等してもよい。
また、前記硬化工程において前記接着剤4を硬化させる具体的方法は前記に限らない。
また、前記被着部材(サイドフレームアウタパネル10)を複数の部材で構成するようにしてもよい。
本発明に係る接合構造の構築方法を適用するセンタピラーインナパネルの概略平面図である。 図1のII部分の拡大図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 本発明に係る接合構造の構築方法を適用するサイドフレームアウタパネルの概略平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 接着剤を塗布するための接着剤塗布装置の概要を示す図である。 接着剤配置工程の様態を示す説明図である。 接着剤配置工程の様態を示す説明図である。 接着剤配置工程の様態を示す説明図である。 硬化工程の様態を示す説明図である。 接着剤配置工程の様態を示す説明図である。 本発明に係る接合構造の構築方法が適用された他の例を示す図である。
符号の説明
4 接着剤
10 センタピラーインナパネル(被接着部材)
14 アウタフランジ
14a アウタフランジの車体内側表面(接合面)
20 サイドフレームアウタパネル(接着部材)
30 第1パネル(第1接着部)
34 第1インナフランジ
34a 第1インナフランジの車体外側表面(接合面)
40 第2パネル(第2接着部)
44 第2インナフランジ
44a 第2インナフランジの車体外側表面(接合面)

Claims (8)

  1. 接着部材の接合面と当該接着部材から離間した位置に配置される被接着部材の接合面とが互いに接合された接合構造を構築する接合構造の構築方法であって、
    前記接着部材として、特定方向に沿って互いに隣接する第1接着部と第2接着部とを有するとともに、前記第1接着部が前記第2接着部よりも熱伝導率あるいは熱容量の少なくとも一方が大きく設定された接着部材を用い、
    外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の第1接着剤を前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置するとともに、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の第2接着剤を、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置する接着剤配置工程と、
    前記接着剤配置工程の後に実施されて、前記第1接着剤および前記第2接着剤を硬化させて、前記第1接着部と前記被接着部材および前記第2接着部と前記被接着部材とをそれぞれ接合する硬化工程とを備え、
    前記接着剤配置工程にて、前記第1接着剤および前記第2接着剤を、前記第1接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さが、前記第2接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さよりも長くなるように、配置することを特徴とする接合構造の構築方法。
  2. 請求項1に記載の接合構造の構築方法であって、
    前記第1接着剤は、前記第2接着剤に比べて高い硬化反応性を有することを特徴とする接合構造の構築方法。
  3. 請求項1または2に記載の接合構造の構築方法であって、
    前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離が、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離と略同一であり、
    前記接着剤配置工程にて、前記第1接着剤および前記第2接着剤は、当該第1接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の厚さと当該第2接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の厚さとが略同一となるように配置されることを特徴とする接合構造の構築方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の接合構造の構築方法であって、
    前記接着剤配置工程の前に実施されて、前記第1接着部と前記第2接着部とをテーラードブランク工法により互いに接合およびプレス成形するテーラードブランク工程を備えることを特徴とする接合構造の構築方法。
  5. 接着部材の接合面と当該接着部材から離間した位置に配置される被接着部材の接合面とが互いに接合された接合構造であって、
    前記接着部材は、特定方向に沿って互いに隣接する第1接着部と第2接着部とを有するとともに、前記第1接着部が前記第2接着部よりも熱伝導率あるいは熱容量の少なくとも一方が大きく設定されており、
    前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置されて、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化して、前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面とを接合する第1接着剤と、
    前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との間に配置されて、外部から一部に付与されたエネルギーによって内部エネルギーを自己発生させつつ硬化するとともに、当該内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分がこの内部エネルギーを受けてさらに内部エネルギーを自己発生させつつ硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化して、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面とを接合する第2接着剤とを備え、
    前記第1接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さが、前記第2接着剤の前記接着部材の接合面に沿って前記特定方向と垂直に延びる方向の長さよりも長いことを特徴とする接合構造。
  6. 請求項5に記載の接合構造であって、
    前記第1接着剤は、前記第2接着剤に比べて高い硬化反応性を有することを特徴とする接合構造。
  7. 請求項5または6に記載の接合構造であって、
    前記第1接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離が、前記第2接着部の接合面と前記被接着部材の接合面との距離と略同一であり、前記第1接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の厚さと、前記第2接着剤の前記接着部材の接合面と垂直な方向の厚さとが略同一であることを特徴とする接合構造。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の接合構造であって、
    前記接着部材は、前記第1接着部と前記第2接着部とがテーラードブランク工法により互いに接合およびプレス成形されていることを特徴とする接合構造。
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