JP2010036555A - 綴具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の綴具は、綴じ環12,14を間隔をおいて設けることができる保持部材16と、各綴じ環がその基部において間隔をおいて、作動片30,32に固定され、保持部材の内側に固定された作動部材18と、開閉部材40とを備え、前記綴じ環を開くときに、保持部材内で、前記綴じ環を保持部材の長手方向に移動させるように形成され、前記綴じ環を構成する、一方の綴じ部材12b,14bは、略円形状であり、他方の綴じ部材12a,14aは、略直線状であり、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材とは、閉じられたときに先端において係合され、且つ、前記作動片の移動に伴って開かれたときに、他方の綴じ部材12a,14aは、垂直状になるように、作動片30に固定されている。
【選択図】図2
Description
このD型綴具のリングを指で開くとき、比較的多く書類等の被綴じ物が綴じられているとき、指でリングを構成する一対のリング構成杆を開きにくいことがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被綴じ物の綴じ孔に挿通し易く且つ開閉の容易な綴具を提供することである。
この発明の請求項2にかかる綴具は、前記綴具は、表表紙と、裏表紙と、前記表表紙と裏表紙との間に形成された背表紙とを有する表紙における、前記裏表紙に固定され、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材が前記作動片の移動に伴って開かれたときに、他方の綴じ部材は、背表紙に直交するように、作動片に固定された、請求項1に記載の綴具である。
この発明の請求項3にかかる綴具は、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材とを係合する係合部は、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に突き出た凸部と、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に穿設された凹部とを有する、請求項1又は2に記載の綴具である。
請求項2の発明は、前記綴具は、表表紙と、裏表紙と、前記表表紙と裏表紙との間に形成された背表紙とを有する表紙における、前記裏表紙に固定され、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材が前記作動片の移動に伴って開かれたときに、他方の綴じ部材は、背表紙に直交するように、作動片に固定されているので、表紙を開いたときに、他方の綴じ部材が裏表紙から略垂直に立ち上がり、被綴じ物の綴じ孔に挿入し易い。
請求項3の発明は、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材とを係合する係合部は、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に突き出た凸部と、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に穿設された凹部とを有するので、綴じ部材の係合部近傍を指で捻って、係合を解除し、綴じ環を容易に開くことができる。
図1は、本発明にかかる一実施の形態である綴具を備えたファイル・バインダ類を示す斜視図である。図2は、本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図であり、図3は、保持部材の斜視図である。図4は、作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。図5は、開閉部材の平面図である。図6は、開閉部材の側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)(C)は巻線部の円周方向に力を加えた状態の側面図解図である。図7Aは、閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す平面図解図であり、図7Bは、閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す左側図解図であり、図7C閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す正面図解図であり、図7Dは、閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す底面図解図である。図8は、閉じた状態における綴具の平面図である。図9は、閉じた状態における綴具の底面図である。図10は、閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図9A−A断面図であり、(B)は、図9B−B断面図である。図11は、綴じ環を開く状態を示す綴具の底面図である。図12は、綴じ環を開く状態を示す綴具の綴じ環の図解図である。
図2ないし15に示す綴具10は、厚紙その他の比較的硬質なシート材からなる表紙1110の略中央に形成される左右一対の薄肉ヒンジ部1118,1120のうち右側の裏表紙1114の内側表面に固定される。
固定する方法としては、綴具10の長手方向の両端に形成された取付孔20(後に詳述する)にボルトとナットやはとめ等の固着具を挿通させて、背表紙1116と一体となるように固定する方法がある。なお、ここでは、固着具として、ボルトとナットを用いて説明するが、これに限ることなく、例えば、ビス、はとめ、リベット等を用いてもよい。
以下、綴具の説明をする。
第1の綴じ環12と第2の綴じ環14とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴杆を閉じるときは、主綴杆たる第1の綴じ環12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴じ環12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴杆たる第2の綴じ環14は追動するように構成されている。
保持部材16は、第1の綴じ環12および第2の綴じ環14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁24が設けられている。この実施の形態においては、保持壁24は、保持部材16の長手方向において、第1の綴じ環12および第2の綴じ環14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bが連設され、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材18、開閉部材40等が収容される。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴じ環12を構成する第1の綴じ部材12aおよび第2の綴じ部材12bと、第2の綴じ環14を構成する第3の綴じ部材14aおよび第4の綴じ部材14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長手方向において、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bと平行でその内面に摺動する外側端縁30b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁30b及び外側端縁32bと平行に当該一対の第1の作動片30及び第2の作動片32を突き合わせる突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側縁に形成されている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図7及び図9図示)を対称の中心とする点対称形で、保持部材16の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
平面Pxyとは、第1の綴じ環12と第2の綴じ環14それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図7図示)を含む平面である。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴じ環12を構成する第2の綴じ部材12bの基部が固定され、且つ、前記第2の綴じ部材12bと一定の間隔をおいて、第2の綴じ環14を構成する第4の綴じ部材14bの基部が固定されている。
第2の作動片32は、前記保持部材16に形成された第1の貫通孔26に通される突出部32c1(第2の綴じ部材12bの近傍に形成)及び前記保持部材16に形成された第2の貫通孔28に通される突出部32c2(第4の綴じ部材14bの近傍に形成)が形成されている。
そして、一対の第1の作動片30及び第2の作動片32は、前記突出部30c1と突出部30c2および突出部32c1と突出部32c2が第1の貫通孔26と第1の貫通孔26及び第2の貫通孔28と第2の貫通孔28に通された状態で、突き合わされている。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、綴杆、すなわち第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開いた際には前記保持部材16の内面に近づき且つ前記第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を閉じた際には前記保持部材16の内面から離れるように、前記第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開閉する方向に揺動可能に、前記保持部材16に保持される。
第2の作動片32は、一対の作動片が突き合わされる略直線状の突き合わせ縁32aが内側に形成され、前記突き合わせ縁32aと略平行な略直線状の外側端縁32bが外側に形成されている。
第1の作動片30の外側端縁30bは、突出部30c1及び突出部30c2が、形成されている。
第2の作動片32の外側端縁32bは、突出部32c1及び突出部32c2が、形成されている。
すなわち、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが突き合わされ且つ外側端縁30bおよび外側端縁32bが保持部材16の第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとの両壁内内側面に接近する。
突出部30c1と突出部30c2とは、保持部材16の第1の保持壁24aの第1の貫通孔26及び第2の貫通孔28より外側に突き出る長さを備え、また、突出部32c1と突出部32c2とは、保持部材16の第2の保持壁24bの第1の貫通孔26及び第2の貫通孔28より外側に突き出る長さを備え、且つ、作動部材18が綴杆の開閉時に保持部材16の長手方向に移動可能な幅を有する舌状である。
作動片30及び作動片32は、金属またプラスチックの薄板からなり、作動片30及び作動片32と突出部30c1、突出部30c2、突出部32c1及び突出部32c2とは一体成形されてなる。
そして、前記第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を閉じたときには、作動片30及び作動片32は、保持部材16の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが突き合わせた状態において、略平面あるいは谷折り状に保持され、そして、前記第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開いたときには、作動片30及び作動片32は、その突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが突き合わせた状態において保持部材16の内面に近づいた方向に向いて山折り状に保持されるように、保持部材16に固定されている。
前記第2の作動片32の第1係合部136aの係合面と前記第1の作動片30の第2係合部136bの係合面とを、前記基準面LP1及び基準面LP2と略々同じ高さ又は低い高さにおいて係合されている。
第1係合部136aは、第1の作動片の向こう側第1係合部136a1、第1作動片の手前側第1係合部136a2、第2の作動片の手前側第1係合部136a3及び第2の作動片の向こう側第1係合部136a4を含む。
第2係合部136bは、第2の作動片の向こう側第2係合部136b1、第2の作動片の手前側第2係合部136b2、第1の作動片の手前側第2係合部136b3及び第1の作動片の向こう側第2係合部136b4を含む。
このように、前記作動部材18及び開閉部材40を保持部材16の保持空間内において保持され且つ移動できるように、一対の作動片すなわち、第1の作動片30及び第2の作動片32の突き合わせ縁、すなわち、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aに、移動中にも突き合わせ状態を維持するための係合部すなわち、第1係合部136a及び第2係合部136bを、開閉部材40を固定された面側に向けて突出して形成されているので、保持部材16の高さを低くして低背化を図ることができる。
最も外側の第1の作動片の向こう側第1係合部136a1及び第2の作動片の手前側第1係合部136a3は、第1の作動片30と第2の作動片32を逆方向に移動させたときにおいても作動部材18の端縁より内側に位置する幅を備えている。
最も外側の第1の作動片の向こう側第1係合部136a1と内側の第2の作動片の向こう側第1係合部136a4及び最も外側の第2の作動片の手前側第1係合部136a3と内側の第1の作動片の手前側第1係合部136a2とは、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の基部が取付けられた部位を挟んで適宜な間隔をおいて形成されている。
移動規制部は、第1の作動片30の突き合わせ縁30aに形成された規制凹部130f及び規制凸起130gと、第2の作動片32の突き合わせ縁32aに形成された規制凹部132f及び規制凸起132gとから形成される。
規制凹部130fは、第1の綴じ部材12aの内側近傍において、突き合わせ縁30aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸起132gは、前記規制凹部130fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部130fに規制凸起132gが遊嵌されて、規制凹部130f内において第1の作動片30及び第2の作動片32がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
規制凹部132fは、第4の綴じ部材14bの内側近傍において、突き合わせ縁32aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸起130gは、前記規制凹部132fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部132fに規制凸起130gが遊嵌されて、規制凹部132f内において第1の作動片30及び第2の作動片32がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
前記開閉部材40は、前記作動部材18を構成する一対の作動片すなわち作動片30と作動片32との間において、一対の作動片30と作動片32をそれぞれ逆方向に移動させるとともに、綴杆すなわち第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の開閉状態を保持させるように、第1の作動片30に間隔をおいて固定された綴杆すなわち第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向であり、且つ作動片32に間隔をおいて固定された綴杆すなわち第2の綴じ部材12b及び第4の綴じ部材14bの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向に、架け渡されている。
開閉部材40は、引っ張りコイルバネからなり、巻線部44と、巻線部44の両端から巻線部44を巻き起こしてフックとした固定先端部42a及び固定先端部42bとを備える。開閉部材40は、図6(A)に示すように、巻線部44の円周方向に規制腕部46aと規制腕部46bとが平行に突き出されている。
更に、第1の綴じ環12と第2の綴じ環14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心に回動させる方向に、巻線部44(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、ばねに荷重が加わり、素線に曲げ応力を発生させて、固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
この場合、開閉部材40は、巻線部44にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図6(A)図示)からみて、巻線部44の巻き数が1巻以上増えるように巻線部44を1回転以上ねじった状態(固定先端部42a及び規制腕部46aがR方向、固定先端部42b及び規制腕部46bがQ方向(図5及び図6(A)図示))で、固定先端部42a及び42bが開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bにそれぞれ固定される。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部44(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
一方の規制腕部46aは、固定先端部42aが第1の作動片30の開閉部材固定部38aに固定されたとき、第1の作動片30の裏面にその先端が突き当たり、他方の規制腕部46bは、固定先端部42bが第2の作動片32の開閉部材固定部38bに固定されたとき、第2の作動片32の裏面(下面)にその先端が突き当たり、丸フックの固定先端部42a及び固定先端部42bが大きく傾くことなく、常に正規の状態にて開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bに固定されるように構成されている。
ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、一方の規制腕部46aともう一方の規制腕部46bとは平行になるように形成されている。
開閉部材固定部38aは、開閉部材収容部36の凹み36aの裏面(下面)であって、第1の作動片30の長手方向の中心C(図7及び図9図示)より第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開くときに第1の作動片30の移動する方向側にずれた位置に形成され、開閉部材固定部38bは、開閉部材収容部36の凹み36bの裏面(下面)であって、第2の作動片32の長手方向の中心C(図7及び図9図示)より第1の綴じ杆12及び第2の綴じ杆14を開くときに第2の作動片32の移動する方向側にずれた位置に形成されている。
開閉部材固定部38bは、第2の作動片32の裏面に続く係止基部38b1と、係止基部38b1の先端(下端)に開閉部材40とは反対側に向けてのびる係止外れ止め部38b2が突設された、側面L字形である。
開閉部材固定部38aと開閉部材固定部38bとは、第1の作動片30及び第2の作動片32の長手方向の中心Cを中心として、点対称に形成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の第1の綴じ部材12aを固定する部位と第3の綴じ部材14aを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X1(図7図示))および第2の作動片32の第2の綴じ部材12bを固定する部位と第4の綴じ部材14bを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X2(図7図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
第1の作動片30の突き合わせ縁30a及び第2の作動片32の突き合わせ縁32aにおいて突き合わされた第1の作動片30と第2の作動片32との間における距離を、一定に保ち、第1の作動片30と第2の作動片32とを引き寄せてそれぞれの位置関係を最適な状態に保つ。
したがって、綴杆を構成する第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の開閉時において、第1の作動片30及び第2の作動片32が突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを枢軸として揺動するときにおいて、第1の作動片30の幅と第2の作動片32の幅との和が最大になったとき、すなわち、第1の作動片30と第2の作動片32とが平面状態になったときにおいても、第1の作動片30の最も外側の縁(外側端縁30b)と保持部材16の第1の保持壁24aとの間及び第2の作動片32の最も外側の縁(外側端縁32b)と保持部材16の第2の保持壁24bとの間に適宜な間隙が生じ、保持部材16の保持空間内において作動部材18の第1の作動片30及び第2の作動片32が円滑に移動できる。
すなわち、開閉部材40の開閉部材固定部38aは、突き合わせ縁30aの長手方向における中央C(図7D図示)と開閉部材固定部38aを結ぶ線X3(図7D図示)に沿って、開閉部材40が架け渡されるように形成されている。
開閉部材40の開閉部材固定部38bは、突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図7D図示)と開閉部材固定部38bとを結ぶ線X3(図7D図示)に沿って、開閉部材40が架け渡されるように形成されている。
開閉部材固定部38aの係止基部38a1及び開閉部材固定部38bの係止基部38b1が前記線X3に直交し、開閉部材固定部38aの係止基部38a1及び開閉部材固定部38bの係止基部38b1の先端(下端)に、それぞれ開閉部材40とは反対側に向けて前記線X3(図7D図示)に沿ってのびる係止外れ止め部38a2(開閉部材固定部38aの)及び係止外れ止め部38b2(開閉部材固定部38bの)が形成された、側面略L字型に形成されている。開閉部材固定部38aと開閉部材固定部38bとは、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図7D図示)を中心とした点対称形に形成されている。
すなわち、第1の作動片30及び第2の作動片32は、略平面あるいは谷折り状から山折り状態に変わる。第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14は、開く方向(第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aはO3方向、第2の綴じ部材12b及び第4の綴じ部材14bはO4方向)に回転して開く。
開閉部材40は、第1の綴じ環12と第2の綴じ環14とを開いた状態にしたとき、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが山折り状態、すなわち、保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
そして、前記保持部材16は、作動部材18に間隔をおいて設けられた第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる保持壁24及び被綴じ物載置部22を有し、前記保持部材16の保持壁24及び被綴じ物載置部22により、作動部材18を保持部材16の内側に保持するための保持部が形成され、前記作動部材16及び開閉部材40は、前記第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開閉するとき、前記保持空間内において移動するように構成されている。
該第1の保持部60及び第1の保持部62は、前記保持壁24の一部を作動部材18の突出部30c1と突出部30c2より外側に打ち出された第1の保持部60及び第1の保持部62が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部30c1と突出部30c2を保持するように、保持壁24(第1の保持壁24a)の内側に向けて凹まされてなる。
また、第2の保持部64及び第2の保持部66は、前記保持壁24の一部を作動部材18の突出部32c1と突出部32c2より外側に打ち出された第2の保持部64及び第2の保持部66が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部32c1と突出部32c2を保持するように、保持壁24(第2の保持壁24b)の内側に向けて凹まされてなる。
そして、第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66を構成する該領域が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部30c1と突出部30c2及び突出部32c1と突出部32c2の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁24の該切り込み68aと切り込み70a及び切り込み72aと切り込み74aと保持壁24の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされて、第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66が形成されている(図19(A)(B)参照)。
そして、第1の綴じ部材12aと第2の綴じ部材12bとは、その先端において係合されて閉じられたとき、正面視略Dの字状の環状になるように構成され、また、第3の綴じ部材14aと第4の綴じ部材14bとは、その先端において係合されて閉じられたとき、正面視略Dの字状の環状になるように構成される。
第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aは、閉じたときに傾斜した円柱状であり、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの下端縁とは斜交する方向に向かうように構成され、そして、開いたときに、直円柱状であり、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの下端縁とは直交する方向に向かうように構成されている。
そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の綴じ部材12aおよび第2の綴じ部材12bの先端と、第3の綴じ部材14a及び第4の綴じ部材14bの先端、すなわち第1の綴じ環12および第2の綴じ環14の頂部において、綴杆係止部50が形成されている。そして、第1の綴じ環12および第2の綴じ環14が開かれたとき、第1の綴じ部材12aと第2の綴じ部材12bとは、その先端が離れ間隔があくが、第1の綴じ部材12aは、垂直状になり、また、第3の綴じ部材14aと第4の綴じ部材14bとは、その先端が離れ間隔があくが、第3の綴じ部材14aは垂直状になる。
而して、第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aを、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して用紙等の被綴じ物Sを綴じるとき、被綴じ物Sの綴じ孔を第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aに挿し通し易い。
そして、第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aと一定の間隔をおいて開かれた第2の綴じ部材12bと及び第4の綴じ部材14bの先端をガイドとして、被綴じ物Sの端縁を滑らせながら、第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aに被綴じ物Sの綴じ孔を挿通することができる。
すなわち、環状の第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14を開閉方向に見て、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の内側は波状起伏面が形成され、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の外側は半円弧状に形成されている。そして、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14は、綴杆を外す方向に見て、両外側が、半円弧状に形成されている。
従来の断面形状丸型の綴杆は、小径だと変形に弱く、大径にすれば断面積が増して材料費がかさみ、従来の断面形状略長方形の綴杆は、用紙にあける綴じ穴には丸穴が多いので、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴に対応しにくく、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴を傷つけるおそれがある。
ところが、綴杆を構成する第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14は、細いならば綴杆係止部50の嵌合がうまくゆかないときがある。
そのために、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14の幅を広げたいが、元の線材として断面積の小さいものを使用しても、元の金属製線材を加工することにより綴杆としては必要な幅が確保されるようにしたい。
そこで、本願発明にかかる綴杆は、それを形成する線材の中央部分を押さえて線材を空豆(ビーンズ)型につぶすことにより全体としての幅を広げ、すなわち、綴杆の全体の幅を綴杆係止部50を外す方向に広げて、綴杆係止部50の嵌合を完全にできるように形成している。
第1の綴じ環12を構成する第1の綴じ部材12a及び第2の綴じ部材12bは、第1の綴じ部材12aの自由端の綴杆係止部50と、第2の綴じ部材12bの自由端の綴杆係止部50とを係止することにより、環状に連結される。
また、第2の綴じ環14を構成する第3の綴じ部材14aと第4の綴じ部材14bとは、第3の綴じ部材14aの自由端の綴杆係止部50と、第4の綴じ部材14bの自由端の綴杆係止部50とを係止することにより、環状に連結される。
そして、第1の綴じ環12と第2の綴じ環14とは、同一方向(図11のO1及びO2方向)に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
第1の綴じ環12を構成する第1の綴じ部材12aの先端に形成された綴杆係止部50を構成する先端の凹部52aと、第2の綴じ部材12bの綴杆係止部50を構成する先端の凸部52bとは、第1の綴じ環12を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
第2の綴じ環14を構成する第3の綴じ部材14aの先端に形成された綴杆係止部50を構成する先端の凹部54aと、第4の綴じ部材14bの綴杆係止部50を構成する先端の凸部54bとは、第2の綴じ環14を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
第1の綴じ部材12aの凹部52aは、第1の綴じ部材12aののびる方向とは交差する方向であって、第1の作動片30の移動する方向01方向にのびるように穿設されている。
第2の綴じ部材12bの凸部52bは、第2の綴じ部材12bののびる方向とは交差する方向であって、第2の作動片32の移動する方向02方向にのびるように穿設されている。
同様に、第3の綴じ部材14aの凹部54aは、第3の綴じ部材14aののびる方向とは交差する方向であって第1の作動片30の移動する方向01方向にのびるように穿設されている。
第4の綴じ部材14bの凸部54bは、第4の綴じ部材14bののびる方向とは交差する方向であって、第2の作動片32の移動する方向02方向にのびるように穿設されている。
また、第1の綴じ部材12aの綴杆係止部50を構成する凹部52a及び第3の綴じ部材14aの綴杆係止部50を構成する凹部54aは、同一方向に向けて凹み形成され、両方が同一形状に形成されている。
そして、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14は、その綴杆係止部50が外され(図11参照)、第1の作動片30及び第2の作動片32は、略平面あるいは谷折り状から山折り状態に変わるとともに、綴杆係止部50の外れる方向(第1の作動片30はO1方向、第2の作動片32はO2方向)に移動する(図14(A)参照)。それによって、移動規制部を構成する第1の作動片30の規制凸起130gが第2の作動片32の規制凹部132f内を移動して、規制凹部132fにおける綴杆係止部50の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たり、且つ移動規制部を構成する第2の作動片32の規制凸起132gが第1の作動片30の規制凹部130f内を移動して、規制凹部130fにおける綴杆係止部50方向とは反対側の端縁に突き当たる(図14参照)。
第1の綴じ環12から手を離すと、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14は、開閉部材40の一方の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとが、図6(B)(C)矢印方向に示すように、巻線部44の円周方向に回転して元の状態に戻ろうとするように第1の作動片30及び第2の作動片32に力を働かせることにより、更に開き(第1の綴じ部材12a及び第3の綴じ部材14aはO3方向、第2の綴じ部材12b及び第4の綴じ部材14bはO4方向)、且つ、開閉部材40の巻線部44が縮むことにより開閉部材40の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとを平面視反対方向に移動するように力が働くことにより、第1の作動片30と第2の作動片32とは、逆方向に移動する(図14参照)。
すなわち、作動部材18及び開閉部材40は、第2の綴じ環14を構成する第3の綴じ部材14aの凹
部54aと第4の綴じ部材14bの凸部54bとを開く方向に作用し、そして、第1の綴じ環12の第1の綴じ部材12aの凹部52aと第2の綴じ部材12bの凸部52bとを引き離す方向に作用するとともに、第2の綴じ環14を構成する第3の綴じ部材14aの凹部54aと第4の綴じ部材14bの凸部54bとを引き離すように作用する。
保持部材16は、第1の作動片30と第2の作動片32を装填する前には、第1の保持壁24aの第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持壁24bの第2の保持部64及び第2の保持部66とが、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの他の領域より外側に向けて膨出している(図22(B)参照)。
すなわち、第1の保持壁24aは、第1の貫通孔26の近傍において第1の保持部60及び第1の保持部62を形成するための第1の保持壁24aの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み68a及び切り込み70aが形成され、該切り込み68a及び切り込み70aと第1の保持壁24aの下縁との間における領域が第1の保持壁24aより外側に向けて打ち出されて、第1の保持部60及び第1の保持部62が形成される(図22(B)参照)。
また、第2の保持壁24bは、第2の貫通孔28の近傍において第2の保持部64及び第2の保持部66を形成するための第2の保持壁24bの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み72a及び切り込み74aが形成され、該切り込み72a及び切り込み74aと第2の保持壁24bの下縁との間における領域が第2の保持壁24bより外側に向けて打ち出されて、第2の保持部64及び第2の保持部66が形成される(図22(A)参照)。
作動部材18を保持部材16の保持空間内に装填するときは、まず、第1の作動片30を保持部材16内に装填し、次に、第2の作動片32を保持部材16内に装填する(図23(A)参照)。
このとき、第1の作動片30の突出部30c1が第1の保持部60の内側に、第1の作動片30の突出部30c2が第1の保持部62の内側に位置し、第2の作動片32の突出部32c1が第2の保持部64の内側に、第2の作動片32の突出部32c2が第2の保持部66の内側に位置する。
次に、第1の保持部60、第1の保持部62、第2の保持部64及び第2の保持部66を、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの内側に向けて打ち込み、平面円弧状の第1の保持部60、第1の保持部62、第2の保持部64及び第2の保持部66を形成する(図23(B)参照)。
而して、第1の保持部60が突出部30c1の下面を、第1の保持部62が突出部30c2の下面を、第2の保持部64が突出部32c1の下面を、第2の保持部66が突出部32c2の下面をそれぞれ保持するように形成される。そして、突出部30c1は第1の貫通孔26より外側に、突出部30c2は第2の貫通孔28より外側に、突出部32c1は第1の貫通孔26より外側に、突出部32c2は第2の貫通孔28より外側に突き出る。
第1の綴じ環12と第2の綴じ環14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心に回動させる方向にばねに荷重を加えて、巻線部44(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、素線に曲げ応力を発生させるようにして、開閉部材40を固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定する。
この場合、開閉部材40は、巻線部44にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図6(A)図示)からみて、巻線部44の巻き数が1巻以上増えるように巻線部44を1回転以上ねじった状態(固定先端部42a及び規制腕部46aがR方向、固定先端部42b及び規制腕部46bがQ方向(図5及び図6(A)図示))で、固定先端部42a及び42bが開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bにそれぞれ固定する。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部44(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長さ方向に、第1の保持壁24aの第1の保持部160と第1の保持部162及び第2の保持壁24bの第2の保持部164と第2の保持部166の上面を摺動して移動することができる。
図26及び図27図示第1の作動片30は、突き合わせ縁30aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部とを結ぶ方向(図26図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条230hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部とを結ぶ方向と平行で第1の作動片30の長さ方向にのびる。
前記突条230hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部の間で外側端縁30bの突出部30c1と突出部30c2との間において、連続して、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条230hは、第1の作動片30を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、図26及び図27図示第2の作動片32は、突き合わせ縁32aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部とを結ぶ方向(図26図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条232hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片32の長さ方向にのびる。
前記突条232hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部の間で外側端縁32bの突出部32c1と突出部32c2との間において、連続して、第1の綴じ環12及び第2の綴じ環14が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条232hは、第2の作動片32を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片30及び第2の作動片32は、第1の綴じ環12の基部と第2の綴じ環14の基部間におけるしなりが、突条230h及び突条232hにより防止される。
図26及び図27図示第2の作動片32は、基部で固定された第2の綴じ部材12b及び第4の綴じ部材14bの基部の近傍に、第2の作動片32を補強してしなりを少なくするために、ビード234c及びビード234dが上面に向けて突設されている。
ビード234bは、第3の綴じ部材14aの基部と突出部30c2との間において第1の作動片30の長手方向にのびる第1直線部234b1と、突条230hの内側(第1の作動片30の幅方向における略々中央において)で第3の綴じ部材14aの基部の近傍から第1の作動片30の長手方向にのびる第2直線部234b2と、第1直線部234b1の内側端と第2直線部234b2の外側端との間を結ぶ斜線部234b3とを備え、第1の作動片30の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード234cは、第2の綴じ部材12bの基部と突出部32c1との間において第2の作動片32の長手方向にのびる第1直線部234c1と、突条232hの内側(第2の作動片32の幅方向における略々中央において)で第2の綴じ部材12bの基部の近傍から第2の作動片32の長手方向にのびる第2直線部234c2と、第1直線部234c1の内側端と第2直線部234c2の外側端との間を結ぶ斜線部234c3とを備え、第2の作動片32の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード234dは、第4の綴じ部材14bの基部と突出部32c2との間において第2の作動片32の長手方向にのびる第1直線部234d1と、突条232hの内側(第2の作動片32の幅方向における略々中央において)で第3の綴じ部材14bの基部の近傍から第2の作動片32の長手方向にのびる第2直線部234d2と、第1直線部234d1の内側端と第2直線部234d2の外側端との間を結ぶ斜線部234d3とを備え、第2の作動片32の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
また、前記実施の形態においては、第1の綴じ環12と第2の綴じ環14といったように、2穴タイプの綴具について説明したが、綴杆を増やした多穴タイプ、例えば、3穴、4穴、20穴、26穴、30穴といった多くの綴杆を備えた綴具とすることができる。
綴杆の数に対応して、保持部材及び作動部材の長さがのびるとともに保持部材の第1の貫通孔及び第2の貫通孔の間に1または複数の第1の貫通孔及び第2の貫通孔と同様な貫通孔を形成し、作動部材に固定された綴杆を貫挿できるようにすればよい。
また、作動部材を構成する第1の作動片及び第2の作動片は、それぞれ一体成形されていたが、綴杆の数が増加(4穴、20穴、26穴、30穴など)するに従って、第1の作動片及び第2の作動片をそれぞれ分割してもよい。
この実施の形態の綴具510は、前記実施の形態の綴具10と略同様の構成であるが、主として、綴杆の数が増加したことに伴う、保持部材の構成、作動部材の構成および開閉部材の構成が異なるので、それらを中心に以下説明する。
そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の綴じ部材512aおよび第2の綴じ部材512bの先端と、第3の綴じ部材513aおよび第4の綴じ部材513bの先端と、第5の綴じ部材514aおよび第6の綴じ部材514bの先端と、第7の綴じ部材515aおよび第8の綴じ部材515bの先端とにおいて、すなわち第1の綴じ環512、第2の綴じ環513、第3の綴じ環514および第4の綴じ環515の頂部において、綴杆係止部550が形成されている。
第1の綴じ環512を構成する第1の綴じ部材512aと第2の綴じ部材512bとは、第1の綴じ部材512aの綴杆係止部550と、第2の綴じ部材512bの綴杆係止部550とを係止することにより、環状に係合される。
また、第3の綴じ環514を構成する第5の綴じ部材514aと第6の綴じ部材514bとは、第5の綴じ部材514aの綴杆係止部550と第6の綴じ部材514bの綴杆係止部550とを係止することにより、環状に係合される。
保持部材516は、被綴じ物載置部522の内側には保持空間を備え、その空間に作動部材518等を収容するように構成されている。
保持部材516の被綴じ物載置部522の両端には、その長手方向に略々その一端から他端に亘って、作動部材518を摺動自在に保持する保持壁524が設けられている。この実施の形態においては、保持部材516の長手方向において、第1の綴じ環512、第2の綴じ環513、第3の綴じ環514および第4の綴じ環515のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁524aおよび第2の保持壁524bが連設され、第1の保持壁524aと第2の保持壁524bとは平行で略同一の形状の板状である。そして、この第1の保持壁524aおよび第2の保持壁524bと被綴じ物載置部522によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材518等が収容される。
第1の貫通孔526及び第2の貫通孔527と第3の貫通孔528及び第4の貫通孔529とは、それぞれの綴杆を構成する綴じ部材に対応して、保持部材516の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
第1の作動片530は、前記第1の綴じ部材512a、第3の綴じ部材513a、第5の綴じ部材514a及び第7の綴じ部材515aの基部が固定されている。
第2の作動片532は、第2の綴じ部材512b、第4の綴じ部材513b、第6の綴じ部材514b及び第8の綴じ部材515bの基部が固定されている。
前記第2の作動片532の第1係合部536aの係合面と前記第1の作動片530の第2係合部536bの係合面とを、前記基準面LP1及び基準面LP2と略々同じ高さ又は低い高さにおいて係合されている。
第1係合部536aは、第1の作動片の向こう側第1係合部536a1、第1作動片の手前側第1係合部536a2、第2の作動片の手前側第1係合部536a3及び第2の作動片の向こう側第1係合部536a4を含む。
第2係合部536bは、第2の作動片の向こう側第2係合部536b1、第2の作動片の手前側第2係合部536b2、第1の作動片の手前側第2係合部536b3及び第1の作動片の向こう側第2係合部536b4を含む。
又、第1の作動片の向こう側第1係合部536a1及び第2の作動片の向こう側第1係合部536a4と第1の作動片の手前側第1係合部536a2及び第2の作動片の手前側第1係合部536a3も、第1の作動片530及び第2の作動片532の長さ方向において、上下に分かれて上下2対ずつ形成されている。
なお、前記実施の形態と同様に、規制凹部530f、532fと規制凸部530g、532gも同様に形成されている。
開閉部材540の固定先端部540aは第1の作動片530の開閉部材固定部538a1に、固定先端部540bは第2の作動片532の開閉部材固定部538b1にそれぞれ固定され、開閉部材542の固定先端部542aは第1の作動片530の開閉部材固定部538a2に、固定先端部542bは第2の作動片532の開閉部材固定部538b2にそれぞれ固定される。
前記突条530hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環512の基部と第5の綴杆515の基部の間で、外側端縁530bにおいて、突出部530c3の近傍を除いて連続して、第1の綴じ環512及び第5の綴杆515が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条530hは、第1の作動片530を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片532は、前記突き合わせ縁532aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向(図30図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条532hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ環512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片532の長さ方向にのびる。
前記突条532hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環512の基部と第5の綴杆515の基部の間で、外側端縁532bにおいて、突出部530c3の近傍を除いて連続して、第1の綴じ環512及び第5の綴杆515が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条532hは、第2の作動片532を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片530及び第2の作動片532は、第1の綴じ環512の基部と第5の綴杆515の基部間におけるしなりが、突条530h及び突条532hにより防止される。
第2の作動片532は、基部で固定された第2の綴じ部材512b及び第8の綴じ部材515bの基部の近傍と中央の突出部532c3の近傍とに、第2の作動片532を補強してしなりを少なくするために、ビード534c、ビード534d及びビード534fが上面に向けて突設されている。
ビード534bは、第7の綴じ部材515aの基部と突出部530c2との間において第1の作動片530の長手方向にのびる第1直線部534b1と、突条530hの内側(第1の作動片530の幅方向における略々中央において)で第3の綴じ部材514aの基部の近傍から第1の作動片530の長手方向にのびる第2直線部534b2と、第1直線部534b1の内側端と第2直線部534b2の外側端との間を結ぶ斜線部534b3とを備え、第1の作動片530の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534cは、第2の綴じ部材512bの基部と突出部532c1との間において第2の作動片532の長手方向にのびる第1直線部534c1と、突条532hの内側(第2の作動片532の幅方向における略々中央において)で第2の綴じ部材512bの基部の近傍から第2の作動片532の長手方向にのびる第2直線部534c2と、第1直線部534c1の内側端と第2直線部534c2の外側端との間を結ぶ斜線部534c3とを備え、第2の作動片532の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534dは、第8の綴じ部材515bの基部と突出部532c2との間において第2の作動片532の長手方向にのびる第1直線部534d1と、突条532hの内側(第2作動片532の幅方向における略々中央において)で第3の綴じ部材514bの基部の近傍から第2の作動片532の長手方向にのびる第2直線部534d2と、第1直線部534d1の内側端と第2直線部534d2の外側端との間を結ぶ斜線部534d3とを備え、第2の作動片532の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534eは、直線状であり、突出部530c3の近傍において、上下に分断された突条530hと突条530hとの間に跨って形成されている。
ビード534fは、直線状であり、突出部532c3の近傍において、上下に分断された突条532hと532hとの間に跨って形成されている。
また、突出部530c3は第3保持部561により、突出部532c3は第3保持部565により、それぞれ保持される。
この実施の形態の綴具610は、前記実施の形態の綴具10と略同様の構成であるが、主として、綴杆の数が増加したことに伴う、保持部材の構成、作動部材の構成および開閉部材の構成が異なるので、それらを中心に以下説明する。
そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の綴じ部材612aおよび第2の綴じ部材612bの先端と、第3の綴じ部材613aおよび第4の綴じ部材613bの先端と、第5の綴じ部材614aと第6の綴じ部材614bの先端とにおいて、すなわち第1の綴じ環612、第2の綴じ環613および第3の綴じ環614の頂部において、綴杆係止部650が形成されている。
すなわち、環状の第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614を開閉方向に見て、第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614の内側は波状起伏面が形成され、第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614の外側は半円弧状に形成されている。そして、第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614は、綴杆を外す方向に見て、両外側が、半円弧状に形成されている。
従来の断面形状丸型の綴杆は、小径だと変形に弱く、大径にすれば断面積が増して材料費がかさみ、従来の断面形状略長方形の綴杆は、用紙等の被綴じ物Sにあける綴じ穴には丸穴が多いので、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴に対応しにくく、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴を傷つけるおそれがある。
ところが、綴杆を構成する第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614は、細いならば綴杆係止部650の嵌合がうまくゆかないときがある。
そのために、第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614の幅を広げたいが、元の線材として断面積の小さいものを使用しても、元の金属製線材を加工することにより綴杆としては必要な幅が確保されるようにしたい。
そこで、本発明にかかる綴杆は、それを形成する線材の中央部分を押さえて線材を空豆(ビーンズ)型につぶすことにより全体としての幅を広げ、すなわち、綴杆の全体の幅を綴杆係止部650を外す方向に広げて、綴杆係止部650の嵌合を完全にできるように形成している。
保持部材616は、被綴じ物載置部622の内側には保持空間を備え、その空間に作動部材618等を収容するように構成されている。
保持部材616の被綴じ物載置部622の両端には、その長手方向に略々その一端から他端に亘って、作動部材618を摺動自在に保持する保持壁624が設けられている。この実施の形態においては、保持部材616の長手方向において、第1の綴じ環612、第2の綴じ環613及び第3の綴じ環614のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁624aおよび第2の保持壁624bが連設され、第1の保持壁624aと第2の保持壁624bとは平行で略同一の形状の板状である。そして、この第1の保持壁624aおよび第2の保持壁624bと被綴じ物載置部622によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材618等が収容される。
第1の貫通孔626と第2の貫通孔627と第3の貫通孔628とは、それぞれの綴杆を構成する綴じ部材に対応して、保持部材616の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
前記第1の綴じ部材612a、第3の綴じ部材613a及び第5の綴じ部材614aの基部が固定された第1の作動片630と第2の綴じ部材612b、第4の綴じ部材613b及び第6の綴じ部材614bの基部が固定された第2の作動片632とは、前記実施の形態の第1の作動片530および第2の作動片532と略同一に形成されている。
前記第2の作動片632の第1係合部636aの係合面と前記第1の作動片630の第2係合部636bの係合面とを、前記基準面LP1及び基準面LP2と略々同じ高さ又は低い高さにおいて係合されている。
第1係合部636aは、第1の作動片の向こう側第1係合部636a1、第1作動片の手前側第1係合部636a2、第2の作動片の手前側第1係合部636a3及び第2の作動片の向こう側第1係合部636a4を含む。
第2係合部636bは、第2の作動片の向こう側第2係合部636b1、第2の作動片の手前側第2係合部636b2、第1の作動片の手前側第2係合部636b3及び第1の作動片の向こう側第2係合部636b4を含む。
また、この実施の形態においては、第1の作動片630及び第2の作動片632の長手方向における中央においても、第1係合部636a及び第2係合部636bが形成されている。
中央の第1係合部636a及び第2係合部636bは、第1の作動片の中央の凹み部830d5及び第1係合部636a5並びに第2の作動片の凹み部832d5及び第1係合部636a6が形成されている。
なお、前記実施の形態と同様に、規制凹部630f、632fと規制凸部630g、632gも同様に形成されている。
開閉部材640の固定先端部640aは第1の作動片630の開閉部材固定部638a1に、固定先端部640bは第2の作動片632の開閉部材固定部638b1にそれぞれ固定され、開閉部材642の固定先端部642aは第1の作動片630の開閉部材固定部638a2に、固定先端部642bは第2の作動片632の開閉部材固定部638b2にそれぞれ固定される。
前記突条630hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環612の基部と第3の綴じ環614の基部の間で、外側端縁630bにおいて、突出部630c3の近傍を除いて連続して、第1の綴じ環612及び第3の綴じ環614が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条630hは、第1の作動片630を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片632は、前記突き合わせ縁632aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環612の基部と第3の綴じ環614の基部とを結ぶ方向(図35図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条632hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ環612の基部と第3の綴じ環614の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片632の長さ方向にのびる。
前記突条632hは、間隔をおいて設けられた第1の綴じ環612の基部と第3の綴じ環614の基部の間で、外側端縁632bにおいて、突出部632c3の近傍を除いて連続して、第1の綴じ環612及び第3の綴じ環614が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条632hは、第2の作動片632を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片630及び第2の作動片632は、第1の綴じ環612の基部と第3の綴じ環614の基部間におけるしなりが、突条630h及び突条632hにより防止される。
第2の作動片632は、基部で固定された第2の綴じ部材612b、第4の綴じ部材613b及び第6の綴じ部材614bの基部の近傍に、第2の作動片632を補強してしなりを少なくするために、ビード634c、ビード634d及びビード634fが上面に向けて突設されている。
ビード634bは、第5の綴じ部材614aの基部と突出部630c2との間において第1の作動片630の長手方向にのびる第1直線部634b1と、突条630hの内側(第1の作動片630の幅方向における略々中央において)で第5の綴じ部材614aの基部の近傍から第1の作動片630の長手方向にのびる第2直線部634b2と、第1直線部634b1の内側端と第2直線部634b2の外側端との間を結ぶ斜線部634b3とを備え、第1の作動片630の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634cは、第2の綴じ部材612bの基部と突出部632c1との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634c1と、突条632hの内側(第2の作動片632の幅方向における略々中央において)で第2の綴じ部材612bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634c2と、第1直線部634c1の内側端と第2直線部634c2の外側端との間を結ぶ斜線部634c3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634dは、第6の綴じ部材614bの基部と突出部632c2との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634d1と、突条632hの内側(第2の作動片632の幅方向における略々中央において)で第6の綴じ部材614bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634d2と、第1直線部634d1の内側端と第2直線部634d2の外側端との間を結ぶ斜線部634d3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634eは、第3の綴じ部材613aの基部と突出部630c3の間において、上下に分断された突条630hと突条630hとの間に跨って形成されている。
ビード634eは、第3の綴じ部材613aの基部と突出部630c3との間において第1の作動片630の長手方向にのびる第1直線部634e1と、突条630hの内側で第5の綴じ部材613aの基部の近傍から第1の作動片630の長手方向にのびる第2直線部634e2と、第1直線部634e1と第2直線部634e2との間を結ぶ斜線部634e3とを備え、第1の作動片630の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634fは、第4の綴じ部材613bの基部と突出部632c3の間において、上下に分断された突条632hと突条632hとの間に跨って形成されている。
ビード634fは、第4の綴じ部材613bの基部と突出部632c3との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634f1と、突条632hの内側で第3の綴じ部材613bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634f2と、第1直線部634f1と第2直線部634f2との間を結ぶ斜線部634f3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
また、突出部630c3は第3保持部661により、突出部632c3は第3保持部665により、それぞれ保持される。
また、作動片の突出部を通す貫通孔と綴杆を通す貫通孔を共通にすることができるために、保持部材の構造を簡略化して製造コストの引き下げを図ることができる。
開閉部材40の一方の固定先端部42a及び開閉部材40の他方の固定先端部42bは、開閉部材40の一方の固定先端部42a及び開閉部材40の他方の固定先端部42bのようにその大きさや形状を変更してもよく、また、規制腕部46a及び規制腕部46bは、開閉部材40の規制腕部46a及び開閉部材40の規制腕部46bの長さを変えたり、規制腕部46a及び規制腕部46bのうち一方を無くしてもよい。
12 第1の綴じ環
12a 第1の綴じ部材
12b 第2の綴じ部材
14 第2の綴じ環
14a 第3の綴じ部材
14b 第4の綴じ部材
16 保持部材
18 作動部材
20 取付孔
22 被綴じ物載置部
22a 膨出部
24 保持壁
24a 第1の保持壁
24b 第2の保持壁
26 第1の貫通孔
28 第2の貫通孔
30 第1の作動片
30a,32a 突き合わせ縁
30b,32b 外側端縁
30c1,30c2,32c1,32c2 突出部
30d,30e,32d,32e 係合部
32 第2の作動片
36 開閉部材収容部
36a,36b 凹み
38a,38b 開閉部材固定部
38a1,38b1 係止基部
38a2,38b2 係止外れ止め部
40 開閉部材
42a,42b 固定先端部
44 巻線部
46a,46b 規制腕部
50,550 綴杆係止部
52a,54a 凹部
52b,54b 凸部
60,62,160,162 第1の保持部
64,66,164,166 第2の保持部
68a,70a,72a,74a 切り込み
130d 第1の作動片の向こう側凹み部
130e 第1の作動片の手前側凹み部
130f,132f 規制凹部
130g,132g 規制凸起
132d 第2の作動片の向こう側凹み部
132e 第2の作動片の手前側凹み部
136a 第1係合部
136a1 第1の作動片の向こう側第1係合部
136a2 第1の作動片の手前側第1係合部
136a3 第2の作動片の手前側第1係合部
136a4 第2の作動片の向こう側第1係合部
136b 第2係合部
136b1 第2の作動片の向こう側第2係合部
136b2 第2の作動片の手前側第2係合部
136b3 第1の作動片の手前側第2係合部
136b4 第1の作動片の向こう側第2係合部
230h,232h 突条
234a,234b,234c,234d ビード
234a1,234b1,234c1,234d1 第1直線部
234a2,234b2,234c2,234d2 第2直線部
234a3,234b3,234c3,234d3 斜線部
510 綴具
512 第1の綴じ環
512a 第1の綴じ部材
512b 第2の綴じ部材
513 第2の綴じ環
513a 第3の綴じ部材
513b 第4の綴じ部材
514 第3の綴じ環
514a 第5の綴じ部材
514b 第6の綴じ部材
515 第4の綴じ環
515a 第7の綴じ部材
515b 第8の綴じ部材
516 保持部材
518 作動部材
520 取付孔
522 被綴じ物載置部
524 保持壁
524a 第1の保持壁
524b 第2の保持壁
526 第1の貫通孔
527 第2の貫通孔
528 第3の貫通孔
529 第4の貫通孔
530,532 作動片
530a,532a 突き合わせ縁
530b,532b 外側端縁
530c1,530c2,530c3,532c1,532c2,532c3 突出部
530f、532f 規制凹部
530g、532g 規制凸部
530h,532h 突条
534a、534b,534c,534d,534e,534f ビード
534a1,534b1,534c1,534d1 第1直線部
534a2,534b2,534c2,534d2 第2直線部
534a3,534b3,534c3,534d3 斜線部
536a 第1係合部
536a1 第1の作動片の向こう側第1係合部
536a2 第1作動片の手前側第1係合部
536a3 第2の作動片の手前側第1係合部
536a4 第2の作動片の向こう側第1係合部
536b 第2係合部
536b1 第2の作動片の向こう側第2係合部
536b2 第2の作動片の手前側第2係合部
536b3 第1の作動片の手前側第2係合部
536b4 第1の作動片の向こう側第2係合部
538a1,538a2,538b1,538b2 開閉部材固定部
540,542 開閉部材
540a,540b,542a,542b 固定先端部
560,562 第1保持部
564,566 第2保持部
561,565 第3保持部
610 綴具
612 第1の綴じ環
612a 第1の綴じ部材
612b 第2の綴じ部材
613 第2の綴じ環
613a 第3の綴じ部材
613b 第4の綴じ部材
614 第3の綴じ環
614a 第5の綴じ部材
614b 第6の綴じ部材
616 保持部材
618 作動部材
620 取付孔
622 被綴じ物載置部
624 保持壁
624a 第1の保持壁
624b 第2の保持壁
626 第1の貫通孔
627 第2の貫通孔
628 第3の貫通孔
630 第1の作動片
630a,632a 突き合わせ縁
630b,632b 外側端縁
630c1,630c2,630c3,632c1,632c2,632c3 突出部
630f、632f 規制凹部
630g、632g 規制凸部
630h,632h 突条
632 第2の作動片
634a,634b,634c,634d,634e,634f ビード
634a1,634b1,634c1,634d1,634e1,634f1 第1直線部
634a2,634b2,634c2,634d2,634e2,634f2 第2直線部
634a3,634b3,634c3,634d3,634e3,634f3 斜線部
636a 第1係合部
636a1 第1の作動片の向こう側第1係合部
636a2 第1作動片の手前側第1係合部
636a3 第2の作動片の手前側第1係合部
636a4 第2の作動片の向こう側第1係合部
636a5,636a6 第1係合部
636b 第2係合部
636b1 第2の作動片の向こう側第2係合部
636b2 第2の作動片の手前側第2係合部
636b3 第1の作動片の手前側第2係合部
636b4 第1の作動片の向こう側第2係合部
638a1,638a2,638b1,638b2 開閉部材固定部
640,641,642 開閉部材
640a,640b,642a,642b 固定先端部
650 綴杆係止部
660,662 第1保持部
664,666 第2保持部
661,665 第3保持部
730d 第1の作動片の向こう側凹み部730d
730e 第1の作動片の手前側凹み部中央
732d 第2の作動片の向こう側凹み部
732e 第2の作動片の手前側凹み部
830d 第1の作動片の向こう側凹み部
830d5 第1の作動片の中央の凹み部
830e 第1の作動片の手前側凹み部
832d 第2の作動片の向こう側凹み部
832d5 第2の作動片の凹み部
832e 第2の作動片の手前側凹み部
1110 表紙
1112 表表紙
1114 裏表紙
1116 背表紙
1118,1120 薄肉ヒンジ部
A 表紙
S 被綴じ物
Claims (3)
- 複数の開閉自在の綴じ環と、
前記綴じ環を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、
各綴じ環がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、綴じ環が保持部材に固定されるように保持部材の内側に固定された作動部材と、
前記綴じ環を付勢する開閉部材とを備え、
前記作動部材は、保持部材内で保持部材の長手方向に移動する一対の作動片からなり、
一方の作動片には一方の綴じ部材の基部が固定され、他方の作動片には他方の綴じ部材の基部が固定され、
前記綴じ環を開くときに、保持部材内で、前記綴じ環を保持部材の長手方向に移動させるように形成され、
前記綴じ環は、一対の綴じ部材により構成され、
前記一方の綴じ部材は、略円形状であり、
前記他方の綴じ部材は、略直線状であり、
前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材とは、閉じられたときに輪状になるようにその先端において係合され、且つ、
前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材が前記作動片の移動に伴って開かれたときに、他方の綴じ部材は、垂直状になるように、作動片に固定された、綴具。 - 前記綴具は、表表紙と、裏表紙と、前記表表紙と裏表紙との間に形成された背表紙とを有する表紙における、前記裏表紙に固定され、前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材が前記作動片の移動に伴って開かれたときに、他方の綴じ部材は、背表紙に直交するように、作動片に固定された、請求項1に記載の綴具。
- 前記一方の綴じ部材と他方の綴じ部材とを係合する係合部は、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に突き出た凸部と、綴じ部材ののびる方向と交差する方向に穿設された凹部とを有する、請求項1又は2に記載の綴具。
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