JP2010036069A - 噴出ヘッドのロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 噴出ヘッドのロック機構をポンプの取付キャップに取着し、片手による廻動操作によってロック部材の係合、離脱が可能であるとともに、ロック部材が紛失することがないようにした噴出ヘッドのロック機構を提供すること。
【解決手段】 取付キャップと噴出ヘッドを具えたポンプと、取付キャップに取着され、噴出ヘッドの最上昇位置からの下降を防止するロック部材を備えた吐出容器であって、取付キャップは、外周面に一対の軸受孔を穿設した噴出ヘッドの案内筒を具備し、ロック部材は、下端に前記軸受孔に枢支された軸杆を具え、縦方向に延びる一対の縦杆と、縦杆の上端を結び、噴出ヘッドを最上昇位置に保持する円弧状の係止杆とからなり、ロック部材を廻動自在に取付キャップに取着していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シャンプー、リンス、化粧品等の液体容器を吐出するのに適したポンプに取着した噴出ヘッドのロック機構に関するものである。
内容物吐出容器の噴出ヘッドのロック機構として、容器本体に対して上下動自在で、周面に内容物放出用ノズルを有する操作部に、横方向に押し広げられる開口部を有し、かつ、操作部の所定位置に係止するようにしたロック用部材を具えた噴出ヘッドのロック機構は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2590902号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のロック機構では、流通時、携帯時等において液体が不用意に吐出することは防止可能であるが、内容物吐出容器を継続して使用する場合には、ロック用部材を手元に置いておかなければならず、利便性に欠け、しかもロック用部材を紛失する等の問題もあった。
また、ロック用部材の装着にあたっては、一方の手で吐出容器を支持し、他方の手でロック用部材を持って、ポンプの操作部と取付部の間に嵌挿しなければならないので、装着操作が片手ではできず、簡単でないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、噴出ヘッドのロック機構をポンプの取付キャップに取着し、片手による廻動操作によってロック部材の係合、離脱が可能であるとともに、ロック部材が紛失することがないようにした噴出ヘッドのロック機構を提供することを目的とする。
本発明は、上記の問題を解決するため、噴出ヘッドのロック機構として、取付キャップと噴出ヘッドを具えたポンプと、取付キャップに取着され、噴出ヘッドの最上昇位置からの下降を防止するロック部材を備えた吐出容器であって、取付キャップは、外周面に一対の軸受孔を穿設した噴出ヘッドの案内筒を具備し、ロック部材は、下端に前記軸受孔に枢支された軸杆を具え、縦方向に延びる一対の縦杆と、縦杆の上端を結び、噴出ヘッドを最上昇位置に保持する円弧状の係止杆とからなり、ロック部材を廻動自在に取付キャップに取着していることを特徴とする構成を採用する。
係止杆の実施例として、係止杆の断面形状が、円形であり、噴出ヘッドの上端に、膨出突条を設けたことを特徴とする構成、または、係止杆の断面形状が、円形であり、噴出ヘッドの表面に、係止杆に係合し、噴出ヘッドを最上昇位置に保持できる位置に係止溝を刻設したことを特徴とする構成、または、係止杆の断面形状が、内側に切欠部を形成した切欠円であり、切欠部の下面が、噴出ヘッド上端の係止突条に係止されていることを特徴とする構成を採用する。
係止杆の別実施例として、円弧状の係止杆が、180度を越えて延ばされ、縦杆の連結部と連結されていることを特徴とする構成、または、円弧状の係止杆のノズルの対向側に、上方に湾曲する摘み部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
係止杆の位置決めを確実にするために、噴出ヘッドの外周面に、凹部が設けられ、ロック部材の縦杆の噴出ヘッド側内面に、前記凹部に係合する突起が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
ロック部材をキャップ取付筒に廻動自在として取着しているので、所望時に、ロック部材を係合、離脱させることが可能で、ロック部材を紛失する恐れをなくすことができた。
また、ロック部材の操作にあたって、片手操作でロック部材を係合、離脱させることができ、操作が簡単にできるようになった。
次に、本発明の噴出ヘッドのロック機構について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1〜3において、Aは容器、Bはポンプの取付キャップ、Cはポンプに取着した噴出ヘッド、Dはロック部材である。
取付キャップBは、上部に噴出ヘッドCの上下動を案内する案内筒1を立設した螺着筒2によって形成され、案内筒1には、180度の角度を隔てて一対の軸受孔3が設けられている。
噴出ヘッドCは、公知のシリンダーとピストンを有するポンプのステムに取着されており、外周壁4の所定の位置に内容液を吐出する噴出孔5が配設され、上端には、膨出突条6が設けられている。
ロック部材Dは、合成樹脂、その他の素材からなり、下端に軸受孔3に枢支される軸杆7を内側面に設けた2本の縦杆8と、その上端を連結部8aとし、この縦杆8を結び、噴出ヘッドCの最上昇位置において、噴出ヘッドCの外周壁4に当接するとともに、膨出突条6に係合する円弧状の係止杆9とから構成されている。
縦杆8は、軸杆7と上端の連結部8aとの間に案内筒1による段差があるため、傾斜させるようにしているが、案内筒1から内方に段をつけるようにしてもよい。
2本の縦杆8内面の所定の位置には、突起10が設けられ、噴出ヘッドの外周壁4表面の軸受孔3の直線上の上方に、縦杆8の突起が係止される凹部11が設けられている。
また、突起と凹部を設ける部材を、逆としてもよい。
次に、本実施例1の噴出ヘッドのロック機構の使用形態と、作用効果について、説明する。
本実施例のポンプは、周知のものと同様に、噴出ヘッドはポンプに装着されたスプリングの弾発力により最上昇位置に押上げられ、噴出ヘッドの押下げ操作によりノズルより内容液を吐出することができるものである。。
図1、3に示すように、噴出ヘッドCの最上昇位置で、ロック部材Dを縦杆8が直立するように廻動させると、係止杆9が噴出ヘッドC上端の膨出突条6に係合する。
また、縦杆8内面の突起10が噴出ヘッドCの凹部11に係合するので、ロック部材Dの戻りを防止することが確実になる。
噴出ヘッドCの使用にあっては、図4に示すように、ロック部材Dの縦杆8を廻動させると、係止杆9を膨出突条6との係合から外すことができ、噴出ヘッドCを押下げると、ポンプが作動され、噴出孔5より内容液を噴出することができる。
したがって、本実施例のロック機構は、ポンプの取付キャップBにロック部材Dを廻動自在に取着したので、ロック部材を紛失することもなく、ロック部材の係脱が片手の操作で容易にできるようになった。
次に、噴出ヘッドとロック部材の係止杆の構成を変更した第2実施例について説明する。
図5.6において、Caは噴出ヘッド、Daはロック部材である。
噴出ヘッドCaの外周壁15上部に、半円状の係止溝16を刻設し、ロック部材Daの係止杆9の半円が、係止溝16に当接するように係合させたものである。
噴出ヘッドCaの外周壁15には、第1実施例の噴出孔5に変え、ノズル17が突設されており、公知のものと同様に、噴出ヘッドCaは、ポンプのステムに取着されている。
その他の部分の構成は、第1実施例と同一である。
ロック部材の使用にあたっては、半円状の係止溝16と、円形の係止杆9とが確実に係合しているので、ロックが強固に行われ、ロック部材Daの係合を外し、噴出ヘッドCaを押下げると、ノズル17より内容液を吐出することができる。
その他は、第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、ロック部材の係止杆の構成を変更した第3実施例について説明する。
図7.8において、Cbは噴出ヘッド、Dbはロック部材である。
ロック部材Dbの係止杆20は、その断面形状が円の内側に切欠部21として設けた円弧状断面であり、切欠部21は、ほぼ円の中心に達する垂直面21aと水平面21bとからなっている。
噴出ヘッドCbの上端には、外周壁22から水平に突出した突条23が設けられており、ロック時には、突条23の下面は、係止杆20の水平面21bに係合されるようになっている。
その他の部分の構成は、第1実施例と同一である。
ロック部材の使用にあたっては、ロック部材Dbと噴出ヘッドCbとの係合は、双方が水平面として面接触となるので係合状態は確実となる。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
次に、ロック部材の係止杆の構成を変更した第4実施例について説明する。
図9において、Ccは噴出ヘッド、Dcはロック部材である。
ロック部材Dcは、縦杆25と、円弧状の係止杆26とからなり、縦杆25の下端には、第1実施例と同様に軸杆7が設けられ、取付キャップBの軸受孔3に嵌挿されている。
縦杆25は、上方に向かって噴出孔5側に傾斜され、係止杆26との連結部25aは、噴出ヘッドCcの中心線よりノズル側に位置し、係止杆26は、180度を越えるように延びる円弧となっている。
その他の構成は、第1実施例と同一である。
ロック部材の使用にあたっては、本実施例では、係止杆26と縦杆25との連結部25aは、噴出ヘッドCcの直径より小さくなるので、ロック部材Dcが廻動して戻るのを防止し、ロック部材Dcは、廻動位置に維持される。
したがって、噴出ヘッドCcとロック部材Dcの縦杆25との間に、突起と凹部を設けなくてもよい。
その他は、第1実施例と同一の作用効果を得ることができる。
前記各実施例では、係止杆は、ロック時にはいずれも水平となっているが、係止杆のノズル対向側の端部に、上方に湾曲してロック時に噴出ヘッドより上方に突出する部分を連設すると、ロック部材を引上げるための摘み片を形成することができる。
摘み片は、ロック部材の係合、離脱時に操作するため利用するとともに、店頭での販売、使用後の格納時に、吊り下げ具として利用することもできる。
前記第2実施例では、噴出ヘッドに噴出孔に変えてノズル17を設けたが、他の実施例においても、噴出孔に変えてノズルを設け、内容液を吐出するようにしてもよい。
本発明は、噴出ヘッドのロック機構を取付キャップに取着し、所望に応じてロック部材を係合、離脱させることが可能であり、またロック部材を紛失する恐れがなくなったので、噴出ヘッドのロック機構として各種内容液の噴出容器、吐出容器に広く利用できる。
本発明の第1実施例の噴出ヘッドのロック機構の説明図で、(a)はロック時の上面図、(b)は立面図である。 ロック機構のロック解除時の立面図である。 ロック機構の斜視図である。 ロック機構のロック解除時の斜視図である。 第2実施例のロック機構のロック時の立面図である。 ロック機構のロック解除時の立面図である。 第3実施例のロック機構のロック時の立面図である。 ロック機構のロック解除時の立面図である。 第4実施例のロック機構のロック時の立面図である。
符号の説明
A 容器
B 取付キャップ
C、Ca、Cb、Cc 噴出ヘッド
D、Da、Db、Dc ロック部材
1 案内筒
2 螺着筒
3 軸受孔
4、15、22 外周壁
5 噴出孔
6 膨出突条
7 軸杆
8、25 縦杆
8a、25a 連結部
9、20、26 係止杆
10 突起
11 凹部
16 係止溝
17 ノズル
21 切欠部
21a 垂直面
21b 水平面
23 突条

Claims (7)

  1. 取付キャップと噴出ヘッドを具えたポンプと、取付キャップに取着され、噴出ヘッドの最上昇位置からの下降を防止するロック部材を備えた吐出容器であって、
    取付キャップは、外周面に一対の軸受孔を穿設した噴出ヘッドの案内筒を具備し、
    ロック部材は、下端に前記軸受孔に枢支された軸杆を具え、縦方向に延びる一対の縦杆と、縦杆の上端を結び、噴出ヘッドを最上昇位置に保持する円弧状の係止杆とからなり、
    ロック部材を廻動自在に取付キャップに取着していることを特徴とする噴出ヘッドのロック機構。
  2. 係止杆の断面形状が、円形であり、
    噴出ヘッドの上端に、膨出突条を設けたことを特徴とする請求項1記載の噴出ヘッドのロック機構。
  3. 係止杆の断面形状が、円形であり、
    噴出ヘッドの表面に、係止杆に係合し、噴出ヘッドを最上昇位置に保持できる位置に係止溝を刻設したことを特徴とする請求項1記載の噴出ヘッドのロック機構。
  4. 係止杆の断面形状が、内側に切欠部を形成した切欠円であり、
    切欠部の下面が、噴出ヘッド上端の係止突条に係止されていることを特徴とする請求項1記載の噴出ヘッドのロック機構。
  5. 円弧状の係止杆が、180度を越えて延ばされ、縦杆の連結部と連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の噴出ヘッドのロック機構。
  6. 円弧状の係止杆のノズルの対向側に、上方に湾曲する摘み部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された噴出ヘッドのロック機構。
  7. 噴出ヘッドの外周面に、凹部が設けられ、
    ロック部材の縦杆の噴出ヘッド側内面に、前記凹部に係合する突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜4、または6のいずれかに記載された噴出ヘッドのロック機構。
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