JP2010035805A - 浴室ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴槽2と、この浴槽2に隣接配置された洗場防水パン3と、前記浴槽2の側面に沿って配置された浴槽エプロン4とを備え、前記浴槽エプロン4の上端部が、浴槽2の上端部6aと接合されている浴室ユニット1Aにおいて、前記洗場防水パン3は、前記浴槽2の近傍にて、前記浴槽エプロン4方向に立上る立上り壁部42を有し、該立上り壁部42と前記浴槽エプロン4とを直接又は介装物を解して接合し、前記立上り壁部42に係止する係止部材を設けると共に、この係止部材と前記浴槽エプロン4とを固定部材により緊締して前記接合を止水構造としたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この図8に示すように、浴室ユニット1は、浴槽2と、この浴槽2に隣接配置された洗場防水パン3と、浴槽2の側面に沿って配置された浴槽エプロン4とを備えている。
この浴槽エプロン4は、上端部の凸部31から、鉛直方向下方へ向かって延びるように形成された側壁部32と、この側壁部32の下端から浴槽2側へ傾斜しつつ下方へ延びる側壁部33と、この側壁部33から下方へ向かって形成された側壁部34とを備えている。
側壁部33の下端部には、浴槽2側へ水平方向に延びる突出壁部35が形成されており、この突出壁部35の先端には、下方へ下り曲がった係止壁部36が形成されている。この係止壁部36が、前記浴槽エプロン支持部材21における係合壁部21bの開口部22に挿入かつ係止されることによって、浴槽エプロン4の下端部側が係合壁部21bに支持された構造となっている。
側壁部34は、その下端部に浴槽2側へ水平方向に延びる壁部37を備えている。
すなわち、図8に示すように、浴槽エプロン4の最下端の壁部37と洗場防水パン3の壁部38との間に隙間Pが形成されることがある。
これにより、隙間に止水部材を貼り付けたとしても、止水部材自体の反発力がある為、充分に圧縮されず止水性能の確保ができなくなってしまう。
その結果、洗場防水パン3から散水した水や蒸気が、浴槽エプロン4と洗場防水パン3との隙間を通過し、浴槽側へ浸入していた。
洗場防水パン3から浴槽側へ水や蒸気が浸入した場合、この水には、人間の皮脂などの汚れが含まれていることが多い為、浴室ユニット1の利用者が、定期的に清掃しなければならないという不都合があった。
本発明の浴室ユニットは、浴槽と、この浴槽に隣接配置された洗場防水パンと、前記浴槽の側面に沿って配置された浴槽エプロンとを備え、前記浴槽エプロンの上端部が、浴槽の上端部と接合されている浴室ユニットにおいて、前記洗場防水パンは、前記浴槽の近傍にて、前記エプロン方向に立上る立上り壁部を有し、該立上り壁部と前記浴槽エプロンとを直接又は介装物を解して接合し、前記立上り壁部に係止する係止部材を設けると共に、この係止部材と前記浴槽エプロンとを固定部材により緊締して前記接合を止水構造としたことを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施形態である浴室ユニットの一部を省略した縦断面図である。図2は、図1の浴槽エプロンと洗場防水パンとの固定部分を詳細に示した図で、図2(a)は、その縦断面図を、図2(b)は、その横断面図を示している。
この浴槽エプロン4は、上端部の凸部31から、鉛直方向下方へ向かって延びるように形成された側壁部32と、この側壁部32の下端から浴槽2側へ傾斜しつつ下方へ延びる側壁部33と、この側壁部33から下方へ向かって形成された側壁部34とを備えている。
また、図2(a)(b)に示すように、側壁部34には、その厚み方向に雌ネジ孔34aが設けられている。
洗場防水パン3は、浴槽2の近傍に位置する周縁部に浴槽エプロン4の下端部方向に立上る壁部44と、その壁部44から水平方向浴槽2側に折曲して延びた延在部45と、その延在部45から折曲して立ち上がる立上り壁部42とを備えた構成とされている。
また、壁部74及び壁部75には、凹部76内に突出するように突出部77及び突出部78が形成されており、突出部77及び突出部78間は、係止溝79となっている。
このように、立上り壁部42には、浴槽2側に向かって窪んだ形状をした凹部76が形成されており、凹部76内の浴槽エプロン4の表面に沿う水平方向左右両側側面には、上下方向に延在する係止溝79が形成された構成となっている。
係止溝79は、係止部材48が嵌合して係止するように構成されている。
なお、凹部76は、立上り壁部42の上端に配置されており、凹部76の鉛直方向上方は開口した構成をしている。
係止部材48は、その厚み、材質等は特に限定されるものではないが、多くの力が作用するところなので、変形度合いの少ない、防錆処理を施した鋼板、ポリアセタール成形品、ポリプロピレン成形品等を用いることが好ましい。
また、係止部材48は、係止溝79によって係止されるので、係止溝79の溝幅と略等しい厚みのものを用いることができるが、溝に係止する部分のみを残し、肉抜きしたものを用いることもできる。
なお、この雄ネジ41は、緊締した際に、凹部46の奥部に接しない長さに構成されている。これにより、雄ネジ41は、緊締した際にも、洗場防水パン3とは干渉しないこととなり、局所的な応力が発生しなくなる。
また、係止部材48が、洗場防水パン3の立上り壁部42に設けられた凹部76内において、凹部76内の係止溝79によって係止されているので、螺着時に係止部材48が倒れることはない。
また、側壁部34の下端近傍と洗場防水パン3の壁部71との間には、止水部材43(介装物)が充填された構成となっている。この止水部材43は、止水用軟質材であることが好ましい。
まず、図3(a)に示すように、浴槽エプロン4を固定する前に、図2(a)(b)に示す洗場防水パン3の立上り壁部42に設けられた凹部76内の係止溝79に、係止部材48を上方から差し込む。
次に、図3(b)に示すように、浴槽エプロン4の側壁部34の浴槽2側下端に、止水部材43を配置する。そして、浴槽エプロン4の凸部31を、浴槽2における側壁6の上端部6aの下側に設けられた凹部10に、下方から差し込む。
その後、図3(c)に示すように、浴槽エプロン4の下端を洗場防水パン3へ接近させる。そして、雄ネジ41を図2(a)(b)に示す浴槽エプロン4に設けられた雌ネジ孔34aを介して、係止部材48に設けられた雌ネジ孔48aへ挿入して緊締させる。
これにより、浴槽エプロン4と洗場防水パン3とを機械固定することができ、止水部材43を充分に圧縮することができる。
まず、図4(b)に示すように、浴槽センターエプロン4bの下端部にある雄ネジ41を外し、浴槽センターエプロン4bを外す。
次に、図4(c)に示すように、給水湯配管接続部49等を点検する。
点検終了後は、逆の手順で浴槽センターエプロン4bを嵌め込み、雄ネジ41によって再度固定する。
また、雄ネジ41を螺着して固定するという一般的な固定方法の為、複雑な構造にならず、浴槽エプロン4の脱着方法が点検作業者に理解しやすい構造となる。
図5は、第2の実施形態の浴室ユニット1Bの、浴槽エプロン4と洗場防水パン3との固定部分を詳細に示している図であり、図5(a)は、その縦断面図を、図5(b)は、その横断面図を示している。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、同様の部分については説明を省略する。
加えて、上記構成を採用したことにより、第1の実施形態と比較して、洗場防水パン3の立上り壁部42に設けられた凹部76内の形状を簡素化することができる。これにより、洗場防水パン製作時の成形不具合や製品輸送中の欠け等を防ぐことができ、製品不良を軽減することができる。
図6は、第3の実施形態の浴室ユニット1Cの、浴槽エプロン4と洗場防水パン3との固定部分を詳細に示している図であり、図6(a)は、その縦断面図を、図6(b)は、その横断面図を示している。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、同様の部分については説明を省略する。
この第1の壁部54bは、凹部76内に設けられた位置規制壁部81の浴槽エプロン4側に配置されている。また、第1の壁部54bには、その厚み方向に雌ネジ孔54aが設けられている。
第2の壁部54dは、凹部76奥部の係合壁を構成する壁部73の浴槽2側にて、壁部73に係合するように配置されている。
加えて、上記構成を採用したことにより、第1の実施形態ないし第2の実施形態と比較して、洗場防水パン3の立上り壁部42に設けられた凹部76内の形状を、さらに簡素化することができる。これにより、洗場防水パン3製作時の成形不具合や製品輸送中の欠け等を防ぐことができ、製品不良をさらに軽減することができる。
図7は、第4の実施形態の浴室ユニット1Dの、浴槽エプロン4と洗場防水パン3との固定部分を詳細に示している図であり、図7(a)は、その縦断面図を、図7(b)は、その横断面図を示している。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、同様の部分については説明を省略する。
この挟み部64dは、連続部64cから折曲して、第2立上り壁部63の浴槽2側に位置し、この第2立上り壁部63の浴槽2側の面に接して、鉛直方向下方に延在する第2の壁部64eと、連続部64cの下側から、第2立上り壁部63の浴槽エプロン4側の面に接して、鉛直方向下方に向かって突出した突起部64fとから概略構成されている。
第1の壁部64bには、その厚み方向にナット64g(雌ネジ孔)が埋設されている。
加えて、上記構成を採用したことにより、第1の実施形態ないし第3の実施形態と比較して、洗場防水パン3の形状を、さらに簡素化することができる。これにより、洗場防水パン3製作時の成形不具合や製品輸送中の欠け等を防ぐことができ、製品不良を一層軽減することができ、また、別構造の浴槽エプロンを取り付ける際の検討が容易になる。
さらに、洗場防水パン3に凹部76を設けなくてすむため、浴槽エプロン3を固定する箇所を自由に変更することができる。
また、壁部62には、係止部材64を配置する位置を予めマーキングしておくことが好ましい。
また、係止部材64の成形方法に関しては、一般的に押出し成形や射出成形が好ましい。
Claims (8)
- 浴槽と、この浴槽に隣接配置された洗場防水パンと、前記浴槽の側面に沿って配置された浴槽エプロンとを備え、
前記浴槽エプロンの上端部が、浴槽の上端部と接合されている浴室ユニットにおいて、
前記洗場防水パンは、前記浴槽の近傍にて、前記浴槽エプロン方向に立上る立上り壁部を有し、
該立上り壁部と前記浴槽エプロンとを直接又は介装物を解して接合し、
前記立上り壁部に係止する係止部材を設けると共に、
この係止部材と前記浴槽エプロンとを固定部材により緊締して前記接合を止水構造としたことを特徴とする浴室ユニット。 - 前記立上り壁部と前記浴槽エプロンとの間に介装物を介在させ、該介装物が止水部材とされていることを特徴とする請求項1に記載の浴室ユニット。
- 前記係止部材には、雌ネジ孔が形成され、前記固定部材は、前記雌ネジ孔に螺着される雄ネジとされていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室ユニット。
- 前記洗場防水パンの立上り壁部には、凹部が設けられ、
前記凹部内に前記係止部材が配置され、
前記凹部内の前記浴槽エプロン表面に沿う水平方向左右両側面には、上下方向に延在する係止溝が形成され、
前記係止部材は、板状の部材にその厚み方向に前記雌ネジ孔を形成した構成とされ、
該係止部材が前記係止溝に嵌合かつ係止されていることを特徴とする請求項3に記載の浴室ユニット。 - 前記洗場防水パンの立上り壁部には、凹部が設けられ、
前記凹部内に前記係止部材が配置され、
前記係止部材は、前記雌ネジが形成された主壁部と、この主壁部の水平方向左右両端部から折曲して前記浴槽エプロンと離間する方向へ延びる折曲壁部を備え、
前記凹部内の前記浴槽エプロン表面に沿う水平方向左右両側面には、前記係止部材の前記浴槽エプロン方向への移動を阻止する位置規制壁部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の浴室ユニット。 - 前記洗場防水パンの立上り壁部には、奥部が係合壁で形成された凹部が設けられ、
前記係止部材は、前記浴槽エプロンが前記立上り壁部に接合した状態にて、
前記凹部内に位置し、前記雌ネジ孔を有する第1の壁部と、この第1の壁部に連接され、前記雄ネジを緊締したときに、前記係合壁の前記浴槽側に係合する第2の壁部を備えてなることを特徴とする請求項3に記載の浴室ユニット。 - 前記立上り壁部には、前記第1の壁部に係合して、前記係止部材の前記浴槽側への移動を阻止する位置規制壁部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の浴室ユニット。
- 前記立上り壁部は、前記浴槽エプロン及び前記止水部材が係合する第1の立上り壁部と、この第1の立上り壁部より前記浴槽側に位置し、該第1の立上り壁部より更に上方に延びる第2の立上り壁部とを備え、
前記係止部材には、前記浴槽エプロンが前記第1の立上り壁部に接合した状態にて、前記第2の立上り壁部と前記浴槽エプロンとの間に位置し、前記雌ネジ孔を有する第1の壁部と、この第1の壁部に連接され、前記第2の立上り壁部を前記浴槽側と前記浴槽エプロン側とから挟んで保持する構造をした挟み部とを有することを特徴とする請求項3に記載の浴室ユニット。
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JP2003235752A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-26 | Gp Daikyo Corp | 浴室構造 |
JP2005296470A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Toto Ltd | ユニットバスの配管構造 |
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