JP2003235752A - 浴室構造 - Google Patents

浴室構造

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JP2003235752A
JP2003235752A JP2002038894A JP2002038894A JP2003235752A JP 2003235752 A JP2003235752 A JP 2003235752A JP 2002038894 A JP2002038894 A JP 2002038894A JP 2002038894 A JP2002038894 A JP 2002038894A JP 2003235752 A JP2003235752 A JP 2003235752A
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Japan
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apron
bathtub
bathroom
washing
cover
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JP2002038894A
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English (en)
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Masahiko Hongo
匡彦 本郷
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
GP Daikyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エプロンを、メガネ枠体及び洗い場と別体に
成形することで、エプロンを洗い場に対して垂直に設置
し、浴室を広く見せ、見栄えをよくし、且つ金型の型費
を低減させる浴室構造を提供する。 【解決手段】 メガネ枠体12で支持された浴槽11
と、該メガネ枠体12と洗い場部2の洗い場21との間
を覆うエプロン部4とを有する。上記エプロン部4を構
成する浴槽エプロン41と浴槽エプロンカバー42と
が、上記浴槽11、メガネ枠体12、洗い場部2の洗い
場21とは別体で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の外周を支持
するメガネ枠体を使用した浴室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、防水パン上に浴槽を配置したタイ
プの浴室構造の他に、浴槽の外周を支持するメガネ枠体
を使用した浴室構造が普及している。
【0003】上記のメガネ枠体を使用した浴室構造(以
下、メガネタイプの浴室構造と称する)では、該メガネ
枠体と洗い場との間にエプロンを設けると共に、該メガ
ネ枠体に洗い場に排水させるための排水溝を設けること
で、浴槽から溢れ出る水を該排水溝からエプロンを介し
て洗い場に流すようになっている。このため、メガネタ
イプの浴室構造では、浴槽の下に防水パンを設ける必要
がなくなり、浴槽、洗い場を略一体的にしたユニット化
が容易になる。
【0004】このようなメガネタイプの浴室構造は、例
えば、特開平9−117385号公報、特開2000−
110379号公報、特開2000−110380号公
報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記各公報
に開示されたメガネタイプの浴室構造では、一般に、エ
プロンがメガネ枠体または洗い場と一体的に形成されて
いる。これは、使用する金型が少なくて済むという利点
がある。
【0006】しかしながら、エプロンを他の部材と一体
的に形成した場合、エプロンの形状や設置位置は、一体
的に形成される他の部材を考慮して決定されるので、エ
プロンを単独で形成する場合に比べて、エプロンの設計
及び設置の自由度が低くなる。このため、多種多様な浴
室構造に対応した形状のエプロンを容易に形成すること
ができないという問題が生じる。
【0007】また、エプロンを他の部材と一体的に形成
する場合の金型は、エプロン単体の金型よりも大きくな
るので、成形品の金型からの離型性をよくするために、
抜き勾配をしっかりとる必要がある。この場合、メガネ
枠体または洗い場の何れにエプロンが一体的に形成され
ていても、エプロンは外側(浴室構造とした場合には洗
い場側)に傾斜された状態で配置される。このようにエ
プロンが洗い場側に傾斜していれば、浴室内が狭く見
え、見栄えが悪くなるという問題が生じる。
【0008】しかも、金型が大きい場合には、多種多様
な浴室構造に対応した形状のエプロンが必要なときに、
金型の製造に時間が係ることや型費が高くなる等の問題
が生じる。
【0009】また、浴室構造によっては、シャンプーや
石鹸等を置く為のカウンターが浴槽のエプロンに繋がる
ようにして形成されているものがある。通常、このよう
なカウンターは、浴槽の長手方向の一端部側に設けられ
ている。つまり、カウンターは、浴室の入口等によっ
て、浴槽の長手方向の何れか一方の端部に設けられてい
る。ここでは、説明の便宜上、浴槽の長手方向の両端を
左右と表記する。
【0010】ところで、従来のエプロンに繋がるように
して設けられたカウンターは、エプロンが傾斜している
ため、左右別々に形成する必要がある。つまり、同じタ
イプの浴槽に対して、カウンター成形用の金型が左右用
の2種類必要となり、金型の型費が高くなるという問題
が生じる。
【0011】本発明は、上記の各問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、エプロンを、メガネ枠体及
び洗い場と別体に成形することで、エプロンを洗い場に
対して垂直に設置し、浴室を広く見せ、見栄えをよく
し、且つ金型の型費を低減させる浴室構造を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の浴室構造は、上
記の課題を解決するために、メガネ枠体で支持された浴
槽と、該メガネ枠体と洗い場との間を覆うエプロンとを
有する浴室構造であって、上記エプロンが、上記浴槽、
メガネ枠体及び洗い場とは別体で形成されていることを
特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、エプロンが、上記浴
槽、メガネ枠体及び洗い場とは別体で形成されているこ
とで、他の部材と一体的に形成されたエプロンに比べ
て、エプロンの設計及び設置の自由度が増す。
【0014】これにより、エプロンを洗い場に対して垂
直に配置することが可能となり、エプロンが洗い場側に
傾いた場合のように浴室内が狭く見えるという不具合を
無くすことができ、浴室内の見栄えを向上させることが
できる。
【0015】また、シャンプーや石鹸等を置く為のカウ
ンターが浴槽のエプロンに繋がるようにして形成されて
いる場合であっても、エプロンが垂直に設けられている
ので、エプロンが傾斜している場合のようにカウンター
を左右用別々に形成しなくて済む。つまり、同じタイプ
の浴槽に対して、カウンター成形用の金型が左右両用の
1種類で済むことになり、金型の型費を低減させること
ができる。
【0016】また、エプロンを浴室内のカウンターや浴
槽等のデザインに合わせて自由に設計することが可能で
ある。
【0017】さらに、浴槽、メガネ枠体及び洗い場にお
いても、エプロンと一体的に形成されないので、設計の
自由度が増し、浴室内のデザインに合わせて自由に設計
することが可能となる。これにより、既存の洗い場を流
用することが可能となり、改めて金型を造る必要はない
ので、型費を安価にできる。
【0018】しかも、エプロンは、浴槽、メガネ枠体及
び洗い場等の他の大きな部材と別体で形成されているの
で、金型が小さくて済む。これに伴って、浴槽、メガネ
枠体、洗い場においても、エプロンを一体的に形成しな
いので、金型が小さくて済む。
【0019】これにより、浴室全体を構成するための各
部材に係る金型の型費を安価にすることができる。
【0020】したがって、エプロン、浴槽、メガネ枠体
及び洗い場をそれぞれ自由に設計し、組み合わせること
で多種多様な浴室構造を安価に得ることができる。
【0021】一般に、浴槽をメガネ枠体に組み込み浴室
構造とした後で、浴槽を点検するには、エプロンに点検
口を設けるのが一般的である。しかしながら、単にエプ
ロンに点検口を設けただけでは、該点検口が目立ち、浴
槽全体の見栄えが悪くなるという問題が生じる。
【0022】そこで、従来、このような点検口は、目立
たないようにできるだけ小さく形成していた。
【0023】しかしながら、上記点検口は、浴室が完成
した後の浴槽の点検を行う他に、浴室の施工時、特に浴
槽の排水管の施工時にも使用される。したがって、上記
のように点検口を目立たないように小さく形成すれば、
浴槽を点検する際、あるいは排水管の施工の際に、点検
口の開口が小さいため十分に手が入らず、作業者がさら
に屈み込むようにして作業せざるを得ないので、作業性
が悪くなるという問題が生じる。
【0024】本願発明では、上述のように、上記エプロ
ンの設計の自由度が増すことにより、エプロンの2重構
造も可能となる。例えば、エプロンを、メガネ枠体内の
浴槽の下部への水の侵入を防ぐ為の浴槽エプロンと、該
浴槽エプロンに形成された点検口を覆う浴槽エプロンカ
バーとで構成してもよい。
【0025】この場合、点検口を覆う浴槽エプロンカバ
ーが浴槽エプロンに重ねて配置されるので、点検口の形
成位置及び大きさを自由に設定することができる。これ
により、点検口を、浴槽エプロンの点検者が作業し易い
位置及び大きさに形成することで、浴槽の点検作業や排
水管の施工の効率を高めることができる。
【0026】また、上記浴槽エプロンは、洗い場側に突
出し、浴室内のカウンターに繋がる凸部を有し、この凸
部以外の部分に上記点検口が形成され、該点検口を覆う
ように上記浴槽エプロンカバーが配置されていてもよ
い。
【0027】この場合、浴槽エプロンカバーの厚みを浴
槽エプロンの凸部の高さと略同一にすることで、浴槽エ
プロンと浴槽エプロンカバーが重なった状態であって
も、浴室内が狭く見えるという不具合を無くすことがで
きる。
【0028】上記凸部が、上記浴槽エプロンの長手方向
の両端部側に設けられ、この2つの凸部間に上記点検口
が形成されていてもよい。
【0029】この場合、浴槽エプロンの長手方向の両端
部側に凸部が設けられていることで、洗い場からエプロ
ンに向かって左右の何れ側にも浴室内のカウンターを繋
ぐことができる。これにより、エプロンをカウンターに
合わせて左右別々に形成しなくてもよくなり、エプロン
の金型の型費を低減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
すれば、以下の通りである。
【0031】本実施の形態に係る浴室構造は、図3に示
すように、浴槽11がメガネ枠体12に嵌め込まれた構
造の浴槽部1、洗い場21と、該洗い場21から流れる
水の排水口(図示せず)を覆うマス蓋22とで構成され
た洗い場部2が浴室3内に配置されたユニット構造とな
っている。
【0032】上記浴室3には、浴槽部1の周囲を覆う壁
31の他に、少なくとも浴室3内への出入り口(図示せ
ず)が設けられている。なお、図3では、浴室3内の壁
31のうち、浴槽11の長手方向の一端側に設けられた
壁31のみを示している。
【0033】上記壁31には、上部から鏡32、ロング
カウンター33、洗面器置用カウンター34が設けられ
ている。なお、これらの部材は、デザイン及び機能を考
慮して必要に応じて設けられている。
【0034】また、浴室3内の見栄えを考慮して、上記
浴槽部1と洗い場部2との間には、エプロン部4が設け
られている。
【0035】上記エプロン部4は、浴槽エプロン41
と、浴槽エプロンカバー42とで構成されている。上記
浴槽エプロン41及び浴槽エプロンカバー42は、メガ
ネ枠体12及び洗い場21とは別体に形成されている。
【0036】上記浴槽エプロン41は、浴槽11とメガ
ネ枠体12との間の空間に水を侵入させないための部材
であり、中央部41aが浴槽11側に凹んだ凹状に形成
されると共に、洗い場部2側の面が洗い場21に対して
垂直になるように設けられている。
【0037】上記浴槽エプロン41の中央部41aに
は、上記浴槽11とメガネ枠体12との間の空間にある
浴槽11の異常を点検したり、水漏れを点検したり、排
水管を施工したりする時に使用する点検口(図1の符号
41e)を覆う為に上記浴槽エプロンカバー42が配設
されている。したがって、エプロン部4において、浴槽
エプロンカバー42が配設された部分において、2重構
造となっている。
【0038】上記浴槽エプロンカバー42は、着脱可能
に設けられており、必要に応じて浴槽エプロン41から
取り外せるようになっている。
【0039】また、エプロン部4の浴槽11の長手方向
両側、すなわち中央部41aの長側には該中央部41a
よりも洗い場部2側に突出した凸部41dが形成されて
いる。
【0040】上記凸部41dの一方は、洗面器置用カウ
ンター34に繋がるように形成されている。なお.両凸
部41dの形状は同じとする。これにより、何れの凸部
41d側に洗面器置用カウンター34が配置されても、
同じ金型で浴槽エプロン41を成形することができる。
また、洗面器置用カウンター34においても、左右両方
の金型を使用する必要がなく、一つの金型で済む。
【0041】ここで、上記構成の浴室構造の詳細につい
て、以下に説明する。
【0042】浴槽11は、図1に示すように、メガネ枠
体12の枠内12aに釜部11aが入り込み、上端部の
フランジ11bがメガネ枠体12上に係止された勘合状
態で該メガネ枠体12に取り付けられている。
【0043】メガネ枠体12とフランジ11bとの間に
は、防水のための水密材51が設けられている。この水
密材51は、メガネ枠体12とフランジ11bとの間の
全周にわたって形成されている。したがって、浴槽11
のフランジ11bは、水密材51を介してボルト等の係
止用部材54によってメガネ枠体12に取り付けられて
いる。
【0044】上記水密材51は、洗い場部2側の浴槽エ
プロン41が設けられている部分以外では、フランジ1
1bとメガネ枠体12とに直接接触するように介在して
いるが、洗い場部2側においては、浴槽エプロン41の
上端の折曲部41bとフランジ11bとに直接接触する
ように介在している。これは、浴槽エプロン41側から
浴槽11の釜部11a側に水が流れ込まないようにする
為である。
【0045】なお、上記浴槽エプロン41の折曲部41
bは、浴槽11のフランジ11bとの対向面とは反対面
側で、水密材52を介してメガネ枠体12上に接合され
ている。
【0046】上記浴槽エプロン41の下端部41cは、
洗い場部2の洗い場21の立ち上がり端部21aにおい
て、水密材53を介して接合されている。これにより、
洗い場部2側からの水が、浴槽11と浴槽エプロン41
との間に形成される空間へ侵入するのを防止することが
できる。
【0047】上記浴槽エプロン41の中央部41aに
は、点検口41eが形成され、さらに、この点検口41
eを覆って蓋をする中蓋47が設けられている。この中
蓋47は、図2に示すように、浴槽エプロン41に対し
て着脱自在にボルト48aとナット48bによって、上
記中蓋47の外周に設けられたパッキン等の水密材49
を介して接合されている。
【0048】上記中蓋47は、必要に応じて取り外せる
ようにするため、上記ナット48bは浴槽エプロン41
側に固定されているものとする。なお、ナット48bと
同じようにネジ切りされた部分を浴槽エプロン41に形
成するようにしてもよい。
【0049】上記防水用エプロン41の中央部41aに
は、図1に示すように、上記中蓋47を覆うように、浴
槽エプロンカバー42が配設されている。
【0050】上記浴槽エプロンカバー42の上端部42
aは、浴槽エプロン41の折曲部41bと浴槽11のフ
ランジ11bとの間に形成された空間に入り込むように
配置され、下端部42bは、洗い場部2の洗い場21に
対して断面略L字状のブラケット43によって着脱自在
に取り付けられている。
【0051】上記ブラケット43は、化粧ネジ44によ
って浴槽エプロンカバー42の下端部42bに取り付け
られると共に、タッピング45によって洗い場21の端
部21aに取り付けられている。
【0052】上記浴槽エプロンカバー42を取り外すと
きには、まず、化粧ネジ44を取り外し、次に、上端部
42aが、浴槽11の釜部11aと浴槽エプロン41の
折曲部41bとの間の空間からでるように、該浴槽エプ
ロンカバー42を洗い場21側に回転させて外す。ま
た、浴槽エプロンカバー42を取り付けるときには、上
記操作を逆にすればよい。
【0053】このように、本願発明においては、浴槽部
1と洗い場部2との間に配置されるエプロン部4の一部
が、浴槽エプロン41と浴槽エプロンカバー42との二
重構造となっているので、点検口41eが見えないよう
にすることが容易であり、見栄えのよい浴室にすること
ができる。
【0054】上記構成の浴室構造におけるエプロン部4
の詳細な構成について、図4ないし図7を参照しながら
以下に説明する。
【0055】ここで、図4は、エプロン部4のうち、浴
槽エプロン41のみがメガネ枠体12及び洗い場21に
取り付けられた状態を示した図であり、図5は、図4の
状態に、浴槽エプロンカバー42を取り付け、さらに浴
槽11をメガネ枠体12に嵌め込んだ状態を示した図で
ある。図6は、図5に示す状態を洗い場部2側から見た
側面図を示した図であり、図7は、図5に示す状態を上
面から見た概略平面図である。
【0056】すなわち、上記浴槽エプロン41は、メガ
ネ枠体12及び洗い場21に取り付けられた状態で、図
4に示すように、該メガネ枠体12の長手方向端部側に
おいて、折曲部41bの表面がメガネ枠体12の表面1
2bと略同一面となるように形成されている。
【0057】これにより、メガネ枠体12と浴槽エプロ
ン41の折曲部41b表面とで形成された排水溝13表
面に段差がなくなり、排水を効率よく行うことができ
る。なお、この排水溝13は、図4に示すように、一つ
の溝で構成されていてもよいし、複数の溝で構成されて
いてもよい。何れの場合も、浴槽エプロン41がメガネ
枠体12及び洗い場21に取り付けられた状態で、メガ
ネ枠体12の表面12bと浴槽エプロン41の折曲部4
1b表面が略同一面になるように形成されていればよ
い。
【0058】また、図5及び図6に示すように、浴槽1
1がメガネ枠体12に取り付けられたとき、該浴槽11
のフランジ11bの下面が排水溝13表面に対向するよ
うになる。この場合、排水溝13表面には段差がないの
で、浴槽11が排水溝13の表面の段差により生じるが
たつきを無くすことができる。
【0059】図5及び図6では、浴槽エプロンカバー4
2は、所定の位置、すなわち浴槽エプロン41の中央部
41aに嵌め込まれている。
【0060】また、浴槽エプロン41及び浴槽エプロン
カバー42は、上述したように、洗い場部2に対して垂
直に配置されているので、図7に示すように、浴槽11
の上面側から見た場合、浴槽エプロン41及び浴槽エプ
ロンカバー42の側面が見えないようになっている。こ
れにより、従来の問題であったエプロン部4が洗い場部
2側に傾斜して浴室全体が狭く見えていたのに対して、
本願では、エプロン部4の浴槽エプロン41及び浴槽エ
プロンカバー42が洗い場部2に対して垂直に配設され
ているので、浴室全体が狭く見えず、見栄えがよくなっ
ている。
【0061】さらに、浴槽エプロン41の凸部41dの
深さと浴槽エプロンカバー42の厚みとをほぼ同じすれ
ば、エプロン部4全体が垂直に立ち上がった面となり、
さらに浴室が広く見えて見栄えがよくなる。
【0062】上述のように、エプロン部4を構成する浴
槽エプロン41及び浴槽エプロンカバー42は、メガネ
枠体12及び洗い場部2の洗い場21とは別体となるよ
うに形成されている。
【0063】上記浴槽エプロン41及び浴槽エプロンカ
バー42は、何れも不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂またはABS樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて成形
されている。
【0064】例えば、浴槽エプロン41及び浴槽エプロ
ンカバー42を成形する場合、材料として、熱硬化性樹
脂を用いる場合には、該熱硬化性樹脂をシートモールデ
ィングコンパウンド(SMC)にして圧縮成形や、真空
成形等の製造方法を用い、熱可塑性樹脂を用いる場合に
は、射出成形を用いる。なお、どの製造方法を用いるか
は、浴槽エプロン41及び浴槽エプロンカバー42の生
産数及び製造コスト等を考慮して決定される。
【0065】本実施の形態では、図4に示すように、洗
い場21側において、浴槽エプロン41がメガネ枠体1
2を覆うように該メガネ枠体12及び洗い場21に取り
付けられていたが、これに限定するものではなく、図8
に示すように、メガネ枠体112が浴槽エプロン141
を覆うように該浴槽エプロン141に設けられた構成で
あってもよい。
【0066】図8に示す構造の場合、メガネ枠体112
が浴槽エプロン141を覆うようになっているので、図
4に示す浴槽エプロン41がメガネ枠体12を覆う場合
に比べて止水効果を高めることができる。
【0067】上記の構成において、エプロン部4を構成
する浴槽エプロン41及び浴槽エプロンカバー42がメ
ガネ枠体12及び洗い場21とは別体で形成されている
ので、形状を自由に成形することができる。これによ
り、従来のメガネ枠体を用いた浴槽構造において必要な
金型、すなわちエプロン部とメガネ枠体とを一体的に形
成するための金型、または、エプロン部と洗い場とを一
体的に形成するための金型よりも小さな金型で済む。つ
まり、メガネ枠体はメガネ枠体のみが形成できる金型
や、洗い場のみが形成できる金型でよいので、金型の製
造にかかる費用(型費)を低減することができる。
【0068】このように、浴槽エプロン41及び浴槽エ
プロンカバー42をメガネ枠体12や洗い場21と別体
で形成されていれば、以下に示すような利点がある。
【0069】例えば、様々な形状の浴槽エプロン41及
び浴槽エプロンカバー42と、様々な形状の浴槽、洗い
場、カウンターを組み合わせることで多種多様な浴室構
造を安価に提供することができる。
【0070】また、浴槽エプロンカバー42を浴槽エプ
ロン41と別体に設けた2重構造にすることにより、メ
ガネ枠体12に嵌め込んだ状態の浴槽11の釜部11a
及び下方の空間を点検するための点検口を任意の位置に
設けることができる。これにより、点検口を、点検者が
点検し易い位置、例えば図3に示すように、エプロン部
4のほぼ中央部に設けることができる。しかも、点検口
を、浴槽エプロンカバー42の大きさ等を考慮して大き
く形成すれば、さらに点検者による点検作業の効率を向
上させることができる。
【0071】このように、浴槽エプロンカバー42によ
って点検口を覆うようにすれば、エプロン部4の見栄え
を損なうことはない。
【0072】なお、本実施の形態では、浴室3内の壁3
1にカウンターを設けたタイプの浴室構造について説明
したが、これに限定されるものではなく、カウンターの
無いタイプの浴室構造にも適用することができる。
【0073】また、エプロン部4において、浴槽エプロ
ン41の長手方向の両側に凸部41dを設けた場合につ
いて説明したが、片側のみに凸部41dを設けてもよ
い。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明の浴室構造は、メ
ガネ枠体で支持された浴槽と、該メガネ枠体と洗い場と
の間を覆うエプロンとを有する浴室構造であって、上記
エプロンが、上記浴槽、メガネ枠体及び洗い場とは別体
で形成されている構成である。
【0075】それゆえ、エプロンが、上記浴槽、メガネ
枠体及び洗い場とは別体で形成されていることで、他の
部材と一体的に形成されたエプロンに比べて、エプロン
の設計及び設置の自由度が増す。
【0076】これにより、エプロンを洗い場に対して垂
直に配置することが可能となり、エプロンが洗い場側に
傾いた場合のように浴室内が狭く見えるという不具合を
無くすことができ、浴室内の見栄えを向上させることが
できる。
【0077】また、シャンプーや石鹸等を置く為のカウ
ンターが浴槽のエプロンに繋がるようにして形成されて
いる場合であっても、エプロンが垂直に設けられている
ので、エプロンが傾斜している場合のようにカウンター
を左右別々に形成しなくて済む。つまり、同じタイプの
浴槽に対して、カウンター成形用の金型が左右両用の1
種類で済むことになり、金型の型費を低減させることが
できる。
【0078】また、エプロンを浴室内のカウンターや浴
槽等のデザインに合わせて自由に設計することが可能で
ある。
【0079】さらに、浴槽、メガネ枠体及び洗い場にお
いても、エプロンと一体的に形成されないので、設計の
自由度が増し、浴室内のデザインに合わせて自由に設計
することが可能となる。
【0080】しかも、エプロンは、浴槽、メガネ枠体及
び洗い場等の他の大きな部材と別体で形成されているの
で、金型が小さくて済む。これに伴って、浴槽、メガネ
枠体、洗い場においても、エプロンを一体的に形成しな
いので、金型が小さくて済む。
【0081】これにより、浴室全体を構成するための各
部材に係る金型の型費を安価にすることができる。
【0082】したがって、エプロン、浴槽、メガネ枠体
及び洗い場をそれぞれ自由に設計し、組み合わせること
で多種多様な浴室構造を安価に得ることができるという
効果を奏する。
【0083】上記エプロンの設計の自由度が増すことに
より、エプロンの2重構造も可能となる。例えば、エプ
ロンを、メガネ枠体内の浴槽の下部への水の侵入を防ぐ
為の浴槽エプロンと、該浴槽エプロンに形成された点検
口を覆う浴槽エプロンカバーとで構成してもよい。
【0084】この場合、点検口を覆う浴槽エプロンカバ
ーが浴槽エプロンに重ねて配置されるので、点検口の形
成位置及び大きさを自由に設定することができる。これ
により、点検口を、浴槽エプロンの点検者が作業し易い
位置及び大きさに形成することで、浴槽の点検作業の効
率を高めることができるという効果を奏する。
【0085】また、上記浴槽エプロンは、洗い場側に突
出し、浴室内のカウンターに繋がる凸部を有し、この凸
部以外の部分に上記点検口が形成され、該点検口を覆う
ように上記浴槽エプロンカバーが配置されていてもよ
い。
【0086】この場合、浴槽エプロンカバーの厚みを浴
槽エプロンの凸部の高さと略同一にすることで、浴槽エ
プロンと浴槽エプロンカバーが重なった状態であって
も、浴室内が狭く見えるという不具合を無くすことがで
きるという効果を奏する。
【0087】上記凸部が、上記浴槽エプロンの長手方向
の両端部側に設けられ、この2つの凸部間に上記点検口
が形成されていてもよい。
【0088】この場合、浴槽エプロンの長手方向の両端
部側に凸部が設けられていることで、洗い場からエプロ
ンに向かって左右の何れ側にも浴室内のカウンターを繋
ぐことができる。これにより、エプロンをカウンターに
合わせて左右別々に形成しなくてもよくなり、エプロン
の金型の型費を低減することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴室構造の概略断面図である。
【図2】図1に示す浴室構造の点検口周囲の要部を示す
概略断面図である。
【図3】図1に示す浴室構造の浴室全体の概略構成図で
ある。
【図4】図1に示す浴室構造の浴槽エプロンの取り付け
構造を示す斜視図である。
【図5】図4に示す状態に浴槽が嵌め込まれると共に、
浴槽エプロンカバーが取り付けられた状態を示す斜視図
である。
【図6】図5に示す状態の浴室構造の概略側面図であ
る。
【図7】図5に示す状態の浴室構造の概略平面図であ
る。
【図8】浴室構造の浴槽エプロンの取り付け構造の他の
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴槽部 2 洗い場部 3 浴室 4 エプロン部 11 浴槽 12 メガネ枠体 21 洗い場 34 洗面器置用カウンター(カウンター) 41 浴槽エプロン 42 浴槽エプロンカバー 41d 凸部 112 メガネ枠体 141 浴槽エプロン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メガネ枠体で支持された浴槽と、該メガネ
    枠体と洗い場との間を覆うエプロンとを有する浴室構造
    であって、 上記エプロンが、上記浴槽、メガネ枠体及び洗い場とは
    別体で形成されていることを特徴とする浴室構造。
  2. 【請求項2】上記エプロンは、上記メガネ枠体内の浴槽
    の下部への水の侵入を防ぐ為の浴槽エプロンと、該浴槽
    エプロンに形成された点検口を覆う浴槽エプロンカバー
    とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の浴
    室構造。
  3. 【請求項3】上記浴槽エプロンは、洗い場側に突出し、
    浴室内のカウンターに繋がる凸部を有し、この凸部以外
    の部分に上記点検口が形成され、該点検口を覆うように
    上記浴槽エプロンカバーが配置されていることを特徴と
    する請求項2記載の浴室構造。
  4. 【請求項4】上記凸部が、上記浴槽エプロンの長手方向
    の両端部側に設けられ、この2つの凸部間に上記点検口
    が形成されていることを特徴とする請求項3記載の浴室
    構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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