JP2010035617A - 脱落防止機能付き衣類用ハンガー - Google Patents

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長敏 安川
Osamu Hirota
修 廣田
Saiji Yasukawa
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Abstract

【課題】 衣類用ハンガーにおいて、ハンガー吊り下げ具への着脱が簡便に行え、あるいはハンガー吊り下げ具から吊り下げられた衣類用ハンガーが風や外力によって脱落するのを確実に防止できるようにする。
【解決手段】 ハンガー本体3の上部略中央に支持片3aを突設し、該支持片3aに脱落防止機構4を設ける。脱落防止機構4は、ハンガー吊り下げ具5を拡縮自在に包持する第1腕10及び第2腕11と、両腕10,11を枢支する第1支軸12及び第2支軸13と、両腕10,11の端部間を連結する連動手段14と、両腕10,11がハンガー吊り下げ具5を包持した縮小位置を規制する縮小位置規制手段15と、ハンガー吊り下げ具5への着脱を許容するために、両腕10,11の拡開状態を維持する拡開位置維持手段16と、両腕10,11を常時縮小方向へ付勢する縮小方向付勢手段17とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物干し竿やクローゼットの吊り下げバー,フック等のハンガー吊り下げ具に衣類を掛けて吊るす際に用いる衣類用ハンガーに係り、詳しくは風や外力によってハンガー吊り下げ具から衣類用ハンガーが脱落するのを防止する脱落防止機能を備えた衣類用ハンガーに関する。
洗濯した衣類を極力型くずれすることなく乾燥させることができるよう、洗濯後の衣類を衣類用のハンガーに掛けて屋外の物干し竿で天日干しすることがあるが、衣類を掛けた衣類用ハンガーが突然の強風に煽られるなどして物干し竿から落下してしまい、洗濯のやり直しを余儀なくされることがある。
また、クローゼットの吊り下げバーに衣類用ハンガーを用いて沢山の衣類を隙間なく吊り下げた場合に、利用者が衣服を選ぶために他の衣類用ハンガーを押しやるなどした弾みで吊りフックが吊り下げバーから上方へ浮き上がり、衣類用ハンガーが吊り下げバーから落下してしまうことがある。
この対策として、吊りフックの湾曲部両側に、一対の逆L字状係止部材の折曲部をそれらの開口側が相対向するように回動自在に枢着し、両係止部材の開口側が吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒状のハンガー吊り下げ具を着脱自在に抱持するようにした衣類用ハンガーの吊りフック(例えば特許文献1参照)や、逆U字形状の吊りフックと、この吊りフックに支軸にて枢支され、該支軸を支点に一定の範囲内を回動する可動部材とからなる衣料用ハンガーであって、前記可動部材は、前記支軸の一側に重量のある吊り下げ片を有し、同じく支軸の他側に重量の軽い抜け止め片を有しており、可動部材が自由状態にあるときには吊り下げ片が下降限まで回動して、吊りフックと抜け止め片との間に棒状ハンガー吊り下げ具の抜き差し口を開口させ、またこの抜き差し口に棒状のハンガー吊り下げ具を差し込んで、棒状ハンガー吊り下げ具に衣料用ハンガーを吊り下げた場合には、吊り下げ片が棒状ハンガー吊り下げ具によって吊りフック上位の吊り下げ部と同一高さまで押し上げられ、これに連動して抜け止め片が吊りフック方向へ回動して抜き差し口を塞ぐことにより、衣類用ハンガーの落下を防止するようにした技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
実開平6−24584号公報 特開2005−270161号公報
しかしながら、特許文献1の吊りフックでは、双方の係止部材に設けられた凹部の形状と位置が限られているため、棒状のハンガー吊り下げ具として用いる物干し竿や吊り下げバーも1種類の径のものしか使用することができず、汎用性に欠ける。
また、吊りフックを棒状のハンガー吊り下げ具に係脱する場合に吊りフック先端側の湾曲部を外側に弾性変形させるが、衣料用ハンガーの材料として製造コストや成型性の観点から多く用いられる合成樹脂は、経年変化によって柔軟性が失われるため、物干し竿や吊り下げバーへの着脱が重くなって利用者に負担を与えるばかりか、固くなった湾曲部をむりやり押し拡げようとすれば破損を招く虞がある。
一方、特許文献2の衣料用ハンガーは、棒状のハンガー吊り下げ具からの抜け止め状態を可動部材の自重に頼るものであり、強制的な脱落防止構造をもたないことから、下方向からの強風が作用した場合には衣料用ハンガーが棒状のハンガー吊り下げ具から外れてしまう虞がある。
そこで本発明は、ハンガー吊り下げ具への着脱が簡便に行え、またハンガー吊り下げ具から吊り下げられた衣類用ハンガーが風や外力によって脱落するのを確実に防止し得る脱落防止機能付き衣類用ハンガーを安価に提供することを目的としている。
上述の目的達成するため、請求項1に記載の発明は、衣類を吊り下げるハンガー本体の上部略中央に支持片を突設し、該支持片に、物干し竿等のハンガー吊り下げ具を拡縮自在に包持する第1腕と第2腕とを枢支し、該第1腕と第2腕の端部間を連動手段にて連結して、該連動手段により前記第1腕と第2腕のいずれか一方の回動を他方に伝達して該第1腕と第2腕とを拡縮自在に連動させるとともに、前記第1腕と第2腕とを縮小状態に維持し、該第1腕と第2腕との内部空間に前記ハンガー吊り下げ具が出入りするのを規制する縮小位置規制手段と、前記第1腕と第2腕とを拡開状態に維持し、該第1腕と第2腕との内部空間に前記ハンガー吊り下げ具が出入りするのを許容する拡開位置維持手段とを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1腕の基端部を前記支持片の基端側に枢支し、前記第2腕の中間部を前記支持片の先端側に枢支して、該第2腕の基端部と前記第1腕の先端部とを前記連動手段にて連結し、第1腕の先端部と第2腕の基端部とに前記縮小位置規制手段を設けるとともに、前記支持片と第2腕との間に前記拡開位置維持手段を介装したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記第1腕と前記支持片との間に縮小方向付勢手段を介装し、該縮小方向付勢手段にて前記第1腕と前記第2腕とを常時縮小方向へ付勢することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1腕と前記第2腕とをそれぞれ円弧状に形成して、該第1腕と第2腕とを略円形となるように対向させながら、第1腕の中間部基端寄りを前記支持片の基端側に枢支するとともに、第2腕の中間部基端寄りを前記支持片の先端側に枢支して、第1腕と第2腕の基端部同士を前記連動手段にて連結し、前記ハンガー本体の上部略中央に前記拡開位置維持手段を設け、前記第1腕と第2腕との拡開位置を、該第1腕がその自重によって下方へ回動した際に、該第1腕が前記拡開位置維持手段と当接することによって規制し、前記縮小位置規制手段を棒状に形成して、該縮小位置規制手段を前記第2腕の基端部に枢支し、縮小位置規制手段がその自重によって下方へ回動した際に、該縮小位置規制手段回動を、縮小位置規制手段の先端が前記支持片の一側面に当接することによって規制するとともに、前記第1腕と前記第2腕との縮小状態を、該第1腕がその自重によって下方へ回動した際に、該第1腕の外側面が前記支持片に下方への回動を規制される前記縮小位置規制手段の先端に当接することによって規制されることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記連動手段を、前記第1腕と前記第2腕の基端部間に掛け渡された略コ字状の連結ピンとしたことを特徴としている。
本発明の連動手段として、線材をコ字形に折り曲げ、その両端を第1腕と第2腕の端部間に掛け渡して連結する構成が単純形状で故障も少なく、さらにコスト面からも好ましい。
本発明の縮小位置規制手段として、支持片や第1,第2腕に突片や段部,凹溝等を設けて、これらの当接によって第1,第2腕の縮小位置を規制してもよく、あるいは剛性線材や剛性板材を第1腕や第2腕に当接させて縮小位置を規制することもできる。突片や段部あるいは凹溝は、支持片や第1,第2腕を成形する際にこれらを一体形成することが可能であるため、製作性と経済性に優れる。
本発明の拡開位置維持手段は、たとえば、第1腕または第2腕と支持片のいずれか一方から突出する係合ピンと、他方に設けられこの係合ピンを収容する係合溝とで構成される。連結手段に前述のコ字形線材を用いた場合に、その一端を拡開位置維持手段の係合ピンとして利用することもできる。この場合に、組み付け工数と部品点数の削減が図れ、製品全体のコストダウンにより一層寄与する。
本発明の縮小方向付勢手段として、弦巻ばね等の線状ばね材あるいは板状ばね材や輪ゴム等の弾性材を用いることができる。第1腕と第2腕は、縮小方向付勢手段によって常時縮小方向に付勢されるため、第1腕と第2腕に風や外力が開き方向へ作用しても、両腕の縮小状態をよく維持する。
縮小方向付勢手段に構造が単純な弦巻ばねを用いた場合に、組み付け性と耐久性に優れまた安価であることから製品全体のコストダウンに寄与する。
本発明の請求項1,2,4に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、第1腕と第2腕とを連動させて拡縮することにより、ハンガー吊り下げ具への着脱を簡便に行うことができる。また、縮小位置規制手段がハンガー吊り下げ具を包持した第1腕と第2腕とを縮小状態に保つため、屋外で物干し竿に吊り下げた衣類用ハンガーが強風に煽られたり、あるいはクローゼットの吊り下げバーに吊り下げた衣類用ハンガーに上方向の外力が作用したとしても、衣類用ハンガーが物干し竿や吊り下げバーから脱落するのを確実に防止することができる。さらに、このような脱落防止機能を備えつつも、構成部品点数が必要最小限で済むのでハンガー全体を安価に製作することが可能である。
さらに、本発明の請求項3に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、第1腕と第2腕とが縮小方向付勢手段によって常時縮小方向に付勢されるため、第1腕と第2腕に強風や何らかの外力が開き方向に作用することがあっても、両腕の縮小状態がよく維持されるので、衣類用ハンガーがハンガー吊り下げ具から妄りに脱落しないで済む。
拡開位置維持手段は第1腕と第2腕とを拡開状態に保つので、ハンガー吊り下げ具への着脱が片手でも簡便に行える。
本発明の請求項5に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、連動手段として構造が単純な連結ピンを用いたことにより、第1腕と第2腕との連動を確実に行いつつ、製品全体のコストダウンに一層寄与する。
以下、本発明の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを適用した実施例を図面に基づいて説明する。
図中、図1〜図6は本発明の第1実施例を示し、図1は脱落防止機構の第1腕と第2腕を拡開位置に維持した状態の要部正面図、図2は脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した衣類用ハンガー全体の正面図、図3は脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した要部拡大正面図、図4は図3の背面図、図5は図1の背面図、図6は図1の要部拡大図、図7〜図12は本発明の第2実施例を示し、図7は脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した衣類用ハンガー全体の正面図、図8は図7の要部拡大正面図、図9は図8の背面図、図10は第1腕の縮小状態を解除した要部拡大正面図、図11は脱落防止機構の第1腕と第2腕を拡開位置に維持した要部拡大正面図、図12は図11の背面図である。
図1〜図6に示す第1実施例の衣類用ハンガー1は、衣類2を吊り下げるハンガー本体3の上部略中央に逆コ字状の支持片3aが突設されており、該支持片3aに脱落防止機構4が設けられている。
脱落防止機構4は、衣類2を掛けた衣類用ハンガー1を物干し竿やクローゼットの吊り下げバー等の断面円形のハンガー吊り下げ具5から吊り下げた際に、衣類用ハンガー1が風や外力等によってハンガー吊り下げ具5から妄りに落下することがないように機能するものであり、本実施例の脱落防止機構4は、ハンガー吊り下げ具5を拡縮自在に包持する第1腕10及び第2腕11と、これら腕10,11を枢支する第1支軸12及び第2支軸13と、両腕10,11の端部間を連結して設けられる連動手段14と、両腕10,11がハンガー吊り下げ具5を包持した縮小位置を規制する縮小位置規制手段15と、ハンガー吊り下げ具5への着脱を許容するために、両腕10,11の拡開状態を維持する拡開位置維持手段16と、両腕10,11を常時縮小方向へ付勢する縮小方向付勢手段17とを備えている。
第1腕10は、基端部10aを第1支軸12にて支持片3aの基端側に枢支され、また第2腕11は、中間部11aを第2支軸13にて支持片3aの先端側に枢支されている。第1腕10と第2腕11とは一部または全部が異なる曲率で湾曲しており、両腕10,11は縮小方向付勢手段17によって常時縮小方向に付勢力され、さらに縮小位置規制手段15によって縮小位置を規制される図2〜図4の状態では、第1腕10と第2腕11とが支持片3aに略沿って直列に並ぶように位置している。
この状態において、第2腕11の先端部11bがハンガー本体3に接近し、第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔C1をハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも狭くせばめ、ハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできないようにしている。
第1腕10の先端部10bと第2腕11の基端部11cとは、線材をコ字状に折曲した連動手段14にて回動可能につながれており、第1腕10と第2腕11のいずれか一方がその支軸回りに回動した際に、その回動力を連動手段14から他方へ伝達し、該他方をその支軸回りに回動させて、第1腕10と第2腕11の双方を拡大または縮小方向に連動させるようになっている。
前記縮小方向付勢手段17は、支持片3aと第1腕10との間に介装された弦巻ばねで、中間部のコイル部を第1支軸12の支持片側に巻装し、一端部17aを第1腕10の中間部に係止し、他端部17bを支持片3aの基端に係止することにより、第1腕10に第1支軸12を支点とする縮小方向(図1〜3において時計方向)の回動力を付与する。
縮小方向付勢手段17からの上記回動力は、第1腕10から連動手段14を通して第2腕11にも伝達され、該第2腕11に第2支軸13を支点とする縮小方向(図1〜3において時計方向)の回動力を付与する。
第1腕10の先端部10bと第2腕11の基端部11cには突片10c,11dが設けられており、両突片10c,11dによって、前述の縮小位置規制手段15が構成されている。第1腕10及び第2腕11は、図1に示す拡開状態から縮小方向付勢手段17の付勢力によって支軸12,13回りに時計方向へ回動し、縮小位置規制手段15である突片10c,11d同士が当接することによって回動が停止し、図2〜図4に示すように第1腕10と第2腕11の縮小位置が規制される。
前記拡開位置維持手段16は、支持片3aの頂部外側に設けられた凹溝18と、前記連動手段14を構成するコ字状線材の一端14aとで構成されている。凹溝18とコ字状線材の一端14aとは、第2支軸13を支点とする同じ軌跡上にあり、第1腕10と第2腕11とが、図4に示す縮小位置から縮小方向付勢手段17に抗して支軸12,13回りに時計方向へ回動した場合に、コ字状線材の一端14aが支持片3aの凹溝18に嵌合し、第1腕10及び第2腕11を拡開位置に維持する(図5,図6)。
この状態おいて、第2腕11の先端部11bはハンガー本体3上部中央から上方へ後退し、第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔C2がハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも大きく拡がり、ハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできるようにしている。
本実施例の衣類用ハンガー1は以上のように構成されており、第1腕10及び第2腕11を拡開しない非作動状態の脱落防止機構4は、図2,図3に示すように、縮小方向付勢手段17から第1腕10に第1支軸12を支点とする時計方向の付勢力が常時作用しており、この回転力はさらに連動手段14を介して第2腕11に伝達され、該第2腕11を図2,図3において第2支軸13回りに時計方向へ回動させ、縮小位置規制手段15である突片10c,11d同士を当接させることによって両腕10,11の回動が停止し、図2〜図4に示すように第1腕10と第2腕11とが縮小状態に位置する。
図2,図3に示す両腕10,11の縮小状態では、第2腕11の先端部11bがハンガー本体3に接近して、第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔C1をハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも狭くせばめ、物干し竿やクローゼットの吊り下げバー等のハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできないようにしている。
また、衣類用ハンガー1をハンガー吊り下げ具5に吊り下げたり、ハンガー吊り下げ具5から取り外す場合には、図2,図3において、第2腕11の先端部11bを把持して外側へ引くことにより、該第2腕11が第2支軸13回りに反時計方向へ回動し、さらに連動手段14を介して第1腕10が第1支軸12回りに反時計方向へ回動し、図5,図6に示すように、拡開位置維持手段16を構成するコ字状線材の一端14aが凹溝18に嵌合して、第1腕10及び第2腕11を拡開位置に維持する。
図1及び図6に示す両腕10,11の拡開状態では、第2腕11の先端部11bがハンガー本体3から上方へ後退し、第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔C2がハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも大きく拡がり、ハンガー吊り下げ具5を両腕10,11の内外に挿通させることができるようになる。
このように、拡開位置維持手段16のコ字状線材の一端14aが凹溝18に嵌合して、第1腕10及び第2腕11の拡開状態を自動的に維持し、また第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔C2をハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも大きく拡げるので、衣類用ハンガー1を片手で把持して、ハンガー吊り下げ具5に吊り下げたり取り外すことができる。
図1に示す両腕10,11の拡開状態において、ハンガー本体3に衣類2を吊り下げた衣類用ハンガー1の両腕10,11の内部空間にハンガー吊り下げ具5を挿通して、第2腕11の先端部11bを内側へ押すと、拡開位置維持手段16のコ字状線材の一端14aが凹溝18から外れて、第2腕11が第2支軸13回りに図1の時計方向へ回動し、さらに第1腕10が第1支軸12回りに図1の時計方向へ連動して、両腕10,11が図2,図3に示す縮小位置に復帰し、両腕10,11がハンガー吊り下げ具5の上部側を包持して衣類用ハンガー1がハンガー吊り下げ具5から吊り下げられる。
縮小位置に復帰した第1腕10及び第2腕11には、縮小方向付勢手段17からの付勢力が縮小方向へ常時作用しているため、ハンガー吊り下げ具5に吊り下げた衣類用ハンガー1に強風や大きな外力が作用しても両腕10,11は拡開方向へは回動しないから、ハンガー吊り下げ具5からの吊り下げ状態をよく維持する。
次に、本発明の第2実施例を図7〜図12に基づいて説明する。
図7に示す衣類用ハンガー30は、衣類2を吊り下げるハンガー本体31の上部略中央に緩やかなカーブを持つ支持片31aが突設されており、該支持片31aに脱落防止機構32が付設されている。
脱落防止機構32は、ハンガー吊り下げ具5を拡縮自在に包持する第1腕33及び第2腕34と、これら腕33,34を枢支する第1支軸35及び第2支軸36と、両腕33,34の端部間を連結する連動手段37と、両腕33,34がハンガー吊り下げ具5を包持した縮小位置を規制する縮小位置規制手段38と、ハンガー吊り下げ具5への着脱を許容するために、両腕33,34の拡開状態を維持する拡開位置維持手段39とを備えている。
第1腕33と第2腕34のそれぞれは円弧状に形成されており、縮小状態の両腕33,34が略円形となるように相対向させながら、第1腕33の中間部33aの基端部寄りを支持片31aの基端側に第1支軸35を用いて枢支し、第2腕34の中間部34aの基端部寄りを支持片31aの先端側に第2支軸36を用いて枢支している。
連動手段37には、第1実施例と同じくコ字状に折曲した線材が用いられ、その一端を第1腕33の基端部33bに挿通し、他端を第2腕34の基端部34bに挿通して、両腕33,34を回動可能に連結しており、第1腕33と第2腕34のいずれか一方がその支軸回りに回動した際に、その回動力を連動手段37から他方へ伝達し、該他方をその支軸回りに回動させて、第1腕33と第2腕34の双方を拡大または縮小方向に連動させるようにしている。
前記縮小位置規制手段38には円弧状に湾曲した金属棒が用いられ、その両端を一側方へ折曲して基端部38aと先端部38bとなし、基端部38aを第2腕34の基端部34bに枢支している。基端部38a側を変位して枢支される縮小位置規制手段38は、その自重によって基端部38aを支点に下方へ回動し、先端部38bが支持片31aの一側面に当接することによって下方向への回動を規制されるようになっている。
第1腕33と第2腕34とが図7〜図9に示す縮小状態にあるとき、縮小位置規制手段38の先端部38bは第1腕33の下側に位置していて、支持片31aの一側面に当接しており、中間部33aの基端部寄りを支持片31aに変位して枢支される第1腕33は、その自重によって第1支軸35回りに図8を反時計方向へ回動し、外側の円弧面が縮小位置規制手段38の先端部38bに支承される。
これにより、図7〜図9に示すように、第1腕33が縮小位置に固定され、さらに連動手段37の動きが規制されるため、第2腕34も縮小位置に固定される。
この縮小状態において、第1腕33と第2腕34の先端部33c,34cの間隔C3が、ハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも狭くせばめられており、ハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできないようにしている。
縮小位置規制手段38は、図7〜図9に示す第1腕33を縮小位置に支持する状態から基端部38aを支点に時計方向へ回動することが可能で、縮小位置規制手段38をこのように時計方向へ回動すると、縮小位置の第1腕33が第1支軸35回りに図7,図8の時計方向へ共回りする。
そして、縮小位置規制手段38の先端部38bが第1腕33の先端部33cの前方を上方向へ抜け出ると、下方向への規制を解かれた第1腕33が、その自重によって第1支軸35回りに図7,図8を反時計方向へ回動し、さらに縮小位置よりも下方へ回動して回動量を前記拡開位置維持手段39との当接によって規制される(図10参照)。
前記拡開位置維持手段39は、ハンガー本体31の上部略中央に一側面側へ突設されたストッパピンで、上述したとおり、縮小位置規制手段38による規制を解かれた第1腕33が第1支軸35を支点に縮小位置よりも下方へ回動した際に、第1腕33の先端部33cを支承して第1腕33の回動量を規制する。
また、第1腕33が上述のように下方へ回動すると連動手段37が下方向に牽引され、さらに連動手段37が第2腕34を第2支軸36回りに、図10において時計方向へ回動させ、第1腕33の先端部33cが拡開位置維持手段39と当接した段階で、第2腕34も回動を停止する。
拡開位置維持手段39との当接によって下方向への回動を規制された第1腕33の下限位置は、第1腕33と第2腕34の拡開位置でもあり、この状態において、第1腕33と第2腕34の先端部33c,34cの間にハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも広い間隔C4が設定され、ハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできるようにしている。
上記ように構成される本実施例の衣類用ハンガー30は、第1腕33及び第2腕34を拡開しない非作動状態にあって、図7〜図9に示すように、第1腕33の下降が縮小位置規制手段38との当接によって規制されており、第1腕33と第2腕34とが縮小状態に位置している。この状態おいて、第1腕33と第2腕34の先端部33c,34cの間隔C3は、ハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも狭くせばめられており、ハンガー吊り下げ具5が両腕10,11の内部空間に出入りできないようにしている。
また、衣類用ハンガー1をハンガー吊り下げ具5に吊り下げたり、ハンガー吊り下げ具5から取り外す場合には、図7,図8に示す両腕33,34の縮小状態から縮小位置規制手段38を基端部38a回りに時計方向へ回動すると、縮小位置の第1腕33が一旦第1支軸35回りに図7,図8の時計方向へ共回りしていく。
そして、縮小位置規制手段38の先端部38bが第1腕33の先端部33cの前方を上方向へ抜け出ると、下方向への規制を解かれた第1腕33が、その自重によって第1支軸35回りに図7,図8を反時計方向へ回動し、さらに縮小位置よりも下方へ回動して回動量を拡開位置維持手段39との当接によって第1腕33の回動が規制される。
図10及び図11に示す第1腕33と拡開位置維持手段39との当接状態は、前述したように第1腕33と第2腕34との拡開状態でもあり、この状態において第1腕33と第2腕34の先端部33c,34cとの間隔C4がハンガー吊り下げ具5の外径D1よりも大きく拡がるので、衣類用ハンガー1を片手で把持して、ハンガー吊り下げ具5に吊り下げたり取り外すことができる。
ハンガー吊り下げ具5を第1腕33と第2腕34との内部空間に挿通したのち、図10,図11に示す両腕33,34の拡開状態からいずれか一方をその支軸回りに縮小方向へ回動させると、他方が連動してその支軸回りに縮小方向へ回動する。
そして、第1腕33を正規の縮小位置よりもやや上方へ位置させながら、該第1腕33と縮小位置規制手段38とを交差させて該縮小位置規制手段38を下方向へ移動し、縮小位置規制手段38と第1腕33のそれぞれを自重で下降させることにより、第1腕33と第2腕34とが図7〜図9に示す縮小位置に復帰する。これにより、第2腕34がハンガー吊り下げ具5の上部側を包持して衣類用ハンガー1がハンガー吊り下げ具5から吊り下げられる。
縮小位置に復帰した第1腕33には自身の重量が下方向に常時作用しているため、ハンガー吊り下げ具5に吊り下げた衣類用ハンガー1に強風や大きな外力が作用しても第1腕33は拡開方向である上方へは回動しにくいから、ハンガー吊り下げ具5からの吊り下げ状態をよく維持する。
本発明の第1実施例を示す脱落防止機構の第1腕と第2腕を拡開位置に維持した状態の要部正面図である。 本発明の第1実施例を示す脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した衣類用ハンガー全体の正面図である。 本発明の第1実施例を示す脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した要部拡大正面図である。 本発明の第1実施例を示す図3の背面図である。 本発明の第1実施例を示す図1の背面図である。 本発明の第1実施例を示す図1の要部拡大図である。 本発明の第2実施例を示す脱落防止機構の第1腕と第2腕を縮小位置に維持した衣類用ハンガー全体の正面図である。 本発明の第2実施例を示す図7の要部拡大正面図である。 本発明の第2実施例を示す図8の背面図である。 本発明の第2実施例を示す第1腕の縮小状態を解除した要部拡大正面図である。 本発明の第2実施例を示す脱落防止機構の第1腕と第2腕を拡開位置に維持した要部拡大正面図である。 本発明の第2実施例を示す図11の背面図である。
符号の説明
1,30…衣類用ハンガー
2…衣類
3,31…ハンガー本体
3a,31a…支持片
4,32…脱落防止機構
5…物干し竿やクローゼットの吊り下げバー等のハンガー吊り下げ具
10,33…第1腕
11,34…第2腕
12,35…第1支軸
13,36…第2支軸
14,37…連動手段
14a…連動手段14を構成するコ字状の線材の一端
15,38…突片10c,11dで構成される縮小位置規制手段
16,39…拡開位置維持手段
17…縮小方向付勢手段
18…凹溝
D1…ハンガー吊り下げ具5の外径
C1,C2…第2腕11の先端部11bとハンガー本体3との間隔
C3,C4…第1腕33と第2腕34の先端部33c,34cの間隔

Claims (5)

  1. 衣類を吊り下げるハンガー本体の上部略中央に支持片を突設し、
    該支持片に、物干し竿等のハンガー吊り下げ具を拡縮自在に包持する第1腕と第2腕とを枢支し、
    該第1腕と第2腕の端部間を連動手段にて連結して、該連動手段により前記第1腕と第2腕のいずれか一方の回動を他方に伝達して該第1腕と第2腕とを拡縮自在に連動させるとともに、
    前記第1腕と第2腕とを縮小状態に維持し、該第1腕と第2腕との内部空間に前記ハンガー吊り下げ具が出入りするのを規制する縮小位置規制手段と、
    前記第1腕と第2腕とを拡開状態に維持し、該第1腕と第2腕との内部空間に前記ハンガー吊り下げ具が出入りするのを許容する拡開位置維持手段とを備えている
    ことを特徴とする脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  2. 前記第1腕の基端部を前記支持片の基端側に枢支し、前記第2腕の中間部を前記支持片の先端側に枢支して、該第2腕の基端部と前記第1腕の先端部とを前記連動手段にて連結し、
    第1腕の先端部と第2腕の基端部とに前記縮小位置規制手段を設けるとともに、前記支持片と第2腕との間に前記拡開位置維持手段を介装した
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  3. 前記第1腕と前記支持片との間に縮小方向付勢手段を介装し、該縮小方向付勢手段にて前記第1腕と前記第2腕とを常時縮小方向へ付勢した
    ことを特徴とする請求項2に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  4. 前記第1腕と前記第2腕とをそれぞれ円弧状に形成して、該第1腕と第2腕とを略円形となるように対向させながら、第1腕の中間部基端寄りを前記支持片の基端側に枢支するとともに、第2腕の中間部基端寄りを前記支持片の先端側に枢支して、第1腕と第2腕の基端部同士を前記連動手段にて連結し、
    前記ハンガー本体の上部略中央に前記拡開位置維持手段を設け、前記第1腕と第2腕との拡開位置を、該第1腕がその自重によって下方へ回動した際に、該第1腕が前記拡開位置維持手段と当接することによって規制し、
    前記縮小位置規制手段を棒状に形成して、該縮小位置規制手段を前記第2腕の基端部に枢支し、縮小位置規制手段がその自重によって下方へ回動した際に、該縮小位置規制手段回動を、縮小位置規制手段の先端が前記支持片の一側面に当接することによって規制するとともに、
    前記第1腕と前記第2腕との縮小状態を、該第1腕がその自重によって下方へ回動した際に、該第1腕の外側面が前記支持片に下方への回動を規制される前記縮小位置規制手段の先端に当接することによって規制される
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  5. 前記連動手段は、前記第1腕と前記第2腕の端部間に掛け渡された略コ字状の連結ピンである
    ことを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101816502A (zh) * 2010-04-30 2010-09-01 方志雄 防风挂钩和防风衣架

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