JP2010032185A - 膨張装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒回路に用いる場合に分流器を別途設ける必要がなく、しかも冷媒を均一に分流することのできる膨張装置を提供する。
【解決手段】冷媒流入口14から流入する冷媒を膨張装置本体10内の冷媒流通室11内で膨張させ、冷媒流通室11から複数の冷媒流出口15に分流するようにしたので、冷媒回路に別途分流器を設ける必要がなく、冷媒回路を低コストに構成することができる。この場合、各冷媒流出口15をオリフィス12を中心に冷媒流通室11の周方向に等間隔になるように配置したので、冷媒流通室11の冷媒を冷媒流通室11の周方向に均一に分流させることができる。更に、冷媒流通室11内に膨張した冷媒を冷媒流通室11から直接各冷媒流出口15に分流させることができるので、膨張弁と分流器とをそれぞれ冷媒回路に設けた場合に比べて冷媒回路の圧力損失を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒流入口14から流入する冷媒を膨張装置本体10内の冷媒流通室11内で膨張させ、冷媒流通室11から複数の冷媒流出口15に分流するようにしたので、冷媒回路に別途分流器を設ける必要がなく、冷媒回路を低コストに構成することができる。この場合、各冷媒流出口15をオリフィス12を中心に冷媒流通室11の周方向に等間隔になるように配置したので、冷媒流通室11の冷媒を冷媒流通室11の周方向に均一に分流させることができる。更に、冷媒流通室11内に膨張した冷媒を冷媒流通室11から直接各冷媒流出口15に分流させることができるので、膨張弁と分流器とをそれぞれ冷媒回路に設けた場合に比べて冷媒回路の圧力損失を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば各種冷熱機器の冷媒回路に用いられる膨張装置に関するものである。
従来、各種冷熱機器の冷媒回路は、圧縮機から吐出した冷媒を凝縮器に流通した後、膨張弁を介して蒸発器に流通し、圧縮機に吸入するようにしている。また、蒸発器の複数の冷媒流路を並列に接続する場合もあるが、この場合は蒸発器と膨張弁の間に分流器を設け、膨張弁から流出した冷媒を蒸発器の各冷媒流路に分流するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−45006号公報
しかしながら、前述のように蒸発器と膨張弁の間に分流器を設ける場合には、各冷媒流路の圧力損失の違いや重力の影響などにより、分流された冷媒流量の差が大きくなり、蒸発器としての熱交換器の性能を十分に発揮することができなかった。また、近年では軽量化及び低コスト化のため、熱交換器の冷媒管の細径化が進み、細径化により適切な流路断面積を確保するため、3つ以上の分流が必要となっている。しかしながら、3つ以上の分流機能を有する分流器は高価であるため、冷媒管の細径化により低コスト化しても、分流器によりコストが増加するという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒回路に用いる場合に分流器を別途設ける必要がなく、しかも冷媒を均一に分流することのできる膨張装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、冷媒流入口を有する膨張装置本体と、膨張装置本体内に設けられた冷媒流通室と、冷媒流入口と冷媒流通室とを連通するオリフィスと、オリフィスの開度を調整する弁体とを備え、オリフィスから冷媒流通室内に流入する冷媒を膨張させるようにした膨張装置において、前記膨張装置本体に冷媒流通室に連通する複数の冷媒流出口を設け、各冷媒流出口をオリフィスを中心に冷媒流通室の周方向に等間隔になるように配置している。
これにより、冷媒流入口から流入した冷媒がオリフィスから冷媒流通室内に膨張し、冷媒流通室から各冷媒流出口に分流して各冷媒流出口から流出することから、冷媒回路に用いる場合に分流器を別途設ける必要がない。その際、各冷媒流出口がオリフィスを中心に冷媒流通室の周方向に等間隔になるように配置されていることから、オリフィスから冷媒流通室内に流入する冷媒は冷媒流通室の周方向に均一に分流される。
本発明によれば、冷媒回路に用いる場合に分流器を別途設ける必要がないので、冷媒回路を低コストに構成することができる。また、冷媒流通室の冷媒を冷媒流通室の周方向に均一に分流させることができるので、各冷媒流出口に分流する冷媒の流量差を極めて少なくすることができる。更に、冷媒流通室内に膨張した冷媒を冷媒流通室から直接各冷媒流出口に分流させることができるので、膨張弁と分流器とをそれぞれ冷媒回路に設けた場合に比べて冷媒回路の圧力損失を低減することができ、冷媒回路の効率の向上を図ることができる。
図1乃至図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1は膨張装置の側面断面図、図2はその斜視図、図3はその平面断面図である。
この膨張装置は、中空状の膨張装置本体10と、膨張装置本体10内に設けられた弁体としてのニードル弁20とを備えている。
膨張装置本体10は内部に冷媒流通室11を有し、冷媒流通室11の底面中央には上下方向に延びるオリフィス12が設けられている。冷媒流通室11はオリフィス12を中心に円形をなすように形成され、その上部中央には下方に向かって径外径が徐々に小さくなるように延びる冷媒案内部11aが設けられている。オリフィス12の周囲にはテーパ状の弁座13が設けられ、弁座13にはオリフィス12の径方向に冷媒を案内する複数の整流部13aが設けられている。各整流部13aはオリフィス12の周方向に等間隔で配置された複数の突条部からなり、オリフィス12を中心に放射状に延びるように形成されている。膨張装置本体10の下部には上下方向に延びる冷媒流入口14が設けられ、冷媒流入口14はオリフィス12の下端に連通している。膨張装置本体10の上部には斜め上方に向かって延びる複数の冷媒流出口15が設けられ、冷媒流出口15はそれぞれ冷媒流通室11に連通している。この場合、各冷媒流出口15は水平方向に対して所定角度θ(例えば45゜)をなすように設けられている。また、各冷媒流出口15は冷媒流通室11の周方向に等間隔で配置され、オリフィス12を中心に水平方向に放射状に延びるように形成されている。
ニードル弁20は膨張装置本体10に上下方向に移動自在に設けられ、円錐形の下端部によってオリフィス12の上端開口部の開度を任意に調整可能になっている。ニードル弁20の上端は膨張装置本体10の上面に固定された駆動機構21に連結され、駆動機構21によって上下方向に移動するようになっている。駆動機構21は、例えばステッピングモータからなり、その外周面に取付けられる固定子コイル22によって回転するようになっている。
以上のように構成された膨張装置においては、冷媒流入口14から流入した冷媒がオリフィス12から冷媒流通室11内に膨張し、冷媒流通室11から各冷媒流出口15に分流して各冷媒流出口15から流出する。その際、各冷媒流出口15がオリフィス12を中心に冷媒流通室11の周方向に等間隔になるように配置されていることから、オリフィス12から冷媒流通室11内に流入する冷媒は冷媒流通室11の周方向に均一に分流される。
このように、本実施形態の膨張装置によれば、冷媒流入口14から流入する冷媒を膨張装置本体10内の冷媒流通室11内で膨張させ、冷媒流通室11から複数の冷媒流出口15に分流するようにしたので、冷媒回路に別途分流器を設ける必要がなく、冷媒回路を低コストに構成することができる。この場合、各冷媒流出口15をオリフィス12を中心に冷媒流通室11の周方向に等間隔になるように配置したので、冷媒流通室11の冷媒を冷媒流通室11の周方向に均一に分流させることができ、各冷媒流出口15に分流する冷媒の流量差を極めて少なくすることができる。更に、冷媒流通室11内に膨張した冷媒を冷媒流通室11から直接各冷媒流出口15に分流させることができるので、膨張弁と分流器とをそれぞれ冷媒回路に設けた場合に比べて冷媒回路の圧力損失を低減することができ、冷媒回路の効率の向上を図ることができる。
また、オリフィス12を冷媒流通室11の底面中央に設け、各冷媒流出口15を斜め上方に向かって延びるように設けたので、オリフィス12から上方に向かって分流する冷媒を各冷媒流出口15に円滑に流入させることができるとともに、重力により液相の冷媒が各冷媒流出口15に流入することがなく、蒸発器への液相冷媒の流入を防止することもできる。
更に、各冷媒流出口15をオリフィス12の径方向に延びるように設け、オリフィス12の冷媒流出側にはオリフィス12から冷媒流通室11に流入する冷媒をオリフィス12の径方向に案内する複数の整流部13aを設けたので、各整流部13aによって冷媒流通室11内の周方向への冷媒の流通を規制することができ、冷媒を冷媒流通室11内に滞留させることなく速やかに各冷媒流出口15から流出させることができる。
図4は本発明の他の実施形態を示す膨張装置の平面断面図で、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態では、各冷媒流出口15がオリフィス12の径方向に対して所定の傾斜角度φ(例えば45゜)をなす方向に延びるように設けられている。また、オリフィス12の冷媒流出側には、オリフィス12から冷媒流通室11に流入する冷媒をオリフィス12の径方向に対して各冷媒流出口15と同一の傾斜方向に案内する複数の整流部13bが設けられている。各整流部13bはオリフィス12の周方向に等間隔で配置された複数の突条部からなり、オリフィス12から円弧状に延びるように形成されている。
本実施形態においては、冷媒流入口14から流入した冷媒がオリフィス12から冷媒流通室11内に膨張し、冷媒流通室11から各冷媒流出口15に分流して各冷媒流出口15から流出する。その際、各冷媒流出口15がオリフィス12を中心に冷媒流通室11の周方向に等間隔になるように配置されていることから、前記実施形態と同様、オリフィス12から冷媒流通室11内に流入する冷媒は冷媒流通室11の周方向に均一に分流される。また、各冷媒流出口15がオリフィス12の径方向に対して角度φをなすように傾斜するとともに、オリフィス12から冷媒流通室11に流入する冷媒が各整流部13bによって各冷媒流出口15と同一の傾斜方向に案内される。これにより、冷媒流通室11に常に周方向一方への冷媒の流れを形成することができるので、冷媒流通室11内における冷媒の滞留をより確実に防止することができる。
10…膨張装置本体、11…冷媒流通室、12…オリフィス、13a,13b…整流部、14…冷媒流入口、15…冷媒流出口。
Claims (4)
- 冷媒流入口を有する膨張装置本体と、膨張装置本体内に設けられた冷媒流通室と、冷媒流入口と冷媒流通室とを連通するオリフィスと、オリフィスの開度を調整する弁体とを備え、オリフィスから冷媒流通室内に流入する冷媒を膨張させるようにした膨張装置において、
前記膨張装置本体に冷媒流通室に連通する複数の冷媒流出口を設け、各冷媒流出口をオリフィスを中心に冷媒流通室の周方向に等間隔になるように配置した
ことを特徴とする膨張装置。 - 前記オリフィスを冷媒流通室の底面中央に設け、各冷媒流出口を斜め上方に向かって延びるように設けた
ことを特徴とする請求項1記載の膨張装置。 - 前記各冷媒流出口をオリフィスの径方向に延びるように設け、
オリフィスの冷媒流出側にはオリフィスから冷媒流通室に流入する冷媒をオリフィスの径方向に案内する整流部を設けた
ことを特徴とする請求項1または2記載の膨張装置。 - 前記各冷媒流出口をオリフィスの径方向に対して所定の傾斜角度をなす方向に延びるように設け、
オリフィスの冷媒流出側にはオリフィスから冷媒流通室に流入する冷媒をオリフィスの径方向に対して各冷媒流出口と同一の傾斜方向に案内する整流部を設けた
ことを特徴とする請求項1または2記載の膨張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008197465A JP2010032185A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 膨張装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008197465A JP2010032185A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 膨張装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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JP2008197465A Withdrawn JP2010032185A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 膨張装置 |
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JP (1) | JP2010032185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014155816A1 (ja) | 2013-03-26 | 2014-10-02 | 三菱電機株式会社 | 膨張弁及びこれを用いた冷凍サイクル装置 |
CN111141072A (zh) * | 2018-11-06 | 2020-05-12 | 株式会社鹭宫制作所 | 温度式膨胀阀单元及具备其的冷冻循环系统 |
-
2008
- 2008-07-31 JP JP2008197465A patent/JP2010032185A/ja not_active Withdrawn
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