JP2011075115A - 分配器及びヒートポンプ装置 - Google Patents

分配器及びヒートポンプ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分配する流体が液体であっても、低い圧力損失で流体を均等に分配することを目的とする。
【解決手段】分配器10は、太さの異なる複数の鉛直管1a,1b,1c,1dが太さ順に連結されて形成される。各鉛直管は、隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部が太い方の鉛直管の内部へ太い方の鉛直管の端部から挿入され、太い方の鉛直管の内径側と細い方の鉛直管の外径側との間に外径側の一周にわたる環状隙間が形成される。また、太い方の鉛直管の端部が細い方の鉛直管の外壁に接合され封止される。そして、環状隙間を形成する太い方の鉛直管の内径側には、分配器10の内部を最も太い方の鉛直管1aから最も細い方の鉛直管1dへ向かって流れる流体の一部を分配器10の外部へ流出させる分岐管2a,2b,2cが取り付けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数に流体を分配させる分配器、及び分配器を用いたヒートポンプ装置に関する。
一般に、冷凍機、空調機、給湯器などのヒートポンプ装置は、圧縮機、放熱器(凝縮器)、膨張機構、蒸発器を備える。
ヒートポンプ装置では、圧縮機は、吸入した低圧のガス冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒にして吐出する。放熱器は、圧縮機が吐出した高温高圧のガス冷媒を、空気もしくは水と熱交換して高温高圧の液冷媒にする。膨張機構は、放熱器から流出した液冷媒を減圧する。蒸発器は、膨張機構で減圧した冷媒を、空気と熱交換して低圧ガス冷媒にする。そして、蒸発器から流出した低圧ガス冷媒が再び圧縮機に吸入されることで、ヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)を形成している。
ヒートポンプ装置が備える放熱器や蒸発器等の熱交換器は、流動損失を低減するために複数の伝熱管で構成されている。そして、熱交換器の性能を得るためには、複数の伝熱管の各伝熱管に冷媒を均等に分配する必要がある。
熱交換器が蒸発器として使用される場合、熱交換器の入口における冷媒の状態は、一般的にガス冷媒と液冷媒とが混合した気液二相状態である。したがって、この場合、気液二相状態の冷媒を各伝熱管に均等に分配する必要がある。均等に分配するとは、同一質量の冷媒を各伝熱管へ流すことである。
特許文献1には、オリフィスと毛細管で構成された分配器についての記載がある。
特許文献1に記載された分配器では、気液二相状態で流入した冷媒について、ガス冷媒と液冷媒とをオリフィスで均質混合させ、その後、熱交換器で生じる流動抵抗よりも流動抵抗が大きくなるように設計された毛細管により均等分配を行っている。
特許文献2には、鉛直方向の下側から上側へ向かって徐々に管径が細くなる鉛直管と、鉛直管に取り付けられた複数の分岐管で構成された分配器についての記載がある。
特許文献2に記載された分配器では、鉛直管の下側から流入した気液二相状態の冷媒が上側へ流れるとともに、途中に取り付けられた分岐管へ分流する。鉛直管の管径が徐々に細くなっているため、鉛直管の上側へ冷媒が流れても流速が低下することが緩和され、液冷媒とガス冷媒とが分離することが防止される。これにより、各分岐管へ液冷媒とガス冷媒とを均等に分配する。
特開平2−17368号公報 特開平5−264126号公報 特開2008−256304号公報 特開2007−139231号公報
特許文献1に記載された分配器では、冷媒がオリフィスを通過するときの急縮小と急拡大と、毛細管内の流動抵抗とにより、冷媒の圧力が低下してしまう。
また、上述したように、熱交換器が蒸発器として使用される場合、熱交換器の入口における冷媒の状態は、一般的にガス冷媒と液冷媒とが混合した気液二相状態である。しかし、ヒートポンプサイクルの構成によっては、熱交換器の入口における冷媒の状態は、液冷媒である場合もある。
特許文献2に記載された分配器では、分配する冷媒が液冷媒である場合には、鉛直管に取り付けられた最上段の分岐管と最下段の分岐管との間にはヘッド差がある。また、鉛直管の上側ほど管径が細いため、鉛直管の下側では流速が遅い。そのため、分配する冷媒が液冷媒である場合には、鉛直管の上側に取り付けられた分岐管よりも、鉛直管の下側に取り付けられた分岐管へ多くの冷媒が流れてしまう。
この発明は、例えば、分配する流体が液体であっても、低い圧力損失で流体を均等に分配することを目的とする。
この発明に係る分配器は、例えば、
太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に前記外径側の一周にわたる環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
前記環状隙間を形成する前記太い方の管の内径側には、前記連結管の内部を最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記連結管の外部へ流出させる分配口が設けられた
ことを特徴とする。
この発明に係る分配器によれば、分配する流体が液体であっても、低い圧力損失で流体を均等に分配することができる。
実施の形態1に係る分配器10の縦断面図。 図1におけるA−A’断面図。 図1におけるB−B’断面図。 図1におけるC−C’断面図。 図1におけるD−D’断面図。 ヘッド差の影響を説明するための図。 実施の形態1に係る分配器10を用いたヒートポンプ装置20の構成図。 筐体30内の機器の配置を説明するための図。 実施の形態2に係る分配器10の縦断面図。 図9におけるA−A’断面図。 図9におけるB−B’断面図。 図9におけるC−C’断面図。 図9におけるD−D’断面図。 流入管7が分配器10の側面に設けられた状態を示す図。 実施の形態3に係る分配器10の縦断面図。 図15におけるA−A’断面図。 図15におけるB−B’断面図。 実施の形態3に係る分配器10の縦断面図。 図18におけるA−A’断面図。 図18におけるB−B’断面図。
実施の形態1.
まず、実施の形態1に係る分配器10の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る分配器10の縦断面図である。
図2は、図1におけるA−A’断面図である。
図3は、図1におけるB−B’断面図である。
図4は、図1におけるC−C’断面図である。
図5は、図1におけるD−D’断面図である。
分配器10は、4本の管1a,1b,1c,1dと、各管1a,1b,1c,1dのそれぞれに取り付けられた4本の分岐管2a,2b,2c,2dとを備える。
分配器10は、図1の下側、つまり管1a側を下にして、図1の上側、つまり管1d側を上にして鉛直に配置して用いられる。分配器10がこのように配置される理由は後述する。各管1a,1b,1c,1dは鉛直に配置されるため、以下便宜的に、管1a,1b,1c,1dを鉛直管1a,1b,1c,1dと呼ぶ。
なお、ここでは、分配器10が冷媒(流体の一例)を4箇所に分配する場合について説明するため、分配器10が4本の鉛直管と4本の分岐管とを備える。しかし、分配器10が分配する箇所がN箇所であれば、分配器10はN本の鉛直管とN本の分岐管とを備えることになる。
4本の鉛直管1a,1b,1c,1dはそれぞれ管径(太さ)が異なる。管径は、鉛直管1aが最も大きく、次に鉛直管1bが大きく、次に鉛直管1cが大きく、鉛直管1dが最も小さい。特に、鉛直管1aの内径は鉛直管1bの外径よりも大きく、鉛直管1bの内径は鉛直管1cの外径よりも大きく、鉛直管1cの内径は鉛直管1dの外径よりも大きい。
4本の鉛直管1a,1b,1c,1dは、管径の順に連結され連結管が形成される。つまり、鉛直管1aと鉛直管1bとが連結され、鉛直管1bと鉛直管1cとが連結され、鉛直管1cと鉛直管1dとが連結されて連結管が形成される。
4本の鉛直管1a,1b,1c,1dは、隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部が太い方の鉛直管の内部へ太い方の鉛直管の端部から挿入されて連結される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、細い方の鉛直管1bの端部が太い方の鉛直管1aの内部へ鉛直管1aの端部から挿入されて連結される。隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部が太い方の鉛直管の内部へ挿入されることにより、4本の鉛直管1a,1b,1c,1dが連結される連結部分には、隣り合う鉛直管が重なり合う二重管部が形成される。また、隣り合う鉛直管のうち太い方の鉛直管の端部は、細い方の鉛直管の外壁に接合され、封止される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、太い方の鉛直管1aの端部は、細い方の鉛直管1bの外壁に接合され、封止される。
また、各二重管部において、隣り合う鉛直管のうち太い方の鉛直管の内径側(内壁)と、細い方の鉛直管の外径側(外壁)との間に、細い方の鉛直管の外径側の一周にわたる環状の隙間(環状隙間)が形成される。つまり、鉛直管1aと鉛直管1bとの連結部分に形成された二重管部には環状隙間3aが形成され、鉛直管1bと鉛直管1cとの連結部分に形成された二重管部には環状隙間3bが形成され、鉛直管1cと鉛直管1dとの連結部分に形成された二重管部には環状隙間3cが形成される。
また、分配器10は、鉛直管1aに、連結管の内部へ冷媒を流入させるための流入口4を備える。
4本の分岐管2a,2b,2c,2dは、4本の鉛直管1a,1b,1c,1dにそれぞれ略垂直に取り付けられ、流入口4から流入した冷媒を連結管の外部へ流出させるための分配口を形成する。つまり、分岐管2aは鉛直管1aに取り付けられ、分岐管2bは鉛直管1bに取り付けられ、分岐管2cは鉛直管1cに取り付けられ、分岐管2dは鉛直管1dに取り付けられ、分配口を形成する。
4本の分岐管2a,2b,2c,2dのうち、最も細い鉛直管1dに取り付けられる分岐管2dを除いた3つの分岐管2a,2b,2cは、取り付けられる鉛直管1a,1b,1cが二重管部を形成する位置に取り付けられる。特に、3つの分岐管2a,2b,2cは、取り付けられる鉛直管1a,1b,1cが太い方の鉛直管として二重管部を形成する位置に取り付けられる。例えば、分岐管2bであれば、鉛直管1bが太いほうの鉛直管として二重管部を形成する位置、つまり、鉛直管1bが、鉛直管1bよりも細い鉛直管1cとの連結部分に二重管部を形成する位置に取り付けられる。
言い方を換えると、隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部は、太い方の鉛直管に分岐管が取り付けられた位置よりも深い位置(下側)まで、太い方の鉛直管の内部に挿入されて連結される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、細い方の鉛直管1bの端部は、分岐管2aが取り付けられた位置よりも深い位置まで、太い方の鉛直管1aの内部へ挿入されて連結される。
これにより、環状隙間を形成する太い方の鉛直管の内径側には、流入口4から連結管の内部へ流入した冷媒の一部を連結管の外部へ流出させる分配口が形成される。
ここで、各二重管部に形成された環状隙間3a,3b,3cの流路面積は、最も管径が大きい鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。つまり、環状隙間3a,3b,3cについての鉛直管1a,1b,1cの径方向の断面積、すなわち図2から図4に示す環状隙間3a,3b,3cの面積は、鉛直管1aの中空部分の径方向の断面積の1/4程度である。
なお、ここでは、鉛直管の本数が4本であったため、環状隙間3a,3b,3cの流路面積は、鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。しかし、鉛直管の本数がN本である場合には、各二重管部に形成される各環状隙間の流路面積は、管径が最も大きい鉛直管の流路面積の1/N程度である。つまり、環状隙間の流路面積は、管径が最も大きい鉛直管の流路面積を鉛直管の本数で割った面積程度である。
次に、実施の形態1に係る分配器10の動作について説明する。
まず、冷媒は、流入口4から鉛直管1aへ流入する。流入した冷媒は、鉛直管1aを上方向へ(鉛直管1d側へ)流れる。そして、鉛直管1aを流れる冷媒は、鉛直管1aと鉛直管1bとによって形成された二重管部で、鉛直管1aの内径側と鉛直管1bの外径側とによって形成された環状隙間3aと、鉛直管1bの内径側の空間とに分かれて流れる。
ここで、上述したように、環状隙間3aの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約3/4が鉛直管1bの内径側の空間へ流れる。
環状隙間へ流れた冷媒は、分岐管2aから外部へ流出する。一方、鉛直管1bの内径側の空間へ流れた冷媒は、鉛直管1bを上方向へ流れる。そして、鉛直管1bを流れる冷媒は、鉛直管1bと鉛直管1cとによって形成された二重管部で、鉛直管1bの内径側と鉛直管1cの外径側とによって形成された環状隙間3bと、鉛直管1cの内径側の空間とに分かれて流れる。
ここで、上記と同様に、環状隙間3bの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約2/4が鉛直管1cの内径側の空間へ流れる。
環状隙間へ流れた冷媒は、分岐管2bから外部へ流出する。一方、鉛直管1cの内径側の空間へ流れた冷媒は、鉛直管1cを上方向へ流れる。そして、鉛直管1cを流れる冷媒は、鉛直管1cと鉛直管1dとによって形成された二重管部で、鉛直管1cの内径側と鉛直管1dの外径側とによって形成された環状隙間3cと、鉛直管1dの内径側の空間とに分かれて流れる。
ここで、上記と同様に、環状隙間3cの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約1/4が鉛直管1dの内径側の空間へ流れる。
環状隙間3cへ流れた冷媒は、分岐管2cから外部へ流出する。一方、鉛直管1dの内径側の空間へ流れた冷媒は、分岐管2dから外部へ流出する。
なお、鉛直管の管壁面近傍の流速は、管中心部の流速よりも遅くなる。そのため、環状隙間の流路面積が鉛直管1aの流路面積のちょうど1/4であると、流入口4から流入した冷媒の1/4より少ない冷媒しか環状隙間へ流入しない虞がある。
また、分配器10は流入口4を下側にして鉛直に配置されるため、ヘッド差の影響を受ける。ここで、ヘッド差とは高低差のことであり、位置エネルギーの差のことである。
図6は、ヘッド差の影響を説明するための図であり、鉛直管1の縦断面図である。図6において、鉛直管1は、流入口を下側にして鉛直に配置されているとする。
図6に示す鉛直管1内の位置1の圧力は式1で表され、位置2の圧力は式2で表される。
(式1)P1=P0+ρgH1
(式2)P2=P0+ρgH2
ここで、ρは鉛直管1の内部を流れる流体の密度であり、gは重力加速度である。また、H1は基準位置(位置0)から位置1までの距離であり、H2は基準位置から位置2までの距離である。
式1,2において、右辺第1項は鉛直管1内の基準位置にかかる圧力である。また、右辺第2項は流体の自重により生じる圧力である。式1,2から明らかなように、右辺第2項が示す流体の自重による圧力は、基準位置からの距離が遠いほど高くなる。したがって、流体の自重による圧力は、鉛直管1の下側程、圧力が高くなる。これは、鉛直管1の下側における流体ほど自重により押えつけられた状態となるためである。このため、鉛直管1の下側における流体ほど、鉛直管1の上側へ流れづらい状態である。したがって、図6において、鉛直管1の流入口から流入した流体は、鉛直管1の上側の位置1に設けられた分配口よりも、鉛直管1の下側の位置2に設けられた分配口から多くの冷媒が流出することになる。これがヘッド差による影響である。
また、位置1と位置2との圧力差ΔPは式3で表せる。
(式3)ΔP=P2−P1=ρg(H2−H1)
式3に示すように、圧力差ΔPは、流体の密度に関する関数であり、流体の密度が高いほど圧力差ΔPが大きくなる。そのため、液体のような密度の高い流体の方が、気体のような密度の低い流体よりもヘッド差の影響が大きい。
そこで、鉛直管の管壁面近傍の流速が管中心部の流速よりも遅くなることの影響(速度分布の影響)と、ヘッド差の影響とを合わせて考慮して環状隙間の流路面積を設計する必要がある。
上述したように、流入口4から流入する冷媒が液冷媒である場合には、ヘッド差の影響を大きく受ける。特に、流入口4から流入する冷媒が液冷媒である場合には、速度分布の影響よりも、ヘッド差の影響が非常に大きい。そのため、各環状隙間の流路面積を鉛直管1aの流路面積の1/4以下としなければ、最も上の鉛直管1dの分岐管2dから流出する冷媒の量が、他の鉛直管1a,1b,1cの分岐管2a,2b,2cから流出する冷媒の量よりも少なくなってしまう。そこで、流入口4から流入する冷媒が液冷媒である場合には、各環状隙間の流路面積を鉛直管1aの流路面積の1/4以下とする。
特に、ヘッド差により、下側(流入口4に近い側)の分岐管へ多くの冷媒が流入してしまう。そこで、流入口4から環状隙間までの距離が近いほど(下側の環状隙間ほど)、その環状隙間の流路面積を小さくする。なお、流入口4から環状隙間までの距離とは、流入口4からその環状隙間を形成する細い方の鉛直管の端部までの距離である。例えば、図1における流入口4から環状隙間3bまでの距離は、図1に示す距離D1である。
管径が最も大きい鉛直管(図1であれば鉛直管1a)の流路面積を面積Sとした場合、流入口4に最も近い環状隙間(最下段の環状隙間)の流路面積を、面積Sを鉛直管の本数Nで割った面積(S×1/N)よりも小さい面積S’とする。そして、流入口4からの距離が遠い環状隙間になるに従い比例的に流路面積を大きくし、流入口4に最も遠い環状隙間(最上段の環状隙間)の流路面積を、面積Sを鉛直管の本数Nで割った面積(S×1/N)としてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る分配器10は、特許文献1に記載された分配器等と比べ、流動抵抗が小さいため圧縮損失も少ない。また、実施の形態1に係る分配器10は、分配する冷媒が液冷媒である場合であっても、冷媒を均等に分配することが可能である。
なお、流入口4から流入する冷媒がガス冷媒である場合、液冷媒と比べてヘッド差の影響が小さいことを考慮して環状部の流路面積を決定するとよい。
図7は、実施の形態1に係る分配器10を用いたヒートポンプ装置20の構成図である。なお、図7において、破線矢印は冷媒の流れを示す。
ヒートポンプ装置20は、圧縮機11の吐出側と放熱器12の流入側とが冷媒配管で接続され、放熱器12の流出側とエジェクタ13の第1流入口23とが冷媒配管で接続され、エジェクタ13の冷媒出口25と気液分離器14の流入口とが冷媒配管で接続され、気液分離器14のガス冷媒が流出するガス側出口と圧縮機11の吸入側とが冷媒配管で接続された第1冷媒回路を備える。
また、ヒートポンプ装置20は、気液分離器14の液冷媒が流出する液側出口と蒸発器15の流入側とが冷媒配管で接続され、蒸発器15の出口側とエジェクタ13の第2流入口24(吸入口)とが冷媒配管で接続された第2冷媒回路を備える。
放熱器12と蒸発器15とは、複数の冷媒流路を有する熱交換器である。そのため、放熱器12と蒸発器15との冷媒流路の入口側には、各冷媒流路へ冷媒を分配する分配器が設けられ、出口側には各冷媒流路から流出した冷媒を合流させる混合器が設けられる。
具体的には、放熱器12には、入口側に分配器16が、出口側に混合器17が設けられる。蒸発器15には、入口側に分配器18が、出口側に混合器19が設けられる。ここで、蒸発器15の入口側に設けられた分配器18は、上述した分配器10である。
つまり、気液分離器14の液冷媒が流出する液側出口と分配器10の流入口4とが冷媒配管で接続され、分配器10の各分岐管により形成された各分配口と蒸発器15の各冷媒流路の入口とが冷媒配管で接続されている。
なお、分配器10の流入口4には、気液分離器14の液側出口が接続されているため、分配器10の流入口4から流入する冷媒は液冷媒である。
上述したように、分配器10の流入口4から流入する冷媒は液冷媒であるが、流入口4から流入する冷媒が液冷媒であっても、分配器10は冷媒を均等に分配することが可能である。そのため、蒸発器15が有する各冷媒流路へ均等に冷媒が流入する。各冷媒流路へ均等に冷媒が流入するため、蒸発器15における熱交換性能が高くなる。その結果、ヒートポンプ装置20の性能が向上する。
ここで、エジェクタ13は、ノズル部21と昇圧部22とを備える。
ノズル部21は、放熱器12から流出し第1流入口23から流入した冷媒(駆動冷媒)を、急激に減圧膨張させて、圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して噴射する。
昇圧部22は、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口24の冷媒との圧力差により、第2流入口24の冷媒を吸引する。そして、昇圧部22は、ノズル部21が噴射した冷媒と吸引した冷媒とを混合して昇圧し、冷媒出口25から冷媒を流出する。
昇圧部22は、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口の冷媒との圧力差により、第2流入口の冷媒を吸引するため、昇圧部22において第2流入口から冷媒が吸引される吸引流量は、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口の冷媒との圧力差が大きいほど多くなる。昇圧部22において第2流入口から冷媒が吸引される吸引流量が多くなれば、蒸発器15への冷媒の循環量が増加するため、ヒートポンプ装置20の性能が向上する。つまり、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口の冷媒との圧力差が大きくなれば、ヒートポンプ装置20の性能が向上する。
分配器10は、従来の分配器と比べ、流動抵抗が少ないため圧力損失が少ない。したがって、従来の分配器を用いた場合に比べ、第2流入口の冷媒の圧力を高く維持でき、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口の冷媒との圧力差を大きくすることができる。その結果、ヒートポンプ装置20の性能が向上する。
ここで、圧縮機11、エジェクタ13、気液分離器14、蒸発器15や、分配器18(分配器10)、混合器19等の機器は、いわゆる室外機ユニット等の1つの筐体30内に設けられる。図8は、筐体30内の機器の配置を説明するための図である。なお、図8において、筐体30は、A側が鉛直方向下側、B側が鉛直方向上側となるように設置される。
一般に、筐体30には、下側に、圧縮機11、アキュムレータ、レシーバ等の重い機器が配置され、上側に蒸発器15等の軽い機器が配置される。このように配置することにより、重心が低くなり、バランスがよくなる。
また、蒸発器15の各冷媒流路は、複数回折り返されている。これは、各冷媒流路の流路長を長くし、各冷媒流路を流れる冷媒が熱交換され易くするためである。このように、複数回折り返されている各冷媒流路を冷媒が流れ易いように、各冷媒流路が略水平方向を向くように蒸発器15は配置される。その結果、蒸発器15の各冷媒流路の入口15Aが鉛直方向に並ぶ。蒸発器15の各冷媒流路の入口15Aが鉛直方向に並んでいるため、上述したように、分配器10は、各鉛直管が鉛直になるように配置される。
また、分配器10の流入口4には配管を接続する必要があり、分配器10の流入口4側にはスペースが必要である。ここで、一般に、筐体30はできる限り小型化されている。そのため、蒸発器15のすぐ上側には筐体30の壁面があり、蒸発器15の上側にはほとんどスペースがない。これに対して、蒸発器15の下側には、上述したように、圧縮機11等が配置されており、若干のスペースがある。そこで、分配器10は、流入口4が設けられた鉛直管1a側を下にして、鉛直管1d側を上にして鉛直に配置される。
なお、上記説明では分配器18だけを上述した分配器10とした。しかし、放熱器12の入口側に設けられた分配器16も、上述した分配器10であってもよい。
また、分配器10を用いたヒートポンプ装置として、エジェクタ13を備えるヒートポンプ装置20を説明した。しかし、分配器10を用いたヒートポンプ装置は、これに限らず、他の構成であってもよい。ヒートポンプ装置が他の構成であっても、例えば、蒸発器の流入側が気液分離器の液側出口と接続されている場合等、蒸発器へ液冷媒が流入する構成である場合には、蒸発器の入口側に分配器10を設けることにより、蒸発器の熱交換性能を高くすることができ、ヒートポンプ装置の性能が向上する。
また、ヒートポンプ装置20が備える放熱器12は、冷媒と空気とを熱交換するものであっても、冷媒と水等の液体とを熱交換するものであってもよい。つまり、ヒートポンプ装置20は、冷媒と空気とを熱交換する空気調和装置であっても、冷媒と水等とを熱交換する暖房装置や給湯装置等であってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る分配器10について、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
図9は、実施の形態2に係る分配器10の縦断面図である。
図10は、図9におけるA−A’断面図である。
図11は、図9におけるB−B’断面図である。
図12は、図9におけるC−C’断面図である。
図13は、図9におけるD−D’断面図である。
分配器10は、中心位置をずらして鉛直管1a,1b,1c,1dを連結されている。特に、鉛直管1a,1b,1c,1dは、太い管側(鉛直管1a側)から細い管側(鉛直管1d側)へ向かって徐々に、中心位置を所定の方向側にずらして連結されている。
これは、流入口4から流入した冷媒の流速に偏りがある場合に、冷媒を均等に分配するためである。
図9では、流入口4に右側に曲がった流入管7が接続されている。この場合、流入口4から流入した冷媒の鉛直管1aにおける流速は、符号5aで示す矢印の長さにより示すように、左側が右側よりも速くなる。なお、符号5aで示す矢印が長いほど流速が速いことを意味する。そのため、実施の形態1に係る分配器10のように、中心位置を合わせて鉛直管1a,1b,1c,1dを連結してしまった場合、流入口4寄り(図1の下側)の環状隙間へ多くの冷媒が流入してしまう虞がある。
そこで、中心位置を流入管7が曲がった方向と逆側にずらして、鉛直管1a,1b,1c,1dを連結する。つまり、図9に示す分配器10であれば、流入管7が右側に曲がっているため、中心位置6a,6b,6c,6dを左側にずらして、鉛直管1a,1b,1c,1dを連結する。すなわち、鉛直管1aの中心位置6aよりも、鉛直管1bの中心位置6bを左側にずらし、鉛直管1bの中心位置6bよりも、鉛直管1cの中心位置6cを左側にずらし、鉛直管1cの中心位置6cよりも、鉛直管1dの中心位置6dを左側にずらす。これにより、環状隙間の左側の領域が狭く、右側の領域が広くなり、流速の速い左側から環状隙間へ流入する冷媒量を減らし、流速の遅い右側から環状隙間へ流入する冷媒量を増やすことができる。その結果、各環状隙間へ流入する冷媒の量を均等にすることができ、冷媒を均等に分配することができる。
なお、図9では、鉛直管1aの端部に流入口4が設けられていたため、流入口4に接続された流入管7が曲がった方向と逆側に、鉛直管1a,1b,1c,1dの中心位置をずらして連結した。しかし、図14に示すように、鉛直管1aの側面に流入口4が設けられている場合には、流入口4が設けられた位置と逆側に鉛直管1a,1b,1c,1dの中心位置をずらして連結すればよい。
また、連結管を流れる冷媒の流速は、細い鉛直管側へ進むほど、偏りが無くなってくる。つまり、図9において、冷媒の速度分布は、鉛直管1aでは左側に大きく偏っているが、鉛直管1b、鉛直管1cと進むにしたがって偏りが無くなり、一様になる。そのため、細い管側ほど、隣りの管との中心位置のずれを小さくしてもよい。つまり、図10から図12に示す中心位置のずれ幅L1,L2,L3について、流入口4に近い鉛直管1aと鉛直管1bとの中心位置のずれ幅L1を最も広く、流入口4から遠い鉛直管1cと鉛直管1dとの中心位置のずれ幅L3を最も狭くしてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る分配器10は、鉛直管を流れる冷媒の速度分布が一様(対称)にならない場合であっても、冷媒を均等に分配することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3に係る分配器10について、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
図15は、実施の形態3に係る分配器10の縦断面図である。
図16は、図15におけるA−A’断面図である。
図17は、図15におけるB−B’断面図である。
実施の形態3に係る分配器10は、2本の鉛直管1e,1fと、8本の分岐管2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2lとを備える。
鉛直管1eと鉛直管1fとは管径が異なり、管径は鉛直管1eの方が鉛直管1fよりも大きい。特に、鉛直管1eの内径は鉛直管1fの外径よりも大きい。そして、実施の形態1に係る分配器10と同様に、細い方の鉛直管1fの端部が太い方の鉛直管1eの内部へ鉛直管1eの端部から挿入され、鉛直管1eの端部が鉛直管1fの外壁に接合されて連結される。また、連結部分には二重管部が形成され、二重管部には鉛直管1eの内径側と鉛直管1fの外径側とによって環状隙間3dが形成される。
8本の分岐管2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2lのうち、4本の分岐管2e,2f,2g,2hは、鉛直管1eが二重管部を形成する部分に取り付けられ、残りの4本の分岐管2i,2j,2k,2lは、鉛直管1fに取り付けられ、分配口を形成する。
ここで、二重管部に形成された環状隙間の流路面積は、太い方の鉛直管1eの流路面積の1/2程度である。なお、流入する冷媒が液冷媒である場合には、ヘッド差の影響を考慮して、環状隙間の流路面積は1/2よりも若干小さくしてもよい。
流入口4から流入した冷媒は、鉛直管1eを上方向へ流れる。そして、鉛直管1aを流れる冷媒は、鉛直管1eと鉛直管1fとによって形成された二重管部で、鉛直管1eの内径側と鉛直管1fの外径側とによって形成された環状隙間3dと、鉛直管1fの内径側の空間とに分かれて流れる。
ここで、上述したように、環状隙間3dの流路面積は鉛直管1eの流路面積の1/2程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/2が環状隙間3dへ流れ、残りの約1/2が鉛直管1bの内径側の空間へ流れる。
環状隙間3dへ流れた冷媒は、4本の分岐管2e,2f,2g,2hからそれぞれ外部へ流出する。また、鉛直管1bの内径側の空間へ流れた冷媒は、4本の分岐管2i,2j,2k,2lからそれぞれ外部へ流出する。
なお、4本の分岐管2e,2f,2g,2hへ、冷媒が若干偏って分配される虞がある。例えば、冷媒が液冷媒である場合には、ヘッド差により上側の分岐管2hに比べ下側の分岐管2eから多くの冷媒が流出する虞がある。同様に、4本の分岐管2i,2j,2k,2lへ、冷媒が若干偏って分配される虞がある。
しかし、実施の形態3に係る分配器10によれば、実施の形態1に係る分配器10に比べ、低コストで製造でき、コストを抑えつつ、多くの箇所へ分配することが可能となる。
なお、ここでは、上述した分配器10が備える鉛直管の本数や分岐管の本数は一例であり、他の本数であってもよい。また、各鉛直管に取り付けられる分岐管の本数はそれぞれ異なる本数であってもよい。
実施の形態4.
実施の形態4に係る分配器10について、実施の形態3と異なる部分のみ説明する。
図18は、実施の形態3に係る分配器10の縦断面図である。
図19は、図18におけるA−A’断面図である。
図20は、図18におけるB−B’断面図である。
実施の形態4に係る分配器10は、鉛直管1e,1fの中心位置を所定の方向側にずらして連結されている。つまり、図19に示すように、鉛直管1eの中心位置6eと、鉛直管1fの中心位置6fとがずれ幅L4だけずれている。
これは、実施の形態2と同様に、流入口4から流入した冷媒の流速に偏りがある場合に、冷媒を均等に分配するためである。
図18では、流入口4に右側に曲がった流入管7が接続されている。この場合、流入口4から流入した冷媒の鉛直管1aにおける流速は、符号5bで示す矢印の長さにより示すように、左側が右側よりも速くなる。なお、符号5bで示す矢印が長いほど流速が速いことを意味する。そのため、実施の形態3に係る分配器10のように、鉛直管1e,1fの中心位置を合わせて連結してしまった場合、環状隙間3dへ多くの冷媒が流入してしまう虞がある。そこで、鉛直管1e,1fの中心位置を流入管7が曲がった方向と逆側にずらして連結する。
以上のように、実施の形態4に係る分配器10は、鉛直管を流れる冷媒の速度分布が一様(対称)にならない場合であっても、冷媒を均等に分配することが可能である。
1a,1b,1c,1d,1e,1f 鉛直管、2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l 分岐管、3a,3b,3c,3d 環状隙間、4 流入口、5a,5b 冷媒の流速、6a,6b,6c,6d,6e,6f 中心位置、7 流入管、10,16,18 分配器、11 圧縮機、12 放熱器、13 エジェクタ、14 気液分離器、15 蒸発器、17,19 混合器、20 ヒートポンプ装置、21 ノズル部、22 昇圧部、23 第1流入口、24 第2流入口、25 冷媒出口、30 筐体。

Claims (12)

  1. 太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に前記外径側の一周にわたる環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
    前記環状隙間を形成する前記太い方の管の内径側には、前記連結管の内部を最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記連結管の外部へ流出させる分配口が設けられた
    ことを特徴とする分配器。
  2. 前記環状隙間についての前記連結管の径方向の断面積は、前記連結管の最も太い管の中空部分についての前記径方向の断面積を、前記連結管を構成する管の本数で割った面積以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の分配器。
  3. 前記環状隙間についての前記断面積は、3つ以上の管が連結されて前記連結管が形成されることにより、前記連結管に複数の前記環状隙間が形成されている場合、前記太い方の管の外径が大きいほど小さい
    ことを特徴とする請求項2に記載の分配器。
  4. 前記環状隙間についての前記断面積は、前記流入口からその環状隙間までの距離に応じた大きさである
    ことを特徴とする請求項3に記載の分配器。
  5. 前記連結管を形成する前記各管は、最も太い管側から最も細い管側へ向かって徐々に、径方向の中心位置が所定側にずれて連結された
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の分配器。
  6. 前記連結管を形成する前記各管は、前記連結管の内部に最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流体が流れる場合に、前記流体の流れる速さが速くなる側に、前記中心位置がずれて連結された
    ことを特徴とする請求項5に記載の分配器。
  7. 前記連結管の太い管側の端部には、前記連結管の内部へ流体を流入させる流入管であって、所定の方向側に曲がった流入管が取り付けられ、
    前記連結管を形成する前記各管は、前記流入管が曲がった側と逆側に、前記中心位置がずれて連結された
    ことを特徴とする請求項5に記載の分配器。
  8. 前記連結管を形成する前記各管は、外径が細い管側ほど、連結された隣りの管との前記中心位置のずれが小さい
    ことを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の分配器。
  9. 前記分配口は、前記各管に複数設けられた
    ことを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の分配器。
  10. 前記分配器は、前記連結管の太い管側を下側にして、細い管側を上側にして設置される
    ことを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載の分配器。
  11. 圧縮機と、放熱器と、膨張機構と、複数の冷媒流路を有する蒸発器と、前記蒸発器が有する前記複数の冷媒流路の各冷媒流路に冷媒を分配する分配器とを備える冷媒回路を備え、
    前記分配器は、
    太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
    前記環状隙間を形成する太い方の管の内径には、前記連結管の内部を太い方の管から細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記蒸発器が有する複数の冷媒流路のいずれかの冷媒流路へ流出させる分配口が設けられた
    ことを特徴とするヒートポンプ装置。
  12. 前記冷媒回路は、
    前記圧縮機の吐出側と、前記放熱器と、前記膨張機構であるエジェクタと、気液分離器とが順に接続され、前記気液分離器のガス側出口と前記圧縮機の吸入側とが接続された第1冷媒回路と、
    前記気液分離器の液側出口と前記分配器の入口側とが接続され、前記分配器の分配口と前記蒸発器の冷媒流路の入口とが接続され、前記蒸発器の前記各冷媒流路の出口側と前記エジェクタとが接続された第2冷媒回路とを備え、
    前記エジェクタは、
    前記放熱器から流出した冷媒を減圧膨張させて噴射するノズル部と、
    前記蒸発器の前記各冷媒流路の出口側と接続された吸引口を有し、前記ノズル部が噴射した冷媒と前記吸入口側の冷媒との圧力差により前記吸引口から冷媒を吸引して、前記ノズル部が噴射した冷媒と吸引した冷媒とを混合して昇圧する昇圧部とを備え、
    前記気液分離器は、前記昇圧部が昇圧した冷媒が流入するように前記エジェクタと接続される
    ことを特徴とする請求項11に記載のヒートポンプ装置。
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