JP2017044428A - 熱交換器、分流部品、および熱交換装置 - Google Patents

熱交換器、分流部品、および熱交換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の配管部品に対する流体の分流の均一性の向上を図ることができる熱交換器、分流部品、および熱交換装置を提供することである。【解決手段】実施形態の熱交換器は、第1配管部品と、第2配管部品と、複数の第3配管部品と、仕切りとを持つ。前記複数の第3配管部品は、前記第1配管部品と前記第2配管部品との間をそれぞれ繋ぐ。前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成している。前記第1配管部品および前記複数の第3配管部品の少なくとも一方には、前記第1領域を流れた前記冷媒と前記第2領域を流れた前記冷媒とが合流する合流部が設けられている。前記第1配管部品には、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる導入部が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、熱交換器、分流部品、および熱交換装置に関する。
空調機などに用いられる熱交換装置は、冷媒と周囲の空気との間の熱交換を促進する熱交換器を有する。このような熱交換器は、熱交換効率を高めるために、並列に配置されて冷媒が分かれて流れる複数の配管部品を有する場合がある。
ところで、上記のような熱交換器では、複数の配管部品に対する流体(冷媒)の分流が不均一になる場合がある。また、複数の配管部品に対して流体を分流させる分流部品においても、上記と同様の事象が生じる場合がある。
特開2002−139295号公報 特開平7−19783号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の配管部品に対する流体の分流の均一性の向上を図ることができる熱交換器、分流部品、および熱交換装置を提供することである。
実施形態の熱交換器は、冷媒が供給される第1配管部品と、前記冷媒が流れる第2配管部品と、複数の第3配管部品と、仕切りとを持つ。前記複数の第3配管部品は、前記第1配管部品の第1端部から第2端部に向かう第1方向に沿って並べられ、前記第1配管部品と前記第2配管部品との間をそれぞれ繋ぐ。前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に、前記第1方向に沿って設けられている。前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成している。前記第1配管部品および前記複数の第3配管部品の少なくとも一方には、前記第1領域を流れた前記冷媒と前記第2領域を流れた前記冷媒とが合流する合流部が設けられている。前記第1配管部品には、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる導入部が設けられている。
第1の実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成を示すブロック図。 第1の実施形態の熱交換器の全体構成を示す正面図。 第1の実施形態の入口ヘッダーを示す図。 第1の実施形態の変形例の入口ヘッダーを示す断面図。 第1の実施形態の入口ヘッダーの構成例を示す断面図。 第1の実施形態の入口ヘッダーの別の構成例を示す断面図。 第1の実施形態の入口ヘッダーの長手方向における液相冷媒の流量を示すグラフ。 第2の実施形態の入口ヘッダーを示す図。 第2の実施形態の入口ヘッダーの長手方向における液相冷媒の流量を示すグラフ。 第3の実施形態の入口ヘッダーを示す図。 第3の実施形態の第1変形例の入口ヘッダーを示す図。 第3の実施形態の第2変形例の入口ヘッダーを示す図。 第3の実施形態の第3変形例の入口ヘッダーを示す図。 第4の実施形態の入口ヘッダーを示す図。 第4の実施形態の変形例の入口ヘッダーを示す図。 分流部品の一例を示す図。
以下、実施形態の熱交換器、分流部品、および熱交換装置を、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1から図7を参照して、第1の実施形態について説明する。
まず、熱交換器および熱交換装置を含む冷凍サイクル装置1の全体について簡単に説明する。なお、分流部品については後述する。
図1は、冷凍サイクル装置1の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態の冷凍サイクル装置1は、例えば屋内の空気調和を行う空調システムである。冷凍サイクル装置1は、室外機6と、室内機7とを有する。室外機6および室内機7の各々は、「熱交換装置」の一例である。
図1に示すように、室外機6は、圧縮機11、四方弁12、熱交換器13、ファン14、および膨張装置15を有する。なお、図1中の黒矢印は、冷凍サイクル装置1の冷房運転時における冷媒の流れ方向を示す。
圧縮機11は、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒を圧縮して高温・高圧の気体冷媒とする。
四方弁12は、圧縮機11の吐出口に接続されている。また、四方弁12には、室外機6の熱交換器13が接続されている。四方弁12は、冷凍サイクル装置1の冷房運転時に、圧縮機11から吐出された高温・高圧の気体冷媒を熱交換器13に向けて導く。
熱交換器13は、例えば放熱器として機能する。すなわち、熱交換器13は、圧縮機11から送り込まれる高温・高圧の気体冷媒から熱を放熱させる。これにより、熱交換器13は、高温・高圧の気体冷媒を、高圧の液体冷媒にする。
ファン14は、熱交換器13に向けて風を送る。これにより、ファン14は、冷媒と、熱交換器13の周囲に位置する空気との間の熱交換(熱移動)を促進する。
膨張装置15は、熱交換器13に接続されている。膨張装置15は、熱交換器13を通過した高圧の液体冷媒の圧力を下げ、高圧の液体冷媒を、低温・低圧の液体冷媒にする。
一方で、室内機7は、熱交換器17と、ファン18とを有する。
室内機7の熱交換器17は、室外機6の膨張装置15に接続されている。熱交換器17は、蒸発器として機能する。すなわち、熱交換器17は、膨張装置15を通過した低温・低圧の液体冷媒を気化させる。これにより、熱交換器17は、低温・低圧の液体冷媒を、低圧の気体冷媒にする。ここで、液体冷媒は、熱交換器17において気化する際に周囲から気化熱を奪う。これにより、熱交換器17の周囲の空気が冷却される。
ファン18は、熱交換器17に向けて風を送る。これにより、ファン18は、冷媒と、熱交換器17の周囲に位置する空気との間の熱交換(熱移動)を促進する。
また、熱交換器17は、室外機6の四方弁12に接続されている。熱交換器17を通過した低圧の気体冷媒は、四方弁12を通り、圧縮機11の内部に再び取り込まれる。
一方で、冷凍サイクル装置1の暖房運転時には、上述の四方弁12が切り換えられ、上記とは反対方向に冷媒が循環する。この場合、室内機7の熱交換器17が放熱器として機能する。一方で、室外機6の熱交換器13が蒸発器として機能する。
以上のように、冷凍サイクル装置1では、冷媒が気体冷媒と液体冷媒とに相変化しながら循環する。このため、熱交換器13,17や途中の配管には、気相の冷媒と液相の冷媒とを同時に含む気液二相流が流れる場合がある。
次に、本実施形態の熱交換器13,17について説明する。
なお以下では、室外機6の熱交換器13を代表して説明する。室内機7の熱交換器17は、室外機6の熱交換器13と略同じ構成を有する。そのため、室内機7の熱交換器17の詳しい説明は省略する。また以下では、熱交換器13が蒸発器として機能する場合を取り上げて、冷媒の流れを説明する。
図2は、熱交換器13の全体構成を示す正面図である。
図2に示すように、本実施形態の熱交換器13は、複数の配管部品に冷媒が分かれて流れるマルチフロータイプの熱交換器である。詳しく述べると、熱交換器13は、入口ヘッダー21、出口ヘッダー22、複数のチューブ23、および複数のフィン(放熱部)24を有する。熱交換器13の略全ての部品は、例えばアルミニウム合金製である。
入口ヘッダー21は、「第1ヘッダー」、「第1主流管」、「第1配管部品」、および「配管部品」のそれぞれ一例である。本実施形態では、入口ヘッダー21は、略水平方向に沿って設けられる。入口ヘッダー21は、例えば断面が円形の筒状の配管(パイプ材)である。なお、入口ヘッダー21の断面は、円形に限らず、矩形状やその他の形状でもよい。
入口ヘッダー21は、該入口ヘッダー21の長手方向において、第1端部21aと、第2端部21bとを有する。第1端部21aおよび第2端部21bは、後述する入口パイプ51,52が接続される開口部41,42を除いて塞がれている(図3参照)。入口ヘッダー21には、冷凍サイクル装置1の運転時に、熱交換器13の外部から冷媒が供給される。すなわち、入口ヘッダー21は、熱交換器13が蒸発器として機能する場合に、冷媒の入口側となる。入口ヘッダー21には、例えば気液二相流を含む冷媒が供給される。
出口ヘッダー22は、「第2ヘッダー」、「第2主流管」、および「第2配管部品」のそれぞれ一例である。出口ヘッダー22は、入口ヘッダー21の長手方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)で、入口ヘッダー21から離れて設けられる。出口ヘッダー22は、例えば入口ヘッダー21と略平行に配置される。本実施形態では、出口ヘッダー22は、略水平方向に沿って設けられ、入口ヘッダー21の上方に配置される。出口ヘッダー22は、入口ヘッダー21と同様に、例えば断面が円形の筒状の配管(パイプ材)である。なお、出口ヘッダー22の断面は、円形に限らず、矩形状やその他の形状でもよい。
出口ヘッダー22には、入口ヘッダー21および後述する複数のチューブ23を通過した冷媒が流入する。出口ヘッダー22は、熱交換器13の外部に接続される。すなわち、出口ヘッダー22は、熱交換器13が蒸発器として機能する場合に、冷媒の出口側となる。出口ヘッダー22は、複数のチューブ23を通過した冷媒を、合流させるとともに熱交換器13の外部に向けて導く。
複数のチューブ23の各々は、「第3配管部品」および「分流管」のそれぞれ一例である。なお本願で言う「分流管」とは、冷媒が分かれて流れる配管部品を意味する。複数のチューブ23の各々は、例えば入口ヘッダー21および出口ヘッダー22よりも細い配管(パイプ材)である。
複数のチューブ23は、入口ヘッダー21と出口ヘッダー22との間に並列に設けられている。複数のチューブ23は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに向かう方向に沿って、例えば一列に並べられている。入口ヘッダー21に供給された冷媒は、複数のチューブ23に分かれて流入する。
複数のチューブ23は、入口ヘッダー21から出口ヘッダー22に向けて延びて、入口ヘッダー21と出口ヘッダー22との間を繋いでいる。このため、入口ヘッダー21に流入した冷媒は、複数のチューブ23を分かれて流れることで複数のチューブ23を通って出口ヘッダー22に流入する。複数のチューブ23は、ロウ付けなどによって入口ヘッダー21および出口ヘッダー22に固定されている。
複数のフィン24は、複数のチューブ23に取り付けられている。複数のフィン24は、複数のチューブ23に熱的に接続されている。これにより、複数のチューブ23の放熱面積が拡大されている。複数のフィン24は、複数のチューブ23の内部を流れる冷媒と、熱交換器13の周囲に位置する空気との間の熱交換を促進する。
次に、本実施形態の入口ヘッダー21の構成について詳しく説明する。
図3は、入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図3中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図3中の(b)は、図3中の(a)に示されたF3b−F3b線に沿う断面図である。図3中の(c)は、図3中の(a)に示されたF3c−F3c線に沿う断面図である。図3中の(d)は、図3中の(a)に示されたF3d−F3d線に沿う断面図である。なお、図3中の(c)および(d)における矢印は、液相冷媒の流量を示す。なおこの矢印は、気相冷媒に対する液相冷媒の相対的な流量を示すものではなく、冷媒流れ方向の下流側になるに従い気相冷媒、液相冷媒ともに流量が減るため、下流側になるに従い液相冷媒の流量が減ることを示す。なおこれは、後述の実施形態でも同様である。
ここで、+X方向、−X方向、Y方向、およびZ方向を定義する。+X方向は、入口ヘッダー21の長手方向であり、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに向かう方向である。+X方向は、「第1方向」の一例である。−X方向は、+X方向の反対方向である。Y方向は、+X方向に対して交差する(例えば略直交する)とともに、入口ヘッダー21から出口ヘッダー22に向かう方向に対しても交差する(例えば略直交する)方向である。Y方向は、「第2方向」の一例である。Z方向は、+X方向に対して交差する(例えば略直交する)方向であり、入口ヘッダー21から出口ヘッダー22に向かう方向である。
図3中の(a)に示すように、熱交換器13は、入口ヘッダー21の内部に、仕切り35を有する。本実施形態では、仕切り35は、例えば1枚の板材である。仕切り35は、入口ヘッダー21の内部において、+X方向に沿って設けられている。仕切り35は、入口ヘッダー21の第1端部21aと第2端部21bとに亘って延びている。本実施形態では、仕切り35は、入口ヘッダー21の全長に亘って延びている。
図3中の(b)に示すように、仕切り35は、Z方向に沿って設けられている。仕切り35は、Y方向において、入口ヘッダー21の略中央部に位置する。仕切り35は、入口ヘッダー21の内部に、Y方向において互いに仕切られた第1領域(第1流路)31と第2領域(第2流路)32とを形成する。
より詳しく述べると、図3中の(b)に示すように、入口ヘッダー21は、第1縁部e1と、第2縁部e2とを有する。第1縁部e1は、入口ヘッダー21のなかでチューブ23が接続される縁部である。第1縁部e1は、チューブ23に連通する開口部37を有する。一方で、第2縁部e2は、入口ヘッダー21のなかで、Z方向において第1縁部e1とは反対側に位置する縁部である。図3中の(b)に示すように、仕切り35は、入口ヘッダー21の第2縁部e2に接続されている。すなわち、仕切り35と入口ヘッダー21の第2縁部e2との間は、閉じられている。
一方で、仕切り35と、入口ヘッダー21の第1縁部e1との間には、隙間が形成されている。これにより、本実施形態の入口ヘッダー21は、仕切り35と入口ヘッダー21の第1縁部e1との間に合流部39を有する。合流部39では、第1領域31を流れた冷媒と、第2領域32を流れた冷媒とが、チューブ23に流入する直前に合流する。
一つの具体例では、Z方向における合流部39の大きさ(すなわち仕切り35とチューブ23との間の隙間の大きさ)は、入口ヘッダー21の内周面の半径よりも小さい。言い換えると、仕切り35は、Z方向において、入口ヘッダー21の内周面の半径よりも大きな長さ(高さ)を有する。
また別の観点では、仕切り35は、Z方向において、後述する第1開口部41および第2開口部42よりもチューブ23の近くまで設けられている。言い換えると、仕切り35の少なくとも一部は、Z方向において、第1開口部41とチューブ23との間に位置する。また、仕切り35の少なくとも一部は、Z方向において、第2開口部42とチューブ23との間に位置する。このような構成によれば、第1開口部41および第2開口部42から入口ヘッダー21に流入した冷媒が第1領域31と第2領域32とに分かれて流れやすい。
またさらに別の観点では、冷媒の種類がR410Aの場合、Z方向における合流部39の大きさは、例えば1.0mm以上である。これは、R410Aのラプラス定数が、室温では0.7mm、−20℃では1.0mmと算出されるためである。すなわち、Z方向における合流部39の大きさが上記数値よりも小さい場合、液体(液相の冷媒)に作用する重力よりも液体に作用する表面張力が支配的になり、メニスカスが形成されやすく、圧力損失が増大するためである。
なお、合流部39の形状や大きさは、上記例に限定されない。
例えば、図4に示す変形例のように、仕切り35が比較的薄い場合、仕切り35は、入口ヘッダー21の第1縁部e1と第2縁部e2とに亘って設けられてもよい。この場合、チューブ23に連通する入口ヘッダー21の開口部37の内部、およびチューブ23の内部の少なくとも一方が合流部39となる。
また別の例では、合流部39は、仕切り35に設けられた切欠き部45(図3中の(a)に2点鎖線で示す。)でもよい。切欠き部45は、チューブ23に対応する位置において、チューブ23に面する仕切り35の端部(ここでは上端部)に形成される。
次に、入口ヘッダー21に対する冷媒の供給構造について説明する。
図3中の(a)に示すように、室外機6は、入口ヘッダー21に対する冷媒の供給構造の一部として、入口主配管49、分岐部品50、第1入口パイプ51、および第2入口パイプ52を有する。入口主配管49には、熱交換器13の外部から冷媒が供給される。分岐部品50は、入口主配管49と、第1入口パイプ51と、第2入口パイプ52との間に設けられる。分岐部品50は、入口主配管49を流れる冷媒を、第1入口パイプ51と、第2入口パイプ52とに分かれて流入させる。
図3中の(c)に示すように、入口ヘッダー21の第1端部21aには、第1開口部41が設けられている。第1開口部41は、第1端部21aに開口するとともに、第1入口パイプ51が接続される。第1入口パイプ51は、「第1パイプ」の一例である。
ここで、図3中の(b)に示すように、第1開口部41は、第1領域31のみに開口している。すなわち、第1開口部41は、第2領域32には開口していない。このため、第1入口パイプ51から第1開口部41を通じて入口ヘッダー21に流入する冷媒は、第1領域31のみに流入する。
一方で、図3中の(d)に示すように、入口ヘッダー21の第2端部21bには、第2開口部42が設けられている。第2開口部42には、第2端部21bに開口するとともに、第2入口パイプ52が接続される。第2入口パイプ52は、「第2パイプ」の一例である。
ここで、図3中の(b)に示すように、第2開口部42は、第2領域32のみに開口している。すなわち、第2開口部42は、第1領域31には開口していない。このため、第2入口パイプ52から第2開口部42を通じて入口ヘッダー21に流入する冷媒は、第2領域32のみに流入する。
図3中の(c)に示すように、第1開口部41から第1領域31に流入した冷媒は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに向けて流れる。一方で、図3中の(d)に示すように、第2開口部42から第2領域32に流入した冷媒は、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに向けて流れる。すなわち本実施形態では、第1開口部41および第2開口部42は、第1領域31と第2領域32とに、それぞれ互いに反対方向に向けて冷媒を流入させる「導入部55」の一例を形成している。
次に、上述のような入口ヘッダー21の製造に適したいくつかの構成例について説明する。なお、入口ヘッダー21の構成は、下記に示す例に限定されるものではない。
図5に示すように、例えば、入口ヘッダー21は、該入口ヘッダー21の配管が略半分に切断された第1部材61と第2部材62とを有する。仕切り35を形成する板材63は、第1部材61と第2部材62との間に溶接などによって固定される。このような構造によれば、入口ヘッダー21の内部に仕切り35を比較的簡単に設けることができる。
また図6に示すように、別の構成例では、入口ヘッダー21は、筒状の本体部65と、第1蓋66と、第2蓋67とを有する。第1蓋66は、第1端部21aにおいて本体部65に取り付けられて、入口ヘッダー21の第1端部21aを塞ぐ。第2蓋67は、第2端部21bにおいて本体部65に取り付けられて、入口ヘッダー21の第2端部21bを塞ぐ。第1蓋66および第2蓋67の内面には、仕切り35が係合する凹部68が設けられている。第1蓋66および第2蓋67は、凹部68に仕切り35が係合した状態で、溶接などによって本体部65に固定される。仕切り35は、第1蓋66と第2蓋67とによって挟み持たれることで位置が固定される。このような構造によっても、入口ヘッダー21の内部に仕切り35を比較的簡単に設けることができる。なお、図5および図6に示す構成例は、以下の全ての実施形態および変形例においても適宜、適用可能である。
このような構成によれば、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性の向上を図ることができる。
ここで比較例1として、入口ヘッダーの一端部のみから冷媒が供給される入口ヘッダーについて考える。このような入口ヘッダーでは、例えば気液二相流が供給される場合に、入口ヘッダーの内部における冷媒の流れ方向の上流部分で、気相の冷媒(以下、気相冷媒と言う。)がチューブに多く流入し、液相の冷媒(以下、液相冷媒と言う。)がチューブにあまり流入しない場合がある。一方で、入口ヘッダーの内部において冷媒の流れ方向における下流部分では、液相冷媒がチューブに多く流入し、気相冷媒がチューブにあまり流入しない場合がある。すなわち、入口ヘッダーの長手方向において、乾き度が不均一になる場合がある。なお「乾き度」とは、気液二相流の全体に占める気相冷媒の質量割合を意味する。このため、入口ヘッダーの長手方向に並ぶ複数のチューブにおいて、各チューブに流入する液相冷媒の量が異なり、熱交換効率が低下する場合がある。
次に比較例2として、予め2つに分流させた冷媒が入口ヘッダーの両端部から分かれて供給される入口ヘッダーについて考える。ただしこの入口ヘッダーには、本実施形態のような仕切りは設けられていない。この場合、入口ヘッダーの両端部において、チューブに流入する液相冷媒の量が均一になりやすい。ただし、この比較例2の構成では、一方の端部から流入した冷媒と、他方の端部から流入した冷媒とが入口ヘッダーの中央部において互いにぶつかる。このため、入口ヘッダーの両端部に比べて、入口ヘッダーの中央部においてチューブに流入する液相冷媒の量が多くなりやすい(図7中の破線参照)。すなわち、入口ヘッダーの中央部に位置するチューブと、入口ヘッダーの端部に位置するチューブとにおいて、チューブを流入する液相冷媒の量が異なり、熱交換効率の改善が十分に実現されない場合がある。
そこで本実施形態では、熱交換器13は、冷媒が供給される入口ヘッダー21と、前記冷媒が流れる出口ヘッダー22と、複数のチューブ23と、仕切り35とを備える。複数のチューブ23は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに向かう第1方向に沿って並べられ、入口ヘッダー21と出口ヘッダー22との間をそれぞれ繋ぐ。仕切り35は、入口ヘッダー21の内部に、前記第1方向に沿って設けられている。仕切り35は、入口ヘッダー21の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域31と第2領域32とを形成する。入口ヘッダー21および複数のチューブ23の少なくとも一方には、第1領域31を流れた冷媒と第2領域32を流れた冷媒とが合流する合流部39が設けられている。入口ヘッダー21には、第1領域31と第2領域32とに、それぞれ互いに反対方向に向けて冷媒を流入させる導入部55が設けられている。
このような構成によれば、まず、第1領域31を流れる冷媒と、第2領域32を流れる冷媒とは、互いに反対方向に向けて流れる。このため、入口ヘッダー21の両端部(第1端部21aおよび第2端部21b)において、チューブ23に流入する液相冷媒の量が均一になりやすい。さらに上記構成によれば、第1領域31を流れる冷媒と、第2領域32を流れる冷媒とは、仕切り35によって仕切られるため、チューブ23に流入する直前まで互いに干渉しにくい。このため、入口ヘッダー21の両端部に比べて入口ヘッダー21の中央部でチューブ23に流入する液相冷媒の量が多くなることが抑制される。このため、上記構成によれば、入口ヘッダー21の長手方向において、チューブ23に流入する液相冷媒の量の不均一を緩和することができる。これにより、複数のチューブ23に対する冷媒の分流の均一性の向上を図ることができる。
図7は、入口ヘッダー21の長手方向における液相冷媒の流量の一例を示す。
図7中に実線で示すように、本実施形態の仕切り35が設けられることで、例えば仕切り35を有しない構成(図7中の破線参照)に比べて、入口ヘッダー21の中央部においてチューブ23に流入する液相冷媒の量を減らすとともに、入口ヘッダー21の両端部においてチューブ23に流入する液相冷媒の量を増やすことができる。これにより、複数のチューブ23に対する冷媒の分流の均一性の向上を図ることができる。
また、上述のような熱交換器13を備えた熱交換装置によれば、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性の向上を図ることができる。これは、以下の実施形態でも同様である。
本実施形態では、導入部55は、第1開口部41と、第2開口部42とを有する。第1開口部41は、入口ヘッダー21の第1端部21aに開口して、第1領域31に冷媒を流入させる。第2開口部42は、入口ヘッダー21の第2端部21bに開口して、第2領域32に冷媒を流入させる。
このような構成によれば、比較的簡単な構造で、入口ヘッダー21の第1領域31と第2領域32とに互いに反対方向に向けて流れる冷媒を流入させることができる。これにより、熱交換器13の製造性を高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図8および図9は、第2の実施形態の熱交換器13を示す。本実施形態は、仕切り35の構成が第1の実施形態とは異なる。なお、本実施形態のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図8は、本実施形態の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図8中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図8中の(b)は、図8中の(a)に示されたF8b−F8b線に沿う断面図である。図8中の(c)は、図8中の(a)に示されたF8c−F8c線に沿う断面図である。図8中の(d)は、図8中の(a)に示されたF8d−F8d線に沿う断面図である。
図8中の(a)に示すように、本実施形態では、仕切り35は、第1仕切部(第1仕切板)71と、第2仕切部(第2仕切板)72とを有する。第1仕切部71は、第1の実施形態の仕切り35に相当する。すなわち、第1仕切部71は、例えば1枚の板材である。第1仕切部71は、+X方向に沿って、入口ヘッダー21の全長に亘って延びている。
図8中の(b)に示すように、第1仕切部71は、入口ヘッダー21の内部に、Y方向において互いに仕切られた第1領域31と第2領域32とを形成する。
一方で、第2仕切部72は、入口ヘッダー21の内部に、合流部39を形成する。詳しく述べると、第2仕切部72は、例えば1枚の板材である。第2仕切部72は、第1仕切部71と同様に、+X方向に沿って設けられている。第2仕切部72は、入口ヘッダー21の第1端部21aと第2端部21bとに亘って延びている。本実施形態では、第2仕切部72は、入口ヘッダー21の全長に亘って延びている。
図8中の(b)に示すように、第2仕切部72は、第1仕切部71とは交差する方向(例えば略直交する方向、例えばY方向)に沿って設けられる。第2仕切部72のY方向の両端部は、入口ヘッダー21の内周面に接している。第2仕切部72は、Z方向において、第1仕切部71とチューブ23との間に設けられる。第2仕切部72は、第1仕切部71のチューブ23側の端部に接続されている。例えば、第1仕切部71と第2仕切部72は、予め溶接などによって互いに固定された状態で、入口ヘッダー21の内部に挿入されている。
以上のような構成により、第2仕切部72は、入口ヘッダー21の内部に、第1領域31および第2領域32から仕切られた合流部39を形成している。合流部39には、複数のチューブ23が接続されている。
ここで、図8中の(b)に示すように、第1領域31の流路面積および第2領域32の流路面積の各々は、合流部39の流路面積よりも大きい。なお本願で言う「流路面積」とは、いわゆる流路断面積を意味する。すなわち、「流路面積」とは、入口ヘッダー21のY方向に沿う断面積を意味する。ここで、第1領域31および第2領域32では、合流部39に比べて冷媒が比較的長い距離を流れる。そのため、第1領域31の流路面積および第2領域32の流路面積の各々が合流部39の流路面積よりも大きいと、入口ヘッダー21における圧力損失を低減することができる。
次に、第2仕切部72に設けられた連通部76,77について説明する。
図8中の(b)に示すように、第2仕切部72には、第1連通部76と、第2連通部77とが設けられる。第1連通部76は、第1領域31と合流部39とを連通させる開口部である。第1領域31を流れる冷媒は、第1連通部76を通ることで、第1領域31から合流部39に流入する。同様に、第2連通部77は、第2領域32と合流部39とを連通させる開口部である。第2領域32を流れる冷媒は、第2連通部77を通ることで、第2領域32から合流部39に流入する。
図8中の(c)に示すように、第1連通部76は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い、第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が徐々に小さくなる。第1連通部76は、例えば、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い、内径が徐々に大きくなる複数の第1穴76aを有する。例えば、複数の第1穴76aは、チューブ23に対応する位置に配置されている。
図8中の(d)に示すように、第2連通部77は、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに近付くに従い、第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が徐々に小さくなる。第2連通部77は、例えば、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに近付くに従い、内径が徐々に大きくなる複数の第2穴77aを有する。例えば、複数の第2穴77aは、チューブ23に対応する位置に配置されている。
図8中の(a)に示すように、複数の第1穴76aと複数の第2穴77aは、互いにY方向において1対1で並ぶ。つまり、Y方向に並ぶ第1穴76aと第2穴77aは、1つの組を形成する。そして、そして、Y方向に並ぶ第1穴76aと第2穴77aの断面積の合計値は、+X方向における複数の組において、互いに略同じになるように設定されている。このような構成によれば、第1穴76aから合流部39に流入する冷媒と、第2穴77aから合流部39に流入する冷媒の合計量が、入口ヘッダー21の長手方向において均一になりやすい。
以上のような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
本実施形態では、仕切り35は、入口ヘッダー21の内部に、第1領域31および第2領域32から仕切られた合流部39を形成する。合流部39には、複数のチューブ23が接続されている。仕切り35には、第1領域31と合流部39とを連通させる第1連通部76と、第2領域32と合流部39とを連通させる第2連通部77とが設けられている。
このような構成によれば、第1領域31および第2領域32に対して合流部39が仕切られているため、第1領域31を流れる冷媒と、第2領域32を流れる冷媒とがさらに互いに干渉しにくい。このため、入口ヘッダー21の中央部においてチューブ23に流入する液相冷媒の量が多くなることをさらに抑制することができる。これにより、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性の向上をさらに図ることができる。
図9は、入口ヘッダー21の長手方向における液相冷媒の流量の一例を示す。なお、図9中の破線Aは、仕切り35が設けられていない場合を示す。また、図9中の破線Bは、第1の実施形態の構成による場合を示す。図9中の実線は、本実施形態の構成による場合を示す。
図9中に実線で示すように、本実施形態の構成によれば、入口ヘッダー21の中央部においてチューブ23に流入する液相冷媒の量をさらに少なくするとともに、入口ヘッダー21の両端部においてチューブ23に流入する液相冷媒の量をさらに多くすることができる。これにより、複数のチューブ23に対する冷媒の分流の均一性の向上をさらに図ることができる。
本実施形態では、第1連通部76は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い、第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる。第2連通部77は、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに近付くに従い、第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる。
このような構成によれば、第1領域31における冷媒の流れ方向の上流部分で、気相冷媒が第1領域31から合流部39に移動しにくくなる。その結果、入口ヘッダー21の長手方向において、第1領域31から合流部39に流入する気液二相流の流量や乾き度の不均一を抑制することができる。
同様に、上記構成によれば、第2領域32における冷媒の流れ方向の上流部分で、気相冷媒が第2領域32から合流部39に移動しにくくなる。その結果、入口ヘッダー21の長手方向において、第2領域32から合流部39に流入する気液二相流の流量や乾き度の不均一を抑制することができる。
このため、上記構成によれば、複数のチューブ23に対する冷媒の分流の均一性の向上をさらに図ることができる。
本実施形態では、第1連通部76は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い、内径が大きくなる複数の第1穴76aを有する。第2連通部77は、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに近付くに従い、内径が大きくなる複数の第2穴77aを有する。
このような構成によれば、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる構造を比較的容易に実現することができる。また、入口ヘッダー21の第2端部21bから第1端部21aに近付くに従い第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる構造を比較的容易に実現することができる。すなわち上記構成によれば、入口ヘッダー21の製造性を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図10は、第3の実施形態の熱交換器13を示す。本実施形態は、入口ヘッダー21の一端部のみから冷媒が供給される点で第2の実施形態とは異なる。なお、本実施形態のその他の構成は、第2の実施形態と同様である。
図10は、本実施形態の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図10中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図10中の(b)は、図10中の(a)に示されたF10b−F10b線に沿う断面図である。図10中の(c)は、図10中の(a)に示されたF10c−F10c線に沿う断面図である。
図10中の(a)に示すように、本実施形態では、仕切り35は、第1仕切部(第1仕切板)71、第2仕切部(第2仕切板)72、および第3仕切部(第3仕切板)73を有する。第1仕切部71および第2仕切部72の機能および構成は、上記の第2実施形態と同様である。
図10中の(b)に示すように、第3仕切部73は、入口ヘッダー21の内部に、第3領域(第3流路)33を形成する。詳しく述べると、第3仕切部73は、例えば1枚の板材である。第3仕切部73は、第1仕切部71と略平行に設けられている。すなわち、第3仕切部73は、+X方向に沿って設けられている。第3仕切部73は、入口ヘッダー21の第1端部21aと第2端部21bとに亘って設けられている。
図10中の(c)に示すように、第3仕切部73は、Z方向に沿って設けられ、入口ヘッダー21の内周面と第2仕切部72とに接続されている。第3仕切部73は、Y方向において、第1仕切部71と、第2領域32との間に設けられる。これにより、第3仕切部73は、Y方向において、第1領域31と第2領域32との間に、第3領域33を形成している。第3領域33は、仕切り35によって、第1領域31、第2領域32、および合流部39から仕切られている。なお、本実施形態の第1仕切部71は、第1領域31と第3領域33との間に位置し、第1領域31と第3領域33とを仕切っているとも言える。
図10中の(b)に示すように、第3仕切部73は、−X方向において、第1仕切部71と略同じ位置まで延びている。すなわち、第3仕切部73は、入口ヘッダー21の第1端部21aにおいて、第2領域32と第3領域33との間を閉じている。
一方で、第3仕切部73は、+X方向において、第1仕切部71よりも短い。このため、第3仕切部73の+X方向側の端部と、入口ヘッダー21の内面との間には、第3領域33と第2領域32とを連通させる連通部(開口部)80が形成されている。このため、第3領域33を流れた冷媒は、入口ヘッダー21の第2端部21bにおいて、第2領域32に流入することができる。
次に、入口ヘッダー21に対する冷媒の供給構造について説明する。
図10中の(b)に示すように、室外機6は、入口ヘッダー21への冷媒の供給構造の一部として、入口パイプ81を有する。入口パイプ81の先端部は、例えば2つに分岐している。言い換えると、入口パイプ81は、第1部分81aと、第2部分81bとを含む。
入口ヘッダー21の第1端部21aは、第1開口部41と第2開口部42とを有する。第1開口部41は、第1領域31のみに開口している。すなわち、第1開口部41は、第2領域32および第3領域33には開口していない。一方で、第2開口部42は、第3領域33のみに開口している。すなわち、第2開口部42は、第1領域31および第2領域32には開口していない。
第1開口部41には、入口パイプ81の第1部分81aが接続される。入口パイプ81の第1部分81aから第1開口部41を通じて入口ヘッダー21に流入する冷媒は、第1領域31のみに流入する。
一方で、第2開口部42には、入口パイプ81の第2部分81bが接続される。入口パイプ81の第2部分81bから第2開口部42を通じて入口ヘッダー21に流入する冷媒は、第3領域33のみに流入する。
ここで、仕切り35は、第3領域33と合流部39とを連通させる連通部を有さない。このため、第3領域33に流入した冷媒は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに向けて流れ、第2端部21bにおいて連通部80を通じて第2領域32に流入する。第2領域32に流入した冷媒は、第1領域31を流れる冷媒の流れ方向とは反対方向に向けて第2領域32を流れる。すなわち、本実施形態では、第1開口部41、第2開口部42、第3領域33、および連通部80は、第1領域31と第2領域32とに、それぞれ互いに反対方向に向けて冷媒を流入させる「導入部55」の一例を形成している。
図10中の(c)に示すように、第3領域33の流路面積は、第1領域31の流路面積および第2領域32の流路面積の各々よりも大きい。第3領域33には、第2領域32に流入する前の冷媒が流れる。そのため、第3領域33の流路面積が第1領域31の流路面積および第2領域32の流路面積の各々よりも大きいと、入口パイプ81から第3領域33を通過して第2領域32に流入する冷媒の流れがスムーズになる。これにより、入口ヘッダー21における圧力損失を低減することができる。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
本実施形態では、導入部55は、第3領域33と、第1開口部41と、第2開口部42と、連通部80とを有する。第3領域33は、入口ヘッダー21の内部において、第1端部21aと第2端部21bとに亘って設けられるとともに、第1領域31および第2領域32から仕切られている。第1開口部41は、入口ヘッダー21の第1端部21aに開口して、第1領域31に冷媒を流入させる。第2開口部42は、入口ヘッダー21の第1端部21aに開口して、第3領域33に冷媒を流入させる。連通部80は、入口ヘッダー21の第2端部21bにおいて、第3領域33と第2領域32とを連通させる。
このような構成によれば、入口ヘッダー21の一端部から冷媒が供給される構造において、第1領域31と第2領域32とに互いに反対方向に向けて流れる冷媒を供給することができる。このため、入口ヘッダー21の両端部にそれぞれ入口パイプが接続される場合に比べて、入口パイプ81に関する部品点数やコストを削減することができる。これにより、室外機6や室内機7の小型化および低コスト化を図ることができる。
本実施形態では、第3領域33は、Y方向において第1領域31と第2領域32との間に設けられる。言い換えると、第1領域31と第2領域32とは、第3領域33を間に挟んで、互いに対称に配置されている。このため、第1領域31から合流部39に向かう冷媒の流れと、第2領域32から合流部39に向かう冷媒の流れとが均一になりやすい。これにより、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性をさらに向上させることができる。
また別の観点では、第3領域33が第1領域31と第2領域32との間に設けられると、第1領域31と第3領域33とが互いに隣に位置する。このため、第1領域31と第3領域33とに冷媒を供給する入口パイプ81の構成を比較的簡単にすることができる。このため、室外機6や室内機7の小型化および低コスト化をさらに図ることができる。
次に、本実施形態のいくつかの変形例について説明する。なお、各変形例において以下に説明する以外の構成は、上記第3の実施形態と同様である。
(第1の変形例)
まず、第1の変形例について説明する。
図11は、本変形例の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図11中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図11中の(b)は、図11中の(a)に示されたF11b−F11b線に沿う断面図である。図11中の(c)は、図11中の(a)に示されたF11c−F11c線に沿う断面図である。図11中の(d)は、図11中の(a)に示された円管85の上面と側面を示す図である。
本変形例では、仕切り35は、上記第3の実施形態において第1仕切部71および第3仕切部73を形成する板材の代わりに、1本の円管85を含む。
円管85は、例えば第2仕切部72に溶接などによって固定された状態で入口ヘッダー21に挿入されている。円管85は、入口ヘッダー21の第1端部21aと第2端部21bとに亘って延びている。
詳しく述べると、図11中の(a)に示すように、円管85は、該円管85の長手方向において、第1端部85aと、第2端部85bとを有する。円管85の第1端部85aは、入口ヘッダー21の第1端部21aに収容されている。図11中の(d)に示すように、円管85の第1端部85aは、円管85の長手方向とは略直交する方向に沿う第1端面86aを有する。図11中の(b)に示すように、第1端面86aは、入口ヘッダー21の内面に接している。
一方で、図11中の(a)に示すように、円管85の第2端部85bは、入口ヘッダー21の第2端部21bに収容されている。図11中の(d)に示すように、第2端部85bは、円管85の長手方向とは斜めに交差する方向に沿う第2端面86bを有する。第2端面86bは、円管85の内部に通じる開口部87を有する。
図11中の(b)に示すように、本変形例では、円管85は、開口部87を第2領域32に向けて入口ヘッダー21の内部に固定される。これにより、円管85を流れた冷媒は、開口部87から第2領域32に流入する。言い換えると、本変形例では、円管85の内部が第3領域33を形成している。
また、図11中の(c)に示すように、円管85は、第1仕切部71および第3仕切部73を形成している。すなわち、円管85の外周面と、入口ヘッダー21の内周面と、第2仕切部72とによって規定される空間のなかで、Y方向において円管85の一方の側に位置する空間が第1領域31を形成している。また、円管85の外周面と、入口ヘッダー21の内周面と、第2仕切部72とによって規定される空間のなかで、円管85に対して第1領域31とは反対側に位置する空間が第2領域32を形成している。
このような構成によっても、上記第3の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
また本変形例では、円管85によって、上記第3の実施形態における第1仕切部71および第3仕切部73が形成されている。ここで、円管85のようなパイプ材は、空調機のような冷凍サイクル装置1において多用される部材である。このため、仕切り35の一部が円管85によって構成されると、仕切り35の一部を空調機の他の部材と共通化することができる。このため、本変形例の構成によれば、熱交換器13のコストの削減を図ることができる。また、本変形例によれば、上記第3の実施形態に比べて部品点数も少なくなる。この観点でも熱交換器13のコストの削減を図ることができる。
(第2の変形例)
次に、第2の変形例について説明する。
図12は、本変形例の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図12中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図12中の(b)は、図12中の(a)に示されたF12b−F12b線に沿う断面図である。図12中の(c)は、図12中の(a)に示されたF12c−F12c線に沿う断面図である。
本変形例の入口ヘッダー21は、ベース部材90、第1部材91、第2部材92、および第3部材93を有する。ベース部材90および第1から第3の部材91,92,93の各々は、例えば円管をその長手方向に沿って切断した円弧状の部材(例えば半円管)である。また、本変形例では、仕切り35は、板材で形成された第2仕切部72を有する。本変形例では、仕切り35の第1仕切部71および第3仕切部73は、後述するように第1部材91の一部および第2部材92の一部によって形成されている。
詳しく述べると、図12中の(c)に示すように、ベース部材90は、チューブ23とは反対側が開放された円弧状の断面を有する。ベース部材90は、+X方向に沿って入口ヘッダー21の略全長に亘って延びている。仕切り35の第2仕切部72は、チューブ23とは反対側からベース部材90に取り付けられ、ベース部材90の内部空間を閉じている。本変形例では、ベース部材90と第2仕切部72との間の空間が合流部39を形成している。
第1から第3の部材91,92,93の各々は、ベース部材90とは反対側から第2仕切部72に面する。第1から第3の部材91,92,93の各々は、ベース部材90に向けて開放された円弧状の断面を有する。第1から第3の部材91,92,93の各々は、+X方向に沿って、入口ヘッダー21の略全長に亘って延びている。
本変形例では、第1および第2の部材91,92は、ベース部材90とは反対側から第2仕切部72に取り付けられている。本変形例では、第1部材91と第2仕切部72との間の空間が第1領域31を形成している。また、第2部材92と第2仕切部72との間の空間が第2領域32を形成している。
また、本変形例では、第3部材93は、ベース部材90とは反対側から第1および第2の部材91,92に取り付けられている。本変形例では、第1から第3の部材91,92,93と第2仕切部72との間の空間が第3領域33を形成している。言い換えると、第1部材91の一部は、第1領域31と第2領域32との間を仕切る第1仕切部71を形成している。第2部材92の一部は、第2領域32と第3領域33との間を仕切る第3仕切部73を形成している。
また、図12中の(b)に示すように、第1部材91および第3部材93には、入口ヘッダー21の第2端部21bにおいて、第2領域32と第3領域33とを連通させる連通部(開口部)80が設けられている。
このような構成によっても、上記第3の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
また本変形例によれば、断面が円弧状の複数の部材を組み合わせることで入口ヘッダー21が形成されている。このような構成によれば、入口ヘッダー21の小型化(例えば薄型化)を図ることができる。
(第3の変形例)
次に、第3の変形例について説明する。
図13は、本変形例の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図13中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図13中の(b)は、図13中の(a)に示されたF13b−F13b線に沿う断面図である。図13中の(c)は、図13中の(a)に示されたF13c−F13c線に沿う断面図である。
本変形例では、仕切り35は、W字形に折り曲げられた板材によって形成されている。詳しく述べると、図13中の(c)に示すように、仕切り35は、第1部分95a、第2部分95b、第3部分95c、および第4部分95dを有する。
詳しく述べると、第1部分95aは、仕切り35のなかでY方向の一方の端部に位置するとともに、入口ヘッダー21の内周面に接している。第2部分95bは、第1部分95aの下端部から斜め上方に向けて折り曲げられている。第3部分95cは、第2部分95bに対して第1部分95aとは反対側に位置する。第3部分95cは、第2部分95bの上端部から斜め下方に向けて折り曲げられている。第4部分95dは、第3部分95cに対して第2部分95bとは反対側に位置する。第4部分95dは、第3部分95cの下端部から斜め上方に向けて折り曲げられている。第4部分95dは、仕切り35のなかでY方向の他方の端部に位置するとともに、入口ヘッダー21の内周面に接している。
また、第1から第4の部分95a,95b,95c,95dは、それぞれ+X方向において、入口ヘッダー21の第1端部21aと第2端部21bとに亘って延びている。
本変形例では、仕切り35の第1部分95aと入口ヘッダー21の内周面との間の空間が第1領域31を形成している。また、仕切り35の第4部分95dと入口ヘッダー21の内周面との間の空間が第2領域32を形成している。また、仕切り35の第2部分95bおよび第3部分95cと入口ヘッダー21の内周面との間の空間が第3領域33を形成している。また、入口ヘッダー21の内部空間において、仕切り35に対して上記第1から第3の領域31,32,33とは反対側に位置する空間が合流部39を形成している。
図13中の(b)に示すように、本変形例では、入口ヘッダー21は、第2端部21bにおいて、第2領域32と第3領域33とを連通させるU字管96を有する。本変形例では、第1開口部41、第2開口部42、第3領域33、およびU字管96は、第1領域31と第2領域32とに、それぞれ互いに反対方向に向けて冷媒を流入させる「導入部55」の一例を形成している。U字管96は、入口ヘッダー21の第2端部21bにおいて第3領域33と第2領域32とを連通させる「連通部」の一例である。
このような構成によっても、上記第3の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
図14は、第4の実施形態の熱交換器13を示す。本実施形態は、入口ヘッダー21の設置向きおよび第1および第2の連通部76,77の形状が第3の実施形態とは異なる。なお、本実施形態のその他の構成は、第3の実施形態と同様である。
図14は、本実施形態の入口ヘッダー21の構成を示す図である。
なお、図14中の(a)は、入口ヘッダー21の全体を示す斜視図である。図14中の(b)は、図14中の(a)に示されたF14b−F14b線に沿う断面図である。図14中の(c)は、図14中の(a)に示されたF14c−F14c線に沿う断面図である。図14中の(d)は、図14中の(a)に示されたF14d−F14d線に沿う断面図である。図14中の(e)は、図14中の(a)に示されたF14e−F14e線に沿う断面図である。
本実施形態では、上記第3の実施形態の熱交換器13が、入口ヘッダー21の第2端部21bを上方に向けて配置される。すなわち、本実施形態の熱交換器13では、入口ヘッダー21および出口ヘッダー22が略鉛直方向(重力方向)に沿って配置されるとともに、複数のチューブ23が略水平方向に沿って配置される。なお、入口ヘッダー21および出口ヘッダー22は、略鉛直方向に沿って配置されるものに限定されず、水平方向に対して交差する方向に沿って配置されるものであればよい。
本実施形態では、第1連通部76は、上方になるに従い、第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が徐々に小さくなる。例えば、第1連通部76は、上方になるに従い、内径が徐々に大きくなる複数の第1穴76aを有する。言い換えると、複数の第1穴76aの内径は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い徐々に大きくなる。
本実施形態では、第2連通部77は、第1連通部76と同様に、上方になるに従い、第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が徐々に小さくなる。例えば、第2連通部77は、上方になるに従い、内径が徐々に大きくなる複数の第2穴77aを有する。言い換えると、複数の第2穴77aの内径は、入口ヘッダー21の第1端部21aから第2端部21bに近付くに従い徐々に大きくなる。
このような構成によれば、上記第3の実施形態と同様に、複数の配管部品に対する冷媒の分流の均一性を向上させることができる。
本実施形態では、入口ヘッダー21は、水平方向に対して交差する方向に沿って設けられる。このような構成によれば、チューブ23に取り付けられる複数のフィン24が水平方向に対して交差する方向に沿って設けられる。この場合、フィン24に付着した結露が重力によってフィン24から下方に移動しやすい。このため、フィン24による熱交換効率を高く維持することができる。
ただし、入口ヘッダー21が水平方向に対して交差する方向に沿って設けられた場合、入口ヘッダー21の内部に流入した冷媒には、重力が作用する。具体的には、重力の影響によって液相冷媒が上方に向けて移動しにくくなる。その結果、下方に位置するチューブ23には、液相冷媒が多く流入しやすくなる。一方で、上方に位置するチューブ23には、液相冷媒が流入しにくくなる。言い換えると、本実施形態では、入口ヘッダー21の内部において下方になるほど乾き度が小さくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、第1連通部76は、上方になるに従い、第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる。第2連通部77は、上方になるに従い、第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる。
このような構成によれば、冷媒が重力による影響を受ける状態であっても、例えば第1領域31における下半部分で、液相冷媒が第1領域31から合流部39に移動しにくくなる。その結果、入口ヘッダー21の長手方向において、第1領域31から合流部39に流入する気液二相流の流量や乾き度の不均一を抑制することができる。
同様に、上記構成によれば、例えば第2領域32における下半部分で、液相冷媒が第2領域32から合流部39に移動しにくくなる。その結果、入口ヘッダー21の長手方向において、第2領域32から合流部39に流入する気液二相流の流量や乾き度の不均一を抑制することができる。
これにより、下方に位置するチューブ23のみに、液相冷媒が多く流入することを抑制することができる。その結果、複数のチューブ23に対する冷媒の分流の均一性の向上をさらに図ることができる。
本実施形態では、第1連通部76は、上方になるに従い内径が大きくなる複数の第1穴76aを有する。第2連通部77は、上方になる従い内径が大きくなる複数の第2穴77aを有する。
このような構成によれば、上方になるに従い第1領域31から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる構造を比較的容易に実現することができる。また、上方になるに従い第2領域32から合流部39に向かう流路抵抗が小さくなる構造を比較的容易に実現することができる。
なお、第4の実施形態の構成は、上記例に限られない。例えば、複数のチューブ23に分かれて流れる液相冷媒の流量に差が生じる状況において、重力の影響が支配的であれば、上記第4の実施形態の連通部76,77の形状が適している場合もある。一方で、複数のチューブ23に分かれて流れる液相冷媒の流量に差が生じる状況において、冷媒の流れ方向による影響が支配的な場合は、例えば上記第3の実施形態の連通部76,77の形状が適している場合もある。すなわち、図15に変形例を示すように、上方から下方に向けて冷媒が流れる領域(例えば第2領域32)の連通部77は、第3の実施形態と同様に、冷媒の流れ方向の下流側になるに従い(すなわち下方になるに従い)、合流部39に向かう流路抵抗が小さくなるものでもよい。すなわち、連通部76,77は、冷媒の流れ方向の下流側になるに従い、内径が大きくなる複数の穴を有してもよい。
以上、第1から第4の実施形態およびそれらの変形例を説明したが、実施形態および変形例は、上記例に限定されない。例えば、上述した熱交換器13および熱交換装置は、空調機の分野に限らず、例えば給湯器やその他の分野にも適用可能である。
また、図16は、冷凍サイクル装置1において、1つの配管101を流れる流体(例えば冷媒)を2つの配管101a,101bに分流させる分流部品100を示す。分流部品100は、上記熱交換器13の少なくとも一部と同様の構成を有する。すなわち、分流部品100の一例は、第1から第4の実施形態またはそれらの変形例において、熱交換器13から出口ヘッダー22およびフィン24を除いた構成と略同じ構成を有する。すなわち、分流部品100は、流体が供給される配管部品(例えば入口ヘッダー21)と、複数の分流管(例えば複数チューブ23)と、仕切り35とを備える。前記複数の分流管は、前記配管部品の第1端部から第2端部に向かう第1方向に並べられ、前記配管部品に接続されている。前記仕切りは、前記配管部品の内部に、前記第1方向に沿って設けられている。前記仕切りは、前記配管部品の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域31と第2領域32とを形成する。前記配管部品および前記複数の分流管の少なくとも一方には、第1領域31を流れた前記流体と第2領域32を流れた前記流体とが合流する合流部39が設けられている。前記配管部品には、第1領域31と第2領域32とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記流体を流入させる導入部55が設けられている。
このような構成の分流部品によれば、複数の配管部品(分流管)に対する流体の分流の均一性の向上を図ることができる。なお、分流部品100には、例えば気液二相流が供給される。なお、分流部品100が分流する流体は、冷媒以外の流体であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第1配管部品の内部に互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成する仕切りが設けられ、前記第1配管部品および複数の第3配管部品の少なくとも一方には、第1領域を流れた冷媒と第2領域を流れた冷媒とが合流する合流部が設けられ、前記第1配管部品には、第1領域と第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる導入部が設けられている。このような構成によれば、複数の配管部品に対する流体の分流の均一性の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
6…室外機(熱交換装置)、7…室内機(熱交換装置)、13…熱交換器、14…ファン、17…熱交換器、18…ファン、21…入口ヘッダー(第1配管部品、配管部品)、22…出口ヘッダー(第2配管部品)、23…チューブ(第3配管部品、分流管)、21a…入口ヘッダーの第1端部、21b…入口ヘッダーの第2端部、31…第1領域、32…第2領域、33…第3領域、35…仕切り、39…合流部、41…第1開口部、42…第2開口部、55…導入部、76…第1連通部、76a…第1穴、77…第2連通部、77a…第2穴、80…連通部。

Claims (12)

  1. 冷媒が供給される第1配管部品と、
    前記冷媒が流れる第2配管部品と、
    前記第1配管部品の第1端部から第2端部に向かう第1方向に沿って並べられ、前記第1配管部品と前記第2配管部品との間をそれぞれ繋ぐ複数の第3配管部品と、
    前記第1配管部品の内部に、前記第1方向に沿って設けられた仕切りと、
    を備え、
    前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成し、
    前記第1配管部品および前記複数の第3配管部品の少なくとも一方には、前記第1領域を流れた前記冷媒と前記第2領域を流れた前記冷媒とが合流する合流部が設けられ、
    前記第1配管部品には、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる導入部が設けられた、
    熱交換器。
  2. 前記第1配管部品は、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記冷媒の入口側となり、
    前記第2配管部品は、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記冷媒の出口側となり、
    前記合流部では、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記第1領域を流れた前記冷媒と前記第2領域を流れた前記冷媒とが合流し、
    前記導入部は、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる、
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記冷媒は、前記第1配管部品の内部で気液二相流を含む、
    請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に、前記第1領域および前記第2領域から仕切られた前記合流部を形成し、
    前記合流部には、前記複数の第3配管部品が接続され、
    前記仕切りには、前記第1領域と前記合流部とを連通させる第1連通部と、前記第2領域と前記合流部とを連通させる第2連通部とが設けられた、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記第1領域では、前記第1端部から前記第2端部に向けて前記冷媒が流れ、
    前記第2領域では、前記第2端部から前記第1端部に向けて前記冷媒が流れ、
    前記第1連通部は、前記第1端部から前記第2端部に近付くに従い、前記第1領域から前記合流部に向かう流路抵抗が小さくなり、
    前記第2連通部は、前記第2端部から前記第1端部に近付くに従い、前記第2領域から前記合流部に向かう流路抵抗が小さくなる、
    請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1連通部は、前記第1端部から前記第2端部に近付くに従い、内径が大きくなる複数の穴を有し、
    前記第2連通部は、前記第2端部から前記第1端部に近付くに従い、内径が大きくなる複数の穴を有した、
    請求項5に記載の熱交換器。
  7. 前記第1配管部品は、水平方向に対して交差する方向に沿って設けられ、
    前記第1連通部は、上方になるに従い、前記第1領域から前記合流部に向かう流路抵抗が小さくなり、
    前記第2連通部は、上方になるに従い、前記第2領域から前記合流部に向かう流路抵抗が小さくなる、
    請求項4に記載の熱交換器。
  8. 前記第1連通部は、上方になるに従い、内径が大きくなる複数の穴を有し、
    前記第2連通部は、上方になるに従い、内径が大きくなる複数の穴を有した、
    請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記導入部は、
    前記第1配管部品の内部において、前記第1端部と前記第2端部とに亘って設けられるとともに、前記第1領域および前記第2領域から仕切られた第3領域と、
    前記第1端部に開口して、前記第1領域に前記冷媒を流入させる第1開口部と、
    前記第1端部に開口して、前記第3領域に前記冷媒を流入させる第2開口部と、
    前記第2端部において、前記第3領域と前記第2領域とを連通させる連通部と、
    を有した
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の熱交換器。
  10. 前記導入部は、
    前記第1端部に開口して、前記第1領域に前記冷媒を流入させる第1開口部と、
    前記第2端部に開口して、前記第2領域に前記冷媒を流入させる第2開口部と、
    を有した、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の熱交換器。
  11. 流体が供給される配管部品と、
    前記配管部品の第1端部から第2端部に向かう第1方向に沿って並べられ、前記配管部品にそれぞれ接続された複数の分流管と、
    前記配管部品の内部に、前記第1方向に沿って設けられた仕切りと、
    を備え、
    前記仕切りは、前記配管部品の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成し、
    前記配管部品および前記複数の分流管の少なくとも一方には、前記第1領域を流れた前記流体と前記第2領域を流れた前記流体とが合流する合流部が設けられ、
    前記配管部品には、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記流体を流入させる導入部が設けられた、
    分流部品。
  12. 熱交換器と、
    前記熱交換器に風を送るファンと、
    を備え、
    前記熱交換器は、
    冷媒が供給される第1配管部品と、
    前記冷媒が流れる第2配管部品と、
    前記第1配管部品の第1端部から第2端部に向かう第1方向に沿って並べられ、前記第1配管部品と前記第2配管部品との間をそれぞれ繋ぐ複数の第3配管部品と、
    前記第1配管部品の内部に、前記第1方向に沿って設けられた仕切りと、
    を有し、
    前記仕切りは、前記第1配管部品の内部に、前記第1方向とは交差する第2方向において互いに仕切られた第1領域と第2領域とを形成し、
    前記第1配管部品および前記複数の第3配管部品の少なくとも一方には、前記第1領域を流れた前記冷媒と前記第2領域を流れた前記冷媒とが合流する合流部が設けられ、
    前記第1配管部品には、前記第1領域と前記第2領域とに、それぞれ互いに反対方向に向けて前記冷媒を流入させる導入部が設けられた、
    熱交換装置。
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