JP2010032095A - 開閉部材用係止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気パネル等の各構成部品の寸法ばらつきや組み付けのばらつきを容易に補正することができ、開閉部材を確実に係止することが可能な開閉部材用係止装置を提供する。
【解決手段】一対の上ブロック42と下ブロック40とで構成され、上ブロック42にはコの字開口部46を備える。下ブロック40は、取り付け面14cに当接する下面40aを有する。上ブロック42の下面及び下ブロックの上面は、通気開口部周縁面14bに対して傾斜して設けられ、その傾斜面42b,40bには凸凹部42c,40cを備える。上ブロック42と下ブロック40は、互いの凸凹部42c,40c同士を係合させて取り付け面14cに固定される。上ブロック42と下ブロック40の係合位置を変更することにより、コの字開口部46と取り付け面14cとの距離を調節する。
【選択図】図1

Description

この発明は、外気等を屋内に取り込む換気用通気路の通気開口部等に取り付けられ、その通気開口部を開放/閉鎖する開閉部材を係止する開閉部材用係止装置に関する。
例えば、高層ビル等に設けられる窓は、安全性等の観点から開閉できない構造が用いられる場合がある。その場合室内の空気を循環させるため、専用の換気用通気路を介して外気等が取り込まれる。そして、各室内に配置された換気用通気路の終端には、換気状態を調節するための換気パネルが取り付けられている。
まず、一般的に設置されているこの換気パネルは、例えば室内の窓ガラスの下方に設けられ、換気用通気路の終端に取り付けられた開閉部材によって開閉可能に設けられている。開閉部材は、窓枠周辺に軸着され、開閉用の押しボタンと操作レバーを備えている。操作レバーは、開閉部材に摺動自在に設けられたスライド板を摺動させるもので、このスライド板には係止用の突起が設けられている。
従来、開閉部材の係止には、図8に示すような係止具が用いられている。係止具28は、T型に打ち抜かれた金属板の上端の横板部28aが縦板部28bに対して直角に折り曲げられ、さらに縦板部28bに連続する下端部28cが横板部28aと対向する向きに直角に折り曲げられ、図9に示すようにコの字開口部30が形成されている。さらに、下端部28cは、横板部28aから離れる方向に傾斜して曲げられ、誘導面32が形成されている。
また、図9に示すように、開閉部材16の裏面側に摺動ガイド22が設けられ、細長の板材であるスライド板24が、長手方向に摺動自在に保持されている。また、スライド板24には、摺動ガイド22との摺動面と反対側の面であって、長手方向の両端近傍に、略円筒形状の突起部26が一対に形成されている。そして、窓サッシの本体枠14の通気開口部14a内には、開閉部材16側の突起部26が往復移動する方向と平行に形成された取り付け面14cが形成されており、その取り付け面14cに、開閉部材16を本体枠14側へ引き寄せて係止する係止具28が取り付けられている。係止具28は、図8(b)に示すように、横板部28aの外面側を取り付け面14cに当接し、横板部28aが突起部26の往復移動の方向と平行に配置され、横板部28aの両端部分に設けられた取り付け穴34に螺子36を挿通させて取り付け面14cに固定されている。ここで、説明の便宜上、取り付け面14cから係止具28の誘導面32の内側面28cまでの距離をα、取り付け面14cから誘導面32の先端までの距離をβと定義する。
開閉部材16が閉じられただけで、突起部26と係止具28により開平部材16が係止されていないとき、突起部26は、コの字開口部30の外側(図8(b)においては縦板部28bの下方)に位置している。また、図9に示すように、突起部26の上端と取り付け面14cとの距離dは、α<d<βの関係を満たしている。
そして、係止具28に突起部28を係止させる場合、突起部26がコの字開口部30側に向かって(図8(b)においては縦板部28bの方向に)移動し、突起部26の上部が誘導面32に接触する。さらに、図示しない操作部材を操作してスライド板24を摺動させると、突起部26の上部は誘導面32表面を摺動しながらコの字開口部30の内側に進行する。そして、開閉部材16は、通気開口部周縁面14bに圧接される方向に引き寄せられ、やがて、突起部26がd=αとなる位置まで移動したところで動作が停止し、開閉部材16を確実に引き込んで係止した状態となる。このとき、通気開口部周縁部14bは、開閉部材16の下面部分が隙間なく当接し、空気の流れを遮断する。一方、係止の解除は、上記と逆の操作によって同様に行われるが、ここでは説明を省略する。
以上説明したように、換気パネルの係止具の構造は、開閉部材16に設けられた突起部26と本体枠14に設けられた係止具28の特定部分との位置関係を、所定の条件を満たすよう設定することによって、通気開口部14aを確実に閉鎖状態にして係止するものである。
また、特許文献1には、建築物の基礎の構築に関する技術であって、断面コの字の形状を有し、その両側板に外方に突出する突出片を突設した下部ランナーを、基礎構築地面に打設された捨てコンクリート上に設置するとき、捨てコンクリートと下部ランナーとの間に、下部ランナーを内方に収容し、両側板上縁の傾斜辺部に複数の鋸歯状係合部を形成した段差調整スペーサを介在させる乾式基礎が開示されている。これは、比較的水平レベル精度の低い捨てコンクリート上に乾式基礎を設置する際、下部ランナーの突出片を段差調整スペーサの任意の位置の鋸歯状係合部に係合させることによって、下部ランナー及びコンクリートパネルの傾き等を補正しようとするものである。
特開2007−217871号公報
しかしながら、上記従来の換気パネルの係止具28の場合、各構成部品の寸法のばらつきや、組み付けのばらつきによって、開閉部材16に設けられた突起部26と本体枠14に設けられた係止具28の相対的な位置関係が、上述した所定の条件を満たせなくなることがあった。
取り付け面14cから下端部28の内側面までの距離αと取り付け面14cから誘導面32の先端までの距離βに対して、突起部26の上端と取り付け面14cとの距離dの位置関係が、例えば本来の設定値から1〜2mmの範囲を超えてばらつくと、開閉部材16の係止自体が困難となる。また、操作レバーの円滑な操作性を維持しながら、好ましい密閉状態を得ることができるのは、本来の設定値を中心としたかなり狭い範囲に限られる。
さらに、実際に換気パネルの取り付け工事を行った結果、例えば、距離α,βが距離dに対して短すぎる状態になったとき、係止具28の横片28aと取り付け面14cの間にスペーサを挟むという面倒な方法で距離α,βを長くする方向に調節される。一方、距離α,βが距離dに対して長すぎる状態になったとき、係止具28の内側面28cの位置を折り曲げて変形させ、距離α,βを調節する方法もある。しかし、係止具28には一定の強度が要求されるため、この部分を後加工により正確に曲げて調整することは難しいものであった。しかも、後加工により調整できない場合、係止具28を作り直す等の処置が必要であり、各構成部品の寸法ばらつきや組み付けのばらつきによって、換気パネルの取り付け工事に大きな手間と工数がかかる場合があった。
また、特許文献1に開示された乾式基礎の技術も段差調整スペーサを介在させるものであり、高さを高くする調整に限られ、上記と同様の問題が生じるものである。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、換気パネル等の各構成部品の寸法ばらつきや組み付けのばらつきを容易に補正することができ、開閉部材を確実に係止することが可能な開閉部材用係止装置を提供することを目的とする。
この発明は、屋内に設置された換気用通気路の終端の通気開口部に取り付けられ、前記通気開口部を開放及び閉鎖自在に取り付けられた開閉部材と、前記開閉部材に摺動自在に設けられた突起部と、前記突起部をその突出方向に対して垂直方向に往復動させる操作部材とが設けられ、前記突起部の往復動の方向と平行に形成された取り付け面が設けられ、前記取り付け面には、一方の側面にコの字状に開口したコの字開口部を有する係止具が取り付けられ、前記開閉部材で前記通気開口部を閉鎖した状態で前記操作部材を操作して前記突起部を所定方向に移動させると、前記突起部が前記コの字開口部に係合し、前記開閉部材が前記通気開口部周縁面側に圧接する方向に引き寄せられて係止される開閉部材用係止装置であって、前記係止具は、一対の上ブロックと下ブロックとを重ねて構成され、前記上ブロックには前記コの字開口部が設けられ、前記下ブロックには、前記取り付け面に当接する下面が設けられ、前記上ブロックの下面及び下ブロックの上面は、前記取り付け面に対して傾斜して設けられ、かつ、その傾斜面には凸凹部が形成され、前記上ブロックと前記下ブロックは、互いの前記凸凹部同士を係合させて前記取り付け面に一体に固定され、前記上ブロックと前記下ブロックの係合位置を変更することによって、前記コの字開口部と前記取り付け面との距離を調節可能とした開閉部材用係止装置である。
前記通気開口部を閉鎖したとき、前記通気開口部周縁面と前記開閉部材は、いずれか一方の表面に取り付けられたシール材を挟んで当接するものである。
前記上ブロック及び下ブロックの側面に目盛りが付され、前記目盛りは、前記上ブロック及び前記下ブロックが互いに係合した状態で、前記下ブロック下面から前記コの字開口部の誘導面までの距離を表示するものである。
この発明の開閉部材用係止装置によれば、係止具を構成する上ブロックと下ブロックを、傾斜面に形成した階段状の凸凹部の任意の位置同士で互いに係合させることによって、上ブロックに設けたコの字開口部の位置を、本体枠の取り付け面上の所定の位置からずれることなく、取り付け面からの距離だけを自在に調節することができる。
また、開閉部材を閉じたとき、本体枠の通気開口部周縁面と開閉部材を弾力性のあるシール材を挟んで当接させ、圧縮されたシール材で隙間を埋める構成にすることによって、換気用通気路の通気開口部が十分に密閉された状態に閉鎖することができる。また、シール材が変形する作用によって、各構成部品の寸法ばらつきや組み付けのばらつきを吸収する効果も期待できる。
さらに、前記上ブロック及び前記下ブロックが互いに係合したとき、前記下ブロック下面から前記誘導受け部までの距離に相当する目盛りが視認可能に付されているので、作業者が上ブロックと下ブロックを適切な係合位置に係合させるための目印にすることができ、作業効率が向上する。
以下、この発明の一実施形態について、図1〜図7に基づいて説明する。なお、上述した従来の換気パネル及びその施錠部分の構造部品と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。まず、換気パネル10の構造について、図6、図7に基づいて説明する。換気パネル10は、図6(a)に示すように、室内の窓ガラス11の下方に設けられ、換気用通気路12の終端に取り付けられた本体枠14に略長方形の通気開口部14aが形成され、開閉部材16によって、通気開口部14aが閉鎖されている。開閉部材16は、窓ガラス11側の一辺が本体枠14に軸着され、その上面の軸着された一辺からやや離れた位置に、押しボタン18と操作レバー20が設けられている。
開閉部材16は、図7(a)(b)に示すように、開閉部材16の下面の、軸着された一辺と反対側の部分に、開閉部材16と略垂直の角度に摺動ガイド22が設けられている。また、摺動ガイド22には、細長の板材であるスライド板24が、左右方向に摺動自在に保持されている。また、スライド板24には、摺動ガイド22との摺動面と反対側の面であって、長手方向の両端部分に、略円筒形状の突起部26が一対に設けられている。このスライド板24は、図示しない所定の機構によって操作レバー20と連結されており、操作部分20aが斜め上方に突出した状態で操作部分20aを回すと、回転軸部分20bの回転動作に連動して、スライド板24が摺動ガイド22内を長手方向に摺動する。すなわち、図7に示すように、操作レバー20を反時計周りに回すと、スライド板24は右方向に摺動し、一対の突起部26は右方向に移動する。反対に、操作レバー20を時計周りに回すと、スライド板24は左方向に摺動し、一対の突起部26は左方向に移動する。
本実施形態の開閉部材用係止装置は、図1に示すように、従来の係止具28に代えて、下ブロック40と上ブロック42を組み合わせてなる係止具44が用いられている。また、図2に示すように、開閉部材16を閉じたときに、開閉部材16の通気開口部周縁面14bに当接する部分、にシール材46が取り付けられている。
まず、係止具44について説明する。係止具44は、図3に示す下ブロック40と図4に示す上ブロック42を組み合わせたものであって、例えば、ポリアミド系樹脂等の比較的強度の強い合成樹脂により成形されている。そして、両ブロック40,42は、図3(a)と図4(a)に示す向きで傾斜面40b,42b同士を互いに対向させ、各傾斜面40b,42bに形成された凸凹部40c,42c同士が互いに係合することによって相対的な位置が決まる。以下、両ブロック40,42の詳細な形状について、個別に説明する。
下ブロック40は、図3に示すように、略長方形の水平面である下面40aと、その上方に下面40aに対して例えば約30度の角度に傾斜した傾斜面40bが形成され、略楔形の外形を有している。大きさは、適宜設定されるものであるが、例えば下面40aの長手方向の長さが約50mm、幅が約10mm、傾斜面40bの頂点の高さが約20mmである。さらに、傾斜面40のほぼ全体にわたって、傾斜方向に鋸歯状の階段を形成するように刻まれた凸凹部40cが設けられている。ここでは、互いに隣り合う凸同士の間隔は、例えば約0.94mm、同様に凸と凹の高低差は、約0.35mmに設定されている。
また、下ブロック40には、下面40aから傾斜面40bまで貫通し、下面40aに対して垂直方向に空けられた長穴40dが2つ形成されている。この長穴40dは、係止具44を固定するための2本の螺子36が各々挿通される穴であって、幅寸法は、螺子36の直径よりもゆとりをもって大きく、長さ寸法は、下ブロック42自体の強度を確保するために必要な樹脂部分を残し、極力長めに形成されている。さらに、略三角形の側面中央には、下面40aに対して垂直方向に、筋状の目盛り40eが設けられている。目盛り40eについては後述する。
一方、上ブロック42は、図4(d)の平面図に示すように、上方からみると略長方形の外形を有し、長さは例えば約35mmで下ブロック40よりも短く、幅は例えば約10mmで下ブロック40とほぼ等しい。上ブロック42の下方の面は、図4(a)に示すように、例えば約30度の角度に傾斜した傾斜面42bが形成され、傾斜面42bのほぼ全体にわたって、傾斜方向に鋸歯状の階段を形成するように刻まれた凸凹部42cが設けられている。凸凹部42cは下ブロック40の凸凹部40cと同様の形状に設定されており、凸凹部42cと凸凹部40cは、任意の位置で互いに係合可能に形成されている。
また、傾斜面42bの両端部には、傾斜面42bから上方に貫通する2つの丸穴42dが一対に空けられており、その向きは、下ブロック40と組み合わせたときに下面40aに対して略垂直の方向である。丸穴42dは、係止具44を固定するための2本の螺子36が各々挿通される穴であって、内径は、螺子36の直径よりもゆとりをもって大きく設定されている。
また、一対の丸穴42bに挟まれた部分には、開閉部材16の突起部26が往復移動したときに係合するコの字開口部46が形成された誘導受け部48が設けられている。コの字開口部46は、ブロック状の誘導受け部48を突起部26が往復移動する空間を切り欠くように形成されており、コの字開口部46の内側上面46aは、突起部26が往復移動する方向と平行に、内側上面46aから連続する誘導面46bは、やや上方に広がる角度に設定されている。さらに、上ブロック42のコの字開口部46側の側面中央には、丸穴42dの貫通方向と平行に、筋状の目盛り42eが設けられている。目盛り42eについては後述する。
以上説明した両ブロック40,42の組み合わせでなる係止具44は、図1に示すように、本体枠14の取り付け面14cに取り付けられる。まず、下ブロック40と上ブロック42を、各傾斜面40b,42b同士を対向させ、各凸凹部40c,42c同士を所定の位置で係合させて係止具44の形状を決定する。そして、そのまま下ブロック40の下面40aを取り付け面14cに当接させ、2つの螺子36を丸穴42b及び長穴40aに挿通し、取り付け面14cに螺子締めされる。取り付け面14cは、図1(a)に示すように、突起部26が往復移動する方向と平行に形成されているので、コの字開口部46の内側上面46aは、突起部26の往復移動の方向と平行に配置され、誘導面46bは、取り付け面14cから離れる方向に傾斜している。ここで、図1(b)に示すように、説明の便宜上、取り付け面14cから内側上面46aまでの距離をα、取り付け面14cから誘導面46bの先端までの距離をβと定義する。
開閉部材16が閉じられた状態で、操作レバー20による係止がされていない場合は、突起部26は、コの字開口部46の外側(図1(b)における誘導受け部48の下方)に位置している。また、図2に示すように、突起部26の上端と取り付け面14cとの距離dは、α<d<βの関係を満たしている。
また、開閉部材16の下面側であって通気開口部周縁面14bに当接する部分には、図2に示すように、シール材取り付け部14dが形成され、弾力性のあるゴム等を素材とするシール材46が取り付けられている。従って、開閉部材16と通気開口部周縁面14bの間の隙間がシール材46によって塞ぐことができる。また、シール材46が変形する作用によって、各構成部品の寸法ばらつきや組み付けのばらつきを吸収する効果も期待できる。
次に、この状態から操作レバー20を回し、開閉部材16を係止する動作について説明する。操作レバー20を回すと、突起部26がコの字開口部46の側に向かって(図1(b)においては誘導受け部48の方向に)移動し、突起部26の上部が誘導面46bに接触する。さらに操作レバー20を回すと、突起部26の上部は誘導面46b表面を摺動しながらコの字開口部46の内側に進行する。そして、開閉部材16は、シール材14dを圧縮しながら通気開口部周縁面14b側に引き寄せられ、やがて、突起部26がd=αとなる位置まで移動したところで動作が停止し、係止された状態となる。このとき、通気開口部周縁部14bは、シール材14dによって隙間なく密閉され、空気の流れをほぼ完全に遮断することができる。
また、係止された開閉部材16を開放するときは、押しボタン20を押圧する。すると、図6(b)に示すように、操作レバー20の一方の端部である操作部分20aが斜めに突出する。そして、操作部分20aを、他の端部である回転軸部分20bを中心に回すと、係止具44の係止状態が解除される。さらに、操作部分20aを上方に持ち上げると、図6(c)に示すように、本体枠14に軸着された開閉部材16が回動して通気開口部14aが開放される。開放された通気開口部14aを閉鎖するときは、上記と逆の操作を行う。
以上説明したように、開閉部材16に設けられた突起部26と本体枠14に設けられた係止具44の相互の位置関係が、係止する前の状態において、α<d<βの条件を満たすことによって、確実に開閉部材16を密閉状態に係止することができる。
なお、下ブロック40と上ブロック42の側面に付され、互いの係合位置を示す目盛り40e,42eは、図1(b)に示すように取り付け面14cに組みつけられた状態で、例えば距離αに相当する数値を表示している。各ブロックの凸凹部40c,42cは、この実施形態では上述したとおり、互いに隣り合う凸同士の間隔は約0.94mm、同様に凸と凹の高低差は約0.35mmに各々設定され、両ブロックが約30度という一定の傾斜面40b,42bで互いに当接しているので、両ブロック,42の係合位置と距離αの間には、ほぼ比例関係が成立し、係合する凸凹部分を隣に一列分移動することによって距離αが約0.3mm変化する。また、目盛り42eの刻みは、距離αが約0.9mm変化する間隔に設定されている。なお、図1(b)では省略されているが、目盛り42eの近傍に、距離αを示す数字を表示してもよい。以上説明した目盛り40e,42eによる表示は、後述する距離α,βの調節を行う際に使用される。
次に、係止具44が有する距離α,βの調節機能について説明する。換気パネル10の各構成部品の寸法ばらつきや、組み付けのばらつきによって、距離α,β及び距離dは必ずしも一定にならない。そこで、係止具44の下ブロック40と上ブロック42の係合位置を変化させることによって、距離α,βと距離dの関係を上述の大小関係になるように調節する。
まず、係止具44を取り付けるとき、上ブロック42の凸凹部42cを下ブロック40の凸凹部40cの任意の位置に係合させ、取り付け面14cに螺子36で固定する。そのあと、操作レバー20を回して施錠を試み、コの字開口部46と突起部26との係合の具合を確認する。このとき、例えば、距離α,βが距離dに対して短すぎて具合が悪い場合は、螺子36を少々緩めた後、図5(b)に示すように、下ブロック40を楔形の先端方向に所定距離だけ移動させ、距離α,βを長くした状態で再び両ブロック40,42を螺子36を締め付けて固定する。逆に、距離α,βが距離dに対して長すぎて具合が悪い場合は、螺子36を少々緩めた後、下ブロック40を楔形の先端と逆の方向に所定距離だけ移動させ、距離α,βを短くした状態で再び両ブロック40,42を螺子36を締め付けて固定する。この動作を適宜繰り返すことによって、両ブロック40,42を適切な係合位置で固定することができる。そして、適切な係合位置を目盛り40e,42eによる表示で読み取っておく。
次に、他の係止具44を取り付けるときは、上ブロック42の凸凹部42cと下ブロック40の凸凹部40cを、先の係止具44で適切であった係合位置と同様の係合位置で係合させる。その際、先の係止具44で適切な位置であった目盛り40e,42eの表示を目印とすることができる。その後の調節は、先の係止具44と同じ手順である。
以上説明したように、下ブロック40の位置のみを移動させて上ブロック42との係合位置を調整する構造なので、上ブロック42を取り付け面14c上の所定の位置からずれることなく、取り付け面14cから内側上面46aまでの距離αを簡単に調節することができる。また、係止具44の側面に、距離αに相当する距離を表示する目盛り40e,42eが付されているので、複数の係止具44を取り付ける作業を行うときに最適な係合位置の目安として利用することができる。例えば、たくさんの換気パネルを何部屋にも取り付ける作業を行うときなどは、最初に取り付けた係止具44の係合位置を覚えておき、二つ目以降を取り付けるときは、目盛り40e,42eを利用して一律に最初の係合位置に設定するようにして作業を進めれば、係合位置の微調整を行う回数を減らすことができ、作業効率を向上させることができる。
なお、この発明の開閉部材用係止装置は上記実施形態に限定されるものではなく、係止具44の材質は、所定の剛性と耐久性があれば、ポリアミド系以外の合成樹脂や、アルミニウム等の金属でもよい。
また、下ブロック40と上ブロック42の傾斜面40b,42bの傾斜角度、凸凹部40c,42cの鋸歯形状、誘導面46bの傾斜角度については、換気パネル10や開閉部材16の形態(形状、大きさ、重量など)や、距離αを調節するときの最小刻み等を考慮して適宜設定されるものである。
また、下ブロック40及び上ブロック42を取り付け面14cに固定する方法は、螺子36による固定の他、接着剤による固定、あるいは二つの方法を併用した固定等、特に限定されない。
さらに、上記実施形態においては、本体枠14の通気開口部14a及び開閉部材16は略長方形であるため、突起部26と係止具44は二組設けられているが、通気開口部14aと開閉部材16の形態(形状、大きさ、重量など)を考慮して、その数を増減してもよい。
この発明の換気パネル用係止装置の実施形態であって、係止具の取り付け状態を示す平面図(a)、側面図(b)である。 この実施形態の換気パネル用係止装置の構造を説明する縦断面図である。 この実施形態の換気パネル用係止装置の係止具を構成する下ブロックを示す正面図(a)、側面図(b)、平面図(c)、A部拡大図(d)である。 この実施形態の換気パネル用係止装置の係止具を構成する上ブロックを示す左側面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)、平面図(d)、B部拡大図(e)である。 この実施形態の換気パネル用係止装置の係止具の取り付け状態の変更後の様子を示す平面図(a)、側面図(b)である。 この実施形態の換気パネル用係止装置を取り付けた換気パネルであって、開閉部材が係止された状態を示す斜視図(a)、係止が解除された状態を示す斜視図(b)、開閉部材が開かれた状態を示す斜視図(c)である。 この実施形態の換気パネルの開閉部材に取り付けられた操作レバー等の動作を説明する平面図(a)、正面図(b)である。 従来の係止具の取り付け状態を示す平面図(a)、側面図(b)である。 従来の係止具を用いた係止構造を説明する縦断面図である。
符号の説明
10 換気パネル
12 換気用通気路
14 本体枠
14a 通気開口部
14b 通気開口部周縁面
14c 取り付け面
16 開閉部材
18 押しボタン
20 操作レバー
22 摺動ガイド
24 スライド板
26 突起部分
36 螺子
40 下ブロック
40a 下面
40b 傾斜面
40c 凸凹部
40d 長穴
40e 目盛り
42 上ブロック
42b 傾斜面
42c 凸凹部
42d 丸穴
42e 目盛り
44 係止具
46 コの字開口部
46a 内側上面
46b 誘導面
48 誘導受け部

Claims (3)

  1. 屋内に設置された換気用通気路の終端の通気開口部に取り付けられ、前記通気開口部を開放及び閉鎖自在に取り付けられた開閉部材と、前記開閉部材に摺動自在に設けられた突起部と、前記突起部をその突出方向に対して垂直方向に往復動させる操作部材とが設けられ、前記突起部の往復動の方向と平行に形成された取り付け面が設けられ、前記取り付け面には、一方の側面にコの字状に開口したコの字開口部を有する係止具が取り付けられ、前記開閉部材で前記通気開口部を閉鎖した状態で前記操作部材を操作して前記突起部を所定方向に移動させると、前記突起部が前記コの字開口部に係合し、前記開閉部材が前記通気開口部周縁面側に圧接する方向に引き寄せられて係止される開閉部材用係止装置において、
    前記係止具は、一対の上ブロックと下ブロックとを重ねて構成され、前記上ブロックには前記コの字開口部が設けられ、前記下ブロックには、前記取り付け面に当接する下面が設けられ、前記上ブロックの下面及び下ブロックの上面は、前記取り付け面に対して傾斜して設けられ、かつ、その傾斜面には凸凹部が形成され、前記上ブロックと前記下ブロックは、互いの前記凸凹部同士を係合させて前記取り付け面に一体に固定され、前記上ブロックと前記下ブロックの係合位置を変更することによって、前記コの字開口部と前記取り付け面との距離を調節可能としたことを特徴とする開閉部材用係止装置。
  2. 前記通気開口部を閉鎖したとき、前記通気開口部周縁面と前記開閉部材は、いずれか一方の表面に取り付けられたシール材を挟んで当接することを特徴とする請求項1記載の開閉部材用係止装置。
  3. 前記上ブロック及び下ブロックの側面に目盛りが付され、前記目盛りは、前記上ブロック及び前記下ブロックが互いに係合した状態で、前記下ブロック下面から前記コの字開口部の誘導面までの距離を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の開閉部材用係止装置。

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