JP2010031963A - 潤滑構造、ならびに車両用変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】中空軸43の貫通孔43aをオイル流路として利用した潤滑構造において、貫通孔43a内へのオイル供給動作の開始時に、オイル導入側から離れた場所に存在する潤滑必要部位へオイルを可及的速やかに供給可能とする。
【解決手段】中空軸43の貫通孔43aは、そのオイル流通方向の上流側から下流側へ向けて漸次拡径するテーパ形状とされている。中空軸43において貫通孔43aの大径の下流側開口43cに対応する外端面には、当該貫通孔43a内へ突き出てオイル流出を制限するように堰き止めるための堰47が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】中空軸43の貫通孔43aは、そのオイル流通方向の上流側から下流側へ向けて漸次拡径するテーパ形状とされている。中空軸43において貫通孔43aの大径の下流側開口43cに対応する外端面には、当該貫通孔43a内へ突き出てオイル流出を制限するように堰き止めるための堰47が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用した潤滑構造、ならびにこの潤滑構造を用いた車両用変速機に関する。
例えば自動車等の車両に搭載される変速機(例えば自動変速機や手動変速機等)では、それに備える歯車軸や回転軸等を中空軸とし、この中空軸の貫通孔をオイル流路として利用することがある。
一般的に、前記中空軸の貫通孔は、その孔径が軸方向全長にわたって同一となるストレート孔になっている。
例えば中空軸の貫通孔の一端外側から当該貫通孔内へオイルを噴射することにより、貫通孔内にオイルを導入し、貫通孔の他端側から流出させて、適宜の潤滑必要部位へオイルを供給する形態とすることがある。
そのような場合、前記オイルを噴射した後、中空軸の貫通孔においてオイル流通方向の下流側開口からオイルを流出させるまでにタイムラグが発生することがあるが、特に、冬場など、オイル粘度が高いときには、オイル噴射の初期において、前記タイムラグが長くなることが指摘される。
ところで、例えば特許文献1に示されているように、自動車用変速機において、入力軸の歯車軸の中心にその一端から軸方向途中で行き止まりとなる穴を設け、この穴を、その一端の開口側から奥へ向けて穴径を漸次拡径するテーパ形状としたものがある。
この特許文献1に係る従来例は、歯車軸の穴の奥側に径方向に貫通する貫通孔を設け、穴の奥へ供給されたオイルを前記貫通孔から径方向外向きへ流出させるようにしている。
この他、例えば特許文献2に示されているように、自動車用変速機等の動力伝達装置において、前記歯車軸の中心に設けられる貫通孔を2段階のテーパ形状とし、この歯車軸の貫通孔の小径開口に、ストレート孔を有するスリーブを連なるように配置し、このスリーブの外側開口から、スリーブ内へオイルを供給し、このスリーブ内に供給されたオイルを2段テーパ形状の貫通孔の大径開口へ向けて送るようにしたものがある。
この特許文献2に係る従来例では、ストレート孔を有するスリーブの外側開口に径方向内向きに突出する堰(43)を設けているが、この堰は、スリーブのストレート孔内に供給したオイルがこのストレート孔の外側開口から漏れ出ることを防止するために設けられたものである。
実開昭61−69559号公報
特開2007−187185号公報
上記いずれの従来例においても、オイルを流通させるための行き止まり穴や貫通孔をテーパ形状にするという点が開示されているものの、以下で説明する本発明のように、「オイル流路となる貫通孔をテーパ形状にしたうえで、このテーパ形状の貫通孔におけるオイル流出側の大径側開口寄りに堰を設け、この堰よりも内側の貫通孔内にオイルを残留させ
ることを可能にする」というような技術思想は見られないし、そのようなことを示唆する記載もない。
ることを可能にする」というような技術思想は見られないし、そのようなことを示唆する記載もない。
本発明は、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用した潤滑構造において、前記貫通孔内へのオイル供給動作の開始時に、オイル導入側から離れた場所に存在する潤滑必要部位へオイルを可及的速やかに供給可能とすることを目的としている。
本発明は、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用した潤滑構造であって、前記貫通孔が、そのオイル流通方向の上流側から下流側へ向けて漸次拡径するテーパ形状とされ、前記中空軸において前記貫通孔の大径の下流側開口に対応する外端面に、当該貫通孔内へ突き出てオイル流出を制限するように堰き止めるための堰が設けられている、ことを特徴としている。
この構成によれば、テーパ形状の貫通孔において、小径の上流側開口から導入されるオイルは、大径の下流側開口から流出されることになるが、前記堰は、前記導入されたオイルを下流側開口から流出させにくくするように堰き止めるので、下流側開口において堰部よりも内側の領域にオイルの一部が残留するようになる。
このようにして残留するオイルは、中空軸が回転されたときに、回転遠心力によってテーパ形状の斜面の大径側へ移動し、前記堰を乗り越えて、下流側開口から外側へ流出されるようになる。
好ましくは、前記堰は、前記中空軸においてオイル流通方向の下流側の外端面に取り付けられる環状部材の一部とされる。
ここでは、堰の具体構成を特定している。つまり、堰として、中空軸とは別体の単純な形状の環状部材を用いるようにしているから、中空軸の一部を切削加工して堰を得る場合に比べて、コスト上昇を抑制するうえで有利となる。
好ましくは、前記中空軸の下流側開口の外径側が、転がり軸受を介して外径側に配置される部材に支持され、かつ、前記転がり軸受の内輪が前記中空軸においてオイル流通方向の下流側の外端面に沿うように径方向内向きに延出され、この延出部の一部が前記堰とされる。
ここでは、堰の具体構成を特定している。つまり、堰として、既存の転がり軸受の内輪を用いるようにしているから、わざわざ別部材を追加する場合に比べて、コスト上昇を抑制するうえで有利となる。
また、本発明は、変速機構と、デファレンシャルとを含む車両用変速機において、前記変速機構から前記デファレンシャルへ回転動力を伝達するための歯車軸を備え、この歯車軸に、前記の潤滑構造が適用されている、ことを特徴としている。
ここでは、車両用変速機に備える歯車軸に、前記潤滑構造を適用している。この場合、例えば車両用変速機の運転初期において、中空軸に相当する歯車軸の貫通孔にオイルが導入されていない状態でも、中空軸の回転に伴い、前回の運転時に貫通孔の大径の下流側開口寄りに残留しているオイルが、貫通孔の下流側開口から外側へ流出されることになって、その近傍の潤滑必要部位へ供給されるようになる。そのため、運転初期段階においても、オイル導入側から離れた場所に配置される潤滑必要部位へオイルを可及的速やかに供給することが可能になり、そこの潤滑が安定に保たれるようになる。
本発明によれば、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用した潤滑構造において、前記貫通孔内へのオイル供給動作の開始時に、オイル導入側から離れた場所に存在する潤滑必要部位へオイルを可及的速やかに供給することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図4に、本発明の一実施形態を示している。
この実施形態では、車両用変速機としてフロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式のトランスアクスル1を例に挙げている。
図1は、本発明に係る車両用変速機の一実施形態としてのトランスアクスルの構成を展開して示すスケルトン図である。
図1に例示しているトランスアクスル1は、図示していない内燃機関(エンジン)からトルクコンバータ2を経て入力された回転動力を、変速機構部3、動力伝達機構4ならびにデファレンシャル5を経由して、左右のドライブシャフト6L,6Rに取り付けられる駆動輪(図示省略)に伝達するように構成されている。
これらトランスアクスル1を構成する各要素は、基本的に公知の構成であるので、本発明の特徴部分に直接的に関係していない部分についての説明は簡単に済ませることにする。
トルクコンバータ2および変速機構部3は、内燃機関のクランクシャフト7と同軸上に配置されたインプットシャフト8に設けられている。
トルクコンバータ2は、主として、インプットシャフト8に連結されているポンプインペラ21、タービンランナ22、ステータ23、ロックアップクラッチ24を含んだ構成である。
変速機構部3は、ラビニオ式と呼ばれる遊星歯車機構と、複数のクラッチC1〜C3と、複数のブレーキB1〜B3と、複数のワンウェイクラッチF1,F2とを含んだ構成であり、例えば前進4段、後退1段の変速を行うようになっている。
動力伝達機構4は、主として、カウンタードライブギヤ41、カウンタードリブンギヤ42、カウンターシャフト43を含んだ構成である。
カウンタードライブギヤ41は、インプットシャフト8に相対回転可能に取り付けられており、カウンタードリブンギヤ42は、カウンターシャフト43に一体回転可能に取り付けられている。カウンターシャフト43は、インプットシャフト8と平行に配設されており、その外周には、デファレンシャルドライブピニオン44が一体に形成されている。
このカウンターシャフト43は、その両端が転がり軸受(例えば円すいころ軸受)45,46を介してトランスアクスルケース(図示省略)に回転自在に支持されている。
このトランスアクスルケース内には、所定量のオイルが貯留されている。このオイルは、例えばトランスアクスル1の各構成要素等の回転支持部分や摺動部分の潤滑油として、また、トルクコンバータ2の作動油として、さらに、変速機構部3のクラッチC1〜C3
およびブレーキB1〜B3等を係合・解放させるための駆動系(図示省略)の作動油等として利用される。このオイルは、オイルポンプ9によって前記必要部位へ供給、循環されるようになっている。
およびブレーキB1〜B3等を係合・解放させるための駆動系(図示省略)の作動油等として利用される。このオイルは、オイルポンプ9によって前記必要部位へ供給、循環されるようになっている。
デファレンシャル5は、例えばツーピニオンタイプとされており、デファレンシャルドライブピニオン44に噛合するファイナルリングギア51から入力される動力を必要に応じて左右のドライブシャフト6L,6Rを介して左右の駆動輪(図示省略)に分配して伝達するものである。
このようなトランスアクスル1において、カウンターシャフト43に本発明の潤滑構造を適用しているので、図2から図4を参照して、以下で詳細に説明する。
図2は、図1のトランスアクスル1において本発明の潤滑構造を適用した部分(カウンターシャフト43)を拡大して示す図、図3は、図2のカウンターシャフト43とオイル堰き止め用のワッシャ47とを分離した状態を示す断面図、図4は、図3のカウンターシャフト43にオイル堰き止め用のワッシャ47を取り付けた状態を示し、各部の寸法関係の説明に用いる図である。
カウンターシャフト43は、中空軸とされており、その中心軸線に沿って設けられる貫通孔43aをオイル流路として利用するようになっている。
この図1から図4に示した例では、図中の右側から左側へ向けてオイルが流通されるようになっており、貫通孔43aの図中右側開口が上流側開口43bとなり、貫通孔43aの図中左側開口が下流側開口43cとなる。
そして、前記の貫通孔43aは、そのオイル流通方向の上流側から下流側へ向けて漸次拡径するテーパ形状とされている。
このカウンターシャフト43において下流側開口43cに対応する外端面には、環状部材としてのワッシャ47が取り付けられている。このワッシャ47は、中心に円形孔が設けられた円形板とされている。
このワッシャ47の内周縁は、カウンターシャフト43の貫通孔43a内へ突出されており、この突き出た部分が、貫通孔43aの下流側開口43cからのオイル流出を制限するための堰として機能するようになっている。
具体的には、図3に示すように、カウンターシャフト43において下流側開口43cに対応する外端面には、軸方向内方へ向けて陥没する陥没部43dが設けられており、この陥没部43dに、ワッシャ47が圧入等により嵌入装着されている。
そして、図4に示すように、ワッシャ47の内径寸法R3は、上流側開口43bの内径寸法R1と略同じに設定されており、下流側開口43cの内径寸法R2よりも小さく設定されている。このワッシャ47の突出代hは、R2−R3(≒R1)であり、テーパ形状の貫通孔43aにおける斜面の高低差に相当している。なお、突出代hは、任意である。
つまり、このワッシャ47を設けることによって、その突出部分より貫通孔43aの軸方向内方において下半分領域にオイル溜まり用の段差が形成されることになる。
次に、トランスアクスル1の動作中におけるカウンターシャフト43の貫通孔43a内のオイル流動形態について説明する。
まず、内燃機関の運転中において、トランスアクスル1の変速機構部3の変速ポジションが選択されているときは、インプットシャフト8から入力されて変速機構部3で変速された回転動力が、カウンタードライブギヤ41からカウンタードリブンギヤ42に伝達され、カウンタードリブンギヤ42と一体回転するカウンターシャフト43およびデファレンシャルドライブピニオン44からファイナルリングギア51を経てデファレンシャル5に伝達され、このデファレンシャル5により左右のドライブシャフト6L,6Rに分配伝達されるようになる。
このような動力伝達の過程において、オイルポンプ9から供給されるオイルは、図示していないトランスアクスルケースに設けられるオイル噴射ノズル11(図2のみ記載)からカウンターシャフト43の貫通孔43a内に、その上流側開口43bから噴射供給されることになる。これにより、貫通孔43a内に導入されたオイルが、貫通孔43aの下流側開口43cから外側へ流出され、適宜の潤滑必要部位へ供給されることになる。
そして、内燃機関の運転が停止されてトランスアクスル1の動作が停止されると、カウンターシャフト43の貫通孔43a内に噴射されたオイルの一部が、ワッシャ47によって堰き止められて、貫通孔43aにおける下半分領域の下流側開口43c寄りに残留されることになる。
このような状態になるから、次に内燃機関が始動されたときには、オイル噴射ノズル11から噴射されるオイルが貫通孔43aの下流側開口43cから外側へ流出されるよりも速く、カウンターシャフト43の回転に伴い、前記残留していたオイルが回転遠心力によってテーパ形状の斜面の大径側へ移動し、ワッシャ47の突出部分を乗り越えて貫通孔43aの外側へ流出されることになり、適宜の潤滑必要部位へ供給されるようになる。
そのため、内燃機関の始動直後や、あるいは冷間運転時のように、オイル粘度が高いことが原因となって、オイル噴射ノズル11からのオイル噴射が不足する等して、貫通孔43aの下流側開口43cまでオイルが到達しにくい場合であっても、前記のように貫通孔43a内に残留しているオイルが貫通孔43aの下流側開口43cから外側へ速やかに流出されることになる。したがって、前記のような状況においても、オイル導入側から離れた場所に存在する前記潤滑必要部位にオイルを可及的速やかに供給することが可能になり、前記潤滑必要部位で安定した潤滑が可能になる。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した実施形態では、内燃機関の始動直後や、オイル粘度が高くてオイル搬送にタイムラグが発生するような状況であっても、オイル導入側から離れた場所に存在する潤滑必要部位にオイルを迅速かつ確実に供給することが可能になる。
しかも、この実施形態では、既存のカウンターシャフト43の貫通孔43aをテーパ形状にするとともに、堰として、カウンターシャフト43とは別体で市場から安価かつ簡易に調達できるワッシャ47を用いるようにしているから、例えばカウンターシャフト43の一部を切削加工して堰を得る場合に比べて、コスト上昇を抑制するうえで有利となる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)上記実施形態では、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式車両に搭載されたトランスアクスル1のカウンターシャフト43周辺に本発明に係る潤滑構造を適
用した例を挙げているが、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用している部分であれば、トランスアクスル1内のどのような部分に対しても本発明を適用することが可能である。
用した例を挙げているが、中空軸の貫通孔をオイル流路として利用している部分であれば、トランスアクスル1内のどのような部分に対しても本発明を適用することが可能である。
(2)上記実施形態では、車両用変速機として、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式の車両に備えるトランスアクスル1を例に挙げているが、フロントエンジン・リアドライブ(FR)方式の車両に備える自動変速機や手動変速機とすることも可能である。また、トランスアクスル1の変速機構部3については、図1に示した遊星歯車機構の他に、例えばベルト式無段変速機構、複数段の歯車機構、あるいはトロイダル式の変速機構等とすることも可能である。
(3)上記実施形態において、オイル堰き止め用の部材としてワッシャ47を用いた例を挙げているが、本発明はこれに限定されない。
例えば図5に示すように、カウンターシャフト43の軸方向両端が、転がり軸受45,46を介してトランスアクスルケース(図示省略)に支持されているが、この2つの転がり軸受45,46のうち、オイル流通方向の下流側に位置する転がり軸受45の内輪45aに、径方向内向きに延出する環状延出部45bを一体に設け、この環状延出部45bを、カウンターシャフト43においてオイル流通方向の下流側の外端面に当接させる。
そして、前記の環状延出部45bの内周縁は、カウンターシャフト43の貫通孔43a内に突き出るように配置されている。
この環状延出部45bの内径寸法R3は、上流側開口43bの内径寸法R1と略同じに設定されており、下流側開口43cの内径寸法R2よりも小さく設定されている。このワッシャ47の突出代hは、R2−R3(≒R1)であり、テーパ形状の貫通孔43aにおける斜面の高低差に相当している。この環状延出部45bの内周縁が、貫通孔43aの下流側開口43cからのオイル流出を制限するための堰として機能するようになっている。
つまり、このような環状延出部45bを設けることによって、その径方向内向きの突出部分より貫通孔43aの軸方向内方において下半分領域に、オイル溜まり用の段差が形成されることになる。
この段差部分には、上記実施形態で説明したことと同様に、内燃機関の運転が停止されてトランスアクスル1の動作が停止されたときに、カウンターシャフト43の貫通孔43a内に噴射されたオイルの一部が、環状延出部45bによって堰き止められて残留することになるので、上記次の内燃機関の始動直後や、あるいは冷間運転時のように、オイル粘度が高いことが原因となって、オイル噴射ノズル11からのオイル噴射が不足する等して、貫通孔43aの下流側開口43cまでオイルが到達しにくい場合であっても、オイル導入側から離れた場所に存在する潤滑必要部位へ可及的速やかにオイルを供給することが可能になり、安定した潤滑が可能になる。
しかも、この場合、既存の転がり軸受45の内輪45aに、堰としての環状延出部45bを設けるようにしているので、わざわざ別部材を追加する場合に比べて、コスト上昇を抑制するうえで有利となる。
1 トランスアクスル
2 トルクコンバータ
3 変速機構部
4 動力伝達機構
5 デファレンシャル
11 オイル噴射ノズル
42 カウンタードリブンギヤ
43 カウンターシャフト(中空軸、歯車軸に相当)
43a テーパ形状の貫通孔
43b 貫通孔の上流側開口
43c 貫通孔の下流側開口
44 デファレンシャルドライブピニオン
47 ワッシャ(堰に相当)
2 トルクコンバータ
3 変速機構部
4 動力伝達機構
5 デファレンシャル
11 オイル噴射ノズル
42 カウンタードリブンギヤ
43 カウンターシャフト(中空軸、歯車軸に相当)
43a テーパ形状の貫通孔
43b 貫通孔の上流側開口
43c 貫通孔の下流側開口
44 デファレンシャルドライブピニオン
47 ワッシャ(堰に相当)
Claims (4)
- 中空軸の貫通孔をオイル流路として利用した潤滑構造であって、
前記貫通孔が、そのオイル流通方向の上流側から下流側へ向けて漸次拡径するテーパ形状とされ、
前記中空軸において前記貫通孔の大径の下流側開口に対応する外端面に、当該貫通孔内へ突き出てオイル流出を制限するように堰き止めるための堰が設けられている、ことを特徴とする潤滑構造。 - 請求項1に記載の潤滑構造において、
前記堰は、前記中空軸においてオイル流通方向の下流側の外端面に取り付けられる環状部材の一部とされる、ことを特徴とする潤滑構造。 - 請求項1に記載の潤滑構造において、
前記中空軸の下流側開口の外径側が、転がり軸受を介して外径側に配置される部材に支持され、かつ、前記転がり軸受の内輪が前記中空軸においてオイル流通方向の下流側の外端面に沿うように径方向内向きに延出され、この延出部の一部が前記堰とされる、ことを特徴とする潤滑構造。 - 変速機構と、デファレンシャルとを含む車両用変速機において、
前記変速機構から前記デファレンシャルへ回転動力を伝達するための歯車軸を備え、この歯車軸に、前記請求項1から3のいずれか1つに記載の潤滑構造が適用されている、ことを特徴とする車両用変速機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008194812A JP2010031963A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 潤滑構造、ならびに車両用変速機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012233537A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Toyota Motor Corp | 軸受潤滑構造 |
CN111946737A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-17 | 中车大连机车研究所有限公司 | 一种轨道交通齿轮箱用空心滚子轴承 |
-
2008
- 2008-07-29 JP JP2008194812A patent/JP2010031963A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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CN111946737A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-17 | 中车大连机车研究所有限公司 | 一种轨道交通齿轮箱用空心滚子轴承 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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