JP2010031474A - 木造軸組耐力壁、木造軸組建築物及びその施工方法 - Google Patents

木造軸組耐力壁、木造軸組建築物及びその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木造軸組建築物に関し、高い耐震性を備えるとともに、施工性を向上させる。
【解決手段】土台(506)及び梁(514)と、土台と梁との間に立設した柱(508、510)と、土台又は梁と柱とが成す角隅部に設置される隅金物(520、522、524、526)と、この隅金物に固定される筋交い(530、532)とを備える木造軸組耐力壁及びその工法であって、隅金物に土台又は梁又は柱を挟んで固定される座金付きボルト(528)を備え、座金付きボルトが隅金物の側板部に対向する座金部(554)を備え、これにボルト(556)を一体に固定しており、隅金物に、少なくとも柱の側面部側に設置される側板部を備えており、斯かる構成を備えたことにより、柱と土台又は梁との接合強度を高め、以て木造軸組耐力壁の耐震性を向上させるとともに、施工性や耐震改修工事の容易性を実現している。
【選択図】図1

Description

本発明は、木造軸組建築物に関し、特に、隅金物を用いた木造軸組耐力壁、木造軸組建築物及びその施工方法に関する。
木材の主要産出国である我国では軸組構造に木材を用いた木造建築物が主流であって、その木造建築物は、ローコストで居住性に優れるが、耐震性を高めることが居住者の防護、地域防災の他、ひいては財産を守るために不可欠である。
この木造建築物の耐震構造に関し、特許文献1では、接合金物に筋交い又は面材をボルト及びナットで一体化した構造であり、接合金物は、第1軸組材と第2軸組材とを直交させ、第2軸組材の隅部の外・内側面のいずれにも当接する面と、補強に使用する筋交い又は面材の厚さ以上の深さを持ち、それぞれを連結した3次元の形状を持っており、筋交い又は面材は、第1軸組材、第2軸組材を補強する構造であり、接合金物を2枚組で使用ができるように、軸組材に接する面には対称に開けられたボルト用孔を設け、仮止め突起と釘又は螺子用の非対称の孔を持ち、接合金物の筋交い又は合板等面材を連結する面には、突起又は粗面加工してあり、突起又は粗面加工された座金を用いてボルト等で一体化することが開示されている。
特許文献2では、水平面側骨組の四隅部のそれぞれにコーナー補強金具を取り付け、各コーナー補強金具は、前後の胴差しと左右の胴差しとが隅部の柱を挟んで水平面に沿って枠組みされ、四隅部の対角線状に対向するコーナー補強金具間には水平面側筋交いを水平に掛け渡して、各水平面側筋交いにターンバックルを設けるとともに、胴差し及び柱を含む壁面に沿って枠組みされた壁面側骨組の柱間に掛張される壁面側筋交いの一端部を取り付けることが開示されている。
また、特許文献3では、一対の柱の間に渡された横桟の両端部に取り付けられた補強金物は、柱と横桟との直角隅面を形成する縦向隅面及び横向隅面に取り付けられる縦向取付片及び横向取付片と、斜向片とで形成され、斜向片が断面凹凸形状、又はリブやフランジを有する座屈補強構造に形成され、縦向取付片が柱の上下方向に配設した少なくとも2個以上の取付穴を介して縦向隅面に取り付けられ、横向取付片が横桟の左右方向に配設した少なくとも2個以上の取付穴を介して横向隅面に取り付けることが開示されている。
特開2006−104916公報 特開2006−169836公報 特開2007−255090公報
ところで、木造建築物の耐震性について、接合金物が第2軸組材の隅部の外・内側面のいずれにも当接する面を備えていても、木材からなる柱との固定部分に十分な固定強度が得られない場合には十分な耐震性が得られない(特許文献1)。また、三角補強金物に壁面筋交いを取り付けた構造であっても(特許文献2)、三角補強金物と木材からなる柱との間に十分な固定強度が得られないため、十分な耐震性が期待できない。また、複数の補強金物や横桟を用いる構造(特許文献3)では、柱を補強してある程度の地震には耐えられるものの、巨大地震に対しては不十分である。
そこで、本発明の目的は、木造軸組建築物に関し、高い耐震性を備えるとともに、施工性を向上させることにある。
また、本発明の他の目的は、木造軸組建築物に関し、耐震改修工事の容易性を実現することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱と、前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置される隅金物と、この隅金物に固定される筋交いとを備える木造軸組耐力壁及びその工法であって、前記隅金物に前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで固定される座金付きボルトを備え、座金付きボルトが前記隅金物の側板部に対向する座金部を備え、これにボルトを一体に固定しており、前記隅金物に、少なくとも柱の側面部側に設置される側板部を備えており、斯かる構成を備えたことにより、柱と土台又は梁との接合強度を高め、以て木造軸組耐力壁の耐震性を向上させるとともに、施工性や耐震改修工事の容易性を実現している。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱と、前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置される隅金物と、この隅金物に固定される筋交いとを備える木造軸組耐力壁であって、前記隅金物に前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで固定される座金付きボルトを備え、前記隅金物は、前記土台又は前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、前記座金付きボルトは、前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備えることである。斯かる構成により、上記目的を達成している。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱と、前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置される隅金物と、この隅金物に固定される筋交いとを備える木造軸組耐力壁であって、前記土台と前記柱とが成す角隅部に設置された第1の隅金物と、前記第1の隅金物と対角線上であって、前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置された第2の隅金物と、前記第1の隅金物又は前記第2の隅金物と、前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで固定される座金付きボルトとを備え、前記第1の隅金物は、前記土台に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、前記第2の隅金物は、前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、前記座金付きボルトは、前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備えることである。斯かる構成により上記目的を達成している。
上記木造軸組耐力壁において、好ましくは、前記土台又は前記梁に当てられる前記第1の側板部が前記土台又は前記梁にコーチボルトで固定され、又は前記柱側に当てられる前記第2の側板部が前記柱にコーチボルトで固定された構成としてもよい。
上記木造軸組耐力壁において、好ましくは、前記第1の側板部と一体に形成されて前記土台又は前記梁の他の面部に当てられる第4の側板部を備え、又は、この第4の側板部及び前記第3の側板部が一体の側板で形成された構成としてもよい。
また、上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、木造軸組建築物であって、上記木造軸組耐力壁を備えることである。
また、上記目的を達成するため、本発明の第4の側面は、木造軸組建築物の施工方法であって、土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱とを設置する工程と、前記土台又は前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定された補強部を備える隅金物を前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置する工程と、前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備える座金付きボルトを前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで前記隅金物に固定する工程と、対角線上に配置された前記隅金物の前記補強部に前記筋交いを固定する工程とを含むことである。斯かる構成により、上記目的を達成している。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 現行建築基準法施行令に規定される壁倍率5を超える5.4以上の壁倍率が達成され、耐震性を向上させることができる。このため、壁両面に厚さ9ミリ程度の構造用合板を貼れば、算定上、壁倍率10.4を達成でき、檜12センチ角の木材を用いた木造軸組耐力壁では極めて高い耐震性が得られる。地震に耐え、地域防災に寄与する。
(2) 壁開口部を拡大でき、木造軸組建築物のデザイン性の自由度や向上に寄与する。
(3) 半外付け、外付けサッシの取付けができ、高い強度を保ちながら採光や換気を実現することができる。
(4) 隅金物は柱の垂直二面を包囲する側板部を備えている等、斯かる隅金物が柱の垂直化を助長し、建物の狂いを防止できる。
(5) 筋交い及び隅金物は柱面内に設置でき、壁面の仕上げ、造作が容易化され、在来工法の木板の筋交いより施工性が良く、木造軸組耐力壁を安定化させることができる。
(6) 木造軸組建築物等の耐震改修工事に適応でき、木造軸組建築物の耐震性を向上させ、地域防災に活用することができる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は木造軸組耐力壁の基本構造の一例を示す斜視図である。
この木造軸組耐力壁502は、木造軸組耐力壁、又は木造軸組耐力壁を備える木造軸組建築物の一例であって、布基礎504の上面に土台506が設置され、この土台506には柱508、510及び間柱512が立設されて支持され、これら柱508、510及び間柱512の柱頭部には梁514が支持されている。
布基礎504は例えば、鉄筋コンクリートで形成されて地中内に固定されて地表面に所定高さだけ突出している。柱508、510、間柱512及び梁514は、檜や杉等の木材で形成された角柱材であり、間柱512は土台506、柱508、510又は梁514より細身である。
土台506は、布基礎504から突出させた複数のアンカーボルト516を用いて布基礎504に固定されている。
柱508、510は土台506と直角を成し、且つ梁514とも直角を成し、柱508、510と土台506及び梁514によって長方形状の枠体518が構成されている。この枠体518の内側には土台506と柱508又は柱510とで構成される2つの角隅部には第1の隅金物520、522及び座金付きボルト528が固定され、また、梁514と柱508又は柱510とで構成される2つの角隅部には第2の隅金物524、526及び座金付きボルト528が固定されている。
対角線上の隅金物520と隅金物524との間には筋交い530が取り付けられ、隅金物522と隅金物526との間には筋交い532が取り付けられ、これら筋交い530、532は、その中間部で交差させ、その交差部分は間柱512の凹部534内に設置されている。各筋交い530、532は金属製のターンバックルで構成され、2本のターンバックル丸鋼536、538と、これらを螺子によって連結するターンバックル胴540とを備え、ターンバックル丸鋼536、538の端部には羽子板部542が取り付けられている。各羽子板部542により、筋交い530が隅金物520、524、筋交い532が隅金物522、526に固定されている。各筋交い530、532の長さはターンバックル胴540の回転により調節できる。
次に、隅金物及び座金付きボルトについて、図2を参照する。図2は、隅金物及び座金付きボルトの一例を示す分解斜視図である。図2において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
隅金物520は、第1の側板部として水平側板部546と、第2の側板部として垂直側板部548と、第3の側板部として補強片550と、三角補強部552とを備えている。水平側板部546と垂直側板部548とは共に長方形板部であって、直角でL字形を成し、水平側板部546は、土台506の上面に設置され、垂直側板部548は、柱508の垂直面部に設置される。垂直側板部548と補強片550とは直角でL字形を成し、直交する柱508の垂直面に設置される。
三角補強部552は、水平側板部546と垂直側板部548とを直角状態に維持する補強手段であって、水平側板部546と垂直側板部548とに一体に固定された直角二等辺三角形板である。この三角補強部552は、水平側板部546及び垂直側板部548の幅Wを狭い幅W1と広い幅W2(W2>W1、W=W1+W2)に2分し、幅W1だけ内側即ち、1/4ないし1/3程度の幅W内に設置されている。この場合、水平側板部546及び垂直側板部548の広い幅W2側は、水平側板部546及び垂直側板部548の固定部に設定されている。
水平側板部546には土台506、垂直側板部548には柱508を挟んで座金付きボルト528が取り付けられる。座金付きボルト528は、座金部554と、座金部554に立設した2本のボルト556とを備えている。座金部554は、水平側板部546及び垂直側板部548と土台506又は柱508を挟んで対向する長方形平板であって、水平側板部546及び垂直側板部548と同一又は相似形である。ボルト556は座金部554の長手方向に一定の間隔を設けて垂直に立設させてある。ボルト556のねじ部558には水平側板部546又は垂直側板部548を貫通させ、ワッシャ560を介してナット562が取り付けられる。
この座金付きボルト528を固定するため、水平側板部546及び垂直側板部548のそれぞれ(幅W2内)には、ボルト556に対応する複数の貫通孔564が形成されている。
また、水平側板部546は土台506、垂直側板部548は柱508に複数の六角コーチボルト566によって固定される。この実施の形態では、座金付きボルト528の各ボルト556の固定部分を挟んで、水平側板部546及び垂直側板部548の長手方向の2箇所、水平側板部546及び垂直側板部548の幅方向の2箇所の合計8箇所に六角コーチボルト566が固定されている。そこで、各水平側板部546及び垂直側板部548には各ボルト556の固定部分のそれぞれに六角コーチボルト566を貫通させるための貫通孔568が形成されている。各六角コーチボルト566のねじ部570が水平側板部546又は垂直側板部548を貫通して土台506又は柱508にねじ込まれ、その六角頭部572が水平側板部546又は垂直側板部548の面部に設置される。
三角補強部552には筋交い530のターンバックル丸鋼538の羽子板部542が固定される。三角補強部552には羽子板部542の貫通孔574に対応する貫通孔576が形成され、これら貫通孔574、576にはボルト578を貫通させ、羽子板部542の貫通孔574に突出させたボルト578にワッシャ580とともにナット582が取り付けられる。
以上、図1のA部の隅金物520及び座金付きボルト528について説明したが、B部の隅金物524及び座金付きボルト528についても同様であって、図1のC部の隅金物522又はD部の隅金物526、及び座金付きボルト528については、隅金物520又は隅金物524と左右対称形であって、構成部材の形状は同一であるので、その説明を省略する。
次に、土台又は梁と柱の接合部(隅金物及び座金付きボルトの固定部)について、図3及び図4を参照する。図3は、図1のA部の土台と柱の接合部を示す分解斜視図、図4は、図1のB部の梁と柱の接合部を示す分解斜視図である。図3及び図4において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
土台506には、図3に示すように、柱508に形成されたほぞ584を差し込むための例えば、矩形のほぞ穴586が形成され、このほぞ穴586に柱508のほぞ584が差し込まれ、土台506と柱508とが直交状態に接合される。また、土台506には柱510が同様の構造で設置される。
土台506には、アンカーボルト516を貫通させるための貫通孔587、座金付きボルト528のボルト556を貫通させるための貫通孔588、六角コーチボルト566を固定するための固定孔590が形成されているとともに、土台506の底面側には座金付きボルト528の座金部554を挿入させるための凹部592が形成されている。この凹部592は、座金部554と同形の窪みであって、土台506の底面を座金部554の形状及び厚みに合わせて切り欠いて形成される。この凹部592に座金部554が設置されると、座金部554は土台506の底面から突出することがなく、土台506の底面の面内に収められ、土台506の底面はフラット面となる。
柱508にも同様に、座金付きボルト528のボルト556を貫通させるための貫通孔588、六角コーチボルト566を固定するための固定孔590が形成されているとともに、柱508の開口面側には隅金物520の補強片550を挿入させるための凹部594が形成されている。この凹部594は、補強片550と同形の窪みであって、柱508の開口面を補強片550の形状及び厚みに合わせて切り欠いて形成される。この凹部594に補強片550が設置されると、補強片550は柱508の開口側の表面から突出することがなく、柱508の面内に収められ、柱508の側面はフラット面となり、木造軸組耐力壁502がフラット面に形成される。
梁514には図4に示すように、柱510に形成されたほぞ596を差し込むための例えば、矩形のほぞ穴598が形成され、このほぞ穴598に柱510のほぞ596が差し込まれ、柱510と梁514とが直交状態に接合される。
梁514には、座金付きボルト528のボルト556を貫通させるための貫通孔588、六角コーチボルト566を固定するための固定孔590が形成されている。また、柱510には、座金付きボルト528のボルト556を貫通させるための貫通孔588、六角コーチボルト566を固定するための固定孔590が形成されているとともに、柱510の開口面側には隅金物524の補強片550を挿入させるための凹部600が形成されている。この凹部600は、既述の通り、補強片550と同形の窪みであって、この凹部600に補強片550が設置されると、補強片550は柱510の開口側の表面から突出することがなく、柱510の面内に収められ、柱510の側面はフラット面となり、木造軸組耐力壁502がフラット面に形成される。
以上、図1のA部及びB部の接合部について説明したが、図1のC部及びD部の接合部については、隅金物522又は隅金物526、及び座金付きボルト528の固定に対応するためにA部及びB部の接合部と左右対称形であって、開口形状は同一であるので、その説明を省略する。
次に、図1のA部の接合構造について、図5、図6及び図7を参照する。図5は、図1のA部の接合構造を示す斜視図、図6は、筋交いを外して図1のA部の接合部を示す正面図、図7は、図6のVII −VII 線に沿って切断したVII −VII 線断面図である。図5ないし図7において、図1、図3と同一部分には同一符号を付してある。
土台506は、貫通孔587に布基礎504に植設されたアンカーボルト516を挿入して布基礎504に設置するとともに、貫通孔588に座金付きボルト528のボルト556を貫通させ、凹部592に座金部554を設置する。土台506に貫通させたアンカーボルト516には座金602を取り付けるとともに、ナット604を締め付け、布基礎504に土台506を固定する。貫通孔588にボルト556を貫通させ、凹部592に設置された座金部554は、布基礎504と土台506の凹部592の間に閉じ込められ、ボルト556は土台506を貫通し、土台506上に直立する。
布基礎504に固定された土台506には、ほぞ穴586にほぞ584を合わせて挿入することにより、柱508が立設される。この柱508には、貫通孔588にボルト556を挿入して貫通させ、座金付きボルト528が装着される。
隅金物520は、柱508の凹部594に補強片550を合わせ、水平側板部546の貫通孔564に土台506側にある座金付きボルト528のボルト556を挿入するとともに、垂直側板部548の貫通孔564に柱508側にある座金付きボルト528のボルト556を挿入し、土台506と柱508とが成す角隅部に設置する。各ボルト556にはワッシャ560を取り付け、ナット562を締め付ける。また、各固定孔590には六角コーチボルト566を挿入し、土台506及び柱508に六角コーチボルト566を取り付ける。
三角補強部552には筋交い530を各貫通孔574、576にボルト578を挿通し、羽子板部542に突出させたボルト578にワッシャ580を介挿し、ナット582を取り付けることにより、三角補強部552と筋交い530とを合体させる。
このように隅金物520は図6及び図7に示すように、座金付きボルト528及び六角コーチボルト566を以て土台506及び柱508に強固に固定され、土台506と柱508との接合は隅金物520によって強固に補強される。
以上は図1のA部の土台506と柱508との接合即ち、隅金物520の固定について述べたが、図1のC部の土台506と柱510との接合即ち、隅金物522の固定についても同様である。
次に、図1のB部の接合構造について、図8を参照する。図8は、図1のB部の接合構造を示す斜視図である。図8において、図1、図4と同一部分には同一符号を付してある。
梁514は、ほぞ穴598に柱510側のほぞ596を合わせて挿入することにより、柱510に釘2本で固定される。梁514及び柱510には、貫通孔588にボルト556を挿入して貫通させ、座金付きボルト528が装着される。
隅金物524は、柱510の凹部600に補強片550を合わせ、水平側板部546の貫通孔588に梁514側にある座金付きボルト528のボルト556を挿入するとともに、垂直側板部548の貫通孔588に柱510側にある座金付きボルト528のボルト556を挿入し、梁514と柱510とが成す角隅部に設置する。各ボルト556にはワッシャ560を取り付け、ナット562を締め付ける。また、各固定孔590には六角コーチボルト566を挿入し、梁514及び柱510に六角コーチボルト566を取り付ける。
三角補強部552には筋交い530を各貫通孔574、576にボルト578を挿通し、羽子板部542側に突出させたボルト578にワッシャ580を介挿し、ナット582を取り付けることにより、三角補強部552と筋交い530とを合体させる。
このように隅金物524は座金付きボルト528及び六角コーチボルト566を以て梁514及び柱510に強固に固定され、梁514と柱510との接合は隅金物524によって強固に補強される。
以上は図1のB部の梁514と柱510との接合即ち、隅金物524の固定について述べたが、図1のD部の梁514と柱508との接合即ち、隅金物526の固定についても同様である。
次に、木造軸組建築物の施工方法について、図9を参照する。図9は、木造軸組建築物の施工方法の手順の一例を示すフローチャートである。
この木造軸組建築物の施工方法には、図9に示すように、布基礎504の形成工程(ステップS1)、土台506、柱508、510及び梁514の設置工程(ステップS2)、隅金物520、522、524、526の固定及び筋交い530、532の取付け工程(ステップS3)、筋交い530、532の締付け工程(ステップS4)、その他、構造用合板の取付け等の工程(ステップS5)が含まれる。
(1) 布基礎504の形成工程(ステップS1)
この工程では、木造軸組建築物即ち、木造軸組耐力壁502が設置される位置に布基礎504を鉄筋コンクリートで形成する(図1)。この布基礎504には、アンカーボルト516を所定箇所に設置する。
(2) 土台506、柱508、510及び梁514の設置工程(ステップS2)
この工程の前工程として、土台506、柱508、510及び梁514を例えば、プレカットし(図3、図4)、土台506、柱508、510及び梁514にはほぞ穴586、598、凹部592、594、600、貫通孔587、588、固定孔590等を形成しておく。
布基礎504に土台506を既述の通り設置し、土台506に柱508、510を接合して立設し、各柱508、510の柱頭部に梁514を接合し、枠体518(図1)を形成する。土台506には座金付きボルト528を取り付けておく。
(3) 隅金物520、522、524、526の固定及び筋交い530、532の取付け工程(ステップS3)
この工程では、枠体518の各角隅部に隅金物520、522、524、526を設置し、座金付きボルト528の各ボルト556にはナット562を取り付け、六角コーチボルト566をねじ込み、隅金物520、522、524、526を固定する。
対角線上の隅金物520、524には筋交い530を固定し、同様に、隅金物522、526には筋交い532を固定する。
(4) 筋交い530、532の締付け工程(ステップS4)
この工程では、各筋交い530、532のターンバックル胴540を回転させて締め付ける。
(5) その他、構造用合板の取付け等の工程(ステップS5)
この工程では、フラット面を成す枠体518(図1)の土台506、柱508、510及び梁514には、断熱材等を配置した後、図示しない構造用合板等を設置する。
以上述べた第1の実施の形態に係る木造軸組耐力壁502、この木造軸組耐力壁502を含む木造軸組建築物又はその施工方法について、特徴事項を列挙すれば以下の通りである。
(1) 木造軸組耐力壁502では、土台506に柱508、510が立設され、その柱頭部に設置された梁514によって構成される軸構造の接合部が隅金物520、522、524、526によって補強され、土台106、柱508、510、梁514は各隅金物520〜526と座金付きボルト528の座金部554とで挟まれて固定されており、接合強度が強化されている。しかも、各隅金物520〜526は六角コーチボルト566によっても固定され、木材と各隅金物520〜526との固定の強化が図られている。このような構造によれば、高度な耐震構造が実現されており、地震による応力を受けても、破壊されることがない。
(2) 木造軸組耐力壁502の両面に構造用合板9ミリを貼ると、壁倍率10.4の算定となり、12センチ角の檜では、更に耐震性が上がる。
(3) 壁開口部の広さが更に広がり、デザイン性が豊かになる。耐力壁の壁長を910ミリとすると、4914ミリの開口ができる。
(4) 筋交い530、532を設置した部分には、半外付け、外付けサッシの取り付けができ、高い強度を保ちながら採光、換気が可能である。
(5) 例えば、厚さ9ミリの隅金物520〜526の取付けにより、柱508、510が垂直に設定され、建物に狂いがない。
(6) 筋交い530、532、隅金物520〜526は柱508、510の面内に収められ、外部への飛び出しがないため、仕上げ、造作が容易で平坦に収まるとともに、木材による筋交いに比べ、施工性が良く、安定する。
(7) 耐震改修工事にも効果が発揮でき、いかなる地震にも耐え、地域防災に貢献し得る。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態について、図10及び図11を参照する。図10及び図11は、第2の実施の形態に係る隅金物の構成例を示す斜視図である。
第1の実施の形態では、垂直側板部548にのみ補強片550を設置したが、図10の(A)に示すように、水平側板部546に補強片606を設置してもよいし、また、各補強片550、606を図10の(B)に示すように、L字形の単一の補強片608に一体化してもよい。このような構成によれば、隅金物520をより強化することができる。
また、第1の実施の形態では、水平側板部546及び垂直側板部548の幅方向の中間に三角補強部552を設置したが、図11に示すように、水平側板部546及び垂直側板部548の縁部に設置してもよい。この場合、L字形の単一の補強片608を用いているが、第1の実施の形態と同様に、補強片550(図2)又は補強片606(図10のA)を用いてもよい。
このような構成は、隅金物522〜526についても同様である。
既述の木造軸組耐力壁の実施例について、図12、図13、図14、図15、図16、図17及び図18を参照する。図12は、筋交いを示す図、図13は、図1のA部及びB部に用いる隅金物を示す図、図14は、図1のC部及びD部に用いる隅金物を示す図、図15は、ボルト及びナットを示す図、図16は、座金付きボルト及びナットを示す図、図17は、ワッシャを示す図、図18は、六角コーチボルトを示す図である。図12〜図18は一例であり、図12〜図18において、図1〜図10と同一部分には同一符号を付してある。
1.木造軸組耐力壁の構造の概要
筋交い530、532には、Ml6ターンバックル付丸鋼筋交いを用いる。このM16ターンバックル付丸鋼筋交いの概要は以下の通りとする。
(1) このM16ターンバックル付丸鋼筋交いは、以下「M16丸鋼筋交い」という。
(2) M16丸鋼筋交いの概要
ア 構成部品
M16丸鋼筋交いは、表1、表2に示す材料、部品で構成する。隅金物520〜526及び座金付きボルト528等の接合部は表3に示す材料及び部品で構成する。
Figure 2010031474
Figure 2010031474
Figure 2010031474
2. 耐力壁の適用範囲
(1) M16丸鋼筋交いを使用した軸組の適用範囲は、建築基準法施行令第40条〜第49条(但し、第48条を除く。) に準拠した木造軸組とする。
(2) 建築基準法施行令第46条第4項表1に掲げる壁若しくは筋交いを併用してはならない。
(3) 当該耐力壁は、柱を共用して連続に設けてはならない。また、梁等の横架材を共用して同一箇所の1、2階に連続して設置してはならない。
(4) 当該耐力壁は、防水紙その他これに類するもので有効に防水されている部分で使用するものとする。
3. 耐力壁の施工仕様の概要
3.1 軸組材等
(1) 柱材の断面寸法は120×120〔mm〕以上とする。
(2) 土台材の断面寸法は幅120×高150〔mm〕以上とする。
(3) 1階の梁材、胴差材及び桁材の断面寸法は幅120×高150〔mm〕以上とする。
(4) 2階の梁材、胴差材及び桁材の断面寸法は幅120×高120〔mm〕以上とする。
(5) 間柱の断面寸法は27×120〔mm〕以上とする。
(6) 当該耐力壁を構成する柱の間隔は910〔mm〕とする。
3.2 M16丸鋼筋交いの取付け方法
(1) 当該筋交いは、たすき掛けで使用する。
(2) 当該筋交いは、L型隅金物を介して軸組に固定する。
(3) L型隅金物は右勝手用、左勝手用があり、金物1個は2組の座金付2−M16ボルトと8本の六角コーチボルトを用いて止め付ける。M16ボルトの加工孔は、φ18〔mm〕程度とする。
(4) L型隅金物とターンバックルは、高力六角ボルトM16を用いて緊結する。但し、高力ボルトの締め付けは、ターンバックルに張力を加えた後に支圧を加えることが望ましい。
(5) M16 丸鋼筋交いに張力を加える場合、最初に全てのターンバックルを素手で締め付けて緩みを無くし、その後でバール等の工具を使用して、順次全体に均等な張力を導入する。そのため、工具による締め付けは二度締め又は三度締めを行うことが望ましい。なお、工具による締め付け方法は、バール等の柄の長さを約13〔cm〕として作業者の腕力で締め付けた程度とする。過剰な締め付けは行っていない。
(6) 座金等を納める座掘りは、必要最小限の範囲で行うものとする。
3.3 耐力壁の施工方法
耐力壁の施工詳細は、図1、図5及び図8に施工例を示す。当該耐力壁の柱頭柱脚の接合方法は、平成12年建設省告示第1460号に基づき、当該耐力壁の算定倍率5.4に相当する接合とする。
4.部品の材料等
(1) ターンバックルM16(図12)
〔材料〕
ターンバックルボルト用丸棒鋼:SNR400B(JISG3138)
ターンバックルボルト用平鋼:SN400B(JISG3136)
ターンバックル銅:SNR400A(JISG3138)
〔めっき〕
溶融亜鉛めっき(JISH8641)
〔種類〕
HDZ55
(2) 隅金物(図13、図14)
〔材料〕
SS400(JIS G 3101)
〔めっき〕
電気亜鉛めっき2級(JIS H8610)
2種2級 Ep−Fe/Zn5
クロメート皮膜CM2C(JIS H8625)
(3) M16高力ボルト(図15のA)
〔材料〕
高力ボルトF8T:M16×45
M16ボルト 強度区分F8T SBR22(国住指 第302号 MBLT−9026)
〔めっき〕
溶融亜鉛めっき 2種 HDZ55(JIS H8641)
〔寸法許容差〕 ねじ部長さ +5 0
頭の高さ ±0.8
二面幅 0 −0.8
頭部偏心最大 0.8
底面及び側面の傾き最大 座面1° 側面2°
寸法は、表面処理前のものとする。ボルトの仕上程度は並ねじの等級F8T−8とする。
(4) ナットM16(図15のC、D)
〔材料〕
M16ナット 強度区分F10 SS490(国住指 第302号 MBLT−9026)
〔めっき〕
溶融亜鉛めっき 2種 HDZ55(JIS H8641)
〔寸法許容差〕 ナットの高さ ±0.35
二面幅 0 −0.8
ねじ穴の偏心最大 0.8
底面及び側面の傾き最大 座面1° 側面2°
寸法は、表面処理前のものとする。ナットの仕上程度は並ねじの等級F8T−8とする。
(5) 座金 M16(図15のE、F)
〔材料〕
M16座金 強度区分F35 S45C(国住指 第302号 MBLT−9026)
〔めっき〕
溶融亜鉛めっき 2種 HDZ55(JIS H8641)
〔寸法許容差〕 外径 0 −1
板厚 ±0.5
穴径 + 0.7 0
板厚は原板の厚さとする。
(6) 座金付2−M16ボルト(図16のA、B)
座金 材質:SS400(JISG3101)
ボルト JISB1180 呼び径六角ボルト M16×155−4.6
JISB1180 呼び径六角ボルト M16×176−4.6
JISB1180 呼び径六角ボルト M16×215−4.6
めっき 電気亜鉛めっき2級 (JIS8610)
2種2級Ep−Fe/Zn5
クロメート皮膜CM2C(JISH8625)
(7) ナット(図16のC、D)
JISB1181 六角ナット M16 4
(8) 丸座金(図17)
RW6.0×58
〔材料〕
銅板 SPHC(JISG3131)
〔めっき〕 電気 Ep−Fe/Zn5(JISH8610)
〔寸法許容差〕長さ、幅 0 −0.3
板厚 ±0.45
穴径 +0.5 −0.2
板厚は原板の厚さとする。
(9) 六角コーチボルト(図18)
材質:SWRCH6A
めっき:溶融亜鉛めっき(JISH8641)
種類 HDZ35
5.倍率の算定
(1) 短期基準せん断耐力の算定
上記構造及び材料を用いた木造軸組耐力壁について、面内せん断試験を行い、その試験結果を表4に示す。
Figure 2010031474
(2) せん断耐力を評価する要因の検討
せん断耐力を評価するための各要因を検討し、低減係数αを定める。
i) 用途に対する要因
当該筋かいは、軸組の柱、横架材の側面に取り付け、概ね軸組内に収まり、一般的な外壁側の施工では防水紙及びその他の仕上げ材で被覆され、直接的に風雨等にさらされるような状況にはない。しかし、土台においては、座金(厚9×幅80×長250〔mm〕は基礎面に隣接して設置されるため、これらの状況を考慮して、用途に対する低減係数α1=0.95とする。
ii) 鋼材品の耐久性に対する要因
筋かいを構成するターンバックル(ボルト、胴)及びL型隅金物の表面処理(めっき層)と鋼材の耐用年数について検討する。
ターンバックルのボルト、胴とも溶融亜鉛めっきのHZ55を用いており、亜鉛めっき標準耐用年数式より耐用年数を算出すると、45年となる。また、L型隅金物は電気亜鉛めっき+有色クロメート処理で4.9年となる。次に、鋼材厚さの耐用年数を鋼材の標準耐用年数式より算出する。ターンバックルの最小厚は、羽子板の厚6〔mm〕で12年、L型隅金物は厚9〔mm〕で18年となる。めっき層と鋼材の耐用年数を足しあわせて当該鋼材品の耐用年数を推定すると、ターンバックボルト57年、L型隅金物22.9年となる。これらの耐用年数は、鋼材が屋外の厳しい環境下で曝露された状態が想定されているが、当該鋼材品は屋内で比較的乾燥した環境に設置されるため、上記の推定耐用年数に一定の数値を乗じたものが屋内における耐用年数と推定できる(なお、鉄骨造住宅では、非露出、乾燥状態で露出度係数BXを7としている。)。以上のことより、当該鋼材品に対する耐久性を考慮した低減係数α2=0.95とする。
iii) 施工性に対する要因
試験体作製時の施工と建築現場の施工では、丁寧さに多少差異があると判断し、施工性に対する低減係数α3 =0.95とする。
iv) 工学的な判断(他の壁や筋かいに対する変形性能)
各試験体の終局変形角は1/15radを超え、1/12rad程度に達しても急激な荷重低下が見られず、十分な靭性を有しており、他の筋かいの変形性能に概ね対応できると判断し、変形性能に対する低減係数α4=1.0とする。
v) 低減係数α
低減係数αは、上記の4 つの要因(α1:用途、α2:耐久性、α3:施工性、α4:工学的判断) より下式の通りとする。
α=f(α1×α2×α3×α4)=(0.95×0.95×0.95×1.0)より、低減係数α=0.90とする。
(3) 短期許容せん断耐力及び倍率の算定
耐力壁業務方法書に準拠して、短期許容せん断耐力及び倍率を算定する。
短期許容せん断耐力Pa=P0×α=10.87×0.90=9.78kN
倍率=Pa/(壁長×1.96)
=9.78/(0.91×1.96)=5.4
(4) 倍率の数値
以上の通り、本発明に係る木造軸組耐力壁の壁長91〔cm〕の木造軸組の倍率:5.4が得られ、即ち、M16ターンバックル付丸鋼筋かいをたすき掛けにした壁長91〔cm〕の木造軸組の倍率は、「5.4」となる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、木造軸組建築物に関し、高い耐震性を備えるとともに、施工性を向上させることができ、有用である。
第1の実施の形態に係る木造軸組耐力壁の基本構造を示す斜視図である。 隅金物及び座金付きボルトを示す分解斜視図である。 図1のA部の土台と柱の接合部を示す分解斜視図である。 図1のB部の梁と柱の接合部を示す分解斜視図である。 図1のA部の接合構造を示す斜視図である。 筋交いを外して図1のA部の接合部を示す正面図である。 図6のVII −VII 線に沿って切断したVII −VII 線断面図である。 図1のB部の接合構造を示す斜視図である。 木造軸組建築物の施工方法の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る隅金物の構成例を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る隅金物の構成例を示す斜視図である。 筋交いの一例を示す図である。 図1のA部及びB部に用いる隅金物の一例を示す図である。 図1のC部及びD部に用いる隅金物の一例を示す図である。 ボルト及びナットの一例を示す図である。 座金付きボルト及びナットの一例を示す図である。 ワッシャの一例を示す図である。 六角コーチボルトの一例を示す図である。
符号の説明
502 木造軸組耐力壁
504 布基礎
506 土台
508、510 柱
512 間柱
514 梁
516 アンカーボルト
518 枠体
520、522 第1の隅金物
524、526 第2の隅金物
528 座金付きボルト
530、532 筋交い
534 凹部
536、538 ターンバックル丸鋼
540 ターンバックル胴
542 羽子板部
546 第1の側板部として水平側板部
548 第2の側板部として垂直側板部
550 第3の側板部として補強片
552 三角補強部
554 座金部
556 ボルト
558 ねじ部
560 ワッシャ
562 ナット
564 貫通孔
566 六角コーチボルト
568 貫通孔
570 ねじ部
572 六角頭部
574、576 貫通孔
578 ボルト
580 ワッシャ
582 ナット
584、596 ほぞ
586、598 ほぞ穴
587、588 貫通孔
590 固定孔
592、594 凹部
600 凹部
602 座金
604 ボルト
606、608 補強片

Claims (6)

  1. 土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱と、前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置される隅金物と、この隅金物に固定される筋交いとを備える木造軸組耐力壁であって、
    前記隅金物に前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで固定される座金付きボルトを備え、
    前記隅金物は、前記土台又は前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、
    前記座金付きボルトは、前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備えることを特徴とする木造軸組耐力壁。
  2. 土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱と、前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置される隅金物と、この隅金物に固定される筋交いとを備える木造軸組耐力壁であって、
    前記土台と前記柱とが成す角隅部に設置された第1の隅金物と、
    前記第1の隅金物と対角線上であって、前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置された第2の隅金物と、
    前記第1の隅金物又は前記第2の隅金物と、前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで固定される座金付きボルトとを備え、
    前記第1の隅金物は、前記土台に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、
    前記第2の隅金物は、前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定され、前記筋交いが固定される補強部を備え、
    前記座金付きボルトは、前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備えることを特徴とする木造軸組耐力壁。
  3. 請求項1又は2記載の木造軸組耐力壁において、
    前記土台又は前記梁に当てられる前記第1の側板部が前記土台又は前記梁にコーチボルトで固定され、又は前記柱側に当てられる前記第2の側板部が前記柱にコーチボルトで固定されたことを特徴とする木造軸組耐力壁。
  4. 請求項1、2又は3記載の木造軸組耐力壁において、
    前記第1の側板部と一体に形成されて前記土台又は前記梁の他の面部に当てられる第4の側板部を備え、又は、この第4の側板部及び前記第3の側板部が一体の側板で形成されたことを特徴とする木造軸組耐力壁。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の木造軸組耐力壁を備えることを特徴とする木造軸組建築物。
  6. 土台及び梁と、前記土台と前記梁との間に立設した柱とを設置する工程と、
    前記土台又は前記梁に当てられる第1の側板部、この第1の側板部と一体に形成されて前記柱の一面部に当てられる第2の側板部、この第2の側板部と一体に形成されて前記柱の他の面部に当てられる第3の側板部、前記第1の側板部と前記第2の側板部とに固定された補強部を備える隅金物を前記土台又は前記梁と前記柱とが成す角隅部に設置する工程と、
    前記土台又は前記梁を挟んで前記第1の側板部と対向し、又は前記柱を挟んで前記第2の側板部と対向する座金部と、この座金部に固定されて前記土台又は前記梁及び前記第1の側板部、又は前記柱及び前記第2の側板部を貫通させるボルトとを備える座金付きボルトを前記土台又は前記梁又は前記柱を挟んで前記隅金物に固定する工程と、
    対角線上に配置された前記隅金物の前記補強部に前記筋交いを固定する工程と、
    を含むことを特徴とする、木造軸組建築物の施工方法。
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