JP2010030790A - マグネタイト粒子及びその製造方法 - Google Patents

マグネタイト粒子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010030790A
JP2010030790A JP2008191604A JP2008191604A JP2010030790A JP 2010030790 A JP2010030790 A JP 2010030790A JP 2008191604 A JP2008191604 A JP 2008191604A JP 2008191604 A JP2008191604 A JP 2008191604A JP 2010030790 A JP2010030790 A JP 2010030790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetite
amount
particle
particles
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008191604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5491708B2 (ja
Inventor
Yoshio Mawatari
芳夫 馬渡
Koji Miyake
幸治 三宅
Hikari Minowa
光 箕輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP2008191604A priority Critical patent/JP5491708B2/ja
Publication of JP2010030790A publication Critical patent/JP2010030790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5491708B2 publication Critical patent/JP5491708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compounds Of Iron (AREA)

Abstract

【課題】熱伝導率が高く、また環境安定性に優れたマグネタイト粒子を提供すること。
【解決手段】本発明のマグネタイト粒子は、中心域にFe及びSiを含み、表面域にFe、Si及びAlを含み、中心域と表面域との間の中間域にFe、Si及びTiを含むことを特徴とする。マグネタイト粒子はその熱伝導率が0.15〜0.50W/(mK)であることが好ましい。マグネタイト粒子は、23℃、55%RHにおける体積電気抵抗RNNが5.0×104Ω・cm以上であり、10℃、20%RHにおける体積電気抵抗RLLに対する、35℃、85%RHにおける体積電気抵抗RHHの比率RHH/RLL×100が5〜40%であることも好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、マグネタイト粒子及びその製造方法に関する。
電子複写機やプリンターに用いられる近年の磁性トナーとして、世界的な省エネルギー化の時流のなかで、トナー定着時の熱量が少なくて済む低温定着トナーが求められている。また、高温高湿や低温低湿などの過酷な環境を始めとして、環境によらず安定した画像を得ることができる環境安定性に優れたトナーも求められている。トナーの定着時の熱量を少なくするためには、定着器で発生する熱がトナー粒子の内部にまで円滑に伝導することが重要である。この観点から、トナーに含まれている磁性粉であるマグネタイト粒子の熱伝導性が重要となる。マグネタイト粒子の熱伝導性を良好にするためには、粒子中の二価の鉄の存在量を高くすることが有利である。しかし、マグネタイト粒子中の二価の鉄は、酸化されて三価の鉄に変化しやすいので、マグネタイト粒子の熱伝導性を良好にすることは容易でない。
環境安定性については、マグネタイトの電気抵抗が温度及び湿度によらず変動しないことが好ましく、かつその値が高いことが電子複写機やプリンター向けのマグネタイトとして望まれている。マグネタイト粒子の電気抵抗を高めるために、該粒子の表面をSi、Al、Ti等の酸化物や水酸化物で被覆する技術が知られているところ、この粒子は、高温高湿下での電気抵抗が低下するという欠点を有している。この理由は、Si、Al、Ti等の酸化物や水酸化物の被覆層が吸湿しやすい性質を有しているからである。
上述の技術とは別に、特許文献1には、粒子の内部にSiを含有し、かつ粒子の表面にシリカとアルミナの共沈物が存在しており、更に該共沈物上にFe、Ti、Zr、Si、Alから選ばれた元素の非磁性酸化物微粒子又は非磁性含水酸化物微粒子が固着されているマグネタイト粒子が記載されている。このマグネタイト粒子においては、シリカとアルミナの共沈物によって粒子の帯電性及び流動性を向上させ、非磁性酸化物微粒子又は非磁性含水酸化物微粒子によって粒子の初期分散性を向上させようとしている。しかし、このマグネタイト粒子最表層の処理は、微粒子粉末を、シリカとアルミナの共沈物によって被覆されたマグネタイト粒子と乾式混合した後、ホイール型混練機等を用いて、該マグネタイト粒子に固着させる方法であるため、処理の均一性や結合強度に問題がある。その結果、初期分散や帯電性及び流動性には優れるものの、耐酸化性の面においては改良の余地がある。また、シリカとアルミナの共沈物の上に微粒子粉末を固着させることで比表面積が上がり、35℃、85%RHといった高温高湿環境と、23℃、55%RHといった通常環境という異なる環境での帯電安定性にも問題がある。
特許文献2には、粒子の中心から表面へ連続的にSi成分を含有するマグネタイト粒子が記載されている。このマグネタイト粒子においては、Si成分と結合したZn、Mn、Cu、Ni、Co、Cr、Cd、Al、Sn、Mg、Tiの中から選ばれる金属成分からなる金属化合物によって、粒子の外殻が被覆されている。かつ0.01〜0.3wt%のSi成分が露出した芯粒子が、Alに換算して0.01〜1wt%含まれたAl成分で被覆されている。このマグネタイト粒子はSi−Fe/Si−M/Alと3層構造とすることで吸油量、電気抵抗、磁気特性、帯電量の耐環境性を向上させている。しかし、粒子表面にAl成分が単独で存在するために、耐酸化性が充分ではない。
特許文献3には、TiとFeの複合酸化物層で被覆されてなる酸化鉄粒子が記載されている。この酸化鉄粒子は、TiとFeの複合酸化物層による作用によって、流動性、凝集性、電気抵抗、磁気特性及び耐酸化性(溶解しにくい)に効果がある。しかし、吸湿性の高いTiが表層に存在するために、10℃、20%RHといった低温低湿下での電気抵抗は高いにも関わらず、35℃、85%RHといった高温高湿下では吸湿に起因して電気抵抗が低くなり、電気抵抗の環境安定性に改善の余地がある。また、粒子内部に電気抵抗を高める成分が含まれていないので、電気抵抗の絶対値にも改善の余地があるばかりか、表層にFeが露出しているために耐酸化性も充分ではない。
特許文献4には、Si及びAlの複合酸化物層で被覆されたマグネタイト粒子が記載されている。このマグネタイト粒子は粒子表面をSi及びAlの複合酸化物層で被覆することで、黒色度、耐熱性、分散性を向上させている。しかし、粒子内部に電気抵抗あるいは耐熱性を高める成分を含まないために、電気抵抗又は耐酸化性が充分ではない。
特開平7−240306号公報 特開2000−272923号公報 特開2004−161551号公報 特開平5−286723号公報
したがって本発明の目的は、前述した従来技術よりも種々の性能が向上したマグネタイト粒子を提供することにある。
本発明は、中心域にSiを含み、表面域にSi及びAlを含み、中心域と表面域との間の中間域にSi及びTiを含むことを特徴とするマグネタイト粒子を提供するものである。
また本発明は、前記のマグネタイト粒子の好適な製造方法であって、
水溶性第一鉄塩、水溶性ケイ素源及びアルカリを混合して生成した水酸化第一鉄のコロイドを含む液に、酸化性ガスを吹き込んで、Siを含むマグネタイトのコア粒子を生成させる第1工程と、
第1工程で得られたコア粒子を含む液に、水溶性第一鉄塩及び水溶性チタン源を加えるとともに、該液のpHを8〜12に調整し、酸化性ガスを吹き込んで、該コア粒子の表面に、Si及びTiを含む層が形成されてなる中間体粒子を生成させる第2工程と、
第2工程で得られた中間体粒子を含む液に、水溶性ケイ素源及び水溶性アルミニウム源を加えるとともに、該液のpHを5〜9に調整し、該中間体粒子の表面にSi及びAlを含む層を形成させる第3工程とを含むことを特徴とするマグネタイト粒子の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、熱伝導率が高く、また環境安定性に優れたマグネタイト粒子が提供される。本発明のマグネタイト粒子を含むトナーは、低熱量で定着することが可能であり、また温度や湿度によらず安定した静電複写像を形成することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明のマグネタイト粒子は、その径方向に関し、中心域、表面域、及び中心域と表面域との間に位置する中間域に大別される多層構造を有している点に特徴の一つを有する。これらの各域は、そこに含まれている元素の種類によって区別される。
本発明のマグネタイト粒子は、XRD測定したときに主ピークがマグネタイトのピークと一致するものから構成されている。この場合、マグネタイトのピークのみが観察されてもよく、あるいはマグネタイトの主ピークの他に、他の酸化鉄のピークが若干観察されてもよい。
マグネタイト粒子の中心域にはSiが含まれている。中心域に含まれるSiの量は微量なので、中心域におけるSiの状態は分明ではないが、Siは、Feとの複合酸化物又はSi単独の酸化物を形成していると考えられる。マグネタイト粒子がSiを含む中心域を有していることで、該粒子の耐酸化性や分散性が高くなる。また電気抵抗が高くなる。更に、残留磁化が低くなり、また粒度分布が狭くなる。
中心域においては、マグネタイトの構成元素(すなわちFe及びO)及びSi以外に他の元素が含まれていてもよい。しかし、本発明のマグネタイト粒子の効果を一層顕著なものとする観点からは、中心域は、マグネタイトの構成元素及びSi以外の元素を実質的に含んでいないことが好ましい。「実質的に含んでいない」とは、必要な元素以外の元素が、中心域に意図的に添加されていないことを意味し、マグネタイト粒子の製造工程において中心域に不可避的に混入する微量元素の存在は許容されることをいう。以下、「実質的に含んでいない」というときには、これと同じ意味である。
中心域は、マグネタイト粒子をその表面から溶解させていき、該粒子に含まれる総Fe量に対して20.0±1.0重量%のFeが溶解した時点から、すべてのFeが溶解した時点までの部位に相当することが、中心域を設けたことに起因する上述の効果が一層顕著に発現する観点から好ましい。中心域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子全体に含まれるSiの量に対して40〜60重量%、特に45〜55重量%であることが、粒子径に対する残留磁化や保磁力のバランスの点から好ましい。また、中心域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.1〜0.6重量%、特に0.2〜0.5重量%であることが好ましい。中心域に存在するSiの量が多すぎると、飽和磁化が低下するか、又はBET比表面積が増加し、トナー用マグネタイト粒子としての性能が低下することがある。逆に中心域に存在するSiの量が少なすぎると、通常環境下での電気抵抗の改善効果や耐酸化性の改善効果が不十分となることがある。
中心域に含まれるSiの量は次の方法で測定される。マグネタイト粒子を硫酸で溶解させる。総Fe量に対して20.0±1.0重量%のFeが溶液中に溶解した時点で、中心域が露出したと判断する。この時点から後の溶液に含まれるSiの量を、ICPを用いて測定する。このようにして測定されたSiの量が、中心域に含まれるSiの量となる。
マグネタイト粒子における中心域と表面域との間に位置する中間域にはSi及びTiが含まれている。中間域は、上述した中心域の全域を被覆するように、所定の厚みを以て存在している。中間域におけるSi及びTiの状態は分明ではないが、これらの元素は、Feとの複合酸化物や、SiとTiとの複合酸化物、Si及びTiそれぞれの単独の酸化物を形成していると考えられる。マグネタイト粒子が、Si及びTiを含む中間域を有していることで、該粒子の耐酸化性や分散性が高くなる。また電気抵抗が高くなる。更に、マグネタイト粒子に含まれる二価の鉄の量を高めることができ、該マグネタイト粒子の熱伝導率が高くなる。
中間域においては、マグネタイトの構成元素(すなわちFe及びO)並びにSi及びTi以外に他の元素が含まれていてもよい。しかし、本発明のマグネタイト粒子の効果を一層顕著なものとする観点から、特にマグネタイト粒子の熱伝導率を高める観点から、中間域は、マグネタイトの構成元素並びにSi及びTi以外の元素を実質的に含んでいないことが好ましい。
中間域は、マグネタイト粒子をその表面から溶解させていき、該粒子に含まれる総Fe量に対して5.0±1.0重量%のFeが溶解した時点から、20.0±1.0重量%のFeが溶解した時点までの部位に相当することが、中間域を設けたことに起因する上述の効果が一層顕著に発現する観点から好ましい。中間域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子全体に含まれるSiの量に対して7.9〜40.0重量%、特に16.0〜32.0重量%であることが、耐酸化性、分散性、電気抵抗、熱伝導率の点で好ましい。詳細には、Siの量が少なすぎると、耐酸化性、分散性、電気抵抗が悪くなる傾向にあり、多すぎると、飽和磁化が低下するか、又はBET比表面積が増加し、トナー用マグネタイト粒子としての性能が低下することがある。また、中間域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.05〜0.25重量%、特に0.10〜0.20重量%であることが好ましい。Siの量が多すぎると、粒子表面に過剰のSiがあふれて、吸湿による流動性低下や抵抗の環境安定性が悪くなる傾向になる。逆にSiの量が少なすぎると、通常環境下での電気抵抗の改善効果や耐酸化性の改善効果が不十分となることがある。更に、中間域に存在するTiの量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.05〜0.7重量%、特に0.1〜0.5重量%であることが好ましい。Tiの量が少なすぎると、耐酸化性の効果が十分に発現しないことがあり、逆にTiの量が多すぎると、飽和磁化が低下する傾向にある。また、粒子表面にTiがあふれてきて粒子の比表面積が高くなる傾向になり、それに起因して粒子が吸湿し、抵抗の環境安定性が悪くなる傾向にある。
中間域に含まれるSi及びTiの量は次の方法で測定される。マグネタイト粒子を硫酸で溶解させる。溶液中に総Fe量の5.0±1.0重量%のFeが溶解した時点で、中間域が露出したと判断する。この時点から、溶液中に総Fe量に対して20.0±1.0重量%のFeが溶解した時点までに溶出したSi及びTiの量を、ICPを用いてそれぞれ測定する。このようにして測定されたSi及びTiの量がそれぞれ、中間域に含まれるSi及びTiの量となる。
マグネタイト粒子の最表面をなす表面域にはSi及びAlが含まれている。表面域は、上述した中間域の全域を被覆するように、所定の厚みを以て存在している。表面域におけるSi及びAlの状態は分明ではないが、これらの元素は、SiとAlの共沈水酸化物を形成していると考えられる。マグネタイト粒子が、Si及びAlを含む表面域を有していることで、該粒子の耐酸化性や分散性が高くなる。また電気抵抗が高くなる。
表面域においては、マグネタイトの構成元素(すなわちFe及びO)並びにSi及びAl以外に他の元素が含まれていてもよい。しかし、本発明のマグネタイト粒子の効果を一層顕著なものとする観点から、特にマグネタイト粒子の熱伝導率を高める観点から、表面域は、マグネタイトの構成元素並びにSi及びAl以外の元素を実質的に含んでいないことが好ましい。
表面域は、マグネタイト粒子をその表面から溶解させていき、該粒子に含まれる総Fe量に対して5.0±1.0重量%のFeが溶解した時点までの部位に相当することが、表面域を設けたことに起因する上述の効果が一層顕著に発現する観点から好ましい。表面域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子全体に含まれるSiの量に対して1.6〜48.0重量%、特に7.9〜32.0重量%であることが好ましい。Siの量が多すぎると、粒子表面に過剰のSiがあふれて、吸湿による流動性低下や抵抗の環境安定性が悪くなる傾向になる。逆にSiの量が少なすぎると、通常環境下での電気抵抗の改善効果や耐酸化性の改善効果が不十分となることがある。また、表面域に存在するSiの量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.01〜0.30重量%、特に0.05〜0.20重量%であることが好ましい。Siの量が多すぎると、飽和磁化が低下するか、又はBET比表面積が低下し、トナー用マグネタイト粒子としての性能が低下することがある。逆にSiの量が少なすぎると、耐酸化性が低下する傾向にあり、結果として熱伝導率が低下する傾向にある。
なお、マグネタイト粒子全体に含まれるSiの全量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.2〜1.0重量%、特に0.4〜0.8重量%であることが好ましい。Siの量が少なすぎると、耐酸化性の改善効果が十分に発揮されないことがあり、それに起因して熱伝導率が低下する傾向にある。Siの量が多すぎると、吸湿性が悪化する傾向にあり、それに起因して電気抵抗の環境安定性が低下する傾向にある。
更に、表面域に存在するAlの量は、マグネタイト粒子の全量に対して0.10〜0.40重量%、特に0.15〜0.35重量%であることが好ましい。Alの量が多すぎると、粒子が吸湿することに起因して、35℃、85%RHといった高温高湿下での電気抵抗が悪化(低下)し、電気抵抗の環境安定性が低下する傾向にある。逆にAlの量が少なすぎると、耐酸化性が低下する傾向にあり、結果として熱伝導率が低下する傾向にある。
表面域に含まれるSi及びAlの量は次の方法で測定される。マグネタイト粒子を硫酸で溶解させる。総Fe量に対して5.0±1.0重量%のFeが溶解した時点で、表面域がすべて溶解したと判断する。この時点までに溶出したSi及びAlの量を、ICPを用いてそれぞれ測定する。このようにして測定されたSi及びAlの量がそれぞれ、表面域に含まれるSi及びAlの量となる。
マグネタイト粒子においては、中心域と中間域との間に別の層が存在していてもよいが、好ましくは中心域と中間域とは直接に接している。同様に、中間域と表面域との間に別の層が存在していてもよいが、好ましくは中間域と表面域とは直接に接している。
マグネタイト粒子の形状に特に制限はない。マグネタイト粒子は、例えば球状、針状、鱗片状、八面体や六面体等の多面体状であり得る。マグネタイト粒子の形状は、該粒子の製造過程におけるpHの値や、各種元素の添加の有無で任意にコントロールできる。
マグネタイト粒子の粒径にも特に制限はなく、該粒子の具体的な用途に応じ適切な大きさのものが用いられる。マグネタイト粒子をトナーの原料として用いる場合には、透過型電子顕微鏡(TEM)で測定された平均粒径Dが0.10〜0.50μm、特に0.15〜0.40μmであることが好ましい。
以上の構成を有するマグネタイト粒子は、中間層及び表面層の作用によって、二価の鉄の含有量の高いものとなり、それに起因して熱伝導率の高いものとなる。具体的には、マグネタイト粒子の熱伝導率は、好ましくは0.15〜0.50W/(mK)、更に好ましくは0.20〜0.40W/(mK)という高いものとなる。二価の鉄の含有量が高くなることで、マグネタイト粒子の熱伝導率が高くなることは、本発明者らが初めて見出した画期的な事実である。熱伝導率は、マグネタイト粒子を加圧成型体となし、該成型体を用いて熱伝導率測定器(NETZSCH社製のLFA457)によって測定される。成型体は、マグネタイト粒子0.5gを直径12.5mmの成型器に入れ、荷重100kgf/cm2で1分間加圧することで得られる。
熱伝導率の尺度となる二価の鉄の含有量に関し、マグネタイト粒子に含まれるFeO含有量は、22.0〜28.0重量%、特に23.0〜27.0重量%という高い値となる。しかも、FeO含有量が高いにもかかわらず、マグネタイト粒子に含まれる二価の鉄は酸化されづらいものである。つまり、耐酸化性の高いものである。この理由は、表面域の存在によって、中間域及び中心域に含まれる二価の鉄の酸化が防止されるからである。二価の鉄の酸化のされにくさの尺度として、140℃で30分間大気中に曝露後のFeO劣化率を採用した場合、その値は好ましくは10.0%以下、更に好ましくは8.0%以下となる。FeO含有量及びFeO劣化率は以下の方法で測定される。
〔FeO含有量及び140℃で30分間曝露後のFeO劣化率〕
過マンガン酸カリウム標準液を用いた酸化還元滴定法で二価の鉄を定量し、曝露前の試料のFeO含有率を予め測定した。次に試料を時計皿に入れ、大気中、140℃の環境下で30分間曝露し、再びFeO含有率を測定した。そして以下の式に従って劣化率を算出した。
劣化率(%)={〔曝露前FeO含有率(重量%)〕−〔曝露後FeO含有率(重量%)〕}/〔曝露前FeO含有率(重量%)〕×100
また、以上の構成を有するマグネタイト粒子は、中心域の作用によって体積電気抵抗が高いものとなる。具体的には、23℃、55%RHの環境(通常環境)下でのマグネタイト粒子の体積電気抵抗RNNが、好ましくは5.0×104Ω・cm以上、更に好ましくは1.0×105Ω・cm以上という高い値となる。体積電気抵抗は、マグネタイト粒子を23℃、55%RHの環境下に4時間静置した後に、該マグネタイト粒子10gをホルダーに入れ600kg/cm2の圧力を加えて25mmφの錠剤型に成型後、電極を取り付け150kg/cm2の加圧状態で測定する。測定に使用した錠剤の厚さ及び断面積と抵抗値から算出する。
また、以上の構成を有するマグネタイト粒子は、表面域の作用によって吸湿性が低いものであり、それに起因して電気抵抗の環境安定性が高いものとなる。具体的には、10℃、20%RH(すなわち低温低湿環境)における体積電気抵抗RLLに対する、35℃、85%RH(すなわち高温高湿環境)における体積電気抵抗RHHの比率(RHH/RLL)×100が、好ましくは5〜40%、更に好ましくは10〜35%という高い値になる。RLL及びRHHの値は、上述したRNNの測定と同様に測定される。
LL及びRHHの値そのものは、RLLが5.0×104〜5.0×106Ω・cm、特に1.0×105〜1.0×106Ω・cmであることが好ましく、RHHが1.0×104〜1.0×106Ω・cm、特に2.0×104〜2.0×105Ω・cmであることが好ましい。
このような高い熱伝導性を有するマグネタイト粒子は、低温定着トナー用の材料として特に好適に用いられる。また、高い環境安定性に起因して、寒冷地方から熱帯地方にわたる広い地域で、温度や湿度によらず安定した静電複写像を形成することが可能なトナーの材料として好適に用いられる。
次に、上述したマグネタイト粒子の好適な製造方法について説明する。本製造方法は、第1工程ないし第3工程の3工程に大別される。以下、各工程について詳述する。
(1)第1工程
本工程においては、水溶性第一鉄塩、水溶性ケイ素源及びアルカリを混合して生成した水酸化第一鉄のコロイドを含む液に、酸化性ガスを吹き込んで、Siを含むマグネタイトの中心域を生成させる。水溶性第一鉄塩としては、例えば硫酸第一鉄や塩化第一鉄などが用いられる。水溶性ケイ素源としては、例えばケイ酸ナトリウムなどが用いられる。アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物などが用いられる。
ケイ素源の使用量は、第一鉄1モルに対してSiが0.006〜0.020モル、特に0.012〜0.018モルとなるようにすることが好ましい。液中での第一鉄塩の濃度は、Fe換算で0.8〜1.1mol/Lであることが好ましい。一方、液中でのケイ素源の濃度は、Si換算で0.006〜0.021mol/Lであることが好ましい。アルカリの添加量は、アルカリとして例えばアルカリ金属水酸化物を用いる場合には、第一鉄1モルに対してアルカリ金属水酸化物が1.9〜2.3モル、特に2.0〜2.2モルとなるようにすることが好ましい。
水溶性第一鉄塩、水溶性ケイ素源及びアルカリを水とともに混合することで、水酸化第一鉄のコロイドが生成する。この液には、初めに添加したケイ素源が含まれている。しかし、この液には各種重金属源は一切含まれていない。このようにして得られた水酸化第一鉄のコロイドを含む液に、酸化性ガスを吹き込んで湿式酸化して、Siを含むマグネタイトの中心域を生成させる。この場合、液のpHを6.0〜9.0、特に6.5〜8.5とすることが、種晶中に首尾良くSiを取り込む観点から好ましい。マグネタイトの合成が進行するにつれ、液のpHが低下するので、液のpHを一定値に維持するのは困難であるが、pHの変動を上述の範囲内にとどめておけば、Siを含むマグネタイトの中心域を首尾良く生成させることが可能である(後述する実施例1の第1工程参照)。液のpH調整には、例えばアルカリ金属水酸化物などのアルカリを適量添加すればよい。
水酸化第一鉄の湿式酸化には、酸化性ガスの吹き込みが用いられる。酸化性ガスとしては、例えば酸素ガスや、空気等の含酸素ガスが用いられる。酸化性ガスの吹き込み量は、該ガスとして空気を用いる場合には、反応液100Lに対して1〜80L/min、特に2〜50L/minとすることが好ましい。酸化性ガスの吹き込み中は液を加熱して、60〜100℃、特に80〜90℃に保つことが、適切な反応速度を得る点から好ましい。
以上の操作によって、マグネタイトを主体とし、Siを含有する中心域が形成される。
(2)第2工程
本工程においては、反応液に水溶性第一鉄塩及び水溶性チタン源を添加する。なお、反応液中には、先に第1工程で添加されたケイ素源が残存している。しかし、この液には各種重金属源は一切含まれていない。本工程は、マグネタイト粒子における中間域を形成する工程である。本工程で用いられる第一鉄塩は、第1工程で用いたものと同種のものでもよく、あるいは異種のものでもよい。水溶性チタン源としては、例えば硫酸チタニル等を用いることができる。
本工程においては、反応液に酸化性ガスを吹き込んで中間層を生成及び成長させる。酸化性ガスは、第1工程から継続して吹き込んでもよく、あるいは一旦吹き込みを停止し、第一鉄塩及びチタン源を添加した後に吹き込みを再開してもよい。いずれの場合であっても、酸化性ガスの吹き込み量は、第1工程と同様とすることができる。
本工程においては、第一鉄塩及びチタン源は、湿式酸化の進行率、つまり二価の鉄の酸化の程度が、反応当初(すなわち第1工程)におけるFeの量に対して70〜90%、特に75〜85%となった時点で添加することが好ましい。これによって、所望とする中心域が形成された後に、該中心域上に中間域を形成することができる。湿式酸化の進行率は、液中の未反応の水酸化第一鉄の濃度をモニターすることで知ることができる。
本工程において添加する第一鉄塩の量は、液中のFeの濃度が0.10〜0.30mol/Lとなるような量であることが好ましい。また、添加するチタン源の量は、液中のTiの濃度が0.003〜0.01mol/Lとなるような量であることが好ましい。
本工程においては、先に説明した第1工程と異なり、液のpHを、第1工程よりも高く設定することが重要である。これによって、中間層に含まれる鉄のうち、二価の鉄の割合を高くすることが可能となる。この観点から、本工程における液のpHは、第1工程のpHよりも高いことを条件として、8〜12、特に9〜11であることが好ましい。反応の進行ともにpHが変動するので、pHを一定値に維持するのは困難であるが、pHの変動を上述の範囲内にとどめておけば、目的とする中間層を首尾良く生成させることが可能である(後述する実施例1の第2工程参照)。pHを調整するためには、例えばアルカリ金属水酸化物等のアルカリを適量添加すればよい。
本工程においては、液を加熱してその温度を60〜100℃、特に80〜90℃に保つことが、適切な反応速度を得る点から好ましい。
以上の操作によって、マグネタイトを主体とし、Si及びTiを含む中間域が、中心域上に形成されてなる中間体粒子が得られる。
(3)第3工程
本工程においては、反応液に水溶性ケイ素源及び水溶性アルミニウム源を添加する。なお、この液には各種重金属源は一切含まれていない。本工程は、第2工程において得られた中間体粒子の表面に、表面域を形成する工程である。本工程で用いられる水溶性ケイ素源は、第1工程で用いたものと同種のものでもよく、あるいは異種のものでもよい。水溶性アルミニウム源としては、例えば硫酸アルミニウムやアルミン酸ナトリウム等を用いることができる。
本工程においては、ケイ素源及びアルミニウム源は、湿式酸化の進行率が、反応当初(すなわち第1工程)におけるFeの量に対して0.1〜3.0%、特に0.2〜2.0%となった時点で添加することが好ましい。また、ケイ素源及びアルミニウム源は、液中のケイ素源及びチタン源がすべて中間層に取り込まれ、液中にケイ素源及びチタン源が残存しなくなった時点で添加することが好ましい。これによって、所望とする中間域が形成された後に、該中間域上に表面域を形成することができる。
本工程において添加するケイ素源の量は、液中のSiの濃度が0.001〜0.008mol/Lとなるような量であることが好ましい。また、添加するアルミニウム源の量は、液中のAlの濃度が0.001〜0.01mol/Lとなるような量であることが好ましい。
本工程においては、上述の第2工程と異なり、液のpHを、第2工程よりも低く設定する。具体的には、本工程における液のpHは、第2工程のpHよりも低いことを条件として、5〜9、特に6〜8に設定することが好ましい。pHを調整するためには、例えば硫酸等の酸を適量添加すればよい。
本工程においては、反応液に酸化性ガスを吹き込んで表面層を生成及び成長させてもよく、あるいは酸化性ガスの吹き込みを停止して表面層を生成及び成長させてもよい。酸化性ガスの吹き込みを行う場合、該酸化性ガスは、(イ)第2工程から継続して吹き込んでもよく、あるいは(ロ)一旦吹き込みを停止し、ケイ素源及びアルミニウム源を添加した後に吹き込みを再開してもよい。(イ)及び(ロ)いずれの場合であっても、酸化性ガスの吹き込み量は、これまでの工程と同様とすることができる。
本工程においては、反応液にケイ素源及びアルミニウム源を添加し、液のpHを前記の範囲に設定することで、SiとAlの共沈水酸化物と推定される物質が中間域の表面に形成される。
以上の操作によって、Si及びAlを含む表面層が、中間層上に形成される。これによって目的とするマグネタイト粒子が得られる。このようにして得られたマグネタイト粒子は、常法により洗浄、濾過され、乾燥された後に、所望の粒径に粉砕される。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」及び「部」はそれぞれ「重量%」及び「重量部」を意味する。
〔実施例1〕
(1)第1工程
Fe2+を1.8mol/L含む硫酸第一鉄水溶液81Lと、Si品位13.4%のケイ酸ソーダ501gと、水酸化ナトリウム10.6kgを混合し、水を加えて全量を162Lとした。この液の温度を90℃に維持し、かつpHを6〜9の範囲内に維持しながら空気を20L/minで吹き込み、液中に生成した水酸化第一鉄を湿式酸化した。水酸化第一鉄が、当初の量に対して80%消費された時点でマグネタイトの中心域の形成を確認した。この中心域は、Siを含有するものであった。
(2)第2工程
第1工程を行っている途中に、液中における未反応の水酸化第一鉄の濃度を調べることで酸化反応の進行率を調べ、水酸化第一鉄が、当初の量に対して80%消費された時点で、第1工程で用いたものと同濃度の硫酸第一鉄水溶液9Lと、Ti品位20.0%の硫酸チタニル235gを液に加え、更に水を加えて液量を180Lとした。これに加えて、水酸化ナトリウムを添加して液のpHを9〜12の範囲内に調整した。この液には、第1工程で加えたケイ酸ソーダが残存していた。液温90℃にて空気を10L/minで吹き込み湿式酸化を進行させ、Si及びTiを含むマグネタイトからなる中間域を生成させた。
(3)第3工程
第2工程を行っている途中に、液中における未反応の水酸化第一鉄の濃度を調べることで酸化反応の進行率を調べ、水酸化第一鉄が、当初の量に対して97%消費された時点で空気の吹き込みを停止し、Si品位13.4%のケイ酸ソーダ97g及びAl品位9.2%の硫酸アルミニウム625gを液に添加した。また希硫酸を添加して液のpHを6に調整した。ケイ酸ソーダ及び硫酸アルミニウムを添加する時点では、先の工程で添加したケイ酸ソーダ及び硫酸チタニルはすべて消費されており、液中に残存していなかった。
このようにして得られたマグネタイト粒子を、常法により洗浄、濾過し、更に乾燥させた後に粉砕した。得られたマグネタイトについて、その諸特性を上述の方法で測定した。その結果を以下の表1に示す。
〔実施例2〕
第1工程において使用するケイ酸ソーダの量を702gとした。第1工程における水酸化第一鉄が、当初の量に対して75%消費された時点で第2工程に進んだ。第2工程において使用する硫酸チタニルの量は392gとした。また第3工程において使用する硫酸アルミニウムの量は781gとした。これら以外は実施例1と同様にして目的とするマグネタイト粒子を得た。
〔実施例3〕
第1工程において使用するケイ酸ソーダの量を351gとした。第1工程における水酸化第一鉄が、当初の量に対して85%消費された時点で第2工程に進んだ。第2工程において使用する硫酸チタニルの量は101gとした。また第3工程において使用する硫酸アルミニウムの量は108gとした。これら以外は実施例1と同様にして目的とするマグネタイト粒子を得た。
〔比較例1〕
第2工程において硫酸チタニルを使用しなかった。また、pHを6〜8に調整して第2工程を進めた。これ以外は実施例1と同様にしてマグネタイト粒子を得た。
〔比較例2〕
第1工程において使用するケイ酸ソーダの量を601gとした。第2工程において使用する硫酸チタニルの量は366gとした。また第3工程においてケイ酸ソーダ及び硫酸アルミニウムを使用しなかった。これら以外は実施例1と同様にしてマグネタイト粒子を得た。
〔比較例3〕
第1工程においてケイ酸ソーダを使用しなかった。第2工程において使用する硫酸チタニルの量を537gとした。また第3工程において使用するケイ酸ソーダの量を194gとし、かつ硫酸アルミニウムの量を938gとした。これら以外は実施例1と同様にしてマグネタイト粒子を得た。
Figure 2010030790
表1に示す結果から明らかなとおり、実施例で得られたマグネタイト粒子(本発明品)は、比較例のマグネタイト粒子に比べ、FeO含有量が高く、それに起因して熱伝導率が高い。また通常環境下での体積電気抵抗RNNが高く、低温低湿下での体積電気抵抗RLLに対する高温高湿下での体積電気抵抗RHHの劣化率が低いものであることが判る。

Claims (9)

  1. 中心域にSiを含み、表面域にSi及びAlを含み、中心域と表面域との間の中間域にSi及びTiを含むことを特徴とするマグネタイト粒子。
  2. FeO含有量が22.0〜28.0重量%である請求項1記載のマグネタイト粒子。
  3. 熱伝導率が0.15〜0.50W/(mK)である請求項1又は2記載のマグネタイト粒子。
  4. 23℃、55%RHにおける体積電気抵抗RNNが5.0×104Ω・cm以上であり、
    10℃、20%RHにおける体積電気抵抗RLLに対する、35℃、85%RHにおける体積電気抵抗RHHの比率(RHH/RLL)×100が5〜40%である請求項1ないし3のいずれかに記載のマグネタイト粒子。
  5. 粒子全体に占めるSiの量が、0.2〜1.0重量%である請求項1ないし4のいずれかに記載のマグネタイト粒子。
  6. 表面域におけるSiの量が、粒子全体に対して0.01〜0.30重量%であり、表面域におけるAlの量が、粒子全体に対して0.01〜0.40重量%である請求項1ないし5のいずれかに記載のマグネタイト粒子。
  7. 中間域に存在するSiの量が、粒子全体に対して0.05〜0.25重量%である請求項1ないし6のいずれかに記載のマグネタイト粒子。
  8. 中間域に存在するTiの量が、粒子全体に対して0.05〜0.7重量%である請求項1ないし7のいずれかに記載のマグネタイト粒子。
  9. 水溶性第一鉄塩、水溶性ケイ素源及びアルカリを混合して生成した水酸化第一鉄のコロイドを含む液に、酸化性ガスを吹き込んで、Siを含むマグネタイトのコア粒子を生成させる第1工程と、
    第1工程で得られたコア粒子を含む液に、水溶性第一鉄塩及び水溶性チタン源を加えるとともに、該液のpHを8〜12に調整し、酸化性ガスを吹き込んで、該コア粒子の表面に、Si及びTiを含む層が形成されてなる中間体粒子を生成させる第2工程と、
    第2工程で得られた中間体粒子を含む液に、水溶性ケイ素源及び水溶性アルミニウム源を加えるとともに、該液のpHを5〜9に調整し、該中間体粒子の表面にSi及びAlを含む層を形成させる第3工程とを含むことを特徴とするマグネタイト粒子の製造方法。
JP2008191604A 2008-07-25 2008-07-25 マグネタイト粒子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5491708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191604A JP5491708B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 マグネタイト粒子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191604A JP5491708B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 マグネタイト粒子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010030790A true JP2010030790A (ja) 2010-02-12
JP5491708B2 JP5491708B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=41735768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008191604A Expired - Fee Related JP5491708B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 マグネタイト粒子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5491708B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236086A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Yokohama National Univ マグネタイトナノ微粒子の製造方法
WO2015005452A1 (ja) * 2013-07-12 2015-01-15 戸田工業株式会社 黒色磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1072218A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子およびその製造方法
JPH10182163A (ja) * 1996-12-25 1998-07-07 Toda Kogyo Corp 磁性酸化鉄粒子、該粒子を主体としてなる磁性トナー用磁性酸化鉄粒子粉末及び該磁性酸化鉄粒子粉末を用いた磁性トナー
JPH11189420A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子およびその製造方法
JP2005015337A (ja) * 2004-08-02 2005-01-20 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 酸化鉄粒子及びその製造方法
JP2006193364A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子及びその製造方法
JP2006232578A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子粉末およびその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1072218A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子およびその製造方法
JPH10182163A (ja) * 1996-12-25 1998-07-07 Toda Kogyo Corp 磁性酸化鉄粒子、該粒子を主体としてなる磁性トナー用磁性酸化鉄粒子粉末及び該磁性酸化鉄粒子粉末を用いた磁性トナー
JPH11189420A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子およびその製造方法
JP2005015337A (ja) * 2004-08-02 2005-01-20 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 酸化鉄粒子及びその製造方法
JP2006193364A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子及びその製造方法
JP2006232578A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネタイト粒子粉末およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236086A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Yokohama National Univ マグネタイトナノ微粒子の製造方法
WO2015005452A1 (ja) * 2013-07-12 2015-01-15 戸田工業株式会社 黒色磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造方法
JPWO2015005452A1 (ja) * 2013-07-12 2017-03-02 戸田工業株式会社 黒色磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5491708B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140027667A1 (en) Iron cobalt ternary alloy nanoparticles with silica shells
US9607740B2 (en) Hard-soft magnetic MnBi/SiO2/FeCo nanoparticles
JP2008282002A (ja) 磁性トナー用疎水性磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造方法
JP6396630B1 (ja) 軟磁性扁平粉末
JP5491708B2 (ja) マグネタイト粒子及びその製造方法
JP5670094B2 (ja) マグネタイトナノ微粒子の製造方法
JP2005289671A (ja) マグネタイト粒子及びその製造方法
JP6466741B2 (ja) シリカ製シェルと金属ケイ酸塩インターフェイスを有する鉄−コバルト系三元合金ナノ粒子
JP2006080166A (ja) 圧粉磁心
JP5180482B2 (ja) 磁性酸化鉄粒子の製造方法
JPH0368923B2 (ja)
JP6591292B2 (ja) 被覆マグネタイト粒子
JP4780856B2 (ja) 粒状マグネタイト粒子及びその製造方法
JP5281294B2 (ja) 磁性酸化鉄粒子
JP4473683B2 (ja) マグネタイト粒子、その製造方法及びそれを用いた電子写真用トナー並びに画像形成方法
JP2005015337A (ja) 酸化鉄粒子及びその製造方法
JP3648126B2 (ja) 酸化鉄粒子
JP4513934B2 (ja) 磁気記録媒体用板状黒色複合マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末及び該板状黒色複合マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末を用いた磁気記録媒体
JP4422530B2 (ja) マグネタイト粒子
JP3087778B2 (ja) 針状ゲータイト粒子粉末の製造法
JP2004161551A (ja) 酸化鉄粒子及びその製造方法
JP6103172B2 (ja) 磁気記録媒体の非磁性下地層用非磁性粒子粉末、並びに磁気記録媒体
JP5310994B2 (ja) 磁性トナー用磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法
JP4829491B2 (ja) マグネタイト粒子
JP2006128215A (ja) 複合磁性粒子および複合磁性部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5491708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees