JP2010030453A - 泥上作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロートを大型化することなく水上に浮かんだ状態での安定性が向上し、サポートビームの取付けの自由度も向上させた泥上作業機を提供する。
【解決手段】左右のフロート2をサポートビーム12により連結し、フロート2にそれぞれ履帯3を掛け回して下部走行体1を構成する。下部走行体1上に旋回装置17を介して上部旋回体18を設置する。上部旋回体18に作業用アーム23を取付け、作業用アーム23の先端に作業具24を取付ける。サポートビーム12は中空構造とし、両端を閉塞した密閉構造とする。これによりサポートビーム12に浮力を生じさせ、フロートを大型化することなく水上に浮かんだ状態での安定性を向上させる。
【選択図】図1
【解決手段】左右のフロート2をサポートビーム12により連結し、フロート2にそれぞれ履帯3を掛け回して下部走行体1を構成する。下部走行体1上に旋回装置17を介して上部旋回体18を設置する。上部旋回体18に作業用アーム23を取付け、作業用アーム23の先端に作業具24を取付ける。サポートビーム12は中空構造とし、両端を閉塞した密閉構造とする。これによりサポートビーム12に浮力を生じさせ、フロートを大型化することなく水上に浮かんだ状態での安定性を向上させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、湿地上で掘削や地盤改良等の作業を行う際に使用する泥上作業機に係り、特にその左右のフロート間を連結するサポートビームに関する。
湿地において掘削や土壌改良等の作業を行う泥上作業機は、特許文献1に示されるように、ボックス状のフロートの周囲に履帯を掛け回して構成される。また、左右のフロートは、このフロートを貫通するサポートビームにより連結される。従来のサポートビームは中空構造で両端が開口されている。
上記したように、従来の泥上作業機においては、サポートビームを中空構造で両端を開口した構造としているので、サポートビームは浮力に寄与せず、水面上に浮かんだときの走行抵抗のみになるので、サポートビームが喫水線(泥上作業機を水上に浮かべた際の水面の位置)以上に位置するように設計している。また、サポートビームが浮力に寄与しないため、浮力をフロートに依存しており、フロートが大型化するという問題点もある。
本発明は、上記問題点に鑑み、フロートを大型化することなく水上に浮かんだ状態での安定性が向上し、サポートビームの取付けの自由度も向上させた泥上作業機を提供することを目的とする。
本発明の泥上作業機は、左右のフロートを互いに前後のサポートビームにより連結し、左右のフロートにそれぞれ履帯を装着した下部走行体と、
前記下部走行体上に旋回装置を介して設置された上部旋回体と、
前記上部旋回体に取付けられた作業用アームと、
前記作業用アームの先端に取付けられた作業具とを有する泥上作業機において、
前記サポートビームを両端が密閉された中空体により構成したことを特徴とする。
前記下部走行体上に旋回装置を介して設置された上部旋回体と、
前記上部旋回体に取付けられた作業用アームと、
前記作業用アームの先端に取付けられた作業具とを有する泥上作業機において、
前記サポートビームを両端が密閉された中空体により構成したことを特徴とする。
本発明によれば、サポートビームを両端が閉塞された中空体により構成したので、サポートビーム自体に浮力が得られ、水上に浮かんだ状態で作業機が前後に傾いた場合、沈んだ側のサポートビームが水平姿勢への復帰に寄与し、他方も重力により泥上作業機を水平に保つ方向に作用するため、水上安定性が向上する。また、水上安定性が向上するので、フロートの小型化が図れる。また、サポートビームが浮力に寄与するので、多少の走行抵抗の増加という犠牲はあるものの、浮力向上を考慮してサポートビームの一部を水面化に沈める構造も利益のある構造として採用でき、サポートビームの取付け構造を含めた泥上作業機の設計の自由度が向上する。
図1は本発明の泥上作業機の一実施の形態を示す側面図、図2はその正面図、図3はその平面図である。1は下部走行体であり、この下部走行体1は中空ボックス状のフロート2の周囲に履帯3を掛け回して構成される。図4に示すように、履帯3は、2枚1組のリンク4をローラ軸5により連結して構成したローラチェーン6と、左右のローラチェーン6のリンク4上に溶接して架設された角形中空のパイプ7とからなるものである。各フロート2の後部、前部にそれぞれローラチェーン5と噛合する駆動スプロケット8と従動スプロケット9を設ける。10は左右のフロート2の対向面側に設けた油圧モータでなる走行モータ、11は走行モータ10の出力軸の回転を減速して駆動スプロケット8に伝達する減速装置である。
左右のフロート2,2は前後のサポートビーム12,12により互いに連結する。これらのサポートビーム12,12は、図5、図6に示すように中空の筒状体12aの両端が端板12bにより閉塞された密閉構造を有する。また、筒状体12aの上下にフランジ12c,12cを有し、これらのフランジ12c,12cに抜け止めピン13を挿着するピン孔12bをそれぞれ有する。図2、図7に示すようにサポートビーム12、12を左右のフロート2に貫通し、左右のフロート2,2間にセンターフレーム14を搭載し、サポートビーム12を金具15およびボルト16によってセンターフレーム14の下面に固定する。また、サポートビーム12の両端のフランジ12cに設けたピン孔12dに抜け止めピン13(図1参照)を挿着する。センターフレーム14上に旋回装置17を設置する。
旋回装置17上に設置される上部旋回体18には、油圧パワーユニット19や運転室20等を搭載する。また、上部旋回体18には、ブームシリンダ21aにより上部旋回体18に起伏可能に取付けられるブーム21と、ブーム21の先端にアームシリンダ22aにより回動可能に取付けられるアーム22とからなる作業用アーム23を取付ける。作業用アーム23の先端にはバケットシリンダ24aにより回動可能にバケット24を取付ける。作業用アーム23しては関節数が異なる他の多関節アームや伸縮アーム等を用いてもよく、また、作業具としてはバケット24の代わりに改良材注入攪拌機等、他のものを用いる場合もある。
この泥上作業機においては、サポートビーム12を筒状体12aからなる中空構造にすると共に、両端が端板12bにより閉塞された密閉構造としたので、サポートビーム12自体に浮力が得られる。このため、図8に示すように水上に浮かんだ状態で図9に示すように作業機が前後に傾いた場合、沈んだ側(図示例は前側が沈んだ状態を示す。)のサポートビーム12の持つ浮力により水平姿勢への復帰に寄与し、他方(図示例の後側のサポートビーム12)は水面より持ち上がるために重力として作用し、いずれも泥上作業機を水平に保つ方向に作用するため、水上安定性が向上する。
また、水上安定性が向上するので、フロート2の小型化が図れる。また、サポートビーム12が浮力に寄与するので、本実施の形態のように喫水線26をサポートビーム12の底面12eよりも高くした場合(図7参照)、多少の走行抵抗の増加はあるものの、浮力向上という利益のある構造として採用でき、サポートビーム12の取付け構造を含めた泥上作業機の設計の自由度が向上する。
また、本実施の形態のように、喫水線26がサポートビーム12の底面より上となる構造を採用すれば、サポートビーム12が常に浮力に寄与し、安定性が向上する。
1:下部走行体、2:フロート、3:履帯、4:リンク、5:ローラ軸、6:ローラチェーン、7:パイプ、8:駆動スプロケット、9:従動スプロケット、10:走行モータ、11:減速装置、12:サポートビーム、12a:筒状体、12b:端板、12c:フランジ、12d:ピン孔、13:抜け止めピン、14:センターフレーム、15:金具、16:ボルト、17:旋回装置、18:上部旋回体、19:油圧パワーユニット、20:運転室、21:ブーム、21a:ブームシリンダ、22:アーム、22a:アームシリンダ、23:作業用アーム、24:バケット、24a:バケットシリンダ、26:喫水線
Claims (1)
- 左右のフロートを互いに前後のサポートビームにより連結し、左右のフロートにそれぞれ履帯を装着した下部走行体と、
前記下部走行体上に旋回装置を介して設置された上部旋回体と、
前記上部旋回体に取付けられた作業用アームと、
前記作業用アームの先端に取付けられた作業具とを有する泥上作業機において、
前記サポートビームを両端が密閉された中空体により構成したことを特徴とする泥上作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008195041A JP2010030453A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 泥上作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008195041A JP2010030453A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 泥上作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010030453A true JP2010030453A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41735483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008195041A Pending JP2010030453A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 泥上作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010030453A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108482037A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-09-04 | 王学军 | 一种便于淤泥中行走的浮箱履带 |
KR20200062783A (ko) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | (주) 백건준설 | 준설선용 무한궤도유닛 |
KR20210032248A (ko) * | 2019-09-16 | 2021-03-24 | (주) 백건준설 | 연약 지반 및 협소 수로용 준설선 |
CN116927274A (zh) * | 2023-09-15 | 2023-10-24 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种用于修复湿地的气垫式挖掘作业机 |
-
2008
- 2008-07-29 JP JP2008195041A patent/JP2010030453A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108482037A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-09-04 | 王学军 | 一种便于淤泥中行走的浮箱履带 |
KR20200062783A (ko) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | (주) 백건준설 | 준설선용 무한궤도유닛 |
KR102119844B1 (ko) * | 2018-11-27 | 2020-06-05 | (주)백건준설 | 준설선용 무한궤도유닛 |
KR20210032248A (ko) * | 2019-09-16 | 2021-03-24 | (주) 백건준설 | 연약 지반 및 협소 수로용 준설선 |
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CN116927274B (zh) * | 2023-09-15 | 2023-11-21 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种用于修复湿地的气垫式挖掘作业机 |
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