JP2014104897A - 水陸両用作業車 - Google Patents
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Abstract
【課題】水面に完全に浮くことができるとともに、水面に完全に浮いた状態でも移動することが可能であり、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることができる水陸両用作業車を提供すること。
【解決手段】水上作業を行うための機構を備えた作業車本体と、前記作業車本体を走行させるための無限軌道体を備えたクローラ部と、前記作業車本体に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、前記フロート部は、前記クローラ部の無限軌道体内に配設されたメインフロートと、前記メインフロートの側方に取り付けられたサブフロートとからなり、前記無限軌道体の外周面には、該無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィンが設けられていることを特徴とする水陸両用作業車である。
【選択図】図1
【解決手段】水上作業を行うための機構を備えた作業車本体と、前記作業車本体を走行させるための無限軌道体を備えたクローラ部と、前記作業車本体に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、前記フロート部は、前記クローラ部の無限軌道体内に配設されたメインフロートと、前記メインフロートの側方に取り付けられたサブフロートとからなり、前記無限軌道体の外周面には、該無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィンが設けられていることを特徴とする水陸両用作業車である。
【選択図】図1
Description
本発明は水陸両用作業車に関し、より詳しくは、水面に浮いた状態でも移動することができる水陸両用作業車に関する。
従来、湿地帯においても移動して作業することができる作業車が知られており、例えば下記特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された作業車は、湿地作業を行う機械本体と、この機械本体の左右に配設され、この機械本体を水面上に浮かせた状態で支持する箱状のフロート部と、両フロート部を周回することにより、このフロート部に推進力を与える無端軌道体を備えたクローラ部とを備え、両フロート部は、全体が密閉された箱状に形成されたクローラフレームと、このクローラフレームの中空部内に充填され、このクローラフレームに浮力を与えつつ浸水を防ぐ発泡体とを有するものである。
特許文献1に開示された作業車は、湿地作業を行う機械本体と、この機械本体の左右に配設され、この機械本体を水面上に浮かせた状態で支持する箱状のフロート部と、両フロート部を周回することにより、このフロート部に推進力を与える無端軌道体を備えたクローラ部とを備え、両フロート部は、全体が密閉された箱状に形成されたクローラフレームと、このクローラフレームの中空部内に充填され、このクローラフレームに浮力を与えつつ浸水を防ぐ発泡体とを有するものである。
この作業車は、フロート部から発生する浮力により機械本体を水面上に浮かせた状態で支持できるために、湿地帯においても移動して作業することができる。
しかしながら、この作業車では、クローラ部の内部に設けられたフロート部により発生する浮力は小さいため、機械本体が完全に浮いた状態とすることはできず、また完全に浮いた状態では移動することができない。
そのため、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることはできず、例えば津波発生後において海面に浮遊する或いは海底に沈んだ瓦礫等の処理を行うために使用することはできない。
しかしながら、この作業車では、クローラ部の内部に設けられたフロート部により発生する浮力は小さいため、機械本体が完全に浮いた状態とすることはできず、また完全に浮いた状態では移動することができない。
そのため、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることはできず、例えば津波発生後において海面に浮遊する或いは海底に沈んだ瓦礫等の処理を行うために使用することはできない。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、水面に完全に浮くことができるとともに、水面に完全に浮いた状態でも移動することが可能であり、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることができる水陸両用作業車を提供するものである。
請求項1に係る発明は、水上作業を行うための機構を備えた作業車本体と、前記作業車本体を走行させるための無限軌道体を備えたクローラ部と、前記作業車本体に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、前記フロート部は、前記クローラ部の無限軌道体内に配設されたメインフロートと、前記メインフロートの側方に取り付けられたサブフロートとからなり、前記無限軌道体の外周面には、該無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィンが設けられていることを特徴とする水陸両用作業車に関する。
請求項2に係る発明は、前記フィンは折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用作業車に関する。
請求項3に係る発明は、前記サブフロートは、前記メインフロートに対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水陸両用作業車に関する。
請求項4に係る発明は、前記サブフロートの下面は、前記クローラ部の下面よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の水陸両用作業車に関する。
請求項1に係る発明によれば、フロート部が、クローラ部の無限軌道体内に配設されたメインフロートと、メインフロートの側方に取り付けられたサブフロートとからなるため、メインフロートの浮力の不足をサブフロートの浮力で補うことができ、水面に完全に浮くことが可能となる。また、無限軌道体の外周面には、該無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィンが設けられていることから、水面に完全に浮いた状態で移動することが可能となる。そのため、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることができ、例えば津波発生後において海面に浮遊する或いは海底に沈んだ瓦礫等の処理を行うために使用することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、フィンは折り畳み可能であることから、クローラ部を接地して走行する際にはフィンを折り畳んでおくことで、フィンが走行の妨げになることが防がれる。
請求項3に係る発明によれば、サブフロートがメインフロートに対して着脱自在に取り付けられていることから、作業現場に到着するまではサブフロートを取り外しておくことができ、サブフロートが移動時や保管時の邪魔にならない。
請求項4に係る発明によれば、サブフロートの下面が、クローラ部の下面よりも上方に位置していることから、湿地帯等を走行する際に、サブフロートがヘドロ等に埋まって走行が妨げられることがない。
以下、本発明に係る水陸両用作業車の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る水陸両用作業車の正面図であり、図2は本発明に係る水陸両用作業車の側面図である。
本発明に係る水陸両用作業車は、水上作業を行うための機構を備えた作業車本体(1)と、作業車本体(1)を走行させるための無限軌道体(2)を備えたクローラ部(3)と、作業車本体(1)に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、フロート部は、クローラ部(3)の無限軌道体(2)内に配設されたメインフロート(4)と、メインフロート(4)の側方に取り付けられたサブフロート(5)とからなる。
図1は本発明に係る水陸両用作業車の正面図であり、図2は本発明に係る水陸両用作業車の側面図である。
本発明に係る水陸両用作業車は、水上作業を行うための機構を備えた作業車本体(1)と、作業車本体(1)を走行させるための無限軌道体(2)を備えたクローラ部(3)と、作業車本体(1)に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、フロート部は、クローラ部(3)の無限軌道体(2)内に配設されたメインフロート(4)と、メインフロート(4)の側方に取り付けられたサブフロート(5)とからなる。
作業車本体(1)は、左右にクローラ部(3)が取り付けられたベース部(6)上に、運転席と、水上作業を行うための機構としての油圧駆動式の掴み装置を備えている。但し、本発明において、作業車本体(1)が備える水上作業を行うための機構は、油圧駆動式の掴み装置には限定されず、油圧駆動式のショベル等であってもよい。
無限軌道体(2)を備えたクローラ部(3)は左右一対(2つ)設けられている。このクローラ部(3)は、油圧モータの駆動により回転する駆動輪(7)によって駆動される公知の構造のものである。
本発明に係る水陸両用作業車は、無限軌道体(2)が接地している状態においては、通常のクローラ式作業車と同様に、クローラ部(3)の回転駆動に伴って移動することができる。
本発明に係る水陸両用作業車は、無限軌道体(2)が接地している状態においては、通常のクローラ式作業車と同様に、クローラ部(3)の回転駆動に伴って移動することができる。
左右一対の無限軌道体(2)内にそれぞれ配設されたメインフロート(4)は、鋼製の箱から形成されている。左右のメインフロート(4)には、左右方向に延びる2本の棒(8)が貫通しており、メインフロート(4)はこの棒(8)によってベース部(6)に対して固定されている。尚、側面図(図2)においては、棒(8)はサブフロート(5)に隠れて実際には見えないが、説明の理解を容易にするために棒(8)を示している。
サブフロート(5)は、左右のメインフロート(4)の側方にそれぞれ1つずつ取り付けられており、鋼製の箱から形成されている。
サブフロート(5)の下面は、クローラ部(3)の下面よりも上方に位置している。これにより、湿地帯等を走行する際に、サブフロートがヘドロ等に埋まって走行が妨げられることがない。また、サブフロート(5)の前後端部の下面は斜めに切り欠かれている。これにより、走行時にサブフロートが受ける抵抗を小さくすることができる。
サブフロート(5)により生じる浮力は、メインフロート(4)の浮力の不足を補い、これにより作業車は水面に完全に浮くことが可能となる。
サブフロート(5)の下面は、クローラ部(3)の下面よりも上方に位置している。これにより、湿地帯等を走行する際に、サブフロートがヘドロ等に埋まって走行が妨げられることがない。また、サブフロート(5)の前後端部の下面は斜めに切り欠かれている。これにより、走行時にサブフロートが受ける抵抗を小さくすることができる。
サブフロート(5)により生じる浮力は、メインフロート(4)の浮力の不足を補い、これにより作業車は水面に完全に浮くことが可能となる。
サブフロート(5)は、メインフロート(4)に対して着脱可能に取り付けられている。メインフロート(4)及びサブフロート(5)の対向する側の側方には、上部に2つ、下部に2つ、それぞれ着脱手段が設けられている。
着脱手段の構成は特に限定されないが、図示例では、上部の着脱手段は符号(4a)(5a)で表され、下部の着脱手段は符号(4b)(5b)で表されている。尚、側面図(図2)においては、着脱手段はサブフロート(5)に隠れて実際には見えないが、説明の理解を容易にするために着脱手段を示している。
着脱手段の構成は特に限定されないが、図示例では、上部の着脱手段は符号(4a)(5a)で表され、下部の着脱手段は符号(4b)(5b)で表されている。尚、側面図(図2)においては、着脱手段はサブフロート(5)に隠れて実際には見えないが、説明の理解を容易にするために着脱手段を示している。
図3は着脱手段の一例を示す図であって、(a)は着脱手段を連結させた状態を示す正面図、(b)はメインフロート側の上方着脱手段の正面図及び右側面図、(c)はサブフロート側の上方着脱手段の正面図及び左側面図である。
メインフロート(4)側の上部着脱手段(4a)はピン挿通孔(4a1)を備えた上向き二股状部を有する金具からなり(図3(b)参照)、サブフロート(5)側の上部着脱手段(5a)はピン挿通孔(5a1)を備えた上下方向に延びる棒状部を有する金具からなる(図3(c)参照)。
上部着脱手段(4a)の上向き二股状部の間に、上部着脱手段(5a)の棒状部を挿入した状態で、上部着脱手段(4a)と上部着脱手段(4b)のピン挿通孔(4a1)(5a1)にピン(13)を挿通することにより、上部着脱手段(4a)と上部着脱手段(4b)とを互いに連結することができる(図3(a)参照)。ピン(13)を抜くことにより連結は解除される、
メインフロート(4)側の下部着脱手段(4b)は上向きU字状の金具からなり、サブフロート(5)側の下部着脱手段(5b)は下向きU字状の金具からなる。下部着脱手段(4b)の上向きU字状の金具に対して、下部着脱手段(5b)の下向きU字状の金具を引っ掛けることにより(図3(a)参照)、下部着脱手段(4b)と下部着脱手段(5b)とを互いに係止することができる。
このように、サブフロート(5)がメインフロート(4)に対して着脱自在に取り付けられることにより、現場に到着するまではサブフロート(5)を取り外しておくことで、サブフロート(5)が移動時や保管時の邪魔にならない。
メインフロート(4)側の上部着脱手段(4a)はピン挿通孔(4a1)を備えた上向き二股状部を有する金具からなり(図3(b)参照)、サブフロート(5)側の上部着脱手段(5a)はピン挿通孔(5a1)を備えた上下方向に延びる棒状部を有する金具からなる(図3(c)参照)。
上部着脱手段(4a)の上向き二股状部の間に、上部着脱手段(5a)の棒状部を挿入した状態で、上部着脱手段(4a)と上部着脱手段(4b)のピン挿通孔(4a1)(5a1)にピン(13)を挿通することにより、上部着脱手段(4a)と上部着脱手段(4b)とを互いに連結することができる(図3(a)参照)。ピン(13)を抜くことにより連結は解除される、
メインフロート(4)側の下部着脱手段(4b)は上向きU字状の金具からなり、サブフロート(5)側の下部着脱手段(5b)は下向きU字状の金具からなる。下部着脱手段(4b)の上向きU字状の金具に対して、下部着脱手段(5b)の下向きU字状の金具を引っ掛けることにより(図3(a)参照)、下部着脱手段(4b)と下部着脱手段(5b)とを互いに係止することができる。
このように、サブフロート(5)がメインフロート(4)に対して着脱自在に取り付けられることにより、現場に到着するまではサブフロート(5)を取り外しておくことで、サブフロート(5)が移動時や保管時の邪魔にならない。
図4は無限軌道体(2)の下方部分の拡大図である。
クローラ部(3)の無限軌道体(2)の外周面には、無限軌道体(2)の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィン(9)が設けられている。
フィン(9)は例えばゴム素材から形成されており、無限軌道体(2)の長さ方向(回転方向)に沿って一定間隔で取り付けられている。尚、フィン(9)は、図1及び図2においては図示を省略し、図4及び図5において図示している。
クローラ部(3)の無限軌道体(2)の外周面には、無限軌道体(2)の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィン(9)が設けられている。
フィン(9)は例えばゴム素材から形成されており、無限軌道体(2)の長さ方向(回転方向)に沿って一定間隔で取り付けられている。尚、フィン(9)は、図1及び図2においては図示を省略し、図4及び図5において図示している。
図5は無限軌道体(2)に対するフィン(9)の取り付け構造の一例を示す部分拡大図である。
以下、図4及び図5を参照して、無限軌道体(2)に対するフィン(9)の取り付け構造の一例を説明するが、取り付け構造はこれに限定されない。
無限軌道体(2)は、周回するシューリンク(21)の周回方向に所定の間隔をあけてクローラシュー(22)が取り付けられた公知の構造を有している。フィン(9)は、クローラシュー(22)に対して、蝶番(10)を介してねじ等を用いて折り畳み可能に取り付けられている。蝶番(10)の開放角度は0°〜90°の範囲に規制されている。規制方法は、例えば蝶番の一方の板と他方の板の間をバネやワイヤ等の連結部材で繋ぐ等の方法が採用できるがこれに限定されない。図5の左側は蝶番(10)の開放角度が90°の状態、図4の右側は蝶番(10)の開放角度が0°の状態(折り畳まれた状態)をそれぞれ示している。
以下、図4及び図5を参照して、無限軌道体(2)に対するフィン(9)の取り付け構造の一例を説明するが、取り付け構造はこれに限定されない。
無限軌道体(2)は、周回するシューリンク(21)の周回方向に所定の間隔をあけてクローラシュー(22)が取り付けられた公知の構造を有している。フィン(9)は、クローラシュー(22)に対して、蝶番(10)を介してねじ等を用いて折り畳み可能に取り付けられている。蝶番(10)の開放角度は0°〜90°の範囲に規制されている。規制方法は、例えば蝶番の一方の板と他方の板の間をバネやワイヤ等の連結部材で繋ぐ等の方法が採用できるがこれに限定されない。図5の左側は蝶番(10)の開放角度が90°の状態、図4の右側は蝶番(10)の開放角度が0°の状態(折り畳まれた状態)をそれぞれ示している。
フィン(9)の基端部は蝶番(10)を介してクローラシュー(22)に取り付けられており、フィン(9)の先端部には係止部材(フック等)(11)が取り付けられている。フィン(9)が取り付けられたクローラシュー(22)と無限軌道体(2)の回転方向(図4矢印方向)側に隣り合うクローラシュー(22)には、係止部材(11)を係止することが可能な被係止部(リング等)(12)が取り付けられている。
クローラ部(3)を接地して走行する時は、フィン(9)を折り畳んで係止部材(11)を被係止部(12)に係止する。これにより、フィン(9)が走行時において破損したり邪魔になったりすることが防がれる。
一方、作業車が水面に浮いた状態で移動する時は、係止部材(11)と被係止部(12)の係止状態を解除した状態(図4の状態)として、無限軌道体(2)を回転させる。これにより、フィン(9)が水を掻いて推進力が発生するので、作業車は水面に浮いた状態で移動することができる。ここで、蝶番(10)の開放角度が90°以下に規制されているため、効率良く水を掻くことが可能となる。
尚、無限軌道体(2)の回転に伴い、下方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は自重により垂れ下がった状態(図5左側の状態)となって水を掻く作用を発揮し、上方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は自重により倒れた状態(図5右側の上下逆の状態)となって水を掻く作用を発揮しない。つまり、下方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)のみが水を掻き、逆方向に移動する上方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は水を掻かない。そのため、無限軌道体(2)の回転方向にのみ水が掻かれることとなり、大きな推進力が得られる。
一方、作業車が水面に浮いた状態で移動する時は、係止部材(11)と被係止部(12)の係止状態を解除した状態(図4の状態)として、無限軌道体(2)を回転させる。これにより、フィン(9)が水を掻いて推進力が発生するので、作業車は水面に浮いた状態で移動することができる。ここで、蝶番(10)の開放角度が90°以下に規制されているため、効率良く水を掻くことが可能となる。
尚、無限軌道体(2)の回転に伴い、下方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は自重により垂れ下がった状態(図5左側の状態)となって水を掻く作用を発揮し、上方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は自重により倒れた状態(図5右側の上下逆の状態)となって水を掻く作用を発揮しない。つまり、下方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)のみが水を掻き、逆方向に移動する上方位置にある無限軌道体(2)に取り付けられたフィン(9)は水を掻かない。そのため、無限軌道体(2)の回転方向にのみ水が掻かれることとなり、大きな推進力が得られる。
上記したように、本発明に係る作業車は、メインフロート(4)とサブフロート(5)を備えていることにより水面に完全に浮くことができる。さらに、クローラ部(3)の無限軌道体(2)の外周面に、無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィン(9)が設けられていることから、水面に完全に浮いた状態でも移動することが可能であり、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることができる。
本発明に係る水陸両用作業車は、海岸や湖岸から離れた沖合での作業に用いることができるため、例えば津波発生後において海面に浮遊する或いは海底に沈んだ瓦礫等の処理を行うために好適に使用することができる。
1 作業車本体
2 無限軌道体
21 シューリンク
22 クローラシュー
3 クローラ部
4 メインフロート
5 サブフロート
6 ベース部
7 駆動輪
8 棒
9 フィン
10 蝶番
11 係止部材
12 被係止部
2 無限軌道体
21 シューリンク
22 クローラシュー
3 クローラ部
4 メインフロート
5 サブフロート
6 ベース部
7 駆動輪
8 棒
9 フィン
10 蝶番
11 係止部材
12 被係止部
Claims (4)
- 水上作業を行うための機構を備えた作業車本体と、
前記作業車本体を走行させるための無限軌道体を備えたクローラ部と、
前記作業車本体に浮力を与えるためのフロート部と、を備えており、
前記フロート部は、前記クローラ部の無限軌道体内に配設されたメインフロートと、前記メインフロートの側方に取り付けられたサブフロートとからなり、
前記無限軌道体の外周面には、該無限軌道体の回転に伴って水を掻くことにより水面上での推進力を生じさせるフィンが設けられていることを特徴とする水陸両用作業車。 - 前記フィンは折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用作業車。
- 前記サブフロートは、前記メインフロートに対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水陸両用作業車。
- 前記サブフロートの下面は、前記クローラ部の下面よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の水陸両用作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012260178A JP2014104897A (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 水陸両用作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012260178A JP2014104897A (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 水陸両用作業車 |
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Publication Number | Publication Date |
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-
2012
- 2012-11-28 JP JP2012260178A patent/JP2014104897A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140616 |