JP2010029932A - スクリュープレスおよびその運転方法 - Google Patents

スクリュープレスおよびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010029932A
JP2010029932A JP2008197283A JP2008197283A JP2010029932A JP 2010029932 A JP2010029932 A JP 2010029932A JP 2008197283 A JP2008197283 A JP 2008197283A JP 2008197283 A JP2008197283 A JP 2008197283A JP 2010029932 A JP2010029932 A JP 2010029932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
back pressure
pressure plate
discharge port
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008197283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5219674B2 (ja
Inventor
Masatoshi Tsuda
昌利 津田
Fumiji Nakajima
史二 中嶋
Yosuke Okazaki
陽介 岡▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Environmental Service Co Ltd
Original Assignee
Kubota Environmental Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Environmental Service Co Ltd filed Critical Kubota Environmental Service Co Ltd
Priority to JP2008197283A priority Critical patent/JP5219674B2/ja
Publication of JP2010029932A publication Critical patent/JP2010029932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5219674B2 publication Critical patent/JP5219674B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/121Screw constructions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/125Control arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/18Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing with means for adjusting the outlet for the solid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構造で、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することが可能なスクリュープレスの運転方法を提供する。
【解決手段】運転方法は、背圧板22を所定の力で閉方向へ押圧しながら濾過筒12の排出口15から被圧搾物10を排出させる通常運転工程と、背圧板22を強制的に通常運転工程時の位置から開方向へ移動させて、濾過筒12の排出口15から被圧搾物10を所定時間だけ排出させる排出促進工程と、排出促進工程後に、背圧板22を強制的に閉方向へ移動させながらスクリュー軸13を逆転させる背圧板閉工程とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥および工業排水汚泥等の被圧搾物を圧搾して脱水するスクリュープレスおよびその運転方法に関する。
従来、この種のスクリュープレスとしては、例えば図16に示すように、濾過筒61内に回転自在なスクリュー軸62が設けられ、スクリュー軸62の外周に、供給口71から濾過筒61内へ供給された被圧搾物を排出口63へ送る螺旋状のスクリュー羽根64が設けられている。
濾過筒61の排出口63において、被圧搾物の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口63を開閉する背圧板65が備えられている。また、スクリュー軸62を回転駆動させる回転駆動装置66と、背圧板65を開閉方向O,Sに移動させる油圧シリンダ67とが備えられている。
さらに、スクリュー軸62は軸心方向Aに前後移動可能であり、スクリュー軸62を軸心方向Aに移動させる油圧シリンダ68が設けられている。尚、回転駆動装置66は軸心方向Aに移動自在な可動台69に設けられ、この可動台69にはスクリュー軸62を回転自在に保持する軸受装置70が設けられている。
これによると、脱水運転時、図16(a)に示すように、回転駆動装置66が駆動してスクリュー軸62を回転し、油圧シリンダ67が駆動して背圧板65を所定の力で閉方向Sへ押圧する。供給口71から濾過筒61内へ供給された被圧搾物72は、スクリュー軸62と一体に回転するスクリュー羽根64によって供給口71側から排出口63側へ送られながら圧搾されて脱水ケーキとなり、背圧板65を開方向Oへ押圧しながら排出口63(濾過筒61の排出側端部)と背圧板65との間から排出される。この際、背圧板65は、油圧シリンダ67によって作用する閉方向Sの押圧力と排出される被圧搾物によって作用する開方向Oの押圧力とがバランスする位置に留まる(停止する)。
この状態で脱水運転がある程度の時間継続して行なわれると、濾過筒61内の排出口63の直前部分に、圧搾されて目標の含水率まで低下した被圧搾物72から成る圧密帯(プラグゾーン)が形成される。このような圧密帯が形成されることによって、圧密帯よりも供給口71側に位置する含水率の高い被圧搾物72が目標の含水率まで圧搾される前に排出口63から排出されてしまうのを防止することができる。これにより、供給口71側から排出口63側へ連続的に送られて来る被圧搾物72は、圧密帯において、順次、目標含水率まで低下するため、安定した脱水運転が行なえる。
また、濾過筒61内の排出口63における被圧搾物72の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下した場合、被圧搾物72が閉塞状態に陥って排出され難くなる。この際、図16(b)に示すように、油圧シリンダ68のピストンロッドを伸長させてスクリュー軸62を軸心方向Aに前進させることにより、スクリュー軸62と一体にスクリュー羽根64が軸心方向Aに前進し、被圧搾物72が前記前進するスクリュー羽根64に押されて強制的に排出口63から排出される。これにより、被圧搾物72が排出口63に閉塞するのを防止することができる。
その後、図16(a)に示すように、油圧シリンダ68のピストンロッドを短縮させてスクリュー軸62を軸心方向Aに後進させることにより、スクリュー軸62と一体にスクリュー羽根64が軸心方向Aに後進して元の位置に復帰する。
前記のようにスクリュー軸62を軸心方向Aに移動させる構成を有するスクリュープレスについては、例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第3373432号
前記の従来形式では、含水率が過剰に低下して被圧搾物72が排出口63に閉塞するのを防止するために、スクリュー軸62を軸心方向Aに移動させて、被圧搾物72を排出口63から強制的に排出しているのであるが、スクリュー軸62を軸心方向Aに移動させるためには専用の油圧シリンダ68や可動台69等が必要となり、スクリュープレス60の構成が複雑且つ大型化するといった問題がある。
本発明は、簡素な構造で、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することが可能なスクリュープレスおよびその運転方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本第1発明は、濾過筒内に正逆回転自在なスクリュー軸が設けられ、
スクリュー軸の外周に、濾過筒内へ供給された被圧搾物を排出口へ送るスクリュー羽根が設けられ、
濾過筒の排出口において、被圧搾物の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口を開閉する背圧板が備えられたスクリュープレスの運転方法であって、
背圧板を所定の力で閉方向へ押圧しながらスクリュー軸を正回転させて被圧搾物を濾過筒の排出口から排出させる通常運転工程と、
背圧板を強制的に通常運転工程時の位置から開方向へ移動させて、濾過筒の排出口から被圧搾物を所定時間排出させる排出促進工程と、
排出促進工程後に、背圧板を閉方向へ移動させながらスクリュー軸を逆回転させる背圧板閉工程とからなるものである。
これによると、通常運転工程において、スクリュー軸が正回転するとともに背圧板が所定の力で閉方向へ押圧される。濾過筒内に供給された被圧搾物は、スクリュー軸と一体に正回転するスクリュー羽根によって排出口側へ送られながら圧搾されて脱水ケーキとなり、背圧板を開方向へ押圧しながら排出口と背圧板との間から排出される。この際、背圧板は、閉方向への押圧力と排出される被圧搾物によって作用する開方向への押圧力とがバランスする位置に留まる。
この状態で通常運転工程がある程度の時間継続して行なわれると、濾過筒内の排出口の直前部分に、圧搾されて目標の含水率まで低下した被圧搾物から成る圧密帯(プラグゾーン)が形成される。このような圧密帯が形成されることによって、圧密帯よりも上流側(被圧搾物供給側)に位置する含水率の高い被圧搾物が目標の含水率まで圧搾される前に排出口から排出されてしまうのを防止することができる。これにより、排出口側へ連続的に送られて来る被圧搾物は、圧密帯において、順次、目標含水率まで低下するため、安定した脱水運転が行なえる。
また、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下した場合、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、通常運転工程から排出促進工程に切換える。
これにより、背圧板が強制的に通常運転工程時の位置から開方向へ移動し、排出口と背圧板との間隔が前記通常運転工程時よりも拡大される。このため、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。尚、このとき、過剰に含水率が低下した圧密帯は一旦消滅して無くなる。
排出促進工程が開始されて所定時間が経過すると、排出促進工程から背圧板閉工程に切換える。これにより、背圧板が前記排出促進工程時における開位置よりも閉方向へ強制的に移動しながらスクリュー軸が逆回転し、スクリュー軸と一体に逆回転するスクリュー羽根によって、濾過筒内の被圧搾物が排出口側から上流側(供給側)へ僅かに戻され、排出口内の被圧搾物が、排出されずに、排出口内に引き留められる。
これにより、背圧板は被圧搾物によって開方向へ押圧されることなく、背圧板が確実且つ円滑に閉方向へ移動して排出口を閉鎖するため、圧密帯を形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物は、そのまま排出口から排出されてしまうことなく、濾過筒内に引き留められる。
その後、背圧板閉工程から再び通常運転工程に切換える。これにより、スクリュー軸と一体にスクリュー羽根が正回転し、被圧搾物は、スクリュー羽根によって排出口側へ送られながら圧搾され、背圧板を開方向へ押圧しながら排出口と背圧板との間から排出される。この際、背圧板は、閉方向の押圧力と排出される被圧搾物によって作用する開方向の押圧力とがバランスする位置に留まる。
前記のようなスクリュープレスの運転方法では、従来のようにスクリュー軸を軸心方向へ移動させることなく、スクリュー軸を軸心方向において固定した簡素な構造で、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することが可能である。
さらに、前記背圧板閉工程において、圧密帯を形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物は、そのまま排出口から排出されてしまうことなく、濾過筒内に引き留められるため、その後の通常運転工程において、圧密帯が短時間で形成され、脱水運転が安定する。
本第2発明におけるスクリュープレスの運転方法は、背圧板閉工程において、背圧板を閉方向へ移動させて所定の遅延時間が経過すると、引き続き背圧板を閉方向へ移動させながらスクリュー軸を逆回転させるものである。
これによると、排出促進工程から背圧板閉工程に切換えられると、先ず、背圧板が排出促進工程時における開位置よりも閉方向へ強制的に移動し、この状態で所定の遅延時間が経過すると、引き続き背圧板が閉方向へ移動しながらスクリュー軸が逆回転する。
本第3発明におけるスクリュープレスの運転方法は、濾過筒内の圧力が規定圧力より上昇すると、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うものである。
これによると、通常運転工程を行なって脱水している際、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下すると、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、濾過筒内の圧力が上昇する。このようなことから、濾過筒内の圧力が規定圧力より上昇した場合、通常運転工程から排出促進工程に切換えることにより、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
本第4発明におけるスクリュープレスの運転方法は、スクリュー軸を回転させる電動機の駆動電流が規定電流より上昇すると、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うものである。
これによると、通常運転工程を行なって脱水している際、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下すると、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、電動機の負荷が増大し、駆動電流が上昇する。このようなことから、電動機の駆動電流が規定電流より上昇した場合、通常運転工程から排出促進工程に切換えることにより、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
本第5発明におけるスクリュープレスの運転方法は、通常運転工程を一定時間行った後、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うものである。
これによると、性状が安定し変動が少ない被圧搾物については、試験や経験等に基づいて、通常運転工程を開始してから被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下して被圧搾物が排出され難くなるまでの閉塞状態発生時間を概ね特定することができる。したがって、前記閉塞状態発生時間に応じて前記一定時間を設定することで、通常運転工程を開始してから一定時間経過した後、通常運転工程から排出促進工程に切換えることにより、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
本第6発明におけるスクリュープレスは、濾過筒内に正逆回転自在なスクリュー軸が設けられ、
スクリュー軸の外周に、濾過筒内へ供給された被圧搾物を排出口へ送るスクリュー羽根が設けられ、
濾過筒の排出口において、被圧搾物の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口を開閉する背圧板が備えられ、
スクリュー軸を回転駆動させる回転駆動装置と、背圧板を開閉方向に移動させる開閉装置と、回転駆動装置と開閉装置とを制御する制御装置とが備えられ、
制御装置は、背圧板が所定の力で閉方向へ押圧されるように開閉装置を制御するとともにスクリュー軸が正回転するように回転駆動装置を制御する第1の制御と、背圧板が強制的に開方向へ移動するように開閉装置を制御する第2の制御と、背圧板が閉方向へ移動するように開閉装置を制御し、この際に、スクリュー軸が逆回転するように回転駆動装置を制御する第3の制御とを行うものである。
これによると、運転開始時、制御装置は先ず第1の制御を行う。これにより、スクリュー軸が正回転するとともに、背圧板が所定の力で閉方向へ押圧され、通常運転工程が開始される。通常運転工程において、濾過筒内に供給された被圧搾物は、スクリュー軸と一体に正回転するスクリュー羽根によって排出口側へ送られながら圧搾されて脱水ケーキとなり、背圧板を開方向へ押圧しながら排出口と背圧板との間から排出される。この際、背圧板は、閉方向への押圧力と排出される被圧搾物によって作用する開方向への押圧力とがバランスする位置に留まる。
この状態で通常運転工程がある程度の時間継続して行なわれると、濾過筒内の排出口の直前部分に圧密帯が形成される。このような圧密帯が形成されることによって、圧密帯よりも上流側に位置する含水率の高い被圧搾物が目標の含水率まで圧搾される前に排出口から排出されてしまうのを防止することができる。これにより、排出口側へ連続的に送られて来る被圧搾物は、圧密帯において、順次、目標含水率まで低下するため、安定した脱水運転が行なえる。
また、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下した場合、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、制御装置は第1の制御から第2の制御に切り換える。これにより、背圧板が強制的に前記通常運転工程時の位置から開方向へ移動して、排出促進工程が開始される。排出促進工程において、排出口と背圧板との間隔は前記第1の制御での通常運転工程時よりも拡大されるため、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。尚、このとき、過剰に含水率が低下した圧密帯は一旦消滅して無くなる。
前記第2の制御が開始されて所定時間が経過すると、制御装置は第2の制御から第3の制御に切り換える。これにより、背圧板が前記排出促進工程時における開位置よりも閉方向へ強制的に移動しながらスクリュー軸が逆回転して、背圧板閉工程が開始される。背圧板閉工程において、スクリュー軸と一体にスクリュー羽根が逆回転し、これにより、濾過筒内の被圧搾物が排出口側から上流側(供給側)へ僅かに戻され、排出口内の被圧搾物が、排出されずに、排出口内に引き留められる。
これにより、背圧板は被圧搾物によって開方向へ押圧されることなく、背圧板が確実且つ円滑に閉方向へ移動して排出口を閉鎖するため、圧密帯を形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物は、そのまま排出口から排出されてしまうことなく、濾過筒内に引き留められる。
その後、制御装置は第3の制御から再び第1の制御に切り換える。これにより、再び前記通常運転工程が開始され、スクリュー軸と一体にスクリュー羽根が正回転し、被圧搾物は、スクリュー羽根によって排出口側へ送られながら圧搾され、背圧板を開方向へ押圧しながら排出口と背圧板との間から排出される。この際、背圧板は、閉方向の押圧力と排出される被圧搾物によって作用する開方向の押圧力とがバランスする位置に留まる。
前記のようなスクリュープレスの運転方法では、従来のようにスクリュー軸を軸心方向へ移動させることなく、スクリュー軸を軸心方向において固定した簡素な構造で、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することが可能である。
さらに、前記第3の制御によって実行される背圧板閉工程において、圧密帯を形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物は、そのまま排出口から排出されてしまうことなく、濾過筒内に引き留められるため、その後、第1の制御によって実行される通常運転工程において、圧密帯が短時間で形成され、脱水運転が安定する。
本第7発明におけるスクリュープレスは、濾過筒内の圧力を検出する圧力検出装置が設けられ、
制御装置は、圧力検出装置で検出される圧力が規定圧力より上昇すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えるものである。
これによると、制御装置が第1の制御を行うことにより、通常運転工程で脱水が実行される。この際、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下すると、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、濾過筒内の圧力が上昇する。このようなことから、濾過筒内の圧力が規定圧力より上昇した場合、制御装置が第1の制御から第2の制御に切り換える。これにより、通常運転工程から排出促進工程に移行し、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
本第8発明におけるスクリュープレスは、回転駆動装置は電動機からなり、
電動機の駆動電流を検出する電流計が設けられ、
制御装置は、電流計で検出される駆動電流が規定電流より上昇すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えるものである。
これによると、制御装置が第1の制御を行うことにより、通常運転工程で脱水が実行される。この際、濾過筒内の排出口付近における被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下すると、被圧搾物が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、電動機の負荷が増大し、駆動電流が上昇する。このようなことから、電動機の駆動電流が規定電流より上昇した場合、制御装置が第1の制御から第2の制御に切り換える。これにより、通常運転工程から排出促進工程に移行し、被圧搾物は確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
本第9発明におけるスクリュープレスは、時間を検出するタイマーが設けられ、
制御装置は、タイマーで検出される時間が第1の制御を開始してから一定時間に達すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えるものである。
これによると、性状が安定し変動が少ない被圧搾物については、試験や経験等に基づいて、第1の制御を開始してから被圧搾物の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下して被圧搾物が排出され難くなるまでの閉塞状態発生時間を概ね特定することができる。したがって、前記閉塞状態発生時間に応じて前記一定時間を設定することで、制御装置が第1の制御を開始してから一定時間経過した後に第1の制御から第2の制御に切換えることにより、被圧搾物が確実に排出口と背圧板との間から排出され、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することができる。
以上のように、本発明によると、従来のようにスクリュー軸を軸心方向へ移動させることなく、スクリュー軸を軸心方向において固定した簡素な構造で、被圧搾物が排出口に閉塞するのを防止することが可能である。
さらに、背圧板閉工程において、圧密帯を形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物は、そのまま排出口から排出されてしまうことなく、濾過筒内に引き留められるため、その後の通常運転工程において、圧密帯が短時間で形成され、脱水運転が安定する。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、11は下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥および工業排水汚泥等の被圧搾物10を圧搾して脱水するスクリュープレスであり、水平方向に配置された円筒状の濾過筒12内に、正逆回転自在なスクリュー軸13が同心状に挿入されている。濾過筒12は多数の孔を有するパンチングメタル(又は多数のスリットを有するウェッジ等)からなり、濾過筒12の一端部には、被圧搾物10を濾過筒12内へ供給する供給口14が形成され、他端部には、脱水された被圧搾物10を外部へ排出する排出口15が形成されている。
スクリュー軸13は、一端供給側が小径で且つ他端排出側が大径となるテーパー状に形成されており、軸心方向Aにおいて固定されている。スクリュー軸13の外周には、供給口14から濾過筒12内へ供給された被圧搾物10を排出口15へ送る螺旋状のスクリュー羽根16が設けられている。尚、径方向における濾過筒12の内周面とスクリュー軸13の外周面との間隔は他端排出側に向かうほど次第に縮小されている。
供給口14には、被圧搾物10を投入するためのホッパー17が設けられている。また、スクリュー軸13の前方には、スクリュー軸13を回転駆動させる回転駆動装置18が設けられている。回転駆動装置18は、スクリュー軸13に設けられた回転駆動軸19と、電動機20と、電動機20の回転駆動力を減速して回転駆動軸19に伝える減速装置21とからなる。
濾過筒12の排出口15の背後には、被圧搾物10の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口15を開閉する背圧板22が備えられている。背圧板22は排出口15に対向するテーパー面を有し、背圧板22が閉方向Sへ移動するほど、排出口15の開口面積が減少し、背圧板22が開方向Oへ移動するほど、排出口15の開口面積が増加する。
背圧板22の背後には、背圧板22を開閉方向O,Sに移動させる開閉装置23が設けられている。開閉装置23は、油圧シリンダ装置24と、油タンク25内の作動油を油圧シリンダ装置24に供給する油圧ポンプ26と、油圧シリンダ装置24のピストンロッド24aの出退を切り換える電磁式の切換弁27とを有している。尚、切換弁27が一方の切換位置27aに切り換えられた場合、ピストンロッド24aが突出して背圧板22を閉方向Sに移動させ、切換弁27が他方の切換位置27bに切り換えられた場合、ピストンロッド24aが退入して背圧板22を開方向Oに移動させる。
濾過筒12内の排出口15側の端部(圧密帯形成部位)には、濾過筒12内の圧力を検出する圧力検出装置29が設けられている。また、スクリュープレス11には、回転駆動装置18の電動機20と開閉装置23の油圧ポンプ26と切換弁27とを制御して第1〜第3の制御を行なう制御装置30が設けられている。
尚、第1の制御とは、背圧板22が所定の力で閉方向Sへ押圧されるように切換弁27を一方の切換位置27aに切り換えるとともに、スクリュー軸13が正回転するように電動機20を制御するものである。また、第2の制御とは、背圧板22が強制的に開方向Oへ移動するように切換弁27を他方の切換位置27bに切り換えるものである。また、第3の制御とは、先ず、背圧板22が強制的に閉方向Sへ移動するように切換弁27を一方の切換位置27aに切り換え、さらに、所定の遅延時間だけ遅れて、スクリュー軸13が逆回転するように電動機20を制御するものである。尚、制御装置30は時間を計測するタイマー30aを備えている。
次に、前記スクリュープレス11の運転方法について図4に示すフローチャートおよび図5に示すタイムチャートを参照して説明する。
運転開始時、制御装置30は先ず第1の制御を行なう(ステップ−1)。これにより、スクリュー軸13が正回転するとともに、切換弁27が一方の切換位置27aに切り換えられて、油圧シリンダ装置24のピストンロッド24aが突出し、背圧板22が所定の力で閉方向Sへ押圧され、通常運転工程が開始される(ステップ−2)。
そして、図1に示すように、ホッパー17から濾過筒12内に供給された被圧搾物10は、スクリュー軸13と一体に正回転するスクリュー羽根16によって供給口14側から排出口15側へ送られながら圧搾されて脱水ケーキとなり、背圧板22を開方向Oへ押圧しながら排出口15(濾過筒12の排出側端部)と背圧板22との間から排出される。この際、背圧板22は、油圧シリンダ装置24によって作用する閉方向Sの押圧力と排出される被圧搾物10によって作用する開方向Oの押圧力とがバランスする位置に留まる(停止する)。また、濾過筒12内の圧力は圧力検出装置29によって検出される。
この状態で通常運転工程がある程度の時間継続して行なわれると、濾過筒12内の排出口15の直前部分に、圧搾されて目標の含水率まで低下した被圧搾物10から成る圧密帯B(プラグゾーン)が形成される。このような圧密帯Bが形成されることによって、圧密帯Bよりも供給口14側に位置する含水率の高い被圧搾物10が目標の含水率まで圧搾される前に排出口15から排出されてしまうのを防止することができる。これにより、供給口14側から排出口15側へ連続的に送られて来る被圧搾物10は、圧密帯Bにおいて、順次、目標含水率まで低下するため、安定した脱水運転が行なえる。
また、濾過筒12内の排出口15における被圧搾物10の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下した場合、被圧搾物10が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、濾過筒12内の圧力が上昇する。このようなことから、圧力検出装置29によって検出される検出圧力が規定圧力(例えば、500〜800kPa)より上昇した場合(ステップ−3)、制御装置30は、前記のように被圧搾物10が閉塞状態に陥っていると判断し、第1の制御から第2の制御に切り換える(ステップ−4)。
これにより、切換弁27が他方の切換位置27bに切り換えられて、図6に示すように、油圧シリンダ装置24のピストンロッド24aが退入し、背圧板22が通常運転工程実施時における開位置から最大開位置(全開位置)まで開方向Oへ強制的に移動し、排出促進工程が開始される(ステップ−5)。排出促進工程時において、排出口15と背圧板22との間隔は前記通常運転工程時よりも拡大されているため、閉塞状態の被圧搾物10は確実に排出口15と背圧板22との間から排出され、被圧搾物10の閉塞状態が解消され、濾過筒12内の圧力が低下する。尚、これにより、圧密帯Bは一旦消滅して無くなる。
排出促進工程が開始されて所定時間(例えば1〜5秒間)が経過すると(ステップ−6)、制御装置30は第2の制御から第3の制御に切り換える(ステップ−7)。これにより、先ず、切換弁27が一方の切換位置27aに切り換えられて、油圧シリンダ装置24のピストンロッド24aが突出し、図7に示すように、背圧板22が排出促進工程時における開位置よりも閉方向Sへ強制的に移動し、背圧板閉工程が開始される(ステップ−8)。
背圧板閉工程開始時から所定の遅延時間(例えば1〜5秒間)が経過すると(ステップ−9)、引き続き背圧板22を閉方向Sへ移動させながらスクリュー軸13を規定時間(例えば5〜20秒間)だけ逆回転する(ステップ−10)。これにより、背圧板22が閉方向Sへ移動しながらスクリュー軸13と一体にスクリュー羽根16が逆回転し、前記逆回転するスクリュー羽根16によって、濾過筒12内の被圧搾物10が排出口15側から供給口14側へ僅かに戻され、排出口15内の被圧搾物10が、排出されずに、排出口15内に規定時間だけ引き留められる。
これにより、背圧板22は被圧搾物10によって開方向Oへ押圧されることなく、背圧板22を確実且つ円滑に閉方向Sへ移動して排出口15を閉鎖することができる。これにより、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められる。
前記のようにスクリュー羽根16を規定時間だけ逆回転した後(ステップ−11)、制御装置30は第3の制御から再び第1の制御に切り換える(ステップ−1)。これにより、再び通常運転工程が開始され(ステップ−2)、スクリュー軸13と一体にスクリュー羽根16が正回転し、図1に示すように、被圧搾物10は、スクリュー羽根16によって供給口14側から排出口15側へ送られながら圧搾され、背圧板22を開方向Oへ押圧しながら排出口15と背圧板22との間から排出される。この際、背圧板22は、油圧シリンダ装置24によって作用する閉方向Sの押圧力と排出される被圧搾物10によって作用する開方向Oの押圧力とがバランスする位置に留まる。
前記のようなスクリュープレス11の運転方法では、従来のようにスクリュー軸13を軸心方向Aへ移動させることなく、スクリュー軸13を軸心方向Aにおいて固定した簡素な構造で、被圧搾物10が排出口15に閉塞するのを防止することが可能である。
また、前記第3の制御によって実行される背圧板閉工程において、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められるため、その後、第1の制御によって実行される通常運転工程において、圧密帯Bが短時間で形成され、脱水運転が安定する。
尚、図8のグラフは、通常運転工程における濾過筒12内の排出口15側の圧力と排出口15から排出される脱水ケーキ(被圧搾物10)の含水率との関係を示しており、圧力がP1〜P2(例えば、500〜800kPa)の範囲において圧密帯Bが正常に形成される。圧力検出装置29が圧力P2(規定圧力に相当)より高い圧力を検出した場合、制御装置30は、含水率が過剰に低下して被圧搾物10が閉塞状態に陥っていると判断し、第1の制御から第2の制御に切り換える。
前記第1の実施の形態では、図1,図3に示すように、濾過筒12内の圧力を圧力検出装置29によって検出したが、以下に説明する第2の実施の形態では、図9,図10に示すように、圧力検出装置29の代わりに電流計32を設け、電流計32で電動機20の駆動電流を検出している。
すなわち、図11に示すフローチャートおよび図12に示すタイムチャートによると、通常運転工程を行なっているとき、濾過筒12内の排出口15の被圧搾物10の含水率が目標の含水率よりも過剰に低下すると、被圧搾物10が閉塞状態に陥って排出され難くなるため、電動機20の負荷が増大し、駆動電流が上昇する。このようなことから、電流計32によって検出される駆動電流が規定電流(例えば電動機20の定格電流の20〜50%の電流)より上昇した場合(ステップ−3)、制御装置30は、前記のように被圧搾物10が閉塞状態に陥っていると判断し、第1の制御から第2の制御に切り換える(ステップ−4)。
これにより、排出促進工程が開始され(ステップ−5)、被圧搾物10の閉塞状態が解消され、電動機20の駆動電流が低下する。尚、この際、過剰に含水率が低下した圧密帯Bは一旦消滅してしまう。
排出促進工程が開始されて所定時間(例えば1〜5秒間)が経過すると(ステップ−6)、制御装置30は第2の制御から第3の制御に切り換える(ステップ−7)。これにより、背圧板22が排出促進工程時における開位置よりも閉方向Sへ強制的に移動し、背圧板閉工程が開始される(ステップ−8)。
背圧板閉工程開始時から所定の遅延時間が経過すると(ステップ−9)、引き続き背圧板22を閉方向Sへ移動させながらスクリュー軸13を規定時間だけ逆回転する(ステップ−10)。これにより、背圧板22が閉方向Sへ移動しながらスクリュー軸13と一体にスクリュー羽根16が逆回転し、前記逆回転するスクリュー羽根16によって、濾過筒12内の被圧搾物10が排出口15側から供給口14側へ僅かに戻され、排出口15内の被圧搾物10が、排出されずに、排出口15内に規定時間だけ引き留められる。
これにより、背圧板22を確実且つ円滑に閉方向Sへ移動して排出口15を閉鎖することができ、このため、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められる。
前記のようにスクリュー羽根16を規定時間(例えば5〜20秒間)だけ逆回転した後(ステップ−11)、制御装置30は第3の制御から再び第1の制御に切り換え(ステップ−1)、これにより、再び通常運転工程が開始される(ステップ−2)。
前記のようなスクリュープレス11の運転方法では、従来のようにスクリュー軸13を軸心方向Aへ移動させることなく、スクリュー軸13を軸心方向Aにおいて固定した簡素な構造で、被圧搾物10が排出口15に閉塞するのを防止することが可能である。
また、前記第3の制御によって実行される背圧板閉工程において、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められるため、その後、第1の制御によって実行される通常運転工程において、圧密帯Bが短時間で形成され、脱水運転が安定する。
尚、図13のグラフは、通常運転工程における電動機20の駆動電流と排出口15から排出される脱水ケーキ(被圧搾物10)の含水率との関係を示しており、駆動電流がK1〜K2(例えば電動機20の定格電流の20〜50%の電流)の範囲において圧密帯Bが正常に形成される。電流計32が駆動電流K2(規定電流に相当)より大きな電流を検出した場合、制御装置30は、含水率が過剰に低下して被圧搾物10が閉塞状態に陥っていると判断し、第1の制御から第2の制御に切り換える。
前記第1および第2の実施の形態では、圧力検出装置29によって検出される濾過筒12内の圧力値又は電流計32によって検出される電動機20の駆動電流値を指標にして、第1の制御から第2の制御に切り換える制御を行なったが、以下に説明する第3の実施の形態では、圧力検出装置29や電流計32を用いず、制御装置30に備えられているタイマー30aを利用し、時間を指標にして第1の制御から第2の制御に切り換える制御を行なっている。
すなわち、図14に示すフローチャートおよび図15に示すタイムチャートによると、制御装置30は、タイマー30aで検出される時間が第1の制御を開始した時から一定時間(例えば2〜4時間)に達すると(ステップ−3)、第1の制御から第2の制御に切り換える(ステップ−4)。これにより、通常運転工程が一定時間行なわれ、その後、通常運転工程から排出促進工程に切り換えられる(ステップ−5)。
尚、性状が安定し変動が少ない被圧搾物10については、試験や経験等に基づいて、通常運転工程を開始してから被圧搾物10が閉塞状態に陥って排出され難くなるまでの閉塞状態発生時間を概ね特定することができる。したがって、前記閉塞状態発生時間に応じて前記一定時間を設定することで、被圧搾物10が閉塞状態に陥ったとき(又は閉塞状態に陥る直前)に、前記のように第1の制御から第2の制御に切り換えられて排出促進工程が開始され(ステップ−5)、被圧搾物10の閉塞状態が解消される。尚、この際、過剰に含水率が低下した圧密帯Bは一旦消滅して無くなる。
排出促進工程が開始されてから所定時間(例えば1〜5秒間)が経過したことをタイマー30aが検出すると(ステップ−6)、制御装置30は第2の制御から第3の制御に切り換え(ステップ−7)、これにより、背圧板閉工程が開始され(ステップ−8)、前記第1および第2の実施の形態と同様に、背圧板22が閉方向Sへ強制的に移動しながら、スクリュー軸13が規定時間だけ逆回転する(ステップ−9〜ステップ−11)。これにより、背圧板22を確実且つ円滑に閉方向Sへ移動して排出口15を閉鎖することができ、このため、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められる。
前記のようにスクリュー羽根16を規定時間(例えば5〜20秒間)だけ逆回転した後(ステップ−11)、制御装置30は第3の制御から再び第1の制御に切り換え(ステップ−1)、これにより、再び通常運転工程が開始される(ステップ−2)。
前記のようなスクリュープレス11の運転方法では、従来のようにスクリュー軸13を軸心方向Aへ移動させることなく、スクリュー軸13を軸心方向Aにおいて固定した簡素な構造で、被圧搾物10が排出口15に閉塞するのを防止することが可能である。
また、前記第3の制御によって実行される背圧板閉工程において、圧密帯Bを形成する直前まで含水率が低下した被圧搾物10は、そのまま排出口15から排出されてしまうことなく、濾過筒12内に引き留められるため、その後、第1の制御によって実行される通常運転工程において、圧密帯Bが短時間で形成され、脱水運転が安定する。
前記各実施の形態では、第1〜第3の制御を制御装置30によって自動的に行なっているが、制御装置30の代わりに、人が操作して行なってもよい。
前記各実施の形態では、図1,図9に示すように、スクリュー軸13をテーパー状に形成し、径方向における濾過筒12の内周面とスクリュー軸13の外周面との間隔を他端排出側に向かうほど縮小しているが、スクリュー軸13をテーパー状ではなくストレート状に形成し、スクリュー羽根16のピッチを他端排出側に向かうほど縮小してもよい。
前記各実施の形態では、図5,図12,図15の各タイムチャートに示すように、背圧板閉工程において、先ず、背圧板22を強制的に閉方向Sへ移動させ、この状態で所定の遅延時間が経過すると、引き続き背圧板22を閉方向Sへ移動させながらスクリュー軸13を逆回転させているが、前記所定の遅延時間を無くして、背圧板22を強制的に閉方向Sへ移動させるのと同時にスクリュー軸13を逆回転させてもよい。また、先ず、スクリュー軸13を逆回転させ、この状態で所定の遅延時間が経過すると、引き続きスクリュー軸13を逆回転させながら背圧板22を強制的に閉方向Sへ移動させてもよい。
前記第1の実施の形態では、圧力検出装置29によって検出される検出圧力が規定圧力より上昇すると、第2の制御に切り換えて排出促進工程を開始し、また、前記第2の実施の形態では、電流計32によって検出される駆動電流が規定電流より上昇すると、第2の制御に切り換えて排出促進工程を開始しているが、これらに限定されるものではなく、例えば、排出口15から排出される被圧搾物10の含水率を測定し、測定された含水率が65〜75%以下に低下すると、第2の制御に切り換えて排出促進工程を開始してもよい。
本発明の第1の実施の形態におけるスクリュープレスの図であり、通常運転工程を示す。 同、スクリュープレスの背圧板を移動させる開閉装置の図である。 同、スクリュープレスの制御系のブロック図である。 同、スクリュープレスの運転方法を示すフローチャートである。 同、スクリュープレスの運転方法を示すタイムチャートである。 同、スクリュープレスの図であり、排出促進工程を示す。 同、スクリュープレスの図であり、背圧板閉工程を示す。 同、スクリュープレスの濾過筒内の排出口側の圧力と脱水ケーキの含水率との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態におけるスクリュープレスの図であり、通常運転工程を示す。 同、スクリュープレスの制御系のブロック図である。 同、スクリュープレスの運転方法を示すフローチャートである。 同、スクリュープレスの運転方法を示すタイムチャートである。 同、スクリュープレスの電動機の駆動電流と脱水ケーキの含水率との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態におけるスクリュープレスの運転方法を示すフローチャートである。 同、スクリュープレスの運転方法を示すタイムチャートである。 従来のスクリュープレスの図である。
符号の説明
10 被圧搾物
11 スクリュープレス
12 濾過筒
13 スクリュー軸
15 排出口
16 スクリュー羽根
18 回転駆動装置
20 電動機
22 背圧板
23 開閉装置
29 圧力検出装置
30 制御装置
30a タイマー
32 電流計
O 開方向
S 閉方向

Claims (9)

  1. 濾過筒内に正逆回転自在なスクリュー軸が設けられ、
    スクリュー軸の外周に、濾過筒内へ供給された被圧搾物を排出口へ送るスクリュー羽根が設けられ、
    濾過筒の排出口において、被圧搾物の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口を開閉する背圧板が備えられたスクリュープレスの運転方法であって、
    背圧板を所定の力で閉方向へ押圧しながらスクリュー軸を正回転させて被圧搾物を濾過筒の排出口から排出させる通常運転工程と、
    背圧板を強制的に通常運転工程時の位置から開方向へ移動させて、濾過筒の排出口から被圧搾物を所定時間排出させる排出促進工程と、
    排出促進工程後に、背圧板を閉方向へ移動させながらスクリュー軸を逆回転させる背圧板閉工程とからなることを特徴とするスクリュープレスの運転方法。
  2. 背圧板閉工程において、背圧板を閉方向へ移動させて所定の遅延時間が経過すると、引き続き背圧板を閉方向へ移動させながらスクリュー軸を逆回転させることを特徴とする請求項1記載のスクリュープレスの運転方法。
  3. 濾過筒内の圧力が規定圧力より上昇すると、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
    排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクリュープレスの運転方法。
  4. スクリュー軸を回転させる電動機の駆動電流が規定電流より上昇すると、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
    排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクリュープレスの運転方法。
  5. 通常運転工程を一定時間行った後、通常運転工程から排出促進工程に切換え、
    排出促進工程を所定時間行なった後に背圧板閉工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクリュープレスの運転方法。
  6. 濾過筒内に正逆回転自在なスクリュー軸が設けられ、
    スクリュー軸の外周に、濾過筒内へ供給された被圧搾物を排出口へ送るスクリュー羽根が設けられ、
    濾過筒の排出口において、被圧搾物の送り方向とは逆方向の圧力を背圧として作用させ且つ排出口を開閉する背圧板が備えられ、
    スクリュー軸を回転駆動させる回転駆動装置と、背圧板を開閉方向に移動させる開閉装置と、回転駆動装置と開閉装置とを制御する制御装置とが備えられ、
    制御装置は、背圧板が所定の力で閉方向へ押圧されるように開閉装置を制御するとともにスクリュー軸が正回転するように回転駆動装置を制御する第1の制御と、背圧板が強制的に開方向へ移動するように開閉装置を制御する第2の制御と、背圧板が閉方向へ移動するように開閉装置を制御し、この際に、スクリュー軸が逆回転するように回転駆動装置を制御する第3の制御とを行うことを特徴とするスクリュープレス。
  7. 濾過筒内の圧力を検出する圧力検出装置が設けられ、
    制御装置は、圧力検出装置で検出される圧力が規定圧力より上昇すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えることを特徴とする請求項6記載のスクリュープレス。
  8. 回転駆動装置は電動機からなり、
    電動機の駆動電流を検出する電流計が設けられ、
    制御装置は、電流計で検出される駆動電流が規定電流より上昇すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えることを特徴とする請求項6記載のスクリュープレス。
  9. 時間を検出するタイマーが設けられ、
    制御装置は、タイマーで検出される時間が第1の制御を開始してから一定時間に達すると、第1の制御から第2の制御に切り換え、第2の制御を所定時間行った後、第2の制御から第3の制御に切り換えることを特徴とする請求項6記載のスクリュープレス。
JP2008197283A 2008-07-31 2008-07-31 スクリュープレスおよびその運転方法 Active JP5219674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008197283A JP5219674B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 スクリュープレスおよびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008197283A JP5219674B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 スクリュープレスおよびその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010029932A true JP2010029932A (ja) 2010-02-12
JP5219674B2 JP5219674B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=41735061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008197283A Active JP5219674B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 スクリュープレスおよびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5219674B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109235111A (zh) * 2018-11-07 2019-01-18 深圳德为纤维环保科技有限公司 一种螺旋压榨机
CN109235110A (zh) * 2018-11-07 2019-01-18 深圳德为纤维环保科技有限公司 一种螺旋压榨机
CN110170195A (zh) * 2019-07-11 2019-08-27 岳阳佰胜智慧环保科技有限公司 内外筒式螺旋压榨机
CN110357386A (zh) * 2019-06-17 2019-10-22 吴云萍 一种背压装置和螺旋式污泥脱水机
CN111569500A (zh) * 2020-05-26 2020-08-25 烟台大学 一种压旋毛发微滤井装置
CN111569487A (zh) * 2020-05-15 2020-08-25 杭州易正科技有限公司 一种半导体加工设备上的排污斗结构
WO2023234766A1 (en) * 2022-06-01 2023-12-07 Sime Darby Plantation Intellectual Property Sdn Bhd Integrated, interlinked, continuous and automated process for producing dry press cake fibre

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106671466B (zh) * 2017-02-04 2019-06-21 包头国士鼎盛投资有限公司 用于植物秸秆脱水的螺旋挤压机
CN107471718B (zh) * 2017-09-20 2019-07-30 湖南凤神油茶有限公司 一种微型茶果油榨油机用压榨装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326300A (ja) * 1986-07-18 1988-02-03 Marine:Kk 連続圧搾機のケ−キ排出調整方法
JPH0429774A (ja) * 1990-05-28 1992-01-31 Takahiro Hoshino 粘性液吐出用ポンプ装置
JPH04105795A (ja) * 1990-08-22 1992-04-07 Ishigaki Mech Ind Co スクリュープレスの運転制御装置
JP2001038490A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Hitachi Kiden Kogyo Ltd スクリュープレス脱水機の運転方法
JP2001287093A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Yoshiro Aoyama 脱水プレス
JP2003205391A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Kubota Corp スクリュープレスの背圧制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326300A (ja) * 1986-07-18 1988-02-03 Marine:Kk 連続圧搾機のケ−キ排出調整方法
JPH0429774A (ja) * 1990-05-28 1992-01-31 Takahiro Hoshino 粘性液吐出用ポンプ装置
JPH04105795A (ja) * 1990-08-22 1992-04-07 Ishigaki Mech Ind Co スクリュープレスの運転制御装置
JP2001038490A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Hitachi Kiden Kogyo Ltd スクリュープレス脱水機の運転方法
JP2001287093A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Yoshiro Aoyama 脱水プレス
JP2003205391A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Kubota Corp スクリュープレスの背圧制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109235111A (zh) * 2018-11-07 2019-01-18 深圳德为纤维环保科技有限公司 一种螺旋压榨机
CN109235110A (zh) * 2018-11-07 2019-01-18 深圳德为纤维环保科技有限公司 一种螺旋压榨机
CN110357386A (zh) * 2019-06-17 2019-10-22 吴云萍 一种背压装置和螺旋式污泥脱水机
CN110170195A (zh) * 2019-07-11 2019-08-27 岳阳佰胜智慧环保科技有限公司 内外筒式螺旋压榨机
CN111569487A (zh) * 2020-05-15 2020-08-25 杭州易正科技有限公司 一种半导体加工设备上的排污斗结构
CN111569500A (zh) * 2020-05-26 2020-08-25 烟台大学 一种压旋毛发微滤井装置
WO2023234766A1 (en) * 2022-06-01 2023-12-07 Sime Darby Plantation Intellectual Property Sdn Bhd Integrated, interlinked, continuous and automated process for producing dry press cake fibre

Also Published As

Publication number Publication date
JP5219674B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5219674B2 (ja) スクリュープレスおよびその運転方法
US3802335A (en) System for controlling the hydraulic ram of a refuse compactor
CN105601080B (zh) 污水污泥减量化脱水方法
JP6587996B2 (ja) スクリュープレス、およびスクリュープレスの運転方法
CN105800900B (zh) 污水污泥高效深度减量化处理方法
CN104860504A (zh) 基于双体式污水污泥深度脱水装置的脱水方法
CN104857749A (zh) 双体式污水污泥深度脱水装置
CN107824343B (zh) 一种具有自洁功能的行星离心固液分离器
JP6761092B2 (ja) スクリュープレス、およびスクリュープレスの運転方法
CA2568039A1 (en) A method and a machine for making fuel pellets
CN204803205U (zh) 一种污水污泥二次深度脱水装置
CN104014185B (zh) 污泥离心压滤脱水装置
CN210340652U (zh) 一种高效污泥压滤装置
CN212157884U (zh) 一种餐厨垃圾脱水机
JP4302378B2 (ja) 固液混合物の圧縮脱水方法
CN111217502B (zh) 污泥成型装置
CN111217501B (zh) 污泥成型方法
JPH0712554B2 (ja) スクリュープレス式圧搾方法及びスクリュープレス型圧搾機
JP3373432B2 (ja) 脱水プレス
JP2003205391A (ja) スクリュープレスの背圧制御方法
JP3485864B2 (ja) 脱水プレス
CN212924770U (zh) 一种变径式高速挤压分离管
JP4759411B2 (ja) スクリュープレスの運転方法及び制御装置
CN218020332U (zh) 一种螺旋轴、压榨机及厨余垃圾处理车
EP3037251A1 (en) Press for compacting materials

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20110323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5219674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350